褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 最高の人生の見つけ方(2007) 僕の最高の人生って何だろう?

2011年11月27日 | 映画(さ行)
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 もしも余命を宣告された時、残りの人生をいかにして過ごすか?実はこのようなテーマの映画はたくさんある。例えば我が国においては、黒澤明監督が約60年前に撮った生きると言う映画があった。この映画の主人公は余命を宣告されてから、今までただ漠然と、そして形式的に過ごしてきた人生を反省し、様々な境遇の人々と交流することによって『生きる』ことの意味に到達するストーリー。社会批判を絡ませながらもヒューマニズムを描き出したこの映画を撮った黒澤明監督は本当に偉い

 他にもドイツ映画でノッキン・オン・ヘブンズ・ドアと言う映画もあった。偶然に同じ病室に入院させられ、余命を知った二人の若者が、海を見たくなったという理由で病院を抜け出すが・・・これはかなり笑えた。残りの人生が少ないと知った時の、ちょっとヤケクソ気味で破天荒な行動を起こす様子は、僕も相通じる部分があった。しかし、この映画も生きることの意味を問いかけてくる作品に違いない。

 他にもカナダ・スペイン合作映画のイザベル・コイシェ監督の死ぬまでにしたい10のことと言う映画もあった。貧乏生活を強いられながらも幸せな結婚生活をおくっていた23歳の女性が、突如腹痛に襲われ病院で診察を受けると、癌に侵されており余命3ヶ月と宣告されてしまう。彼女はその事実を隠し、死ぬまでにしたい10のことをリストに挙げて実行していくストーリー。自分の死後も他人の人生は続いていくんだということを認識できる映画。個人的には人間は無責任な死に方をしてはいけないことがよく理解できた。

 さらにフランス映画でフランソワ・オゾン監督のぼくを葬ると言う映画もあった。主人公である売れっ子の写真家が癌で余命を宣告されて、なかなか死を受け容れることを出来ないでいたが・・・というストーリー。この映画は死を描きながらも、新しい命の誕生まで描いた素敵な映画。この映画のラストシーンは淡々と描きながらも感動的。特にホモの人には絶対にお勧め。

 これだけ同じテーマの映画がたくさんあると、余命宣告映画として新しい分野を作っても良さそうだと思っていたら、満を持してハリウッドが余命宣告映画の決定版とでも言っていいような映画を撮ったのが今回紹介する最高の人生の見つけ方です。暗くなってしまいそうなテーマでもユーモアを交えて楽しい娯楽映画にしてしまう点は、ハリウッド映画の真骨頂。
 そしてこの映画の凄いところが、前述した他の余命宣告ムービーの総まとめ的なところ。総まとめと言うよりパクってると言い換えた方が良いか

 さて今回紹介する映画最高の人生の見つけ方の内容とは
 1人は黒人で自動車整備士としてひたすら家族を養うために、46年間働き続けてきた男。学生時代は夢を持っていたが、生活という現実の前に今となっては学生時代に描いていた夢は何処へやらそして、もう1人が全てを自分の会社を大きくすることだけに人生の全てをつぎ込んできた男。そのために彼は家族を犠牲にしてきた。
 大きく異なる境遇、人生を歩いてきた2人だったが、彼らは癌で余命6ヶ月の宣告を受け、しかも同じ病室で一緒になる。最初は見知らぬ者同士で2人の仲も上手くいかなかったが、次第に心を通じ合わせる。このまま2人は同じ病室で死んでいくのかと思われたが、2人はある事を切っ掛けに人生最後のフィナーレを飾るべく、病室を抜け出し旅に出る。そんな2人が生きることにおいて最も大切だと気付く物とは何だろう
 ちょっとした観光旅行気分が味わえ、ちょっと雑学を身に付けることが出来るし、誰が観ても楽しめる最高の人生の見つけ方を紹介します

最高の人生の見つけ方 [DVD]
ジャック・ニコルソン,モーガン・フリーマン,ショーン・ヘイズ,ロブ・モロー,ビバリー・トッド
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 46年間ひたすら自動車整備士として、家族を養うために働いてきたカーター(モーガン・フリーマン)。彼は大学生の時は夢があったが、大学生の時に出会った今の奥さんであるバージニア(ビヴァリー・トッド)と結婚。それ以来妻や子供たちを養うという現実のために自ら本当にやりたいことにチャレンジすることをして来なかった。そんな人生に彼は少しだけ後悔している。

 また大富豪で自らの会社を大きくすることに全ての人生を捧げてきたエドワード(ジャック・ニコルソン)。仕事で多忙な人生を過ごしてきたが、彼は数回結婚生活に失敗してきた。今の彼には企業買収と有名ブランドのコーヒーを飲むこと以外に興味を持たなかった。
 そんな境遇、歩んできた人生が全く異なる2人だったが、余命6ヶ月の癌を宣告され、同じ病室に入院することになる。全く見知らぬ者同士だった2人は最初こそは仲良く出来なかったが、次第に心を通じ合わせるようになっていく。

 ある日のこと、カーター(フリーマン)がまだ学生の時に、哲学を教える教授から棺おけリストを作れと勧めるように言われたことがあった。棺おけリストとは死ぬまでに叶えたい事を全て挙げたリストのことだった。
 カーター(フリーマン)は入院してから棺おけリストの事を思い出し、叶えたいことをメモ用紙に書いていたのだが、そのメモをエドワード(ニコルソン)に見られてしまう。

 棺おけリストの事に興味を示したエドワード(ニコルソン)によって、2人は死ぬまでに叶えたい事を挙げていき棺おけリストを完成させる。そして2人は棺おけリストに書いたことを実行するために病室を抜け出し、壮大な旅に出るのだが・・・笑えるリストの内容と彼らが気付く最も大切な物とはぜひ映画を観てください



 特に目新しい題材でもないが、それでも大いなるユーモアがあり、アメリカ人が大切にしている物が描かれていて大いに感動できます。特にエドワード(ジャック・ニコルソン)がリストに挙げた最後の方に叶える出来事はとても良いです
 だけど生きる意味って何だろう?その問いに対する答えは死ぬまで解らないかもしれません
 原田君よ、せっかくお勧めしてくれたからブログに書いてあげたぞ

 監督はスタンド・バイ・ミーなどヒット作多数のロブ・ライナー。スティーブ・キング原作のホラー・サスペンスのミザリー、軍事サスペンスのア・フュー・グッドメンなども良いですが、個人的にはメグ・ライアン主演の大人の恋愛映画恋人たちの予感がお勧めです。

 そしてこの映画の売りは名優2人の競演が挙げられます
 エドワードを演じるジャック・ニコルソンは今さら説明する必要の無い大スター。名作がたくさんあり過ぎ。あえて、有名では無い個人的に好きな映画を挙げるとメリル・ストリープと共演した黄昏に燃えてと言う作品が良かった。他に巨匠ジョン・ヒューストン監督、キャサリン・ターナー共演の女と男の名誉はもっと評価されても良い作品でお勧め。他にショーン・ペン監督のプレッジはもっと評価されても良いし、ぜひ観て欲しいです。ホラー系が好きな人ならスタンリー・キューブリック監督のシャイニングをお勧めできる。

 カーターを演じるモーガン・フリーマンも説明する必要の無い大スター。彼の出演作品は名作多数、お勧め多数。彼の出世作であるドライビングMISSデイジーはお勧め。クリント・イーストウッド監督作品の許されざる者ミリオンダラー・ベイビーインビクタス/負けざる者たちはお勧めであり、観たことが無ければ今すぐにDVDをレンタルするなりして早く観なければならない。
 他に有名どころでセブンショーシャンクの空に。他に有名では無いところでは、ラッセ・ハルストレム監督、ロバート・レッドフォード、ジェニファー・ロペス共演のアンフィニッシュ・ライフ、ベン・アフレック監督のゴーン・ベイビー・ゴーンは名作に挙げてもいいぐらいのお勧めです

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競馬 ジャパンC予想

2011年11月27日 | 競馬予想

ジャパンカップ予想


 今年のジャパンカップはドバイWCの優勝馬に、凱旋門賞の勝ち馬と2着馬が出走するなどまさに世界ナンバーワンを決めるのに相応しい馬たちが出走してくる。日本の馬もハイレベルの馬が揃った。今年は外国の馬が4頭しか出走しないが、去年のように低レベルの馬ばかりたくさん来るよりも、今年のように大きな目玉がやってくる方がレースは楽しいし、予想もやりがいがある。
 しかし、今回のレースはどの馬が逃げるのだろう。恐らくアメリカからやって来たミッションアプルーが逃げるような恐らく瞬発力勝負になりそうな気配もあるけれど、そうなると内枠の好位からレースを運べる馬を本命にしたくなる

◎ 6 トゥザグローリー
○15 エイシンフラッシュ
▲ 5 トレイルブレイザー
▲ 7 ペルーサ
△ 2 ブエナビスタ
△ 4 オウケンブルースリ
△13 デインドリーム
× 9 サラリンクス
×14 シャレータ

 僕の本命は6番のトゥザグローリー。前走の天皇賞(秋)は本調子とは思えなかったが、途中は勝ってしまうかの手応えだった。その休養明けを叩いて調子は上向きなのは確実。そして今回は内枠を引いたし、好位のインで折り合いをつけるレースが出来そうだ。スローペース濃厚で折り合いの不安も内枠で解消した。距離も2,400Mには不安は無いし、母がトゥザヴィクトリーという超良血馬。GⅠホースになる資格は充分だ。

 対抗には15番のエイシンフラッシュ。前走の天皇賞(秋)はハイペースの流れを追いかけてしまったのが敗因か。しかし、途中までは見せ場たっぷりだったし、休養明けだったことを考えると、今回のジャパンカップに向けて評価を落とすべきでは無いと思う。しかも、ジョッキーはノリノリの池添騎手。今回も勝てるぞ。しかし、この外枠がマイナス材料。枠順の差で対抗に。

 単穴には2頭挙げる
 まずは5番のトレイルブレイザーを挙げる。前走のアルゼンチン共和国杯は外から追い上げられたが、最後は余裕があった。なかなかしぶとい脚を使うが、これは明らかに東京の地力勝負なら向く。瞬発力勝負はちょっと辛い印象はあるが、ジョッキーは武豊。今年は大した活躍も無いし、全く美味しいところすらない状態。この好枠を得て早め先頭で押し切る可能性はある。

 次に7番のペルーサ。今年はゲートの心配は無さそうだ。前走でジョッキーも感触を掴んでいるから、今回はスタートナリの位置取りで勝負するだろう。瞬発力は前走で証明済み。市長も感じられる今なら勝つ可能性ある。

 外国馬はやはり凱旋門賞を制したデインドリームがやっぱり強そう。しかし、今回の日本の馬たちの意地に期待したい。3着にちょっと骨のある外国馬は抑えておけばいいかな

買い目 三連単フォーメーション
 1着 6
 2着 2、4、5、7、13、15
 3着 2、4、5、7、9、13、14、15

買い目 三連単フォーメーション
 1着 5、7、15
 2着 6
 3着 2、4、5、7、9、13、14、15

買い目 三連単フォーメーション
 1着 15
 2着  2、4、5、7、13
 3着  6                                  合計 68点

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映画 月に囚われた男(2009) 社会風刺SF映画

2011年11月23日 | 映画(た行)
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 近未来を描いたSF映画と言ったような紹介をされる作品は多々あるけれど、いくら未来の事でもこの手の映画はほとんどが有り得ないストーリーばかりでシラけた気分で観終わってしまうのがオチしかし、今回紹介するSF映画である月に囚われた男は、企業にとって人件経費削減の方法としてこんな素晴らしい方法があったのかと妙に納得できるし、それ以上にグローバル社会が進む企業において、海外へ飛ばされるのは我慢できても、お月様に飛ばされるのだけは絶対に嫌だと感じる事ができる映画だ。
 何かと会社の財産を私物化してまう大企業の偉いサン達には末端の労働者たちの働く環境については興味が無いから、お金の使い道を間違ってしまう。そんな大企業にこき使われる労働者の悲哀を感じる現実的なテーマが盛り込まれている事にこのSF映画の面白さを感じる。

 この映画の印象としては、SF映画史における二大名作?と呼ばれる2001年宇宙の旅惑星ソラリスを足したようなイメージ。その2本の名作映画を観たことがある人にとって、『それは凄い傑作だ』と思うか、または『爆睡間違いなし』と思ってしまうかのどちらだろうか
 しかし、この映画には前述したような大企業の怠慢さと労働者の悲哀を感じることが出来るし、ちょっとしたサスペンスも感じることが出来る。よっぽどの睡眠不足で無い限り観ている最中に寝てしまうということは無いはずだ。
 この映画には登場人物がほとんど1人しか出てこないし、SF映画と言っても低予算がバレバレ。しかし地味な印象で避けてしまうのは勿体無い映画。特撮よりも内容重視のSF映画月に囚われた男を紹介します

月に囚(とら)われた男 コレクターズ・エディション [DVD]
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 近未来において、地球にはエネルギーが無くなり、月でエネルギーが採掘されている。ルナ産業の従業員であるサム(サム・ロックウェル)は3年契約で月の裏側にあるエネルギー採掘基地に派遣され、1人ぼっちで働いている。地球との通信衛星が壊れているため、録画データーでのやり取りを通して地球にある本社や家族とやり取りしている。
 月の基地において、サム(ロックウェル)の話し相手はガーディー(声・ケヴィン・スペイシー)と名づけられた人工知能ロボットのみ。地球で待っている妻テスとまだ幼い娘のイヴ(カヤ・スコデラリオ)と再会できることを心の支えに、残り2週間で任務終了というところまで耐えてきた。

 ある日、サム(ロックウェル)は採掘作業のために基地外へ出るが大事故を起こしてしまう。医務室で意識を取り戻したサム(ロックウェル)だったが、ガーディーの不審な行動を目撃する。何だか怪しいと再び事故現場に戻ったサム(ロックウェル)は、ありえない物を見てしまうそれ以来、サム(ロックウェル)は自分と同じ顔をした人間と一緒に居る事になってしまい・・・果たして、もう1人のこの男はお化けなのか、それとも???ちょっぴり感動できる結末は映画を観てください



 ガーディーと名付けれられたロボットの顔がニコちゃんマークなのが笑える。そしてニコちゃんマークで表現されるガーディーの表情が実は重要であることに気づくこの映画をまだ観ていない人はニコちゃんマークに気をつけろ
 しかし、後から登場するサム(ロックウェル)の方が頭が良いのにはよく考えたら笑えるし、予定外の出来事に困惑し次第に心情が変化していくロボットのガーディーもよく考えたら笑える存在だったことに今頃気づいた
 
 ちなみに監督はこの作品がデビューとなるダンカン・ジョーンズ。ただ今ミッション:8ミニッツが絶賛?公開中。しかし、この人の注目すべき点はあのデヴィッド・ボウイを、お父さんに持っていることです。

 今回において、難しそうな演技に挑戦している主演のサム・ロックウェルはジョージ・クルーニーの初監督作品であるコンフェッションで主役を演じていました(この映画は脇役やカメオ出演の方が豪華です)。しかし、個人的に印象的なのはトム・ハンクス主演のグリーンマイルにおける殺人者。他にも色々な作品で脇役でよく見かけます。

 そしてロボットのガーディーの声を担当していたのが名優ケヴィン・スペイシー。本当にたくさん台詞が有ったとはいえ、勿体ない使い方。映画を観ているときは彼の声だったと全く気がつきませんでした。

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映画 ワルキューレ(2008) ナチス関係の映画はたくさんありますが・・・。

2011年11月21日 | 映画(わ行)
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 25年もの長きに渡り、人気者であり続け、相変わらず格好良い男であるトム・クルーズ。そんな彼の大ヒットシリーズ映画と言えばミッション:インポッシブルシリーズ。しかし、あの映画を観た人の中には少し心の中で引っかかる物を感じたりする。例のごとく、素敵な笑顔を振り撒き、大して苦労せずに次々と任務を遂行していくトム・クルーズ演じるイーサンハントの姿を見て、どこがミッション:インポッシブル(不可能な任務をする)なんだと
 実はミッション:インポッシブルのタイトルは、同じトム・クルーズ主演映画でも人類史上始まって以来の悪人度ナンバーワンであるアドルフ・ヒトラー暗殺計画の実話を基にした今回紹介するワルキューレこそ相応しい。

 大問題作映画のヒトラー~最期の12日間~が2004年にドイツで公開されて以来、実話を基にしたナチス関連の映画が色々な国でたくさん製作された。そんな中でも少し歴史を勉強した気分になり、大スターが出演していることもあって純粋に映画を楽しめるという観点から今回紹介するワルキューレは最も付き合いやすい映画だと思う。

 ドイツは多くのノーベル賞受賞者を出しているように歴史上において優秀な人物が多い。科学、文学、音楽の世界においても優秀な人材を多く輩出しているし、現在でもボロボロのEU経済を苦しいながらもほとんど一国だけで引っ張っている状態。ところが人類史上始まって以来の悪人度ナンバーワン及び、ナチスという組織のおかげでドイツのイメージが悪くなり勝ちで、それこそ第二次世界大戦中のドイツ人は全員が極悪人のレッテルを貼られかねない。しかし、実はドイツ人及びナチス内部の中にも祖国ドイツのために尽くす純粋な愛国心を持ち、ヒトラーの行動に大いに疑問を持っていた人々が多くいたことがこの映画はよく伝えている。
 だいたいナチス関連の映画となると徹底的にナチスを叩く映画ばかりだったのには、内心では飽き飽きしていたのだがナチス党員の中にもこのような人間が居たことを知るには非常に貴重な映画。しかも、誰もがヒトラーが暗殺されていない事を知っているのに、ミッション:インポッシブルよりもハラハラドキドキできるワルキューレを紹介します

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トム・クルーズ,ケネス・ブラナー,ビル・ナイ,トム・ウィルキンソン,カリス・ファン・ハウテン
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トム・クルーズ,ケネス・ブラナー,ビル・ナイ,テレンス・スタンプ,トム・ウィルキンソン
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 第二次世界大戦末期において、ドイツ軍の敗北は殆ど決定的であった。そんな状況の中での北アフリカ戦線においてクラウス・フォン・シュタウフェンベルグ大佐トム・クルーズ)は上司に兵士を無駄死にさせないために撤退を進言するが、ちょうどその時に連合軍から猛攻撃を受け、シュタウフェンベルク大佐(クルーズ)は左目、右手を失う怪我をしてしまい、ベルリンの予備指令部勤務となる。

 実はベルリンの予備司令部はヒットラー独裁政権に対して反撥しているレジスタンス達の集まりの場と化していた。そこではヒットラー暗殺計画の話し合いがされていたが、シュタウフェンベルク大佐(クルーズ)もその作戦の話し合いに加わるようになる。しかし、そこで話し合われていたヒットラー暗殺計画の中味に彼は大いに不満を持っていた。

  シュタウフェンベルク大佐(クルーズ)は自宅に帰り、妻のニーナ(カリス・ファン・ハステン)や子供たちに迎えられる。
 彼は自宅でワーグナーの音楽を聴いていた時に、ドイツ国内における有事の際に発動されるワルキューレ作戦を利用することを考え、ヒットラー暗殺及び現ドイツ政権の転覆を謀るべく、レジスタンス仲間と計画を実行しようとするが・・・とてもスリリングな展開は映画を観てください



 ワルキューレと言えば、今回の作品にも使われ、フランシス・フォード・コッポラ監督の地獄の黙示録の中でも使われた勇ましいあの音楽を想像しますが、北欧神話に見られる女神達の事を言うそうです。今回だけに限らず映画を観ると、色々な雑学の知識を得ることが多々あります。
 しかし、トム・クルーズ演じるクラウス・フォン・シュタウフェンベルグ大佐の実行力、カリスマ性は凄いのですが、チームのまとまりがもう1つだったのには残念でした

 ちなみに監督はブライアン・シンガーナチス関連の映画を撮る監督はユダヤ人が多いですが、やっぱりこの人もユダヤ人です。
 この監督の代表作はXーメンシリーズと言うことになるのだと思いますが、サスペンス映画の大傑作であるユージュアル・サスペクツが面白い。まだ観ていない人はDVDをレンタルするなりして、直ぐに観ないといけない

 主演のトム・クルーズは今さら説明不要の大スターですが、フランシス・フォード・コッポラ監督のアウトサイダーが今となっては懐かしい。あの映画で若手スター達がたくさん登場しましたが、その中でも最も目立っていなかったトム・クルーズが1番出世しました。アウトサイダーを観て、トム・クルーズが何処に出ているのか探してみましょう。
 ちなみに僕は彼の出演作品では名優ダスティン・ホフマンと共演したレインマンが1番好きです。他にはポール・トーマス・アンダーソン監督の群集劇のマグノリア、凄腕の暗殺者を演じたジェイミー・フォックスと共演したコラテラルあたりがお勧め。

 トム・クルーズの奥さんを演じたカリス・ファン・ハウテンは、ロボコップ、氷の微笑、ショー・ガール等で知られる名匠ポール・バーホーベン監督のナチス絡みのサスペンス映画ブラック・ブックでの熱演が印象的。この人はけっこう美人です。

 他にはちょっと頼りないレジスタンス仲間の中でも、信念を感じさせるアルブレヒト・メルツ・フォン・クイルンハイム大佐を演じたクリスチャン・ベルケルはその風貌が活かされ、色々な映画において悪役でよく見かけるドイツの名優。出演作はesブラック・ブックなど。個人的にはデンマーク映画で、これまたナチス絡みの誰がためにおける若きレジスタンス達を追い込む秘密警察のボス役が印象的です。

 他にはイギリスの名優ケネス・ブラナーテレンス・スタンプなど多くの有名俳優が出演しています

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映画 昼下がりの情事(1957) ロマンティック・コメディの傑作です

2011年11月18日 | 映画(は行)
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 エロ映画を想像させるタイトルに吊られて、つい観てしまった映画・・・ではなく、未だに人気の色あせないオードリー・ヘプバーン主演のロマンチックコメディーの名作?としてお勧めできる映画。ちなみに彼女の相手役であるプレイボーイを演じるのが映画史に残る大スターゲーリー・クーパー
 とにかく多くの映画に出演し、数々の名作に出演しているゲーリー・クーパーだが、ハリウッドを代表する二枚目であり、背が高くて、ちょっとケビン・コスナーに似ていて、1930年代から1950年代にかけてのハリウッド映画黄金期に大活躍し、1961年に60歳で死ぬまで大スターであり続けた男。
 これぐらい褒めておかなければ、オードリー・ヘプバーンの主演作という予備知識だけでこの映画を観てしまうと、きっと誰もが次のような疑問を持ってしまう。どうしてオードリー・ヘプバーンのような若くて、可愛い女の子があんな年寄りのおっさんを好きになってしまうのだろうか?と

 この映画が公開された1957年はオードリー・ヘプバーンは28歳、ゲイリー・クーパーは56歳。しかも、オードリー・ヘップバーンは実際よりも若く見えるから、見た目の年齢差は30歳ぐらい離れているように見えなくもない。しかし、ゲイリー・クーパーの凄さをちょっとでも知っている者が観れば意外や意外、これがカップルとして充分に成立しているように見えてしまう
 よく考えてみれば、現実の世界において加藤茶が45歳も年下の女性と結婚するなど、たかが28歳違いの男女の恋愛など驚くことでもない。そう言う意味では、古い映画だけれど今だからこそ変な偏見を持つことなく観ることができる。

 さて映画の方も大スターの魅力に頼っただけのロマンチックコメディと言う言葉で片付けるのには勿体無い面白さで、最近は笑いと言えば下ネタばかりじゃんと不満をもっている人にも充分に観賞に耐えられる知的な笑いがある。お洒落な台詞は楽しいし、犬や合唱団がうまく使われていて笑えるところは、ああ俺もこんな面白いギャグが思いついたらなあ~と嫉妬してしまうほどの巧みさを感じてしまった。
 なんだかちょっとお洒落で、上質なロマンチックコメディが観たいと思う人にお勧めしたい昼下がりの情事を紹介します
 
昼下りの情事 [DVD]
オードリー・ヘプバーン,ゲイリー・クーパー,モーリス・シュヴァリエ,ジョン・マッギヴァー,ヴァン・ドゥード
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 世界中の大都市の中でも、とにかくキスをしている人がやたらと目立つパリが舞台。クロード(モーリス・シュヴァリエ)は私立探偵であり、ロンドンへ出張しているX氏(ジョン・マッギーバー)の依頼で妻の浮気調査中。クロード(シュヴァリエ)はX氏(マッギーバー)の妻が、ホテル・リッツにおいてアメリカ人の大富豪であるフラナガン(ゲーリー・クーパー)と密会している所を写真にしっかりと収める。

 ロンドンから戻ってきたX氏(マッギーバー)が、クロード(シュヴァリエ)の家に妻の浮気調査の結果を聞きに来る。クロード(シュヴァリエ)はX氏(マッギーバー)の妻がフラナガン(クーパー)と会っている写真を見せるが、その写真を見たX氏(マッギーバー)は怒り、フラナガン(クーパー)の泊まっているホテルの部屋へ行き、今夜彼を撃つと言って立ち去る。

 父のクロード(シュヴァリエ)とX氏(マッギーバー)の会話をコッソリと聞いていたアリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)は、音楽学校で授業を受けていても、ただならぬ会話の内容が気になって集中できない。彼女はX氏(マッギーバー)がフラナガン(クーパー)を撃つのを防ぐために、彼女もフラナガン(クーパー)の泊まっているホテルの部屋へ向かう。

 危ういところアリアーヌ(ヘップバーン)の機転により、X氏(マッギーバー)がフラナガン(クーパー)を撃つことを阻止する。しかし、世界中をビジネスで駆け回る大富豪であり、女遊びも有名なフラナガン(クーパー)はアリアーヌ(ヘプバーン)に翌日に会おうと言い寄ってきた。
 フラナガン(クーパー)の誘いを断ったアリアーヌ(ヘプバーン)だったが、なぜか彼のことが気になって仕方のない彼女は結局彼に会いに行ってしまう

 仕事の都合でどうしてもパリを離れないといけないフラナガン(クーパー)とアリアーヌ(ヘプバーン)はお互いが恋愛の達人の振りをしてアッサリと別れるが、アリアーヌ(ヘプバーン)は何だかとても切ない気持ちになっていた。そして数ヵ月後にアリアーヌ(ヘプバーン)はオペラの劇場でフラナガン(クーパー)を見掛けてしまい・・・アリアーヌ(ヘップバーン)の事を更に深く知ろうとするフラナガン(クーパー)と、実は恋に奥手であることを知られたくないアリアーヌ(ヘプバーン)の駆け引き、そして純粋な人ならば大いに感動するクライマックスは映画を観てください



 ラストのオードリー・ヘプバーンを見てたら、こんな素敵な女の子が本当に居るのかと思ったりしました。しかし、最後の最後まで合唱団が笑いを誘ってくれます

 ちなみに監督はビリー・ワイルダー。僕が最も大好きな映画監督です。彼はサスペンスも今回のようなコメディーにおいても、抜群の演出力を発揮する。
 サスペンスタッチの作品なら情婦がお勧め。そしてコメディならアパートの鍵貸しますがメチャクチャお勧め。特にアパートの鍵貸しますではコメディー映画の真髄を感じることが出来ます
 しかし、ビリー・ワイルダー監督の映画は名作が多く、また名作とよばれる作品にあり勝ちな堅苦しさが無いのが良い。前述した2作品以外にも、麗しのサブリナ第十七捕虜収容所深夜の告白サンセット大通りワン・ツー・スリー翼よ!あれが巴里の灯だお熱いのがお好き等どれもお勧め。ついでにフロント・ページもお勧めしておこう

 主演のゲーリー・クーパーは先述したようにハリウッド映画史に残る大スター。フランク・キャプラ監督作品のオペラハット群衆のような誠実な二枚目がよく似合う。
 他にちょっとした伊達男を演じたモロッコ、ホームラン王ルー・ゲーリックを演じた打撃王、特にお勧めなのが正義と現実の境で悩む保安官を演じたフレッド・ジンネマン監督、グレース・ケリー共演の真昼の決闘

 オードリー・ヘプバーンは不朽の名作ローマの休日が有名ですが、今回と同じビリー・ワイルダー監督の麗しのサブリナは特にお勧めです

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映画 ワンダとダイヤと優しい奴ら(1988) 動物愛護団体から訴えられそう・・・でも笑える

2011年11月16日 | 映画(わ行)
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 僕たち日本人から見れば、アメリカ人もイギリス人も見た目は同じだし考えてることも一緒だろと思える。しかし、結果に向かって一切の寄り道をせずに一直線に向かっていくアメリカ人に対して、紳士の集まりであるイギリス人には騎士道精神という言葉があるように、戦いはフェアであり、ルールを守り、敗者には憐れみをというような高尚な精神構造をしている・・・と書いてみたが、本当にそんな立派なイギリス人が居たなんて聞いた事がない
 しかし、仮にもイギリスが紳士の国であったとして、そこへ何かと高圧的なアメリカ人が乗り込んでくる設定が笑える映画が今回紹介するワンダとダイヤと優しい奴らです。しかし、アメリカ人は個人個人の能力は凄くてもチームワークが悪い。だからアメリカは野球でも日本に負けてしまう。
 確かにアメリカ映画を観ていても銀行強盗をテーマにした作品において、裏切り者が出てきて全てがパーになってしまう映画が多い。時々オーシャンズ11やその続編のような、見事なチームワークで大金を盗み出す映画もあるが、だからあの映画は大して面白くない。

 そして今回紹介するワンダとダイヤと優しい奴らはロンドンを舞台にイギリス人とアメリカ人が手を組んでダイヤを盗むが、果たしてそのダイヤが何処に行ってしまったの?というストーリーこの映画を観るとアメリカ人の横暴さがよくわかるし、利益の損得勘定だけで動くアメリカ人に対してかなり皮肉的な描き方がされている。
 しかし、外国が舞台でも全く臆することなく、我がままに振舞えるアメリカ人の態度を、ちょっと奥手の日本人も少しぐらい見習わなければならない。

 さてこの映画はダイヤモンドを奪うシーンに緊迫感があるわけではなく、その後のダイヤモンドを巡る駆け引きが笑えるコメディー。流石は紳士の国であるイギリス流の笑いはスマートで上品・・・と言うのは大嘘で、動物団体からクレームが来そうな笑いと、お馬鹿満載で少しばかり下品な笑い。個人的には大笑いできる展開だったのだが、果たしてこの映画を観てどれだけ多くの人が笑えるかは少し心配だ。

 ダイヤモンドを巡る争いにおいて、勝利を得るのは誰か?そして1番悲惨な目に遭ってしまうのは?あんな悲惨なシーンは笑っては駄目だと思いながら、ついつい笑ってしまうワンダとダイヤと優しい奴らを紹介します

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 イギリスのロンドンにおいて、イギリス人のリーダー格であるジョージ(トム・ジョージソン)と吃音を抱えるケン(マイケル・ペイン)、そしてアメリカからやって来たオットー(ケヴィン・クライン)とワンダ(ジェイミー・リー・カーティス)の4人は完璧な計画を立て1300万ポンド相当のダイヤモンド強盗に向かった。
 オットー(クライン)とワンダ(カーティス)は兄妹というふれ込みだったが、実は恋人同士。彼らはダイヤモンドを奪った後は横取りしようと企んでいた。

 果たしてダイヤモンドを盗み出す事に成功した後に、早速オットー(クライン)とワンダ(カーティス)は他の2人を裏切り、ジョージ(ジョージソン)をダイヤモンドを奪った犯人として警察に通報。ジョージ(ジョージソン)は簡単に警察に捕まり、オットー(クライン)とワンダ(カーティス)はダイヤモンドが隠してあるはずだった金庫を空けて見るが、中にはダイヤモンドが無かった

 ジョージ(ジョージソン)は刑務所において、弁護士のアーチ(ジョン・クリーズ)と今後の裁判について話し合っている。
 2人が話し合った後に、オットー(クライン)とワンダ(カーティス)は遅れてやって来るが、きっとジョージ(ジョージソン)が弁護士のアーチ(グリーズ)にダイヤモンドのある場所を教えているはずだと考えたワンダ(カーティス)はアーチ(グリーズ)に色仕掛けで近づこうとするが、やたら嫉妬深いオットー(クライン)のためになかなか成功せずに・・・相当ハチャメチャで、ダイヤモンド争奪の行方と意外な展開は映画を観てください



 吃音を抱えるケン、外国語フェチのワンダなどの人物設定の効果は大して意味が無いような感じがしましたが、イギリス人から見れば少し意見が異なるのかもしれないです。三匹の犬が次々に・・・されてしまうシーンは犬が好きな人には耐えられないかもしれないですが、個人的には大笑いしてしまいました。これがイギリス流の笑いなのかと思ったりします。
 実はこの映画は以前にもブログで感想を書いていました。以前に書いてあったブログはかなり恥ずかしいので消しておきます

 さて出演陣についてですが、大いに目立っていたのが今回の演技でアカデミー助演男優賞に輝いたケヴィン・クライン。今回はかなり弾けた横暴なアメリカ人を演じていましたが、コメディ作品からシリアス作品までその幅の広さは驚きです。最近はちょっと見かけませんが、多くの名作、良作で主演で登場している名優です。
 お勧めはシリアスのドラマ作品ではソフィーの選択遠い夜明け、コメディ作品ではデーヴがお勧め。
 そして私生活では僕らの世代のアイドル的存在だったフィービー・ケイツと結婚していることについて、なぜかわかりませんが流石だと思います。

 そして曲者的な俳優たちの中で紅一点で頑張ったジェイミー・リー・カーティス。正直なところ目立つほどの美人だとも思いませんが、ナイスバディには目を見張り、今回の映画ではとても魅力的です。ホラー映画の類に多く出演しているイメージがありますが、個人的にはエディ・マーフィと共演の大逆転、アーノルド・シュワルツェネッガーと共演したトゥルー・ライズがお勧め。

 そしてモンティ・パイソンというイギリスのコメディ・グループの事をよく知らないのですが、ジョン・クリーズマイケル・ペインはそのメンバー。
 もしかしたら。モンティ・パイソンをよく知っている人ならばこの映画は更に楽しめるかもしれないです。

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映画 ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008) 意外にも感動したりして

2011年11月14日 | 映画(は行)
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 アメコミ映画のヒット作であるヘルボーイの続編。映画製作の企画において、大ヒットした勢いを活かして続編を撮ってしまえという考え方は、楽して儲けるという点では非常に正しい考え方。確かに続編となれば、たくさんのお金を掛けられるから爆発シーンの規模が大きくなったり、死人がたくさん出たりスケールアップさせることができる。しかし、そこには目新しいアイデアを感じることも無いし、マンネリ化を感じたりして非常に残念な気分になることがあるのは僕だけではないだろう。
 さてシリーズ化された映画で1作目より2作目の方が面白かった映画ってあったかなと考えてみるが、なかなか思い当たらない。ダークナイトバットマン ビギンズより面白かったが、そのテーマ性はこの2作品では大きく異なるし、まるで別物の感じがする。あれぐらいの異なる内容にしなければ斬新性を感じさせることは難しい。
 さて今回紹介するヘルボーイの続編であるヘルボーイ/ゴールデン・アーミーの結果は如何に?

 前作のヘルボーイの面白さは、この主人公の笑えるキャラクターが挙げられるだろう。魔界から誕生した主人公のヘルボーイだが、その厳つい容姿から想像しにくいが人類のために魔界からの生物と戦う善玉ヒーロー。真正面から巨大な敵に男らしく格闘技を臨んでいくところは、まるで殴ったり、投げられたり、絞められたり、往年のプロレスの名勝負アンドレ・ザ・ジャイアントVSスタン・ハンセンを観ているような熱いシーンだ。
 そして外見は怖そうでブサイクだが、大好きな女の子の前ではジェントルマンを装ったり、人情に篤かったり、ちょっと笑えることを言ったり、お茶目な部分もある。そんな主人公のキャラクターが見事に受けた。

 そして今回の続編においては、さらにこの主人公のキャラクターが前作より詳細に描かれていて笑えるし、格闘シーンも大いに楽しめる。前作では大して目立たなかった半魚人でサイコメトリーを駆使するエイブや念力で炎を発することが出来るエリザベスといった脇役にも見せ場が充分にある。
 そして、ビジュアル的な見どころとして、前作以上に気持ち悪さを増した人間以外の生物たち。人間以外の生物が集まっている市場が出てくるが本当に気持ち悪い。『歯の妖精』とか『森の妖精』なんて名前の付けられたキャラクターが登場するが、見た目は妖精どころか化け物及び怪物レベル。
 特に冒頭のシーンにおいて捕まえた魔界からの生き物を数人がかりで人間が取り押さえるシーンは気持ち悪いを通り越して笑ってしまった。他にも肉体の存在しない空気人間が登場したり、人間以外の生物に対するこだわりは他の映画には見られないこの映画の特徴だ。

 ここまでなら単に前作より笑い、気持ち悪さがパワーアップしただけの普通のシリーズ化された続編映画に終わってしまうが、進歩した人間社会に対して警告を発しているところが前作とは大いに違うそして恋愛の要素がかなり重要的な位置づけになっているのは前作からは想像し難くなかなかの驚きだ。そして何と言っても感動できる映画になっていることがさらに驚くヘルボーイ/ゴールデン・アーミーを紹介します

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 昔むかしの遠~い昔のこと。地球上では人間と魔界の生き物との戦いがあり、魔界の王様は恐るべき残忍性を持ったゴールデン・アーミーと呼ばれる軍隊を作り上げる。その結果ゴールデン・アーミーは情け容赦なく人間を抹殺していく。
 しかし魔界の王様は、ゴールデン・アーミーのあまりにも横暴な残虐性に驚き、悲しみ、人間と暫らくの休戦の交渉に入る。交渉の結果、人間は街に住み、魔界の生物は森に住むように協定を結び、世界が滅ぶまでこの協定は結ばれる。そして王様はゴールデン・アーミーを地中の奥深くに閉じ込め、ゴールデン・アーミーを解き放つ鍵である王冠を3つに分ける。その内の2つを王様が持ち、1つを人間が持つようにした。
 そのことに反対したのが人間を信じられないヌアダ王子(ルーク・ゴス)。必ず人間達は約束を破ると言い残し、彼は王様たちの前から姿を消してしまった。

 さて現在において超常現象捜査防衛局のエージェントとして働くヘルボーイ(ロン・パールマン)は、魔界の生き物や怪事件に対して、人目につかないように極秘で任務に当たっていたが、次第に人間たちもヘルボーイの存在に気付き始める。ヘルボーイ(パールマン)が堂々とピースをしている写真が出まわる度に、その対応にFBIの局長であるトム(ジェフリー・タンバー)はヘルボーイ(パールマン)の存在を否定するのに躍起になっている。
 ヘルボーイ(パールマン)の方も任務に負われながらも恋人のエリザベス(セルマ・ブレア)との言い争いが絶えないのが悩みの種。しかも、エリザベス(ブレア)の体にも大きな変化が

 ちょうどその頃、人間の世界では自然が破壊され、どんどん人間社会が発展していくのに脅威を感じたヌアダ王子(ゴス)が動き出す。彼はゴールデン・アーミーを復活させるために3つの王冠を集めようとする。まずはニューヨークのマンハッタのオークション会場に現われ、人間に与えられた王冠の一部を奪い、さらに彼は王様の前に現われ、彼を刺し殺し王冠の一部を奪う。
 そして残り1つの最後の王冠はヌアダ王子(ゴス)と双子の妹であるヌアラ王女(アンナ・ウォルトン)が持ち去ってしまった。ヌアラ王女(ウォルトン)はヌアダ王子(ゴス)から追いかけられることになる。

 オークション会場での事件の知らせを聞いたヘルボーイ(パールマン)達は、現場に向かうが・・・人類を助けようとするために、ゴールデン・アーミー復活を阻止しようと戦うヘルボーイ達の、どこか悲しくなる戦いは映画を観てください



 ヘルボーイが人間のために戦う姿を見て、観賞する我々は純粋に楽しめると思いきや、なかなか意味深なシーンが連発する。化け物同然の姿をした生き物が人間以上に活躍する姿を見て楽しむのも結構だが、この映画に登場する人間達の行いを見て充分に反省する気持ちが生まれれば、なお更この映画を観て良かったと思えるかもしれない
 個人的に不満があるとすれば、ヘルボーイとヌアダ王子の剣を合せての戦いは少しイケてなかったと思うぐらいか。だけど心が純粋な僕はエイブの姿に涙が出そうなぐらい感動しました

 ちなみに監督は前作のヘルボーイに引き続きギレルモ・デル・トロ人間以外の生き物に対するこだわりが感じる映像表現はパンズ・ラビリンスでも大いに感じます。しかもパンズ・ラビリンスに登場するキャラクターが、今回も使われているような気がしたのは僕だけでしょうか?ちょっと最近はこの監督の映画にはまりつつあります

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競馬 エリザベス女王杯予想

2011年11月13日 | 競馬予想

エリザベス女王杯予想


 去年の勝ち馬が今年も外国から参戦してきたし、去年の牝馬三冠馬も登場、今年のオークス、秋華賞を制した馬が出走してくるし、他にも実績のある馬が出走するなど好メンバーが揃った。しかし、本命にする馬が難しい。なかなかハッキリした決め手が無く、今ひとつ突き抜けたオーラーがどの馬にも無い。そんな混戦模様のようなレースだと思いきや、実は1頭スノーフェアリーの能力が飛びぬけていたりして

◎10 フミノイマージン
○ 2 イタリアンレッド
▲ 3 ホエールキャプチャー
▲18 スノーフェアリー
△ 1 アヴェンチュラ
△ 7 アニメイトバイオ
△11 ブロードストリート
× 8 レーヴディソール
×17 レディアルバローザ
? 4 アパパネ

 本命には10番のフミノイマージンを挙げたい。前走の府中牝馬Sでは叩き合いの3着に負けたとはいえ、休養明けで本調子では無かった。叩き2走目で前走より大幅な上積みがありそうだ。
 そして心強いのがジョッキーの太宰騎手の存在だ。太宰騎手って、お前何言ってんの?なんて言われるかもしれないが、実は初めて今年の重賞を勝ったり、安光さんの娘さんと結婚するなど最近は公私ともに恵まれている。こんな幸せの絶頂期にGⅠレースを勝てなくて、いつ勝つ
 当然、馬だってGⅠレースを勝っても不思議では無い能力を持っている。

 対抗には2番のイタリアンレッド。ここまで重賞を3連勝中とこれ以上に無い勢いを今回のレースにぶつけてきた。前走の府中牝馬Sは早めに抜け出してしまい、後続からの追撃を受けてしまったが、それでも勝ってしまうのがこの馬の勝負強さ。元々夏場は強かった馬だが、もう夏だけの馬とは言わせない。
 前走以上の上積みは無いかもしれないが、すでに兼ね備わった能力はGⅠ級に成長か?GⅠレースの今回も勝って、4連勝されても驚けない。

 単穴には2頭あげる。まずは3番のホエールキャプチャー。今年のクラシックレースは惜しくも一つも届かなかったが、安定して上位争いをしたのはこの馬だけ。3歳牝馬においては能力、安定感からトップにいる馬だと言って良い。時々スタートに失敗する時があるが、元々レース運びには自在性がある。クラシックレースでは涙を飲んだが、今回は名誉挽回のチャンスが来た。

 もう1頭が18番のスノーフェアリーを挙げる。去年はちょっと衝撃がはしる勝ち方。今年も去年と同じだけ走られたらブッチギリで勝つか今年も強い相手と戦って好勝負しているように能力に全く衰えはないが、ローテーションがいくらなんでも厳しすぎないか?そして大外枠はやっぱり痛い。絶対的な自信はないだけにこれぐらいの評価が妥当か。

 △評価で穴っぽいところなら11番のブロードストリート。最近はパンチ力が無くなってしまったが、復活の気配は見せていた。前走の府中牝馬Sは大敗だったが、直線でスムーズさを欠いてしまっただけで能力を出し切れなかった。レース振りは自在的であり、馬込みにも怯まない。勝つのは無理でも2着に来ても驚けない。

 人気しそうで要らない馬では4番のアパパネは馬券対象が飛ばしていいだろう。休養明けで太かったと言っても前走の府中牝馬Sは負け過ぎ。直線に向いた時の手応えからブッ千切って勝つのかと思っていたら、あっけないほど後退していった内容はちょっと重症だと思う。今まで休養明けの2戦目では結果を残してきたが、今回は果たして?それとこの馬の場合は折り合いが不安。2,200Mはこの馬にとって距離が長いと思う。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 10
 2着  1、2、3、7、11、18
 3着  1、2、3、7、8、11、17、18

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2、3、18
 2着 10
 3着 1、2、3、7、8、11、17、18

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2
 2着 1、3、7、11、18
 3着 10                            合計 68点
 



 
 
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映画 ミックマック(2009) 笑える反戦映画です

2011年11月10日 | 映画(ま行)
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 僕は本当に心の底から戦争が無くなれば良いのにと思っているのだが、決して無くならない。だいたい今、現在においても、弾丸、銃弾、手榴弾、ミサイル等の武器がドンドン作られているのだから。しかも軍需産業が財政を支えている国があったりするのだから、そんな国にとっては戦争は大歓迎。テロリストやならず者国家に武器をドンドン売りまくり、戦争をするように仕掛ける。
 そんな現実を想うと本当に腹が立つし、しかも今、こうしている間にも犠牲になる人がいることを考えると悲し過ぎる。煙草メーカーを潰す前に軍需産業をぶっ潰せ

 実は今回紹介する映画ミックマックは軍需産業界を痛烈に皮肉った映画です。この映画の主人公は幼い時に父親を戦場の地雷による爆死によって亡くしており、そして父親が亡くなってから30年後、発砲事件による流れ弾が自分の頭に命中。難とか命は助かるものの、頭の中に弾丸が残ってしまう。そのことが原因で仕事と家の両方をいっぺんに無くしてしまうとても可哀想な人こんな酷いことが父や自分に次々に降りかかってきたら、さすがに我慢ならない。
 よって頭の中に弾丸が入ってしまったままこの先の人生を過ごさなければならない主人公は、軍需産業界の社長に壮絶な復讐を開始する・・・のかと思ってたら、この復讐の方法がとんでもなくショボ過ぎて、小学生の子供が考えつくようないたずらレベルに見える可笑しさだ。

 そして復讐を手伝ってくれる仲間たちが、ありえないぐらい1人につき、本当に一芸しか出来ないような面々であり、どこか微笑ましさをこの仲間から感じる。あのジョージ・クルーニーをリーダーにして、ブラッド・ピットやマット・デイモンなどがチームを組んでカッコ良く、そして鮮やかに大金を奪う手口を見せてくれる強盗集団であるオーシャンズを想像してはいけない。本当にこんな仲間で復讐できるのか心配になるぐらいだが、相手の軍需産業の社長さん達も、かなりの間抜け振りを発揮する。もし本当に軍需産業界の偉いさんがこんなにアホばっかりだったらどうしようとなんだか不安になってきた
 何だか台詞は少なく、やたら顔のドアップのシーンが多い、とっても笑える反戦映画のミックマックを紹介します

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 1977年(?)の西アジアの戦争地帯において、地雷が爆発。その爆発によって幼い少年のバジルの父が死亡してしまう。そして30年後、成長したバジル(ダニー・ブーン)がレンタルビデオ店で働いていた時のこと、発砲事件に巻き込まれて流れ弾が自分の頭に命中難とか命は助かるものの弾は頭の中に入ったまま。
 退院したものの家は無くなっており、働いていたレンタルビデオ店は既に新しい女の子が自分の代わりに入っており、仕事も無くなってしまう。

 バジル(ブーン)は仕方なく、外で寝て、路頭でパントマイムをする生活を強いられてしまう。そんなある日、バジル(ブーン)に斬首刑になりかけたと話すブラガール(ジャン=ピエール・マリエール)と言うおじいさんから声を掛けられる。
 バジル(ブーン)がブラガール(マリエール)に付いて行くと、そこはガラクタ再生工場でとても個性的な人達が住んでいた。やたら体の柔らかい女性、あらゆることを一目で計算してしまう女性、人間バズーカーでギネスの記録を持つ男性、元民俗学者で言語オタクの男性などなど。

 新たな人生を歩み出そうとしたバジル(ブーン)だったが、ガラクタ集めの最中に、自分の頭の中に入っている弾のメーカー会社と父を殺した地雷の会社のメーカー会社を発見して・・・バジルとその仲間たちが仕掛ける軍需産業会社への笑えるイタズラはぜひ映画を観てください



 台詞が少なくて、社会批判が込められているところはジャック・タチ監督の名作ぼくの伯父さんを思い出させます。しかし、この作品はフランス映画ですが反戦メッセージをユーモアで表現してしまうところが凄い。日本で反戦映画を撮る場合に、このようなユーモアを混ぜて表現すると何かと批判されてしまいそうです。
 ちなみにフランス製の反戦映画のお勧め作品と言えば、古い映画ですがまぼろしの市街戦がお勧め。殆ど人権問題に引っかかっているような内容が含まれている気がしますが、悪いと思いながら笑ってしまう映画です

 さて監督は多くの人々を幸せな気分にさせた大ヒット映画のアメリジャン=ピエール・ジュネ顔のドアップの多いところや、数々のシーンにおいてアメリと共通点が見られます。
 他にちょっと気味悪いファンタジー映画のロスト・チルドレンや究極の恋愛映画のロング・エンゲージメント等も良いですが、もっとお勧めしたい映画がデリカテッセン出てくるキャラクターや登場人物が個性的で、ちょっと変わった映像、ちょっとだけグロテスクで、大いに笑えて更に感動できる?本当に贅沢な映画です。

出演者では人間バズーカーのドミニク・ピノンジャン=ピエール・ジュネ監督作品の常連ですが、この人の顔は本当に変わりすぎですこの人の代表作と言えば、先述したデリカテッセンにおける主役です。デリカテッセンロスト・チルドレンの頃は本当に変な顔でしたが、今回は意外にも少しだけまともな顔になっていました。

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映画 ダイ・ハード4.0(2007) 単純に楽しめる

2011年11月08日 | 映画(た行)
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 シリーズ1作目のダイ・ハードは最高に面白くて、ダイ・ハード2は少しだけ面白くて、サミュエル・L・ジャクソンとジェレミー・アイアンズという超大物俳優を加えた豪華キャストによるダイ・ハード3は、キャストを豪華にした分つまらなくなってしまった
 だいたいダイ・ハード3にいたっては、アクションよりもナゾナゾのやり取りの方が目立ってしまうという皮肉な結果。しかもそのナゾナゾのレベルすらも一休さんのとんちレベルよりも低いかもしれないと思われるアホらしさだ。この調子だとダイ・ハード4.0も完全に期待出来ない・・・と思ってたら意外にも現代にマッチした非常に面白いレベルの映画になっていたさすがに前作から12年間のリハビリ期間を設けただけのことはあるし、結果的にマンネリからも脱却できる効果も得た。

 さてこの12年の間にアメリカ社会における大きな変化とは何か?とくにその間の大きな出来事として9.11の同時多発テロ事件がある。それまで一度も自国が戦場になった事が無く、世界をあらゆる面で牽引してきたアメリカは、俺たちに逆らう愚か者はこの世に居ないと思っていた。
 ところがあのテロ事件の結果、アメリカ人は自分たちが思っているほど強い存在でも無ければ、攻撃されたらいかにモロイかを思い知り、アメリカを守るためにはコンピューターの発達、管理が欠かせないとハイテクに更なる力を入れるようになる。そしてアメリカ国家の防衛のためだけのハイテクだけでなく、あらゆる日常生活におけるライフラインにおいてもコンピューターの管理が進む社会になってしまった

 そんなコンピューターが発達すれば、映画に登場する悪役や脇役も自然にコンピューターに詳しい人物として描かれるのは時代の流れだが、この映画の主役であるブルース・ウィリス扮するジョン・マクレーン刑事だけは、この12年間においてコンピューターについては全く何も学ばなかった。しかも、パトロール中の仕事の最中でもデート中の娘の事が気になって仕方のない見た目が厳つい頑固親父そのもの。もしも僕が付き合う彼女のお父さんが、こんな怖そうな人ならばサッサと身を引いてしまう

 今回そんな頭の固いアナログ人間であるマクレーン刑事が対決するテロリストが、コンピューター社会の現代にピッタリのハイテクを駆使してアメリカ合衆国を壊滅に陥れようとするサイバーテロ犯。いつもは『俺はどうしてこんなに運が悪いんだ』とぼやきながらも、どう考えても大ピンチの時には異常なほどの強運を発揮して助かっているように思えるマクレーン刑事。そんな彼でも流石にハイテクの前には成す術も無くやられてしまうのかと思いきや、持ち前の強運は更に際立ち、ハイテクでは予測不可能の反撃に撃って出るのには心の底から驚いた。マクレーン刑事を見ていると、とにかく諦めないことの大切さがよくわかる

 そしてそんなアナログ人間であるマクレーン刑事が偶然にも助けることになり、一緒に協力してテロリストに立ち向かう相棒が、コンピューターオタクの青年という自分とは全く相反するタイプの人間。この2人の世代間ギャップの食い違いが、抜群のユーモアに溢れていて大いに笑える。そして、長時間一緒に居ることによって次第にお互いが理解し合っていくというスタイルが王道ながらも感動的だ。
 最初はコンピューターオタク青年ならではのひ弱さが、マクレーン刑事にもまれて、たくましくなっていく姿も大いに共感できる。その割にマクレーン刑事の方のコンピューターに対する理解度の低さは相変わらずだが、その辺りはご愛嬌で済ませることができる。
 マスコミの捏造、拝金主義、コンピューター社会等に対する批判的メッセージを感じさせられるシーンはあるが、そんな小難しいことはどうでもよく、とにかく派手なアクションが楽しめるダイ・ハード4.0を紹介します

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 ワシントンD.CのFBIサイバー犯罪部のコンピューターが何者かに不正アクセスされてしまう。事態を重くみた副局長のボウマン(クリフ・カーティス)は、ハッカーリストからニュージャージー州に住むマット(ジャスティン・ロング)に目を付ける。

 ニューヨーク市警のマクレーン刑事(ブルース・ウィリス)は別れた妻の娘であるルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に会いにニュージャージー州まで会いに来るが、露骨なまでに嫌われる。
 そこへ上司からマクレーン刑事(ウィルス)にマット(ロング)を無事にワシントンD.Cまで連れて帰るように仕事を押し付けられてしまう。

 マット(ロング)のアパートを訪ねたマクレーン刑事(ウィリス)だったが、謎の一味から銃撃されてしまう。難とかマット(ロング)を連れ出し、ワシントンD.Cにたどり着いた2人だったが、彼らがそこで目にした驚くべき光景とは?・・・アメリカを守るためにサイバーテロ犯と戦うマクレーン刑事の大活躍ぶりは映画を観て下さい



 超ド迫力のアクションシーンが繰り広げられますが、 個人的にはF-35戦闘機がミサイルを発射してしまうシーンには大笑いしてしまいました。しかし、テロリスト集団のボスが大して目立たずに、その部下の異常な格闘能力の高さには驚きました。少々のツッコミどころも全く気にならない、久々にスカッとした気分になれた映画です

 ちなみに主演のブルース・ウィリスは今さら説明のする必要の無い大スター。なんだか同じような役ばかりやっている気がしますが、微妙にスタイルを変えてくるところは俳優として実力を持っていると思います。個人的には同じ刑事役でもダイ・ハードシリーズにおけるタフガイスターとは全く違い、ヨボヨボのおじいちゃんみたいな刑事役が見ることが出来る16ブロックはお勧め。

 他に出演陣ではFBIの真面目な副局長を演じたクリフ・カーティスは有色人として、ハリウッドで貴重な存在らしく色々な映画で見かけます。特に印象的なのは鬼才ダニー・ボイル監督のSF映画であり、真田広之も出演していたサンシャイン 2057。ホラーと哲学を融合したような作品ですが、ちょっと変わったSF映画を観たい人にはお勧めしたいです

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映画 めぐりあう時間たち(2002) いつの時代も女性は大変みたいです

2011年11月07日 | 映画(ま行)
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 すっかり最近は女性の社会進出なんて当たり前の時代になってきて、女性の発言力の大きさは年々増すばかり。本当にちょっと昔まで性差別なんかあったのか?と思うほど女性の態度がでかい。今では僕も女性とお付き合いするのに土下座をしてお願いしている状態だ。この調子で行くと日本も女性総理大臣の誕生までもう少しだ
 日本でも最近はフェミニズムなんて言葉をよく耳にするが、世界においてフェミニズムの動きは日本より早い。そんなフェミニズム的な代表作家としてイギリスのヴァージニア・ウルフの名前が挙げられるだろう
 そんな彼女自身と、彼女の著作であるダロウェイ夫人を基にして出来上がった映画が今回紹介するめぐりあう時間たちです

 この映画の構成が、ちょっとばかり奇抜でアイデアに凝っている。それぞれの時代、生活している場所が異なる3人の女性、ヴァージニア・ウルフと他の2人の女性の一日の様子が描かれ、交錯しながらストーリーが進む。この3人の女性の共通するキーワードがダロウェイ夫人
 
 悲しいことに僕はダロウェイ夫人を読んだことが無ければ、少しの知識もまるで無かったのだが、3人の女性がダロウェイ夫人に取り付かれている様子は映画から充分にわかる。そんな3人の女性が何か満たされない抑圧された生活に対して爆発しそうになる様子が描かれているが、さてこの3人の女性に対し、観ている我々はどれだけ賛同できるかがこの映画を観て良かったと思うか、損をしてしまった気分になってしまうかの分かれ目になりそうだ。
 ちなみに僕には、この3人の女性の内、誰一人にもどうしてそこまで悩む必要があるのかがよくわからなかったもしかしたら女性の視点ならば、3人全員ではなくても、この内1人ぐらいには大きく賛同できるかもしれない。

 そんなわけで個人的には登場人物たちの行動には?マークだらけの展開が続くが、この映画の大きなテーマがあらゆる女性に対するメッセージが込められていると気付いた時に少しずつ感動が沸いてくるめぐりあう時間たちを紹介します

めぐりあう時間たち [DVD]
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アスミック


 1941年にイギリスのサセックス州において、ヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)は、夫のレナード(スティーヴン・ディレイン)宛てに、献身的な支えに感謝を示した遺書を書き置き入水自殺する場面から始まる。

 1923年、ロンドン郊外のリッチモンドの田舎でヴァージニア・ウルフ(キッドマン)は夫のレナード(スティーヴン・ディレイン)と暮らし、自らの病気の療養と小説『ダロウェイ夫人』の執筆に励んでいた。ロンドンの都会からヴァージニア(キッドマン)の姉のヴァネッサ・ベルミランダ・リチャードソン)と彼女の子供達がやって来る。ヴァージニア(キッドマン)にとって姉のヴァネッサ(リチャードソン)との再会は楽しいものになるはずだったが、心が満たされることが無かった。
 姉と彼女の子供達が帰った後、ヴァージニア(キッドマン)は・・・

 1951年のロサンゼルスにおいて、妊娠中のローラ(ジュリアン・ムーア)は小説『ダロウェイ夫人』を読んでいる。ローラ(ムーア)は日頃優しい夫のダン(ジョン・C・ライリー)のために、誕生日ケーキを息子と一緒に作ろうとするが、親友のキティ(トニー・コレット)が訪れ、彼女から子宮に腫瘍が出来ている事を聞かされ・・・

 2001年のニューヨークにおいて、クラリッサ(メリル・ストリープ)は親友である詩人兼小説家のリチャード(エド・ハリス)の受賞のためにパーティーの準備に取り掛かろうとしていた。
 リチャード(ハリス)はエイズに冒されており、彼はクラリッサ(ストリープ)の事をダロウェイ夫人と呼んでいる。クラリッサ(ストリープ)は体力の衰えたリチャード(ハリス)の世話を続けていたのだが・・・

 なんだか悲しい3つのストーリーが交錯しますが・・・ちょっと驚くシーンもある展開は映画を観てください



 内容は暗く、後味もスッキリしませんなんて書いてしまうと元も子もありませんが、実は現在の悩める女性に対する励ましのための映画です。夫は優しく、子供にも恵まれ、決して貧しくも無く、それでも女性の心は満たされない。本当に女性の心理は難しいと感じます。
 僕はダロウェイ夫人を読んでいないのですが、読んでからこの映画を観た方が楽しいと思います。

 ちなみに監督はスティーヴン・ダルドリー他にリトル・ダンサー愛を読むひとがありますが、その演出は手堅い
 ちなみにこの監督は男性ですがバイセクシャル。確かに今回のような作品は女性の気持ちを理解できる人じゃないと撮れないと思います。まだ年齢も若く、佳作を連発しているので今後も注目の映画監督です

 そして俳優陣が凄い。特に3人の主人公の女性は現在最高峰の演技派を集めたと言っても過言ではありません。
 まずはヴァージニア・ウルフ役のニコール・キッドマン。今回の精神的に病んでいる役を完璧にこなしています。今回は自慢の美貌を封印して演技力で勝負しています。しかし、彼女はトム・クルーズと離婚してから演技に深みを感じるように思うのは僕だけでしょうか?
 ちなみに彼女のお勧め作品としては、時間がある人限定でドッグヴィルをお勧めしたいです。

 そしてジュリアン・ムーアですが、実は僕はこの女優がドストライクです。実は映画館で初めてぼかし無しでアソコの毛を観たのがこの人が最初でした。ロバート・アルトマン、ポール・トーマス・アンダーソン、コーエン兄弟、ラッセ・ハルストレムなど個性的な監督の作品に多く出ています。この女優の凄い所が頭の悪そうな役から賢そうな人まで難なくこなしてしまい、さらにエロいシーンも平気でこなしまうところでしょうか。すでに50歳になっていますが、20年ぐらい前に暗殺者に出ていた時よりも綺麗になった気がします。お勧め作品となると実はけっこうたくさんありますが、ビッグ・リボウスキブギーナイツがお勧め。

 そしてメリル・ストリープは超大物。名作に多数出演し、そしてコメディーからシリアスな役柄をこなしてしまう演技力は凄いです。そして既に60歳を超えながら主演作品が目白押しなのが凄いこと。しかも女優でこの年齢になっても主演としてひっぱりだこ状態なのは本当に凄い。何だか凄いを連発してしまいます。
 彼女のお勧め作品となるとどうせなら古い作品から、ソフィーの選択ディア・ハンタークレイマー・クレイマー黄昏に燃えて永遠に美しく...・・・色々あり過ぎどうせならアダプテーションも挙げておきます

 実はこの映画は脇役のキャストも凄いメンバーを揃えています。
 とりあえずジュリアン・ムーアの優しい夫を演じているのがジョン・C・ライリー。脇役が多い俳優で色々な映画で見かけますが、個人的には彼が主演をしていてポール・トーマス・アンダーソン監督のハード・エイトは僕の好みです。ちょっと変わった映画が観たいと思った時にはこの映画を思い出してみてください。

 そして今回は凄いと思ったのがエイズに侵されてしまっている詩人を演じたエド・ハリス。あらゆる映画に出演しているように感じます。悪役が多いですが、デヴィッド・クローネンバーグ監督のヒストリー・オブ・バイオレンスが良い感じです。しかし、インパクトは今回の映画です。本当にエイズに罹っていると思いました。

 他にも有名な脇役の人はたくさん出演していましたが、とりあえずはここまで

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映画 黒い罠(1958) オーソン・ウェルズ監督作品です

2011年11月04日 | 映画(か行)
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 今回紹介する映画黒い罠オーソン・ウェルズ監督の作品です。ところでオーソン・ウェルズって誰?と思った人にはこの映画はお勧めとは言い難い。
 実はオーソン・ウェルズは映画史上の金字塔として名を残す市民ケーンを監督した人だ。市民ケーンってどんな映画?と思われた人には、はっきり言って黒い罠は観ない方が良い

 最も好かれている映画のベスト100みたいな企画があれば、だいたいベスト3位までに入ってくる名作である市民ケーン僕は当然市民ケーンは観たことはあるのだが、名作と言われる映画が必ずしも面白いとは限らないとだけ述べておこう。

 とりあえず市民ケーンの特徴として、パンフォーカス、構成、音楽の使い方等のような映像表現において高い評価がされている。
 しかし、一般的な映画ファンと呼ばれるような人々にとって、映像表現を楽しむために映画を観る人がどれだけいるのか?だいたい映画を観る目的として、とにかく感動した、とにかく笑えた、とにかくハラハラドキドキした、とにかく怖かった、他にはとにかくエロかったのような高揚感を得ることだろう。
 市民ケーンからは、そのような高揚感を得られるかどうかは大いに疑問だ

 しかし、市民ケーンを観たことがあり、またサスペンス映画の名作である第三の男のような演技者としてのオーソン・ウェルズを知っている人にとっては、かなり楽しめる映画が今回紹介する黒い罠
 市民ケーンを観て、そんな凄い映像技術のテクニックが使用されていたことに気付かなかったという人も、今回紹介する黒い罠は大いなる実験精神に溢れていることがハッキリわかる。そして今まで2,000本以上映画を観たことがあると言う人ならば、そう言えばこのシーンやストーリー展開は、どこかで見たことがあったようなと感じることが出来る。

 この映画自体は1958年の古い作品ではあるが、実はその後の映画製作に大きな影響を与え、オーソン・ウェルズが実は凄い天才であったことに気付く黒い罠を紹介します

黒い罠 [DVD]
オーソン・ウェルズ,チャールトン・ヘストン,ジャネット・リー
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


 新婚旅行の途中で訪れたアメリカとメキシコの国境の町で、メキシコの麻薬捜査官であるヴァルガス(チャールトン・へストン)と新妻のスーザン(ジャネット・リー)は2人を通り過ぎた車の爆発事故に遭遇してしまう

 自分の職務に熱心なヴァルガス(へストン)は休暇中であったがスーザン(リー)を近くのホテルへ帰らし、爆発事故の捜査を始める。アメリカ側からクインラン警部(オーソン・ウェルズ)が遅れてやってくる。クインラン警部(ウェルズ)は体の太った老警部であり、片足が不自由であり杖を持っている。しかし、クインラン警部(ウェルズ)は事件については必ず犯人を挙げる男であり、その腕は警官仲間からも慕われている。

 爆発した車に乗っていた男女2人のうち男の方は、この町を牛耳る実業家のリネカー氏だった。メキシコ側で仕掛けられた爆弾が爆発したことからメキシコ側の事件として扱うヴァルガス(ヘストン)、アメリカ側で爆発したことからアメリカ側の事件として扱おうとするクインラン警部(ウェルズ)。2人はお互いに協力して捜査することになるが、クインラン警部(ウェルズ)の方はヴァルガス(ヘストン)に対し敵意むき出しで接する。

 先に帰されたスーザン(リー)だったが、途中でこの町の麻薬を扱っているマフィアの親分であるジョー・グランディ(エイキム・タミロフ)に捕まってしまう。
 ジョー(タミロフ)の兄は現在麻薬関係の事件に絡んでおりメキシコの刑務所に居るが、その担当捜査官がヴァルガス(ヘストン)であり、彼の妻であるスーザン(リー)を脅迫してヴァルガス(ヘストン)を兄の事件から手を引かそうとしていた。
 難とかスーザン(リー)はジョー(タミロフ)から解放されるが、せっかくの新婚旅行がヴァルガス(ヘストン)の仕事熱心さから思わぬ方向に進んでしまい・・・アメリカとメキシコの国境の町を舞台に様々な人々の野望の結末、そして爆弾を仕掛けた犯人は?ぜひ映画を観てください



 冒頭で爆弾を仕掛ける所から始まり、車が爆発するまでの3分を越えるシーンをワンカットで撮ってしまう有名な?長回し。この映画は長回しのシーンがよく取上げられるが、他にも面白いシーンが多く見られる。格闘シーンのカメラの切り替りのスタイルは今観ても斬新。そして真下から撮るような超ローアングル、録音のやり取り等。
 あまりにも実験的過ぎて、何が何だか判りづらい場面もあったりで、全くの予備知識無しで観ると非難の声が出そうだが、逆にちょっと映画の知識が豊富な人ならば、これぞオーソン・ウェルズと拍手したくなるだろう。
 しかし、僕は映画は字幕で観るのだが、こんな下手くそな字幕は初めてでした吹き替えで観た方が良いかもしれないです。

 ちなみに出演もしているが、監督は前述したようにオーソン・ウェルズ市民ケーンは前述した通りですが、将来は映画監督を目指す人は観るべき作品。それ以外の人は期待せずに観れば、名作映画は凄いと思えるかもしれないです。
 僕は監督としてよりも俳優のイメージが強烈。市民ケーン第三の男はもちろんですが、出番は少ないですがわが命尽きるともの演技も印象に残ります。

 実はキャスト陣が豪華です。
 主演は数々の名作に出演しているチャールトン・へストンベン・ハー十戒のような歴史的名作は超有名。そして猿の惑星にも主演でした。個人的には大いなる西部における粗野な牧童の役が印象的です。

 チャールトン・へストンの新妻を演じたジャネット・リーは、やはりヒッチコックのサイコが超有名。ちなみに娘さんがワンダとダイヤと優しい奴ら大逆転トゥルー・ライズなど有名作品に多く出演しているジェイミー・リー・カーティスです。

 そしてマレーネ・ディードリッヒが短いながらも出演しているのが見逃せないところ。この人の声はすぐにわかります。
 他にも脇役が個性的で、オーソン・ウェルズって俳優仲間から尊敬されていたんだということがわかります

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映画 サイモン・バーチ(1998) 生きる希望が出てきます

2011年11月02日 | 映画(さ行)
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 まあ俺なんかは、まともに産まれて、まともな環境に育てられ、一部の人を除いてはまともな人間と出会い、かなり幸せな人生を今のところおくっている。多少不満はあったりするがしかし、この世の中僕みたいに幸せに生きている人ばかりではなく、むしろ僕のように恵まれた人の方が少ないぐらいだろう。

 産まれながらにして、障害を持った人も居るし、実際に僕もそのような人を見たことがある。そのような人を見ると確かに可哀想だなと心優しい僕は同情してしまうのだが、実はそのような人達と、どう接していいのか判らない自分が居るそして時々、ふと考える時がある。もし自分があのような障害を持って産まれたら、果たして生きていく気力を持ち続けることができるのだろうか
 そんな悩ましい問題に対して、明快に答えを導き出してくれる映画が今回紹介するサイモン・バーチ
 実はこの映画は、いつもツイッターで色々と情報を供給してくれて、お世話になっている西門さんに教えていただいた。西門さ~ん、読んでくれている~ちなみに西門さんのユーモア溢れる映画のブログはこちら→僕は映画に恋をする

 この映画の主人公であるサイモン少年は生まれながらにして他人より体が小さく、心臓などの体の臓器も小さい。そして年齢を重ねても体が大きくならない難病を抱えている。更に産まれた時から、実の両親にも嫌われてしまっている
 しかし、悲劇的人生を運命づけられているかのようなサイモン少年は、恐るべき超ポジティブ・シンキングを発揮する自らの運命や病気に対して前向きにとらえ、そして彼はとてつもなく大きな仕事を成し遂げる

 ストーリーはサイモン少年と私生児である少年の友情が軸として展開する。しかし、2人の友情に大いに感動するというようなありきたりのお話ではない。この2人をとりまく大人達や子供達との人間関係が面白く、そして2人に襲い掛かる出来事が意外性があって驚いたりする。
 
 よく考えたら非常に暗い内容なのだが、コメディタッチの描き方がされていて大笑いできるし、サイモン少年の前向きな生き方に共感できるため非常に楽しい映画になっている。この2人の少年、特に難病を抱えたサイモン少年から生きる希望を与えられるサイモン・バーチを紹介します

サイモン・バーチ [DVD]
マーク・スティーヴン・ジョンソン,ジョン・アーヴィング
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント


 アメリカのメイン州にて、驚くほど小さい赤ん坊が産まれる。サイモン(イアン・マイケル・スミス)と名付けられることになる赤ん坊は、医者から命が1日も持たないだろうと言われる。しかし、この赤ん坊は1日、1週間、1年と生き続け、気付けば10年以上は生きている。しかし生まれた時の小ささに驚いた両親はサイモン(スミス)の事をずっと無視している。
 そんなサイモン(スミス)は『神様が、自分をこんなに小さく生まれるようにしたのはきっと何か理由があるはずだ』と常に問いかけている。

 やがて成長したサイモン(スミス)は学校においていじめられっ子であり、同じくいじめられっ子であり父親のわからない私生児であるジョー(ジョゼフ・マゼロ)と親友になり、彼の母親であるレベッカ(アシュレイ・ジャッド)から親切にされ、サイモン(スミス)にとっても心の拠り所となる。

 ある日、サイモン(スミス)は野球の試合でバッターボックスに立ち、初めてバットを振るとホームランを打つがその球がなんとレベッカ(ジャッド)に当たってしまい、彼女は・・・それ以来サイモン(スミス)に対してジョー(マゼロ)は口を聞かなくなってしまうが・・・サイモン(スミス)が自分の中にある問いに対する答えは映画を観てください



 ハッピーエンドと思えませんが、見終わった後は生きる希望が湧いてくる映画です。その理由はサイモン少年の前向きに生きる力が大きいからだと思います。ストーリー展開は二流サスペンス映画以上に驚きがあったり、下手なコメディよりも笑えたり出来ます。
 大して有名な俳優が出演していないだけに見落されがちな映画だと思いますが、お勧めしたい映画です

 ちなみにこの映画はジョン・アーヴィングオーエンのために祈りをが原作。
 ジョン・アーヴィングの本はよく映画化されており、ガープの世界ホテル・ニューハンプシャーサイダー・ハウスルールなど、映画になっても名作が多いです。
 ちなみに僕はジョン・アーヴィングの本は好きで、個性的な登場人物、意外性あふれるストーリー展開はとても面白いです

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