ザ・競馬予想(儲かるかも?)

競馬予想(三連単予想)をします(主に重賞)。しかし、最近は映画の記事が多いかな?

映画  RONIN(1988) カーアクションが最高です

2019年06月10日 | 映画(数字、アルファベット)
 最近は毎日のように車による事故のニュースを聞かされるが、逆走している車を見かけるのは本当に映画の中だけにしてほしいものだ。そんな俺の願いが込められている面白いカーアクションシーンが観ることができる映画が今回紹介するRONIN。さて、日本人ならタイトル名から想像できるはずだが、まさに『浪人』のことを意味している。冒頭で浪人の意味がわからない人のために説明してからタイトルバックがドッカ~ンと出てくるオープニングが楽しい。
 さて、本作だがチョンマゲをした昔の日本人なんか登場しない。東西冷戦の終結により、自らの存在価値が無くなってしまった元スパイ、元特殊工作員、元軍人達をRONINというタイトル名で表現している。しかしながらソ連が崩壊したぐらいでは世界中から血を流す争いが無くならないのは、現在の世界を見渡せばわかること。本作においても使い捨て同然の元ナントカ達もカネの匂いを嗅ぎつけて暗躍する。
 何と言っても本作の見所は豪華キャストもそうだが、アウディ、シトロエン、ベンツ、プジョー、ベンツ 、BMWといったドイツとフランスを代表する車種による激し過ぎるカーチェイス。もちろん最近世間を騒がしているカルロス・ゴーンのルノーの車も登場する。これらの高級車が市街地、高速道路等で登場し、気前よくぶっ壊されていく様子はCGなんか使っていないので、迫力があり気持ち良い。

 それでは、カーアクションも楽しいが、銀のスーツケースを巡って奪い合いが繰り広げられるストーリーの紹介を。
 冷戦直後のパリにおいて。とっても綺麗な金髪ロングの謎の女性ディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)の元にアメリカ人のサム(ロバート・デ・ニーロ)、フランス人のヴィンセント(ジャン・レノ)等、色々な国からそれぞれ特技を持った5人の男たちが集まってくる。彼らは今やフリーランスとなってしまった元スパイや元軍人達で、報酬欲しさに呼び寄せられてやって来たのだ。彼らが集められた目的は、ある人物から銀のスーツケースを奪うこと。武器調達を経て作戦実行となるのだが、その過程で集まった5人の中にド素人が居たり、裏切り者が居たり、別に銀のスーツケースを狙っているグループが居たりで、争奪戦の模様が展開されていくことになり・・・

 本作を最後まで引っ張るのが、銀のスーツケースの中には何が入っているのか?という疑問。多くの大人が欲しがるその正体を知った時に、観ている我々は大いに納得(?)する仕組みだ。更なる本作の特徴が怪しげな人物が次々に登場して、こいつは何者?と思って身構えた途端にサッサと退場していくこと。俺なんかは有名俳優のショーン・ビーンが早々と退場するのを見て、どうせまた後の方で出てくるんだろ、なんて思っていたら最後まで出てこなかった事にビックリした。色々と本作は驚ける仕掛けも施されていたりするのだが、一番のサプライズはショーン・ビーンの扱いの悪さだ。
 カーチェイスシーンが面白いのが一番だが、他にも色々なアクションシーンも楽しいし、パリやニースの風光明媚さが観光気分にさせてくれるのが良い。ロバート・デ・ニーロの撃たれた傷跡を治療するシーンでのジャン・レノの真剣な表情は何故か笑えたし、マニアなオジサンが語りだす好い加減な赤穂浪士の話は真剣に聴いて損した気分になったりする。大して重要でもないようなシーンでも妙に時間を割いて熱く描いているのが、個人的には楽しく感じる。
 えらい突っ込みどころが多い映画であるが、ジョン・フランケンハイマー監督の力技が良い意味で活きている。ラストで見せるロバート・デ・ニーロジャン・レノの男同士の友情が素敵すぎると、その時は大いに感動したのだが、もしかしたら俺って単純すぎ?!なんて不安になってきた。
 カーアクションが好きな人、車が好きな人、武器マニアの人、細かい部分は気にしない人、爆発するシーンが多い映画が好きな人、渋いオジサンが好きな人、金髪の女性が好きな人等に今回はRONINをお勧め映画として挙げておこう

RONIN [DVD]
ジャン・レノ,ロバート・デ・ニーロ
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント


RONIN [Blu-ray]
ロバート・デ・ニーロ,ジャン・レノ,ナターシャ・マケルホーン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 監督は前述したジョン・フランケンハイマー。骨太の豪快な映画を撮る肉体派映画監督。この監督のお勧めとして力技の連続の影無き狙撃者、男には自分の命よりも大切なことがあることを教えてくれる大列車作戦、刑事映画の傑作フレンチコネクション2、テロリストとイスラエルの諜報員との対決をド迫力で描いたブラック・サンデー等です。
 

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映画 BIUTIFUL  ビューティフル(2010) 僕の心はビューティフル(BEAUTIFUL)です

2019年04月30日 | 映画(数字、アルファベット)
  美しい女性もしくは俺みたいな純粋な心を持った人間を表現する時にビューティフル(beautiful)という言葉がよく使われるが、題名の方はスペルが間違っている。これは決して本作のタイトルを付けた人が英語が苦手だから間違ったのではない。なぜ、わざと間違ったスペルを使用しているのかは映画を観ればわかる。
 野球選手として大成功、馬主生活も絶好調というような羨ましい人も時々いるが、何をやっても上手くいかない人もこの世の中にはいる。そんな絶望的な父親を主人公とした映画が今回紹介するBIUTIFUL ビューティフル。超貧乏生活を強いられている上に、2カ月の余命宣告を受けてしまうように踏んだり蹴ったりの人生。もし、俺なんかが余命宣告を受けたら、その瞬間から好き放題で暴走してしまいそうになるが、このお父さんにはそんな羽目を外すことを許されない事情がある。自らの死に対する恐怖に襲われる以上に、彼には大いなる苦悩が頭をよぎるのだ。

 それでは、余命宣告を受けてからも次々とトラブルが襲ってくるストーリーの紹介を。
 スペインのバルセロナが舞台。男手一つで、まだ幼い娘と息子を養っているウズバル(ハビエル・バルデム)。彼は不法移民たちに仕事の斡旋を行い、その日暮らしのカネを稼いでいた。ある日のこと、血尿が出て病院へ行くと、既に末期ガンに侵されており余命2カ月の宣告を受けてしまう。自分の死の恐怖以上に、まだ幼い子供たちのことが不安でいたたまれなくなり、あらゆる手段を使ってカネを残そうとするのだが・・・

 スペインのバルセロナの印象として、強いサッカーチームがあり、観光したくなるような美しい都市。しかし、本作で見せるバルセロナは格差社会、不法移民の滞在、不法な仕事の斡旋などが行われているド底辺の社会が描かれていることに驚く。さて、ウズバルだが不法なことに足を突っ込んでいるが、彼が不法移民たちに仕事を斡旋するのは彼らに対する同情から行っている。不法者といえどもギリギリの生活をしている彼らのために、仕事を斡旋している良心的な人間だ。決して私利私欲で貧しい者からピンハネして自分の飲み代を浮かしている不届き者とは志が違う。
 それはそうと生存期間が2カ月で、このお父さんはまだ幼い子供たちのために、いったい何ができるのか?実は彼には死者と話せる霊媒師としての超能力を持っているという設定。もし、日本だったらテレビに出演しまくって子供が一生遊んで暮らせるだけのカネを稼げるはずなのだが、本作を見たところ、その優れた能力を全く活かせていないし、何の役にも立っていない。
 そして別れた妻はメンタルが不安定で、麻薬に手をだすわ、男遊びは断つことができないので子供を預けるには非常に心もとない。しかも、不法移民のために良かれとしたことがちょっとカネをケチったために最悪の結果を招いたり、また恩を仇で返されたりで、どんどん悪い方向へ突っ走る。とにかく子供のために遺そうとしたオカネはいずこへ。
 しかし、一般的な事として父親は自分の子供にいったい何を残して死ねば良いのだろうか?本作のウズバルのようにカネか?いや、それとも他にもっと父親として何か残すべき物があるのではないか?その答えは本作を観れば、おぼろげにわかってくる。そんなわけで、子供がいるお父さんには絶対に観て欲しいし、親子の絆とは何かを再確認できるBIUTIFUL ビューティフルを今回はお勧め映画として挙げておこう

BIUTIFUL ビューティフル [DVD]
ハビエル・バルデム,マリセル・アルバレス,エドゥアルド・フェルナンデス
アミューズソフトエンタテインメント


監督はメキシコ人のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。名前を言うのがややこしいが、その実力は2年連続でアカデミー監督賞を受賞する等で証明済み。犬好きにはお勧めのアモーレス・ペロス、タイトルは軽い題名が付けられているが、内容は恐ろしいほどヘビーな21グラムがお勧めです。

 
 




 





 

 


 
 

 

 

 
 

 
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映画 50回目のファースト・キス(2004) 良質のラブコメです 

2019年02月24日 | 映画(数字、アルファベット)
 誰もが一生の思い出として残っているのがファーストキス。しかし、俺のファーストキスはどんな感じだったっけ!と思い出を遡ってみるのだが、ファーストキスの味を思い出せない。きっと甘~いチョコレートの味だったと思うのだが。そんな懐かしい気分を思い出させてくれるようなタイトル名が付けられているのが今回紹介する映画50回目のファースト・キス。よく考えるまでもなく誰にとってもファーストキスというのは一生に一度の思い出のはずなのだが、この決して有り得ないようなタイトル名は一体どういうことだ!

 それでは早速だが、意味深なタイトル名の理由がバレない程度にストーリーの紹介を。
 常夏のハワイで獣医師をしているヘンリー(アダム・サンドラー)。彼は観光に訪れるお客さんをナンパして一夜の恋愛を楽しむプレイボーイだ。ある日の朝、カフェに居るととても魅力的な女性であるルーシー(ドリュー・バリモア)を見かける。いつも通りに彼女に対しても気を惹くことにことに成功。会話は弾み、ギャグはウケる。翌日の朝も同じ場所で会う約束をして、その場はルンルン気分で別れる。
 そして翌日、ヘンリーは同じ場所に座っていたルーシーを見かけ、喜び勇んで昨日と同じように下ネタギャグを交えて声を掛けるのだが、彼女から変態扱いされた挙句に、昨日とは別人のような態度を取られてしまう・・・。

 俺も大好きな彼女に前日はウケていたギャグをそのまま使ったら今日は全くウケなかったなんてことは経験しているが、女心は本当に秋の空以上に変わりやすい。どうせ本作もそのようなパターンだろうと思っていたら、もっと悲しい出来事が関わっているストーリーだった。
 しかし、本作のアダム・サンドラー演じる男がドリュー・バリモア演じるキュートな女性に毎日猛アタックを仕掛けるが、この場面が大笑いできる。暗くなりそうなストーリーをジメジメと描かずに明るく描いているのが良い。そして、そんな2人の周囲の人間のキャラクター設定が抜群に巧みだ。どう考えても乗り越えられそうにない恋愛を成就させようとする周囲の人間達のサポートには優しさが溢れており、何だかとっても素敵な気分になれる。
 そして、ドリュー・バリモアだがアルコールにドラッグ漬けの荒んだ少女時代のイメージがあったりするが、本作の彼女はそんなことを全く感じさせない。よく大人になって立ち直ることができたな~、なんて本作を観ていて妙なところで感心してしまった。
 爽やかな気分になれる結末はラブコメ映画として期待通りだし、俳優だけでなくアザラシやペンギン達の好演も楽しい気分になれるし、ハワイの常夏の景色も目に優しい。最近は日本でも山田孝之と長澤まさみの共演でリメイクされたが、よほどの長澤まさみのファンでない限り、何はともあれ原案の本作を先に観ておけば間違いない。とにかくラブコメが観たくて、まだ本作もリメイク版も観ていない人に今回はお勧めとして50回目のファースト・キスを挙げておこう。

50回目のファースト・キス コレクターズ・エディション [DVD]
ドリュー・バリモア,アダム・サンドラー,ロブ・シュナイダー,ダン・エイクロイド
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 監督はピーター・シーガル。コメディに卓越したセンスを見せるイメージがある。アクションとコメディを融合させたスパイアクション映画ゲットスマート、本作と同じくアダム・サンドラー主演のスポコンとコメディを融合させたロンゲスト・ヤードがお勧めです。


 
 

 

 








 
 
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映画 OK牧場の決斗(1957) 実際にあった銃撃戦です

2018年07月06日 | 映画(数字、アルファベット)
 俺が映画好きになったのは西部劇との出会いが切っ掛け。そんな中でも西部劇の魅力がたくさん詰まった作品が今回紹介する映画OK牧場の決斗。「オッケ~、牧場!」といきなり言い出すガッツ石松のギャグにされてしまっているのが何とも不名誉なことだが、映画自体は西部劇の魅力がたくさん詰まった傑作だ。
 ちなみにタイトル名のOK牧場の決斗だが、決してガッツ石松のギャグで有名になったのではなく、アメリカ西部のアリゾナ州トゥームストンで、かの有名な保安官ワイアット・アープの兄弟と牛泥棒のクライトン一家の怨念に端を発する銃撃戦でアメリカ西部史においては最も有名な事件だ。アメリカでは超有名な銃撃戦なだけにOK牧場の決闘を題材にした映画はハリウッドではたくさん撮られてきた。そんな中でも最もエンターテイメント性が高いのは本作だろう。
 この映画が楽しいのは至近距離で拳銃が向けられるドキドキ感もあるが、やっぱり心が震える男の友情。保安官でありながら昔は早撃ちガンマンとして有名になってしまっているために、今では自身の首に賞金が掛けられてしまっているワイアット・アープ、そしてこちらも昔は歯医者として充分な腕を持ちながら、あらゆる場所で殺人を犯してしまうようなトラブルメーカーのために街を転々としながらも賭博で生計を立て、しかも肺結核に侵されて余命が幾ばくも無いほど落ちぶれているドク・ホリデイ。いつ殺されても仕方がないような2人だが、そんなチョッピリ駄目な欠点が共通項の2人の男同士の友情が熱い。そして、そんな実在の人物をバート・ランカスターカーク・ダグラスという当時のハリウッドの個性的な大スターが演じているのも本作を大いに楽しい映画にしている。

 ワイアット・アープドク・ホリデイのひょんな出会いから、アメリカ西部史上で最も有名な銃撃戦であるOK牧場の決闘に至るストーリーを簡単に紹介しよう。
 ある街においてドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)は酒場で博打の真っ最中。そこへ自分を狙ってやってきた殺し屋を得意のナイフ投げで返り討ちにする。しかし、もはやトラブルメーカーとして悪名が高いドク・ホリデイに味方する者はこの街にはおらず、捕らえられて街の住民からリンチに遭いそうになっている。
 そんな時に用事でこの街にたまたまやって来ていたドッジ・シティの保安官であるワイアット・アープ(バート・ランカスター)は、ドク・ホリデイの様々な悪事を知っていながらも保安官としての立場上ドク・ホリデイを助けて逃がしてやる。
 ドッジ・シティへ帰ってきたワイアット・アープだったが、トゥームストンで保安官をしている兄のヴァージル・アープ(ジョン・ハドソン)から、応援の要請が来る。トゥームストンで牛泥棒を生業にしていて有力者でもあるクライトン一家との仲が悪くなり一発触発の状態なので応援の要請を頼まれたのだ。
 しかし、時を同じくしてワイアット・アープを悩ます問題が発生する。トラブルメーカーのドク・ホリデイが何故かドッジ・シティにやって来た。街の治安に不安を感じるワイアット・アープだったが、他ならぬ兄の応援要請のためトゥーム・ストーンに応援に向かうのだが、何とストーカーの如くドク・ホリデイが後ろから追いついてきた。なるべくドク・ホリデイとは一緒に居たくないワイアット・アープだったが、彼らは一緒にトゥーム・ストーンへ向かい、これから死闘を繰り広げることになるOK牧場の決闘へ突き進む・・・

 冒頭から流れる「オッケ~イ、コラ~ル♪♪』と流れてくる音楽が格好良くて俺のハートがマジで熱くなる。名作と呼ばれる西部劇にはなぜか素敵な音楽が付いていることが多いが、本作もその例にもれない。最初から大いなる期待をさせてくれるのが嬉しい映画だが、途中も銃を持った怖そうな奴が登場したり、場違いな綺麗なドレスに身を包んだ美女が登場したり、咳き込みながらも熱血漢を感じさせるドク・ホリデイ演じるカーク・ダグラスの熱演は見応え充分だし、ガンファイトもなかなかの迫力を見せるだけに中だるみが無いのが良い。
 そしてこの映画は男女の関係についても良く描かれている。ワイアット・アープにも危険な保安官を辞めて結婚しようとする女性が現れたりするが、彼が苦境に陥っている兄弟を助けるのと愛する女性の狭間で苦悩するシーンは男心を描いている。
 そしてドク・ホリデイにも娼婦ながら気の強い愛人が居る、しょっちゅう喧嘩したり別れたりしながらも愛の絆を感じさせる。敵対するガンマンに寝取られたりするが、傷つけられたプライドを命を懸けて取りもどそうとする姿が不器用ながらこれまた格好良い。そして、ロクでも無いならず者でありながら、実は義理人情に篤いというキャラクター設定が抜群だ。自分の体調を省みずに友達を助けるために銃を手に取るなんて素敵すぎる。
 日本の人口減少なみに少なくなってきた西部劇が好きな人、西部劇に対して偏見を持っている人、男同士の友情に痺れる人、そしてガッツ石松がなぜ「オッケ~、牧場」と受けないギャグを言っているのか知りたり人等にはOK牧場の決斗をお勧め映画として挙げておこう。

OK牧場の決斗 [DVD]
バート・ランカスター,カーク・ダグラス
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


 ちなみに監督はジョン・スタージェス。アクション映画の分野で傑作を遺しています。賛否両論あるけれどやっぱり面白い黒澤明監督の七人の侍のリメイク荒野の七人、ドイツ収容所からの脱出劇を一切暗くならずにスポーツ感覚で描いているかのような大脱走がお勧めです。




 
 


 

 
 






 
 

 

 

 
 
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映画 1000日のアン(1969) 歴史は女で作られる

2017年10月09日 | 映画(数字、アルファベット)
 日本に比べて歴史が浅く、歴代のイギリス(イングランド)国王をずっと並んでいるのを見ていても、ほとんどがロクでもない奴ばかり。そんな中でも暴君として名高いのが、あのエリザベス女王の父親であるヘンリー八世だろう。ヘンリー八世が登場する映画は多く、なかなかの傑作が多いが、その中でも彼のやりたい放題で卑劣っぷりが描かれているのが今回紹介する1000日のアン

 しかしながら本作はタイトルから想像できるように、ヘンリー八世の王妃アン・ブーリンの生き様を描いた映画。誰もヘンリー八世の暴走を止めることができないが、そんな中で被害にあったのがアン・ブーリンであり、英国が世界の覇権国家としての礎を築くことになるエリザベス女王の母として知られている。

 さて、1000日間を王妃として駆け抜けたアン・ブーリン。ヘンリー八世との愛と憎しみのドラマのストーリーの紹介を。
 16世紀のイングランド。ヘンリー八世(リチャード・バートン)は妻のキャサリン妃(イレーネ・パパス)が女しか生まずに、世継ぎとなるべき男子を生まないことに飽き飽きしていた。
 しかし、ヘンリー八世は宮廷で若くて美しいアン・ブーリン(ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド)に一目ぼれ。露骨にアン・ブーリンに近づくのだが、彼女には既に婚約者がおり、しかもヘンリー八世がアンの姉であるメアリーに対して酷い仕打ちを知っている彼女はヘンリー八世を拒否する。
 しかし、それでもヘンリー八世はアンを諦めない。自らの権力を活かして、彼女の婚約者を別の女性と結婚させ、カトリック教会と対立し、キャサリン妃と離婚してアンと結婚することに反対する側近を次々に粛清する。
 いかんなく独裁者ぶりを発揮してアンを妻に迎えることに成功するのだが・・・

 ヘンリー八世のイギリスといえば、まだまだ弱小国家。本来ならば外国からのプレッシャーで押しつぶされそうな状況なのだが、この王様はそんな時でも女性にうつつを抜かす。
 しかし、日本人が理解しにくいのは一国の王様といえども、自分勝手に離婚できないこと。当時はカトリック教会からの許しが無ければ離婚できない。
 こういう映画を観るとカトリック教会のローマ法王と国の王様の関係というのが、世界史が苦手な人でも少しはわかった気分になれる。

 そして、本作で描かれる王様と女性の関係を見れば、イギリスの王室と我が国の皇室の違いがよくわかる。なぜ我が国ニッポンは二千六百年以上も万世一系の天皇家を頂くことができたのか
 そしてイギリスはなぜ世界史上において最重要人物として挙げられるエリザベス女王が誕生したのか
 万世一系の男系を貫いてきた我が国ニッポンと、有名な女王が何人か誕生したイギリス。本作を観れば英国の王様がいかにして女性を排除してきたかわかるし、実は皇室こそ女性を受け容れてきたことに思い当たる。そして、本作から今や日本でも盛んに議論されている女系天皇の容認など、あり得ないことがよくわかるって、ちょっと強引な俺の思想の押し付けか?

 たった1000日だけ王妃だったアン・ブーリンの人生、そしてその後に続く史実を思うと、やはり歴史は女でつくられるのかも?と思わせる。
 歴史映画が好きな人、ヨーロッパの王様って凄いと勘違いしている人、よく世界史の教科書にでてくる宗教改革という言葉の意味がわかっていない人、最近は大して偉くもない憲法学者が叫ぶ立憲主義なんて意味のない言葉を使いたがる馬鹿な国会議員などにはお勧め映画として1000日のアンを紹介しておこう。

1000日のアン [DVD]
リチャード・バートン,ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド,イレーネ・パパス,アンソニー・クエイル
復刻シネマライブラリー





 



 
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映画 π(パイ)(1998) こんな文字を見るのは学生の時以来のような・・・

2014年10月31日 | 映画(数字、アルファベット)
 テレビの会見で『スタップさいぼ~うは、あります!』なんてシーンを見たときは、オボカタさ~ん、頑張れ~とエールを送っていた。しかし、200回以上もSTAP細胞を作った割に、今のところロクな結果が出ていないようで、なんだか今ではもう若返りのチャンスを狙っていた年配の女性と同じく、俺も期待が薄れていく一方。今まで単細胞ながらしぶとく生き続けていた俺が、STAP細胞の幻影に取り付かれたオボカタ女史にアドバイスをするとしたら『もうスタップ細胞を追いかけるのを止めて、違う人生を歩め』ということ。何とかして彼女を妙な呪縛から解き放ってあげたいものだ。

 さて、今回紹介する映画π(パイ)は、何だか変てこりんなタイトルが付けられているが、π(パイ)とはみんなが中学生の時に学ぶ円周率を表わすギリシャ文字のことで、π=3.141592・・・・・と永遠に小数点以下が続く無理数のことだ。
 ちなみにこの映画の主人公の男性が陥っている状況が、まさにオボカタさんとそっくり。まあ、オボカタさんの場合は200回以上も作り出したことと同じ事をすれば、すぐに解決するような問題に思えるのだが、この主人公の場合は未知なる領域の分野の研究に取り付かれたように没頭し、さらに頻繁に激しい頭痛に襲われるので彼女より深刻だ。

 
 タイトル名からは、どのような内容の映画なのか想像がつき難いが、なかなか刺激的なシーンがたくさん出てくるサスペンス映画を簡単にストーリー紹介を。
 三桁同士の掛け算、割り算ぐらいは、恐るべきスピードで簡単に暗算で解いてしまう天才マックス・コーエン(ショーン・ガレット)は、あらゆる自然現象が周期的に起こることから、この世の中の事象は全て『ある数式』に支配されているという信念を持っている。
 自宅のアパートの一室にスーパーコンピューターを置いて、自らの信念に従い、日夜問わず株式市場の動向を探り予測を行っていた。ところがある日、スーパーコンピューターが216桁の数字をプリントアウトして暴走。マックス(ショーン・ガレット)は当初はスーパーコンピューターがブッ潰れたぐらいに考えていたのだが、大学時代の恩師ソル(マーク・マーゴリス)やカフェでたまたま話かけられた敬虔なユダヤ教であるレニー(ベン・シェイクマン)から216桁の数字の奇妙な因縁を聞かされ、マックス(ショーン・ガレット)は216桁の数字の謎を探り出すべく、更なる研究に没頭するのだが、持病の頭痛は更に頻繁に痛みを増して起こるようになり、謎のコンピューター会社の人間から付け回され、そしてユダヤ教の秘密結社の集団からも狙われる・・・

 円周率、黄金比、フィボナッチ数列、モーセ五書、旧約聖書などなどの難しい数学用語、宗教用語が飛び交うのを聞いていると頭がヘンになってしまう人がいるかもしれないが、この映画の凄さはストーリー展開よりもモノクロ画像から繰り出すパンチの効いた映像、そしてキ~ンと流れる不快感を感じさせる効果音、スピード感抜群の場面転換等々のテクニカルな面で観ている我々を惹き付ける映像表現が挙げられるだろう。モノクロ映画と聞くとそれだけで興味を失ってしまう人がいるが、もしも本作がカラー映画だったらグロ過ぎて観てられない。なんせ脳ミソを何度も突き刺したり、頭にドリルをぶち込んだり、大量に薬を摂取するようなファンタスティックなシーンが出てくるのだから。
 現実と妄想が入り混じった展開が難解に感じるかもしれない。しかし、主人公のマックスが最後に行き着く先は、日頃から煩悩に苦しめられている俺みたいな人間には癒しを与えられるし、広い宇宙の中で自分の存在を過大評価することの馬鹿馬鹿しさを教えてくれる。
 単純明快な映画に飽きた人、今までの人生を『俺って天才のはずなのに』と考えていることで無駄な時間を費やしている人、そして何よりもSTAP細胞に取り付かれているオボカタさんに映画π(パイ)を観ることをお勧めしたい

π(パイ) [DVD]
ショーン・ガレット,マーク・マーゴリス,スティーヴン・パールマン,ベン・シェンクマン,サミア・ショアイブ
東芝デジタルフロンティア


 監督は最近も賛否両論を巻き起こしたノア 約束の船(僕はまだ観てませんが)のダーレン・アロノフスキー監督。
 この人のお勧め映画は、薬物や麻薬の恐怖を面白く描き過ぎているレクイエム・フォー・ドリーム、男の哀愁を感じさせるミッキー・ローク主演のレスラー、ナタリー・ポートマンが精神的に追い詰められていくバレリーナを演じたブラック・スワン等は本当に傑作。そして、もう一つお勧めしたいのが、こんな面白い映画を撮っている人でも、なんでこんなつまらない映画を撮れた?と逆の意味でヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ共演のファウンテン 永遠に続く愛も挙げておきます(しかし、この映画のレイチェル・ワイズはメチャクチャ綺麗です)。

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映画 96時間(2008) 父の日に観たくなります

2014年06月14日 | 映画(数字、アルファベット)
 父親が一家の大黒柱という考え方は、はるか昔の事。今や父親の存在なんかは金を稼いでくることしかメリットが無く、ましてやすっかり仕事もせず隠居同然の生活をしているオヤジなんかは粗大ゴミみたいなもの。今の時代、父親には威厳なんかは微塵もなく、特にお年頃の女の子にとって父親なんかはウザイ存在でしかない。
 しかし、今回紹介する映画96時間の主人公のお父さんのような強くて頼もしい姿を見せられると、日頃は父親に感謝することなど全く無くても、父の日ぐらいは何かプレゼントを贈ろうと思う気になるはずだ。
 とにかく愛する娘のために猛ハッスル振りを見せるお父さんの大活躍が楽しいストーリーとはいかに。

 かつてはCIAの秘密工作員として国のために働いていたブライアン(リーアム・ニーソン)だが、今は引退してカリフォルニアで隠遁生活を送っている。別れた元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)は大富豪と再婚しており、娘のキム(マギー・グレイス)はレノーア(ファムケ・ヤンセン)の方に引き取られていた。そんなブライアン(リーアム・ニーソン)の唯一の楽しみは愛娘のキム(マギー・グレイス)と会うこと。
 ところがある日のこと、キム(マギー・グレイス)は女友達と一緒にフランスへ旅行すると言い出してきた。当初ブライアン(リーアム・ニーソン)は彼女がまだ17歳であることを考慮して、海外旅行に行くことに反対していたが、娘の自主性を重んじるレノーア(ファムケ・ヤンセン)達に押し切られ、結局は娘のフランス旅行行きを認めてしまう。しかし、ブライアン(リーアム・ニーソン)の悪い予感は的中。娘と女友達は何者かに誘拐されてしまう。
 ブライアン(リーアム・ニーソン)は、元CIAのコネと僅かの情報から96時間以内に娘を助け出さなければ永遠に出会うことができないことを悟ってしまう。どう考えても絶望的な状況だが、愛する娘を救出するためにパリへ向かうのだが・・・

 俺なんかは『もう17歳の娘なんだから海外旅行ぐらい行かさせてやれよ!』なんて思うのだが、実際に17歳の娘を持つ父親にとっては一大事。特に笑顔がキュートな17歳の娘が自分の知らない所で何をしているのかを想像するだけで落ち着かない。実際にリーアム・ニーソン演じるお父さんは娘に対して超過保護であり、超甘々。しかし、このお父さんは前半は娘にデレデレのダメ親父なのだが、娘が誘拐されたことを知ってからのスーパーパパ振りが凄いし、面白い。
 CIAで鍛え上げられた格闘能力、何時間も睡眠もせずに必死に娘を探し回ることができる体力、娘を探し出すためという理由はあれど悪役を更に上回る拷問シーン、そして見せしめのために、全く事件に関わっていない人の腕に銃弾をぶち込むシーン。しかもその時に吐く台詞が『そんなキズは軽い』だってさ。しかも自らが絶体絶命のピンチに陥った時の火事場の馬鹿力を見せ付ける場面においては、その姿から前半のダメ親父っぷりなど全く感じさせない。
 そして本作の印象的なシーンとして、誘拐される直前までのお父さんと娘の携帯電話でのやり取り。短い時間のやり取りだが、たったこれだけのシーンが恐ろしく重大な情報を得ることになるとはチョッとした驚きと感動を得る。単純明快なストーリーの中に面白い工夫を凝らした名場面だと個人的には思う。

 それはさておき、この世の中には普段は自分の父親に対してガッカリしている人も多く居ると思うが、きっと本作を観た後はアラ、不思議!?。なんだか急に父親が頼もしく見えてしまう人もいるはずだ。父の日も近いことだし、父親の有り難さを感じることができる96時間をお勧め映画として挙げておこう

96時間 [DVD]
リーアム・ニーソン,ファムケ・ヤンセン,マギー・グレイス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


96時間 [Blu-ray]
リーアム・ニーソン,ファムケ・ヤンセン,マギー・グレイス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 監督はピエール・モレル。フランス製のリアルアクションが堪能できるアルティメットがお勧め。

 主演は今や名優の域に入っきたリーアム・ニーソン。スティーブン・スピルバーグ監督のシンドラーのリストでスターの仲間入りを果たして以来、多くのヒット作、名作に出演。今回は1998年に公開されたジェフリー・ラッシュと共演したレ・ミゼラブルをお勧めに挙げておこう。

 そして元妻役のファムケ・ヤンセン。この人を有名にしたのはX-メンにおけるジーン・グレイ役でしょう。蛇足ですが本作ではすっかり老けてしまいました。

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映画 127時間(2010) 痛みに耐えた後に感動が待っている

2014年04月18日 | 映画(数字、アルファベット)
 俺という人間は他人から見ると全く悩みが無さそうに見えるらしいが、実はとてもナイーヴで傷つきやすい繊細な心を持った人間。チョッとした失敗でも直ぐにクヨクヨして何処かへ逃げ出してしまいたくなる。そんな俺を勇気づけ、生きる気力を奮い立たせてくれる映画が今回紹介する127時間
 大きな岩に右腕が挟まってしまい、脱出不可能な状況に陥ってしまった主人公がひたすら痛みに耐える様子を描いた内容の映画だ。個人的なことで恐縮だが、実は俺も本作の主人公と非常によく似た状況に陥ってしまったことがある。俺の場合は小一時間で発見、そして救出され、今では奇跡的?に五体満足で生かさせて頂いているが、あ~ありがたや、ありあがたや!

 しかし、本作の主人公に襲い掛かるトラブルは、誰も助けにやって来そうにない奥地での出来事。しかも、誰にも行き先を告げていないために発見される可能性は殆んど0パーセント。持っているリュックサックの中にも、外部と連絡する手段に役立つような物は見当たらない。どれだけ想像力を働かせても考えられる結末は、ただ1つ。そもそも同じ場所から一歩も動けない主人公が出ずっぱりの映画って面白いのか

 実はこの映画は実話が基ネタ、と言うことは結局のところ主人公は助かるのだが、果たしてこの主人公はどうやって生き残るのか。同じような状況を経験した者として、この映画の主人公と共感できることを挙げると『メチャクチャ痛い』と言うこと。まあ、それは当たり前だが、もう一つは自分のこれまでの過去についての出来事に対しての懺悔がしたくなること。
 今までの人生を振り返り、激痛に耐えながら『俺ってこんな目に遭って当然だよね~』なんてことを考え、この苦しみから解き放たれれば、真っ当な人間として一からやり直そうと思ったりしたものだ。しかし、現実の俺は、その時の高尚な気持ちは何処へ行ってしまったのか、今でも忍び寄る欲望の誘惑に負けてしまう。

 さて、俺のことをグタグタ述べるのはこの程度にして、痛みと同時にスリリングなサバイバル&脱出劇を味わえるストーリーとは如何なるものか。
 休日になるとロッククライミングに出掛けるアウトドア大好きのアーロン(ジェームズ・フランコ)は、今日も家族から電話がかかるのを無視して徹夜でユタ州のキャニオンランズ国立公園に出掛けた。大自然を突っ走るアーロン(ジェームズ・フランコ)は、途中で道に迷った女の子2人をナンパして、誰も知らないような穴場に連れて行ったりして、今日も絶好調。女の子達と翌日に会う約束をしてわかれた後に、1人で岩を登っていると、落石事故に巻き込まれてしまい、気付いた時には右手が岩に挟まって抜け出られなくなってしまう。乏しい食料で命をつなぎ、手持ちの道具で脱出する方法を探し出そうとするのだが・・・

 
 手に汗握るサバイバルを期待して観る人も多いと思うが、そのような内容を期待すると良い意味で期待を裏切られる。最初の方は、ジェームズ・フランコ演じるアールがお調子者として描かれているのが、なかなか楽しい。とにかく前半のスピード感は、これからとんでもない出来事が待っているなんて想像させない。
 この映画の凄さは決して痛みを感じることではなく、前向きに生きるメッセージを感じ取れること。躍動感に溢れる映像、ポップな音楽、圧倒的な自然描写は何よりも生命力を感じさせる。そして失ったことによる喪失感よりも、得られることの喜び、幸福を感じさせるその後の主人公の生き様は大きな感動を呼ぶ。モノを捨てれば人生が上手くいくんだよ、とアドバイスをくれる断捨離(だんしゃり)のススメ、人間関係においても断捨離(だんしゃり)を勧める本が流行してしまったために、意味を履き違えてナンデモカンデモ捨ててしまって後悔しているダンシャリアンを時々見かけることがあるが、断捨離の本質的なテーマはこの映画を観ればよくわかる。
 しかしながら、このような災害事故を面白く描かれている事に対して、何だか違うんだよな~と腹立たしくなる人も居るかもしれないが、ダニー・ボイル監督の腕が達者なために面白い映画に仕上がってしまったことに不満を募らせるのは、この映画の正しい観賞方法ではない。

 俺のように九死に一生を得た人は当然だが、なんだか大切な物を無くしてすっかり人生に絶望してしまっている人、とにかく前向きに生きることを願っている人に127時間はお勧めしたいし、それ以外の人にも勿論お勧めだ

127時間 [DVD]
ジェームズ・フランコ,ケイト・マーラ,アンバー・タンブリン,リジー・キャプラン,クレマンス・ポエジー
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 監督はスラムドッグ$ミリオネアでアカデミー作品賞、監督賞を受賞したダニー・ボイル監督。今やすっかり名監督として存在感を発揮していますが、青春ドラッグ映画トレインスポッティング、終末サバイバル28日後...などがお勧め。

 殆んど1人芝居でアーロンを演じるのが、今や人気者としておなじみのジェームズ・フランコ。芸達者な若手俳優ですが、スパイダーマンシリーズの悪役で有名。彼のお勧め作品は他にショーン・ペン共演のミルク、現代的なテーマを取り込んだ猿の惑星:創世記、恋愛映画好きにはトリスタンとイゾルデ が楽しめる。

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映画 Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007) ケビン・コスナーの転機となった作品!

2014年03月24日 | 映画(数字、アルファベット)
 かつては誠実で善良そうなキャラクターで大スターに登りつめたケビン・コスナーだが、最近は一時のスランプを脱して脇役として存在感を示している。そんな彼の今後も続く経歴において、恐らく後々において一大転機となった作品として語り継がれるであろう役柄を演じているのが今回紹介する映画Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼

 彼が今まで築き上げてきたイメージをぶっ壊すべく演じる本作の主人公のキャラクターを少しばかり説明しておこう。ビジネスマンとして社長に登りつめるほど成功し、年相応の美しい妻と娘に恵まれ、豪華な家に住み、外見もスマートな印象を与え、チョッとスピーチをさせれば面白いことを言う。どこから見ても誰もが羨ましがるような完璧な人間。唯一思い当たる欠点が・・・ときどき人殺しをしてしまうことぐらいか。
 実は彼は二重人格者のサイコキラー。二重人格者の主人公の映画なんて多くあるが、本作における二重人格者の描き方が面白い。普段はアール・ブルックスとしてケビン・コスナーが演じているのだが、別の人格者としてウィリアム・ハート演じるマーシャルが、まるで背後霊の如く現われてくる。とても渋くて素敵なオジサンの2人のやり取りが観ている我々を大いに楽しませる。
 例えばこのような感じだ。ケビン・コスナー演じるアールが『もう人殺しは嫌だ』と当たり前の事を言っていると、ウィリアム・ハート演じるマーシャルが何時の間にか現われて『早く人殺しをしようぜ』とはやし立てる。また、アール(ケビン・コスナー)の不手際をカバーするべく、マーシャル(ウィリアム・ハート)が的確なアドバイスを与えたりする等、抜群のコンビネーションを見せる。

 そして見ていて感心するのが人殺しを実行する過程及び場面。くじ引き同然で殺す相手を選び、その相手のことをインターネットを使ったりで念入りに下調べをする。そして、ドアのノブに傷の一つも付けずに侵入し、殺害後は銃弾をキッチリ回収し、証拠を全く残さない。さらに時間厳守、深追いは決してしない。まるで仕事のできる男の見本を見ているような気になるから不思議だ。それにしても人殺しから多くのことを学ぼうとする俺の頭の中はどうかしているのか

 さらにこのケビン・コスナー演じる殺人鬼を捜査する女性刑事を演じるのがデミ・ムーア。実はこの女性刑事の設定も単なる脇役として片付けるのが勿体ないぐらいの深みのあるキャラクター。年下の旦那と離婚係争中にして、かつて自らがブタ箱にぶち込んだ残忍な人殺しである通称ハングマンが脱獄して、そのハングマンから命を狙われる。公私ともに何かと忙しい女性刑事役だ。

 二重人格のサイコキラーと追いつ追われつの忙しい女刑事の二転三転するストーリー展開とは如何なるものか。
 2年間我慢してきたのだが、ついに耐え切れずに人殺しがしたくなってしまったアール・ブルックス(ケビン・コスナー)。今回も周到な用意を行い、見事な手口で若い男女を殺害することに成功した。しかしながら2年間のブランクがあまりにも大きかったのか致命的な失敗をしてしまったことに気付く。それは殺人現場の窓のカーテンが開いていたこと。やっぱりと言うべきか、翌日自らの会社に、殺害現場に自分が写っている写真が送られてくる。写真を送ってきた相手は、果たして自分を脅すつもりなのか?それとも?
 その殺害の手口から、ついに2年ぶりに連続殺人犯が再び動き出したことに気付いたアトウッド刑事(デミ・ムーア)だったのだが、今度こそ連続殺人犯を捕まえようと意気込むのだが、別の殺人鬼から命を狙われてしまい・・・

 アルコール依存症なら聞いたことがあるが、ケビン・コスナー演じる男は殺人依存症とでも言うべきか。しかし、この映画を観ていたらまるで、この世の中の終りを見ている気分になった。ちょっと残酷なシーンもあるが色々と斬新な設定が面白い映画。決して恋人同士で観ることはお勧めできないが、見応え充分のストーリー展開と脇役に到るまで深く掘り下げたキャラクター設定が楽しめる。最後のオチ?もサービス精神旺盛。特に昔のケビン・コスナーを懐かしんでいる人にはMr.ブルックス 完璧なる殺人鬼はお勧めだ

Mr.ブルックス ~完璧なる殺人鬼~(特別編) [DVD]
ケビン・コスナー,デミ・ムーア,ウィリアム・ハート,レイコ・エイルスワース
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 主演は今さら説明不要のケビン・コスナー。やはり昔の作品にお勧め作品が多い。エリオット・ネスとアル・カポネの対決を描いたブライアン・デ・パルマ監督、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー共演のアンタッチャブル、ノスタルジック雰囲気が素晴らしい野球映画フィールド・オブ・ドリームス、彼のキャラクターを逆手に取ったサスペンス映画の傑作追いつめられて、クリント・イーストウッド監督の感動作パーフェクト・ワールドがお勧め。

 マーシャルを演じるのが名優ウィリアム・ハート。さすがに名優なだけあって多くの名作に出演しています。ケン・ラッセル監督の異色SF映画アルタード・ステーツ/未知への挑戦、キャスリーン・ターナーの妖しい魅力が堪能できる官能サスペンスの傑作白いドレスの女、ジェームズ・L・ブルックス監督のテレビ業界の舞台裏を哀切をもって描いたブロードキャスト・ニュース、ウェイ・ワン監督、ハーヴェイ・カイテル共演の淡々とふか~く描いた感動作スモークがお勧め。

 女刑事役でデミ・ムーアゴースト/ニューヨークの幻で一躍大スターになった印象がありますが、個人的にはそれ以前の作品でセント・エルモス・ファイアーをお勧めしたい、他にバリー・レヴィンソン監督、マイケル・ダグラス共演の企業内のパワハラ、セクハラを描いたディスクロージャーがお勧め。

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映画 LOOPER/ルーパー(2012) ちょっと渋いSF映画です

2013年09月02日 | 映画(数字、アルファベット)
 いくら未来の事を描いていると言っても、あまりにも有り得ない素っ頓狂な世界を舞台にしたSF映画だったりすると興醒めしてしまうことが多々あるが、今回紹介する映画LOOPER/ルーパーは、なかなかビジュアル的には地味ではあるが内容は非常に濃い作品。
 タイムトラベルを扱った映画は名作、珍作多々あるが、その多くは過去、未来をほとんど自由に行き来できる設定が殆んど。しかし、本作の場合は同じタイムトラベルを扱っていても30年前の過去にしか行けないような、まるで片側通行のみの欠陥品と思わしきタイムトラベルマシンが登場したり、ちょっとだけ高く浮き上がってから走り出すバイクなど、見た目からして手作り感が漂うようなローテク機器が用いられているのが、本作品の特徴だ。

 さらに興味深いのが、現在の自分VS30年後の自分という設定。今と昔では物の価値観が異なったり、道徳の概念が変わっていたり、なんてことはよくあるが現在の社会未来の社会のぶつかり合いの様相が本作から見て取れるのが非常に面白い。そんな見た目よりも緻密な脚本を重視したSF映画の内容とは如何なるものか。

 
 2044年のカンザス州において。通称ルーパーと呼ばれる暗殺集団の一員であるジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)はその中でも凄腕のスナイパー(ただ目の前に現われる相手にズドンと一発撃ち込むだけだが)。30年後の未来の犯罪組織の依頼で送り込まれる人間を毎日のごとく、せっせと撃ち殺していた。
 ところが、ある日のこと。いつもと同じ気分で銃を持って殺すべき相手を待っていると、何とそれは30年後の自分(ブルース・ウィリス)。頭の髪の毛が無かった30年後の自分にショックを受けたジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、思わず30年後の自分(ブルース・ウィルス)を取り逃がしてしまう。
 30年後の未来から送り込まれた人間を殺さなければ、自分が殺されるという組織の掟の元で、ジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は組織からの追及から逃れつつ、30年後の自分自身(ブルース・ウィルス)を追いかけるのだが・・

 実はこの映画が面白くなるのは、30年後の自分であるブルース・ウィリスが登場してから。上段のストーリー説明で主人公のジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)が30年後の自分を撃ち損ねた理由を冗談交じりで書いてしまったが、確かにいきなり目の前に未来の自分が現れたら格好良い悪いに関わらず、撃ち殺すのに一瞬ためらってしまうのは当然だろう。
 しかし、それにしても何故、30年後の自分(ブルース・ウィリス)がわざわざ現在社会にやってきたのだろうか。果たして、その目的は一体何か?それは映画を観ればわかる。しかし、この映画の面白さは世代を超えた自分同士の戦いは勿論だが、いかにも綿密に組み立てられたストーリー展開、タイムパラドックスが引き起こす論理、そして特異な世界観の設定の巧みさが挙げられる。

 30年後の2074年の設定が、非常に徹底された管理社会。当然の如く犯罪組織といえども管理社会の下では邪魔者を殺害することは難しく、それなら過去の30年前の2044年に邪魔者を送り込んで殺してもらえれば、完全犯罪成立という考え方が面白い。
 そして、細かい設定だが未来の犯罪組織からの報酬というのが、現金ではなくて金や銀の延べ棒というのが、今思えばなるほどと思える。確かに2074年からの贈り物として2044年に大量のドル札をもらっても、下手したら単なる紙くず化している可能性が無きにしもあらず。それどころか金や銀の延べ棒の方が、価格が高騰している可能性が高いんじゃね~と思ったりしたら、なかなかこのSF映画は細かい点においても侮れない。
 そして二転三転するストーリー展開は先が読みづらく、最終結末の結果がなかなか考えさせられる。我々が生きている現在においてもやったらやり返す、終わりなき復讐の血に染まった抗争が今日もどこかで繰り広げられている。果たして復讐の連鎖反応を終わらす方法とは、どうしたら良いのだろうか本作品はそんな問いに対して明確な回答を用意しているし、そんな覚悟を持っている人間がこの世の中にどれだけ居るのだろうか
 その他にも色々と書きたいことがあるが、見た目重視で大した中身の無いSF映画が多い中で、本作は大人向けの非常に味わい深いSF映画。ちょっと細かい設定や伏線がややこしい気もするが、普段脳みそを使っていない人も少しばかり考えさせられるには、ほどほどの難解さで済むLOOPER/ルーパーは、ぜひお勧めしたい映画です

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 監督はライアン・ジョンソン。実はこの監督のことはまったくわかりません。逆にこの監督の映画でお勧めがあれば教えてほしいぐらいです。
 
 主演のジョーを演じるのがジョゼフ・ゴードン=レヴィット。最近はノリノリの若手俳優の一人。クリストファー・ノーラン監督のインセプションダークナイト ライジングがお勧め。

 未来のジョーを演じるのが大スターブルース・ウィリス。今更説明の必要がありませんが、とりあえず今回は軍事アクション映画ティアーズ・オブ・ザ・サンを挙げておきます。

 他にポール・ダノが出演しています。ポール・トーマス・アンダーソン監督のゼア・ウィル・ビー・ブラッド、ジェームズ・マンゴールド監督、トム・クルーズ、キャメロン・ディアス競演のナイト&デイがお勧めです。

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映画 25時(2002) 刑務所行きまでの25時間を描く

2013年07月15日 | 映画(数字、アルファベット)
 アメリカという国は有罪判決を受けてから刑務所行きまで25時間の猶予がある。だから猶予中にトンヅラする奴もいるわけだ。恐らく日本なら大きな罪で有罪判決を受けたら、直ぐに刑務所へ直行か?悲しいことに俺には司法に関する知識が乏しい。
 さて、今回紹介する映画25時は麻薬所持で有罪判決を受けた主人公の、刑務所行き前の最後の自由時間の25時間を描いた秀逸な人間ドラマだ。
 たった25時間の出来事なんて大したドラマなど描くことなんかできるわけねぇ~だろなんて思われるかもしれないが、欲望、怒り、裏切り、友情、親子愛、後悔、命、人種差別、宗教、そしてアメリカをショックのどん底に叩き込んだアメリカ同時多発テロ、俺が思い当たるだけでもこれだけ多くのテーマをぶち込んだ。特にワールド・トレードセンター(WTC)が崩壊した跡地のグラウンド・ゼロを真上から撮られるシーンがあるが、きっと感極まる人も多いはずだ。

 さて、刑務所でとっても苦しい七年間の刑期を迎える前の、絶望的な25時間を主人公はどのように過ごすのか?
 舞台はニューヨーク、ブルックリン。麻薬の売人だったモンティ(エドワード・ノートン)は麻薬捜査局によって逮捕されており25時間後に刑務所に入る予定。刑期は七年間。きっと刑務所の七年間は苦しみしかないだろう。彼は数ヶ月前に助けた犬、ドイルを連れてバドソン川を眺めている。
 モンティ(ノートン)には刑務所に行くまでの残された時間内に、清算しなければならない事がたくさんあった。モンティ(ノートン)は母校で教師をしている親友であるジェイコブ(フリップ・シーモア・ホフマン)に会いに行き、さらにはウォール街で株のディーラーとして凄腕を発揮する幼馴染みのフランク(バリー・ペッパー)に電話し、刑務所行き前の最後の夜に、親友3人で集まりパーティーをしようと提案する。
 
 さて自宅に戻ったモンティ(ノートン)だったが、恋人のナチュレ(ロザリオ・ドーソン)が待っていた。ナチュレ(ドーソン)は彼に刑務所行き前の最後の夜だから、今晩は一緒に居たいと言い出すがモンティ(ノートン)はそのことについては、応えない。彼は麻薬の在処を麻薬捜査局に情報を売ったのは、ナチュレ(ドーソン)だという疑惑を持っていた・・・

 昔、ルイ・マル監督の作品で鬼火という映画があったが、あの映画は自殺を決意した男が知り合いの現状を知るために次々と訪ねるが、さらに虚無感を増していくストーリー。ちょっとあの映画を思い出した。

 しかし、日本人にはアメリカの刑務所の内部のイメージが掴みにくいが、どうしてエドワード・ノートン演じる主人公があそこまでビビッてしまうのか?そのために友達のフランク(バリー・ペッパー)に自分の顔をボコボコに殴らさせるが、その理由が今思うと笑けるが果たして、アメリカの刑務所内の現実はそうなのか?

 本当にこの映画は印象的なシーンが多い。トイレの中で鑑の自分に向かって叫ぶシーンがあるが、これぞスパイク・リー監督ならではの名演出とエドワード・ノートンの気合いの入った熱い演技が見事にマッチした名シーン。俺もこのシーンを自分の考えている言葉に変えて、真似てみたのだが・・・やっぱり俺はアホだ
 ラストは父親がエドワード・ノートンを車に乗せて刑務所に向かおうするシーンがあるのだが、自分でも何でかわからないが切なくなり、そして息苦しくなる。そこにはニューヨークを愛する人間の想いをビシビシと感じるだけでなく・・・う~ん、これは言葉で説明するのが難しいから、とにかくこの映画を観てくれ。 
 さらにスパイク・リー監督の映画といえばラップミュージックが流れてくる印象があるが、今回は非常に重厚な音楽が流れる。この音楽が本当に名曲で、魂が揺さぶられる。決して、大袈裟に言っているわけでもなく、マジだ

 サスペンスとヒューマン性がマッチした見応えのあるドラマ。そして観終わった後の余韻がバッチリ。パリよりもニューヨークの方が大好きという熱い気持ちを持っている人は必見の25時はお勧めだ

25時 スペシャル・エディション [DVD]
エドワード・ノートン,フィリップ・シーモア・ホフマン,バリー・ペッパー
角川エンタテインメント


 監督はブラック映画の雄、スパイク・リー。個人的には今回紹介した25時から作品の変化を感じる。
 昔は黒人を主役にした映画ばかり撮っていた気がするが、その時の代表作としてドゥ・ザ・ライト・シングマルコムXがお勧め。今回紹介した25時以降のお勧め作品を挙げると、デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーウェン、ジョディー・フォスター、ウイレム・デ・フォー等、超豪華スター競演のインサイド・マン、社会風刺劇のセレブの種、そして本当に奇跡が連発する寓話的ストーリーセントアンナの奇跡等がお勧めだ。

 主演のエドワード・ノートンは、まだ若いが既に名優の雰囲気が漂っている。彼のデビュー作でリチャード・ギア競演の真実の行方、デヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット競演のファイト・クラブ、人種偏見の解決の難しさを痛感するアメリカン・ヒストリーX等がお勧め。

 友人役でフリップ・シーモア・ホフマン。この人の代表作と言えばカポーティー。作家を目指す人は見てはいけない映画だが、作家って本当に大変だということがよ~くわかる映画です。他にもポール・トーマス・アンダーソン監督作品の常連でハード・エイトブギー・ナイツマグノリアパンチドランク・ラブあたりもお勧め。他にはミッション・インポッシブル3での悪役が印象的。

 もう一人の友人役でバリー・ペッパー。この人のお勧めは・・・けっこう色々な優秀な作品に出演していますが、実は他の作品では印象がありません

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映画 21グラム(2003) タイトルは軽すぎますが・・・

2013年07月12日 | 映画(数字、アルファベット)
 俺の部屋の掃除をして、集めた埃が全部で21グラムだったら、それは重いのか軽いのか?実はタイトルの21グラムの意味するところは、人間が死んだ時に21グラム軽くなる?らしいということが由来になっている。死んだ時に抜け出る魂の重さが21グラムということらしいが、タイトルの軽さに反して、ストーリーは恐ろしいぐらいにヘビーだ。
 笑い、アクションなど楽しい娯楽要素は全くのゼロ。よってノーテンキな映画を観たい人には全くお勧めできない映画が今回紹介する21グラムだ。

 この映画のテーマはズバリ心臓心臓移植を切っ掛けに、本来出会うはずのない3人(ショーン・ペンベニチオ・デル・トロナオミ・ワッツ)の運命が絡みだし、衝撃的な結末を迎えて、観ている我々は命の重さを痛感?する仕掛けだ。後味の悪さは俺が観た全ての映画の中でもトップクラス級。とことん苦しみ、悩み、もがき続ける3人の様子を観て、多くの人は絶望感に打ちのめされるだろう。

 さて、一つの心臓によって、まるで呼応するように3人が呼び寄せられるストーリーとは如何なるものか。
 余命一ヶ月を宣告され、心臓のドナーを待つ身のポール(ショーン・ペン)。旦那と娘2人と幸せに暮らしていたクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)。前科者でありながも、信仰心だけを生きがいに奥さんと2人の子供と暮らしていたジャック(ベニチオ・デル・トロ)。
 まるで顔見知りでも何でもない3人だったが、ジャック(ベニチオ・デル・トロ)がクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)の旦那と娘2人をひき殺してしまう。
 その後、ポール(ショーン・ペン)はクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)の旦那の心臓移植を受けることができてメデタシメデタシ、と終わるわけが無い。3人の運命が絡み、そして3人が出合った時に衝撃的結末が・・・

 実はこの映画はストーリー構成が凝っていて、時系列や場所がアッチコッチに飛びまくる。かつてクエンティン・タランティーノ監督が撮ったパルプ・フィクションをイメージすれば良いだろう。
 しかし、パルプ・フィクションは最後はオチが決まったが、本作においては単に話がわかり難くなっただけのように思ったのは俺だけか?まあ、監督の趣味だからと言われてみれば、それまでだが。

 ハッキリ言ってストーリー展開は、何だかワザと悪い方に自分から転がってるんじゃないの?と思えなくも無いが、一つの命が去れば、また新しい命が生まれてくる。そんな当たり前のことに改めて気付かせてくれる21グラムは、絶望の中にも薄暗くとも淡い希望の光を見ることができる映画です

21グラム [DVD]
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東北新社


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TCエンタテインメント


 監督はメキシコの俊英アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。日本からも役所広司、菊池凛子が出演していたバベルで有名か。しかし、この監督のお勧めはアモーレス・ペロス。特に犬好きにはお勧め中のお勧め。気のせいかもしれませんが、けっこう犬が死ぬシーンが多かったような・・・。他にバビエル・バルデム主演のBIUTIFUL ビューティフルは父が子供を想う気持ちに感動します。

 実はこの映画は演技派3人の競演が見物ですが、けっこう脇役も豪華。
 まずはショーン・ペン。現在のハリウッドを代表する名優。今となっては昔マドンナと結婚していたことなんか忘れてしまいそうになります。この人のお勧めは1本だけ挙げるとなると、やっぱりクリント・イーストウッド監督のミスティック・リバーです。

 演技派女優としても立場を確立しているのがナオミ・ワッツ。個人的にはドストライクで大好きな女優さん。この人のお勧めはユアン・マクレガー競演のステイ。他にデヴィッド・リンチ監督のマルホランド・ドライブは僕には意味がハア~?でしたが、彼女の魅力は堪能できます。

 ちょっとボッ~とした目が印象的なベニチオ・デル・トロ。この人のお勧めはスサンネ・ビア監督、ハル・ベリー共演の悲しみが乾くまでがお勧め。他にスティーブン・ソダーバーグ監督、マイケル・ダグラス競演のトラフィックがお勧め。

 他にもフランスの女優のシャルロット・ゲンズブール。僕と同じ年齢で子役の時から活躍していますが、本当に今まで頑張ってる。この人のお勧めはラース・フォン・トリアー監督のメランコリア。チョイと鬱病気味の人の方が楽しめるかもしれません。

 他にメリッサ・レオが出演していました。この人のお勧めはザ・ファイターでの母親役が印象的です。

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映画 1900年(1976) 長時間映画ですが。

2013年03月14日 | 映画(数字、アルファベット)
 日本には愛のむきだしという4時間以上の長い映画があったが、変態パワーで強引に押し切った作品で観ていて飽きないし面白い。ところが今回紹介する映画1900年愛のむきだしですらビックリの5時間を超えるなが~い作品。しかも、エログロ、変態度においても決して負けてないし、20世紀初頭から半ばまでの激動のイタリアの時代をお勉強した気分にもなれる映画。変態と知性という相反するような内容が込められた得な気分になる映画であり、しかも面白い。確かに5時間以上も時間を割いて観たのに面白くなかったら、きっと一週間以上はショックで寝込んでしまったはずだ。

 20世紀初頭から第一次世界大戦を経て第二次世界大戦が終了までの激動のイタリアを描き、エログロだけではなく社会主義が成立していく過程を学べるストーリーとは、如何なるものか
 1900年の大農園において、同じ日に2人の男の子が生まれる。一人は大農園の地主であるアルフレード(バート・ランカスター)の次男で跡継ぎのジョヴァンニ(ロモロ・ヴァリ)の息子であり、祖父と同じ名前を付けられるアルフレード(ロバート・デ・ニーロ)、もう一人はアルフレード(バート・ランカスター)に仕え、親友でもある小作人のレオ(スターリング・ヘイドン)の孫であり、父無し子のオルモ(ジェラール・ドパルデュー)。
 2人は幼い時から親友同士だったが、第一次世界大戦を経てアルフレード(ロバート・デ・ニーロ)はやがて大農園の地主になり、オルモ(ジェラール・ドパルデュー)は農民同盟の社会主義の闘士になり、2人の仲はギクシャクしだす。
 やがて訪れるファシズムの台頭にアルフレード(ロバート・デ・ニーロ)もオルモ(ジェラール・ドパルデュー)も過酷な運命に巻き込まれるのだが・・・

 大農園の一家三代の物語がイタリアの現代史を辿るようなイメージ。社会主義の考え方が現われてくるのが必然性があるということがよくわかるし、ファシズムの思想ですら極悪でありながら誕生するのに必然性があるということも感じる。早い話が『地主と小作人』の対立が階級闘争を呼び、階級闘争が社会主義を生み出し、社会主義がファシズムを呼ぶ。極悪だと考えられるファシズムの誕生ですら大きな歴史の中で見ると、必然性を持っていることを、この映画を観て感じるのは俺だけか。
 
 しかし、この映画のファシズムの描き方が凄い。大農園の管理者として雇われるアッティラ(ドナルド・サザーランド)がファシズム代表として描かれるが、こいつの行動がとにかく半端では無い。猫を殺すシーンはえげつないし、また子供をジャイアントスイングで振り回すシーンは驚愕する。逆に顔中を牛糞まみれにされるなど、ファシズムを徹底的に悪者に仕立て、制裁を加えるところは、ベルトルッチ監督のファシズムに対する怒りが充分に伝わってくる。

 スターリン万歳と子供が叫んだり、ソ連の国旗がたくさん出てきたり、共産党の歌が流れたり、左翼思想のイデオロギーに傾いた政治映画と言えるが、この映画が凄いのはエロ描写。例えば、バート・ランカスター演じる地主の老人が女の子に自分のペニスを握らせながら『もう立たない』と嘆いたり、ロバート・デ・ニーロジェラール・ドパルデューの娼婦との3Pのシーン、ロバート・デ・ニーロと情緒不安定のドミニク・サンダのセックスシーン等など、エロ描写が長い時間を持たせるためでは無く、人間の老い、欲望、支配と言った象徴的シーンに使われていること。それにしてもベルナルド・ベルトルッチ監督は本当に何の恥ずかしさも無くエロシーンを描くが、この映画が公開された当時はまだ35歳ぐらいだったはずだが、流石は巨匠と呼ばれる人は我々のような凡人には無いセンスがあると感心した。

 エログロ、暴力、糞まみれ、イデオロギー、アル中・・・なんだかボロボロの素材がたくさん集められて出来上がったような映画だが、映像の美しさが特筆。CGでは無い自然の美しさが印象派の絵画を観ているような錯覚に陥る。今までで僕が知るところの中では最も風景が綺麗に撮れている映画だ。
 そして映画音楽の巨匠として知られるエンニオ・モリコーネ(ニュー・シネマ・パラダイス、海上のピアニスト等)の音楽が素晴らしい。
 綺麗な映像、音楽は芸術の極みを感じさせ、それでいて人間の汚い欲望をハードに描き出し、歴史のお勉強をした気分になり、実は最後は笑える?1900年は一度は観ることをお勧めしたい映画です

1900年 (2枚組) [DVD]
ベルナルド・ベルトルッチ,ジュゼッペ・ベルトルッチ,フランコ・アルカッリ
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 実はこの映画は20年前に映画館で観ましたが、長時間の映画はDVDで観るより映画館で観た方が良いですね。当時よりも色々と僕も知識は増えたので新しい発見がありました。ラストシーンが全く記憶から抜けていました。そして映画館で再上映される時は、絶対に観に行こうと思いました。
 
 監督は前述したベルナルド・ベルトルッチ監督。この監督の特徴は本文にも書きましたが華麗な映像が挙げられると思います。暗殺の森は流麗なカメラワークが印象的でお勧め。他に有名どころではラスト・エンペラーも映像が印象的でした。
 他にデブラ・ウィンガーとジョン・マルコビッチ競演のすっかり冷め切った夫婦の絶望的な様子を描いたシェルタリング・スカイ、殆んどポルノ映画?と思うようなエヴァ・グリーン主演のドリーマーズ。他に個人的にはそれほどエロイと思わないし、よくわからない内容のラスト・タンゴ・イン・パリも評価が高く有名な作品、一度は観た方が良いのかな?

 実はこの映画は相当な豪華キャスト。当時のベテランの大スター、現在の大スターが出演しています。
 主演のアルフレードを演じるのがロバート・デ・ニーロ。まだこの映画の出演時は若い。最近は手当たり次第にあらゆる映画に出演しているイメージがありますが、多くの名作に出演している大スター。お勧め作品は多くありますが、個人的にはミッドナイト・ランが最も気に入っています。

 もう一人の主演のオルモを演じたのが今やフランスの名優であるジェラール・ドパルデュー。本作品での彼の若いのにビックリしました。体形も全然違う
 彼のお勧め作品はアメリカの永住権を収得するために、アレコレと手を尽くすフランス人を演じたグリーン・カード、フランソワ・トリュフォー監督の終電車が良いです。比較的最近ではあるいは裏切りという名の犬というフランス製刑事映画が良いです。

 ファシズムに陶酔するアッティラを演じたのが、現在も個性派として活躍するドナルド・サザーランド。ロバート・アルトマン監督のM★A★S★H マッシュ、クリント・イーストウッド監督のスペース・カウボーイ、ロバート・レッドフォード監督の普通の人々が良いです。

 地主の老人アルフレードを演じたのがバート・ランカスター。この人は多くも名作に出演している大スター。西部劇でロバート・アルドリッチ監督、ゲイリー・クーパー主演のヴェラクルスがお勧め。ワイアット・アープを演じたOK牧場の決斗等。他にケビン・コスナー主演の感動映画フィールド・オブ・ドリームスも印象的。

 ロバート・デ・ニーロ演じるアルフレードの奥さんアダを演じたのがドミニク・サンダ。彼女のお勧め作品は本作品と同じくベルナルド・ベルトルッチ監督の暗殺の森。とにかく妖艶なイメージがありますが、暗殺の森に出演していた時は、まだ19歳だったことに今さらながら驚きです。

 他にアスファルト・ジャングルゴッド・ファーザー,現金に体を張れなど多くの名作に出演しているスターリング・ヘイドン第三の男夏の嵐等、これまた多くの名作に出演しているアリダ・ヴァリ等も印象的です。

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映画 7つの贈り物(2008) とっても素敵なプレゼント!?

2013年03月01日 | 映画(数字、アルファベット)
 なかなか素敵な題名が付けられているが、ウィル・スミス演じる主人公が冒頭から『神様は7日で世界を創造したが、俺は人生を7秒で壊した』と自虐的に語り、『これから自殺するぞ』と迷惑な内容の電話を掛けたり、いきなり盲目の人に罵声を浴びせかかるなど、ショッキングなシーンから始まる映画。
 それにしてもなぜ、ウィル・スミス演じる主人公がこんなに荒れ狂っているのか?なかなか真相が明らかにならない展開がイライラするが、主人公の本心を知った時、驚きと感動が同時に襲いかかってくる仕掛けだ。
 7つの贈り物って何だ?と気になりながら観ていたのだが、個人的には1つを除いて全く欲しいと思わない贈り物ばかり。まあ贈り物の良し悪しは、この映画のテーマとは外れているので、どうでも良いような気がするが、それにしても西洋人の過去のトラウマに何時まで経ってもウジウジしたところは日本人とは、かなり考え方が違うことがよくわかる映画。
 哲学的、宗教的テーマを感じさせる贖罪意識のあり方を充分に考えさせられるストーリーだ。

 国税庁に勤める?ベン(ウィル・スミス)は人名が載っているリストを持ちながら、ある計画を練っていた。自分の意向に添うような人物を調べ上げて、その人の人生を劇的に変えてしまうようなビッグなプレゼントを贈ろうというのだ。
 しかし、そんな彼の思惑もエミリー(ロザリオ・ドーソン)という心臓病を抱えた女性と出会い、親しくなるに連れて、計画が狂ってくる・・・

 過去の消えないトラウマ、そしてトラウマから解き放たれるための主人公の行動はやや理解し難い部分もあるが、それ故に余韻がバッチリ残る映画。罪を背負って生きていくことの厳しさ、人生の責任のあり方を大いに考えさせられる7つの贈り物は、いつもクヨクヨしている人にお勧めしたい映画です。

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ウィル・スミス,ロザリオ・ドーソン,ウディ・ハレルソン,バリー・ペッパー
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 監督はガブリエレ・ムッチーノウィル・スミスとは既に幸せのちからでも監督をしています。ちなみに幸せのちからは実話を基にした感動的な映画でお勧めです。

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映画 M(1931) murder(殺人)の頭文字です

2013年02月26日 | 映画(数字、アルファベット)
 ちょっと変わったタイトル名だが、日本でもかつて、女性アイドルバンドの歌に同じタイトルの歌があった。それだけでも懐かしい気分になるが、今回紹介する映画は、昔も昔のはるか昔の1931年のドイツ映画だ。ナチス・ドイツ台頭前の時代の映画というところに、この映画の価値がある。
 幼女連続殺人事件をテーマにしたサスペンス映画。基本は気が狂った犯人を早く捕まえてしまえという内容だが、そういった部分にスリルを求めると大して楽しくない映画。決して、犯人の肩を持つわけでは無いのに、次第に犯人が追い詰められていく様子に、どことなく居心地の悪さを感じさせる映画だ。
 果たして、この居心地の悪さは何処から来るものなのか

 1930年代のベルリンが舞台。幼女が次々殺害される事件が起きるが、警察は全く手掛かりも掴めず、次第に一般庶民の間にも恐怖心が生まれる。警察の取り締まりは、ついに暗黒街の世界にも手が伸びるが、そのことによって暗黒街の人間は活動に支障を来たしてしまった。そんな中で暗黒街のボスたちも自らの手で幼女連続殺人の犯人を見つけようとするが、意外なところから犯人が浮かびあがってくるのだが・・・

 口笛、風船、Mの文字が効果的に使われており、演出的にも魅せる映画。しかし、1人の人間が複数の団体に追い詰められてしまう展開は、単なる勧善懲悪のような浅いストーリーではなく、まさにナチス・ドイツ政権下の社会主義、密告、粛清といった暗いテーマを感じさせる。
 当時のドイツ情勢の不安を感じさせる映画は、一度は観て欲しい名作です

M (エム) CCP-271 [DVD]
ピーター・ローレ
株式会社コスミック出版


 監督はドイツ映画の黄金期を支えた名匠フリッツ・ラング。ナチス台頭によって、後にドイツから逃れてハリウッドでも多くの名作を撮っています。個人的には死刑執行人もまた死すという作品がお勧め。

 犯人を演じるのがピーター・ローレ。この人もナチスから逃れてハリウッド映画に出演しています。ハンフリー・ボガード主演のマルタの鷹の悪役が印象的です

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