褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 第9地区(2009) もしかして僕は第8地区に住んでいるの?

2010年09月29日 | 映画(た行)
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 だいぶ昔の話に思うけれど、サッカー南アフリカワールド杯が無事に終わって良かった
 今や南アフリカ共和国の都市であるヨハネスブルクは世界で最も危険な犯罪都市。特にワールド杯開催期間はとくに犯罪があったニュースは聞かなかったので無事に終了したようだ。

 南アフリカといえば元大統領のネルソン・マンデラを思い出す。
 今年日本で公開されたクリント・イーストウッド監督のインビクタス/負けざる者たちが、彼が大統領になってからの姿を描いている。
 マンデラ氏が南アフリカにおいてアパルトヘイト政策を撤廃し、そして黒人である自らを差別してきた白人との融合、そして南アフリカの国民が一体となってラグビーワールド杯を成功させる事に世界中に南アフリカ共和国をアピールすることを描いたこの映画は、今世界で起こっている戦争、紛争の解決はこのマンデラ氏の復讐ではなく、相手を許す心
 今のパレスチナ問題の原因はやったらやり返すの繰り返し。このような復讐心をお互いが無くならない限りパレスチナ地区に平和はやってこない。

 果たして今の南アフリカという国はマンデラ氏が描いていた国家になったのかと言えば、現在の南アフリカの状況を教えてくれる映画にツォツィがある。
 元々黒人が多かった南アフリカだが、彼らがいかにアパルトヘイト時代において教育を受けてこなかったかを、この映画の冒頭のサイコロを振るシーンで見せてくれる。
 そんな教育を受けていない彼らが南アフリカの中枢を担うことができるはずも無い。当然南アフリカという国が失業率はアップ、仕事が無くて犯罪に走るから犯罪率はアップ、アフリカ大陸のような独裁国家が多い国においては難民がたくさん出てくるから、自然に彼らの行き場所は民主化された南アフリカに行く。その結果不法滞在者が多く出てきてその彼らもあらゆる犯罪に走ってしまう。
 アパルトヘイト政策を撤廃して目覚しい経済発展を遂げながら、実は更に負の遺産を生み出すとはいかにも皮肉であり、流石にここまではマンデラ氏も想像出来なかっただろう。

 今回行われたサッカーワールド杯において、今後南アフリカはどのように変わっていくのか?世界中から注目を集める国であることは間違いない。

 そんなアパルトヘイト政策撤廃後の南アフリカをSF映画の形をとりながら、皮肉的な視線で描いた映画が今回紹介する第9地区

 本来なら地球外生物の手を借りなくても、堂々とリアリティあふれる映像で表現すれば良いと思うのだが、流石にハリウッドもアメリカの国益を考えればリアリティに描く事に戸惑った感じを受けるが、しかし充分にアパルトヘイト政策撤廃後の南アフリカを描いていることはわかる。

 異色SF映画であり、かなり社会的風刺を感じる第9地区を紹介します

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 南アフリカのヨハネスブルク上空に巨大な宇宙船が現れる果たしてこの宇宙船の実態は。
 この宇宙船が現れたのに地球人は色々と憶測を立てる。宇宙人による地球侵略か?または地球人との交流を望んでいるのか?
 この未知との遭遇の展開は

 まるで行動を起こさない宇宙船に対して、地球人は不審に思い、宇宙船の中に入って行こうとする。宇宙船の中にいる宇宙人の姿を目撃するが、彼ら?は宇宙船が故障して食料が無くなってしまい今にも飢え死にしそうになっていた。
 そんな宇宙人を哀れに思った地球人たちは、宇宙船の真下の土地に、宇宙人たちの難民キャンプ第9地区を作り上げ、そこに宇宙人たちは住むことになる。

 そして第9地区に宇宙人が住んでから20年後(30年後?)の第9地区の現在は?
 そこには宇宙人たちはその姿形からエビ(蔑視)と呼ばれ、エビ達の数は増大、そして破壊行動を起こしていて、今や第9地区はスラム街と化していた。
 人間は第9地区には侵入禁止になっているのだが、ナイジェリアの不法移民たちがエビ達を相手にエビ達の好物であるキャットフードを売りつけている。
 そんなナイジェリアの不法移民たちにも目的があり

 そんな大量に増加してしまったエビ達に対して近所に住む住人から苦情の声が殺到する。国家機関であるMNUはエビ達を隔離するために第10地区へ強制移動させようとする。
 そのエビ達と交渉する役目に選ばれたのがヴィガス(シャルト・コブリー)だった。



 ヴィガス(コブリー)は血も涙も無い人間であり、エビ達に第10地区への強制移動を求める書類を持参して署名させようとする。
 そんなヴィガス(コブリー)に法律を盾に強制移送に反抗するエビが居れば、強靭な体力を持つエビの中には暴力的手段に出てくる者もいた。
 そのような暴力的なエビに対しての対策として、MNUの警備会社であるクーパス大佐(デヴィッド・ジェームズ)が空からエビに銃を向けていた。
 クーパス大佐(ジェームズ)はエビ達を嫌っており、エビを殺す事に関しては何のためらいも無い。

 そんなエビ達の中に非常に知力の優れた者がいる。名前はクリストファー・ジョンソンヴィガス(コブリー)がクリストファーと交渉するが、彼はクリストファーの家の中が何やら怪しいことに気付く。
 ヴィガス(コブリー)がクリストファーの家に踏み込むと・・・たまたま手にした容器から液体が出てきて、彼に降りかかってしまう。
 するとヴィガス(コブリー)の体に異変が

 この異変をめぐってヴィガス(コブリー)はMNUから追われ、しかも異変を治すのにクリストファーの力が必要である事に気付き・・・クリストファーというエビと、ヴィガス(コブリー)という駄目駄目人間の絡みに注目の第9地区は映画を観てください

 人類とエイリアン(エビ)の遭遇は、南アフリカにおけるアパルトヘイト政策の終りを重ねて見ることができる。そしてエビの中でも知能的に優れたクリストファーとは偉大な・・・の事を比喩している
 そのように見ると現在の南アフリカという国を皮肉的な視点で描かれている事が怒涛のラストシーンへ向けてはっきりするだろう。

 しかしこの映画はSF映画なだけにアクションシーンもなかなか面白いし、笑える場面もあり娯楽作品としても優れている
 そして見た目のグロテスクなエビと呼ばれるエイリアンだけれど、最初はそのグロテスクさと凶暴性からエイリアンを悪者だと見えるかもしれないけれど、最後は人間よりもエビ、頑張れという気持ちに僕はなったけれど、果たしてこの映画を観た人はどのような感情をエビにもつのだろうか?
 結構奥の深い内容であるので賛否両論のある映画ですが観て損することは無い映画です。

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競馬 神戸新聞杯三連的中 ちょっとね~

2010年09月29日 | 競馬予想結果
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 今回の神戸新聞杯はダービー1、2着馬が貫禄をみせた。
 しかし、今回の僕の予想はとりあえずローズキングダムエイシンフラッシュよりも上に来たことだけが、自我自賛できるね
 結果的にやらないほうが良かったレース。
 今回の神戸新聞杯で思ったことは、今年の3歳馬は強い世代だということ。
 やっぱり今年の日本ダービーはレベルが高いということがわかった。
 この2頭は本番の菊花賞でも有力馬であることは確か
 ただこの馬のどちらが上位かというと今回の超スローペースでも折り合いが付いたローズキングダムの方が有利だろう。
 しかし、今年の菊花賞は早いペースで引っ張ってくれる馬がいるから瞬発力勝負よりもスタミナ勝負が濃厚だ。
 今のところ僕の菊花賞の本命はヒルノダムールを挙げたいけれど、実際は枠順、馬場などキッチリ把握しないといけないから、今すぐには決められないね。
 しかし、神戸新聞杯は荒れなかった。
 逆にオールカマーの方が配当がついていたね。
 僕は予想を的中させることは出きるけれど、配当まで自分で決定できないから今回はとりあえず残念。
 
 ちなみに今週はGⅠレーススプリンターズSがある。なんと今年は春のGⅠレースを的中していないそれが今年の馬券で苦しんでいる原因になっている。

 今週のスプリンターズSは波乱要素は充分にあるし、気持ちよく決めたいね

今年の成績
 的中率 82戦 16勝66敗 的中率 19.5パーセント
 回収率 530,000円使用 回収505,830円 回収率95.4パーセント

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映画 上海ルージュ(1990) 1930年の上海(シャンハイ)を舞台にしたマフィア・ムービー

2010年09月27日 | 映画(さ行)
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 どうも最近ビビッているもしかしたら本当に戦争が起こるんじゃないと思って
 日本と中国の外交問題は今後どのようになっていくのか?最近の中国は経済発展が目覚しいと思っていたけれど、国民の目を外へ向けさせようとしているような中国の外交のやり方を見ていると実は中国の人々は一部の人が豊かになっているだけで、貧しい人は相変わらず貧しいままのようだ
 
 第二次世界大戦によって日本が中国へ侵略戦争を仕掛けた罪は大きいが、既に公式に日本政府は中国に対して謝罪しているのに未だにその事を根に持っているような発言はどうしてなのか?
 しかしもっと不思議に思うのが、中国という国家がベトナムやインドに対して戦争を起こした事を考えると中国こそ侵略戦争に対して謝罪をしないといけないのではないだろうか?
 チベット自治区や新疆ウイグル自治区の暴動が起きていることを中国はどのように考えているのか?
 中国こそ過去の戦争、紛争を起こしてきた歴史を反省するべきだと思うのだが?
 
 おっとまるでテーマが違う内容になってしまった。昔は中国の映画を観る事なんかまるで無かったけれど、ブログを始めてからは中国の映画を観ることが多くなってきた。
 特に今や中国というよりも世界的名監督の1人に挙げられるであろうチャン・イーモウ監督の映画を観ることが多い
 最近はハリウッド顔負けの特撮技術を駆使したHEROLOVERSそして王妃の紋章のような娯楽路線を突っ走っているが、今のところ僕が彼の1番好きな映画はチャン・ツィイー主演の初恋のきた道
 中国の四季を描いた撮影の美しさもさることながら、中国の人々の純粋な気持ちには感動する。チャン・イーモウ監督も、もっとこのようなリアリズムに満ちた映画を撮れば良いのにと思うのだが、もしかしたら中国政府が禁止しているのかと疑ってしまう

 そして今回紹介する映画の上海ルージュチャン・イーモウ監督作品
 実はこの映画は1930年の上海(シャンハイ)を舞台にしたマフィアの世界を描いている。
 しかし、ハリウッド映画のマフィアムービーのような派手なドンパチは無く、マフィアの親分に愛された女性の運命を1人の少年の視線から描いた静的な作品。
 しかし、その雰囲気ゆえにマフィア社会の抗争、裏切りの描写が冷徹な印象をハリウッド映画のマフィアムービーよりも感じる。
 それではチャン・イーモウ監督といえば色彩豊かな映像にも魅力があるが、赤色を基調にした映像にも注目の上海ルージュを紹介します

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 1930年、上海が舞台。14歳の少年である水生(ワン・シャオシャオ)が人混みの中で立っている。そこへ水生(ワン・シャオシャオ)の叔父であり上海の暗黒街の大物の唐(とう)親分(リー・パオティエン)に仕えているリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)迎えに来た。
 水生(ワン・シャオシャオ)が住んでいた場所は田舎で、上海のような都会に出てくることに対して夢を持っている。そんな彼の夢を叶えてあげようと手助けをしているのがリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)だったが、水生(ワン・シャオシャオ)がこれからする仕事とは

 水生(ワン・シャオシャオ)がリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)と向う先は唐親分(リー・パオティエン)の豪邸だったが、その途中に水生(ワン・シャオシャオ)は上海の暗黒街の抗争を見てしまう。

 水生(ワン・シャオシャオ)はリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)に唐親分(リー・パオティエン)の豪邸を案内され、その後にナイトクラブへ連れて行かれる。
 その舞台に華やかに歌っているのが金宝(コン・リー)だったが、そんな彼女の華やかさに惹かれるものを水生(ワン・シャオシャオ)は感じるのだが、金宝(コン・リー)は唐親分(リー・パオティエン)の愛人であり、水生(ワン・シャオシャオ)のこれからする仕事とは金宝(コン・リー)の召し使い



 その頃上海では唐親分(リー・パオティエン)と余旦那(リュウ・チャン)の間で抗争が激しくなっていた。
 金宝(コン・リー)は唐親分(リー・パオティエン)から豪邸を与えられていたが、その豪邸に唐親分(リー・パオティエン)が来ることは殆ど無い。
 上海に到着したその日に水生(ワン・シャオシャオ)は金宝(コン・リー)の豪邸に泊まることになるが、彼女は唐親分(リー・パオティエン)の信頼し義兄弟の契りを結んでいる宋兄貴(スン・チュン)と浮気をしていた。
 唐親分(リー・パオティエン)と余旦那(リュウ・チャン)の争いも暫くは穏やかになったように思えたのだが、余旦那(リュウ・チャン)による唐親分(リー・パオティエン)の豪邸襲撃。その襲撃によりリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)は死んでしまい、唐親分(リー・パオティエン)も重傷を負う。

 再び抗争激化した上海から危険を避けるために唐親分(リー・パオティエン)は金宝(コン・リー)、そして水生(ワン・シャオシャオ)を連れ、隠れ家である小島に向う。
 金宝(コン・リー)は上海の派手な暮らしから一転して何も無い小島に行くことを嫌がるが、渋々連れて行かれる。 
 その小島に住んでいるのは翠花(チャン・パオイン)と阿嬌(ヤン・チェンチェン)という母娘のみ。

 その小島での生活は水生(ワン・シャオシャオ)にとって、傲慢に見えた金宝(コン・リー)という女性の今までの人生を知ることになり、そして金宝(コン・リー)は翠花(チャン・パオイン)と阿嬌(ヤン・チェンチェン)の母娘に対して徐々に心を開く。
 穏やかな小島での暮らしが続くかと思われたが、やがて小島に唐親分(リー・パオティエン)の部下達がやって来て、その中には宋兄貴(スン・チュン)の姿もあり・・・暗黒街の争いに巻き込まれてしまった金宝(コン・リー)の運命は・・・悲しきラストシーンは是非映画を観てください

 14歳の少年が見てしまった暗黒街の世界とは喧騒とした上海の世界から、母娘の2人だけが暮らす穏やかな生活に幸せを感じたのも束の間、暗黒街の世界の非情さを思い知らされるラストシーンには唖然とする
 まさに14歳の少年が経験する天地がひっくり返ったような出来事は、今後の彼の人生を暗示しているようで悲しい。

 この14歳の少年の夢は現実的であるのだが、そんな現実的な夢をあざ笑うかのように非現実的な世界へ吸い込まれていく少年のこれから歩む人生は純粋な心を持っているだけに尚更痛烈です。

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競馬 神戸新聞杯予想 ダービー1、2着馬が激突

2010年09月25日 | 競馬予想
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 今週は重賞が2つ組まれているけれど、どうも中山競馬場で行われるオールカマーは予想していたけれど、何回もシュミレーションした結果人気サイドでの決着になってしまう。
 だいたい三連単を買う場合、10頭出走してくれば万馬券が出ても不思議では無いが今年のオールカマーは荒れようがない。
 そういうわけで今週は神戸新聞杯だけ予想をアップします。
 こちらは荒れる可能性がありそうだ。確かに春の実績馬たちは強いが夏の上昇馬に非常に魅力のある馬がいる
 レース展開はビッグウィークの単騎逃げでスローペースが濃厚。頭数も少ないし、瞬発力勝負になりそうな気配そしてスローペースの展開利を味方につける馬に注意して予想を組み立てれば馬券的中するだろう
 それでは馬印と各馬のコメントを述べよう。
 ◎ 3 ローズキングダム
 ○12 マイネルゴルト
 ▲ 1 ビッグウィーク
 ▲ 4 タニノエボレット
 △ 5 エイシンフラッシュ
 △ 6 サンディエゴシチー
 △11 ハードダダンダン
 × 2 レッドスパークル
 × 9 ネオヴァンドーム

 人気しそうでいらない馬
  8 シルクオールディー
 10 レーヴドリアン

 僕の本命は3番のローズキングダム荒れる可能性が高い事を前触れで書いておきながら、1番人気かもしれない馬を本命に挙げるのは自分でも多少しらけてしまうが・・・
 春の実績馬は強いと思うし、さらに瞬発力勝負になりそうなのは日本ダービーで究極の瞬発力勝負を2着に来た内容は心強い。
 そして折り合いに心配が無いのが心強い今年の橋口厩舎は不調だが、その原因である小牧ジョッキーを降ろして武豊が騎乗するのは心強い。
 今回はダービー馬よりもこちらを上位に

 対抗には12番のマイネルゴルトを挙げる。僕が見ている競馬新聞ではほとんど印が付いていないのだがこの馬は気性に難がある。早めに抜け出すと気を抜くし、最後の直線は真っ直ぐ走らないからジョッキーもまともに追えないし競馬新聞でほとんど印が付かないのも納得の欠点だらけの馬だ
 しかしまともに能力が発揮出来ない中でのレース振りを続けている。逆にまともに能力を発揮するようになれば
 レースは外枠は心配だけれど恐らく好位のインに潜りこむレースをすると思う。まさかこのメンバーで早めに抜け出して気を抜くなんてことはないだろうから、メンバーが強くなればなるほど能力を発揮する可能性がある。勝つ可能性はある。

 単穴には2頭挙げる
 まずは1番のビッグウィークを挙げる。枠順から見ても逃げるのはこの馬だろう
 現在3連勝中と勢いに乗っているし、逃げることが可能なこのメンバー構成なら勝つチャンスまである。しかも連勝中の内容を観ても余裕が感じられる。前走で負かした相手がマイネルゴルトしかし、今開催の阪神はあまり逃げ切りが難しいようなだけにマイネルゴルトより評価が下になってしまったがこの馬なら逃げ切りの可能性ある。

 次に4番のタニノボレットを挙げる。この馬はもっと早くに2勝目を挙げていても不思議ではなかった。
 前走のレースはまるでジャングルポケットを思い出させる荒々しいレース振り。4走前は洛鉄してしまい、3走前は前が詰まりっ放し、2走前は全く馬に走る気が無かったのかのような不可解な大負けで参考外
 能力を発揮すれば勝つ可能性はある。

 それでは勝つのは厳しいが2着なら来る可能性のある馬を挙げよう。
 まずは5番のエイシンフラッシュを挙げる。ダービー馬に対して勝つのは厳しいと書いてしまうのは恐れ多いね確かに日本ダービーは非常に強い内容だったしかし、スローペースの展開において最内枠は恵まれたし、2着に降したローズキングダムとは内外を回った差の分と、ローズキングダムに乗っていた後藤ジョッキーが外から強い馬が来たのに意識が行ってしまい早めに追い出してしまったのが敗因にある。
 エイシンフラッシュは強い馬だがローズキングダムより上位に来るのは難しいと思う

 次にサンディエゴシチーを挙げる。ダービーの内容は着順は悪いが実際は3着だったヴィクトワールピサとは0.2秒差しかタイム差はない。究極の瞬発力勝負に加えてこの馬の位置取りを考えたらよく頑張ったと思う。
 しかし折り合いに難があるから能力を発揮できないし、春先は調子が悪かった。マンハッタンカフェの産駒だし、成長力はあるはずだ。2着なら来ても驚けない。

 次に11番のハードダダンダンを挙げる。休養明けになるけれど前走で降した相手が結構強い相手だった。
 それを考えると能力はあると思うけれど、どうしてこのレースに向けて良いジョッキーを確保出来なかったのか?ちょっと陣営にやる気を感じないのだが?
 もっと良いジョッキーを確保していたなら勝つ可能性まで考えないといけなかったけれど、とりあえず2着に来る可能性は否定できないので△評価

 それでは三連単の端っこ(3着)に来ても驚けない馬を挙げよう
 まずは2番のレッドスパークル。春先のクラシックは馬がバテテいた
 今回はブリンカーを使うし変わり身があるかも?ブリンカー効果で3着に来ても驚けない。

 次に9番のネオヴァンドームを挙げる。きさらぎ賞での抜け出してくる脚は非常に印象的しかし皐月賞では馬体を減らし、アッサリとダービーを回避する陣営の決断は勇気があり、非常にアッパレ
 馬体を減らしてしまっただけに休養明けは吉と出るかも3着に来ても驚けない。

 人気しそうでいらない馬について
 8番のシルクオールディーは北海道の長距離を連勝してきただけに菊花賞の出走が叶えば面白い存在になりそうだ。スタミナ勝負になればこの馬が3着以内に食い込む可能性はあるが、スローペースが予想される今回はスタミナ不必要の直線だけの瞬発力勝負は厳しいと思う
 厩舎とジョッキーを見れば非常に怖い存在だが、頑張っても4着だと思う。

 次に10番のレーズドリアンは瞬発力勝負は歓迎。しかしこの馬はスタートが悪いから最後方からのレースになる可能性が高い。直線でまとめてごぼう抜きの可能性は・・・最後は豪快に突っ込んできても4着までだろう。そして実際に日本ダービーでは絶好の舞台だったのに案外の内容だったのが気になる。今回は人気しそうだが斬ってしまう。

買い目 三連単フォーメーション
 1着 3
 2着 1、4、5、6、11、12
 3着 1、2、4、5、6、9、11、12

買い目 三連単フォーメーション
 1着 1、4、12
 2着 3
 3着 1、2、4、5、6、9、11、12

買い目 三連単フォーメーション
 1着 12
 2着 1、4、5、6、11
 3着 3                       合計 68点

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映画 真昼の決闘(1952) 単なる西部劇では無くて・・・

2010年09月24日 | 映画(ま行)
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 西部劇は正義の保安官が無法者を叩きのめすというイメージがある。
 そのような傑作西部劇にジョン・ウェイン主演のリオ・ブラボーが挙げられるだろう
 敵に四方八方を囲まれながら、見方に足を引き摺った老人と、アル中の助手、そして若者の早撃ちガンマンの3人と銃撃戦を展開する。
 足手まといになりそうな仲間と一緒に戦いながらも、悪人と戦うこの映画は全編に渡って娯楽作品に仕上がっていて僕も大好きな映画である西部劇。
 まさに強きアメリカのヒーロー像をジョン・ウェイン保安官から想像できる。
 
 しかし、今回紹介する真昼の決闘ゲイリー・クーパー演じる保安官はジョン・ウェイン保安官のような勇ましさはない。
 1本の映画を多角視点で観るには真昼の決闘ほど格好の西部劇はないだろう。
 かつてクーパー保安官が逮捕して刑務所へぶち込んだ悪人が仲間と一緒に、かつての復讐とばかりにクーパー保安官を殺しにやって来る。その知らせを聞いたクーパー保安官はそんな復讐に恐れ、町の住民に対して一緒に戦うことを願い出るが・・・
 
 この映画は西部劇でありながら孤独、勇気、責任そして人間の弱さが描かれている。
 かつて自由の国と叫んでいるアメリカにおいて、マッカーシー旋風が吹き荒れ、赤狩りによって共産主義者が抹殺された時代があった。
 共産主義者は逮捕され、あるいは仲間を告発する事を強要された時代がある。それはハリウッドも例外ではない。
 喜劇王にして偉大なる映画人であるチャップリンは”独裁者””殺人狂時代”のようなリベラルな作品によって彼はアメリカから逃げるように逃亡した。
 その一方で"波止場””エデンの東”の作品で知られる名監督であるエリア・カザンのように仲間を告発することによって自らの映画監督人生を続ける人もいた。

 そのような"赤狩り”をテーマにした映画にロバート・デ・ニーロ主演の真実の瞬間(とき)、ジム・キャリー主演のマジェスティック、ジョージ・クルーニー監督、出演のグッドナイト&グッドラックなどで描かれている。

 そのような赤狩りが時代背景にあり、当時のアメリカの世相を知ることができる異色?西部劇の真昼の決闘を紹介します

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 保安官のウィル(ゲイリー・クーパー)とエミイ(グレイス・ケリー)の結婚式が行われている。
 この日を最後に保安官を辞め、2人は新婚旅行に行こうとしていた。

 ところがウィル(クーパー)のもとに一通の手紙がくる。内容はかつてウィル(クーパー)が捕まえて刑務所にぶち込んだフランク(アイアン・マクドナルド)が刑期を終え、真昼の12時に到着する列車に乗ってウィル(クーパー)に復讐にやって来た
 既に駅にフランク(マクドナルド)の仲間が3人待っていて、彼の到着を待っている。

 住民たちはウィル(クーパー)に対して、早く町から出て新婚旅行に今すぐ行かせようと急かしていた。
 ウィル(クーパー)とエミイ(ケリー)は新婚旅行に行こうとして町を出ようとするが・・・ウィル(クーパー)はこのまま町を放っておけないと思い町に戻る。

 町に戻ったウィル(クーパー)はフランク(マクドナルド)とその仲間達の4人の悪漢を迎え撃つために町の住民に助けを求める。
 しかし彼らはこれまでのウィル(クーパー)の保安官としての仕事には感謝はしていたのだが、フランク(マクドナルド)がこの町にやって来るのはウィル(クーパー)を殺すためだけで、町の住民は巻き込まれることを恐れ、誰もウィル(クーパー)に対して手助けする者はおらず、しかも町に戻ってきたウィル(クーパー)を非難する者まで居た



 1人では勝ち目の無いことを悟っていたウィル(クーパー)だったが、フランク(マクドナルド)が町に到着する12時(真昼)が、刻々と迫ってくる
 味方が誰も居ないと思われたウィル(クーパー)だったが・・・信じられないぐらい無責任なこの町の住民達の姿は是非映画で観てください

 西部劇の魅力の1つに音楽が挙げられる。前述したリオ・ブラボーにおいての戦いの予兆を感じさせる”皆殺しの唄”の音楽は印象的。
 そして今回紹介した真昼の決闘においてのドゥー、ノッ、フォー、セイク、ミー、オウ、マイ、ダ~リン・・・
 この歌は西部劇のみならず、映画音楽として名曲だろう。

 それにしてもこの映画に出てくる町の住民たちの無責任さには驚きしかしあらゆる意味でこの映画には現実主義を見ることが出来る。
 歴史は英雄には常に悲劇的である。歴史に名を残さない凡夫は常に生き延びるが、歴史に名を残す英雄には死という言葉を持って称えられている。
 まさに黒澤明監督の七人の侍の世界である。
 ちなみに僕は英雄ではなく、歴史に名の残らない凡人です

 ちなみに監督はフレッド・ジンネマン
 彼の映画において軍隊の内部をロマンスを絡めながら批判した地上(ここ)より永遠に、まさに信念の人であるトーマス・モアとヘンリー8世の確執を描いたわが命尽きるともなど骨太の映画を撮った名監督です

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競馬 セントライト記念三連単的中 余裕のヨッチャン

2010年09月23日 | 競馬予想結果
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 今回のセントライト記念の予想は完璧
 予想で◎○に挙げた2頭がそのまま1、2着に来たしかし、僕は欲深い人間だから3着に来た馬が人気の馬だったことにガッカリ
 人気薄の4着の馬にもう少し頑張れよと叫んでいます。

 レース展開を振り返りながら今後の菊花賞に向けてのコメントを述べよう

 勝ったのは僕の本命馬のクォークスター夏の上昇馬もいて混戦模様のレースに見えるけれど、ラジオNIKKEI賞のレースを見ていたら、どう考えてもクォークスターが、普通に走れば能力が違う
 そのレースは確かに今回出走していたアロマカフェに負けたけれど、僕の本命馬の方が強いのは明らか心配だったのは藤岡佑介ジョッキーが下手な乗り方をしなければと思っていたけれど、落ち着いて乗ってくれた
 大逃げする馬がいたけれど、冷静の乗ってくれたさてこの馬が菊花賞ではどうかとなると、今回の勝ち方を見ると鮮やかに勝ったので菊花賞でもと思うのも無理は無いが、実際は上がり3ハロンが37秒も掛るハイペースのレース。
 差し切って当たり前のレースそして血統的な面でも3,000Mの距離はこの馬には厳しいと思う馬券対象内には入れても勝つ可能性は低い。

 2着にはヤマニンエルプかなりのハイペースでの逃げ。ラスト3ハロンを37秒も掛ってしまったが、それでも優秀なタイムを叩きだしているから前走のブッチギリ勝ちからも能力はある。
 しかしもう少し後続を引きつけるというようなことが出来なかったのかなクビ差しか負けてなかったと思うと、もう少しジョッキーが上手く逃げていれば勝てたかもしれない。菊花賞は僕はチャンスだと思っている。ジョッキーは蛯名ジョッキーが乗るのは明らかにプラス材料だし、単騎での逃げが可能なメンバーならひょっとして一発あるかも。

 3着にはアロマカフェ。内枠を最大に活かした騎乗だったけれどそれで逃げた馬も交わせないのはどう評価したら良いか判断し難い
 GⅠ級の能力はないけれど、今後も重賞戦線では活躍できる馬だと思う。陣営は菊花賞は距離が長いと思っているみたいで、中距離の今回はかなり勝負度合いは強かっただけに次走の菊花賞はノーマーク

 4着のゲームマエストロはもう少し頑張って欲しかったね前走は休養明けで勝っているから当然今回は3着にはマークしないといけない馬だろう。
 距離不安が今回人気が無さ過ぎた原因かな?今回は展開も恵まれた部分もある。

 5着のダークシャドウは勝つ可能性もあると思ったけれど、まだキャリアが浅いからこれからの馬だろう。

今年の成績
 的中率 81戦 15勝66敗 的中率 18.5パーセント
 回収率 523,200円使用 回収503,260円 回収率96.2パーセント

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競馬 ローズS反省 アパパネは本番へ向けて

2010年09月22日 | 競馬予想結果
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 どうも今回の予想はセンスが無かったアパパネは今回はヤバイと思ったけれど、オウケンサクラを本命にしてしまうんだからどうしようもない
 それと今回は大胆さが少し欠けた予想になってしまった。もう少しメリハリを付けないと駄目かなそれでは反省をします

 勝ったのはアニメイトバイト僕のローズS予想では、アニメイトバイオはアパパネより上位に来ないとか、善戦マンだとか書いていたけれど今回のレースを見ると失礼な事を書いているね
 僕の予想を覆す見事な勝利。ペースは途中でガクンと落ちる展開だったけれどジックリとアパパネを直ぐ前に見る絶好の位置取り。しかも狭いスペースをこじ開けて勝つのだから精神面での成長もあったのだろう。ジョッキーの思い通りのレースが出来るのも良いし、本番の秋華賞は非常に楽しみ。
 本番は内枠が欲しい

 2着にはワイルドラズベリが突っ込んで来た。前半は折り合いに専念する形。休養前のレースが強い内容だったから折り合いと展開が向けばと思っていたけれど、僕が想像した以上に切れる脚を使った。しかし、あれだけ後方からレースを進めるということは折り合いに問題があるのだろう果たして秋華賞だけれど、京都の内回りコースというトリッキーなコースを考えると展開の助けが欲しい。

 3着にはエイシンリターンズオークスはボロ負けだったけれど、状況が好転した今回は好走した。
 しかしレース振りは1番早めに動いたのがこの馬その分最後まで踏ん張れなかった。今回は外を回るレースだったけれど本来は馬込みの中も平気な馬だし、秋華賞は内枠を引けば勝つチャンスあると思う。距離の2,000Mも大丈夫だろう。

 4着にアパパネこの馬は折り合いの不安が常に付きまとうだけに本命にするには頼りない馬今回も折り合いを欠いてしまったしかも最初の3ハロンは34.1秒の速い流れの時に折り合いを欠いてしまったんだからゴール前は持たないのも仕方ないだろう
 しかし、今回のレースはこの馬にとっては叩き台馬体重は明らかに重かったし、今回叩いて本番の秋華賞は折り合いは突きやすいだろう。
 能力的にはこの馬が秋華賞を勝って当然だと思うのだが、本番のコースがトリッキーなだけに能力だけで決まらない難しさがある。それに去年のブエナビスタでも三冠牝馬に輝けなかったのに、この馬が三冠牝馬達成という偉業を成し遂げることができるのか?それでも3着以内は固いと思うのだが

 他に気になった馬として僕の本命のオウケンサクラは見ていて絶好のポジションにいると思ったのだが、どうも馬込みが良くない馬自体の調子は良かったと思う。
 僕も今頃そんなことに気付くようでは遅すぎるね本番の秋華賞は叩いた上積みは見込めるけれど、ちょっと今回露呈した弱点は本番に向けて致命的。

 他に2番人気だったアグネスワルツは単騎逃げが叶わなかった2番手だとムキになって前の馬を追いかけてしまう。今回は逃げる馬がわかりやすかったのにこの馬を△評価をしてしまう弱気な予想本当に情けない
 しかし、本番の秋華賞は今回の敗戦で評価を下げるのは安易過ぎると思う
 この馬の先行力は京都の内回りコースというトリッキーなコースで能力が発揮される可能性がある。しかも逃げることができれば秋華賞は勝つ可能性まであると思う。

 今回のレースである程度秋華賞もメンバーが見えてきた紫苑Sからのメンバー、そしてブッツケで出走してくるサンテミリオンの存在など、秋華賞は混戦模様だと思う
 そして枠順も秋華賞では大きなポイントになりそうだ、とにかく有力馬には無事に本番まで過ごして欲しい

今年の成績
 的中率 80戦 14勝66敗 的中率 17.5パーセント
 回収率 516,300円使用 回収484,240円 回収率93.8パーセント

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映画 ファミリー・プロット(1976) ヒッチコックの遺作にして霊媒師のインチキトリック

2010年09月20日 | 映画(は行)
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 最近の映画のストーリーにおいて、二つのストーリーが進んでいきラストで見事に二つのストーリーがつながる展開の映画が多くなってきた。
 クエンティン・タランティーノ監督のパルプフィクションイングロリアス・バスターズや、ガイ・リッチー監督のロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズスナッチなどはその代表的作品だと言えるし二つのストーリーどころか複数のストーリーがラストで重なったりする映画は多い

 そのような原型となる映画が今回紹介するアルフレッド・ヒッチコック監督ファミリー・プロットです。
 インチキ霊媒師のカップルと、ダイヤモンド泥棒のカップルの二つのストーリーが微妙に混ざり合いラストシーンで・・・という展開は最近流行のストーリーパターン。

 しかし、この映画は先に言っておくけれど霊媒師や占い師の存在を信じている人は観ない方が良いこの映画はインチキ霊媒師の手段をリアルに描いてしまっているから例えば数年前によくテレビに出演していた、六星○術を使って人の運命を予言していた人物がいたが、果たしてこの人がどれだけ多くの占いを外してきたか現在になればご承知の通り。
 そしてその人物が他人の現在の状態をズバリ言い当てるのは、その人のことを・・・映画のネタ晴らしにつながってしまいそうだ

 それではヒッチコック監督の遺作であり、彼一流のユーモア健在のファミリー・プロットを紹介します

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 霊媒師のブランチ(バーバラ・ハリス)は豪邸に住む老女のジュリア・レインバート(キャスリーン・ネスビット)の相談に乗っている。
 ブランチ(ハリス)の霊媒師としての能力にすっかり騙されたジュリア(ネスビット)はすっかりブランチ(ハリス)の事を信頼してしまった
 実はブランチ(ハリス)には霊媒師としての能力はあるはずも無く、その恩恵は恋人のジョージ(ブルース・ダーン)の貢献が大だ。

 ところがすっかりインチキ霊媒師のブランチ(ハリス)の事を信用してしまったジュリア(ネスビット)は彼女に要求する。
 ジュリア(ネスビット)の妹が死んでしまい、レインバート家の遺産を継ぐものがジュリア(ネスビット)だけしか居ないのだが、実は妹には子供が居て40年前にその子供を養子に出してしまったのだ。
 ところがジュリア(ネスビット)には、妹の子供を養子にしてもらった相手の顔も名前も知らない
 レイモンド家の遺産を妹の子供に相続してもらうためにブランチ(ハリス)に名前も顔もわからない妹の子供を霊能力から捜してもらおうする。
 とにかくお金に困っているブランチ(ハリス)にとって、願っても無いお金持ちからの頼みごとであり、あっさりジュリア(ネスビット)からの仕事を引き受けるが、困ったのはジョージ(ダーン)である



 その頃、ダイヤモンド泥棒の事件が起きている。お金持ちを誘拐し、そして人質にしてダイヤモンドと人質を交換する手口だが、これが意外にアッサリ成功してしまうから笑える。
 ところがこのダイヤモンド泥棒の主犯であるアーサー(ウイリアム・ディヴェイン)は、現在の恋人であるフラン(カレン・ブラック)を利用して、最後の宝石泥棒の仕事に取り掛かろうとする。

 一方、ジョージ(ダーン)は見かけと違って実はかなりの優秀だ。彼はジュリア(ネスビット)の妹の子供につながる有力な手掛かりを掴んでくる。
 ジョージ(ダーン)は更にジュリア(ネスビット)の妹の子供の事を調べようとするが、実はジュリア(ネスビット)の妹の子供とはアーサー(ディヴェイン)であり、現在宝石商人をしているが、名前を変え、そして元の自分は死亡していることになっているように、用心を重ねているのに、どうして自分を探している人物がいるのか神経質になるアーサー(ディヴェイン)。まさか自分が宝石泥棒をしていることは警察も気が付いていないはずなのに

 果たしてアーサー(ディヴェイン)は身の回りをうろつくジョージ(ダーン)とブランチ(ハリス)を殺害してしまおうと計画し、そんなことも知らずにジュリア(ネスビット)からの仕事を果たして大金を得ようと、必死でジュリア(ネスビット)の妹の子供(アーサーのこと)を捜し出そうとするジョージ(ダーン)とブランチ(ハリス)だったが・・・勘違いサスペンスの行方は映画を観てください

 非常に面白い状況設定の映画。少し無理はあるけれど、流石はアルフレッド・ヒッチコック監督だ。
 少々無理矢理のストーリーでも見事に突っ走った

 頼りないように見えて、実は案外しっかり者のブルース・ダーンのキャラクターが面白い
 ヒッチコック監督のこの映画の前作に当たるフレンジーは嗜好的傾向が強い作品だけれど、今回紹介したファミリー・プロットは、見事にボケが炸裂して笑える作品。
 本来ならこの映画の最もスリルのある見せ場なのに、程好いいい加減さで笑わせる演出は往年のヒッチコックらしさを感じる

 しかし、これだけのユーモア、殺人シーンでさえヒッチコックに掛ると笑えるシーンになってしまうのは・・・このような監督は今後出てこないだろう

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映画 ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997) 絶望感漂うロード・ムービーなのだが

2010年09月19日 | 映画(な行)
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 古今東西問わずに人間が死に直面した時というのは映画のテーマとしてたくさん描かれている。
 黒澤明監督の生きる、フランソワ・オゾン監督の僕を葬(おく)る、ロブ・ライナー監督の最高の人生の見つけ方、イザベル・コイシェ監督の死ぬまでにしたい10のことなど、まさに様々な国でこのようなテーマが描かれている。
 そのような映画を見るたびに僕は今までの人生を反省するのだが、もし僕が死を宣告されたら前述した映画の主人公のように残りの人生を他の人、世のために尽くすことができるのか
 悲しいことに自分はそんなに高尚な人間では無いようだ

 そんな死を目の前にした高尚な人物たちばかりを観てきて自己嫌悪に陥ってきた時に、面白い映画に出会った
 それが今回紹介したいノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
 ここに登場する2人の主人公は死を宣告されるが、病院から抜け出すとその後は無茶苦茶な行動を起こす。
 確かにもうすぐに死ぬんだから、残りの人生を自分のやりたい放題に生きたいというこの主人公たちの行動は理解できる。
 
 しかし、この映画は死をテーマにした作品でありながら全体的な印象はコメディタッチ。クエンティン・タランティーノ的な作風と笑いが堪能できる映画だ。
 実はこの映画は日本で最近リメイクされている。トキオの長瀬君が主演したいるのだが・・・あんまり興味が無いね。それではノッキン・オン・ヘブンズ・ドアを紹介しよう

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア (デジタルニューマスター版スペシャル・エディション) [DVD]

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 たまたま健康診断に病院を訪れた2人の男が同じ病室に入ってしまう。マーティン(ティル・シュバイガー)は既に手術しても手遅れであるほど巨大化してしまった脳腫瘍、そしてもう1人のルディ(ヤン・ヨーゼフ)が末期症状の骨髄腫
 彼らは病院の駐車場にあった車を盗んで外へ出る

 一方、2人組みのヤクザが車で急いでいると、少年を轢いてしまう。少年を病院へ連れて行くが



 マーティン(シュバイガー)とルディ(ヨーゼフ)は盗んだ車の中に大金があるのを知り大喜び
 ところがその盗んだ車は2人組みのヤクザの車であった
 マーティン(シュバイガー)とルディ(ヨーゼフ)はヤクザに追われ、更に彼らは警察からも追われるが・・・



 マーティン(シュバイガー)とルディ(ヨーゼフ)の2人の凸凹コンビの逃走劇の行方と、この2人の向う所とは・・・
 この登場人物の間抜けっぷりは笑えるので映画を観て下さい

 マーティン(シュバイガー)とルディ(ヨーゼフ)はもはや自らの命が少ない事を知っているから、ヤクザから追われようと、警察から追われようと平気だ。
 とにかく彼らは逃げるのに銃で市民を威嚇するのはヘッチャラだ本来なら自暴自棄的な雰囲気が漂っても仕方ないのだが、彼らの命が実は短い事を忘れてしまいそうになるぐらい笑えるシーンを用意してくれている。
 ヤクザの2人組みと警察の駄目さは痛快である
 
 しかし、マーティン(シュバイガー)とルディ(ヨーゼフ)の2人は偶然手に入れた大金を派手に使いまくる。その大金の使い方が実に愉快
 もし自分が明日死ぬことをわかっていたら、持っているお金を全部使い果たすだろう。
 ちなみにヤクザの2人組みのアラブ人扱いされる男優はモーリッツ・ブライプトロイ。彼は人間の本能をぶち壊す実験を描いたES『エス』の主人公。

 そして厳つい表情で逃亡するマーティン役のティル・シュバイガーがタランティーノ監督のイングロリアル・バスターズでドイツ人でありながら、ナチス将校を次々に殺害していき、バスターズ達からスカウトされる重要な役で出演しています。

 既に10年以上前の作品だけれど、ルトガー・ハウアーが出てきたり、キャスティングも楽しめる映画です

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競馬 セントライト記念予想 大逃げ警報

2010年09月19日 | 競馬予想
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 夏の上昇馬が多数出走してくる。実績馬も日本ダービー4着馬ゲシュタルトもいるように、メンバー的には大混戦
 しかし、今回の中山コースならばクォークスターが普通に走れば、前走のラジオNIKKEI賞の内容からこの馬が強いと思う。その前走がスタートで後手に回りながら最後の直線だけの競馬で追い込んで来た内容は、その時の勝ったアロマカフェよりも上位の評価をして良いだろう藤岡ジョッキー(画像)頑張れ

 夏の上昇馬としてヤマニンエルフが怖い存在だ
 前走の勝ちっぷりは展開に恵まれたとはいえ、ラストで更に突きっぱなして勝った内容が圧巻だった今回も単騎での逃げが望めるメンバー構成
 この馬の逃げには要注意だろう。
 今回のセントライト記念の予想は時間が無いのでとりあえず馬印と買い目をアップします
 ◎ 13 クォークスター
 ○ 15 ヤマニンエルプ
 ▲ 12 ダークシャドウ
 △  2 アロマカフェ
 △  3 ゲシュタルト
 △  7 ベストアンサー
 △ 16 ヤングアットハート
 ×  1 ナイスミーチュー
 ×  5 フェイルノート
 × 10 ゲームマエストロ

買い目 三連単フォーメーション
 1着 13
 2着  2、3、7、12、15、16
 3着  1、2、3、5、7、10、12、15、16

買い目 三連単フォーメーション
 1着 12、15
 2着  13
 3着 1、2、3、5、7、10、12、15、16

買い目 三連単フォーメーション
 1着 15
 2着 2、3、7、12、16
 3着 13                      合計 69点

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競馬 ローズS予想 やっぱりアパパネか?

2010年09月18日 | 競馬予想
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 ローズステークスこの響きを聞くと、いよいよ秋の大レースが近づいてきたことを実感する。
 今年のローズSは、頭数は12頭だけと少し寂しいが、秋の大レースが行われる事を実感するようにアパパネが出走してきた。
 春のGⅠレースにおいて、僕の予想をあざ笑うかのように強いレースを見せてきたアパパネだけれど、今回は本番の秋華賞がまだ先にあるとはいえ、この馬が中心となるレースだろう。

 好メンバーが揃ったと言っても、既に春のレースにおいて決着を付けた相手ばかりだけれど、どうも去年のブエナビスタのような絶対的な強さを感じられないのも事実。
 ここはアパパネの強さは認めつつも他の馬から本命を見つけよう
 それでは馬印と各馬のコメントを
 ◎ 3 オウケンサクラ
 ○ 5 アパパネ
 ▲ 8 レディアルバローザ
 ▲12 エーシンリターンズ
 △ 6 アニメイトバイオ
 △ 7 アグネスワルツ
 △ 9 アグネスラズベリ
 × 1 タガノエリザベート
 × 4 トゥニーポート

 本命にはオウケンサクラを挙げる。今回のローズSは展開が読みにくい
 4番のトゥニーポートが逃げると思うけれど、有力馬の中に折り合いの難しいタイプが多い。もしアグネスワルツが折り合いを欠いてしまったら、ハイペースになるかもしれない。他にもあんまり遅いペースだとアパパネが逃げてしまう展開もあり得る。
 しかし、折り合いに不安がなく、展開も不問の馬をあげるとしたらオウケンサクラは、安心してみていられそうだ。
 春は厳しいローテーションになってしまったが、その点では今回の休養明けはこの馬には良いだろうし、休養明け緒戦にしては調教からはやる気充分。ジョッキーもウチパク

 対抗にはやっぱり無視できない5番のアパパネ。この馬はほとんど完成されてしまっている馬だと思っていたのだが、オークスで同着だったけれど、意外に奥の深さを感じる馬だった。
 でも春からの成長力を血統的に考えると・・・そして今回は休養明けと言うのが大きなポイント。折り合いに不安のある馬なだけに予想していて本命にしずらい。
 実際春もチューリップ賞では折り合いを欠いて2着に敗れてしまった経験がある。
 そしてどうも陣営も少し弱気な発言をしている気がする。
 しかし、色々と不安があってもそんなことをぶっ飛ばすだけの能力がある。とりあえず対抗にはおさえる

 単穴には2頭挙げよう
 まずは8番のレディアルバローザを挙げる。正直、少しこの馬を本命に挙げると馬鹿にされそうで恥ずかしいのだが
 春は桜花賞に出走しているが前走のレース振りからは成長力を感じるし、夏の上昇馬に挙げて良いだろう。
 春は1,400Mがベスト距離のような感じがしたが、前走の勝ちっぷりなら今回の1,800Mは今なら持つだろう。
 恐らく今回は控えてレースをすると思うが、展開が嵌れば一発があると思っているのは僕だけか?有力馬は休養明け緒戦。勝てる可能性はある

 次に12番のエーシンリターンズを挙げる。オークスは調子が下降線だったのか、それとも距離、輸送?何が原因がわからないくらいの惨敗だったが、春のチューリップ賞、桜花賞では、アパパネと0.1秒差以内の接戦を演じている。
 もしオークス惨敗の原因が前述したような理由ならば、今回は状況が一変するだけに怖い存在だ。この馬が勝つチャンスは当然ある。

 勝つのは厳しいが2着ならあり得る馬を挙げよう
 まずは6番のアニメイトバイオを挙げる。オークスアパパネを完全にマークする形で後方から伸びてきたが、正直この馬はアパパネより上位に来るのは難しいと思う。
 能力はあると思うが善戦マンタイプの馬。ここは頑張っても2着まで。

 次に7番のアグネスワルツを挙げる。この馬は折り合いが不安だ。確かにオークスは3着によく粘ったと思うが、2番手で折り合いに苦しんだ。
 逃げることができれば折り合いは付きそうだけれど、トゥニーポートが逃げるだろうから、2番手で折り合いを付けるのは難しいと思う。
 そしてジョッキーもそんなにスタートから逃げを主張するタイプでもないし2着に押さえておけば充分だろう。

 次に9番のワイルドラズベリを挙げる。今回は休養明けだが前走で能力があることは示した。
 折り合いが付けば弾ける
 しかし、この馬こそ折り合いが難しい1,800Mで前走のようにハイペースになれば良いのだが、今回はこの馬にとって折り合えるペースにまではならないだろうしかも休養明けならば更に折り合いが厳しい。
 もしも展開が嵌った時の2着に押さえておけば良いだろう。

 三連単の端っこ(3着)に来ても驚けない馬を挙げよう
 1番のタガノエリザベートを挙げる。春のGⅠ戦線では馬体が減り続けて力の出しようが無かった。今回は休養明けが良い方向に出るかも?
 折り合って最内を突けば・・・上手く行けば3着に来るかも

 4番のトゥニーポーイを挙げる。アグネスワルツの出方が気になるけれど、もしマイペースの逃げが打てればこの馬が3着に粘り込む可能性はあると思う。
 馬場もまだ良さそうだし、3着になら粘りこまれても驚けない。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3
 2着 5、6、7、8、9、12
 3着 1、4、5、6、7、8、9、12

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 5、8、12
 2着 3
 3着 1、4、5、6、7、8、9、12

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 5
 2着 6、7、8、9、12
 3着 3                        合計 68点

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映画 独裁者(1940) チャップリンの怒りが伝わる

2010年09月16日 | 映画(た行)
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 原題はTHE Great Dictator直訳すれば、”偉大なる独裁者”と言う意味になるのだろう。
 日本語のタイトルはGreat(偉大な)という部分を省略してしまっているが、実はこのGreatの部分に大いなる風刺、皮肉が込められている。
 確かに僕も”偉大な”人間を何人も見てきたが、彼らは偉大すぎて頭の中はどのような思考回路になっているのか理解不能
 そんな理解不能な偉大なる独裁者を一刀両断のもとにスパッと斬ってしまうチャールズ・チャップリンを”偉大”という形容で片付けてしまっては失礼なのかもしれない。

 独裁者という言葉から現代の人間はすぐさまアドルフ・ヒトラーを思い浮かべる。
 21世紀に入ってようやく彼の呪縛が解けたかのように、ドイツという国においてアドルフ・ヒトラー、ナチス、秘密国家を描いた映画が製作されてきた。
 そんな中でも、アドルフ・ヒトラーの死ぬまでの12日間を描いたヒトラー~最期の12日間~は非常に見ごたえのある映画だった
 そこに描かれているヒトラーは歴史上で語られるようなユダヤ人大量虐殺、世界大戦を引き起こした人物、権力闘争と言ったダーティーなイメージで語られることが多いが、この映画では実はヒトラーとは孤独な人物で、家族を愛し、独裁者であるが故の悩み多き人物として描かれていて、そこには人間ヒトラーが描かれていた
 極悪人を軽く通り越してしまったイメージのある人物を、人間らしく描いた映画だけに世界中から賛否両論の映画だけれど、このような映画を製作したドイツの映画人の勇気に対して拍手を送りたい

 しかし第二次世界大戦勃発時期に、ナチスがヨーロッパ全土を戦争に巻き込んだ時期にアドルフ・ヒトラーの人権政策を大いに批判したのが、今回紹介する映画独裁者
 この映画において監督、製作、脚本、主演をこなしてしまったチャールズ・チャップリンのメッセージが伝わる。
 チャップリンはサイレント(無声映画)において、数々の傑作がある。僕はサイレント映画は見ていて睡魔に襲われる確率が高いので好きではないのだが、街の灯は、例外的作品で感動させられる映画。弱者の立場から描いたこの映画の感動は今観てもこれ以上の感動作には、滅多にお目にかかれない。
 そしてトーキー(有声映画)全盛になりつつある時代に、頑なにサイレント映画にこだわったモダンタイムスも機械化された文明を彼らしく笑いを入れて皮肉的な視点で描いたこの映画も面白い。

 そして”モダン・タイムズ”の次にチャップリンが撮った映画が彼の初のトーキー作品が今回の独裁者だ。
 もうこの独裁者では、チャップリンが黙っていられなくなった。
 そんなチャップリンの怒りがこの映画からはほとばしる。この映画においてチャップリンの演技も鬼気迫るものがある
 確かにチャップリンらしい大笑いできるしコメディのジャンルに入る映画であるが、単なるコメディで終わらせないのがこの映画の凄いところ。
 ラストのチャップリンの演説シーンは単なる当時のヒトラーを批判する範疇にとどまらずに、人権問題、民主主義(デモクラシー)を訴えかけるメッセージは現代人にも警告を鳴らす。
 それでは、僕が最も好きなチャップリン映画である独裁者を紹介しよう

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 第一次世界大戦において、架空の国であるトメニア軍において床屋(チャップリン)が一兵卒として戦闘にいた。
 床屋(チャップリン)はシュルツ中佐が負傷しているのを助けようと軍用機で戦場から二人で脱出する。重要な機密を持っていたシュルツ中佐だったが、彼ら2人が帰って来たときには既に第一次世界大戦は終わっていた。
 
 そして20年後において、床屋(チャップリン)はすっかり記憶喪失になっていて入院していたがその間にトメニアは政変が起きて、ヒンケル(チャップリンが二役)が独裁者として君臨していて、彼は国内のユダヤ人を圧制する人権政策を行っていた

 その時床屋(チャップリン)は病院を抜け出し、自分が住んでいたユダヤ人ゲットーの自宅に戻って来るが、ヒンケル(チャップリン)支配下の軍人が自分の自宅にユダヤ人の印をペンキで描いていたのに、床屋(チャップリン)は怒り、軍人と衝突する。
 床屋(チャプリン)は20年間記憶喪失で入院していたため、政変が起きていたことを知らなかった。
 軍人たちに囲まれ床屋(チャップリン)は殺されそうになるが、たまたま通りかかった隊長に助けられるその隊長は第一次世界大戦において命を助けてあげたシュルツ中佐だった。2人は再会を喜び、床屋(チャップリン)は無事に助かる。

 その頃ヒンケル(チャップリン)はユダヤ人迫害を狙っていたが、国家の予算が破産状態である事を知り、ヒンケル(チャップリン)はユダヤ人からお金を引き出させるために、ユダヤ人圧政を緩和していた。
 その時はユダヤ人ゲットーも穏やかな状況であり、床屋(チャップリン)も隣人の娘ハンナとの恋を育んでいた



 ところがヒンケル(チャップリン)の部下である宣伝大臣からユダヤ人からお金を引き出す事に失敗した事を聞くと、怒りからユダヤ人ゲットーへの暴行に出ようとシュルツ中佐に命令するが、シュルツ中佐はその命令を断り、彼は強制収容所へ送り込まれる

 シュルツ中佐は強制所を脱出してユダヤ人ゲットーの床屋(チャップリン)の隣人のもとに匿われる。しかし、何処からの情報か?シュルツ中佐はユダヤ人ゲットー内で匿われている噂が流れ、ついにヒンケル(チャップリン)の軍隊が押し寄せてきた。
 床屋(チャップリン)の恋人のハンナは家族と隣国のオストリッチに逃亡するが、床屋(チャップリン)とシュルツ中佐は捕まってしまう

 やがてオストリッチ侵攻を企むヒンケル(チャップリン)だったが、先にバクテリア国の独裁者であるナバロニ(ジャック・オーキー)にオストリッチを攻め込まれる。
 ヒンケル(チャップリン)とナバロニ(オーキー)はオストリッチの処遇を求め会談するが、難とかナバロニ(オーキー)をオストリッチから撤退させる条件を引き出し、その隙にヒンケル(チャップリン)はオストリッチ侵攻しようとするが・・・



 その頃シュルツ中佐と床屋(チャップリン)は強制収容所から脱出する。彼らはオストリッチへ脱出しようとするが、ヒンケル(チャップリン)の軍隊が居る場所を通りかかってしまうしかし、偶然にも床屋(チャップリン)と独裁者のヒンケル(チャップリン)は・・・続きは映画を観てください

 それにしてもチャップリンは上手いタイミングで初トーキー作品を撮りあげたものだ。確かのこの映画をサイレントで撮っても説得力が無いね
 僕はチャップリン映画の本質は優しさだと思っている。それは街の灯であったり、ライムライトのような優しさ

 今回の独裁者や、殺人狂時代においての、チャップリンの映画にはメッセージ性がかなり色濃く出ている。
 そのような強烈なメッセージが印象的な独裁者が僕はチャップリンの映画では1番好きだけれど、もしかしたら街の灯のような優しさ溢れる恋愛映画が1番好きだという人もいるだろうし、老境に達したチャップリンの心情を伺い知れるライムライトが1番好きな人も居ると思う。
 しかし、抜群のコメディーセンス、そして毒のあるブラックユーモアを1番感じることが出来るチャップリンの作品といえば今回紹介した独裁者だと思う

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競馬 セントウルS三連単的中 油断禁物だね

2010年09月15日 | 競馬予想結果
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 見事にセントウルS三連単的中と言いたいところだけれど、改めて油断してはいけないということを痛感。
 実はセントウルSの予想にも書いたけれど、どのように香港からやって来たグリーンハーディーが勝つかを見るだけのレースだと思っていたけれど、レースを見ていたら思わぬ展開で冷汗を書くし、本当に1着固定のみの馬券にしなくて良かった
 僕の馬券の買い方が上手かったから的中したものの実際はレースを見ていてヤバイと思ってた。レースを見るまでは余裕だったのにね
 的中したと言っても、予想的には反省することもあるしスプリンターズSに向けての回想もしないと駄目だろう。気になった馬についてコメントを述べます。

 勝ったのはダッシャーゴーゴー。ある程度好位に付けてくれて良かった1,200Mの重賞、しかも開幕週の馬場である事を考えたらスローペース
 このペースだと後方からの差し馬は厳しいしかし、今回は川田ジョッキーも好位につけるナイス騎乗
 前走の北九州記念は不利があったから全くの度外視できるし、やっぱり斤量とういうのも予想するに当たり重要。3歳馬ということもあり今回の斤量は有利だった
 次走はスプリンターズSに出走してくると思うけれど、今回は正直レベルが低かった
 キンシャサノキセキが1頭抜けるだけで、こんなにもレベルの低いレースになるのかと思った
 しかし、別路線も大した馬がいないのも事実。スプリンターズSでも好勝負可能だろう。

 2着に僕の本命馬のグリーンバーディー意外に前半はスピードの乗りが悪かった。恐らく久々の分もあるし、斤量も59キロは背負いなれていない事も影響したかな
 しかし、追い出してからの迫力は流石狭い所をこじ開けて来た根性は次走のスプリンターズSにおいて楽しみになったと言って良いだろう。
 枠順やレース展開に左右される面があると思うけれど、スプリンターズSは勝つ可能性が高い

 3着にはメリッサ。ペースが遅かったことを考えると3着によく来たと思う。しかし、この展開で2着馬より先に抜け出しているのに交わされているようでは、スプリンターズSでは斬っても良いだろう。流石に上積みもこれ以上見込めないしね
 斬るのが怖ければ、最内枠を引いた時だけ3着に押さえておけば良いだろう。

 他に気になった馬としてはスカイダノンは折り合いを欠いてしまったここまで遅いペースになっては仕方無い。ジョッキーもスタートで出していったしまったから、余計に引っかかったと思う。
 逆にもしスプリンターズSに出走してきたら、ペースが速くなるから逆に能力は発揮しやすいだろう。

 ヘッドライナーは4着だったけれど、今回はケイティラブが抜群のスタートダッシュを決めたから、逃げられなかったのが仕方無い。2番手からでもよく4着に踏ん張ったという見方もできるかもしれないけれど、このスローペースで残れない事にこの馬の限界が見えたと思う。次走はウチパクでスプリンターズS出走するみたいだけれど、やっぱり逃げないとこの馬は駄目だ。
 ローレルゲレイロが出走するだけに次走も逃げることが難しいと思う。次走も斬って良いだろう。

今年の成績
 的中率 79戦 14勝65敗 的中率 17.7パーセント
 回収率 509,500円使用 回収484,240円 回収率95.0パーセント

 回収率もだいぶ予想家らしくなってきた。今週は重要なレースであるローズSとセントライト記念の2つの重賞レースがある。
 メンバーを見た感じでは両レースとも的中させる自信はあるねしかし、あくまでも油断は禁物だ
 とりあえず今週のレースで回収率が100パーセントを超えるように頑張ろう
 
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競馬 京成杯オータムH反省 勝ち馬を舐めていたのが・・・(泣)

2010年09月14日 | 競馬予想結果
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 だいたいスローペースなのは読めていたけれど、ファイアーフロートを完全になめていた
 前走は確かに休養明けで勝って上積みがあったのだと思うけれど、やっぱり勢いは怖いね。それに今回は2番手で我慢できたのが大きい。4コーナーではこの馬にやられたと思うぐらい手ごたえだったからね。しかし、まだまだ僕も甘い。
 それでは反省します

 勝ったのはファイアーフロート。スローペースを2番手で我慢できたのが良かった。最後はハナ差だったけれど、瞬発力勝負に対応できたのも今後において大きいね。 
 次走からはこの馬が出走してきたらメンバー次第だけれど、今回のように簡単には斬ったり出来ないね
 しかし、ハイペースになりそうなメンバー構成なら斬っても良いだろう。

 2着にはキョウエイストーム。この馬は中山コースは走るね今回の京成杯オータムHの予想において、△評価にはしていたけれど、中山コース限定で今後は▲評価ぐらいには評価しても良いぐらい。距離適正は中山コースなら2,000Mまでなら適応できると思う。

 3着にキョウエイアシュラが来た。今年の3歳馬は距離を問わずに走るね。
 前走の函館SSでも健闘していたし、今後も要注意。1200~1600Mまでなら馬券的におさえておく必要がある。

 4着に僕の本命馬のフライングアップルがやっと来た。レースは完璧だったけれど今回のレース振りで前の馬も交わせないということは、これが実力だろう。
 ちょっと僕の馬を見る目が無かったということだろう。

 5着のサンカルロは能力があるけれど、このスローペースであの位置取りではここまでが精一杯だろう。実力はあるけれどハンデが重かったりして、運が無いね。

 他に気になった馬として1番人気だったセイクリッドバレーだけれど、トリッキーな中山コースではこのような結果も充分に考えられたこと。
 脚質的に中山コースよりも東京コースのような直線の長いコース向き。それに今回のような中山コースの開幕週では、このような結果が出ても驚けない。
 しかし、着順は9着だけれど大外ブン回しで着順のイメージほど負けていないから次走以降は富士Sあたりに出走してくれば積極的に買いたい馬

今年の成績
 的中率 78戦 13勝65敗 的中率 16.7パーセント
 回収率 503,200円使用 回収395,670円 回収率78.6パーセント


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競馬 紫苑S反省 流石はウチパクさん

2010年09月14日 | 競馬予想結果
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 このレースはオルレアンノオトメが逃げて、スローペースだと思ったけれど外からハッピーライフの逃げでハイペースになってしまった
 最初の3ハロンから33.8秒を刻むハイペース。最初の1,000Mが57.7秒は、いくら開幕週の馬場だとしてもペースが速すぎる。
 僕の本命馬のブルーモーメントはレースを観ていて良い感じだと思ったけれど、逃げた馬がバテて速めに動く展開になってしまった。
 結果的にハイペースに巻き込まれてしまった
 
 勝った馬はディアレトゥーサ4コーナーでは2着馬に外を閉められたけれど、そこからの追い比べで地力を発揮した。夏の上昇馬がこのレースは強い。
 秋華賞に向けて、楽なレースではなかったけれど、良い根性がある馬だから穴馬候補として馬券対象内に必要な馬だと思う。
 しかし、ウチパクさん(画像)は、今週のローズSで騎乗するけれど、どちらの馬を選ぶのかな?
 秋華賞で一流ジョッキーを確保できたら良いけれど

 2着にはクラシックロードが来た。今回は4コーナーで勝ち馬に並びかける作戦が嵌ったと思ったけれど、惜しかった。この馬は新馬戦から連勝してきた馬だからこれぐらいは走れる能力はあるだろう。強い内容だったけれど春は馬体減に悩まされていた馬
 今回は休養明けで馬体重が前走よりプラス16キロで迎えられたのが良かった。そういう意味では次走の秋華賞で上積みが少ないだろう
 しかも関西への輸送で馬体重が大幅に減る可能性も考えると、これからレース直前までの調教でどれだけ負荷をかけられるか。正直秋華賞は厳しいかな

 3着にはコスモネモシンが来たこの馬はここは秋華賞へ向けての試走
 しかもレースは完全に外を1、2着馬に閉められて仕方のない3着むしろ好位でレースを進めることが出来て、最後は外に出せてからは伸びてきた内容からは秋華賞へ向けて良いステップレースになったと思う。
 この馬は休養明け意を叩いて上積みを見込める。今回は3着だったけれど秋華賞は期待できる

今年の成績
 的中率 77戦 13勝64敗 的中率 16.9パーセント
 回収率 496,200円使用 回収395,670円 回収率79.7パーセント


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