褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 マッチスティック・メン(2003) これぞ娯楽映画です

2023年09月15日 | 映画(ま行)
 説教っぽい映画が好きな人もいると思うが、多くの人が映画に求めるのは娯楽。個人的に観終わった後に悩まされる映画も好きだが、なんだかんだ言っても痛快な気分にさせられる映画を観た後は得した気分になる。誰もが楽しめる映画として今回紹介するのがマッチスティック・メン。最近は首を捻りたくなるような作品も撮ってしまうが、リドリー・スコット監督が傑作を連発していた時期と重なるので本作が面白くないはずがない。そうは言っても彼らしい重厚な作品を想像すると的を外してしまう可能性はあるが、少しばかり肩の力を抜いたかのようなライトな作品に仕上がっている。
 主役を演じるニコラス・ケイジのキャラクター設定が面白い。チック症で何かと瞬きを繰り返し、かなり重度な神経症を患っておりパニック障害をしょっちゅう引き起こしている。それゆえか度を過ぎるほどの潔癖症。常に薬を服用し、煙草を吸いまくる。そして職業が詐欺師。

 それでは簡単にストーリーの紹介を。
 重度の潔癖症で神経障害を患っている詐欺師のロイ(ニコラス・ケイジ)は相棒のフランク(サム・ロックウェル)と手を組んで相手かまわず詐欺を繰り返していた。そんなロイのもとに離婚した元妻の14歳の娘アンジェラ(アリソン・ローマン)と会うことになる。実はロイは娘が居ることを知っておらず、アンジェラとは初顔合わせ。アンジェラが母親とは仲が良くない事を知ったロイは仕事で忙しいながらもアンジェラを自分の家に当分の間だが住まわせることにした。
 近い内にロイとフランクはデカい仕事を企んでいたのだが、ロイはアンジェラに詐欺師のしての才能があることを知り、彼女も仲間に加えることにするのだが・・・

 ロイは半ばフラフラの状態だが詐欺師としての腕は確か。デカい仕事もなんとかやり遂げることになるが、思わぬところから足がついてしまう辺りの件がスリルと笑いを感じさせる。雲行きが怪しくなってからの後半の畳みかけ方は非常にテンポが良く進み、二転三転する展開は驚きとともにロイをどん底に叩き落とす。なんだか多くの人に裏切られて可哀想だと思っていたのだが・・・。
 実際に俺の周りにも詐欺師みたいな奴がいて俺も引っ掛かってしまったが、本当に腹が立つし、絶対にそいつを俺は許さない。しかし、本作においては結末はドロドロになりそうだったが、心地よい所に着地しており、家族って良いなと感動させられるシーンが用意されていた。笑わせ、泣かせ、スリルあり、そして多くの人が感動する。まさに娯楽作品としてこれだけの良作は滅多にみれない。娯楽作品の傑作として今回はマッチスティック・メンをお勧めに挙げておこう

 監督は巨匠リドリー・スコット。多くの名作を撮りましたが、エイリアンブレードランナーグラディエーターブラックホーク・ダウンキングダム・オブ・ヘブンワールド・オブ・ライズは非常に楽しめる








 

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