皮肉や冗談を言っているのではありません。『マスコミに載らない海外記事』様が常に強調しておられるように、NHKを含めて、ウクライナを含む世界情勢についての報道の西側一辺倒の偏向には耳目を覆いたくなります。しかし、NHKの中には、外部からの圧力に抗して報道者としての良心を維持している人々が居るのだと私は確信します。お辛いことでしょう。
「山椒魚」様からNHKのホームページに2022年2月24日のプーチンの講演全文の立派な日本語訳が出ていることを知らせて頂きました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220304/k10013513641000.html
この講演の英訳全文については、「ナナシ」様と櫻井元様から、その所在を教えて頂きました:
https://consortiumnews.com/2022/03/01/text-of-putins-announcement-of-military-action/
実は、私は、ポール・クレイグ・ロバートさんのブログに出ていた英文全文の日本語への翻訳を開始していたのですが、NHKのスタッフのお陰で翻訳の必要が無くなりました。文字の通り、有難いことです。
こうした行為が現在のような状況下では容易なものでないということは、例えば、次の記事を読めば分かります:
https://www.unz.com/lromanoff/information-blockades-how-and-why/
私はカナダに長く住んでいましたので、この記事の中に取り上げられているカナダの『グローブ・アンド・メール』という新聞社が信頼のできる報道機関であったことを知っています。それがパレスティナでアラブ人がユダヤ人にいじめられていることを一度報道しただけで、それから後は、外部から圧力が加えられて、この手の報道を一切しなくなったことが、上掲の記事に記述されています。もともと中立的であった報道機関に偏向を強いる外部からの力は強大なもののようです。
以前このブログの記事『教育コンテンツ国際コンクール「日本賞」受賞作品』で、NHKが見事な選択をしてくれたことを報告しました:
https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/ae1b82d6a8ac23164cc6414aad103bff
入賞した二つの作品、「テロの街の天使たち」と「ディス・イズ・ノット・ア・ムービー 真実を伝えるということ」は、もし、上に述べたカナダ新聞に加えられたような締め付けが適用されれば、無事では済まなかったはずの内容です。このブログを書いたときにも、こうした意味合いのことを書きました。
NHKには、時折、“よくぞこんな立派な内容のドキュメンタリーを見せてくれたなー”と思うことがあります。例えば、米国の写真家ユージン・スミスについての記録映画です。その一つについては、このブログでも取り上げましたが、
https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/07a86c46ecd64de3310518d160c8f200
この人間愛に溢れた従軍メラマンを主体とした見事な反戦的ドキュメンタリーもNHKが見せてくれました。
それにつけても、この情勢の下で、報道機関の内部で仕事をしている人たちの苦衷を想像せずにはいられません。発言、報道の内容がお上の逆鱗に触れて、首にでもなったりすれば、家族が路頭に迷うことにもなりかねませんから。その点、我々のような老齢の年金生活者はその心配がないのですから、しっかりとした社会的発言をする義務があるのでは、と愚考いたします。
藤永茂(2022年3月9日)
ウクライナ紛争で、NHKは取材をせずに米/NATOの報道を繰返しました。結果、「独裁者プーチンの国土拡大侵略戦争」と信じている日本人が多いです。
報道番組でアイドル選挙を流すような低俗な番組編成。高額で強制的な課金。職員の異常な高待遇など問題だらけです。
解散の上、出直すべきです。
それでも、この記事でご紹介なさった様な価値ある仕事をしてくれる人があったのは、
NHKが古い組織であるだけに、異分子でも残る余地があったからなのではないでしょうか?
https://quietsphere.info/presentation-ukrainian-war-crimes/
で、何年かたってから障碍者番組ですよという体裁でバリバラシリーズが作られ、ようやく真面目な番組が1‰ほど作られるようになってきたかな?という感じですね。安倍政権を皮肉るコント番組の回(再放送延期)や戦時中に障碍者の疎開が抑圧されたり、食糧供給を抑えて餓死に追い込んだといった史実を掘り起こした回とか。311直後には、原発問題番組を幾つも作ったゆえにパージされて”座敷牢”に押し込められていたディレクターを一時的、”超法規的”に解放して優れた番組を何本か出したのですが、また戻されてしまいました。
こういうご時勢ですので将来的にはしょっぱいかなと見ています。