褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 裏窓(1954) ヒッチコック監督はやっぱり上手いですね

2014年04月22日 | 映画(あ行)
 多くのサスペンス映画の名作を遺してきた名匠アルフレッド・ヒッチコック監督だが、現在に至るまでのサスペンス映画の分野において多大なる影響を与えてきた。俺も今まで多くのサスペンス映画の分野を観てきたし、この映画の結末は凄いという評判の映画も観てきた。しかし、その多くが『な~んだ、これってヒッチコックのネタをパクってんじゃん』と思える作品ばかり。
 だが、この事は作り手側の能力不足が原因と決めつけるのは少々酷なような気がする。むしろ、ヒッチコック監督がサスペンス映画のあらゆる要素を踏襲してしまい、彼の後に続く監督たちは彼の進んできた道を辿るしかないと言うべきだろう。

 そんな中で多くの傑作サスペンス映画を撮ったヒッチコック作品の中で、現在においても影響を与え続けている作品が今回紹介する映画裏窓だろう。
 この映画の多くが自分の部屋の窓から望遠カメラで他人の部屋を覗き見るシーンばかり。今のサスペンス映画でもそのようなシーンは、よく見受けられるが大体が綺麗なオネエチャンが裸になって踊っているのを覗いているシーンばかり。そのような変態性を強調したり、エロいネエ~チャンを見せておけば観客に対してのサービス精神だと考えているのかもしれないが、ヒッチコックの凄いところは覗きをテーマにしていても決して悪趣味な描き方を一切せずに、上品に描いているところ。しかも何気にボケもかましてくれるのが楽しい。

 ジェームズ・スチュアート演じる主人公の設定が足の骨を折って車椅子生活を余儀なくされているカメラマンのために大した動きはなく、舞台設定は自室と自分の部屋の窓から見える風景だけ。極めて狭い空間が舞台なだけに爆発や轟音が鳴り響くド派手なスペクタクルシーンが期待できるはずはなく、そうかと言って限定された場所でのストーリーなだけに驚きや意外性に満ち溢れた展開が繰り広げられるわけでもない。当然の如く、銃を突き合わせての撃ち合いなどあるわけがない。

 この映画の楽しみは色々あるが、楽しい会話、細かい演出、望遠カメラを通して見るアパートの住人達の様子、ほとんどヤマカンに近い説得力ゼロの推理力、しっかり冒頭の伏線を回収するオチ、そして実は最大の見所は絶世の美女であるグレース・ケリーの奇跡的な綺麗さ
 なんでこんな年老いたように見えるオッサンにこんな綺麗な恋人がいるんだ?と誰もが思うはずだが、とにかくメチャクチャ綺麗だし、衣装がとっても素敵で背中がセクシー。しかも、こんな美女が添え物的な役割ではなくクライマックス直前では大活躍するからたまらない。

 さてアルフレッド・ヒッチコック作品の中でも代表作に挙げる人が多い傑作サスペンスの内容とはいかなるものか。
 仕事中の事故で片足を骨折してしまい車椅子生活を余儀なくされているカメラマンのジェフリーズ(ジェームズ・スチュアート)。ギブスが固定されて仕事ができない彼は休暇中だが、とにかくヒマ。彼は望遠レンズで向かいのアパートの住人達の様子を窓から覗き見るのを趣味ではなく、ヒマつぶしに観察していた。
 向かいの住人達の生活ぶりを観察していると、楽しそうな人、悲しい人、ベランダで寝ている夫婦、幸せそうな新婚カップル・・・などなど色々。
 何気なく観察していたつもりのジェフリー(ジェームズ・スチュアート)だったが、異変に気づいてしまう。奥さんが寝たきりの口論が絶えない夫婦が居たのだが、いつの間にか奥さんの姿が消えてしまっている。旦那の行動が怪しいと感じたジェフリー(ジェームズ・スチュアート)は、自慢の観察力を活かして旦那が奥さんを殺したと断定し、彼は恋人のリザ(グレイス・ケリー)、お手伝いのオバサン、友人の刑事に自らの説を主張するのだが最初は全く誰にも信じてもらえなかったのだが・・・

 ヒッチコック作品の多くの傑作群の中でも、最も有名な部類に入り、代表作に挙げる人が多い人気作品だが、実は個人的にはそれほど彼の作品の中では好きな方の作品ではない。しかし、実験精神旺盛な彼の演出は今観ても楽しめるし、大してリアリティに拘っていないように思える適当さも楽しい。
 個人的な感想としてヒッチコック作品はだいたいにおいて結末が結構いい加減。本作もこんな解決方法で良いの?と思えたりするが、最近の映画が最後の数分のオチだけに全力を注ぎ込むような作品が多い中で、途中過程を最も面白く撮るヒッチコックはやっぱり天才なんだろうと思う。
 しかし、この映画のオチはストーリーとは大して関係がないところで笑わせる。そして、とっても素敵な気分になれるシーンで終わる。
 なんだかんだ言っても、覗かれるグレース・ケリーを観たかった思ったりするが、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画をまだ観たことが無い人は勿論、やっぱり美女が映画には必要だと持っている人には裏窓はお勧めだ。

裏窓 [DVD]
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 監督は今更説明するのが不要のアルフレッド・ヒッチコック。実は最も好きな作品は北北西に進路を取れ。スペクタクル性もあり、ユーモアも抜群、風景も綺麗だし、そしてラストは超テキト~。ヒッチコック作品をまだ観ていない人で、何を観ようか迷っている人にはコレがお勧めか。
 他にヒッチコック作品の模倣作品が氾濫している中で、誰も真似が出来ないのが、まだカワイ子ちゃんだった時代のシャーリー・マクレーン主演のハリーの災難。とにかくボケ倒します。

 主演のジェフリーズを演じるのがジェームズ・スチュアート。ハリウッドの黄金期を支えた大スター中の大スター。アルフレッド・ヒッチコック作品に多く出演していますが、フランク・キャプラ監督作品で見せる善良さが個人的には印象的。
 彼のお勧め作品ではフランク・キャプラ監督作品では素晴らしき哉、人生!我が家の楽園がお勧め。他にスミス都へ行くはおおかたの人が絶賛している作品です(個人的には有名な演説シーンがダレる)。
 ヒッチコック作品ではキム・ノヴァク共演のめまい、ドリス・デイ共演の知りすぎていた男がお勧め。
 他にビリー・ワイルダー監督の翼よ、あれが巴里の灯だ、エルンスト・ルビッチ監督の街角 桃色の店がお勧め。

 ジェームズ・スチュアート演じるジェフリーの恋人リザ役にグレース・ケリー。この人の綺麗さは気品があります。
 この人もヒッチコック作品には多く出演していますが泥棒成金ダイヤルMを廻せ!がお勧め。
 他にフレッド・ジンネマン監督、ゲイリー・クーパー共演の真昼の決闘がお勧め。

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競馬 皐月賞予想 大混戦になりました

2014年04月20日 | 競馬予想

皐月賞予想


 先週の桜花賞は完全な1強ムードだったが、今回の皐月賞は大混戦になってしまった。前哨戦の弥生賞では、思ったほどトゥザワールドが強くなかったというのが大混戦ムードを作り出してしまった原因か。
 昨日の中山競馬場のレースを観ていても、もっと外差しが決まる馬場かと思っていたのだが意外にも前に行っている馬も踏ん張っていた。現在のところ(10:30現在)1番人気はトゥザワールド。しかし、これだけ人気してしまい、この外枠だと思い切ったレースもし難いし外々を回してのレース振りになりそうだが、流石に今回はそのようなレースをしていたんでは勝てない。しかもどうもメンバー的にスローペース濃厚。団子状態の馬群の外を走らさせられる展開はこの馬には厳しい。ここは2着から外すのもアリだ。
 さて、展開だが大外18番から発進するウインフルブルームが先手を取って逃げると思うが、枠順及び枠の並びを見ていると、もしかしたらイスラボニータが逃げてしまう可能性があると思う。この馬はスタートが抜群に上手く、この馬の枠の周りの馬がみんな差し馬ばかり。あんまり折り合いに苦心するようだとジョッキーも逃げを選択するか。
 展開利を見込めるのは差し馬が多いメンバー構成を考えると先行タイプの馬。しかしトリッキーな中山コースを考えると、うまく馬群のインコースで脚を矯められる馬に魅力を感じる。しかも人気馬が最後の直線で大外を回ってくる展開なら馬群を切り裂いて内から伸びてきそうなシーンが見られるか?先週の桜花賞は固く収まってしまったが、今回は大荒れの予感が漂う。ちょっと今回は少々ひねって本命馬には人気薄を指名したい。

 ◎ 3 クラリティシチー
 ▲ 2 イスラボニータ
 ▲ 7 トーセンスターダム
 ▲14 バウンスシャッセ
 △ 1 ワンアンドオンリー
 △13 キングオブザサン
 △18 ウインフルブルーム
 × 6 アドマイヤデウス
 ×11 ロザギガンティア
 ×17 トゥザワールド

 俺の本命は3番のクラリティシチー。前走のスプリングSでは後方待機策から早めに大外を捲くる強引なレース振り。さすがに最後は馬が止まってしまった。しかし、今回は内枠でもあり枠の並び的にイスラボニータの直後の最高の位置取りになりそうだ。決してこの馬はスタートがダメな馬ではないから、ワンアンドオンリーよりも一歩前の位置でレースを進めるだろう。
 有力馬はトゥザワールドの動きに呼応して外を回る展開になりそうだが、そうなると内で脚を矯めるこの馬にとってますます馬群を捌きやすい。成績的に勝ち味に遅いが、だいたい今までが勝ち味に遅いジョッキーが乗りすぎていた。今回は前走に引き続いてのウチパクだが、一度騎乗しているのは大きな強み。その末脚の破壊力は今回の強豪を相手にしても決して見劣らない。トリッキーな中山2,000Mコースの舞台においては決して馬の実力通りに着順は決まらない。馬群を切り裂いてレース後には俺に満面の笑みを浮かばせてくれ

 単穴には3頭あげる。まずは2番のイスラボニータ。ちなみに馬名の由来はスペイン語で『美しい島』。ちなみに俺はよく可愛いラテン系の女の子に「ヘイ、ボニータ!」と声を掛けてしまう。それはさておき、この馬の特徴は抜群のスタートセンス。中山コースは初めてだが、そのレースセンス振りから決して力を発揮できなくて負けてしまうことは無いと思う。しかし、本来なら内枠は良いはずなのだが、この馬の枠の周りに差し馬及び追い込みに賭けるタイプの馬ばかりというのが非常に気がかり。こうなるとスタートが上手すぎるのが仇になって折り合いに苦心する可能性が高くなってきた。しかも純然たる逃げ馬が居ないだけに、下手したらこの馬が逃げる可能性まであるか。どうせなら逃げてしまうのもアリだと思うのだが。上手く折り合いが付くことができれば牡馬クラシックの一冠目を獲る可能性が高いと思うが、まずは自分との戦いに勝てるか、蛯名ジョッキーがどれだけ馬をなだめることができるか。普通に走ればこの馬が勝ちそうだが、クリアすべき課題はかなり難関だ。

 
 次に7番のトーセンスターダムを挙げる。今回の出走中ただ1頭の無敗馬。3戦3勝ながら、常に2着とのタイム差は0.0秒。決して2着馬をブッチギッテ離す派手な勝ち方はしないが、まだまだ奥のあるレース振りが非常に魅力的だ。世間的には同門の池江厩舎のトゥザワールドの方が評価は高いが、俺はこの馬の方に魅力を感じる。果たしてこの馬は本当はどこまで強いのか。ちなみにこの馬の市場取引き価格は2億6千万円な~り。この不景気に大した価格だが、GⅠレースを1勝するぐらいでは元が取れない。
 確かにこの馬の秘められた能力は未知数だが今までのレースがいずれも10頭に満たない小頭数のレースばかり。そして今回のレースが初めての関東圏でのレースになる。厳しい環境でのレースが少ないのが減点材料だが、そんな心配をアッサリクリアさせる能力が隠されているか。そしてジョッキーは百戦練磨の武豊。この馬のレースの位置取りは予想しにくいが、アッサリ勝つ可能性があれば、意外に大したことが無い可能性もある。とりあえずこれぐらいの評価が無難だろう。

 次に14番のバウンスシャッセを挙げる。名門の藤澤厩舎が牝馬ながら果敢に牡馬クラシックに挑戦してきた。確かに桜花賞よりもコッチの方が勝てる可能性ある。この馬の持ち味は楽に先行できるレースセンス。そして馬群に怯まない勝負根性。そのガッツは今回の男の子が相手でも決して気後れすることは無いだろう。今回は差し馬に有力馬が多く、好位で流れに乗れそうなこの馬には展開は向きそうだ。枠は外目の14番だがレース自体はしやすい馬なので道中は難なく内に潜りこめるだろう。前走のフラワーCでも抜け出す脚は相当の能力を感じさせる。そして中山コースを経験して、2戦2勝と相性も良い。ここは並み居る男の子を、女の子が蹴散らしてしまうシーンが見られてもかもしれないが、それもまた乙な感じがして良いのではないだろうか。

 △評価では気になるのが13番のキングオブザサン。主に関東のレースを使っているから関東馬かと思ってたが、実は関西馬。母親は現役時には阪神3歳牝馬(GⅠレース)を勝ったり、牡馬相手の重賞でも勝っている名牝馬スティンガーだ。前走の弥生賞では後方待機策で馬群に突っ込むレース振りで非常に消化不良のレース振り。しかし、その一戦でこの馬を斬り捨てるのは早計だろう。今回はジョッキーも浜中騎手に替えて反撃を狙っている。関西馬なのにすでに3戦も中山コースを経験しているのは、3歳のこの時期には大きな強み。今ひとつパンチ力に欠ける印象もあり、勝つのは難しいが2着ぐらいなら来られても驚けない。

 他に展開的に18番のウインフルブルームが怖い1頭。今までも強敵相手のレースに好成績を収めている。乗り方次第では今回でも上位に来る可能性はある。展開的に2着に粘り込む可能性はあるだろう。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3
 2着 1、2、7、13、14、18
 3着 1、2、6、7、11、13、14、17、18

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2、7、14
 2着 3
 3着 1、2、6、7、11、13、14、17、18               合計 72点

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映画 127時間(2010) 痛みに耐えた後に感動が待っている

2014年04月18日 | 映画(数字、アルファベット)
 俺という人間は他人から見ると全く悩みが無さそうに見えるらしいが、実はとてもナイーヴで傷つきやすい繊細な心を持った人間。チョッとした失敗でも直ぐにクヨクヨして何処かへ逃げ出してしまいたくなる。そんな俺を勇気づけ、生きる気力を奮い立たせてくれる映画が今回紹介する127時間
 大きな岩に右腕が挟まってしまい、脱出不可能な状況に陥ってしまった主人公がひたすら痛みに耐える様子を描いた内容の映画だ。個人的なことで恐縮だが、実は俺も本作の主人公と非常によく似た状況に陥ってしまったことがある。俺の場合は小一時間で発見、そして救出され、今では奇跡的?に五体満足で生かさせて頂いているが、あ~ありがたや、ありあがたや!

 しかし、本作の主人公に襲い掛かるトラブルは、誰も助けにやって来そうにない奥地での出来事。しかも、誰にも行き先を告げていないために発見される可能性は殆んど0パーセント。持っているリュックサックの中にも、外部と連絡する手段に役立つような物は見当たらない。どれだけ想像力を働かせても考えられる結末は、ただ1つ。そもそも同じ場所から一歩も動けない主人公が出ずっぱりの映画って面白いのか

 実はこの映画は実話が基ネタ、と言うことは結局のところ主人公は助かるのだが、果たしてこの主人公はどうやって生き残るのか。同じような状況を経験した者として、この映画の主人公と共感できることを挙げると『メチャクチャ痛い』と言うこと。まあ、それは当たり前だが、もう一つは自分のこれまでの過去についての出来事に対しての懺悔がしたくなること。
 今までの人生を振り返り、激痛に耐えながら『俺ってこんな目に遭って当然だよね~』なんてことを考え、この苦しみから解き放たれれば、真っ当な人間として一からやり直そうと思ったりしたものだ。しかし、現実の俺は、その時の高尚な気持ちは何処へ行ってしまったのか、今でも忍び寄る欲望の誘惑に負けてしまう。

 さて、俺のことをグタグタ述べるのはこの程度にして、痛みと同時にスリリングなサバイバル&脱出劇を味わえるストーリーとは如何なるものか。
 休日になるとロッククライミングに出掛けるアウトドア大好きのアーロン(ジェームズ・フランコ)は、今日も家族から電話がかかるのを無視して徹夜でユタ州のキャニオンランズ国立公園に出掛けた。大自然を突っ走るアーロン(ジェームズ・フランコ)は、途中で道に迷った女の子2人をナンパして、誰も知らないような穴場に連れて行ったりして、今日も絶好調。女の子達と翌日に会う約束をしてわかれた後に、1人で岩を登っていると、落石事故に巻き込まれてしまい、気付いた時には右手が岩に挟まって抜け出られなくなってしまう。乏しい食料で命をつなぎ、手持ちの道具で脱出する方法を探し出そうとするのだが・・・

 
 手に汗握るサバイバルを期待して観る人も多いと思うが、そのような内容を期待すると良い意味で期待を裏切られる。最初の方は、ジェームズ・フランコ演じるアールがお調子者として描かれているのが、なかなか楽しい。とにかく前半のスピード感は、これからとんでもない出来事が待っているなんて想像させない。
 この映画の凄さは決して痛みを感じることではなく、前向きに生きるメッセージを感じ取れること。躍動感に溢れる映像、ポップな音楽、圧倒的な自然描写は何よりも生命力を感じさせる。そして失ったことによる喪失感よりも、得られることの喜び、幸福を感じさせるその後の主人公の生き様は大きな感動を呼ぶ。モノを捨てれば人生が上手くいくんだよ、とアドバイスをくれる断捨離(だんしゃり)のススメ、人間関係においても断捨離(だんしゃり)を勧める本が流行してしまったために、意味を履き違えてナンデモカンデモ捨ててしまって後悔しているダンシャリアンを時々見かけることがあるが、断捨離の本質的なテーマはこの映画を観ればよくわかる。
 しかしながら、このような災害事故を面白く描かれている事に対して、何だか違うんだよな~と腹立たしくなる人も居るかもしれないが、ダニー・ボイル監督の腕が達者なために面白い映画に仕上がってしまったことに不満を募らせるのは、この映画の正しい観賞方法ではない。

 俺のように九死に一生を得た人は当然だが、なんだか大切な物を無くしてすっかり人生に絶望してしまっている人、とにかく前向きに生きることを願っている人に127時間はお勧めしたいし、それ以外の人にも勿論お勧めだ

127時間 [DVD]
ジェームズ・フランコ,ケイト・マーラ,アンバー・タンブリン,リジー・キャプラン,クレマンス・ポエジー
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 監督はスラムドッグ$ミリオネアでアカデミー作品賞、監督賞を受賞したダニー・ボイル監督。今やすっかり名監督として存在感を発揮していますが、青春ドラッグ映画トレインスポッティング、終末サバイバル28日後...などがお勧め。

 殆んど1人芝居でアーロンを演じるのが、今や人気者としておなじみのジェームズ・フランコ。芸達者な若手俳優ですが、スパイダーマンシリーズの悪役で有名。彼のお勧め作品は他にショーン・ペン共演のミルク、現代的なテーマを取り込んだ猿の惑星:創世記、恋愛映画好きにはトリスタンとイゾルデ が楽しめる。

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映画 セルラー(2004) アイデア抜群です

2014年04月14日 | 映画(さ行)
 セルラー(英語:Cellular)のタイトルの意味は携帯電話のこと。時々、意味のわからない映画のタイトル名を見かけるが、調べてみるとけっこう英語の勉強になったりする。今回紹介する映画ルラーは非常に携帯電話がタイトル通りに重要な役割を果たすサスペンス映画だ。
 現代社会における文明発展の最たる物として携帯電話の普及があるが、確かに日常生活において多くの機能がついており非常に便利ではあるが、逆に新たな犯罪を生み出しているように悪い点もある。そんな携帯電話の特性が活かされたアイデアがなかなか楽しいし、決して大掛かりな仕掛けが無くてもアイデアひとつでコレだけ面白い映画が撮れるという事を証明している点でお勧めしたい映画だ。
 
 冒頭はお母さんが息子を学校へ送り出す微笑ましい光景から始るが、そんな何気ない日常の風景はホンの一瞬だけ。直ぐその後に、強面の凶悪犯らしき男たちがドアをぶち破って入ってきて、お母さんを拉致監禁する展開が急過ぎてびっくりするが、その後は剛と柔を取り混ぜてノンストップでラストまで突っ走る。

 拉致監禁された金髪の美人なお母さんは、その場から無事に脱出できるのか?そもそもなぜ自分が拉致されるのか・・・等など、観ている側も興味津々となって見てしまうストーリー内容とはいかなるものか。
 生物教師であるジェシカ(キム・ベイジンガー)は愛しの我が子が学校へ行くスクールバスに乗るのを見届けて帰宅すると、いきなり見知らぬ男たちが侵入して、お手伝いさんをアッサリ撃ち殺し、ジェシカ(キム・ベイジンガー)を誘拐する。
 ジェシカ(キム・ベイジンガー)は全くどこかわからない場所の屋根裏に監禁されてしまい、なぜ自分が監禁されるのか心当たりがまるで無い。犯人のリーダー格のイーサン(ジェイソン・ステイサム)は部屋にあった電話機をハンマーで粉々にぶっ壊してから出て行く。
 彼らが出て行った隙に、ジェシカ(キム・ベイジンガー)は持ち前の知能を働かせ、粉々になった電話をなんとか使えるまでに復旧させ、配線をつなぎ合わせて外部への接触を試みる。難とか相手につながるが、よりによって繋がった相手の携帯電話が、海辺のビーチでビキニのネエチャンをナンパしているチャライ青年ライアン(クリス・エヴァンス)。
 もはやこれまでかと思ってしまうぐらいの頼りない相手の携帯電話に繋がってしまったことにショックを受ける余裕すら無く、とにかく必死でジェシカ(キム・ベイジンガー)はライアン(クリス・エヴァンス)に助けてもらうために、色々と情報を送り続けるのだが・・・

 なぜこんな綺麗なキム・ベイジンガー演じるお母さんが拉致監禁されるような目に遭わなければならないのか全く情報が提示されない不親切な設計だが、逆にそのことが先の読めない展開に惹かれていく。そして悪役たちの極悪非道振りが怖い。そんな絶望的な状況の中で麗しきお母さんの唯一の頼みの綱が、電話で繋がった見ず知らずのチャライ青年だけ。これだけのアイデアでハラハラドキドキさせて楽しめる。しかし、この映画の更なる面白い理由の1つに最初はチャライだけの青年が、次第に正義感と責任感を感じて必死になるところ。基がチャライ性格のために、頑張って行動すればするほど、周りの人間にとってはた迷惑な行動を繰り返してしまうのだが、ダメ元でも、とりあえずチャレンジすれば道が開けるという展開がなかなか楽しいし、なんだか見終わった後に俺自身に勇気が湧いてきた。

 次第に明らかになっていく悪役たちの正体に意外性があるし、携帯電話の多くの機能が面倒だと思っているアナログ人間にとっては、なんだか取っ付き難い内容の映画かと思いきや、悪役たちのオッチョコチョイぶりはアナログ人間にも楽しめるぐらいの知能が足りない奴等ばかり。確かにもう少し頭の良い悪人ばかりだったら、キム・ベイジンガー演じるお母さんは直ぐに殺されてストーリーが成り立たない。
 他にも見た目は風采の上がらないウイリアム・H・メイシー演じる刑事が、決める所は、バッチリ決める適当感もなかなか楽しいし、悪役を演じているアクションスターのジェイソン・ステイサムが切れのある格闘を見せているのもなかなか楽しい。
 他にもこの映画を褒めるところはたくさんあるのだが、クリス・エヴァンス演じるチャライ青年がとにかく余裕が無い中でも、笑わせるギャグをたくさん言ってくれるのも良い。最初から最後までスリル感はたっぷり味わえるし、テンポも良く、笑わせる場面も多い。そしてノーテンキ風を装っていながら、便利になり過ぎた現代文明を風刺している点も見逃せない。
 ちょっと自分でも褒めすぎているような気がしないでもなく、見終わった人からクレームが多く来そうで怖いがサスペンス好きには楽しめるセルラーを今回はお勧めしておこう

セルラー [DVD]
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 監督はデヴィッド・R・エリスデット・コースタースネーク・フライトなど、ありえね~設定の映画を撮っているように異色サスペンス映画で楽しませてくれる監督。本作を含めてますます期待したい監督と書こうとしたのだが、いつの間にやら死去されていました。

 主演は金髪、碧眼、スタイル良しと俺の好みがバッチリ三拍子揃っているキム・ベイジンガー。本作品に出演していた時は既に50歳になっていると思いますがとても綺麗。もう今では60歳になっているはずですが、その衰えぬ美貌はシルベスター・スタローンとロバート・デ・ニーロ共演の話題作であるボクシング映画のリベンジ・マッチで見せてくれるか?
 この人のお勧めはエイドリアン・ライン監督、ミッキー・ローク共演のエロスに痺れさせるナイン・ハーフ、ティム・バートン監督、マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン共演のバットマン、そしてラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシーなど多くの芸達者を揃えた愛と欲望にまみれた犯罪映画L.A.コンフィデンシャル、他にもリチャード・ギア共演のノー・マーシイ/非情の愛、同じくリチャード・ギア、ウマ・サーマン共演の愛と言う名の疑惑ジェフ・ブリッジス共演のドア・イン・ザ・フロアなど妖艶な役柄でインパクトを残していますし、ここに挙げた作品は全部お勧め

 ライアン青年を演じるのがクリス・エヴァンス。マーヴェル・コミック原作のアメコミ映画のキャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーの主役で有名。アメコミファンにはお勧め。

 悪役にアクション・スターのジェイソン・ステイサムトランスポーターシリーズの大ヒットでスターの座につきましたが、ここで彼の出演作品として推したいのがガイ・リッチー監督のロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズがメチャクチャ面白くて、観てない人は今すぐ観るべきだ。

 途中から大活躍するボブ刑事には多くの映画で主に脇役で存在感を発揮しているウィリアム・H・メイシー。この人が主役を演じた作品でお勧めはコーエン兄弟監督のファーゴがお勧めだ。
 他にもサンキュー・スモーキングが必見だ。

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競馬 桜花賞予想 強さを見せつけろ

2014年04月13日 | 競馬予想

桜花賞予想


 いよいよクラシック第1弾の桜花賞が行われる。まだあどけなさの残る3歳牝馬のレースだ。しかし、今年はどうやら少し大人びた少女が1頭いる。まさに単勝人気が1倍台を示しているようにハープスターの1強ムードが漂っている気配。しかし、よくメンバー表を見ると逆転する可能性を大いに残している馬もおり、ここまで断トツ人気するほどの信頼があるかどうか疑問。実際にはレッドリヴェールは3戦3勝中で、しかも阪神JFハープスターを降している。レッドリヴェール陣営にとっては『何で俺の馬の方が人気ないんだ』と不思議がっているんじゃないか。

 しかし、ナンダカンダ言っても前走のチューリップ賞で魅せたハープスターの走りには俺も驚いたし、見ていて気持ち良かった。もう今年はこの馬には逆らわないでおこうと決めたのも事実。しかし、今回の俺は決して油断しない。念には念を入れた予想で必ず今回の桜花賞は的中させる。けっこう2、3着は穴馬が飛び込んで来る可能性はありそうだ。
 さて、今年のメンバー構成を見渡すと、けっこう逃げて結果を出している馬が多く、またスピードのある馬が多い。これは流石にハイペース必至のメンバー構成。意識して控えようとする馬が出てくるとは思うがそれでも、前半の3ハロンは34秒台前半の流れで、1000M通過が58秒台前半もしくは57秒台に突入する非常に先行する馬にとってはシビアな流れになりそうだ。去年でもクロフネサプライズが2番手に控えながらも差し馬の流れになったし、今年も流れは差し馬に向くし、穴馬も差し馬から探し出したい。
 このように考えたら益々ハープスターが勝ってしまうことが確実なような気がするが、果たしてこの馬を逆転できるような馬がいるのか?
 さて、恒例の予想印を付けていこう
 ◎ 18 ハープスター
 ▲  9 フォーエバーモア
 △  2 ニシノミチシルベ
 △  8 シャイニーガール
 △ 10 ヌーヴォレコルト
 △ 12 レッドリヴェール
 △ 13 アドマイヤビジン
 △ 14 マーブルカテドラル
 ×  6 レーヴデトワール
 × 15 ホウライアキコ
 × 16 リラヴァティ

 俺の本命はやっぱり18番のハープスター。前走のチューリップ賞の時点までは、本当にこの馬強いのかな?と半信半疑だったのだ、あの勝ち方を見ればやっぱり本物だ。大外を涼しそうな顔をして回って来て余力十分の手応えで楽勝。もしかしたら相手のレベルが低すぎたのかと考えたりしたのだが、それなりに実績を残している馬が相手だったことを考えると、やっぱりこの馬の実力は本物。阪神JFは馬込みに突っ込んで行って追い出してからの反応が悪くて負けてしまったが、前走のチューリップ賞ではゴーサインを出してからの反応も良かった。体も牝馬にしては線の細さがなく、グラマーで雄大な馬であり、精神面も成長して、すっかり大人びた雰囲気さえもある。他の馬には不利になりそうな大外の18番枠も圧倒的な能力を秘めるこの馬にとっては逆に最高の枠順。今回のレースで観戦している我々の度肝を抜くようなパフォーマンスを魅せてくれ

 単穴には9番のフォエバーモアを挙げる。ハッキリ言ってハープスターがボロ勝ちするレースだと思っているが、俺は決して油断しない。大本命馬を逆転する可能性がある馬として、この馬を挙げたい。暮れの阪神JFは僅差の3着でハープスターの後塵を拝してしまったが、マークする馬を間違えて早めに動いたことが敗因。今回はまさか自分より前を行く馬を早めに交わしにかかるレースはすることないだろう。この馬はレースセンスが良く、少々スタートが悪くても二の足が早くスッと好位をキープできる。前走のクイーンCでは折り合いに苦心するところがあったから、逃げ馬が数頭いるハイペースの展開もこの馬には良い。満を持して追い出せば、もしかしたら大外から飛んでくるハープスターの猛追を凌ぎ切るかも?大本命馬を逆転するとすればこの馬か。

 △評価に挙げる馬としてお勧めしたいのが8番のシャイニーガールは抑えたい。前走のチューリップ賞では3番人気だったのに見せ場がなく敗退。今回はえらい一気に評価を下げて単勝オッズが100倍を超えてしまった。揉まれ弱く馬群が固まった中でレースをしたり、最後の直線が馬の間を割って抜け出す根性が無いようだが、今回はハイペースで馬群がバラける展開になりそうなのは、この馬に好都合だし、直線も馬群に突っ込むようなこともせずに、簡単に外へ持ち出せ安い展開になるのではないだろうか?持っている能力さえ出せれば前走のようなことは無いはず。勝つのは無理だが上手く行けば2着に突っ込んでこられても全く驚けない。
 もう1頭△評価に抑えたいのが14番のマーブルカテドラル。前走はレベルの低いアネモネSで1番人気を見事に裏切る敗戦。しかし、その前走だが出遅れて、大外を早めに進出開始したが、逃げ馬が残るペースでは見せ場を作るまでが精一杯だった。もう少しスムーズなレース運びが出きれば上位に来ていただろうし、しかも前走は休養明け。関東馬だが阪神コースは経験済み。前走からの上積みは相当大きい。勝つのは無理だが、2着にこの馬が飛び込んで来ても驚けない。

 12番のレッドリヴェールは今回はコレぐらいの評価が妥当でしょう。休養明けでも仕上がりは良さそうだが、やっぱり1回使っていないだけに。流石に今回は割り引いて考えた方が良さそう。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 18
 2着  2、8、9、10、12、13、14
 3着  2、6、8、9、10、12、13、14、15、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 9
 2着 18
 3着 2、6、8、10、12、13、14、15、16          合計 72点

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競馬 阪神牝馬S予想 イケイケギャルに期待です

2014年04月12日 | 競馬予想

阪神牝馬S予想


 いよいよ桜が咲き乱れると同時に、俺の心もかき乱される時期がやってきた。桜というのは何だか一種の魔力を秘めている感じが俺にはする。あの淡いピンク色がどことなくエロチックであり、欲望の誘惑が俺に襲い掛かる。美人薄命と言う言葉があるが、桜も満開になってから散り去るまでがアッと言う間。美しい物はどうしてこんなにも早く去ってしまうのか?桜を観ていると、美しさを必至で保とうとする女性の本能を感じるのは俺だけか。また、そんな努力する女性の姿勢に萌え~な気分になる俺はやっぱりアホか

 さて、いよいよ明日は少女から思春期を迎えようとする3歳牝馬たちの争いによる注目の桜花賞があるが、その前にすっかり少女から抜け出したイケイケギャルから洗練された美脚とテクニックを併せ持つ熟女の激突である阪神牝馬Sがあるが、このレースで桜花賞の軍資金を稼ぎだそうではないか。そしてヴィクトリアマイル女王を占う意味でも見逃せない一戦だ。しかし、阪神内回りコースの1400Mで施行される一戦なだけにスピードタイプに有利な舞台設定。この後に行われるヴィクトリアマイルが本番で、この一戦は叩き台なんてコメントを述べている陣営もあるが、厩舎経営が火の車で、とにかくGⅡ戦でもあり勝てば高額賞金が転がり込んでくるだけに、ここが本番さながらの陣営も見受けられる。本気度の高い陣営を見つけ出し、明日の桜花賞への資金を叩き出す。
 メンバー構成を見ると、けっこう人気どころの馬に、今回のレースはちょっと距離が短いんじゃねぇ、と思える馬がちょくちょく見受けられる。そういう意味では大荒れも期待できるレースだ。展開を考えるとクロフネサプライズの単騎逃げが濃厚。2番手にはトーホウアランが付け、短距離戦にしては意外にあっさり位置取りが決まりそうだ。前半の3ハロンが35秒台のこの距離にしてはスローペースの流れが予想される。こうなるとどうしても俺の心はクロフネサプライズの逃げの誘惑に抗うことができない。それではやっと真面目な予想に入ろう。

 ◎ 11 クロフネサプライズ
 ○  1 トーホウアマポーラ
 ▲  6 ウリウリ
 △  2 ローガンサファイア
 △  3 エピセアローム
 △  4 スマートレイアー
 △  8 ウイングザムーン
 × 10 ローブディサージュ
 × 12 プリンセスジャック
 × 13 アミカブルナンバー
 

 俺の本命は11番のクロフネサプライズ。去年のオークス以来の11ヶ月ぶりの長期休養を経て、お転婆娘だったのが、休養期間の間にすっかり芦毛の馬体はさらに色白度を増し、更に俺の好みのお姐ちゃんになって再びターフに戻ってきた。長期休養明けではあるが、パワフルな調教の動きからはいかなり能力を発揮しそうだ。この馬以外に逃げるような馬も見当たらず、マイペースの逃げが必至。去年のチューリップ賞では圧倒的な強さを見せつけたが、今回もその時のパフォーマンスを魅せつける舞台設定は整った。阪神内回り1400Mは、コース形態、距離適正から見ても、この馬にバッチリの舞台。しかも、展開まで味方しそうだ。イケイケドンドンの逃げっぷりで更に俺を誘惑のラビリンスに誘い込む。

 対抗には1番のトーホウアマポーラ。この馬も絶好の枠が当たった。クロフネサプライズが逃げる直後の2番手をキープできそうだ。この馬もスピード充分で、まさに阪神内回り1400Mコースは絶好の舞台。ヴィクトリアマイルの東京1600Mコースはこの馬には不適正で、この馬にとっては今回が本番の舞台設定。このレースにかける本気度は相当高い。何せこの馬の調教師が福永祐一、和田竜二など現在でも大活躍しているジョッキーと同期の元ジョッキー、高橋亮調教師だ。まだ活躍馬が出ずに、早く重賞の一つぐらい勝ちたいところ。ここは岩田ジョッキーを確保したことからもこの一戦に賭ける意気込みを感じることができるし、それに応えるだけの馬も良いスピードを持っている。

 単穴には6番のウリウリを挙げる。前走の京都牝馬Sでは最内から芸術的とも言える抜け出しで快勝。ちなみに馬名の由来はハワイの楽器名だ。すっかり前走では抜群のレースセンスを見せ、いよいよ能力も開花してきた。この馬は本番はヴィクトリアマイルだが、勢いで今回もあっさりクリアしてしまう可能性がある。今やすっかり名門厩舎となった藤原厩舎だが、この厩舎ならGⅡでも手を抜くことは無いだろうし、むしろGⅠの舞台よりも今狙っておきたい馬だろう。距離不足、内回りと課題は多いが、これ以上は評価は下げられない。

 △評価の4番のスマートレイアーだが、この馬は完全に本番はヴィクトリアマイル。今回のレースを勝ちに行くためだけに、好位からのレースをしたり、危険を冒してまで馬群に突っ込んだり、3コーナー過ぎから早めに先団に取り付くようなレースはしないだろう。今回はあくまでも本番のヴィクトリアマイルを見据えて、じっくり後方待機をして、4コーナーでは無難に大外を回すレースをすると思う。堂々とした横綱レースに徹すると思うが、それで勝てるほどこの馬の能力が他の馬より抜きん出ているとも思えず、勝つのは厳しいと思う。コレぐらいの評価が妥当だろう。

買い目 三連単フォーメーション
 1着 11
 2着  1、2、3、4、6、8
 3着  1、2、3、4、6、8、10、12、13

買い目 三連単フォーメーション
 1着 1、6
 2着 11
 3着 1、2、3、4、6、8、10、12、13

買い目 三連単フォーメーション
 1着 1
 2着 2、3、4、6、8
 3着 11                              合計 69点

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映画 終戦のエンペラー(2012) 海外の方が日本の良さをわかっています

2014年04月06日 | 映画(さ行)
 日本人があの戦争のことを映画化するとロクでもない映画が多々出来上がってしまうことがあるが、意外にも外国人が撮ると良い作品が撮れてしまう事がある。クリント・イーストウッド監督の硫黄島からの手紙しかりである。しかし、所詮はやっぱり外国人が撮ったらこんなに日本の事を理解できて無いのかと思う映画も多い。マイケル・ベイ監督の超駄作、では無くて超大作アクション映画パール・ハーバーなんかは、頓珍漢度ではその最たるものだろう。
 冒頭のあの戦争とは、もちろん大東亜戦争(太平洋戦争と呼ぶ人もいるが)のことだが、すっかり焼け野原化してしまった日本を占領支配したGHQは一体何をしていたのか?特に戦争責任者として天皇は加担していたのか、していないのかを探り出すミステリー作品が今回紹介する映画終戦のエンペラーだ。本作は外国人が監督した日本を描いた映画だが、果たしてこのことは吉と出るか、凶と出るか。

 しかしながらミステリー作品と言っても、その部分については大して斬新な解釈もなければ驚きの事実があるわけでもない。結末にしてもおおよその日本人なら知っていることばかりだから予想通り。だいたいこの映画を観た多くのお客さん(僕も含めて・・・以前に映画館で観ており、再度DVDで観直しています)は本作に対してミステリーの部分に注目している人などほとんど居るわけがなく、日本人には何かとアンタッチャブル的な存在である天皇、しかも昭和天皇がどのような描き方をされているのかに興味津々だったはずだ。

 さて、いきなり結論から言ってしまうが昭和天皇が登場するのは最後の方の数分のみ。もちろんその登場場面はこの映画のクライマックス場面であるのだが昭和天皇の描き方がどうのこうのよりも、日本人がアメリカ人に説教しているシーンが非常に気持ちいい映画だ。日本人と言えば外国人に謝ってばかりいるイメージがあるが、この映画に登場する日本人は変にアメリカ人に媚びていないし、堂々としている。
 中村雅俊が演じる近衛文麿元首相がアメリカ人に言い放つ台詞は、現在の保守思想の日本人が言いたくてもグッと堪えて言えなかった台詞を堂々と言ってくれる。そして西田敏行演じる元軍人が言うところの日本人の精神性である本音と建前、そして天皇と日本国民の関係である忠誠心をアメリカ人に説明するシーンは感動物だ。そして、二千六百年以上の長きに渡って皇室を信奉してきた日本人である事を誇らしく感じる瞬間が、クライマックスシーンで昭和天皇の口からダグラス・マッカーサーに発せられる。これほど無私無欲である国家の最高権力者が古今東西見渡しても存在しただろうか?英国王なんかとは明らかに歴史的、立場的に比べ物にならないぐらいの凄みを天皇は持っていることを我々日本人は誇りに持ち、感謝する瞬間だ。

 さて、何だか外国人に褒められて良い気分になったように思え、嬉しくなるようなストーリーとは如何なるものか。
 1945年の8月、占領地の日本にやって来たGHQ最高司令官であるダグラス・マッカーサートミー・リー・ジョーンズ)が日本に上陸。部下であり、知日家であるフェラーズ准将(マシュー・フォックス)に特命を与える。それは10日以内で日本の戦争責任者は誰なのかを調べ上げること、特に天皇が戦争に深く関わっていたのかを調べること。 
 フェラーズ准将(マシュー・フォックス)はかつて、開戦前にアメリカの大学で知り合った恋人である島田あや(初音映莉子)の安否を確かめるのと同時進行で、調査を開始する。しかし、フェラーズ准将(マシュー・フォックス)の前に天皇を中心とする複雑な日本の統治組織、調べれば調べるほどアメリカ人である自分にはワケのわからない日本人の精神性及び天皇に対する忠誠心によって調査は難航するのだが・・・

 黒白ハッキリした結論が好きなアメリカ人に対して、決して黒白だけでは判断できないばかりか時には曖昧な表現をも良しとする日本人の考え方がこの映画では非常に重要な意味を持っている。ようやくアメリカも日本の事をここまで理解できるようになったかと感慨深いものがある。
 しかしダグラス・マッカーサーが善人過ぎるように描かれているのが個人的には不満。まるで戦後たどる日本の復活、成長がマッカーサーのおかげだといわんばかりの主張は吐き気がした。彼の口から『これからの日本の将来のために・・・』なんて、俺はホントかよと思わず唖然とした。
 マッカーサーが日本を救い、天皇家を存続させたみたいな描き方がされているが、今や日本はマッカーサーのせいで天皇の万世一系という男系による存続がピンチ。しかも、何かと日本を滅亡させるような都合の悪い憲法を押し付けた張本人として糾弾されるべき人物だと思うのだが、ようやく日本においても憲法改正の気運が盛り上がってきた。マッカーサーの呪縛から解き放たれるために憲法改正を早くしろ!
 そんな不満はあれど、それ以外の部分では大いに感動できる映画だ。

 ハリウッド映画によく描かれる素っ頓狂な日本人、日本の風景が描かれている場面は特に見受けられず、竹薮の幻想的なシーンは監督の演出のこだわりが見られてビジュアルも良い感じ。名優トミー・リー・ジョーンズも写真などでよく見られるダグラス・マッカーサーのイメージをピッタリ演じているのは流石だ。
 そして巷では恋愛の要素なんかこの映画には必要ないんじゃないの?なんて批判もあるが、個人的には恋愛の場面は大いに結構。恋愛シーンは映画の楽しみ要素の一つになり得るし、決してこの映画の価値を下げることにはならない。むしろアメリカ人男性と日本人女性の恋愛を描くことによって大きな感動を得られた。
 他にもフェラーズ准将の通訳に登場する日本人タカハシが良い。この礼儀正しさ、謙虚さ、そして個人的な私情をはさまず仕事をこなす様子はまさに、これぞ日本人。タカハシという人物にも注目すれば益々日本人であることに感謝する。

 日本人には手が出しづらく、中途半端な知識では描くことが出来ないテーマだが、それにしても外国人が描いた日本、天皇に感動してしまうのが微妙に悔しいところ。改めて外国人の方が日本の良さをわかっていることを思いしらされる映画だ。
 日本人であることに誇りを持つことができるし、実はアメリカにも日本が好きな人がいることを確認できる映画終戦のエンペラー。日本人なら政治、思想、宗教のイデオロギーのスタンスに関わらずお勧めだ

終戦のエンペラー [DVD]
マシュー・フォックス,トミー・リー・ジョーンズ,初音映莉子,西田敏行
松竹


終戦のエンペラー [Blu-ray]
マシュー・フォックス,トミー・リー・ジョーンズ,初音映莉子,西田敏行
松竹


 監督はピーター・ウェバー。撮っている映画の本数は少ないですが今や人気者となったコリン・ファース、スカーレット・ヨハンソン共演の真珠の耳飾りが、日本でも人気のある画家フェルメールに興味のある人ならばお勧め。
 主演のフェラーズ准将を演じるのがマシュー・フォックス。ポリティカル・サスペンス映画の傑作バンテージ・ポイントでは重要な役を演じていてお勧め。

 ダグラス・マッカーサーを演じているのが今さら説明の不要の名優トミー・リー・ジョーンズ。多くの名作に出演していますが、ポール・ハギス監督、シャリーズ・セロン共演の告発のときがお勧め。

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