褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ザ・レイド(2011) インドネシア発のアクション映画です

2015年07月29日 | 映画(さ行)
 日本には剣道という伝統武術があるが、インドネシアにはシラットと呼ばれる伝統武術がある。そんなシラットを使ったアクションが絶好調な映画が今回紹介する映画ザ・レイド。ブルース・リーやジャッキー・チェンが風靡したカンフーとどこが違うのかを説明しろと言われても答えられないが、確かに何かが違う。

 早速だがシラットを駆使した怒涛のアクション映画のストーリー紹介を。
 高層ビルに住居を構える麻薬王タマ・リヤディ(レイ・サヘタピー)をとっ捕まえるために、警察は20人の精鋭部隊であるSWATを送り込み奇襲攻撃をかける。彼らはひたすら麻薬王タマ・リヤディが居る階を目指し上階へ向かって突き進む、以上

 激しい銃撃戦も楽しいが、シラットを駆使した肉弾戦が楽しすぎる。血が吹っ飛ぶシーンが多いだけに、もちろん死人の数も多い。頭に銃弾をぶち込まれて一瞬にして殺される人も居れば、戦っている最中に刀剣で一刀両断される人もいる。シラットでの戦いにおいても死に方がたくさん見られる。とにかく細かい内容なんかはどうでもよく、本作に関しては頭の中を空っぽにして観るのが正しい観賞方法だ。

 SWAT部隊及び、なぜか彼等と途中合流した警部補のジジイが高層ビルの中に簡単に侵入し、5階ぐらいまでは順調に突き進む。しかし、麻薬王がSWATの侵入に気付いてからは一転して高層ビル内が地獄絵巻。麻薬王が支配する高層ビルと言っても、そこの住人は犯罪者だらけ。麻薬王が『侵入してくる奴等を一人残らずぶっ殺せ』と放送案内をすると住人が一斉に銃を構え、刀剣を携える奴が向かってきたり、SWAT部隊に次々犠牲者が出てしまう。
 一見すると小汚い服装をした高層ビルの住人たちだが、こいつ等がとにかく強い。スナイパーの如く射撃の腕は一流だし、やたら格闘能力が高い。そんな中でも特に凄く強いのが麻薬王の側にいるマッド・ドッグ(ヤヤン・ルヒアン)と呼ばれるパンチ力があるらしい男。あくまで俺の私見だが、マッド・ドッグはアンガールズ山根に似ていて、どうみても強そうに見えないのだが、こいつの戦う本能は人間レベルを超えている。映画史に残るヒールの誕生だ。
 もちろん麻薬王もインパクト充分。一度観たら忘れられない悪人面、そして冗句の内容ですら背筋が凍りそうになるぐらいの恐ろしさ。さらに金持ち。恐怖と金、この両方があれば正義も支配できる。
 悪党が魅力的な映画であるが、同時に主役のラマを演じるイコ・ウワイスのは動きに切れがあり、今後もアジアを代表するアクションスタートして益々活躍するだろう。実はラマにもドラマが隠されており、それがラストで効いてくる設定だ。

 過激なバイオレンスシーンが多いが、観ている最中はそれほどショッキングには感じない。なかなか斬新的なカメラワーク、次々と繰り出すアクションシーンが痛みを消してくれるのだろうか?最近は東南アジア系の映画において面白いアクション映画が増えてきているが、今後も益々その傾向は続くだろう。
 とにかく内容なんかは二の次、三の次で、シンプル・イズ・ベストが口癖の人。格闘技系の映画が観たい人、本作の続編であり日本人が多く出演しているザ・レイド GOKUDOを観る前の予習がしたい人、とにかくハートが熱くなれる映画を観たい人等に映画ザ・レイドはお勧めです

ザ・レイド [DVD]
イコ・ウワイス,ヤヤン・ルヒアン,ジョー・タスリム,ドニ・アラムシャ,レイ・サヘタピー
KADOKAWA / 角川書店


ザ・レイド Blu-ray
イコ・ウワイス,ヤヤン・ルヒアン,ジョー・タスリム,ドニ・アラムシャ,レイ・サヘタピー
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映画 赤と黒(1954) スタンダールの有名小説の映画化です

2015年07月27日 | 映画(あ行)
 フランスの文豪スタンダールの1830年に刊行され、現在でも世界中に広く読まれている同名タイトル小説の映画化作品。愛と野望に生きる主人公である青年ジュリアン・ソレルを通して、ナポレオン没落後のフランスの上流社会の腐敗振りを徹底的に暴き出す、というのが原作では最たるテーマ。しかし、映画の方ではかなりメロドラマ色が濃い感じがする。
 ちなみにタイトルの赤と黒の意味するところだが、赤は軍人を表わし、黒は聖職者を表わす。ジュリアン・ソレルを演じるジェラール・フィリップの衣装に注目すれば、タイトルの意味がわかるが、貧しい境遇で育ったジュリアン・ソレルが出世コースとして選ぼうとした職業が軍人になること、または聖職者の道を進むこと。貧しいなりに立派な職業に就こうとするのは良いことだと思うのだが、そんな彼の想いは、やがて上流社会に属する人間の貧乏人に対する『上から目線』に屈辱を感じ、次第に自らを滅ぼしていく様子が描かれている。
 ちなみにジュリアン・ソレルのキャラクターだが、ナポレオンに憧れいて、顔は良くて女性からモテモテ、更に頭が抜群に良くて何の仕事をさせても秀才振りを見せ付ける。嫌味なキャラクターに見える人も居ると思うが、個人的には多くの共通点が見い出せて、感情移入するところが多々あった。
 どうでも良いことだが、あえて俺と異なる点を挙げるとすれば、それは女性のタイプ。ジュリアン・ソレルの好みは上流階級に属する女性に限っている。せっかく自分の世話をしてくれるメイドさんのような女性なんかには見向きもしない。俺なんかは自分のために料理、洗濯をしてくれる女性ならすぐに好きになってしまうのだが。

 さて、野望に取り付かれ過ぎたため、真実の愛を見失ってしまったジュリアン・ソレルの運命を描いたストーリーとは如何なるものか。
 ベリエールの町長であるレナール家に家庭教師としてやってきたジュリアン・ソレル(ジェラール・フィリップ)だが、町長夫人であるルイーズ(ダニエル・ダリュー)と惹かれ合う。しかし、ルイーズは罪の意識に悩まされ、そんな彼女を見ていられなくなったジュリアン・ソレルは憧れだった聖職者の道を目指すために神学校に入る。
 しかしながらジュリアン・ソレルは神学校において自分の貧しい生い立ちに悩む出来事が起こり、神学校を辞めることを決心したピラール神父(アントワーヌ・バルペトレ)の誘いに応じて一緒にド・ラ・モオル侯爵家へ向かう。ド・ラ・モオル侯爵から、その才能を認められたジュリアン・ソレルは彼の助手として信頼を得る。しかし、ジュリアン・ソレルが入り込むことになった上流社会にとって、貧しい生い立ちの彼には屈辱の対象でしかなかった。上流社会に対して憎しみを感じるようになったジュリアン・ソレルはド・ラ・モオル侯爵の娘マティルド(アントネラ・ルアルディ)に手を出してしまうのだが・・・

 なんだかんだ言っても非常に被害妄想だらけのジュリアン・ソレルの心の叫びはハア~?と思ってしまう人が多いのかもしれない。日本人が観ていてヨーロッパと日本の違いを感じることが多い映画。聖職者になることが出世への道だったり、日本の三審制とは違って、いきなり最初の裁判で死刑判決が出たり、やたら信仰心が強くて自分の行いを責め続けたり・・・等、時代、国が違えばこんなに異なる要素が多いことに驚きを感じる。
 今回俺が観たのはデジタルリマスターされた3時間ぐらいのバージョン。文芸作品の映画化で3時間はチョッときつい気がしたのが正直なところ。昔、俺が観たのは2時間ぐらいだったのだが、なんだか余計な贅肉が付いただけのように思えたり、その割にはストーリー展開が急過ぎたりで、良くなったように思えなかった。
 しかし、構成的な面で章ごとの冒頭でスタンダールや詩人たちの名言(例えば、『人の心に触れることはその人を傷つけるということ』)が述べられる件は、なかなか人生訓として興味深く感じられるし、そして自分自身をすっかり見失ったしまっていたジュリアン・ソレルが真実の愛に目覚めるシーンは結末と重なり感動できる。そして冒頭の裁判シーンでのジュリアン・ソレル(ジェラール・フィリップ)が述べる反対尋問?は金持ちの既得権益について考えさせられたのは俺だけか?
 スタンダールの原作に特別の思い入れのある人、ジェラール・フィリップと聞いて心が躍る人、昔のフランス映画に興味がある人、ちょっと時間に余裕のある人等には映画赤と黒はお勧めしたい映画です

赤と黒 [DVD]
ジェラール・フィリップ,ダニエル・ダリュー
アイ・ヴィ・シー


 監督はクロード・オータン=ララ。この人のお勧めは、これもまたフランス文学小説の映画化でありレイモン・ラディゲ原作の肉体の悪魔(本作と同じくジェラール・フィリップ主演)が良いです。
 
 主演のジェラール・フィリップは36歳という若さで亡くなったこともあり、伝説的な大スターであり、1950年代のフランス映画を代表する二枚目俳優。若くして亡くなったものの名作、傑作に多く出演し、多くの名監督の作品にも出演しています。お勧めしたいのが前出した肉体の悪魔、マルセル・カルネ監督の愛人ジュリエット、ジャック・ベッケル監督で天才画家モディリアーニを演じたモンパルナスの灯がお勧めです。

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競馬 中京記念予想 格言に従います

2015年07月26日 | 競馬予想

中京記念の予想


 中京競馬場で行われるマイルのハンデ戦。競馬の格言にデタラメなのもあるが信用できる物として夏は牝馬。今回の出走メンバーを見渡せばやはり牝馬が波乱を起こすか。しかも2頭の牝馬ともにハンデも恵まれた感があり絶好の狙い目だ。俺の本命は16番の大外に入ったオツウ。今の中京の馬場を考えれば大外枠が不利になるとも思えず、しかも気分にムラのあるこの馬には自分の形でレースが運べそう。マイルの距離も良さそうだ。
 相手は同じ牝馬で1番のアルマディヴァン、前走が非常に力強い内容だった10番のダローネガ、安田記念は相手が強くて内で囲まれて力を発揮できなかった11番のレッドアリオンを中心に馬券を組み立てる。

 ◎ 16 オツウ
 ▲  1 アルマディヴァン
 ▲ 10 ダローネガ
 ▲ 11 レッドアリオン
 △  3 カレンブラックヒル
 △  4 オリービン
 △ 13 メイケイペガスター
 ×  2 トーセンレーヴ
 ×  7 ゴールドベル
 × 15 アルバタックス

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 16
 2着  1、3、4、10、11、13
 3着  1、2、3、4、7、10、11、13、15

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 1、10、11
 2着 16
 3着 1、2、3、4、7、10、11、13、15        合計 72点

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映画 トト・ザ・ヒーロー(1991) 他人の人生が羨ましく感じる時があるけれど

2015年07月21日 | 映画(た行)
 ベルギーの俊英ジャコ・ヴァン・ドルマル監督だが、1991年から現在に至るまでたったの3本しか撮っていない超寡作で知られる映画監督だ。普段は何をやっているのか心配してしまうが、それこそ余計なお世話。なんせ3本とも非常に優れ物で、常人には思い浮かばないようなストーリー設定及び展開が魅力的な監督だ。そんな彼のデビュー作品が今回紹介する映画トト・ザ・ヒーロー。タイトル名からして子供向きの映画に思えるが、実は全く子供には向かず、人生経験が豊富な大人が観るべき映画だ。
 俺なんかは不惑の40代を超えているのに、いまだに知るはずのない他人の人生と比べて、俺の人生はどうしてこんなにフラフラしてるんだ!なんて悩んだりする時がしょっちゅうある。ところが、そんな俺でもビックリするぐらいネガティヴなのが本作の主人公。既に老人ホームに居候しているような年齢なのに、この世に産まれた瞬間から未だに自分の人生を悔いている諦めの悪い老人だ。しかも自分の人生を取り替えられたと思っているだけに、その妄想ぶりはノイローゼ以上に深刻そうに思える。苦悩、後悔、自虐、嫉妬の感情ばかりで生きてしまい、楽しい想いは想像の中だけ。そんな男の生涯を描いた内容だが、その男に訪れる結末は幸か不幸か、果たしてどっち?そして観ている我々は、このような生き様から何を想い、何を感じるのか。

 チョッと立派な偉人の伝記映画ならば多少は楽しめるとしたものだが、負のオーラ満載の男の数奇な人生とはいかなるものか?
 老人ホームで居候しているトマ(ミシェル・ブーケ)は産まれた時の病院が火事に遭った時に、隣に住むアルフレッドと取り替えられたと信じている。トマが少年から青年になるに連れて、裕福なアルフレッドの生活が羨ましく感じ、しかもアルフレッドに虐められる日々。ある日のこと、トマにとってアルフレッドの一家に対して憎悪する出来事が起こってしまう。羨望から憎しみに変わる時トマにとって更なる不幸が追い撃ちを掛ける。
 年月を経て、大人になったトマは近親相姦的に大好きだった、今は亡き姉アリス(サンドリーヌ・ブランク)に似たような女性を見かけるのだが・・・

 冒頭から重たいシーン、重厚な音楽、死体が語りだしている雰囲気から、サスペンス的な雰囲気が漂う。一体この死んでいる男は誰なのか、やっぱりこいつか?という思いが観ている最中は頭から離れないのだが、その後の展開は現在や過去など時間軸があっちこっちに飛びまくり、時には妄想が入ってくる。なんだか頭の中が混乱しそうな構成だが、冒頭のシーンが頭から離れないために不思議とスンナリ観れる印象だ。
 トマが『本当は俺がアルフレッドのような生き方をできたんだぜ』と勝手に思い込んでいる様子は今思えば素っ頓狂だが、観ている最中は哀切を感じる。俺なんかは夢でも良いからブラッド・ピットになりたいと思う事が多々あるが、そんな願いが叶ったとして果たして俺は幸せになれるのか?その問いに対する明快な答えがアルフレッドの方から聞ける。
 重厚な音楽が響いてきたかと思えば、ブン、ブン蜂が飛ぶ~みたいな軽快な音楽が流れてきたり、暗さと明るさが同居している感じが良い。そしてトマの選択は良かったのか、悪かったのかは観る人によって判断が別れるのかもしれないが、良かったと思える人には恐ろしいほどのハッピーエンド。なんだか悩むのがアホらしくなるほど生きる気力が湧いてくる瞬間をラストシーンで感じることができるだろう。
 本作はタイトル名、そしてこの映画を紹介されるときに使われる画像(上記の画像です)から、興味が惹かれなかったり、少々気持ち悪く感じて観ようとする気が失せる人が多いと思うが、実は傑作の部類に入る方。そんなことで観てない人は本当にもったいない映画トト・ザ・ヒーローを今回はお勧め映画として挙げておこう

トト・ザ・ヒーロー [DVD]
ミシェル・ブーケ,ジョー・ドゥ・バケール,ミレイユ・ペリエ,トマ・ゴデ,サンドリーヌ・ブランク
角川書店


 監督は前述したジャコ・ヴァン・ドルマル。フランスの名優ダニエル・オートゥイユ主演の八日目、ジャレッド・レト主演のミスター・ノーバディと今のところパーフェクトな結果を挙げている監督さん。今後も彼の作品には注目です。

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映画 グッドフェローズ(1990) 夢を実現した男のストーリー

2015年07月16日 | 映画(か行)
 30年以上前(小学生の時)のことだが、学校の先生から『君は将来は何になりたいの?』と聞かれたが、その時の俺の答えは『天皇陛下になりたいです!』。今、思い返しても俺って恐るべき馬鹿野朗だったことに我ながら驚きと恐怖を感じる。そんな素っ頓狂な夢を語っていた俺と同等なアホな夢を語りだす主人公の半生を描いた映画が今回紹介するグッドフェローズ。『俺は大統領よりもマフィアになりたかった』ハア~?と思うようなことを語りだす。しかし、この男が俺と違って偉いのは、しっかり夢を実現するところ。ちなみに本作は実話なだけに、マフィアの内部事情が興味深く描かれる。
 しかしながら、マフィアの内部事情なんて聞いても興味が惹かれない人も居るに違いないし、そんな人にとってはただ退屈な映画だと思われるかもしれない。しかし、観ている誰もが開始してから5分経過した時点では、すっかり本作に魅了されることになるだろう。

 
 少年時代からの夢だったマフィアになる夢を叶えた男の人生は本当に幸運だったのか?それでは簡単にストーリー紹介を。
 幼い頃よりマフィアの世界を見てきた、ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)はやりたい放題のマフィアの世界に憧れを抱き、念願が叶ってニューヨークのブルックリンを牛耳るマフィアであるポーリー(ポール・ソルビノ)の組織に加わることに成功する。
 やがてヘンリー(レイ・リオッタ)は組織内でジミー(ロバート・デ・ニーロ)やトミー(ジョー・ペシ)達と仲間になり、彼らは数々の悪事に手を染める。そして、ヘンリー(レイ・リオッタ)はカレン(ロレイン・ブラッコ)と結婚し、マフィア稼業も順調に運んでいた。
 ところがある日のこと、ケネディ空港で600万ドル強奪事件が発生する。ジミー(ロバート・デ・ニーロ)が首謀となってヘンリー(レイ・リオッタ)も関わっていた事件なのだが、そのことを切っ掛けに次第に歯車が狂っていく・・・

 ヘンリー(レイ・リオッタ)、ジミー(ロバート・デ・ニーロ)、トミー(ジョー・ペシ)の仲良し3人組が前半はやりたい放題の大暴れ。殴りまくり、蹴りまくり、刺しまくり。特にトミー(ジョー・ペシ)に関しては、気に喰わぬことがあると、一瞬で拳銃をぶっ放す。なんせ軽い冗談も通用しない奴だから近くにいるだけで怖い。
 しかし、この映画は次から次へと色々な出来事がテンポ良く出てくる。脅迫、賄賂、殺人、家族、麻薬、人種・・・等、非常に中味が濃い~映画。ロックな音楽はセンスが良く、重厚なノリと笑いのサジ加減も抜群なだけに娯楽を求める人にも充分に楽しめる。
 マフィア映画が好きな人、バイオレンスタッチの映画が好きな人、実話のストーリーが好きな人、一見したところ観る人を選ぶような映画に思えるが、けっこう万人受けする映画。今回はグッドフェーローズをお勧め映画として挙げておこう

グッドフェローズ [DVD]
レイ・オッタ,ロバート・デ・ニーロ,ジョー・ペシ,ロレイン・ブラッコ,ポール・ソルヴィー
ワーナー・ホーム・ビデオ


グッドフェローズ [Blu-ray]
ロバート・デ・ニーロ,レイ・リオッタ,ジョー・ペシ
ワーナー・ホーム・ビデオ


 監督は今や巨匠的存在であるマーティン・スコセッシ。本当に名作、傑作が多数。狂気の人間を描かせると本当に凄い映画を撮る。今回はお勧めとして彼には珍しいブラックコメディのアフター・アワーズを推しておこう。

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映画 明日に向かって撃て!(1969) アウトローな生き方に憧れます

2015年07月14日 | 映画(あ行)
 襲い掛かってくる原住民(インディアン)を追い払ったりするわけでもなく、強面のヤクザまがいの連中を懲らしめる保安官の活躍を描くのでもない新感覚の西部劇の傑作が今回紹介する明日に向かって撃て!。銀行強盗、列車強盗を繰り返す実在したブッチ・キャシディサンダンス・キッドの活躍?を描いた作品だ。現実的に考えたら、こいつ等のやってることは悪そのもの。しかし、この2人のキャラクターだが愛嬌があって、なかなか憎めない奴等だ。
 ブッチ・キャシディをポール・ニューマン、サンダンス・キッドをロバート・レッドフォードが演じるが、この2人が冒頭のセピア調の画面から登場するシーンがとてつもなく格好良い。大胆不敵、早撃ち、ハンサム、何気にオシャレ、まさに男が憧れる男を感じさせる。しかし、この映画の面白いところは話が進むに連れて、実はこの2人はけっこうなダメダメ人間だということが次第に明らかになっていくところ。よく考えてみれば(考えるまでもないっか)元々この2人は強盗だからダメ人間であることは最初から確定されているのだが、それにしてもこのダメッぷりは笑える。
 2人のコントのような掛け合いが笑えるが、その一方で彼らの生き方に現代を生きる我々は憧れを抱く。何かと時間に追われ、決まりごとが多い現代社会に身を置く俺なんかは居心地の悪さを感じる時もある。しかし、俺と同様に彼らのような自由奔放、楽天主義な生き方を観ればきっと多くの人が羨ましいと思うはずだ。

 さて、強盗に逃げろ~と応援したくなる不思議な気分になるストーリーとはいかなるものか
 1890年代の西部開拓時代も終りを告げる頃において。家畜泥棒、銀行強盗を繰り返すブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)の2人組み。ブッチ(ポール・ニューマン)は将来において、今の強奪稼業をやめて金銀ザックザック取り放題の南米ボリビアに行くことを夢みており、早撃ちとして有名なサンダンス(ロバート・レッドフォード)にも一緒にボリビアに行こうと語っていた。
 ブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)は強盗仲間からの誘いで列車強盗を試み、まんまと大金をせしめる。すっかり味をしめた2人は、またもや強盗仲間と列車強盗を試みるが今度は鉄道会社が雇った最強追跡部隊からのしつような追撃を受ける羽目に陥ってしまう。
 なんとか逃げ切った2人は、スペイン語ができる美人でセクシーなエッタ(キャサリン・ロス)を誘い、ニューヨーク経由で南米ボリビアに到着するのだが・・・

 ラストの銃撃戦などアクションシーンが楽しい映画でもある。しかし、この映画には男女の三角関係が爽やかに描かれているのが非常に印象深い。特にポール・ニューマンとキャサリン・ロスが自転車に乗りながら、流れてくるバート・バカラック作曲の雨にぬれてもは名曲だ
 時代の荒波に逆らい続けるアウトロー達の生き様に憧れ、ラストシーンは古き良きアメリカの終焉を感じさせる。アメリカン・ニューシネマと聞いて心が躍る人、西部劇の名作が観たい人、男同士の熱い友情を描いた映画が観たい人等には映画明日に向かって撃て!をお勧め作品として挙げておこう。

明日に向って撃て! (特別編) [DVD]
ポール・ニューマン,ロバート・レッドフォード,キャサリン・ロス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


明日に向って撃て! [Blu-ray]
ポール・ニューマン,ロバート・レッドフォード,キャサリン・ロス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 監督はジョージ・ロイ・ヒル。アメリカン・ニューシネマの旗手的存在の監督。この人のお勧めは本作と同じくポール・ニューマンロバート・レッドフォードが競演したスティング、ジョン・アーヴィング原作の同名タイトルの映画化作品でロビン・ウィリアムズ主演のガープの世界がお勧めです

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競馬 七夕賞&プロキオンS予想

2015年07月12日 | 競馬予想
 昨日の暑すぎるゴルフから疲れが全く取れず、寝すぎて時間がない。今回は超簡単に予想を載せます。

七夕賞の予想


 トウケイヘイローの単騎逃げだが、他にもメイショウナルトグランデッツァが追いかけるとなれば、ペースは緩まない。ここは差し馬向きの流れ。そして枠も良く、福島で良績を遺している1番のマイネルディーンを本命。
 相手は昨年の覇者であるメイショウナルト、福島の小回りコースは合いそうなグランデッツァ、ここ2走復活の兆しを見せているヒラボクディープが相手。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 1
 2着 2、6、8、10、11、13
 3着 2、3、4、6、8、10、11、13、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 8、11、13
 2着 1
 3着 2、3、4、6、8、10、11、13、16           合計 72点

 

プロキオンSの予想


 長い直線での追い比べが見所の1400Mダート戦。絶好調のコーンベリーが逃げそうだが、サマリーズも平均ペースで抑えるようなタイプでもなく逃げを主張するか。逃げ馬にそれほど楽なペースになるとは思えない。しかも59キロの斤量を背負っているベストウォーリアも早々に先頭集団を捕まえに行く。展開的には中団で脚を矯める馬に有利な流れになりそうだが、微妙な斤量が当レースに波乱を巻き起こす。
 56キロでベストウォーリアよりも3キロ軽い3番のキクノストームが本命。位置取りは最後方近くだが、好位につける有力馬達が早めに動きそうな流れ、そして中京コースの長い直線で末脚を思う存分発揮できそう。対抗にはただ今絶好調で楽に逃げさせてもらえれば逃げ切る可能性があるコーンベリー、距離、左回りと好条件が揃い展開不問の自在性を武器にエアハリファ、キクノストームより1キロ斤量が重くなるが、同じく展開が向けば末脚が炸裂しそうなワイドバッハが相手。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3
 2着 2、4、5、6、12、14
 3着 1、2、4、5、6、8、12、14、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 6、12、14
 2着 3
 3着 1、2、4、5、6、8、12、14、16         合計 72点

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映画 カリートの道(1993) 男の哀愁が漂っています

2015年07月09日 | 映画(か行)
 この世の中において悪事ならずともちょっと興味本位で手を突っ込んでしまうと、なかなか抜け出ることが難しい事がたくさんある。賭博、酒、覚せい剤、風俗・・・、そしてマフィアの世界。刑務所から5年振りにシャバに戻ってきたマフィアの超大物が、すっかり人殺しに嫌気がさし、真っ当な堅気として愛する女性と一緒に楽園で暮らそうと夢を見るストーリー。酒ぐらいなら意志が強ければ辞めることぐらいできそうなものだが、マフィアの世界は自分の力だけでは縁を切るのが大変だということがわかる映画が今回紹介するカリートの道
 本作は数々のマフィア映画の傑作に出演している名優アル・パチーノ主演の映画だが、ゴッドファーザー狼たちの午後の時に比べて、本作では更に渋味が増し、そしてバリバリに男の哀愁を漂わせる。友情と愛の狭間で苦悩する姿は、観ている我々も熱くさせる。

 さて、必死で愛する女性と楽園で暮らすために、マフィアの世界から足を洗おうとすればするほど、トホホになっていくストーリーとはいかなるものか。
 ニューヨーク一体を支配していたマフィアの大物であるカリート(アル・パチーノ)は30年の刑期を、親友である弁護士クラインフェルド(ショーン・ペン)の惜しみない尽力のおかげで、わずか5年で刑務所から出てきた。
 彼は麻薬ビジネスにおいて仁義を重んじるタイプのマフィアだが、いざ戻ってみると麻薬の取引きの現場では人殺しが横行し、裏切りも日常茶飯事。仁義も信頼もへったくれのない世界にすっかり幻滅したカリート(アル・パチーノ)は、ますますマフィアの世界から足を洗うことを決意し、しかも5年振りに再会した元カノのゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)が相変わらず美人だったことに生きる目的を得て、ニューヨークを飛び出て、南国バハマで彼女と一緒に暮らすために、せっせとお金を貯めることに精を出すのだが否応なしに血の抗争に巻き込まれていく・・・

 よくテレビを観ていると、『もう覚せい剤には手を出しません』って言っておきながら何回も逮捕されている人を見かけるが、アル・パチーノ演じるカリートのマフィアの世界から抜け出して、心機一転とばかりにバハマでレンタルカー店への転職したい願いは本物。ところがマフィアの世界は大物であればあるほど、その世界から抜け出ることは難しい。
 カリート(アル・パチーノ)の大物振りがわかるところは、昔なじみの人間が次々に訪れて来ること。次から次へと彼の元を『また一緒に仕事をしようぜ』とか『あいつを消してしまおうぜ』なんて話を持ってくる奴がしょっちゅう現れる。断われば逆恨みされてしまうように、本人の意思とは違ってなかなかマフィアの世界から抜け出られない様子がとって切ない。そして、仁義、友情を重んじる彼の姿勢は立派だと思うのだが、そのことがもたらす結末は自然に目頭が熱くなる。
 そして本作の監督はけっこうカルトなファンも多いブライアン・デ・パルマ。彼の特徴である流暢なカメラワーク、サスペンス、長回し、エンターテイメント性、シャレ、エロは本作でも健在。彼の作品を多く観ている人ならば、エレベーターののシーンはニコニコしてしまうだろう。
 他にもアル・パチーノが元カノを抱くためにチェーン錠を簡単にぶち破って家の中にドカドカ入ってくるシーンは熱い物を感じさせるし、グランドセントラル駅での追跡シーンは流石はブライアン・デ・パルマだと思わせる名シーン。ストーリーだけでなく色々な演出が楽しめるのも本作の優れているところだろう。そして今やハリウッド・ナンバーワンの演技派に登りつめた感のあるショーン・ペンが、ちょっとインパクトのある姿で出演しているのも見所だ。
 ちょっと渋いオジサンが好きな人、大人向けのマフィア映画を観たい人、ブライアン・デ・パルマと聞いて心が躍る人、アル・パチーノが好きな人等など結局のところ映画カリートの道は万人にお勧めだ

カリートの道 スペシャル・エディション [DVD]
アル・パチーノ,ショーン・ペン,ペネロープ・アン・ミラー
ジェネオン・ユニバーサル


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アル・パチーノ,ショーン・ペン,ペネロープ・アン・ミラー
ジェネオン・ユニバーサル


 監督は前述したようにブライアン・デ・パルマ。個人的には非常に当たり外れの大きい監督。しかし、演出とストーリーが噛み合ったときはすごく面白い映画を撮る。お勧めは最近もリメイクされ話題となった基ネタの方のスティーヴン・キング原作のキャリー、色々な古典を題材に盛り込み毒気のある傑作ミュージカル映画ファントム・オブ・パラダイス、ヒッチコックを意識しまくったサスペンス殺しのドレス、本作と同じくアル・パチーノ主演の成り上がりのキューバン・マフィアの運命を描いたスカーフェイス、格好良い男たちに痺れるアンタッチャブル等が面白いです。

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競馬 ラジオNIKKEI賞&CBC賞予想

2015年07月05日 | 競馬予想
 

ラジオNIKKEI賞の予想


 3歳馬によるハンデ戦、そしえ小回りで最後の直線が短い福島コース。距離も1800Mと微妙。荒れる可能性が高いみちのく決戦だ。例年ダービーに出走できなかったか、ダービーに出走していても明らかに力不足を感じさせる馬たちの競演の趣きがあったが、どうやら今年のメンバーは秋へ大きく飛躍する切っ掛けとなる馬達が多く出走する。そんな中でも折り合いの難しさがありながら非常に心強いジョッキーを得て、持て余した能力をフルに発揮出来る状態になった7番のアンビシャスが俺の本命。あえて日本ダービーには出走せずに、実を取りにきた。ハンデは確かに他の馬に比べて重いが、強敵は今年はイケイケどんどん状態の堀厩舎の連勝中の2頭。それでも2頭ともに連勝の内容にインパクトがないので、持っている能力でアンビシャスがハンデ差なんか問題せずに他の馬を圧倒すると見た。

 ◎ 3 アンビシャス
 △ 4 ナヴィオン
 △ 5 レアリスタ
 △10 グリュイエール
 △11 グランアルマダ
 △13 ストリートキャップ
 △14 ブランドベルグ
 △15 キャンベルジュニア
 × 2 ホワイトウィンド
 × 7 アッシュゴールド
 ×12 ミュゼゴースト
 ×16 ロジチャリス

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3
 2着 4、5、10、11、13、14、15
 3着 2、4、5、7、10、11、12、13、14、15、16           合計 70点


 

CBC賞の予想


 今日の重賞で荒れるとすればこちら、CBC賞。電撃のスプリント戦だ。しかし、メンバーを見渡したところ逃げ馬と言えば14番のホウライアキコぐらい。重賞にしては遅いぐらいペースになりそうだ。展開から考えると逃げ、先行する馬を中心にして予想したいところだ。本命は比較的軽ハンデで先行する馬だ。

 ◎ 10 ベルルミエール
 ▲  7 ダンスディレクター
 ▲ 13 サドンストーム
 ▲ 14 ホウライアキコ
 △  4 トーホウアマポーラ
 △  5 レオパルディナ
 △  6 ウリウリ
 ×  3 マコトワラタナ
 ×  9 ベストゲシェンク
 × 17 ワキノブレイブ

 俺の本命は10番のベルルミエール。1600Mでは明らかに距離が長いが、1200Mなら持ち前のスピートを活かせる。ホウライアキコが逃げを主張すれば2番手で控えてもレースができるし、逃げる馬がいなければこの馬が先手をとる。有力馬だけでなく、ザコみたいな馬にも差し馬が多く展開は明らかに向く。阪神牝馬Sで2着があるように牡馬相手の重賞でも勝てるだけの能力と調子の良さを感じる。しかも、ハンデの53キロはこの馬には走り頃。先行抜け出しで粘り込む。

 単穴には3頭挙げる。まずは7番のダンスディレクター。前走の京王杯スプリングCは前が開かずどん詰まり。全く力を発揮できずに12着と大敗したが、全く追えないのに勝ち馬から0.3秒差だから、この成績は度外視。しかし、今回は1200M戦の重賞なのにペースが遅くなりそう。出遅れが多いだけに展開からは不安を感じる。二の脚で中団ぐらいに付けて追い比べに持ち込めれば勝機があるか。

 次に13番のサドンストーム。GⅠの高松宮杯で4着に来た内容は評価するべきだろう。差し馬であるが少々馬場が悪くなっても大丈夫だし、勝ちきれないまでも堅実に追い込んでくる末脚は中京コースで更に切れ味が増しそうだ。ちょっと斤量は見込まれたが、このメンバーなら豪快に差し切るシーンがあっても不思議に感じない。

 次に14番のホウライアキコ。恐らく逃げるのはこの馬か。しかし、他の馬に逃げにこだわる馬が居ないので、相当楽なペースで逃げることができそうだ。前走の休養明け初戦の内容も良かったが、更に状態は上向き。簡単に逃げることができるのならば1200戦は良い方向へ向くだろう。この馬の逃げ粘りには注意が必要だし、勝ちきってしまうこともありえる。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 10
 2着  4、5、6、7、13、14
 3着  3、4、5、6、7、9、13、14、17

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 7、13、14
 2着 10
 3着 3、4、5、6、7、9、13、14、17      合計 72点

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映画 人生の特等席(2012) クリント・イーストウッドが魅せます

2015年07月04日 | 映画(さ行)
 あの傑作グラン・トリノでメガホンを自ら取りつつ、主演もこなしたクリント・イーストウッド。彼は『もうこれからは俳優業を引退して監督業に専念する』と言いながら、そのグラン・トリノから4年ぶりに主演したのが今回紹介する映画人生の特等席。それにしても、なぜあっさり前言を取り消して主役を演じることになってしまったのか?ストーリーの内容に興味をもったことがあるかもしれないが、本作の監督であるロバート・ロレンツは、数々のイーストウッド作品を裏方として支えてきた存在。しかも今回が初監督作品。
 そんな恩人の初監督作品の記念に主演をしてほしいと頼まれたら、義理と人情に篤いクリント・イーストウッドのこと。ここはいっちょ、恩人のために俺が一肌ぬいでやろうかと思っても不思議なことは何もないし、しかも熱いエールにクリント・イーストウッドが最高の演技をもって応えた。
 よく、クイント・イーストウッドは大根役者のレッテルを貼られる時があるが、今回の役柄は彼にしかできなかった。もしも演技派の代表みたいに言われることのあるダスティン・ホフマンが演じていたらどうなる、そして想像もしたくない。

 内容的にはクリント・イーストウッド演じる高齢の野球スカウトマンだが、かつては超一流としてならしていたが、寄る年の波には勝てず選手を見極める肝心の視力は衰え、しかも野球スカウトマンの世界においてのデジタルな若手スカウトマンの台頭、娘とは今でも交流はあるものの確執が続き話し合おうとしても喧嘩になってしまう。
 ある意味世代間のギャップによる対立構造を巧みに盛り込みながら、家族、友情、野球といった古き良きアメリカを感じさせ、一方で出世欲、拝金主義、コンピューター重視といった現代アメリカの象徴している部分も感じさせる。頑固一徹な昔風のオヤジであるクリント・イーストウッドはもちろん古き良きアメリカを体現する側。なんだか昔のアメリカって素敵な国だったんだよな~と思わせる。

 さて、野球映画でありながらも、人間同士の絆に感動するストーリーとはいかなるものか。
 ガス(クリント・イーストウッド)は、かつては野球名スカウトマンでありながらも、自分が見つけてきた選手はすっかりスランプに陥り、しかも肝心なことに視力の衰えが顕著になってきた。33歳になる娘ミッキー(エイミー・アダムス)は弁護士であり、今は更なる出世のために男よりも仕事に猛烈に打ち込む日々。この父と娘は度々顔を合わせているようだが、出会えば喧嘩ばかりしている。
 ある時、球団は若くて有望なスカウトマンであるフィリップ(マシュー・リラード)の台頭もあり、すっかり成果がでないガス(クリント・イーストウッド)に対して残り三ヶ月の期間をもって契約終了することを決定。それでも野球スカウトマンを続けることに自分の存在価値があると信じているガス(クリント・イーストウッド)は更なる契約延長を望み、もしかしたらコレが最後になるかもしれないノースカロライナへ大リーグドラフトの目玉選手のスカウトの旅にでる。ところが、なぜかスカウトの旅に娘のミッキー(エイミー・アダムス)が一緒についてきてしまうのだが、そのことは父と娘に様々な出来事を生じさせてしまうのだ・・・

 かつてブラッド・ピット主演でマネー・ボールという映画があったが、あの映画はまさにコンピューターを使ってのデータ分析及び、その基準となる選び方が斬新的だった。野球スカウトマンの世界にも新しい波がやってきたことを告げる映画だったが、本作のクリント・イーストウッド演じる野球スカウトマンはそれとは全く真逆のタイプ。徹底した現場主義で自らの目と耳を駆使して選手を判断する昔ながらのスカウトマン。本作においてもイーストウッド演じるスカウトマンが対決するのは、現場なんか見ずにコンピューターでデーター分析するタイプのスカウトマンだ。さて、この対決はどちらに軍配が上がるのか?この結末を見ていると、ある一つの事に気付く。最後に人生の勝者になるのは結局はカネの力なんかでは無いということ。人間同士の友情、絆、思いやりの方が大切なんだということがわかる。自分でも驚いたのが、ハリウッド映画からこんな素敵なことを改めて気づかさせられたこと。これだからこそ、すっかりアメリカに対して絶望した気分になっても、まだまだあの国には色々な面で期待ができる。

 あんまり説得力のない父と娘の確執の原因、新しい有望選手を見つけてくるシーンなんかはマジかよ!と思わせるが、そんなところは突っ込む場面では無い。むしろ父と娘が結束して起き上がろうとする人間ドラマとして褒め称えるシーンだろう。俺はコンピューターなんて全く知らないアナログ人間を自覚している人、やっぱりアメリカって良い国だよな~と思っている人、見終わった後に気分が良くなる映画を観たいよね~と思っている人などには映画人生の特等席をお勧めとして挙げておこう

人生の特等席 [DVD]
クリント・イーストウッド,エイミー・アダムス,ジャスティン・ティンバーレイク,ジョン・グッドマン
ワーナー・ホーム・ビデオ


人生の特等席 [Blu-ray]
クリント・イーストウッド,エイミー・アダムス,ジャスティン・ティンバーレイク,ジョン・グッドマン
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