褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 地下室のメロディー(1963) 全編に渡って流れる音楽が良いです

2020年05月26日 | 映画(た行)
 当時のフランスの二大新旧大スターであるジャン・ギャバンアラン・ドロンが共演した大金強奪を描いたクライムサスペンス映画の傑作が今回紹介する地下室のメロディー。冒頭からラストまで幾度と流れる(テーマ音楽←聴きたい人はググってください)が渋くて、格好良い名曲だ。
 当然のことながら音楽が良いだけの映画ではない。ハリウッドのようなド派手な銃撃戦や爆発シーンなんか全くなく、全編に渡って静謐に進行する。カジノから大金を強奪するシーンにしても、少しばかりの緊張感があるだけで大きな見所ではない。しかし、映画史上の名シーンに値するクライマックスが最後の最後にやって来る。
 
 人生の黄昏を迎えつつも残りの人生を大富豪として暮らそうと画策する老ギャングであるジャン・ギャバン、もういい年をしていながら不良で仕事もせずに母親からカネをせびっている青年のアラン・ドロン。このロクでもない親子ぐらい年の差が離れた2人のダメ男たちが人生の一発逆転を賭けてカジノから大金を奪おうとするストーリーの紹介を出来るだけ簡単に。
 5年ばかりの刑期を終えて家へ帰宅した老ギャングのシャルル(ジャン・ギャバン)は、待ちわびていた嫁さんのアドバイスも聞かずに再度大金強奪を企む。それは南フランスのカンヌのカジノから大金を強奪すること。自分だけでは成功できないために、かつて刑務所で一緒だった自分よりも30歳ぐらい若い青年フランシス(アラン・ドロン)と彼の義兄ルイ(モーリス・ビロー)を誘い込む。念入りに計画、準備を進めて実行するのだが・・・

 ジャン・ギャバンの貫録、アラン・ドロンのイケメンだがオッチョコチョイ。こんな2人のキャラ設定が衝撃的な結末へ導く。大金強奪のシーンはそれほどスリルも感じないのだが、ダイハードやミッションインポッシブル等の大ヒットアクション映画に影響を与えているシーンを見るとチョット楽しい。最後のクライマックスシーンは2人の台詞はないのだが、ジックリ時間を掛けて描かれている。それにしてもジャン・ギャバンという俳優はただ座っているだけのシーンでも妙に存在感がある。,
ジャン・ギャバン、アラン・ドロンのどちらかでも名前の聞いたことがある人、フランス映画のサスペンス映画を観たい人、カネばかりを追い求めている人、映画音楽が好きな人等などに今回は地下室のメロディーをお勧めしておこう。

監督はアンリ・ヴェルヌイユ。本作と同じくジャン・ギャバンを主演に迎えたヘッドライトがお勧めです。


 
 
 


 

 
 
 

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