褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 L.A.コンフィデンシャル(1997) 欲望、権力、裏切り、傑作サスペンス

2011年03月31日 | 映画(数字、アルファベット)
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 アメリカという国は正義であるはずの警察と悪の代表であるマフィアがタッグを組んで一般市民の利益をむさぼっているのはもはや誰でも知っていることだが、そのような映画を挙げたらたくさんある。アル・パチーノ主演のセルピコは実在した刑事セルピコが警察内にはびこる腐敗に立ち向かう作品、他にもゴッド・ファーザーにもそのような場面は見られる。
 そんな警察とマフィアのつながりを暴き出し、それぞれの人間の欲望が絡み合った人間ドラマの傑作がL.A.コンフィデンシャルです。登場人物がワンサカ出てくるし、ちょっとしか出てこない人物も実は相当な重要人物であったりと最初から気合いを入れて観ないと、途中からストーリー展開に乗り遅れてしまう事になる。
 しかし、登場人物たちが個性的、格好良い、美女と揃っていて、見せ場もたっぷりだから少々理解出来なくても最後まで楽しめるのは確実だ

 ハリウッド映画というのは1940年代から1950年代の雰囲気を出すのが上手いから、非常にノスタルジックな気分に浸れる。この映画でも1950年代の街並み、刑事、風景が上手く描かれているしスタッフの努力がよくわかる。そして複雑なストーリーに、誰が誰だか理解しにくくなりそうだが目立ちたがりの俳優達の頑張りによって一級品の娯楽作品の評価を得ているのは、特に当時は無名に近かったラッセル・クロウガイ・ピアースの2人の頑張りに拠るところが大きい。

 マフィアの抗争から始まり、次第に警察内部の権力争い、マフィアと警察の黒いつながり、男女の欲望、利権争い、マスコミの卑しさ、友情と裏切り、そして謎解きと面白さが溢れているL.A.コンフィデンシャルを紹介します

L.A.コンフィデンシャル [DVD]
ジェリー・ゴールドスミス,ラッセル・クロウ,アーノン・ミルチャン,ケヴィン・スペイシー,キム・ベイシンガー
日本ヘラルド映画(PCH)



 1950年代のロサンゼルス、大物のマファイアである親分格であったミッキー・コーエンが逮捕されたことにより、マフィア幹部達が殺害される事件が発生する。マフィア内部での抗争の始まりだ。事件の捜査を始めるロス市警は背後に娼婦館の存在をかぎつける。

 そんなときにレストランで従業員やお客も殺害される事件が発生。被害者の中にはバド(ラッセル・クロウ)の親友の刑事も居た。

 ロス市警ではエド(ガイ・ピアース)を中心に捜査本部を立ち上げる。エド(ピアース)は出世に対する野心を持ち、出世のためには仲間の不正も告発する。そして今回の事件においても自らの手柄を立てようとしていた。
 そんな権力志向の強いエド(ピアース)と刑事こそ正義を唱えるバド(クロウ)は真っ向から対立する。

 バド(クロウ)は親友の殺された仇として独自に捜査を始めるが、その過程で知った娼婦のリン(キム・ベイジンガー)と知り合い恋に落ちる。またエド(ピアース)は捜査パートナーにジャック(ケヴィン・スペイシー)に協力を求める。しかし、ジャック(スペイシー)は裏金をもらってゴシップ記事専門の記者シド(ダニー・デヴィード)に情報をリークし、しかも俳優たちの演技のアドバイザーも兼ねているように正義よりも金の人間だ。

 そんな中でエド(ピアース)は犯人らしき黒人3人組を射殺、逮捕することに成功。そしてエド(ピアース)は見事に上司のダドリー(ジェームズ・クロムウェル)からも認められ昇進するが、事件の背後は更に複雑で・・・登場人物たちの欲望がぶつかり合って、意外な展開に導かれる内容はぜひ映画を観てください



 個性的な登場人物たちが一癖も二癖も感じさせる。ラッセル・クロウ演じるバドは母が父に殺されるという苦い思い出を抱えており女性に暴行を加える男を許せない。しかもメチャクチャ気が短く、直ぐに手が出てしまう。
そしてガイ・ピアース演じるエドは優秀な刑事だった父親が殉職しており、常に父を目標としており出世欲から一匹狼的存在になってしまう。父親を殺した犯人は未だにわからず、その事件を勝手に彼は・・・と名付けていたのだが、このことが事件解決につながる脚本の巧みさを感じます。
 ほかにも裏で記者と繋がってかなりうさんくさい刑事のジャックを演じるのがケヴィン・スペイシー。彼は本当に演技が上手いです。彼が最初に事件の真相を知ることになりますが、最初に知ってしまったために・・・その時の演技は素晴らしいです。
 そしてゴシップネタ記者としてジャックを利用して、そして裏社会に精通しているシドを演じるダニー・デヴィートは『ツインズ』や『バットマン・リターンズ』のペンギンのような人間離れした役には元々定評がありましたが、今回のきわめて人間的な役は、かなりまともに演技をしていました。
 そして男たちを惑わす娼婦役のキム・ベイジンガーは奇跡的と言って良いぐらい綺麗です。
 警察の偉いさん役のジェームズ・クロムウェルは背が高い。この人も色々な映画で観られる貴重な脇役さんでかなり風貌で得をしていますね。


 しかしロサンゼルスを舞台に欲望、不正、権力、利権まみれ、かなりグレー色に染まっている登場人物たちの行き着いた先は謎解き、サスペンス映画としても楽しめますが、重厚な人間ドラマも味わえる名作です。

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映画 海角七号 君想う、国境の南(2008) 台湾に親しみを感じる映画、日本人なら必見でしょう

2011年03月30日 | 映画(か行)
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 東北地方太平洋沖地震が起きて日本人としてどん底な気分に陥ってしまっているが、世界中から日本を支援する動きがたくさん出ていて、本当に日本は世界中から好かれている国なんだと思う。そんな中で台湾では日本に対する義援金が40億円以上集まったようだ。台湾の人口や経済状況を考えると、40億円というのは相当な規模である。本当に台湾には感謝、感謝である。
 最近でこそ台湾の有名人や知識人をニュースやテレビで知ることがあるけれど、僕にとって有名な台湾人を初めて意識したのは、あのM字開脚で一世風靡してインリン・オブ・ジョイト。日本の野球界において台湾の人達が大活躍していたり、たくさんの歌手の人も活躍しているし、李登輝さんのようなリーダーシップを持った政治家も居るし、言論界においても黄文雄さんや金美麗さんのような知識人達が日本に居て大活躍している。
 それにしても今頃になってやっと優秀な台湾人の事を気付くようになったのか。台湾の最初のイメージがエロテロリストだったことは僕にとって大変不幸なことでもあるし、逆に大きく台湾のイメージが変った。

 台湾で有名な映画人といえば『トランスポーター』で一躍世界的に有名になったスー・チー、『ブロークバック・マウンテン』や『グリーン・ディスティニー』や『ラスト、コーション』などヒット作、問題作連発のアン・リー監督、そして『ミレニアム・マンボ』や『非情城市』のホウ・シャオシェン監督など、日本人よりも台湾出身の人の方が映画界においては世界的に活躍している人が多いかもしれない。

 そして今回紹介する台湾映画が海角七号 君想う、国境の南です。実はこの映画は台湾においてはあのタイタニックに次ぐ大ヒットを記録した映画ですが、内容はアクション映画ではなく、笑い、音楽、感動がたくさんの親日映画。絶対に今の中国や韓国ではヒットしない映画であり、どうしてこのような親日の映画が台湾でヒットしたのかという歴史的経緯を考えてみるという観点から日本人には必見の映画です。

 この映画は最初から最後まで笑いを意識されていますが、8割はすべり気味で笑えません(逆に2割近くは笑えるので最近の若手芸人のネタより凄いとは言えます)。しかし、南国らしいおおらかな台湾人の雰囲気、台湾の風景、そして台湾の人々は日本が大好きなんだということがわかります。

 そして戦後直後の日本人の敗戦によるショック、そして実は未だに日本人はあの敗戦から立ち直れずにいることのメッセージが伝わってくる海角七号 君想う、国境の南を紹介します

海角七号/君想う、国境の南 [DVD]
ファン・イーチェン,田中千絵,中孝介,レイチェル・リャン,シノ・リン
マクザム


 日本統治下の台湾に赴任していた日本人教師(中孝介)は日本名が友子である教え子と恋に落ちる。第二次世界大戦の敗戦により日本人教師(中孝介)は駆け落ちを約束していた友子をそのまま台湾に残し、自分は日本行きの船へ乗り込んだ。日本人教師(中孝介)は船の中で友子宛に自分の友子に対する想い、友子と離れなければいけない理由を手紙に書き綴る。
 
 舞台は60年後の台湾において、都会でミュージシャンとして成功を夢見ていたアガ(范逸臣)だったが、夢破れて故郷の恒春(台湾の最南端)に戻る。アガ(范逸臣)は母と暮らす愛人の町会議長の洪(馬如龍)の世話で郵便配達の仕事をしていたが、アガ(范逸臣)には毎日が退屈だった。

 そんな中で恒春では町おこしのイベントとして日本人歌手の中孝介のライブが企画されていた。ライブの前座のバンド募集にアガ(范逸臣)も参加し、彼はバンドの一員に選ばれるが他のメンバーとは顔見知りでもなく老若男女の素人の寄せ集めのメンバー。バンドのメンバーたちは日本人女性で北京語が話せるだけで監査役になってしまった友子(田中千絵)の指示の中イベントまで練習に明け暮れるが、バンドのメンバーたちには全くまとまりが無く、友子(田中千絵)もイライラするだけだった。

 ある日アガ(范逸臣)は宛先不明の郵便物の中身を見てしまう。しかし、日本語で書かれた手紙が入っていたのだがアガ(范逸臣)は全く内容がわからずそのまま自分の部屋にその郵便物を置いておく。その郵便物の宛先は海角七番地と書かれていたのだが、日本統治時代の住所であり、今では誰もその住所を知る者が居なかったのだ。

 ライブが近づくが成果が上がらず、次第にメンバーたち全員に焦りが生じて来る。特にアガ(范逸臣)と友子(田中千絵)の仲は険悪になってくる。果たして無事にライブを行えるのか、そしてアガ(范逸臣)が見てしまった手紙の内容とは?・・・台湾と日本の間の架け橋が時代、海を越えて繋がる感動のクライマックスは映画を観てください



 この映画で歌われる野ばらという曲は台湾において日本の統治時代を知っているお年寄りから若者まで歌える曲だそうです。台湾の世代、そして日本と台湾をつないでいる曲だと言ってもいいかもしれません。この映画を見ると台湾にはルカイ族という原住民が居ることを知り、客家(ハッカー)人が出てきたりで台湾が多民族であったことを改めて気付きます。

 そして戦後における日本と台湾の関係を改めて考えたりします。今やすっかり日本は台湾よりも中華人民共和国寄りの政策路線になってしまっています。過去の日本統治時代の台湾において日本人政府(軍)は悪しき行動があったかもしれません。しかし、現在の台湾の人々の日本に対する思いやりを考えると、あの時の日本人は台湾の人々に対して大きな貢献をしていたのも事実だと思います。
 今の日本人は台湾の人々に現在でも感謝されている八田 與一という人物を知っている人はどのぐらい居るのでしょうか?
 この映画を観るときっと台湾が好きになります

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映画 活きる(1994) 様々な困難があっても人生は続く

2011年03月28日 | 映画(あ行)
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 今回紹介する映画の活きるのタイトルはまさに今の日本に向けてピッタリのタイトル第二次世界大戦終了の1940年代から1970年代へ向けての激動の中国において厳しい運命に翻弄されながらも人生を乗り越えていく、さえない男性の姿が描かれています。
 あまりにも困難が降りかかってくる人生に対して、淡々と描かれていますがかえってその描写が力強く感じます。

 第二次世界大戦が終了した後の中国は庶民にとっては非常に苦しい時代。戦後の中国は蒋介石率いる国民党と毛沢東率いる共産党との国共内戦により国民は分裂状態。
 そして毛沢東が進めた大躍進政策による失敗から餓死者を多数出してしまい、そして指導者たちの権力争いが多くの犠牲者を出してしまった文化大革命
 日中戦争時の方がまだ中国の市民にとってはマシな生活をおくれていたのでは無いかと思えるぐらいの戦後の中国人指導者達の横柄さによって過酷な運命を背負わされてしまう庶民の姿がこの映画を観るとよくわかる

 しかし指導者のやりたい放題の政策に対しても文句を一つ言う事無く順応したり、自らに起こってしまう過酷な運命のいたずら対しても自暴自棄になることなく生きていく中国人の姿は本当に感動的だ。そんな庶民の哀感を淡々とそしてユーモアを混ぜて描いたのが中国を代表する名匠チャン・イーモウ監督
 最近はHEROLOVERS王妃の紋章のような任侠アクション映画や制作費を大きく投入した大作を撮ることが多くなってきたが、個人的には初恋のきた道至福のときのような小市民を描いた映画が好み。
 過酷な運命に巻き込まれながらも、純朴さを失わない中国人が大好きな人にはお勧めの活きるを紹介します

活きる 特別版 [DVD]
ユイ・ホア
ハピネット・ピクチャーズ


 1940年代、資産家の福貴(グォ・ヨウ)は賭博に明け暮れた結果、家は取り上げられ、妻の家珍(コン・リー)は娘を連れて出て行ってしまい、父はショック死
 賭博はすっかり辞めて、年老いた母親と暮らしていたところへ家珍(コン・リー)が娘と家を出ていた時に産まれた息子の有慶を連れて帰って来た。福貴(グォ・ヨウ)が今では賭博を辞めたことを知って帰って来たのだ。
 福貴(グォ・ヨウ)は妻の家珍(コン・リー)と娘の鳳霞を養うために、唯一の特技であった影絵芝居の道具を持って地方を廻ることにした。

 福貴(グォ・ヨウ)は仲間の春生(グオ・タオ)と影絵芝居をして地方を廻っていたが、彼らはやがて国共内戦に巻き込まれてしまい、福貴(グォ・ヨウ)は中国共産党に捕まって家に帰れなくなってしまう。
 国共内戦も落ち着いた頃に福貴(グォ・ヨウ)はやっと帰ってくるが、娘の鳳霞は彼の居ない間に喋れなくなっており、母は死んでいた。

 1950年代、大躍進政策の下で共産主義が躍進し、福貴(グォ・ヨウ)の住む村でもその影響は大きく地主達は反勢力分子として裁判に掛けられる。そんな中で村の集会に息子の有慶が新しく赴任して来た知事の乗っていた車に轢かれて死んでしまう。
 新しく赴任して来た知事は、かつて福貴(グォ・ヨウ)と一緒に影絵芝居で地方を廻っていた春生(グオ・タオ)だった。春生(グオ・タオ)は一生ずっと償いをすることを福貴(グォ・ヨウ)に誓うが、家珍(コン・リー)は春生(グオ・タオ)を許すことが出来なかった。

 1960年代、文化革命の時において、娘の鳳霞が町の工場長である二喜(ジアン・ウー)と結婚する。知事の春生(グオ・タオ)は反共主義のレッテルを貼られ妻が自殺。本人もショックで自殺をしようとしているのを福貴(グォ・ヨウ)と家珍(コン・リー)は必死で止めようとするが春生(グオ・タオ)は村を静かに去っていった。
 やがて鳳霞は妊娠し、お産を迎える。喜ぶ福貴(グォ・ヨウ)と家珍(コン・リー)だったが文化大革命の影響で、入院していた病院には産婦人科の医師が居なかった。それでも無事に鳳霞は男の子を産むが突然体調が悪くなってしまう。
 福貴(グォ・ヨウ)や二喜(ジアン・ウー)は産婦人科の医師を探そうとするが、その努力も実らず鳳霞は死んでしまう。

 1970年代、6歳になっていた鳳霞の息子は饅頭と名付けられていた。福貴(グォ・ヨウ)と家珍(コン・リー)は孫の饅頭と一緒に鳳霞の墓参りへ福貴(グォ・ヨウ)は孫の饅頭に発展していくであろう中国の行く末を語り・・・映画を観てください



 次々と悲惨な出来事が起こっているのに、ユーモアがあり、淡々と描かれているので観ている間は登場人物の悲惨な状況に気付きませんでした。辛いことや悲しいことがあっても人生は続きます。そんな当たり前のことを気付かせてくれるし、とにかく生きる希望が湧いてくる映画です

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競馬 高松宮記念予想

2011年03月26日 | 競馬予想

高松宮記念予想


 未曾有の大地震の発生によって様々なイベントが自粛ムードが漂う中、まさか競馬界もそのような方向に進まないか心配していたけれどどうやら僕の心配も取り越し苦労に終わったようで非常に喜ばしい。今回GⅠレースが予定通り行われることは競馬ファンにとっては良かったことであり、日本の経済活性に多少なりとも役にたつのではないか。
 僕も大地震が発生して以来、コンビニに一生懸命に通ってせっせと義援金を小額ながらも寄付しています。
 
 さて今回の高松宮記念だが、さすがに最近パットした馬券的中が無い僕にとってJRAを通してまで寄付をする気は全く無い。今回の高松宮記念は自分自身のために馬券を的中させるしかし、今回のメンバーは流石はGⅠレースなだけあって豪華メンバー本当に上位6頭ぐらいまではどの馬が勝ってもおかしくないような大混戦。しかし、こういう時は本当に底力のある馬が勝つだろう。そうなるとやっぱり本命はキンシャサノキセキになってしまいます。
 ◎ 4 キンシャサノキセキ・・・・・・・元々叩き良化タイプ。前走はスタートで後手を引いたのが痛すぎた。まともに力を発揮すればやっぱりこの馬が1番強い
 ▲ 8 サンカルロ・・・・・・・・・・・前走は今までの鬱憤を晴らす勝利。1,200Mの距離も大して心配にならず。
 ▲13 ダッシャーゴーゴー・・・・・・・勢いに乗ってGⅠ制覇なるか。コース相性も良いだけにチャンス有り。
 ▲15 ワンカラット・・・・・・・・・・前走を叩いてダイエット。上積みが大きく悲願のGⅠ制覇へ。
 △ 1 レッドスパーダ・・・・・・・・・前走はゴール前が頼りなかったが1,200Mでも通用するスピードは証明。勝つのは厳しそうだが2着には押さえるべき。
 △ 2 ショウナンアルバ・・・・・・・・前走は上手く馬群を捌けなかっただけでゴール前は伸びていた。展開一つで好勝負可能だ。
 △12 ビービーガルダン・・・・・・・・まだまだ侮れない実力馬。絶対に無視はできない。
 × 3 サンダルフォン・・・・・・・・・最内をヤケクソで突いてくれば、もしかして3着には。
 × 7 スプリングソング・・・・・・・・GⅠレースだとパンチ力不足だが。善戦は可能なだけに3着なら。
 ×14 エーシンフォワード・・・・・・・GⅠ馬も流石に久々は厳しいと思う。ちょっと枠も外過ぎたかな。

 人気しそうでいらない馬
 5 ジョーカプチーノ・・・・・・・前走は出遅れも関係なしの強さだったが、レベルが低かった?実力は認めるも僕の頭の中でのレースシミュレーションでは4着か5着だ。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 4
 2着 1、2、8、12、13、15
 3着 1、2、3、7、8、12、13、14、15

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 8、13、15
 2着 4
 3着 1、2、3、7、8、12、13、14、15                           合計 72点

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映画 セレブの種(2004) スパイク・リー監督のちょっと変った社会派コメディー作品

2011年03月25日 | 映画(さ行)
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 僕は競馬が好きだけれど、競馬の楽しみの一つとして血統がある。デビューしたばかりの馬の父や母を調べると、”僕に儲けさせてくれたあの馬の子供か””あの強い馬だったお母さんの子供か”というように懐かしく思うときがある。
 そして”あの強かったお父さんとお母さんの子供だからきっとこの馬も走るに違いない”と思い馬券を買い続けることがある。だいたい買い続けた結果は馬の世界も人間の世界と同じように『鷹(たか)が鳶(とんび)を産んでしまう』ことを実感します。
 しかし、馬の世界において血統は非常に夢があり競馬の奥深さを感じさせてくれる。

 人間の世界においても、もしエジソンキューリー夫人が結婚していたらどんな子供が産まれていたか、アメリカのロナルド・レーガン大統領とイギリスのマーガレット・サッチャー首相が結婚したらどんな子供が産まれていたか、さらにどうせならタイガー・ウッズAKB48の全員の子供を産んでしまえ・・・ほとんど妄想がひどくなってきます。

 しかし男性の僕は相手の女性の優秀な卵子が欲しいとか考えたことはありませんが、意外に女性は優秀な男性の精子が欲しいと思うことがあるのではないでしょうか。そのような願望?をコメディータッチにした映画が今回紹介するセレブの種です。

 ちなみに監督は社会派映画を代表するスパイク・リー彼自身が黒人ということもありドゥ・ザ・ライト・シングマルコムXのような黒人にたいする人種問題を扱った映画が多かったですが、最近は人種問題を問いかけながらも25時のような重厚な人間ドラマ、イン・サイドマンのようなクライムサスペンス、そして寓話的感動物語のセントアンナの奇跡のような幅広いテーマ性に踏み込むなど、更なる進化が期待され毎回新作を撮るたびにどのようなテーマの作品を撮るのか楽しみな監督でしょう。
 そんなスパイク・リー監督の新たな一面が見られるコメディーであるセレブの種を紹介します

セレブの種 [DVD]
スパイク・リー,マイケル・ゲネット
エイベックス・トラックス


 一流大学ハーバード大学を卒業して一流企業に勤める若き部長であるジャック(アンソニー・マッキー)。しかしエイズ特効薬を一緒に研究していた友人が飛び降り自殺してしまう。
 仲間の死を不審に思ったジャック(マッキー)はやがて会社内部の不正を知る。

 ジャック(マッキー)は上司のマーゴ(エレン・バーキン)に会社の不正を知らせるが逆に内部告発を恐れた社長のリーランド(ウディ・ハレルソン)とマーゴ(バーキン)の企みによって解雇されてしまう。

 ジャック(マッキー)は内部告発者として世間から恐れられ再就職先も決まらず、しかも自分の資産も凍結されてしまい一瞬にして貧乏生活に陥りそうになる。そんな彼の元にかつての恋人でありレズであるファティマ(ケリー・ワシントン)が訪れてくる。
 ファティマ(ワシントン)がジャック(マッキー)を訪れた理由は精子提供レズビアンでありながら子供が欲しいファティマ(ワシントン)は優秀な?精子が欲しいために一流大学を出ていて、一流企業に働いていたジャック(マッキー)の精子に目をつけたのだ。しかも、1回の種付けに1万ドルを提供してもらえる。
 最初はファティマ(ワシントン)の申し出を断るが、就職に困っているジャック(マッキー)は結局種付けビジネスを受け容れてしまう。

 やがてファティマ(ワシントン)は妊娠する。そしてファティマ(ワシントン)は種を欲しがっているレズ仲間を5人ほどジャック(マッキー)のアパートに連れて来た。それ以来ジャック(マッキー)は1回につき1万ドルの種付けビジネスを開始する。彼の噂は全米の女性に広がり、種付けビジネスは大繁盛
 しかし、そんな不道徳?なビジネスに対して世間からバッシングに遭い、次々とジャック(マッキー)の子供が誕生してしまう苦難に気付かされてしまい・・・この荒波を如何にしてジャック(マッキー)は乗り越えるかは映画を観てください



 妊娠したことを告げるために使用しているアニメーションの部分は失敗していると思うが、コメディー映画としては充分。コメディ映画と言ってもスパイク・リー監督らしい社会派性は健在だ。人工授精、同性愛、内部告発、親子、家族関係などアメリカの抱える社会問題がてんこ盛り。スパイク・リー監督は社会的テーマをコメディータッチで描くのが本当に上手い。
 そして見逃せないのが豪華キャスティング。前述者以外にもモニカ・ベルッチジョン・タトゥーロなどがオイシイ役で登場している。
 タイトル名が安物のアダルト映画を想像させるがエロいのが好きな人も嫌いな人も楽しめるし、アメリカ映画的な家族愛が全体的に感じられる良質な作品です

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映画 カジノ(1995) 平凡な男がしぶとく生き残る

2011年03月22日 | 映画(か行)
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 かつては賭博、ショウ、豪華ホテルなど世界ナンバーワンの娯楽都市であったラスベガスだが、下降線を描くアメリカ経済と同時にホテル建設ラッシュは鳴りを潜め、それどころか潰れるホテルもあるようだ。
 しかし、ラスベガスという言葉の響きは僕のような日本のバブル経済の恩恵を惜しくも受けなかった世代にとっても非常に心地の良い響きがするし、一生に一度はラスベガスで思う存分遊びたいものだ。

 1日中ネオンが光りっぱなしのラスベガスの華やかな表の顔とは別に、裏側では人間の欲望が渦巻いている。そんなラスベガスにおける人間模様を見事に描き出している映画が今回紹介するカジノだろう。

 ラスベガスを背景にした映画で思い出すのが、実在したマフィアであるベンジャミン・シーゲルの半生を描いたバクジーが挙げられるだろう。
 見渡す限り砂漠だった場所に先見の明をもって、ホテルを建設した男の野望、夢が描かれたラスベガス建設にまつわる映画。当時たった一人の男の野望が今やすっかり毎年?億ドルも落としていく場所になっていたとは当の本人も想像できなかっただろう。

 他にもマグノリアゼア・ウィル・ビー・ブラッドなどのポール・トーマス・アンダーソン監督のデビュー作であるハード・エイトも印象深い。大金の必要に迫られた若者が苦悩している時に謎の多そうな初老の人物からラスベガスに行くことを勧められ、しかもお金の儲け方も教えてもらい・・・なストーリーこの映画を観て以来、お金に困っている僕に的確なアドバイスをおくってくれる人が現れることを祈っています

 ちなみに監督は名匠マーティン・スコセッシ狂気に取り付かれた人間を描かせたら本当に凄い作品を撮る。僕が彼の監督作品で最も好きな映画はタクシードライバーこの映画には今のアメリカの様々な問題である暴力、麻薬、セックス、銃などが描かれていて、ロバート・デ・ニーロ演じるタクシーの運転手が次第に暴走していく姿が凄い。
 他にも売れないコメディアンが売れるために次第に犯罪に染まっていくキング・オブ・コメディ、実在したボクサーのジェイク・ラモッタの栄光と挫折を描いたレイジング・ブル、そして悪夢のような一日を描いたブラックコメディの傑作アフター・アワーズなどお勧め作品が目白押しの現代ハリウッドを代表する映画監督だ。
 そんなマーティン・スコセッシ監督が欲望に取り付かれた男女の姿を描いたカジノを紹介します

カジノ 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
ジョー・ペシ,シャロン・ストーン,ロバート・デ・ニーロ,ジェームズ・ウッズ
UPJ/ジェネオン エンタテインメント


 1970年代のラスベガス。賭博の才能がピカイチの通称エースことサム(ロバート・デ・ニーロ)はカジノを仕切るマネージャーとして抜群の成功を収めていた。
 しかし、サム(デ・ニーロ)の経営の裏側にはマフィアの存在という黒いつながりがある。

 サム(デ・ニーロ)はある日、自分の店に客として遊んでいたジンジャー(シャロン・ストーン)に一目惚れ。
 2人の間には子供も産まれ、毎日を豪華に過ごしていた。
 まさにこの世の春を謳歌していたサム(デ・ニーロ)だったが、幼馴染みで短気な性格のニッキー(ジョー・ペシ)がラスベガスに引越ししてから歯車が狂ってきた。

 ニッキー(ペシ)の頼みもあり、サム(デ・ニーロ)は彼を店の用心棒として雇う。しかし、ニッキー(ペシ)の素行の悪さはラスベガス中でも評判になり、サム(デ・ニーロ)にも悪い風評が立ち始める。
 サム(デ・ニーロ)を更に悩まし始めたのがジンジャー(ストーン)に男の影が見え始めたこと。ジンジャー(ストーン)はかつての男友達でヒモのレスター(ジェームズ・ウッズ)とこっそり会っていた。
 サム(デ・ニーロ)とジンジャー(ストーン)の仲も冷め、家族崩壊寸前。そしてサム(デ・ニーロ)の店の収入がマフィアの資金となっていることがFBIや警察からも嗅ぎつかれてしまう。

 ジンジャー(ストーン)は酒、麻薬に溺れ、ニッキー(ペシ)はマフィアの親分から危険因子と見なされるようになり、サム(デ・ニーロ)にもカジノを経営するライセンスの問題から裁判沙汰に追い込まれ・・・果たして3人の運命は?是非映画を観てください





 博打において最も頼りしてしまうのは運だが、この映画を観ると運と言うのは本当に頼りにならないことがわかる。この映画の主人公のサム(デ・ニーロ)は運を否定して成功してきたのだが、やがて運に身を任せてから人生の転落が始まってしまった。
 よく俺はツキが無いなあとぼやいている人を見かけるが、その人は運に頼っている生き方が間違っている事に早く気付くべきだろう。

 だいたい人生に成功する人は実は運に頼った生き方をしていないことに気付く。一か八かの人生は格好良いように見えてしまうが、しぶとく生き残るのは実は平凡な人。この映画においてはなるべく運を使わないように案外平凡に生きてきたサム(デ・ニーロ)の生き方は人生の見本になったりするようです。
 3時間の長い映画ですがストーリーのテンポは良いし暴力的なシーンが笑えたりで退屈せずに観ることができる。そしてロバート・デ・ニーロジョー・ペシの名優2人の演技合戦も見どころです

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映画 戦争のはらわた(1977) サム・ペキンパーならではの傑作戦争アクション

2011年03月21日 | 映画(さ行)
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 僕が1番好きな映画はゴッド・ファーザー。ちなみに2番目に好きな映画はワイルド・バンチだ。この作品の魅力はやっぱり美しきバイオレンスシーンこの映画で魅せる銃撃戦の面白さを超える映画を今まで見たことがないし、今後もきっと見ることは無いだろう。
 それと殆ど善人の出てこない登場人物たち。殆どおっさんばかりでカッコいい兄ちゃんが出てこない。しかし、この映画に出てくる登場人物達には死を覚悟した男たちのかっこ良さがにじみ出ている。今回紹介する戦争のはらわたワイルド・バンチを撮ったサム・ペキンパー監督作品だから面白くないはずがない
 しかし、誰が『戦争のはらわた』なんてタイトルを付けたんだろうか。どこかの二流ホラー映画を連想させるようでこのタイトルは正直いけていない。実際の内容は酷い戦場における兵士の戦争アクションドラマが展開されるし、主人公のジェームズ・コバーンが非常に魅力的な人物像である。
 敗戦寸前のドイツ軍から通して描かれる珍しいタイプの戦争映画。決してドイツ軍の残忍性を強調した映画ではなく、あくまで娯楽アクション映画に徹しているので楽しく見られる。ペキンパー監督のアクション映画らしくスローモーションを多用したシーン、火薬を使いすぎる爆破シーン、無駄に弾が乱れ飛ぶ銃撃シーン、篤い友情など、ジョン・ウー監督がモロに影響を受けている作品であることが垣間見ることが出来る。

 爆破シーンの連続で、主役の渋いキャラクターも見事にドラマの中に活きている戦争のはらわたを紹介します

戦争のはらわた 【ベスト・ライブラリー 1500円:戦争映画&西部劇特集】 [DVD]
ジェームズ・コバーン,マクシミリアン・シェル,センタ・バーガー,ジェームズ・メイソン,デヴィッド・ワーナー
ジェネオン・ユニバーサル


 第二次世界大戦の東部戦線において、ドイツ軍はソ連軍の猛攻に後退する一方。ソ連軍との最前線に立って指揮しているブラント大佐(ジェームズ・メイソン)の部隊にフランス戦線から転任してきたシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が隊長としてやって来る。
 シュトランスキー大尉(シェル)はプロイセンの貴族出身で、名誉欲に捕らわれており、鉄十字勲章を得るためなら味方の兵士の命も敵に与える人物だ。

 ブラント大佐(メイソン)の信頼も篤く、仲間からも慕われている歴戦の勇であるシュタイナー伍長(ジェームズ・コバーン)の直属の上司にシュトランスキー大尉(シェル)が就く。名誉欲に固執するシュトランスキー大尉(シェル)と粋の軍人であるシュタイナー伍長(コバーン)は出会った初日から衝突してしまう。
 しかし、意外なことにシュトランスキー大尉(シェル)はシュタイナー伍長(コバーン)を軍曹に格上げする。シュトランスキー大尉(シェル)は鉄十字勲章を得るために、シュタイナー軍曹(コバーン)を味方に付けようとする魂胆だ。

 そんな折にソ連軍から攻撃されるが、シュトランスキー大尉(シェル)は戦場で指揮も執ることができず地下でソ連軍の爆撃に恐々としているだけ。シュタイナー軍曹(コバーン)は仲間を失い自らも負傷してしまい病院送りになってしまう。
 シュタイナー軍曹(コバーン)は入院中に名誉の負傷から鉄十字勲章を得るが、見舞いに来た将軍の横柄な態度に激怒し、完治していない体で再び戦場へ戻る。

 シュタイナー軍曹(コバーン)を戦場で待っていたのは、シュトランスキー大尉(シェル)の不当な要求。シュトランスキー大尉(シェル)は先のソ連軍との交戦において逃げていただけなのに、シュタイナー軍曹(コバーン)に自らが大活躍したとのでっち上げの報告書にサインを強要する。シュトランスキー大尉(シェル)はとにかく鉄十字勲章を手に入れる事にこだわっていた。

 シュタイナー軍曹(コバーン)はシュトランスキー大尉(シェル)の要求を断るが、ソ連軍との最激戦区に行かされてしまう。シュタイナー軍曹(コバーン)と彼の仲間達はソ連軍からの猛攻撃を受けてしまう。シュタイナー軍曹(コバーン)と生き残った彼の仲間達は命からがらシュトランスキー大尉(シェル)の居る部隊に逃げ戻ろうとするが、シュトランスキー大尉(シェル)はシュナイダー(コバーン)達に銃弾を撃ちまくり・・・シュナイダー(コバーン)の勇姿は映画を観てください


 

 戦争ドラマの名作と言えばジャン・ルノワール監督の大いなる幻影が直ぐに思い浮かぶ。この映画で描かれていたのが戦争の愚かさだけでなく、上司が部下を逃げさせるために自らが犠牲になることの階級を超えた友情シーンが挙げられるだろう。
 だいたいありきたりな反戦をテーマにした映画で想像できるのは、部下の命を敵に売って、自らはその間に逃げていく卑劣な大将の姿。
 今回紹介した戦争のはらわたはアクション性の面白さと同時に、戦争下における貴族出身者の名誉欲に走ることの愚かしさが上手く描かれていると思う。そしてジェームズ・メイソン演じるブラント大佐とジェームズ・コバーン演じるシュタイナー軍曹の部下に見せる友情、思いやりなどは前述した大いなる幻影でも見ることの出来るテーマだ。
 人の上に立つ者は自らを犠牲にする覚悟を持たないといけないことをこの映画からは教えられます 

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映画 大いなる陰謀(2007) 単なる反戦映画では無い

2011年03月18日 | 映画(あ行)
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 俳優としても明日に向かって撃て!スティングに主演し、また監督としても普通の人々でアカデミー監督賞を受賞しているロバート・レッドフォード。そんな彼が監督、主演をこなしているのが今回紹介する大いなる陰謀。しかもトム・クルーズメリル・ストリープが共演している豪華キャストだ
 現代を代表する三大スターの競演と言うことで話題にもなっていたはずの作品だが、出演人の派手さの割にはディスカッションシーンが大部分を占めているように地味な印象の映画。さすがにこれだけの大スターご登場作品でも大ヒット狙いの作品では無いし、実際にほとんどヒットしなかった。
 しかし、さすがはロバート・レッドフォード監督作品だ内容は政治、戦争、マイノリティー、マスコミ、生き方など盛りだくさん。リベラル思想の多いハリウッド映画人の中でもさらに左寄りのロバート・レッドフォードという人物の偉大さを感じる映画だ。

 この映画の表す結末から判断すると反戦映画であるのは確かだが、かつてのベトナム戦争を描いた映画に見られるような戦争の悲惨さ、軍隊徹底批判を全面に主張したような映画では無い。イラク戦争から同時多発テロによって引き起こされるアフガニスタン紛争に至るアメリカ社会のダメっぷりが描かれていると言った方が当てはまると思う。

 ストーリーの構成は最近流行りの複数の話が最後に1つの話に収束するパターン。
 共和党の若手のホープであり、将来は大統領への野望を抱いているトム・クルーズと、政治記者のベテランでありいかなる戦争に対しても反対の立場に立つメリル・ストリープの激しい議論。
 そして大学で教鞭を取り、戦争に対して懐疑的でありながらも、教え子が戦争に自ら参加することに一定の理解をしているロバート・レッドフォード演じる教授と、優秀な才能を持ちながら授業を欠席しまくっている生徒のアンドリュー・ガーフィールドの議論。
 そして、ロバート・レッドフォード演じる教授のかつての教え子であり自ら戦争に行くことを志願したマイノリティーに属する若者2人のアフガニスタンでの戦場シーン。
 この3つのストーリーを通して、最後に観ている側に問題提起を投げ掛けてくる非常に考えさせられる映画です。

 普段はこの世の中の事を考えずに、全て他人任せの僕でも色々と考えさせてくれる大いなる陰謀を紹介します

大いなる陰謀 (特別編) [DVD]
ロバート・レッドフォード,メリル・ストリープ,トム・クルーズ,アンドリュー・ガーフィールド,デレク・ルーク
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 ワシントンDCにおいて、共和党の期待の若手であり、将来は大統領に就こうとする野心家のアーヴィング上院議員(トム・クルーズ)は普段は懇意にしている政治記者のロス(メリル・ストリープ)を自らのオフィスに呼び出す。アーヴィング(クルーズ)は極秘情報である、アフガニスタンにおける対テロリスト作戦の全貌をロス(ストリープ)にリークする。
 この作戦を自ら計画し、絶対的に成功する自信を持っていたアーヴィング(クルーズ)がロス(ストリープ)にリークした目的は?またロス(ストリープ)にとっても政治記者として特上のネタであったのだが、アーヴィング(クルーズ)の政治思想に対して普段から疑問を持っていた彼女は彼の意図を掴みかねていた。

 その頃カリフォルニア大学ではマレー教授(ロバート・レッドフォード)は最近自分の授業を欠席し続けている生徒トッド(アンドリュー・ガーフィールド)を自分の部屋に呼び出す。当初はマレー教授(レッドフォード)の授業において優秀さを見せていたトッド(ガーフィールド)はどうして授業に出なくなってのか?
 マレー教授(レッドフォード)は今アフガニスタンで戦っているかつての教え子でヒスパニック系のアーネスト(マイケル・ペーニャ)と黒人のアーリアン(デレク・ルーク)の2人がマレー教授(レッドフォード)の授業で行ったプレゼン(研究発表)を語る。

 同じ時期にアフガニスタンでは対テロリストにおけるアーヴィング(クルーズ)の作戦が実行されようとしていた。マレー教授(レッドフォード)の教え子であったアーネスト(ペーニャ)とアーリアン(ルーク)はアフガニスタンの対テロリストの戦争に参加していた。
 2人の乗った軍用機はテロリストからの思わぬ攻撃に遭ってしまい雪山の中に遭難してしまう。2人はテロリストに囲まれてしまい反撃を試みるが・・・なかなか意味深な結末は映画を観てください



 殆どの時間が会話劇に費やされているだけに字幕を追うのが大変だ派手な動きの無い会話劇は映画には向かないようで、実は表現の自由、奥行きの点において極めて映画向き。あの名作十二人の怒れる男は集団会話劇の真髄を魅せるし、巨匠イングマール・ベルイマン監督の沈黙秋のソナタのような作品においては緊迫感ある会話劇が見られるし、ウディ・アレン監督の作品においては非常にユーモア溢れる会話が楽しめる。
 逆に会話だけのシーンをテレビドラマで見せられると、ものの5分もしないうちに違うチャンネルに切りかえてしまうだろう。

 見どころはたくさんあるけれど、いつの時代も常にアメリカが世界ナンバーワンでなければならない保守的な自論を持っているトム・クルーズ演じる若き政治家と、今までのベトナム戦争から現在に至るまでのアメリカの政策に批判的であるメリル・ストリープ演じるベテラン政治記者の熱い討論は2人の優秀な演技力もあって見ごたえ充分だ。
 更なる見どころとしてアフガニスタン紛争に参加することになるアーネストとアーリアンの2人が研究発表する内容はアメリカ国内の問題点を浮き彫りにさせるだけでなく、日本の政治に興味の無い人達も聞く価値がある。この若者2人が現状のままなら幸せな将来が約束されていたのにどうして自ら戦争に参加することになったのか。この若者2人の研究発表を聞くと多くの日本人が選挙に参加しようと思うだろう。
 改めてハリウッドの社会派映画は凄いし、面白いと感じさせられます

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映画 ボクサー(1997) スポーツ映画ではありません、恋愛映画です

2011年03月16日 | 映画(は行)
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 世界各国で多くのテロリスト達が破壊活動を繰り広げているが、ほとんど自己満足のためだけの破壊活動によって犠牲になる人が居る世の中は本当に矛盾だらけ。しかしイギリスやアイルランドを中心に爆弾テロ活動をしていたIRAを最近はほとんど聞かなくなったけれど、果たしてその実態はどうなんだろう。

 ちょっと昔までは色々な映画にIRAはたくさん出てきた。ハリソン・フォード主演のパトリオット・ゲームは家族でイギリスへ旅行に行ったらIRAのテロ活動に巻き込まれてしまう。しかもハリソン・フォードがIRAの一員を殺してしまうが、殺した一員の兄の逆恨みを買ってしまいIRAから命を狙われてしまうという実際に起こったら不運すぎる内容。
 他にもハリソン・フォードの映画でブラッド・ピットと共演したデビルは、地元の警察官であったハリソン・フォードがブラッド・ピット演じる若者を自分の家に善意から泊めたのは良いが、実はその若者のブラッド・ピットの正体はIRAだったという内容。
 本当に何かと映画の中では悪者扱いされてしまうIRAは相当酷い事を行ってきたテロリスト集団に違いない。

 ハリウッド映画では酷い扱いを受けているIRAだが、イギリス資本の映画を観ると意外にIRAの行いは非難されるべきだが、その歴史的背景を描いた映画を見るとIRAはイギリスのアイルランドに行った植民地支配の犠牲者である点も見逃せない。
 キャロル・リード監督の名作邪魔者は殺(け)せでは必死に逃げ惑うIRAのテロリストが描かれていたし、ケン・ローチ監督の麦の穂を揺らす風ではイギリス植民地支配からアイルランド独立を勝ち取るために引き起こされる悲しき兄弟の姿が描かれていたけれど、IRAの成り立ちが伺えるテーマがあった。
 
 そしてIRAが過激なまでにイギリスや北アイルランドにおいて爆破テロを行ってきた理由において北アイルランド問題に見られる宗教対立がある。
 アイルランドは元々はカトリック教徒たちが殆どだったが、イギリスから多くのプロテスタントが流れ込み、さらにはプロテスタント国家の北アイルランドができる。北アイルランドにおいて元々そこに住んでいたカトリック系住民がプロテスタントから差別される。
 元々住んでいたカトリック教徒にとっては、後から入ってきたプロテスタント達がデカイ顔をして入ってきたのでは怒りがふつふつ湧いてくるのは当然だと思う。そんなプロテスタントをアイルランド島から追い出して、イギリスへ帰してしまおうと、北アイルランドやイギリスにおいて爆破テロに及んでいるのがIRAである。
 元からアイルランドに住んでいるカトリック教徒にとってはIRAは義勇軍だったと言うのは僕の暴論かな?

 そんな宗教問題、IRAのテロを抱える北アイルランドの首都ベルファストを舞台にしたドラマが今回紹介するボクサー。今やほとんど耳にしないIRAの爆破テロだが、IRAの問題だけでなく世界中で様々な理由で紛争が起こっているが、そんな永遠に終わらないかもしれない紛争を解決するヒントが今回紹介するボクサーには描かれている。

 ちなみに監督は父の祈りをではイギリスのロンドンで起こったIRA首謀の爆破事件の冤罪で捕まった父と息子の正義を描き、イン・アメリカ/三つの小さな願い事ではアイルランドからアメリカへ移民としてやってきた家族の困難を描いたジム・シェリダン監督
 ジム・シェリダン監督自身がアイルランド出身なだけにアイルランド絡みの映画を多く撮ってきたのは、やはりアイルランド人としてのアイデンティティが成せる業であろう。

 元IRAのテロリストが14年間もの長い間刑務所に投獄され、まっとうな生き方を得ようとする感動的ドラマのボクサを紹介します

ボクサー [DVD]
ダニエル・デイ=ルイス,エミリー・ワトソン
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 IRAの元テロリストだったダニー(ダニエル・デイ=ルイス)は14年間の刑期を終え、出所する。ダニー(デイ=ルイス)はIRAの幹部のジョー(ブライアン・コックス)の娘でマギー(エミリー・ワトソン)と恋人同士だったが、ダニー(デイ=ルイス)が刑務所に居る間に彼の親友と結婚してしまって息子リアム(チャーラン・フィッツジェラルド)も居る。しかし、その親友も現在IRAのテロリストとして刑務所に入っていた。
 ダニー(デイ=ルイス)はマギー(ワトソン)と再会し、まだお互いに好意がある事を確認する。

 ダニー(デイ=ルイス)はかつて自分にボクシングを教えてくれたアイク(ケン・ストット)と出会うが、アイク(ストット)はIRAの行いを嫌っており、しかも酔っ払い状態だった。ダニー(デイ=ルイス)はすでに32歳になっていたが、アイク(ストット)と組んでボクシングを始める。そしてアイク(ストット)も再びボクシングジムを再開させる。

 IRAでかつてダニー(デイ=ルイス)と仲間だったハリー(ジェラード・マクソーリー)は出所後のダニー(デイ=ルイス)の自分たちを避けている行動に警戒心を抱く。

 アイク(ケン・ストット)は警察からボクシングの用具を色々援助を受けていた。ダニー(デイ=ルイス)はIRAとは関わりを持ちたがらなかったが、警察に対してはぬぐいされない抵抗感を持っている。そんなときに警察の会長の主催でボクシング大会が開かれる。
 ボクシング大会は今までのカトリックとプロテスタントの宗派を超えてのボクシング大会だった。ボクシング大会にはダニー(デイ=ルイス)を応援しようとするマギー(ワトソン)の姿も見える。無事にボクシング大会も終了しようとした時に、警察の会長が爆破テロの犠牲になってしまう。
 さらにアイク(ストット)のボクシングジムも放火されてしまう。

 爆破事件の犯人はハリー(マクソーリー)たちの仕業だった。IRAの穏健派グループのジョー(コックス)のプロテスタント及びイギリス政府との融和路線に対抗して、ハリー(マクソーリー)はIRAの過激派グループでプロテスタントやイギリス政府とは武力闘争を望んでいる。

 さらにダニー(デイ=ルイス)はマギー(ワトソン)からアイク(ストット)のボクシングジムの放火は彼女の息子リアム(フィッツジェラルド)の仕業だという事を聞かされる。リアム(フィッツジェラルド)はダニー(デイ=ルイス)と母親のマギー(ワトソン)が親密にしている所を見たことにショックを受けていた。
 愕然としたダニー(デイ・ルイス)は町を離れ違うところでボクサーとしての試合に臨もうとするが・・・続きは映画を観てください



 現在はIRAが分裂してできたリアルIRAというグループがアイルランド島からイギリス政府を追い出すまで武力抗争を宣言しているらしい。以前ほどではないが、テロ活動は行っているようだ。
 日本人にとって宗教の違いから紛争が起こったり、国が分断されるということは現実感から離れている気もするが、北アイルランド問題のようなことは実は世界中で改めて起こっていることだと実感する。そして、復讐という気持ちが争いごとを引き起こす原因になっているし、過去の歴史を認めた上でお互いが遺恨を持つことがあってはならないことに気付く。

 そしてダニエル・デイ=ルイスのボクシングシーンは見事。体作りからファイトシーンまで完璧だ。相手役のエミリー・ワトソンは大した美人でもないですが、ラース・フォン・トリアー監督の奇跡の海で、名演技を披露した女優さんです。

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映画 サテリコン(1969) 猥雑、怠惰、下劣な古代ローマ

2011年03月13日 | 映画(さ行)
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 ローマ帝国の遺跡が残るローマは日本人のみならず世界中の人々にとって憧れの人気観光スポット。2000年以上昔の歴史、文化、伝統、芸術が見られるローマの地はイタリア人にとって非常に誇れる土地であり、古代と近代が融合した都市設計は古き伝統を重んじる日本人にとっても憧れ的存在だ。
 映画においてもローマが非常に魅力的に撮られている作品もある。あの名作ローマの休日は内容だけでなく、ローマの文化遺産が映像に溶け込んだ素晴らしい観光映画にもなっていて、この映画を観た人の中にはこの映画に憧れてローマへ旅行に行く人が多いだろう。

 イタリアから見た外国人には憧れの地であるローマであるが、果たして実際にイタリア人自身から見たローマとは世界的巨匠であるイタリア人のフェデリコ・フェリーニ監督が色々とローマを描いた映画を撮っている。
 例えば甘い生活なんて映画があった。この3時間以上を超える大作においてフェリーニ監督が描いたローマは・・・有名な古代遺跡のトレビの泉がフェリーニにかかると男女の戯れの場所になってしまうし、全体的にも男にとっては馬鹿騒ぎするだけの場所であり、非常に空虚なローマが描かれていた

 他にフェリーニのローマにおいては、かつての世界の道はローマに通ずという言葉があったように最も繫栄した都市だったのがまるで嘘であるかのように遺産は風化してしまい、売春宿が乱立、権威あるカトリック教会がファッションショー化してしまったそこには歴史的なプライドは何もなく退廃したローマが描かれている。

 あくまでもフェデリコ・フェリーニという一個人から見たローマだが、イタリア人の見るローマと外国人から見たローマとはこれだけ温度差があるのかと思うと驚きもするし、面白くもある。

 そして今回紹介するフェデリコ・フェリーニ監督のサテリコンだが、甘い生活フェリーニのローマで描かれたローマ以上に退廃した古代ローマが描かれている。

 ここで描かれている人間たちはホモ、エロ、食いすぎ、残虐、人食い等常軌を逸した内容が展開されるそして映像、セット、美術などの派手な作りこみ、そして突飛なイマジネーションなどさすがは映像の魔術師と言われる最もフェデリコ・フェリーニらしいと言えるサテリコンを紹介します

サテリコン [DVD]
マーチン・ポター,ハイラム・ケラー,サルボ・ランドーネ
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント


 紀元前のローマ。青年エンコルピオ(マーティン・ポッター)は怒りに身を震わせている。親友のアシルト(ハイラム・ケラー)に恋人であり美青年のジトーネ(マックス・ボーン)を奪われたから。
 エンコルピオ(ポッター)はアシルト(ケラー)と出会い、対決するがジトーネ(ボーン)は既に劇団の連中に売られていた。

 エンコルピオ(ポッター)は劇団を見つけその中にいたジトーネ(ボーン)を見つけ出す。エンコルピオ(ポッター)とジトーネ(ボーン)が一緒に寝ているところへアシルト(ケラー)がやって来た。エンコルピオ(ポッター)とアシルト(ケラー)はどちらを愛しているかジトーネ(ボーン)に選ばすが、ジトーネ(ボーン)はアシルト(ケラー)の方を選ぶ。



 ショックに陥ったエンコルピオ(ポッター)は貴族のトリマキニオのパーティーに参加するが、そこではおぞましい光景が繰り広げられていた
 さらにエンコルピオ(ポーター)は少年狩りに遭ってしまい、船で捕らわれの身になってしまい、しかもその船の男の主から無理矢理結婚させられてしまう。さらに悪夢は続き・・・ホモ、殺戮、両性具の神様、人食いなどタブーの連発は映画を観てください



 青年エンコルピオを通してモラルを著しく欠いた古代ローマが描かれている。猥雑な内容に終始しているが、そのまともでないイマジネーションのおかげで最後まで面白く見ることが出来る。
 しかし、僕にとってはフェリーニ監督作品と言えばガビリアの夜のような哀しみの中にも人生賛歌が見られるような映画が好みなのだが、今回紹介したサテリコンは悪趣味的な内容なので好みが分かれる映画だと思います。

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映画 モンスター(2003) 実在の連続殺人犯を通して・・・

2011年03月08日 | 映画(ま行)
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 衝撃の問題作というフレーズを時々見かけるが、確かに今回紹介するモンスターは問題作と言えるだろう。とにかく実在した連続殺人犯を描いているし、しかもこの連続殺人犯の描き方が決して必ずしも悪の一点張りではない。むしろ殺人鬼であるはずの女性に対して同情的な部分が見られる。
 実在の女性連続殺人犯のアイリーン・ウォーノスの半生が描かれた映画であるが、この女性の不幸な生い立ち、そして社会の底辺で生きる者に対する酷い仕打ちこの女性は何のために生まれてきたんだろうか僕も連続殺人犯に対して可哀想だという感情を寄せるとは相当頭がおかしくなってきたようだ

 この映画で描かれているアイリーン・ウォーノスは生まれながらにして両親の愛情は無く、8歳の時に性的虐待を受けてしまい、13歳から生きていくために娼婦になってしまう。彼女自身のせいでもないのにいきなり不幸の始まりで、しかもロクな教育も受けられず、まともに働こうとしてもその機会さえ得られず連続殺人犯になってしまったこの女性は果たしてどこで人生のターニングポイントがあったのだろうか?もしかしてターニングポイントは無く、僕には彼女がボロボロになっていく運命だったとしか思えないのだが

 そんなとんでもなく不幸だった?アイリーン・ウォーノスの人生の唯一の光がこの映画では見られる。それは偶然知り合った女性との恋しかし、この唯一の光が彼女を更に転落させてしまうとはときには神様はとんでもなく重い十字架を人間に背負わせてしまうことがあることを実感できるモンスターを紹介します

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 アイリーン(シャーリーズ・セロン)は人生に絶望していた。今までの人生を娼婦として過ごし、決して誰からも愛される事もなかった。
 彼女は手持ちの5ドルを使い切って自殺する決心をし、バーに入っていくと右腕を怪我しているセルビー(クリスティーナ・リッチ)という若い女性から声を掛けられる。
 アイリーン(セロン)はセルビー(リッチー)から優しくされるが、アイリーン(セロン)にとっては生まれて初めて人の優しさに触れた瞬間でもあった。
 しかもセルビー(リッチー)は同性愛者でもあり、2人は意気投合しやがて愛し合うようになる。

 生きる希望を得たアイリーン(セロン)はお金を稼ぐために再び娼婦に戻ってしまう。しかしアイリーン(セロン)は客の男から暴力を振るわれ、男を銃殺し車と金を奪う

 アイリーン(セロン)はセルビー(リッチ)を誘って逃亡する。最初は2人の逃亡生活も楽しいことだった。アイリーン(セロン)は夢をセルビー(リッチ)に語り、セルビー(リッチ)もすっかりその気になっていた。
 しかし、逃亡生活もお金が尽きてしまいアイリーン(セロン)とセルビー(リッチ)の仲も段々ずれてくる。アイリーン(セロン)は2人の生活を維持するためにまともな仕事を探すが、すっかり娼婦としての生活が身に染みてしまい、学力も無い彼女を雇う会社はどこにも無かった。そんなアイリーン(セロン)がセルビー(リッチ)と暮らすために取った手段とは・・・彼女のもがき苦しむ生き様は映画を観てください


 連続殺人犯であるアイリーンの生き方は許されるべきでは無いけれど、彼女を殺人鬼にしてしまった原因は何かを考えさせられる映画この映画を観て殆どの人がアイリーンという女性に同情するとは思えないけれど、自分の中にある固定観念を振り払って弱者に対する社会を見つめなおす切欠にして欲しい映画。
 ちなみにアイリーンを演じたシャーリーズ・セロンは今ハリウッドで1番の美人女優。アイリーンを演じるためにわざわざ体重を増やして、ブサイクになっていますが恐るべき役作り。しかも実物のアイリーンとそっくりだったのにも驚き。
 そしてクリスティーナ・リッチも演技ではなく本物のレズだと思わせる気合いの入った演技。
 本当にテーマがテーマなだけにスタッフ、キャストが一丸となった真剣な作品作りに感動します

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映画 シシリーの黒い霧(1961) シチリア島は本当は綺麗なところ?

2011年03月06日 | 映画(さ行)
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 現在有名なイタリアの監督といえばジュゼッペ・トルナトーレが挙げられるだろう。彼の映画の代表作となるとニュー・シネマ・パラダイスマレーナになるのだろう。
 そんな両作品に共通しているのが舞台がイタリアのシチリア島であることこの映画で見るシチリア島は非常に綺麗で、旅行が好きではない僕でも観光旅行に行きたいと思わせる魅力がある。
 しかし、素晴らしい自然の姿とは反対にシチリア島の歴史は悲惨だ

 今はイタリアの国の島として承知されているが、それまでにローマ帝国、ハプスブルク家、ブルボン王朝等の侵略の舞台になってきた。はるか昔からこの島には多くの混乱によって暴力、略奪が繰り広げられてきた。この島に住む人々が暴力、侵略から身を守るためにはどうするか
 そのように考えるとシチリアからマフィアというものが発生するのも自衛的な意味で当然の流れだったのだろう。

 マフィアといえば通りすがりの人でも片っ端から銃で撃ちまくっているイメージがあるかもしれないが、この映画を観ればわかるが政治的、暴力的に圧力を受けている人にすれば、村の住民にお金を与え、命を守ってくれるマフィアは実は自衛隊的役割を果たしている。
 しかし、村の住民にとってありがたいマフィアもその内部はかなりドス黒いマフィアというのがいかに秘密主義のベールに包まれているか、そして秘密を漏らそうとしている者に対しては、まさにマフィアのイメージ通りの怖さだ

 それではイタリアで実在に起こったサルヴァトーレ・ジュリアーノの惨殺事件の真相を究明しようとした社会派映画シシリーの黒い霧を紹介します

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ウエストブリッジ


 1950年、イタリアのシチリア島の村で男が銃で撃たれて死んでいた。まわりでカメラマンたちが大騒ぎしている。死んだ男は30歳で名前はサルヴァトーレ・ジュリアーノ。彼はどうして殺されなければならなかったのか?
 1945年シチリア島では義勇軍による独立運動が盛んになっており、義勇軍の中にはサルヴァトーレ・ジュリアーノの参加していた。義勇軍は山賊やマフィアと組みイタリア政府と戦っていたが、連合軍の上陸により義勇軍は敗北を喫してしまう。憲兵による山賊、マフィア等に対する弾圧がありながらも、1946年シチリアは自治州としての権利を勝ち取る。
 1949年、シチリア島において共産党によるメーデーが行われるが、そんな集会をサルヴァトーレ・ジュリアーノたちが銃撃する。

 そしてサルヴァトーリ・ジュリアーノ殺しの裁判が行われている。次第に明らかになっていく共産党のメーデーの襲撃の真相とサルヴァトーリ・ジュリアーノ殺しの犯行の真実がところが次々と証人が殺されてしまい・・・戦後のイタリアの混乱は映画を観てください


 
 戦後のイタリア社会のマフィア、警察、政治の癒着を描いた社会派映画よく似た映画にコスタ=ガヴラス監督のという映画がある。は映画的手法でしかもイヴ・モンタンジャン=ルイ・トランティニャンといった有名どころが出演していてわかりやすい
 しかし今回紹介したシシリーの黒い霧は時系列がバラバラだったり、人物の顔がわかりにくかったり、色々事件が起こったりでややこしい法廷ドラマ的な部分があるのに人物を見分けるのが難しいというのは非常に辛い。
 観る前に予備知識があった方が良い映画というのはたくさんあるけれど、その代表的な映画です

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競馬 弥生賞予想

2011年03月05日 | 競馬予想
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弥生賞予想


 今年の3歳牝馬のクラシック路線は確たる主役が登場してきたが、牡馬の方が大混戦毎年弥生賞を勝つ馬が牡馬クラシック路線の主役に立つ傾向があるが果たして今年はそれだけの器の馬がこのメンバーの中に居るんだろうか
 しかし、今年の3歳牡馬戦線を象徴しているかのごとく今年の弥生賞は混戦模様。人気を見てもかなり割れている。頭数は少ないが展開次第では荒れる可能性もある。
 ◎ 5 オールアズワン・・・・・・・実績、レース振りから1番信頼できそう。
 ▲ 3 プレイ・・・・・・・・・・・逃げるのはこの馬か?他の馬が後方で牽制し合えば逃げ切りまで。
 ▲ 6 サダムパテック・・・・・・・スタートが悪いのが心配だが爆発力はメンバー1番。中山コースは少し不安。
 ▲11 ショウナンマイティ・・・・・折り合い付くか?前走は3着も相手が強かったし、斤量も背負っていた。能力はこのメンバーでも上位争い。
 △ 7 ウインバリアシオン・・・・・勝ち味に遅いが能力はあるだけに無視できない。
 △ 8 トーセンマルス・・・・・・・前走の抜け出す脚は能力を感じる。
 △ 9 ターゲットマシン・・・・・・連勝中だけに無視はできない。スタートが下手なだけに過大評価はできないが。
 × 4 デボネア・・・・・・・・・・前走はきわどかった。今回も好勝負可能だが相手は前走より強そうで。
 ×10 ギュスターヴクライ・・・・・連勝中だが中山コースの2,000は合わない気がする。3着にマークで充分。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 5
 2着 3、6、7、8,9、11
 3着 3、4、6、7、8、9、10、11

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3、6、11
 2着 5
 3着 3、4、6、7、8、9、10、11           合計 63点

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競馬 オーシャンS予想

2011年03月04日 | 競馬予想
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オーシャンS予想


 もうすぐGⅠレース真盛り。GⅠレースが近づくと同時にGⅠ級の馬たちも続々登場してくる3月初旬は本当に競馬が楽しい当然のことながら馬券の予想をしていてウキウキだ
 さて高松宮記念へ向けてオーシャンSも楽しみな馬が出走し、馬券的にも大荒れが期待できそう
 ◎ 3 セイコーライフ・・・・・・前走は馬場の悪い内で踏ん張った。中山コースは得意
 ○ 9 レッドスパーダ・・・・・・1,200Mでも充分に通用するスピードがある。
 ▲ 5 ダッシャーゴーゴー・・・・持っている能力はGⅠ級斤量不安も克服できる。
 ▲10 キンシャサノキセキ・・・・今年も短距離戦線の主役。
 △ 2 ショウナンアルバ・・・・・良い枠だ。最内からヤケクソで突っ込んでくるかも
 △ 8 エイシンホワイティ・・・・休養明けが狙い目。1,200Mは合っている。
 △13 スカイノダン・・・・・・・好位で立ち回れる。好勝負期待できる。
 × 7 サンダルフォン・・・・・・展開は厳しくても3着なら突っ込んでくるかも
 ×16 ケイアイアストン・・・・・大外枠は最悪だが、前走の内容なら今回も好勝負。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3
 2着 2、5、8、9、10、13
 3着 2、5、7、8、9、10、13、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 5、9、10
 2着 3
 3着 2、5、7、8、9、10、13、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 9
 2着 2、5、8、10、13
 3着 3                                合計 68点

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競馬 チューリップ賞予想

2011年03月04日 | 競馬予想
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チューリップ賞予想


 しばらく競馬の予想を控えようと思っていたけれど、流石の僕でも今回のチューリップ賞は的中しそうだここは強い強いレーヴディソールを1着固定で三連単的中させる
 ◎ 8 レーヴディソール
 △ 1 ケイティーズジェム
 △ 2 タガノラヴキセキ
 △ 5 メデタシ
 △ 6 ビッグスマイル
 △10 ライステラス
 △12 メーヴェ

 買い目 三連単フォーメーション1着固定
 1着 8
 2着 1、2、5、6、10、12
 3着 1、2、5、6、10、12              合計 30点


 果たしてどれだけ儲かるかのかな

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