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映画 泥棒成金(1955) 優雅な雰囲気が漂うサスペンス

2016年01月10日 | 映画(た行)
 宝石がピカピカしていて、南仏の高級リゾート地のリヴィエラの風景がとっても綺麗なファッショナブルなサスペンス映画。多くの人がサスペンス映画に求める物と言えば、ハラハラドキドキのスリル感、そして騙された快感を味わえるラストのオチ。しかし、本作の監督である”サスペンスの神様”と呼ばれる名匠アルフレッド・ヒッチコックはそんな多くの人の期待をアッサリ裏切る。この映画の最大の見所は主演女優のグレイス・ケリーの美しさ。彼女の美しさは、宝石やリヴィエラの景観すらも凌駕し、彼女が身に纏う衣装に誰もが釘付けだ。

 冒頭から高級リゾート街で次々と宝石が盗まれるシーンは、大した手口なんか何も語られることがなく、盗まれる奴等が間抜けすぎるんじゃねぇ~の!?と思えたり、その宝石強奪のシーンの合間に黒猫が屋根づたいに歩き回っているシーンが挿入されているのだが、俺なんかは『アレッ、これって黒猫を使った泥棒のテクニックなの?』と余計な深読みをしてしまったり等、最初からスリルを味わうどころか、肩の力がいきなり抜けた。しかし、この黒猫のシーンが途中から色々な面で効果を表わす演出は流石はヒッチコック監督で、余裕綽々の熟練のテクニックを感じさせる。

 ちなみに本作の原題はTo Catch a Thief。『泥棒を捕まえろ』ぐらいの意味だと思うが、実は宝石泥棒を捕まえるだけの意味ではなく、もっと素敵な物を盗んでしまっているような気分になれるストーリーの紹介を。
 南フランスのリヴィエラの高級リゾート街で金持ちから次々と宝石が盗まれる事件が発生。その手口から戦前に”キャット(猫)”と呼ばれた大泥棒ジョン・ロビー(ケイリー・グラント)に疑いの目が掛けられる。しかし、当の本人であるジョンは今ではすっかり泥棒稼業から足を洗っており、リヴィエラを見下ろせる高台に豪邸を構えて悠々自適の生活を送っていた。
 疑いを掛けられたジョンの元に警察が押し寄せ、身の危険を感じた彼は自らの潔白を示すために真犯人を探し出そうと行動を開始する。しかし、そんな彼に対して何故か自分の正体を知っている美女フランセス(グレース・ケリー)と知り合うことになり・・・

 誰が真犯人か?なんて考えたところで登場人物が少ないから予想どおり。警察から追いかけられるシーンがカーチェイスシーンを含めて結構あるのだが大してスリルは無いのだが、その代わり笑える。しかし、この映画をサスペンスとして観るより、ラブロマンスとして観る方が良いだろう。ちょっと渋くて、笑えることも言うようなユーモアも兼ね備えている魅力的な大人の男性であるケイリー・グラントクールビューティーという言葉がピッタリのグレイス・ケリーのたびたび出てくるキスシーンがとっても素敵だ。
 他にも最後のクライマックスの舞台となる仮装パーティーは派手で楽しそうだし、俺も参加してみたいと思わさせられた。これだけゴージャスな雰囲気を持った映画は最近はあまり見かけないような気がするし、なんと言ってもグレイス・ケリーを見てるだけでも目の保養になる。堅苦しい映画を見ることに疲れた人、美しい映画を観たい人等に映画泥棒成金はお勧めだ

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 監督は前述したとおりアルフレッド・ヒッチコック。今さら説明する必要がないぐらい偉大な映画監督であり、お勧め作品が多数。個人的に彼の作品で1番好きなのは北北西に進路を取れ、2番目はハリーの災難。とりあえず今回はこの2作品をお勧めとして挙げておこう。

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