褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 エレニの旅(2004) 悲惨すぎて感動します

2012年10月29日 | 映画(あ行)
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 ギリシャのイメージと言えば、太陽の光が燦燦と降り注ぐ浜辺で女の人が裸で歩いているとっても綺麗なエーゲ海があり、文化遺産が多くある観光地であり、そしてギリシャ危機により怠惰な国民性が明らかになってきた。そんなイメージを全て味わえるギリシャ映画が今回紹介するエレニの旅だ、と言うのは全て嘘。
 ほとんどが雨や雪が降っているシーンばかりだし、裸になっている女の人は出てこない。そして文化遺産らしき物なんて全く出てこないから観光気分を味わえるはずもなく、のん気なギリシャ人なんか1人も出て来ない。それどころか生きていくのに必死になっている人ばかり登場する。
 はっきり言って、ひたすらノーテンキで楽しい気分を味わいたい人にとっては全く向かない映画だ。

 さてストーリーは、ロシア革命のあおりを受けて、オデッサから逃れてきた逆難民としてギリシャ人たちが戻ってくる。その中にはロシア革命によって両親を亡くしたまだ幼いエレニ(アレクサンドラ・アイディニ)の姿もあった。
 それから10年後、彼らはニューオデッサ村を築き、エレニ(アレクサンドラ・アイディニ)は村のリーダーであるスピロス(ヴァシリス・コロヴォス)の養女として育てられるのだが、彼女はスピロス(ヴァシリス・コロヴォス)の息子であるアレクシス(ニコス・プルサニディス)の子供を身篭り、双子の男の子をスピロス(ヴァシリス・コロヴォス)に隠れて産んでしまう。
 やがて妻が死んでしまったスピロス(ヴァシリス・コロヴォス)だったが、彼はエレニ(アレクサンドラ・アイディニ)を妻として迎えいれようとするが、結婚式の当日、エレニ(アレクサンドラ・アイディニ)はアレクシス(ニコス・プルサニディス)と一緒に逃亡する。そして2人は音楽隊のニコス(ヨルゴス・アルメニス)と一緒に同行するのだが、スピロス(ヴァシリス・コロヴォス)は執拗なまでにエレニ(アレクサンドラ・アイディニ)を追いかけてくるのだが・・・。

 実は観ている途中は、強欲なエロ爺いからの逃亡劇だと思っていたのだが、そんな部分は前半のハイライトにしか過ぎない。イデオロギー対立、ギリシャ内戦、新大陸への夢と挫折を背景に想像を絶する困難が次々とエレニに襲いかかって来る。特に何も悪いこともしていないのに自分の行動が災いを招き、しかも自分に降りかかってくる恐ろしいほどに理不尽な展開が最後の最後まで続く。自分はなんて不幸なんだと思っている人でもエレニの旅(人生)を観ていると、きっとそんな自分勝手な悩みを改めようとするはずだ。
 特にせっかく困難の末に一緒になることができた家族が離散してしまう様子は哀れすぎて絶句する。集合離散する家族は、まさにギリシャの歴史を象徴しているのか?そのようについつい深読みしてしまうのが可能な映画だ。

 時々、急に子供が何処からと無く現われたり、大きな木に羊がぶら下がっていたり、いきなり石を投げられたり、いきなり逮捕されたり等など、なんで?と思うシーンが出てきたりして一瞬悩んでしまうが、観ているうちに『ああ、あのシーンはそういうことだったんだ』と理解できるようになっていて、普段は使わない脳みそも自然と使うような構成がなかなか珍しい映画だ。

 そしてア~マ、ポ~ラ~と歌われる音楽は印象的だし、映像的にニュー・オデッサの村が水没している場面は非常に驚き。CGに頼らない手作り感からスタッフの苦労まで感じることができる映画。ストーリーに感動し、スタッフの苦労にも感動する。まさに1本の映画で2種類の感動が得られるのだから、涙を流すこと間違いない。

 3時間弱という非常に長い作品ながら、ひたすら悲しいエレニの人生に感動し、ちょっとだけギリシャの近代史を勉強した気分になれるエレニの旅はテオ・アンゲロプロス監督の作品が好きな人、またはテオ・アンゲロプロス監督が少しばかり気になる人、そして余韻が残る映画が観たい人にはお勧めです。

エレニの旅 [DVD]
アレクサンドラ・アイディニ,ニコス・プルサニディス,ヨルゴス・アルメニス
紀伊國屋書店


エレニの旅 Blu-ray
テオ・アンゲロプロス,トニーノ・グエッラ,ペトロス・マルカリス,ジョルジオ・シルヴァーニ
紀伊國屋書店


 ちなみに監督はギリシャ人の巨匠テオ・アンゲロプロス。最近、この監督の作品ではこうのとり、たちずさんでを観ました。ちょっと詳しいことはそちらのブログを観てください。

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映画 クジラの島の少女(2002) あまりにものミラクルに感動します

2012年10月28日 | 映画(か行)
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 日本の天皇は二千六百年以上に渡って万世一系の男系によって現在も脈々と紡がれている。ところがどうも最近女性宮家の創設の動きが出てくるなど、まるで女系天皇を容認するような不穏な動きがある。個人的には女系天皇なんて大反対。細々と脈々と続いてきた皇統の歴史は英国の王室なんかは足元に及ばないぐらいの深くて重い誇るべき日本の伝統だ。日本人は何が何でも万世一系の皇統を守る義務がある。
 
 さて、今回紹介する映画クジラの島の少女はニュージーランド映画。製作された国のイメージからすると、ずいぶんチマチマしたストーリーが展開されるように思われるかもしれないが、壮大なスケール、大きな感動、爽快感が得られる映画。そして男社会における跡継ぎ問題についても少しばかり考えさせられる。

 ニュージーランドの海辺のマオリ族の村において。はるか昔、勇者パイケアがクジラに乗ってやって来たという古い伝説があり、そのパイケアを祖先とするマオリ族の族長は代々男性に限られていた。
 マオリの族長であるお祖父ちゃんコロ(ラウィリ・パラテーン)の長男のポロランギ(クリフ・カーティス)の奥さんは男女の双子の子供を産むが、男の子と奥さんは死んでしまい、女の子が生き残る。
 跡取りを楽しみにしていたコロ(ラウィリ・パラテーン)だったが女の子が生き残ったことに露骨に不快感を示し、そんなコロ(ラウィリ・パラテーン)の態度にポロランギ(クリフ・カーティス)は嫌気がさし、村を飛び出してしまい世界を放浪する旅に出てしまう。
 さて父ポロランギ(クリフ・カーティス)からパイケアと名付けられた少女(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)は12歳になった時・・・。

 女の子が産まれたことにショックを受けてしまう男尊女卑的な考えを持つ頭の固いお祖父ちゃんだが、孫娘のことを徹底的に嫌うかと言えばそうでもない。孫娘を可愛がる様子は一般のお祖父ちゃんと何ら変わりが無い。そしてパイケアと名付けられた少女もまたお祖父ちゃんのことを愛している。

 しかし、お祖父ちゃんはマオリ族の男社会の古い伝統を守ろうとするあまり、孫娘を苦しめることになる。一方、孫娘の方は自らがマオリ族の族長になる由緒正しき血筋である自覚を持ち、決して自らを苦しめるマオリ族社会の伝統、文化を拒否するどころか、受け容れようと努力する。その健気な様子は感動ものだ。

 そして長年の伝統を打ち破ることが如何に大変かが良くわかる。少女がマオリ族の族長として単に努力するだけでは認められず、誰もが納得するだけのミラクルを見せなければならないことを。そのミラクルも奇術師レベルではなくて、できるだけ神々しい姿を見せなければならないのだ。

 今までニュージーランドと言えばラグビーが強いことぐらいしか印象に無い人でも、この映画を観ればニュージーランドに興味が湧いてくる。それぐらいマオリ族の伝統、文化、風景が上手くストーリーに活かされており、観賞後は爽快感にあふれる。
 なんだかモヤモヤした気分が抜けきらない人にはぜひクジラの島の少女はお勧めだし、それ以外の万人にお勧めできる映画です

クジラの島の少女 [DVD]
ニキ・カーロ
アミューズソフトエンタテインメント


 監督はニュージーランド出身の女性監督のニキ・カーロ。この人の他のお勧め作品はシャリーズ・セロン主演のセクハラ訴訟問題を描いた社会派映画スタンド・アップがお勧め。

 主演の少女のケイシャ・キャッスル=ヒューズはこの映画の撮影時は11歳ですが、その6年後には子供を産んでいます。最近は再びニキ・カーロ監督と組んで約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語に出演しています。
 他に有名どころではお父さん役のクリフ・カーティスが、最近はハリウッドでも有色人種として貴重な存在として活躍しています。ダニー・ボイル監督のサンシャイン 2057ダイ・ハード4.0に出演しています。

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競馬 天皇賞(秋)予想 3歳馬が強いのかな?

2012年10月27日 | 競馬予想
 

天皇賞(秋)予想


 先週の菊花賞はユル~く的中させたが、これを切っ掛けに俺の馬券も上昇ムードに突入か多数のGⅠホースや実力馬が揃って中々の好メンバー、好レースが期待できそうだ。しかも今年の3歳馬はなかなかレベルが高いというのが僕の印象。1、2着どころか1~3着までを3歳馬が独占しても驚けない。
 さて、肝心の展開だが2番のシルポートが逃げるのは大方の予想通りだが、アーネストリーカレンブラックヒルあたりが2番手。マークが厳しくなりそうなカレンブラックヒルが2番手となると、今年も例年通り差し馬に向く流れか。厳しい流れ、2,000m、最後の直線が長い東京コースなどを考えると、5戦5勝のパーフェクトの成績を残し、1番人気が予想されるカレンブラックヒルだが勝つのは厳しいと思うのだが。

◎  4 フェノーメノ
▲  6 ルーラーシップ
▲ 13 ダークシャドウ
△  5 サダムパテック
△ 10 フェデラリスト
△ 11 ジャスタウェイ
△ 12 エイシンフラシュ
△ 16 カレンブラックヒル
×  1 ナカヤマナイト
× 14 トランスワープ



 僕の本命は4番のフェノーメノ。非常にレベルの高い3歳馬の中でもトップクラスに立つ馬が菊花賞ではなく、こちら天皇賞(秋)にぶつけてきた。菊花賞ではゴールドシップの強さだけが目立ったレースだったが、今年の日本ダービーのレースを見る限り実はフェノーメノの方が、ゴールドシップよりも強いというのが俺の考え。ならばたとえ歴戦の古馬が相手でも能力で他馬を圧倒する。
 枠順は絶好だし、普通にスタートさせ出れば、内の絶好の位置に付けられる可能性が高い。ちなみに馬名の由来はポルトガル語で怪物。ここは怪物級の走りを見せてくれ

 単穴には2頭挙げる。まずは6番のルーラーシップ。ちなみに母はこの天皇賞(秋)を制している女傑エアグルーヴ。もし勝てば母子制覇という競馬ファンにとっては、とてもロマンあふれる結果になる。また宝塚記念の内容からは古馬のリーダー格といえるだろう。今年になってから香港のGⅠレースを制覇するなど充実一途。休養明けも大して苦にならないとすれば、実はフェノーメノと甲乙付けがたい。しかもオルフェーヴルが居ないのなら国内GⅠレース制覇のチャンス。
 次に13番のダークシャドウ。東京コースは6戦して5勝、2着1回。しかも、その2着というのが去年の同レースというのだから殆んどパーフェクトに近い成績だ。そして札幌記念からのローテーションというのが非常に好感が持てる。その前走にあたる札幌記念では珍しく2番手からの競馬。しかし、この馬の特徴は東京向きの末脚だろう。恐らく今回はペースにもよるが中団からのレース。去年よりも経験を積んで有力馬として出走する今回は堂々とGⅠホースへ名乗りを挙げることができる。

 穴で面白いのは、やはり差し馬だろう。特に3歳馬のジャスタウェイは魅力充分だ。前走の毎日王冠のように直線を向くまでジッとしていれば2着に突っ込んでくる可能性はある。先週の菊花賞を制覇した調教師とジョッキーのコンビなだけに勢いが怖い。

買い目 三連単フォーメーション
 1着 4
 2着 5、6、10、11、12、13、16
 3着 1、5、6、10、11、12、13、14、16

買い目 三連単フォーメーション
 1着 6、13
 2着 4
 3着 1、5、6、10、11、12、13、14、16    合計 72点

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映画 ウイークエンド(1967) やりたいほうだいです

2012年10月25日 | 映画(あ行)
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 1950年代後半に颯爽として登場したフランス映画ヌーヴェルバーグの旗手であり、今や最後の生き残り的な存在であるジャン=リュック・ゴタール監督。勝手にしやがれ気狂いピエロなどの名作で知られる有名監督だ。
 個人的にも5、6本は彼の映画を観ているが、実はどこが良いのかよくわからない作品ばかり。名作と呼ばれる勝手にしやがれにおいても、当時公開された時に観た人ならば撮影技術、撮影方法、型破りな主人公の行動に衝撃を受けたのかもしれないが、僕のような比較的若い世代(と言ってもアラフォーですが)から観れば、別に目新しい度肝を抜くような映像を観ることができるわけでもなく、大して深みのあるストーリー展開があるわけでもなく、腹を抱えて笑えることも無い。他の作品においてもなかなかこれはお勧めだという映画が見つからないというのが現状だった。

 ところが今回紹介するフランス・イタリアの合作映画ウイークエンドは、今観てもかなり突き抜けた映画。俺が求めていた面白いはずのジャン=リュック・ゴタールの映画がやっと見つかった。思わず『コレだよ、コレ』と叫んでしまうほどの驚きの展開、映像、音声、不道徳さ、とにかくやりたいほうだいという言葉がピッタリ当てはまる映画だ。
 タイトルのウィークエンドの意味は今さら説明するまでもないが週末。俺なんかが週末なんて言葉を聞くとウキウキした気分になるのだが、実はこの映画における金持ち夫婦の主人公たちが経験する週末は悪夢の連続だ

 とんでもないシーンの連続だが、女性が自ら語りだすエロ話、車をバックさせて他の車にぶつけてしまうといきなり飛び出てきたおっさんに銃で撃たれそうになったり、何百メートル?にも渡る渋滞列の車の横を走っていくと車が横転どころかひっくり返っていたり、滑稽にすら思えるような横たわっている血みどろの死体があったり、主人公たちが乗っていた車が事故るシーンのイイカゲン過ぎる編集シーン、大きな事故に遭って大変だと思っていると心配するのは人の命ではなくてエルメスのバック、次々に登場する奇人変人等など、とんでもない出来事をつなぎ合わせたような映画。笑えるぐらいにたくさんの車がひっくり返っていて、炎上しているだけでなく、おかしなぐらいに血を流して横たわっている死体を見せられる。
 さて、有り得ない出来事が連発する映画の内容は如何なるものなのか

 ロラン(ジャン・ヤンヌ)とコリーヌ(ミレーユ・ダルク)のお金持ち夫婦はお互いに不倫しているが、週末はいつも旅行に出かける。今週の週末はコリーヌ(ダルク)の実家へ行く予定。実はコリーヌ(ダルク)の父親が危篤状態になっており、母親が遺産を独り占めにしないかロラン(ヤンヌ)とコリーヌ(ダルク)は心配していたのだ。
 そんな思惑を持って、この金持ち夫婦はコリーヌ(ダルク)の実家へ車で向かおうとするが、次々にとんでもないことに遭遇する金持ち夫婦の運命は・・・ぜひ映画を観てください

 ちょっとマトモな人間ばかり登場する映画に飽きた人、かなり突き抜けた内容の映画が観たいと思っている人、ジャン・リュック=ゴタール監督の映画は難解でよく理解できないと思っている人たちにウイークエンドは特にお勧めです

ウイークエンド [DVD]
ミレーユ・ダルク,ジャン・ヤンヌ,ジャン=ピエール・レオ
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ミレーユ・ダルク,ジャン・ヤンヌ,ジャン=ピエール・レオ
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 監督は前述したジャン=リュック・ゴタール。世界中で数々の映画賞を受賞する名監督の誉れ高い映画監督です。彼の代表作となるとやっぱり勝手にしやがれ。90分ぐらいの作品なので一度は観て損は無いかも?他に男女の破滅的な逃避行を描いたミュージカル含みで描いた気狂いピエロ、なかなか主人公のラストの間抜けな行動は笑える?、他に異色SF映画のアルファヴィル、今回紹介したウイークエンドと共通点が見られる男性・女性あたりは比較的楽しめるかもしれないです。
 他では、個人的には全くつまらなかった作品では軽蔑(意外に作品の評価は高いですが)、1980年代以降の作品ではパッション
カルメンという名の女ゴタールの・・・?なども観ていますが、難解と言うより意味不明な映画でした。恐らく作った本人も意味がわかっていないと思います。

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映画 こうのとり、たちずさんで(1991) ギリシャ国境の難民の生活をえぐりだす 

2012年10月23日 | 映画(か行)
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 日本は海洋に囲まれているせいなのかヨーロッパ大陸諸国の国の人々よりも国境に対する意識が薄い。最初の方のシーンで国境警備隊の大佐が、国境線を前にしてこうのとりのように片足で立ちながら言う台詞が観ている我々に国境の厳しさを伝える。『この線を越えると、異国か、死か』うっかり大佐がよろめいたりして、足が国境線を越えてしまったら、一斉に銃弾が飛んでくる非常に緊張するシーンだ。
 もし、再びロシアの大統領や韓国の大統領が好き勝手に我が国の領土に乗り込んできたら撃ち殺せ(冗談です

 ギリシャ北部のアルバニアと接する国境付近のある村が舞台。その村にはアルバニア人、トルコ人、イラン人、クルド人などの難民がギリシャに入国許可をもらおうと住みついている。そんな難民たちの生活をリポートしようとテレビレポーターのアレクサンドロス(グレゴリー・カー)がこの村にクルー達と一緒に乗り込んでくる。
 そんな難民たちの中に、アレクサンドロス(グレゴリー・カー)は10年前に失踪して行方不明になっている大物政治家に似た男(マルチェロ・マストロヤンニ)を見かけるのだが、果たしてこの男は行方不明になっている大物政治家なのか、それとも全くの他人なのか?そんなサスペンス的要素は程々に、せっかく故郷を離れて命懸けで国境を渡ってきたのに大して報われない、または悲惨な状況に陥っている難民たちの姿に涙する映画がこうのとり、たちずさんでです

 よく言われるのがテオ・アンゲロプロス監督の作品は難解だ、退屈だのような批評を聞くが、本作のこうのとり、たちずさんでに関しては、そのような批評は当てはまらない、と思っているのは俺だけか
 とにかく見どころは満載だ。最初に述べた国境線についてのシーン、人種争いの末に殺された男がクレーンで吊るされているシーン、マルチェロ・マストロヤンニジャンヌ・モローの出会うドラマチックなシーン、そして川を、国境をはさんでの結婚式のシーンは映画史に残る名シーンに挙げても良いぐらいだ。とくにこの結婚式のシーンは日本で言えば織姫と彦星が年に1回会うことが許される七夕の日を連想させる非常にロマンチックなシーンだと思いきや銃声が轟くことにビックリする。

 それにしてもこの映画を観て考えさせられるのが、世界中では移民、難民に限らず外国人が他所の国で暮らすことが非常に大変だということ。それに比べて日本は本当に外国人に優しい国だ。実は日本ほど外国人が暮らしやすい国は珍しいのではないか。だいたい移民の国であるアメリカでさえ外国人はアメリカ国籍やグリーンカードを収得したがるが、日本に住んでいる外国人(中国人と韓国人)は日本国籍を持たずして、参政権を欲しがる。そんなに参政権が欲しいのなら日本国籍を取れよと言いたくなるのだが、グリーンカードを収得するよりも、はるかに簡単に収得できる日本国籍を収得する気が無い、必要すら感じない彼らは参政権は欲しがる我が儘振りを発揮する。しかも日本の政治家の中には平気で外国人に参政権を与えようとしている非常に心優しい人が居る。
 本当に在日中国人、在日韓国・朝鮮人にぜひこの映画を観て、何不自由なく日本で暮らしていることに感謝して欲しいです

テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX II (ユリシーズの瞳/こうのとり、たちずさんで/シテール島の船出)
ハーヴェイ・カイテル,マルチェロ・マストロヤンニ,アキス・カレグリス
紀伊國屋書店


 ちなみに監督は前述したギリシャ人の巨匠テオ・アンゲロプロス。今年の1月に交通事故で死んだと聞いて驚きました。この人の作品では約4時間もある旅芸人の記録という名作との誉れ高い作品があります。実は20年前に観ましたが途中でギブアップしました。もう一度チャレンジしたいです。

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競馬 菊花賞予想  ますます1強ムードです

2012年10月21日 | 競馬予想

菊花賞予想


 非常に残念なことに、今年の日本ダービー馬のディープブリランテが出走を回避してしまいゴールドシップの1強ムードが漂ってきた。しかも、最内枠に入るなど絶好の枠をゲット。さすがにゴールドシップに逆らう予想をする人はド素人と言われても仕方の無いようなメンバー構成。
 最近は全く馬券が的中しない俺にとっては願っても無い簡単なレースが到来だ。これをきっかけに馬券の的中率上昇に続いて、長い暗闇からついに俺の時代がやっときた

 ◎  1 ゴールドシップ
 ▲  2 フェデラルホール
 ▲ 17 タガノビッグワン
 △  4 ライカイツヨシ
 △  6 ロードアクレイム
 △ 10 マウントシャスタ
 △ 12 コスモオオゾラ
 △ 16 スカイディグニティ
 × 13 ダノンジェラート
 × 15 ユウキソルジャー

 僕の本命は1番のゴールドシップ。前走の神戸新聞杯を見てもパワーアップは歴然。大した実績の無い相手ばかりだということを考えると、ブッチ斬って勝つ可能性まで出て来た。全く折り合いに不安は無いから、3,000Mの長丁場のレースだがむしろ大歓迎。しかもコースロス無く乗れる絶好の1番をゲット。スタートがあんまり良くないから、逆に最内枠が悪い方に出る可能性があるが、その辺りはウチパクがよくわかっているから、スタートからある程度出していってカバーするだろう。俺的には自信満々の本命。

 ハッキリ言ってゴールドシップが勝つと思うのだが、もしもスタートでしくじったらとの不安もある。しかも最近の俺は馬にとっては疫病神。俺が本命にした馬がよく出遅れる。とりあえず単穴は2頭ほど指名する。
 まずは2番のフェデラルホール。内枠は良いし、現在3連勝中と勢い充分。前走は2,500Mのレースを古馬を相手に勝っているのは大きい。そして4コーナーで絶好位に取り付ける器用さを兼ね備えているのは、菊花賞という舞台では非常に大きな武器になる。スタートからゴールドシップがもたつくような場面があれば勝つ可能性がある。

 次に17番のタガノビッグワン。恐らく逃げるのはニューダイナスティビービージャパンの2頭か?毎年途中で緩いラップが刻まれる菊花賞だが、今回はスタミナ勝負の可能性がある。逃げ馬から離れた絶好のポジションに位置するのが、恐らくタガノビッグワン。レース振りからスタミナはあるし、粘り込むタイプの馬が最近の長距離レースでは怖い。しかも、母の父にリアルシャダイがいる血統は菊花賞で爆発する可能性がある。これもゴールドシップがもたつくようなら勝つ可能性はある。

 穴っぽいところでは4番のライカイツヨシが気になる。前走のセントライト記念では初重賞戦だったが、勝負どころでの反応が悪く勝負が終わった後に追い込んできた感じだった。しかし、今回は展開的に差し馬が外から突っ込んできても良い流れになりそうだし、中山より京都の方が向きそうだ。この馬が2着に突っ込んできても驚けない。

買い目 三連単フォーメーション
 1着 1
 2着 2、4、6、10、12、16、17
 3着 2、4、6、10、12、13、15、16、17

買い目 三連単フォーメーション
 1着 2、17
 2着 1
 3着 2、4、6、10、12、13、15、16、17             合計 72点

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映画 リアル・スティール(2011) 熱いロボットの戦いに燃えます

2012年10月19日 | 映画(ら行)
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 廃品回収、リサイクル、そんなモッタイナイ精神に涙する映画がヒュー・ジャックマン主演のリアル・スティール。近未来の2020年、人間同士によるボクシングは廃れ、より暴力的なロボット同士のバトルに観客が熱中する時代が背景。
 ヒュー・ジャックマン演じる超ダメダメ親父が使用済み同然のポンコツロボットで、最新型ロボットに立ち向かうことによって失われた物を取り戻す。失われた物とは積もり積もった借金苦によるカネか?いや、カネ以上に大切なものが、息子を持つ父親には存在することを観ている我々に教えてくれるのだ。

 さてストーリーは、かつて将来を期待されたプロボクサーだったチャーリー(ヒュー・ジャックマン)だったが、人間同士が争うボクシングは廃れてしまい、ロボット同士が戦う時代に突入。彼もまた今では、そんな時代の波に呑み込まれ、中古ロボットを駆使して地方をドサ回りする日々。しかも借金取りには追われ、その日を暮らすのもやばい状況に陥っている。
 そんな彼の元に11年前に別れた妻が死亡したとの連絡が。そして別れた妻に押し付けた13歳になった息子マックス(ダコタ・ゴヨ)が現われる。しかし、チャーリー(ヒュー・ジャックマン)にとっては息子とは言え、今まで会って話し合ったことすらなく愛情の欠片もない。お金持ちの親戚に借金の肩代わりに売り飛ばそうとするが

 乏しい資金を元手にロボットを購入しては、戦いに敗れ、ぶっ潰れていくロボット。チャーリー(ジャックマン)はすっかりロボットを購入するだけのカネも無くなり、仕方なくマックス(ゴヨ)と一緒に、ゴミ捨て場同然のロボット捨て場に忍び込む。2人は泥だらけの旧式ロボットのATOMが捨てられているのに遭遇する。
 ATOMに対して、何かインスピレーションを感じ取った非常に利口な子供であるマックス(ゴヨ)に対して、チャーリー(ジャックマン)は一世代も昔の旧式ロボットであるATOMなど使い物にならないと相手にしないのだが、ATOMはどん底状態の境遇の親子に想像を超える奇跡をプレゼントするのだが・・・

 思っていたよりも熱くなれるロボット同士の戦い、親子の絆、ダメダメ親父の再生など怒涛の如く感動が押し寄せてくるリアル・スティールは、特に息子から馬鹿にされっ放しのお父さんにお勧めです

リアル・スティール DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]
ヒュー・ジャックマン,ダコタ・ゴヨ,エヴァンジェリン・リリー,アンソニー・マッキー,ケヴィン・デュランド
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


 ちなみに主演のチャーリーを演じるのはヒュー・ジャックマン。最近、息子と一緒に富士山に登ったことをツイッターで報告するなど非常な親日家です。彼をスターにした作品といえばX-メンのシリーズ。しかし、個人的な意見として、主役の割に大した活躍をしない印象があります。
 お勧め作品としては、クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演の壮絶な手品合戦が見る事ができるプレステージ、ウディ・アレン監督、スカーレット・ヨハンソン共演の上質で笑えるサスペンスが展開されるタロットカード殺人事件が良いです

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映画 ゾンビランド(2009) 全米横断ゾンビをぶっ殺していくロードムービーです

2012年10月15日 | 映画(さ行)
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 題名から想像するのに、もはや人類には希望が無いようなひたすら暗いストーリーかと思いきや実はけっこう笑えるゾンビ映画。ジャンルはコメディ、ロードムービー、アクション、青春、ホラー、人間ドラマ?などで構成される珍しいタイプのゾンビ映画だ。

 
 さて、一風変わったゾンビ映画のストーリーは如何なるものか。ウイルス感染によってアメリカ合衆国は次々と人々はゾンビ化してしまい、人類は絶滅寸前。そんな中で、テキサス州に住むオタク青年が臆病で慎重な性格とゲームで鍛えた反射神経、そして自らに課した『生き残るための32カ条』を信念にして、しぶとく生き残っていた。
 もはや人間は自分しか生き残っていないテキサス州から離れて両親の住んでいる場所へ向かおうとするが、その道中でカウボーイ風のちょっと頭のイカれた屈強な男と出会う。最初は仲が合わない2人も、次第に意気投合し、途中でカワイイ女の子も同乗して、見付けたゾンビを片っ端からぶっ殺して目的地へ向かっていく。

 世の中、オタクなんて人間が登場してからその勢力は現在でもますます拡大する一方。そんなオタクが大活躍し、しかもラストシーンはカワイイ女の子をゲットしてしまうようないかにも現代風な設定が、ややもするとマンネリしそうなゾンビ映画に新しい風を吹き込む。オタク文化がしぶとく生き残ってる理由がよくわかる。
 オタクに、ちょっとキレたカウボーイに、そしてカワイイ女の子は実は詐欺師。どうにも冴えない登場人物ばかりで、ゾンビに襲われそうになったからと言って、特に「助かれ!」とも思わない面々ばかり。しかし、単にゾンビをぶちのめすことが趣味のように思えるカウボーイにも、実はちょっとした切ないエピソードが付け加えられ、遊園地で1人でゾロゾロ出てくるゾンビを相手に戦いを挑むシーンは、なかなか熱くて感動的だ。
 そして、かつての大ヒットシリーズ映画で大活躍する大物俳優がゲスト出演しているのも遊び心があってなかなか楽しい。

 笑えて、後味が爽やかで、ちょっと変わったゾンビ映画が観たいという人にお勧めしたいゾンビランドを紹介します

ゾンビランド [DVD]
ウディ・ハレルソン,ジェシー・アイゼンバーグ,エマ・ストーン,アビゲイル・ブレスリン,ビル・マーレイ
Happinet(SB)(D)


 ウイルスの発生によって次々と人々はゾンビ化してしまい、アメリカ合衆国はゾンビランドとなってしまう。テキサス州に住む青年コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、引きこもりのおかげで幸いにもゾンビウイルスに感染することもなく、自らに課した『生き残るための32か条』を実践することによりゾンビの襲撃を逃れしぶとく生き残っていた。
 しかし、テキサス州において周りの人間が全てゾンビになってしまっていることを悟ったコロンバス(アイゼンバーグ)は、両親の住むオハイオ州コロンバスへ向かおうとするが、途中でカウボーイ風の屈強な男タラハシー(ウッディ・ハレルソン)と出会う。
 コロンバス(アイゼンバーグ)とタラハシー(ハレルソン)は最初こそはイガミあっていたが次第に意気投合。途中で詐欺師の女の子に出会いつつも、見つけたゾンビをぶっ殺しながら目的地へ向かって邁進するのだが・・・遊園地での次々と襲いかかって来るゾンビとの死闘は映画を観てください



 オタク青年を演じるのはジェシー・アイゼンバーグ。この人の代表作となるとデヴィッド・フィンチャー監督のソーシャル・ネットワークが有名。
 ゾンビをぶっ殺していく屈強な男タラハシーを演じるのがウッディ・ハレルソン。この人のお勧めはオリバー・ストーン監督のナチュラル・ボーン・キラーズ。とてもパンチの効いた悪党を演じています。

 詐欺師姉妹の妹を演じているのがアビゲイル・プレスリン。この人のお勧め作品はなかなか感動できるリトル・ミス・サンシャイン。コンテストに出場する女の子を演じています。

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競馬 秋華賞予想  必死で穴馬を探しましたが

2012年10月14日 | 競馬予想

秋華賞予想


 頭の中で色々な展開を考え、シミュレーションをするのだが、何回やっても同じ馬が勝ってしまう。必死でもっと違う馬が勝たないかとレース展開をシミュレーションをするのだが、99%の確率であの馬が勝つ。どうやら今年は三冠牝馬誕生の可能性が濃厚だ。
 前に行って良し、控えて良し、弱点が全く見当たらない。ここはジェンティルドンナの三冠牝馬達成の瞬間を見守るのが賢明だと思う。
 逃げ馬不在の組み合わせでスローペース濃厚。8番のキャトルフィーユ、13番のメイショウスザンナあたりが逃げるか?展開的に前に行く馬が怖いのはもちろんだが、内で脚を矯める差し馬も怖い。人気薄を狙うのなら、内枠に入った怪しい馬が狙い目。いずれにしろ本命ジェンティルドンナが、能力の違いで外から他馬を圧倒するだろう

◎ 14 ジェンティルドンナ
▲  4 ハワイアンウインドウ
△  2 アロマティコ
△  3 ブリッジクライム
△  5 ラスヴェンチュラス
△  7 トーセンベニザクラ
△ 15 ミッドサマーフェア
△ 17 アイムユアーズ
×  1 ヴィルシーナ
×  8 キャトルフィーユ
× 14 メイショウスザンナ

 僕の本命は14番のジェンティルドンナ。はっきり言って能力は断然違うし、外目の14番枠もこの馬にとっては能力発揮しやすい枠順だろう。無理に好位を取ろうしなくても折り合える位置で運べば充分。京都内回りコースを考えて早めスパートで三冠達成の可能性が濃厚。

 僕の頭の中でのシミュレーションでは何回やってもジェンティルドンナが勝ってしまうのだが、1%の確率で勝ったのが4番のハワイアンウインドウ。よってこの馬が単穴評価。最近2走は相手関係のレベルが低いと言っても連勝中。前々走は末脚が切れまくってブッチギリ勝ち。前走は狭くなった間をこじ開けてのガッツあふれる勝利。末脚の破壊力、少々のこどでは怯まない精神力。枠順も一発を狙える内枠。最内からコースロス無く立ち回り一瞬の瞬発力を活かして勝つかも?

△評価は能力、内枠に入った差し馬に印をつけました。

買い目 三連単フォーメーション
 1着 14
 2着  2、3、4、5、7、15、17
 3着  1、2、3、4、5、7、8、13、15、17

買い目 三連単フォーメーション
 1着 4
 2着 14
 3着 1、2、3、5、7、8、13、15、17                  合計 72点

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映画 ワイルドバンチ(1969) とにかくハートが燃えます

2012年10月10日 | 映画(わ行)
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 ハリウッド映画と言えば勧善懲悪型のアクション映画が好まれる傾向がある。たしかにその路線を僕自身は否定しないし、それはそれで見応えがある映画はたくさんある。しかし、今回紹介する映画ワイルドバンチは悪役が悪役に追いかけられ、さらに悪役が別の悪役に討ち入りする。早い話が善人なんかは1人も出てこない悪者オンリーの作品だ。
 しかも、この映画は西部劇というのがミソ。西部劇で活躍するガンマンと言うのは、主役は善人でありヒーローだと相場が決まっていた。悪党をぶっ殺す正義を体験するヒーローはまさにアメリカの象徴。そんな正義の仮面を被ったアメリカ、いや西部劇のヒーローを排除して、悪党同士のガチンコ対決が観ることができる。
 1960年代後半においてベトナム戦争の泥沼に入り込んでしまったアメリカ社会の変遷が、アメリカの伝統、誇りである西部劇ですら大きく変わってしまったことの意味を考えるのもなかなか楽しいこの映画の観方だろう。

 冒頭から強面ばかり集まったワイルドバンチと呼ばれる強盗集団と、それを待ち構える腕利きガンマン達との銃撃戦が凄い。通りすがりの女、子供を巻き込んでの銃撃戦は大量の弾丸が飛び交い、眠たい人はきっと目が覚めるはずだ。
 個人的には最も面白いアクション、銃撃戦が観られる映画だと思っているのだが、何と言ってもこの映画の最大の見所は、あくどいメキシコ政府軍を懲らしめるために、決死の覚悟でワイルドバンチの4人のおっさんが総勢何百人もいる敵の真っ只中に飛び込んでいくシーン。本当につまらないことのためにわざわざ自分の命を捨ててまで戦いを挑むシーンは、男性諸君は誰もがハートが熱くなるはずだ。一方女性からみれば『何のために戦ったの?』と全く理解不能かもしれない?

 最近は自らの保身ばかり気にする弱すぎる男性が多いが、男には命よりも守らなければいけない大切なことがあることを教えてくれるワイルドバンチを紹介します

ディレクターズカット ワイルドバンチ 特別版 [DVD]
サム・ペキンパー,ウォロン・グリーン,ウォロン・グリーン
ワーナー・ホーム・ビデオ


 テキサス州において、パイク(ウィリアム・ホールデン)を首領とする強盗集団”ワイルドバンチ”は鉄道会社の銀貨を盗み出そうとする。しかし強盗計画は罠であり、待ち伏せをしていたガンマンから襲撃を受けてしまう。そのガンマンの中にはパイク(ホールデン)のかつての仲間であったソーントン(ロバート・ライアン)の姿があった。
 命からがら逃げたワイルドバンチの一行はメキシコへ逃げるが、ソーントン(ライアン)を中心とする賞金稼ぎたちも追いかけてくる。マパッチ将軍(エミリオ・フェルナンデス)率いるメキシコ政府軍の中にワイルドバンチの面々は逃げ込む。
 彼らはマパッチ将軍(フェルナンデス)からアメリカの軍用列車を襲い、大量の武器を盗み出すことを大金と引き換えに依頼され、実行するのだが・・・とにかくハートが熱くなるガンファイトは映画を観てください



 スローモーションを使ったアクションシーン、撃たれても撃たれてもなかなか死なないなどこの映画はジョン・ウー監督の作品に大きな影響を与えていると思います。ちなみに今回紹介したワイルドバンチは僕が観た映画の中で2番目に好きな映画です

 監督は多くのバイオレンス映画の傑作を生み出したサム・ペキンパー。この監督のお勧めはスティーヴ・マックイーン主演のアクション映画ゲッタウェイ、死体の首争奪戦?が楽しいガルシアの首、ちょっとお馬鹿な男女を通して、失われていく西部の時代を描いた砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード、リー・マーヴィンの高笑いが怖い戦争映画戦争のはらわた、ダスティン・ホフマン主演のたった一人ぼっちでヤケクソになりながらも多数の悪党と戦うわらの犬など。

 ワイルドバンチの首領パイクを演じるのがハリウッド黄金期の大スターウィリアム・ホールデン。本作品では見た目からして怖い顔ですが、元々は二枚目スターとして活躍。ビリー・ワイルダー監督の麗しのサブリナ第十七捕虜収容所、デヴィッド・リーン監督の反戦映画の傑作戦場にかける橋、シドニー・ルメット監督のネットワークなど多くの名作に出演しています。

 パイクの頼れる仲間であるダッチを演じるのがアーネスト・ボーグナイン。けっこう最近、95歳でお亡くなりになられました。合掌。
 実はこの人も多くの名作に出演しています。フレッド・ジンネマン監督の反戦映画の傑作地上より永遠に、ちょっとブサイクだけれど、心は優しいなかなか結婚できない男を演じたマーティ、周囲に何も見当たらない砂漠から墜落した飛行機で脱出しようとする飛べ!フェニックス、豪華客船が航海中に真っ逆様にひっくり返るパニック映画ポセイドン・アドベンチャーなど。

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映画 デビルズ・バックボーン(2001) 幽霊が出てきますが・・・

2012年10月08日 | 映画(た行)
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 確かに白い顔をした幽霊が出てくるが、純粋なホラー映画とは少し趣きが違う。スペイン内戦を背景にした戦争ミステリー映画と言った方が正しいか。戦争の悲惨さを観ている者にリアルな痛みを感じさせる演出が随所で見られる。そして戦争がもたらされる悲劇は、肉体だけでなく精神をも蝕んでしまうことがよくわかる映画だ。

 さてストーリーは、スペイン内戦時における共和国軍は敗戦濃厚でフランコ独裁政権が台頭してきた時代背景で、校庭のど真ん中に不発弾のミサイルが突き刺さっている人里離れた孤児院が舞台。新たに主人公の少年がその孤児院に連れて来させられるが、孤児院の大人達は片足が義足の院長、背骨がむき出しになっている胎児が漬けられているお酒を生薬として飲む医師である老教師、激しい気性で何かを企んでいる若き管理人など一風変わった大人たちがいる。
 しかも、主人公の少年は孤児院に来てからずっと少年の姿をした幽霊を見ることになってしまう。果たしてこの幽霊は悪者なのか、この幽霊は主人公の少年に何を語ろうとしているのか。何となくあの名作シックス・センス、あるいは同じスペイン映画の傑作サスペンスアザーズを思い出させる印象がある。

 途中までは戦争がもたらす人間の奥底に潜む暗い部分が描かれていてあんまり良い気持ちがしないが、実は後半の40分間から俄然と面白くなる。大爆発を合図に、リアルな痛みは更に激しさを増し、少年達が一致団結して幽霊に立ち向かう・・・のでは無く、怨念を晴らすべく勇気を振り絞って、怖い悪者に立ち向かっていく

 内戦の悲劇をリアルに感じさるイタ~いシーンが印象的過ぎて話の内容は吹っ飛んでしまい勝ちになりそう。しかし、実は前半で伏線が色々と張られているのが、ラスト40分で回収される展開はサスペンス映画として充分に楽しめる。スペインについてサッカーが恐ろしく強いということぐらいしか頭に浮かんでこない人にも、お勧めしたいデビルズ・バックボーンを紹介します

デビルズ・バックボーン スペシャル・エディション [DVD]
エドゥアルド・ノリエガ,マリサ・パレデス,フェデリコ・ルッピ,フェルナンド・ティエルブ
角川書店


 スペイン内戦が終りに近づいてきた1930年代の末。親を戦争で亡くした少年カルロス(フェルナンド・ティエルブ)が人里離れた孤児院に連れてこられる。いきなり自分よりも大きな少年であるハイメ(イニゴ・ガルセス)からイジメにあってしまう。
 さらに女院長カルメン(マリサ・パレデス)、老医師であるカザレス(フェデリコ・ルッピ)、管理人であるハチント(エドゥアルド・ノリエガ)、その恋人のコンチータ(イレーネ・ビセド)など孤児院に暮らす大人達もどこか一癖を持っている。

 しかもカルロス(フェルナンド・ティエルブ)は幽霊が自分を呼ぶのを耳にし、しかも白い顔をした幽霊をたびたび目撃してしまうのだが・・・少年が主人公というのが余計に戦争の悲劇を感じさせますが、ちょっとだけスペインの歴史をお勉強した気分になりますので、ぜひ映画を観てください



 監督はハリウッドでもブレイド2ヘルボーイヘルボーイ/ゴールデン・アーミーなど大ヒット作品を撮るなど今後も注目したいメキシコの奇才ギレルモ・デル・トロ
 12歳以下の人は観ることが出来ないファンタジー映画パンズ・ラビリンスは超お勧めです。他にミミックは誰が観ても純粋に楽しめるエイリアンみたいな映画です。

 怖くて、何かを企んでいる管理人のハチントを演じるのがエドゥアルド・ノリエガ。この人のお勧め映画はトム・クルーズ主演のバニラ・スカイのリメイク基であるオープン・ユア・アイズがお勧め。他にテシス 次に私が殺されるも上質のサスペンス映画です。

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映画 太陽(2005) 外国人が昭和天皇の映画を撮っています

2012年10月04日 | 映画(た行)
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 日本人にとって天皇というのは、一部の人を除いて非常に神聖な存在であり、俺みたいな中途半端な知識しかない者が語るには恐れ多いテーマだ。そんな日本人にとって天皇というアンタッチャブル的な存在を外国人、それもロシア人監督が昭和天皇を撮ったということで非常に興味津々、戦々恐々、・・・、色々な複雑な感情を胸に抱き、きちんと正座をして観ていたのだが。

 ただ今盛んに議論が交わされる、皇位継承、皇室のあり方、皇室の内部・・・等、皇室について色々なことを勉強できる切っ掛けになるかと思っていたのだが、実はそんなことを期待して観る映画ではなかった。確かに日本の有識者と呼ばれる人でもよくわかっていないことが多いのに、外国人、しかもロシア人が撮った映画から学ぼうとするのは無理があることに観終わった後、ようやく気付く俺のアホさ加減が一番理解できた非常に皮肉的な結果になってしまった。

 
 暗い画調、盛り上げる音楽効果は無視、まるで歴史考証が大して感じられない昭和天皇ダグラス・マッカーサーとのやり取り(個人的にはこの場面が非常に不満)、トンチンカンな侍従とのやり取り等は時々睡魔が襲ってくるし、愛国日本人には怒り心頭になる場面が多々出てくる。

 歴史映画として観ると非常にガッカリする映画ではあるが、案外シュールな笑いもある。昭和天皇を演じる日本が誇る?世界的コメディアンであるイッセー尾形の独特の間合いは結構笑える。
 昭和天皇の口癖であるような『あっ、そう』と絶妙なタイミングで言う場面は笑えるし、昭和天皇と科学者が椅子の取り合いをしている場面、チョコレートを食べるシーンの『はい、おしまい』は個人的には大爆笑。監督の演出なのか、イッセー尾形のアドリブなのかよくわからないが、おかげで危うく何度も寝てしまうピンチに襲われたが、かろうじて救われた。
 今、書いていて気付いたが実はこの映画は皇室、昭和天皇に興味がある人では無くて、イッセー尾形の大ファンという非常にコアな人にぜひお勧めしたい太陽を紹介します

太陽 [DVD]
ユーリ・アラボフ
クロックワークス


 1945年8月、昭和天皇(イッセー尾形)は疎開した皇后(桃井かおり)や皇太子と離れて、被災をまぬがれた研究所の地下塹壕で暮らしていた。激化する沖縄戦にせまり来る敗北に責任を感じ、東京大空襲の悪夢が睡眠の邪魔をし、御前会議における未だに戦争続行に傾いている上層部との対話において、ひたすら苦悩、孤独に襲われる神ではなく人間としても昭和天皇がそこには居る。
 昭和天皇は重大な決意を秘めて連合国占領軍総司令官ダグラス・マッカーサーとの会見に臨むのだが・・・外国人から見た昭和天皇がよく理解できる?のでぜひ映画を観てください



 ちなみに監督のアレクサンドル・ソクーロフは前述したようにロシア人。この監督の映画を見るのは本作品が初めて。
 ちなみにこの監督は歴史上の重要人物を映画にすることで有名ですがヒットラー(モレク神)、レーニン(牡牛座 レーニンの肖像)、そして昭和天皇(太陽)を描いています。

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