褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 シモーヌ(2002) このままいくと俳優さんは必要無いです

2011年07月24日 | 映画(さ行)
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 最近は3Dという立体感を味わえる凄い映画が流行っている。僕自身はまだ3D映画を観たことがないが聞くところによると大変すごいようだ。映画における特撮技術の進歩はとどまる事を知らない。ちなみに僕が最も特撮の凄さを感じた映画はスティーヴン・スピルバーグ監督のジュラシック・パーク。この映画に登場する恐竜の動きには心底驚いた
 これだけリアルに動く恐竜を登場させることが出来るのなら、人間もコンピューターで作ってしまえば良いんじゃないの?と思ったり。もしオーシャンズ14が製作されるようならばあの最強強盗メンバー全員、そしてライバル達もコンピューターで作り上げてしまうことを提案してみよう。間違いなく制作費をだいぶ抑えられることは確かだ。但しそんなことをして果たして映画がヒットするかどうかは全くの別問題ですが

 実際は映像を全てCGに頼った映画というのは存在している。例えばロバート・ゼメキス監督のベオウルフ/呪われし勇者という映画。この映画に登場してくるアンジェリーナ・ジョリーのナイスバディは流石にCGがばればれだった。

 このように全編CGに頼った映画がある一方で、落ちぶれた映画監督が起死回生とばかりにCG女優を作り上げて再び脚光を浴びようとする内容の映画が今回紹介するシモーヌ何だかコメディタッチの作品に思えるが、映画監督の人生の悲哀が全面的に出ている極めて辛辣な人間ドラマ。
  映画監督と俳優との衝突、家族愛、事実の捏造などあらゆるテーマがこの映画には隠されている。しかし、この映画で描く本当の極めつけのテーマは現実逃避のために自ら作った虚構の世界に逃げ込むと果たしてどうなるか?と言うことだと思う。
 個人的なことを挙げると月曜日から金曜日はゴルフをして、週末の土曜日、日曜日は競馬を楽しみ、そして毎晩綺麗な女性と食事を楽しみ、そして・・・僕の頭の中は妄想だらけのようだ。まだ僕みたいな世間の片隅でコソコソと生きている人間ならばどれだけ妄想が膨らんでも周りに大した影響は無いが、日本の総理大臣になった人までもが妄想で政治をするからこの国は生活、モラル、人間性がおかしくなってしまう。あのような総理大臣の姿をテレビで見せる事が子供の教育において非常に問題があると思う

 それでは良かれと思って、自ら創り上げたCG女優にすっかり混乱させられてしまう映画監督のうろたえぶりがちょっぴり笑えるシモーヌを紹介します

シモーヌ デラックス版 [DVD]
アル・パチーノ,アンドリュー・ニコル,レイチェル・ロバーツ,ウィノナ・ライダー,プルイット・テイラー・ヴィンス
ジェネオン エンタテインメント


 かつてはアカデミー賞にもノミネートされたこともある映画監督のヴィクター(アル・パチーノ)だったが、すっかり落ち目になってしまっている。今も主演女優のニコラ(ウィノナ・ライダー)から途中降板されてしまい撮影中止のピンチに
 そして元妻でありプロデューサーであるエレイン(キャサリン・キーナー)にはすっかり頭が上がらない。

 落ち込むヴィクター(パチーノ)の元に彼のファンだと名乗る見知らぬ男ハンク(イライアス・コティーズ)から話しかけられる。どことなく気味悪さを感じたヴィクター(パチーノ)はハンク(イライアス・コティーズ)を避けるように逃げてしまう。
 数日後ハンク(イライアス・コティーズ)が死んだことを聞かされると同時にヴィクター(パチーノ)の元に彼の遺品が届く。それは自分の思う通りに女優を創造できるコンピューターソフトだった。

 数ヵ月後、ヴィクター(パチーノ)監督作品で新人女優のシモーヌ(レイチェル・ロバーツ)を主演にした映画が大ヒット。完璧な容姿と素晴らしい演技力を持ったシモーヌ(レイチェル・ロバーツ)は瞬く間に世間から大いに注目を浴びる。やがてマスコミもなかなか姿を現さないシモーヌ(レイチェル・ロバーツ)を追いかけるが、実は彼女の正体はヴィクター(パチーノ)が創りだしたCG女優
 ヴィクター(パチーノ)は必死で実在しないシモーヌ(レイチェル・ロバーツ)を隠し続けようとするが、あまりにも人気が過熱してしまったシモーヌ(レイチェル・ロバーツ)の秘密を隠し続けることに疲れてしまい、ついに彼女を消してしまおうと決心するが・・・うっかり化け物を生み出してしまったために取り返しがつかない悲劇が笑えるシモーヌはぜひ映画を観てください



 観ている時は奇抜なストーリー展開だと思っていたのだが、実は古典的ホラーの名作であるフランケンシュタインの醜い姿が美女に変わっただけのストーリーだということに今気付いた
 落ちていた部品を組み立ててみたらターミネーターが出来あがってしまったというような事が実際にあったらシャレにならないと思っていたが、うっかり『沖縄にあるアメリカの基地を最低でも県外に・・・』なんて言ってしまったために自分の首を絞めてしまった人が実際に居るんだから自分の言動には本当に気を付けなければならない。

 ちなみに監督はアンドリュー・ニコル人間の優劣の世界が遺伝子によって決まる未来を描いたSFの傑作ガタカ、戦争が無くならない理由がよく理解できるロード・オブ・ウォー。本当に今のところ外れの無い映画監督です。

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映画 ラン・ローラ・ラン(1998) とにかく走れ!

2011年07月21日 | 映画(ら行)
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 今までちょっと変わった映画を観たいと言う人のためにファニー・ゲームという映画をお勧めしてしまい、ドン引きされてしまうことがあった。しかし今後は今回紹介する映画のラン・ローラ・ランをお勧めしておけば間違いない確かに不快感しか残らないような映画をお勧めするより、テンポが良くて、ノリが良くて、音楽が良くて、ちょっぴり笑えて意外性がある映画ならどんな人が観ても楽しめる。

 ある女の子がピンチに陥った愛する彼をそれこそ愛の力で助けようとするストーリーは、よく考えたら珍しくも無いし、それどころかものすごく普通な話。そんな普通な話でも才能のある監督が撮るとこんなに面白い映画になるのかと驚いた
 そんな素晴らしい才能に恵まれた監督とはトム・ティクヴァ確かに彼の監督作品はケイト・ブランシェットが丸坊主になるほどの気合いの入った演技を魅せたヘヴン、衝撃的シーンが用意されている猟奇サスペンスパフューム ある人殺しの物語、そしてリアリティ抜群で非常にアクションシーンがよく出来たザ・バンク 堕ちた虚像など鬼才と呼ばれるに相応しい作品を連発している。
 しかし、個人的には彼の最高傑作だと思うラン・ローラ・ランを紹介します

ラン・ローラ・ラン [DVD]
フランカ・ポテンテ,モーリッツ・ブライプトロイ,ヘルベルト・クナウプ
ポニーキャニオン


 午前11時40分、赤毛の女の子ローラ(フランカ・ポテンテ)の元に電話が鳴る。相手は恋人のマニ(モーリッツ・ブライプトロイ)。
 マニ(ブライプトロイ)は裏金の運び屋をしていたのだが、10万マルクという大金を電車の中に置き忘れ、更にその大金をホームレスのおじさんに奪われてしまう。このまま10万マルクを用意できなければ組織のボスから抹殺されそうだすっかり冷静さを無くしてしまった彼は思わずローラ(ポテンテ)に電話をしてしまい現在起こっている窮状を話す。そして更に12時までに10万マルクをローラ(ポテンテ)が用意できなければ、スーパーに強盗に押し入ると言い出してしまった

 急にマニ(ブライプトロイ)から頼られても、ローラ(ポテンテ)は10万マルクという大金を集めようがなかったのだが・・・ローラ(ポテンテ)は愛するマニ(ブライプトロイ)のために、わずか20分間で10万マルクをかき集めてマニ(ブライプトロイ)に無事に手渡そうとベルリン中を走りまくるが・・・予想外の展開、結末は映画を観てください



 よく考えてみれば、どうしてこんなダメ男のためにこれだけ走らないといけないのか?と思ったりするが。そういう意味では究極の恋愛映画としても楽しめます。かつてライフ・オブ・デビッド・ゲイルという映画であのタイタニックで有名なケイト・ウィンスレットが太った体でけっこう長い距離を走るシーンを見て、思わずもう少しダイエットしてから走るシーンに備えろとツッコンでしまった記憶があるが、今回のフランカ・ポテンテは細身で、走りっぷりは見応えという点で合格点です。

 ちなみにフランカ・ポテンテは、ボーン・シリーズでマット・デイモンの恋人役を演じ、さらにベニチオ・デル・トロ主演のチェ 28歳の革命/39歳の別れの手紙にも出演するなどすっかり大活躍の女優さん。
 恋人役のモーリッツ・ブライプトロイは、見た目も印象的でノッキン・オン・ヘブンズ・ドアエスの主役などこの人も大活躍している俳優さんです

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映画 荒馬と女(1961) 心の清い人ほど感動します

2011年07月19日 | 映画(あ行)
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 今日において離婚をすることなど恥ずかしくも何とも無い時代であるが、ひと昔前において『私は離婚をしています』とうっかり口に出してしまうとその人の人格が疑われるほど周りから冷たい視線を浴びたものだ。
 特にアメリカは州によって法律が違うから、州によっても離婚をするのに厳しい条件を強いられることがある。しかしあのギャンブル天国のラスベガスがあるネバタ州は離婚天国としても有名だ。できるだけ気持ち良く離婚したい人は今すぐにネバタ州へ行けば良い

 また日本人の心を平気で傷付けるような核実験を行う国は世界中に多々あるが、アメリカ合衆国なんて現在の大統領が口では核廃止なんて叫んでいても心の中では核を廃止する気などこれっぽちも無い。それどころか盛んに核実験を繰り返し行い、その主な核実験場がネバタ州にある(ネバタ核実験場)。
 そのような予備知識がちょっとあるだけでなかなか奥の深いと感心する映画が今回紹介する荒馬と女

 もし何の予備知識も持たずにこの映画を観たら、とにかくこの世の中で最も大切な物は何が何でも絶対にという人にとっては大いに感動するのは間違いないし、確かには大切だけれど、しかし・・・とちょっとでも疑問に思う人にはけっこう馬鹿みたいなストーリーに思うかも
 シーシェパードのような根っからの動物愛護団体に属する人は間違いなく前者だから絶対に観た方が良い
 牛肉、豚肉、鶏肉、馬刺し、シーチキン・・・が大好物の僕でもちょっぴり感動した気分になる荒馬と女を紹介します

荒馬と女 [DVD]
マリリン・モンロー,クラーク・ゲーブル,モンゴメリー・クリフト
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 アメリカ西部のネバタ州リノにおいて、離婚を決意したばかりのロスリン(マリリン・モンロー)は離婚アドバイザー?のイザベル(セルマ・リッター)にお世話になっていた。
 ロスリン(モンロー)は自分の故郷に帰ろうとしていたが、イサベル(リッター)と一緒に立ち寄ったバーにおいて、自動車整備士のギド(イーライ・ウォラック)とカウボーイのゲイ(クラーク・ゲーブル)と出会う。
 意気投合した四人は街から離れた田舎にあるギド(ウォラック)の家に向かう。ギド(ウォラック)は前からロスリン(モンロー)の事を気に入っていたが、ロスリン(モンロー)はゲイ(ゲーブル)の方に少しばかり惹かれていた。
 ロスリン(モンロー)とゲイ(ゲーブル)が2人きりになった時に、ゲイ(ゲーブル)も彼女を好きになっていた事に気付き2人は一緒に暮らし始める。

 ギド(ウォラック)は自動車整備士になる前は、戦闘機に乗っていたパイロットだった。彼は自家用の小型飛行機に乗っていると野生の馬の群れを発見する。ギド(ウォラック)はその事をゲイ(ゲーブル)に告げ、2人は野生の馬を捕獲して、馬肉を業者に売ろうという計画を立てる。
 早速、野生の馬を捕まえに出発しようとするギド(ウォラック)とゲイ(ゲーブル)だったが、馬を殺すことに残酷さを感じていたロスリン(モンロー)は2人の計画に反対していたが、結局は渋々彼女も彼らと一緒に馬を捕まえに車に乗ってしまう。

 彼らは道中でゲイ(ゲーブル)の知り合いである青年のバース(モンゴメリー・クリフト)と出会う。バース(クリフト)も一緒に野生の馬を捕まえに行くことになるが、その途中でロデオ会場に辿り着く。
 ロスリン(モンロー)は落馬を繰り返してもロデオに挑戦するバース(クリフト)の無鉄砲さと、その姿に大喜びする男たちを見てすっかり動揺してしまう。そんなロスリン(モンロー)はゲイ(ゲーブル)よりも若く、そして優しさを持っているバース(クリフト)に次第に惹かれていく。
 
 ついに野生の馬たちの群れに辿り着き、捕獲しようとするが哀れな馬の姿を見たロスリン(モンロー)は耐え切れなくなり・・・真っ白な気持ちを持ったロスリン(モンロー)の姿に感動するためにぜひ映画を観てください



 人間の持っている優しさが大げさに描かれていて、少しばかり気色悪い。いや、大粒の涙が出るほど感動する間違ってもマリリン・モンロー演じるヒロインは少しばかり頭が悪いんじゃないの?と思ったりしてはいけない。心の清い人なら純粋に感動するはずだ
 そしてクラーク・ゲーブルマリリン・モンローの遺作になったことを知っていれば更に感動する。

 ちなみに監督はマルタの鷹アスファルト・ジャングル等で抜群に面白くて、切れ味鋭いサスペンス作品のイメージが印象的であるジョン・ヒューストン他にも名作を連発した監督ですが、巨匠的存在の映画監督の中でも娯楽性に秀でた監督です

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映画 インディアン・ランナー(1991) 家族とは・・・ショーン・ペン監督作品です

2011年07月14日 | 映画(あ行)
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 俳優として実力、人気共にトップレベルに君臨するショーン・ペンだが、映画監督としても確かな腕を持っている。特にジャック・ニコルソンを主演に迎えたプレッジは個人的には映画史に残したいぐらいの名作だと思っているのだが・・・世間の評価はちょっと微妙なのかな
 そんな彼が映画監督としての実力を見せつけたのが初監督作品にあたるインディアン・ランナーだ。

 大スターが監督をするとなると話題性があるが、彼の作品は比較的地味な印象。今回紹介するインディアン・ランナーもその例に漏れず渋い作品だが、チョコチョコと社会的問題を絡めている。ベトナム戦争、人種偏見、そしてメインテーマの家族愛
 兄弟、夫婦、親子といったあらゆる家族の形を1本の映画の中でまとめ切ったショーン・ペン監督の演出力は本物だ。

 そして見逃せないのが豪華キャスト。特にデヴィッド・モースヴィゴ・モーテンセンといった今や実力派俳優として売れっ子の2人が兄弟役で出演しているのが見所です。理解出来そうででなかなか複雑な家族関係を描いたインディアン・ランナーを紹介します

インディアン・ランナー [DVD]
デビット・モース,ヴィゴ・モーテンセン,ショーン・ペン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 警官であるジョー(デヴィッド・モース)はパトロール中に正当防衛ではあるが抵抗する逃亡犯を射殺した事に対する罪悪感から抜け出せないでいた。
 ジョー(モース)はメキシコ人の妻であるマリア(ヴァレリア・ゴリノ)とまだ幼い息子の三人暮らし。近所に年老いた父(チャールズ・ブロンソン)と母(サンディ・デニス)が住んでいる。

 ある日、ジョー(モース)の弟でベトナム戦争の帰還兵であるフランク(ヴィゴ・モーテンセン)が数年ぶりに帰って来た。
 ジョー(モース)とフランク(モーテンセン)は仲の良い兄弟だったが、性格は正反対。弟のフランク(モーテンセン)は粗野な性格だ。
 ジョー(モース)とフランク(モーテンセン)は久しぶりに再会したのだが、直ぐにフランク(モーテンセン)は行き先も告げず、年老いた両親とも会おうとせずに姿を消してしまう

 半年後ジョー(モース)の元に手紙が来る。手紙の差出人はわからなかったが、フランク(モーテンセン)が刑務所に入っていて出所するという知らせだった。ジョー(モース)はフランク(モーテンセン)を迎えに刑務所に向かうが、フランク(モーテンセン)を見知らぬ女性が迎えに来ていた。その女性はドロシー(パトリシア・アークエット)と言う名前だった。
 ジョー(モース)とフランク(モーテンセン)は再会するが、フランク(モーテンセン)は心身共にボロボロ。性格は益々荒れており犯罪を繰り返し、ジョー(モース)の説得の甲斐も無く両親に会おうとしなかった。
 フランク(モーテンセン)が会わない間に母(デニス)は死に、そのショックから父(ブロンソン)も後を追うように自殺する。フランク(モーテンセン)は両親に会おうとしなかったことに後悔する。そんな弟のフランク(モーテンセン)に対して真っ当な生き方を望むジョー(モース)は彼のために仕事を見つけてやり、さらに彼とドロシー(アークエット)のためにささやかな結婚式を挙げてやる。

 ようやくジョー(モース)の弟に対する苦労も報われるかと思われたが、ドロシー(アークエット)が出産するその時にフランク(モーテンセン)は・・・兄の弟に対する想い、そしてどうしようも無い弟に対して兄貴の取った苦渋の選択は映画を観てください



 犯罪を繰り返す弟を助けようとする兄の優しさに感動する。正当防衛とはいえ人を殺してしまった罪悪感、そして手の施しようの無いほどダメダメな弟に対する行動そして選択。見方によってはハッキリしないエンディングにも感じるがそれ故に感動が大きく、余韻にも浸れる。
 しかし、個人的に題名のインディアン・ランナーの表す意味が理解出来なかったのが残念誰か教えてください

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映画 ザ・バンク-堕ちた虚像-(2009) 世界中が利権まみれ

2011年07月10日 | 映画(さ行)
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 去年(2010年)の日本のGDPが中国に抜かされてしまった、と言っても2位から3位になっただけ。まだまだ世界的に見れば充分な経済大国だ。しかし残念ながら日本に住んでいる一部の人を除いて誰も裕福感を持っていない。借金大国、少子化、原発問題、自然災害、癒着体質、政治腐敗、不景気・・・暗いニュースばかりが強調されてしまって、僕自身すっかり日本に住んでいるのが嫌になりつつある。さあ、それならば何処の国で暮らすのが1番好いか
 僕が注目していたのは人口わずか50万人ぐらいしかいない小さい国ルクセンブルク。この国は1人あたりのGDPにおいては世界1位(ちなみに日本は16位)だ。そのような数字を見ると僕みたいな単細胞の人間にはルクセンブルグに住んでいる人はみんな金持ちなのかと羨ましくなる。

 しかし、実際のところルクセンブルクという国に対するイメージはヨーロッパにある小さい国で1人あたりのGDPが毎年上位に挙げられていること以外はほとんど知らないと言うのがみんなも僕と共通した認識ではないだろうか。そんな憧れ?のルクセンブルクをちょっとした舞台にした映画が今回紹介するザ・バンク-堕ちた虚像-

 現在の日本は大震災を機に電力会社を中心にした利権まみれの社会が改めて浮き彫りになってきたが、世界的においても国家間、企業、団体等の利権争いが起こっているが、そのような背景をワールドワイド的にダイナミックに描いているのがザ・バンク-堕ちた虚像-の内容。
 なるほどこの映画を観るとルクセンブルクという小さい国が金融立国であり、金融社会がこの国の人々の生活に大きく貢献していることが少しだけ感じる。そしてこの国の金融社会が世界の利権争いと持ちつ持たれつのズブズブの関係であることがよくわかる。

 ちょっと小難しい経済、国家問題などが絡んでくるが基本的には楽しいアクションやサスペンスが楽しめるザ・バンク-堕ちた虚像-を紹介します

ザ・バンク 堕ちた巨像 コレクターズ・エディション [DVD]
クライヴ・オーウェン,ナオミ・ワッツ,アーミン・ミューラ=スタール
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 ドイツのベルリンにおいて、インタポールの捜査官であるルイ(クライブ・オーウェン)はルクセンブルクにある国際銀行IBBCの不正内部告発の情報者と待ち合わせていたが、彼の目の前で情報者が死んでしまう。
 ルイ(オーウェン)は合同でIBBCの不正を調査していたニューヨークの検事補エレノア(ナオミ・ワッツ)をベルリンに呼び協力して捜査しようとするが、ドイツの警察から国外退去させられてしまう。
 
 フランスのパリにあるインターポールの本部に戻ったルイ(オーウェン)は国際銀行IBBCの内部情報を調べると怪しいことを発見。彼はルクセンブルクの国際銀行IBBCに単独で乗り込み頭取と面会しようとするが、そこの弁護士と会っただけで頭取との面会は拒否される。

 ニューヨークに居るエレノア(ワッツ)はIBBCの犯罪に関する有力な情報を持っている人物が居ることを知る。その人物はイタリアの大手軍事企業の社長であり、次期イタリア大統領に立候補しようとしているカルビーニだった。さっそくルイ(オーウェン)とエレノア(ワッツ)はイタリアのミラノに向かいカルビーニと接触しIBBCの犯罪に関する有力な情報を得るが、直後にカルビーニは射殺されてしまう。カルビーニ暗殺のヒットマンを捕まえようとするルイ(オーウェン)とエレノア(ワッツ)だったが、またしてもイタリアの警察から国外退去を命じられてしまう。

 ルイ(オーウェン)とエレノア(ワッツ)はわずかな手掛かりを元にカルビーニを射殺したヒットマンがニューヨークへ向かったことを知り、二人もニューヨークへ向かいカルビーニを射殺したヒットマンを探し出し、さらにIBBCの犯罪を追求しようとするが・・・次々と証人が消され、国際的な犯罪組織の前にルイ(オーウェン)は自分達の無力さを知ることになるがぜひ映画を観てください



 映画において、世の中の不条理や極悪巨大組織に立ち向かって行く構図はよくあるパターンだが、やっぱり面白い。世界中を飛び回る楽しさはマット・デイモン主演のボーンシリーズさながらの楽しさだし、クライマックスのアクションシーンは大いに満足できる楽しさ
 次々と証人を殺されて何度も挫けそうになりそうな苦労を感じながらも、よく考えたらかなりご都合的に次のステージに向かういい加減さも楽しい。

 ちなみに監督はあの○交シーンが驚くだけでなく、今思えばよく映画化出来たと感じるパフューム ある人殺しの物語トム・ティクヴァ。この若いドイツ人監督はケイト・ブランシェットの熱演が見られるヘヴンも個人的には良かった。

 主演はインサイド・マンの悪役が印象的なクライブ・オーウェン。かなり濃い顔付きは見る度に暑苦しい印象がありますが・・・。
 他にマルホランド・ドライブイースタン・プロミスの金髪が印象的で個人的にはドストライクのナオミ・ワッツ
 そしてイースタン・プロミス天使と悪魔での静かな演技が今回も印象的な超ベテラン俳優のアーミン・ミューラー=スタールなど個性的な俳優達にも注目です

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