褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ペイチェック/消された記憶(2003) アイデア抜群のSFアクション映画

2020年02月23日 | 映画(は行)
 アメリカを代表するSF作家のフィリップ・K・ディック。とっくの前に故人となってしまっているが、彼の小説を原作とする映画化作品は現在に至るまでブレードランナー、トータル・リコール、マイノリティ・リポート・・・等ヒット作品が多いし、面白い映画も多い。さて、アメリカのSF小説の第一人者の原作をアクション映画の巨匠であるジョン・ウー監督で映画化した作品が今回紹介するペイチェック/消された記憶
この監督でSF映画となると少々不安な気持ちもあったのだが、そんな心配は全くの無用。アクションシーンは楽しいし、先の読めない展開もぐいぐい引き込む。そしてガラクタ同然と思われた多くの小道具が意外な効果を発揮するアイデアが抜群に楽しい。
 ちなみにタイトルのペイチェック(Paycheck)の意味は『報酬』。それにしても本作の主人公は不思議な奴だ。俺だったら喜んで頂戴してしまうような大金の報酬をアッサリ諦めてしまうとは。

 主人公のキャラクターは天才科学者のはずなのだが、そんな設定だったことを見始めて数十分で忘れてしまうストーリーの紹介をできるだけ簡単に。
 凄腕のフリーランスの科学技術者であるマイケル(ベン・アフレック)は極秘プロジェクトを完遂させるたびに、機密保持のためにプロジェクト期間の記憶を消されていた。そんな彼の元へ旧友である大企業の社長であるジミー(アーロン・エッカート)から大きな仕事を依頼される。そのプロジェクトに関わる期間は3年間。その間の記憶を消す代わりの報酬が9200万ドルの凄すぎる大金。全く断る理由も見当たらないのでマイケルは引き受ける。
 さて、3年後のこと。しっかりと仕事を完遂し終えて記憶を消したマイケルは早速、報酬を受け取りに法律事務所に向かう。ところが渡された紙袋の中には大金の報酬ではなく、ガラクタ同然のライター、キー、メモ用紙・・・等のたくさんの小道具。しかも、その送り主が自分であることにビックリ。何故こんなことが起きたしまったのか考える余裕もなく、FBIや殺し屋から追われてしまい・・・

 なぜ、一生分どころか更に若いネエチャンを集めて遊べるほどの暮らしができるほどの大金よりも、そこらのコンビニで買えそうな小物ばかりを欲しがったのか。たびたび記憶を消すたびに脳ミソがおかしくなってしまったのかと思いきや、実はこれがお助けアイテムだったという展開が非常に楽しい。そして、記憶を消された科学技術者は一体何を開発したのか?危機一髪でピンチを乗り越え、謎も一気に解明してしまうクライマックスが楽しい。ジョン・ウー監督にしてはアクション控え目、込み上げてくるような熱さが足りないなど不満な点もあるが、サスペンス的な面白さが充分にカバーしてくれる。それにこの監督らしい遊び心も健在だ。
 頭が良くて、武術を心得ており、バイクも華麗に乗りこなす文武両道の主人公のキャラに違和感を感じない人、少し暇つぶしにアクション映画が観たい人、ハリウッド映画らしい映画を観たい人、フィリップ・K・ディックの原作映画が好きな人・・・等に今回は映画ペイチェック/消された記憶をお勧めとして挙げておこう。



 監督は前述したようにジョン・ウー。香港時代は男たちの挽歌などで香港ノワールと呼ばれるアクション映画を生み出してきた監督。本作と同じくハリウッドで撮った映画として、香港時代の彼らしいシーンが見られるアクション映画の傑作フェイス/オフ、これぞジョン・ウーらしい熱い男同士の友情に感動できる戦争映画ウインドトーカーズがお勧めです。



 

 


 
 


 




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競馬 フェブラリーSの予想(2020)

2020年02月23日 | 競馬予想
 それにしても競馬をやっていると一年が早い。もうGⅠレースが始まるのか。それにしても今回のメンバーは強い馬が海外へ行ったりして本当の日本のトップホースが勢ぞろいしたようには思えないが、なかなかの個性的なメンバーが揃い、予想は楽しめる。このメンバーなら武豊騎乗のインティが濃厚。前走で控えるレースをして3着とはいえ上々の内容。今回は他に逃げたい馬もおらず、この馬が逃げる。追いかけてくるような馬も見当たらず連覇濃厚か。

◎ 5 インティ
▲ 4 タイムフライヤー
▲ 6 ミッキーワイルド
▲12 モズアスコット
△ 2 アルクトス
△ 3 ワイドファラオ
△ 7 ヴェンジェンス
× 9 サンライズノヴァ
×10 ノンコノユメ
×13 デルマルーヴル

 俺の本命は5番のインティ。メンバー的に単騎での逃げが濃厚。逃げたら安定しているのはもうわかり切っている。自信の本命。

 頭は固そうだが、俺は油断しない。単穴には3頭挙げる。
 まずは4番のタイムフライヤー。ここ最近は芝から目先を転じてダートへ投入。少しづつ安定して走れるようになった。ダート適正とその能力をハッキリ示したのが2走前の武蔵野S。あの末脚を再度同じ舞台で見せることができれば、アッと驚かせるか。鞍上のフォーリー騎手を迎えて更なる能力を見せつけるか。

 次に6番のミッキーワイルドを挙げる。前走は期待を大きく裏切る大敗。その前走は太目が残ってしまったのが敗因。今回はGⅠレースへ向けて能力を発揮できる体制は整った。東京コースは得意な舞台。1400Ⅿのイメージはあるが、今回と同じ東京1600ダでも勝っているし、距離に対する不安は全く心配しなくていい。

 次に12番のモズアスコット。前走の初ダートでの重賞戦で素晴らしいパフォーマンスを示した。あの末脚を見せられたら、アッサリ勝ててしまうかも。しかし、この馬はスタートでの出遅れが心配。砂に揉まれたら心配なところがあったりで、けっこう不安要素も多い。あまり位置取りが悪いとペース的に厳しいレースになりそう。ルメール騎手がペースを見込んで徐々に位置取りを上げていくかもしれないが、この馬は道中で脚を使うと後半が持ちそうにないタイプの馬。ここは昨年の王者に敬意を表して単穴評価まで。

買い目 三連単フォーメーション
1着 5
2着 2、3、4、6、7、12
3着 2、3、4、6、7、9、10、12、13

買い目 三連単フォーメーション
1着 4、6、12
2着 5
3着 2、3、4、6、7、9、10、12、13    合計 72点
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競馬 京都牝馬S&ダイヤモンドSの予想(2020)

2020年02月22日 | 競馬予想
 本日は所要のため馬印と買い目だけをアップ。けっこう自信あります。
京都牝馬Sの予想
◎ 13 シゲルピンクダイヤ
▲  2 ビーチサンバ
▲  3 リナーテ
▲ 17 サウンドキアラ
△  1 アルーシャ
△  7 メイショウショウブ
△  9 プールヴィル
△ 14 ドナウデルタ
×  5 リバティハイツ

買い目 三連単フォーメーション
1着 13
2着  1、2、3、7、9、14、17
3着  1、2、3、5、7、9、14、17

買い目 三連単フォーメーション
1着 2、3、17
2着 13
3着 1、2、3、5、7、9、14、17      合計 70点

ダイヤモンドSの予想
◎ 7 タガノディアマンテ
▲ 1 オセアグレイト
▲ 3 ポポカテペトル
▲14 メイショウテンゲン
△ 5 リッジマン
△ 6 レノヴァール
△11 タイセイトレイル
△15 バレリオ
×10 サトノティターン

買い目 三連単フォーメーション
1着 7
2着 1、3、5、6、11、14、15
3着 1、3、5、6、10、11、14、15

買い目 三連単フォーメーション
1着 1、3、14
2着 7
3着 1、3、5、6、10、11、14、15      合計 70点
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競馬 共同通信杯&京都記念の予想(2020)

2020年02月16日 | 競馬予想
 今回も時間がないので印と買い目のみ公開です。
共同通信杯の予想
◎ 8 マイラプソディ
▲ 1 エン
▲ 2 ビターエンダー
▲ 3 ココロノトウダイ
△ 4 シングンバズーカ
△ 6 ダーリントンホール
△ 7 フィリオアレグロ

買い目 三連単フォーメーション
1着 8
2着 1、2、3、4、6、7
3着 1、2、3、4、6、7

買い目 三連単フォーメーション
1着 1、2、3
2着 8
3着 1、2、3、4、6、7      合計 45点

京都記念の予想
◎ 5 ステイフーリッシュ
〇 1 カレンブーケドール
▲ 4 アメリカンズカップ
▲ 7 クロノジェネシス
△ 6 アルメリアブルーム
△ 8 ドレッドノータス
△ 9 ノーブルマーズ
× 2 プリンスオブペスカ
×10 ガンコ

買い目 三連単フォーメーション
1着 5
2着 1、4、6、7、8、9
3着 1、2、4、6、7、8、9、10

買い目 三連単フォーメーション
1着 1、4、7
2着 5
3着 1、2、4、6、7、8、9、10

買い目 三連単フォーメーション
1着 1
2着 4、6、7、8、9
3着 5                     合計 68点
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映画 ガントレット(1977) トンデモアクションを観ることができます

2020年02月10日 | 映画(か行)
 傑作、名作揃いのクリント・イーストウッド監督作品の中でも、個人的にお気に入りの作品が今回紹介する映画ガントレット。多くの日本人が?と思うのがタイトルのガントレット(英語Gauntlet)の意味。詳しく知りたい人はググれば良いのだが、とりあえず簡単に説明してしまうと昔からある刑罰の一種。こん棒や鞭を持った兵士が二列に並び、列の間を罰を受ける人間が強制的に通らせられる。その時に一斉に兵士たちが持っているこん棒や鞭でひたすら殴打するというもの。今でも刑罰ではないが結婚式で新郎新婦を友人達が手洗い祝福をする時にその名残りがある。そして、このタイトル名がクライマックスで大いに効いてくるのだ。
 
 それでは早速だが、ストーリーの紹介をできるだけ簡単に。
 アリゾナ州フェニックス市警に勤務するショックリー刑事(クリント・イーストウッド)は夜明けとともに酒場から出てきて酔っ払い運転で市警察前に到着。新しく赴任してきた市警長官ブレークロック(ウィリアム・プリンス)から仕事を任される。それは、裁判の検事側の証人としてラスベガスで勾留されている娼婦のマリー(ソンドラ・ロック)を護送してフェニックスに連れてくること。
 簡単な仕事だと思ってラスベガスへ飛び、マリーを連れ出すがのだが、なぜか地元の警察から一斉に銃撃されたり、途中から邪魔をする奴が現れたりで・・・

 最初はいがみ合っていた男女が次第に仲良くなっていく展開は、まあよく見られる。そもそも本作はストーリーなんか大したことが無い。普通以下の作品の出来だと評価をくだしてしまいそうになるのを、覆して凄い映画を観た気分にさせてくれるのが、タイトル名の想いが込められたクライマックスシーン。
 いつの間にか愛を誓い合ったショックリー刑事とマリーの2人だけが乗り込んだバスで、正面突破を試みるところへ、左右から雨あられのごとく一斉に大量の銃弾を浴びせられる。ハッキリ言ってツッコミどころ満載のシーンなのだが、これが俺の気持ちを大いに奮い立たせる名シーン。途中のシーンなんか吹っ飛ばして、クライマックスシーンだけを観ても大いに楽しめるかもしれない。
 それとマリーを演じたソンドラ・ロックが非常に美人女優なのだが、これが当時のイーストウッド監督の恋人。そのような知識を持って本作を観るとけっこう驚きのシーンもある。今や巨匠として君臨するクリント・イーストウッド監督の初期作品を観たい人、細かい疑問点が気にならないような大らかな人、銃弾が何発も飛び交う映画が好きな人・・・等に今回は映画ガントレットをお勧め映画として挙げておこう。





 監督は前述したクリント・イーストウッド監督。本当にお勧め映画が多数。毎回色々と紹介しているが今回と同じくソンドラ・ロックと共演している映画の中から、なかなか笑えるブロンコ・ビリーをお勧め映画として挙げておこう。
 





  
 
 
 
 
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競馬 東京新聞杯予想(2020)

2020年02月09日 | 競馬予想
 東京新聞杯予想
 先週のシルクロードSはバッチリ的中させて10万円馬券をゲット。気分はノリノリだが、実は2週連続馬券を的中させることが少ない。それだけに今週は慎重に予想する。実績馬も多く出走するだけに好メンバーが揃ったように見える。しかし、その実績馬たちが何とも不安定なレース振りで大敗をしてしまう馬も多く信用できない馬ばかり。ここは実績馬よりも調子の良さそうな馬を探して狙っていきたいところだ。
 今回の東京開催のレースだがDコースに変わって内から伸びてくる馬が多い傾向だ。外を回して追い上げるような馬は厳しい。そして、逃げ馬は内枠のモルフェオルフェ。1600Ⅿの重賞戦にしては相当なスローペースになりそう。ここは内枠で好位で立ち回れる馬を本命にしたいところだ。
◎ 2 ヴァンドギャルド
▲ 6 レイエンダ
▲ 9 レッドヴェイロン
▲12 シャドウディーヴァ
△ 1 プリモシーン
△ 3 モルフェオルフェ
△ 4 クルーガー
△ 5 サトノアーサー
×16 ドーヴァ

 俺の本命は2番のヴァンドギャルド。枠順、騎手、馬の勢いなど昨年の覇者であり後に春秋のマイル王に輝くインディチャンプを思わせるような馬。昨年の春から期待されていた馬だが、ここに来て上昇中。レース内容も馬込を苦にせず、折り合いもピッタリ。相当な能力を感じさせるレース振り。好位で立ち回ることが出来るこの馬にとって枠順、展開も味方にできる。このレースを制覇して今年のマイル路線の主役に躍り出るような気配がある。

 単穴には6番のレイエンダ。前走のマイルチャンピオンシップでは大外枠、スタートで後手を踏むなど全くレースに参加できなかった。なんせ実績はあるのだが崩れることの多い馬。しかし、今回は走りなれた東京コースだしこのメンバーなら思い切って好位の2番手を取りに行くような積極的なレースをするか。馬込みはダメそうだが、スムーズに好位の外目でレースを運べることが出来たら、能力発揮できる。そうなると実力的にはこのメンバーなら勝てる。本命にはしにくが、これぐらいの評価は必要。
 
 次に9番のレッドヴェイロンを挙げる。母親のエリモピクシーの産駒にはGⅢの勝ち馬やGⅠレースでは3着が多かったり活躍馬が多い。今回のGⅢレースなんかは血統だけを見ていてもこの馬には飛びつきたくなる。実際にこの馬はGⅠレースで3着になっている。しかも戦績はかなり安定している。休み明けは走るし、そこそこの位置取りでレースを進めることの出来そうだ。もう少し枠が内だったら本命にしたかったところ。しかし、この馬はこれ以上は評価が下げられない。

 次に12番のシャドウディーヴァを挙げる。牝馬が活躍するレースでもあるのあるのだが、今回は3頭出走するがその中でもこの馬を一番手に取り上げたいし、勝てる可能性まで期待させる馬だ。昨年も牝馬クラシック戦線では善戦していたし、その能力を発揮したのが前走。元々鋭い末脚に能力を感じさせるが、前走ではレースセンスの成長もうかがえた。前走で勢いをつけて重賞レースという臨戦過程も良い。枠は外側になってしまったが、岩田ジョッキーならこの枠かでもインを狙っていくレースをすると思う。スローペースが見え見えなので、スタートを少し出して行って好位を狙いに行くだろう。東京コースも得意なのでプリモシーンに人気で劣っているが、まだまさ成長の奥深さを感じさせるコッチを上位に取り上げたいし、勝つ可能性も考えておきたい。
 
△は内枠、先行馬を中心に選ぶ。このメンバー、距離を考えると3番のモルフェオルフェは2着に粘れる可能性は充分にある。

買い目 三連単フォーメーション
1着 2
2着 1、3、4、5、6、9、12
3着 1、3、4、5、6、9、12、16

買い目 三連単フォーメーション
1着 6、9、12
2着 2
3着 1、3、4、5、6、9、12、16       合計 70点
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映画 砂と霧の家(2003) House(ハウス)とHome(ホーム)の違いが理解できる?

2020年02月03日 | 映画(さ行)
 毎日、何かと愚痴をこぼしてばかりいる俺だが、この寒い冬でも暖かい家に帰って布団の中で寝れることに幸せを感じる。しかしながら、今こうしている間にも自分の住む家が無くなってしまったり、手放さないといけない事が起きるようなことが充分にあり得るのは、災害の多い日本に住んでいる者ならば感じること。誰にだって好まざるともホームレスになってしまう可能性はあるのだ。
 さて、一軒の家を巡って元住人と現在の住人との激しい対立を描いた映画が今回紹介する砂と霧の家。原題のHouse of Sand and Fogを直訳しただけの邦題だが、これが非常に意味深で逸品なタイトル名だということは本作を観ればわかる。

 もしも自分の住む家がなくなったらどうしよう、なんて考えさせられるストーリーの紹介を。
 夫に家を出ていかれ精神的ダメージを背負ったキャシー(ジェニファー・コネリー)は、亡き父親の遺産である家で独り暮らし。しかし、わずか500ドルの税金をうっかり滞納してしまったために家を差し押さえられてしまう。キャシーが弁護士に相談へ訪れたところ、行政の手違いだと判明。難なく差し押さえを回避できると思っていたのだが、既に家は競売に掛けられており、イランから亡命してきた元高官のベラーニ(ベン・キングズレー)一家に買われていた・・・

 イスラム革命のあおりを受けてイランから亡命してきたベラーニだが、故郷では大佐である高官だった男なだけにプライドが高い。しかしアメリカに来てからは昼は肉体労働、夜は売店でバイトをしている屈辱の日々。そんな彼の目に相場の4分の1という非常に安い物件が目に入った。時代背景はリーマンショック前であり、しかもこの家から海が見渡せるように祖国を思い出させる。そして、しばらくしてからは、この家を相場で売って大金を得て、イランでの優雅な暮らしをアメリカの地でもう一度なんて野心に燃えている。それだけに偶然見つけたとは言え、この家に対する執着心は並外れている。一方キャシーの方も、このまま黙って見過ごすとホームレスになってしまうだけでなく、父親の遺産であり様々な思い出が詰まっている家を簡単に手放せない。
 お互いに引くに引けない事情があるだけに、一軒の家の所有を巡って激しいバトルが繰り広げられる。しかも、なかなか着地点が想像できないので先々の展開が気になり、退屈しないで観ることができる。そして、主人公の2人だけでなく脇役に至るまで細かい人間描写が優れているのも素晴らしい。特にキャシー側の助っ人的な役割を果たす地元の副保安官の男のキャラ設定が抜群。そりゃ~、キャシーを演じるジェニファー・コネリーみたいな美人でプロポーションも抜群だったら、助けたくなるのも当然ってか。

 ストーリーはドンドン悪い方向へ転がっていくし、結末もなんだか後味が悪く感じる。しかし、観終わった後に多くの人は感じるだろう。家よりももっと大切な物があるんだということを。ひたすら明るくて楽しい映画しか好まない人にはお勧めできないが、個人的には本作のような暗闇の中で一寸の灯りが見えるような映画はお気に入り。アメリカとイランの仲がただならぬ気配が漂っている今だからこそ今回は砂と霧の家をお勧め映画として挙げておこう。



 監督はヴァディム・パールマン。非常に斬新な構成と驚愕な結末に感動させられるダイアナの選択がお勧めです。


 
 

 

 
 
 
 
  
 
 
 
 
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競馬 根岸S&シルクロードS予想

2020年02月02日 | 競馬予想
 すっかり寒くなってしまって腰痛になやまされいます。椅子に座ってブログを書くのも辛いので今回は予想のみをアップしておきます。こんな状況なので的中させる自信がありませんが。
根岸Sの予想
◎ 3 ミッキーワイルド
▲ 5 コパノキッキング
▲ 8 ブルベアイリーデ
▲15 ダノンフェイス
△ 6 ワイドファラオ
△ 7 スマートアヴァロン
△12 あーどらー
× 2 テーオーヘリオス
× 4 ワンダーリーデル
×11 モズアスコット

買い目 三連単フォーメーション
1着 3
2着 5、6、7、8、12、15
3着 2、4、5、6、7、8、11、12、15

買い目 三連単フォーメーション
1着 5、8、15
2着 3
3着 2、4、5、6、7、8、11、12、15      合計 72点

シルクロードSの予想
◎ 6 エイティーンガール
▲ 3 モズスーパーフレア
▲ 8 アウィルアウェイ
▲12 ジョイフル
△ 1 レッドアンシェル
△13 ディアンドル
△16 ハッピーアワー
× 2 カラクレナイ
×10 ペイシャフェリス
×15 ナランフレグ

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 1、3、8、12、13、16
3着 1、2、3、8、10、12、13、15、16    

買い目 三連単フォーメーション
1着 3、8、12
2着 6
3着 1、2、3、8、10、12、13、15、16    合計 72点


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