褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 影の軍隊(1969) レジスタンス闘士のストーリーです

2015年04月30日 | 映画(か行)
 対ナチス・ドイツを描いたレジスタンス映画なんかは今でも描かれているようにワンサカある。その殆んどはレジスタンスの闘士たちが祖国のためにナチス・ドイツと戦っているシーンが多く描かれているのだが、今回紹介する映画影の軍隊は、観終わった後に『アレレ~、こいつ等殺す相手間違ってんじゃん』と思わせるような暗い気分になる映画であり、ナチス・ドイツ相手に戦っているようなシーンなんかほとんど無い。この映画で描かれているのはレジスタンス達がコソコソ逃げ回ったり、捕まって拷問を受けたり、脱獄を手伝ったり等のエピソードの積み重ね。
 そして更に衝撃的なのがレジスタンス内における鉄の規律。組織内の裏切り者を粛清していく様子は、なんだか日本においても幕末の志士達を震え上らせた新選組の内部事情を見ているような気分になる。レジスタンスの中には優しい人間も出てくるのだが、演出は非常に冷徹で感情が入り込む余地が無いのが本作の特徴だ。

 さて、実話をベースにしているらしい対ナチス・ドイツのレジスタン達の運命を描いたストーリーとはいかなるものか。
 1942年のナチス・ドイツ占領下のフランスが舞台。密告を受けてドイツ軍に捕えられたシェルビエ(リノ・ヴァンチュラ)は隙を見つけて脱走。その後レジスタンス仲間と合流して、密告した裏切り者を粛清する。
 シェルビエ(リノ・ヴァンチュラ)は新任務のためにレジスタンス組織のボスであるジャルディ(ポール・ムリス)とロンドンへ向かう。しかし、ロンドンでの任務中にフランスでは仲間のフェリックス(ポール・クローシェ)がナチスに捕まってしまうとの報告を受け、彼の救出のためにシェルビエ(リノ・ヴァンチュラ)はフランスに戻り、女レジスタンスであるマチルダ(シモーヌ・シニョレ)の協力を得て、フェリックス(ポール・クローシェ)を救出しようとするが失敗に終わる。しかも、ナチス・ドイツの魔の手は再びシェルビエ(リノ・ヴァンチュラ)に向かってくる・・・

 多くのナチス・ドイツに対抗するレジスタンスを描いた映画といえば、レジスタンス側を善として描いていることが多いが、本作においては悪の部分が描かれている。まあ、考えてみれば戦争において勝った方が必ずしも正義で、負けた方が悪者なんて考え方が非常に狭い見方。レジスタンス側にも非の部分があったはずだ。本作を観れば非常にそのことがよく理解できる。
 しかし、この映画は冒頭から、『悪しき思い出も、また懐かしきけり』との言葉が紹介され、続けてフランスの象徴である凱旋門をドイツ軍が行進するというような自虐的なシーンから始るあたりから、もう他のレジスタンス映画とは一線を画している。
 そしてその後に続く展開がとても重く、渋くて、派手さなんてまるでない。そして画面からしてなんだか暗い。そして極めつけがラストシーン。やっぱり戦争って勝っても負けても悲惨だよな~と思わせるのに充分過ぎるほどの衝撃を観ている者に与えてくれる。
 ドハデな撃ち合いを期待している人には向かないが、大人が観賞するには非常に見応えのある映画。それなりの緊迫感があるし、なんだか意味深なシーンも多く出てくるだけに深読みすることが好きな人は、けっこうはまるかもしれない。あんまりフランス映画を観たことが無い人にもお勧めだし、監督がジャン=ピエール・メルヴィルと聞いて、『オ~、カッコエエ~』なんて思った人にはお勧めだ

影の軍隊 [DVD]
リノ・ヴァンチュラ,シモーヌ・シニョレ,ジャン=ピエール・カッセル,ポール・ムーリス
ジェネオン・ユニバーサル

 
 監督は前述したようにフランス人のジャン=ピエール・メルヴィル。渋くて、格好良い映画を撮る監督さん。この人のお勧めは犯罪映画の仁義、アラン・ドロンがクールで格好良い殺し屋を演じるサムライがお勧め。

 主演のシェルビエを演じるのがリノ・ヴァンチュラ。多くのフランス映画の名作に出演している名優。この人のお勧めはジャン・ギャバン主演の現金に手を出すな、ジェラール・フィリップが不運の画家モディリアーニを演じたモンパルナスの灯、アラン・ドロンと競演した冒険者たちがお勧めです。

 女レジスタンスであるマチルダを演じるのがシモーヌ・シニョレ。この人のお勧めはマルセル・カルネ監督の嘆きのテレーズ悪魔のような女の2作品ともサスペンス映画として上手くできておりお勧めです。

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映画 ブロードウェイと銃弾(1994) 演出家って大変です

2015年04月28日 | 映画(は行)
 その人に意外な特技があると知れば、それはなかなか面白いものだ。まさかと思うが、例えば大横綱白鵬が実は手芸が得意とか、天然ボケが魅力的な綾瀬はるかが実は百人一首のカルタ取りが得意なんて聞いたりすると驚きと同時になんだか嬉しさが込みあがってくる。ちなみに俺も見た目は学者風のインテリに見られがちだが、実はけっこうなスポーツマンだ。
 そんな見かけによらない人間の意外性が巧みに活かされている映画が今回紹介するブロードウェイと銃弾。わがままな大物女優、大根役者、演技力は抜群だが食い過ぎで体形維持できない俳優、そしてマフィア等にも振り回される非常に気の毒な劇作家兼舞台演出家が主人公のコメディだ。

 さて、なんだか演出家って大変だと思わせるストーリーとはいかなるものか。
 まだ、売れない劇作家であるデヴィッド(ジョン・キューザック)はようやく自分の書いた劇がブロードウェイで上演されそうになったことに大喜び。しかし、劇のスポンサーについたのはマフィアの親分であるニック(ジョー・ヴィテレッリ)。しかも、ニック(ジョー・ヴィテレッリ)は自分の愛人であり、やたらとかん高い声をしていて、ろくに台詞も覚えられないオリーブ(ジェニファー・ティリー)を出演者に要求したきた。怖いニック(ジョー・ヴィテレッリ)の無茶な要求を断わることもできず、その代わり他の出演者に最高の俳優をプロデューサーに要求する。その結果、大物女優だったヘレン(ダイアン・ウィースト)と大物俳優ワーナー(ジム・ブロードベント)のキャスティングに成功する。
 ところが舞台の稽古の初日からデヴィッド(ジョン・キューザック)を悩ます出来事が連発。オリーブ(ジェニファー・ティリー)は案の定台詞が覚えられないし、ヘレン(ダイアン・ウィースト)はもっと自分の台詞を増やせと色仕掛けで迫ってくるし、ワーナー(ジム・ブロードベント)は過食症でオリーブ(ジェニファー・ティリー)に手を出す始末。そして、ニック(ジョー・ヴィテレッリ)の用心棒であり、オリーブ(ジェニファー・ティリー)の見張りをさせられているチーチ(チャズ・パルミンテリ)は、いちいちデヴィッド(ジョン・キューザック)の演出に口を挟む。
 ところが、チーチ(チャズ・パルミンテリ)のアドバイスは素晴らしく、デヴィッド(ジョン・キューザック)も次第に彼のアドバイスに耳を貸すようになり、しかも台本の書き換えまでチーチ(チャズ・パルミンテリ)に頼むようになってしまう。デヴィッド(ジョン・キューザック)は段々と劇が成功することを確信する。しかし、チーチ(チャズ・パルミンテリ)は劇が自分の作品だと思うようになってしまい、オリーブ(ジェニファー・ティリー)の下手な芝居に我慢ができなくなってしまい・・・

 銃で人を殺しまくっているチーチ(チャズ・パルミンテリ)だが、実は舞台作家としての才能があるというアイデアが良い。本当の劇作家であるデヴィッド(ジョン・キューザック)よりも更に上手を行ってしまう展開が笑える。タイトル名だがブロードウェイはそのままだが、銃弾というのはマフィアを意味している。映画の世界において裏でマフィアの力が働いているのは事実であり、華やかなブロードウェイの裏の舞台でもマフィアが影響力を持っているのは当然だろう。そのように考えると、本作における内容はファンタジーでも無いし、リアリティがあったりするのだが、ウディ・アレン監督の軽妙な演出が重さを感じさせない。それにワーナー(ジム・ブロードベント)のモデルって、きっとあの人だよな~?なんて思わせるあたりは昔からの映画ファンを楽しませる。
 ウディ・アレン監督の映画が好きな人にはもちろん期待通りの面白さだし、ウディ・アレンって誰?と言う人が観ても楽しめる。ショウビジネス界の裏側に詳しい人ならば更に楽しめるだろう。例によってウディ・アレン監督作品らしく芸術論争らしきシーンが出てきたりするあたりは、うんざりする人もいるかもしれないが、彼の多くの作品の中でも上位のデキの部類に入る。ウディ・アレン監督作品を観たことが無い人は、この作品から観始めるのが良いだろう

ブロードウェイと銃弾 ―デジタル・レストア・バージョン― [DVD]
ジョン・キューザック,ダイアン・ウィースト,ジェファー・テイリー,チャズ・パルメンテリ,メアリー=ルイーズ・パーカー
角川書店

 
 監督は前述したようにウディ・アレン監督。今や80歳に手が届こうかという年齢だが、現在でも年に1、2本のペースで映画を撮り、その豊富なアイデアと頭の柔軟さには驚くばかり。多くの傑作があるが、その中でもカイロの紫のバラがお勧め。比較的最近の作品ではミッドナイト・イン・パリがお勧め。彼の作品で珍しく笑いがなくて、シリアスな内容のインテリアが見応えがあります。

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映画 北北西に進路を取れ(1959) スリルとユーモアが融合した傑作

2015年04月26日 | 映画(は行)
 サスペンスの神様と呼ばれる映画監督のアルフレド・ヒッチコックだが、彼の多くの傑作群の中でも最もスペクタルなシーンが多く、そしてボケをかませしてくれるのが今回紹介する映画北北西に進路を取れ。次から次へとケーリー・グラント演じる主人公にピンチが訪れるが、その度に機転の良さと、運の良さで切り抜けていく様子は、まるでダイ・ハードのブルース・ウィリスを見ているよう。まあ、ブルース・ウィリスの方は裸足にランニングシャツで銃を持って戦うが、本作の主人公のケーリー・グラントの方は殆んど全編をグレーのスーツにネクタイをビシッと決め、全く武器らしき物を手に持たない。ビジネススーツを着た普通のサラリーマンが逃げ回る様子はなんだかシュールで笑える。

 それにしても、なぜこの普通の重役サラリーマンである主人公が追いかけられる羽目に陥ったのか?この理由があまりにも理不尽過ぎて、現実でこんなことがあったらたまったもんじゃない。悪の組織から敵方スパイと間違えられて殺されそうになり、しかも警察からは全くの無実なのに殺人犯として追いかけられる。もし俺がこんな目に遭ったら、ひたすら逃げまくるだけ。しかし、この主人公の偉いところは自ら事件を解決しようと行動にうってでるところ。それはまるで、CIAに追われながらも逆に反撃を試みるボーンシリーズのマット・デイモンのように見える。しかし、マット・デイモン演じるジェイソン・ボーンは恐るべき格闘能力を備えているが、本作のケーリー・グラントは全く格闘能力などない。最後の最後で火事場の馬鹿力を発揮するだけだ。

 こうやって考えると、まさにハリウッド映画を代表する大ヒットシリーズであるダイ・ハードシリーズ及びボーン・シリーズに影響を与えていたんだと気付かせてくれるストーリーとは如何なるものか。
 ホテルのロビーで会合していた広告会社の重役であるロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)だったが、2人組みの男に連れ去られる。ある大邸宅でタウンゼントと称する謎の男(ジェームズ・メイソン)から『キャプラン君、さっさと知っている秘密を教えたまえ!』と恐喝される。ソーンヒル(ケーリー・グラント)は必死で自分はキャプランじゃないことを説明するが、全く相手にされないどころか、無理矢理酒を飲ませれて車に乗せられ、危うく崖から車ごと転落しそうになる。命は助かるが警察から酔っ払い運転及び乗せられた車の盗難で捕まってしまう。
 罰金を払って保釈されたソーンヒル(ケーリー・グラント)は、自分が間違えられたキャプランとはいったい何者か探ろうとするのだが、その過程でタウンゼントが国連の総会に出席していることを知る。ソーンヒル(ケーリー・グラント)は国連へ出向き、タウンゼントに会いに行くのだが、現われたのは自分が知っているタウンゼントとは全くの別人。目の前の本物のタウンゼントと話している最中にタウンゼントの背中に短剣が刺され殺されてしまう。その写真が大々的に新聞に載せられたソーンヒル(ケーリー・グラント)は殺人犯として警察から追われることになってしまう。
 自分の無実を晴らすためにキャプランと会って話をすることが早期の解決方法だと考えたソーンヒル(ケーリー・グラント)は、彼の行方を追うために寝台列車に乗り込むが、そこで謎の美女イヴ・ケンドール(エヴァ・マリー・セイント)と出会うのだが・・・

 ロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)が、なぜキャプランなる人物に間違えられてしまったのか?これがなかなかのギャグであり、自信たっぷりのアホな2人組みが笑える。そして、さらに笑えるのがキャプランの正体。ヒッチコックというのは本当にギャグのセンスが良いようで、ソーンヒル(ケーリー・グラント)がキャプランが泊まっていた部屋に入ってする行動なんかはその例だろう。
 そして、この映画は観光気分にさせてくれるのも良い。国連ビル、グランドセントラル駅、そして四人の大統領が彫られたラッシュモア山、それぞれを舞台にしたスリルは流石はヒッチコック。彼の手にかかると自由の女神もラッシュモア山も単なる映画の小道具に過ぎない。
 ソーンヒル(ケーリー・グラント)とキャプランの待ち合わせ場所はマジかよ!と思わせるし、またその場所でソーンヒル(ケーリー・グラント)に起こる悪夢のような出来事もスリルがあるというより楽しいシーンだ。
 
 他にもサングラスや剃刀を使ったギャグやボケは笑えるし、その他の小道具の使い方も抜群。二転三転するドンデン返しは初めて観る人はへぇ~!と驚かされる。オープニングから凝っているビジュアルセンスは視覚的にも良いし、ここぞというときに使われる音楽も効果的。そして中央情報局で行われている会議での好い加減な会話は笑えるし、そして最もヒッチコックらしさを感じさせるのが、ロケショーンとセットの違いがハッキリわかる適当さ。そして出鱈目なオチ。そしてヒッチコック映画に映えるブロンド美女の登場、そして当時の世界が冷戦状態であったことを皮肉る風刺など褒めることがたくさんありすぎる。
 今の映画の特撮シーンの迫力には敵わない場面も見受けられるように思えたりするが、逆に言えばそのことが今観れば新鮮に感じる。ちなみに俺が観たことのあるアルフレッド・ヒッチコック映画の中では最も好きなのがこれ。それだけでも映画北北西に進路を取れは多くの人に観てもらいたい作品だ

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 監督は前述しているアルフレッド・ヒッチコック。多くのお勧め作品があるが、そんな中でも少々異色的な作品としてハリーの災難を挙げておこう。

 出演陣で注目したいのは落ち着いた雰囲気を醸し出している悪役であるジェームズ・メイソン。スタンリー・キューブリック監督のロリータ、キャロル・リード監督の邪魔者は殺せがお勧めです。

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競馬 マイラーズC&フローラS予想

2015年04月26日 | 競馬予想
 今日は私用があるので、超軽く予想をしておきます。
 

マイラーズC予想


 安田記念の前哨戦として非常に好メンバーが揃った。俺の本命馬が開幕週の馬場と連勝中の勢いで、ここも粘り込む
 ◎ 2 テイエムタイホー
 ▲ 4 サンライズメジャー
 ▲ 6 ディアデラマドレ
 ▲ 7 フィエロ
 △ 9 フルーキー
 △10 エキストラエンド
 △15 レッドアリオン
 × 3 マイネルメリエンダ
 × 5 シャイニープリンス
 ×16 ヒストリカル

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2
 2着 4、6、7、9、10、15
 3着 3、4、5、6、7、9、10、15、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 4、6、7
 2着 2
 3着 3、4、5、6、7、9、10、15、16             合計 72点

 

フローラS予想


 オークス出走権を目指して、熱い女の子の戦い。俺の本命馬の前走の敗因は道悪が全て。ここは前々走でみせた末脚を東京の長い直線で爆発させる

 ◎ 16 ナガラフラワー
 ▲  1 マキシマムドリーム 
 ▲  5 シングウィズジョイ
 ▲  6 ディアマイダーリン
 △  8 アドマイヤピンク
 △ 11 バンゴール
 △ 12 フロレットアレー
 ×  7 アスカビレン
 ×  9 リアンドジュエリー
 × 14 サダムブルーハワイ

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 16
 2着  1、5、6、8、11、12
 3着  1、5、6、7、8、9、11、12、14

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 1、5、6
 2着 16
 3着 1、5、6、7、8、9、11、12、14              合計 72点

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競馬 福島牝馬S予想 マトモに予想しても的中しそうにないです

2015年04月25日 | 競馬予想
 

福島牝馬S予想


 毎年大荒れで、まともに予想しても的中しないレースとして有名な福島牝馬S。今回のメンバーを見ていても、人気している馬はもう一つ勝ちきれないレースばかり続けている馬ばかりで本命党には頼りにならない馬ばかり。小回り、短い直線、トリッキー、中途半端な距離、読みにくい芝の傾向など、ややこしいコース形態の福島コースだから荒れるのは当然だが、穴党にしても、どの馬から狙っていけばいいのかわからないレースだ。
 しかし、今年の全体的な重賞レースの傾向として、流行の血統よりも、チョッと渋い血統の種牡馬が活躍していること。ブラックタイドスクリーンヒーローといった種牡馬がプチブレイクしている。そして今回のメンバーを見渡すと父に何とも懐かしい馬を見つけたのだが、それがメジロベイリー。父がサンデーサイレンスで、あのメジロブライトの弟。朝日杯3歳S(GⅠ)(現在の朝日杯FS)を勝っている良血馬。しかし、その後は故障もあり活躍できずに良血という理由だけで種牡馬入り。今まで全く活躍馬が出てこなかったので、俺自身がすっかり忘れていた馬。そんな父の馬ならばちょっとローカル開催の重賞でこそ活躍できる馬だろう。
 今も種牡馬として仕事をしているのかわからないメジロベイリーだが、きっとこの馬ならば孝行娘として父親の名前を改めて競馬ファンに思い出させてくれるはずの馬が本命だ

 ◎ 13 アルマディヴァン
 ▲  2 ブランネージュ
 ▲ 10 グレイスフラワー
 ▲ 11 ペイシャフェリス
 △  3 ウェスタンメルシー
 △  4 フィロパトール
 △ 16 パワースポット
 ×  5 ケイティバローズ
 ×  6 スイートサルサ
 × 15 シャイニーガール

 俺の本命はそのメジロベイリーの娘である13番のアルマディヴァン。血統は地味だが成績は安定していて、今やすっかり充実していて前走の末脚は牝馬限定の重賞でも充分に通用しそうだ。けっこうスタートは上手で、ジョッキーに非常に従順で折り合いはバッチリ。良績は1400M~1600Mに集中しているが、1800Mがダメだとは思えない。けっこうメンバー的にペースが早そうなのもこの馬の末脚を充分に発揮できそうだし、小回りのコースで、直線も短いコース形態を考えると最後方の位置取りでは心許ないが、この馬はスタートが良いので差し馬の中では最も良い位置につけられるだろう。今の充実振りなら牝馬限定の重賞のここならチャンス大有りだ

 単穴には3頭挙げる
 まずは2番のブランネージュ。前走の中山牝馬Sは休養明けを差し引いても情けないレース振り。しかし、今回はこの馬にとってこの内枠は最高だろう。前走は安全策で4コーナーで外に出して先頭に並びかけるレースをしたが、本来はラストの直線でも最内を突いて伸びてくる馬。今回は逃げ馬が多く、直線半ばでバテテ来る馬が多そうなので上手く馬群を捌けるか不安だが、能力は1番だと思う。前走よりは相手関係のレベルは落ちるような気がするし、上手く立ち回れば楽勝まである。直線で前が詰まってしまう不利を受ける可能性を考えると、ちょっと本命にはしづらい。しかも荒れるレースだから、これぐらい評価で良いだろう。

 次に10番のグレイスフラワーを挙げる。前走の中山牝馬Sは休養明けで太り過ぎで6着。しかし、最後は内から伸びてきたように内容は悪くない。今回はスレンダーなボディになっているはずだし、重賞での経験が今回活きる可能性がある。少々の距離不足、福島コースなど不安はあるがむしろ前走からの上積みを考えると勝つ可能性はある。

 次に11番のペイシャフェリスを挙げる。逃げることができれば少々ハイペースでも押し切ってしまう馬。逃げたい馬が多く、行ききれるかどうかが問題だが、スピードはメンバー中1番。意外に簡単に先手を奪うことができるか?もしも行き切れば非常に怖い馬。馬券を買う上でこの馬が勝つ可能性を考えておいた方が良いだろう。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 13
 2着  2、3、4、10、11、16
 3着  2、3、4、5、6、10、11、15、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2、10、11
 2着 13
 3着 2、3、4、5、6、10、11、15、16                   合計 72点

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映画 霧の中の風景(1988) テオ・アンゲロプロス監督の映画です

2015年04月23日 | 映画(か行)
 今回紹介する映画霧の中の風景はギリシャが生んだ偉大なる映画監督であるテオ・アンゲロプロス監督の作品だ・・・と聞いて心が躍らない人には眠たいだけの映画かもしれない。実は俺も数年前に映画館でリバイバル公開されるのを聞きつけ、電車で1時間以上かかるところを駆けつけて観たことがあるのだが、我慢しきれず爆睡してしまった。そして、今回改めてDVDで観ることになったのだが、もちろん事前準備としてたっぷり睡眠をとってから観たことは言うまでもない。

 さて、この映画についてだがストーリーは実に単純。ギリシャのアテネからドイツへ、まだ幼い姉弟が見たことのない父親を探しに行く旅映画(ロードムービー)。観ている最中『あれっ、ギリシャとドイツって隣同士の国だったけ?』とずっと疑問に感じていたのだが、観終わってから地図帳を引っ張り出して調べたが、案の定と言うべきか隣同士の国であるはずがない。
 姉さんの方ですら、まだ小学生の高学年ぐらいの年齢(弟の方はまだ小学校にも行ってないか?)。そんな幼い姉と弟が2人だけで母には内緒で、いきなり国外へ出て行くとは無謀すぎるチャレンジであることが誰の目にも明らかであり、『可愛い子には旅をさせよ』という有名な諺を思いついた人もビックリしてしまうような旅。なんせ、金なんか持っているわけが無いので、タダで国際列車に乗ってしまうような褒められるチャレンジ旅行でもない。
 そもそも、なぜそこまでして見たことがない父親に会おうとするのか、ただ母親が鬱陶しいだけで父親に会いたいと思うのか、しかも父親が本当にドイツに行ったのかどうかも怪しいことが示される。とにかく旅がもたらす過酷な出来事は幼い姉弟にどのような経験をもたらすのか。そして姉弟は最後に父親を見つけることができるのか、それとも・・・、それでは簡単にストーリー紹介を。

 ギリシャ、アテネにおいて。母子家庭に育っていて、父親を見たことがない姉ヴーラ、弟アレクサンドロスは、母親から父はドイツに行ったと聞かされる。ヴーラとアレクサンドロスは父親を一目で良いから見たいと思っており、毎日の如く駅へ通いつめるのだが、流石に電車には乗れないでいた。
  しかし、ついに2人はある日のこといつも通り駅へ通っていたのだが、父親に会いたいという想いを我慢できずにドイツ行きの国際列車にタダ乗りしてしまう。2人は寝ているところを乗務員に見つかってしまい、途中の駅で降ろされてしまう。しかも、2人は警察に連れて行かれるのだが、それでも父親に会いたいという熱い気持ちは、幼き2人をひたすらドイツへ向かわせるのだが・・・

 見ていると2人の姉と弟は、まだ幼いからこそ無謀なチャレンジができたことがわかる。国境を越えるのにパスポートが必要なことも知らなかったのだ。そんな2人が旅の途中で出会う人間には悪い人間も居れば、良い人も居る。しかし、そんな出会いは2人の心理に様々な影響を与える。実はこの映画は、父を訪ねて何千里?というようなロードムービーの形態をとっているが、本当のところは2人の成長物語だと観る方が感動を得られるだろう。
 電車に揺られながら、本当にドイツに居るのか居ないのかわからない父親に語る台詞はなかなか感動させる。そして良い人代表として2人が出会う旅芸人一座の若者と姉ヴーラのやりとりも感動させる。かつて俺が本作を映画館まで観に行ったときに、寝てしまっている間にこんな感動的なシーンがたくさんあったのかと思うと何だかショックを受けた。
 そして、この映画は観ている最中も、観終わった後も考えさせるシーンが出てくるのも特徴だ。幼き姉弟が警察署を脱出するシーンは何だかお伽噺を見ているような気分に少しだけさせるし、結婚式らしき行いがされているところで馬が引きずられているシーン、海からでかくて指が欠けている手の彫刻が引き上げられるシーンなど非常にメタファー的な要素が入っていたりして、思わず作り手の意図するところはなんだったんだ?と悩んでしまいそうになる。

 そして美しくも儚さを感じさせるのがラストシーン。現実と夢想の境界線が非常に考えさせられるシーン。この世の中には相対するものがあくさんある。善と悪、生と死、子供と大人・・・等など。しかし、それらの区別する基準は実はハッキリしているものではなく、非常にボヤけている。生と死について述べると、昨日出会った時はあれほど楽しそうにしていた人が、翌日には自殺していたなんてことを考えると、生と死の境界線は実は難しい。
 現実なのか夢なのかハッキリわからないような結末から、前述したあらゆる対比がこの映画に描かれていたことに気付いた時に、俺はこの映画は傑作だと感じた。

 映像的にはギリシャって海が燦々としていて天気が良いと思っている人が多いと思うが、本作は全編にわたって天気が悪い。いつも足場が泥だらけで綺麗な靴で歩きたくない場面ばかり出てくる。なんでこんなに天気が悪いシーンばかりなの?と感じる人がいると思うが、これがこの監督のスタイルとしか答えようが無いと言ったところか。
 アンドレイ・タルコフスキー監督の映画で、どうして家の中なのに雨が降っているの?と聞くのと同じ類の質問だ。

 テオ・アンゲロプロス監督の映画が好きな人ならば、もちろん旅芸人の記録エレニの旅ぐらいは観ているだろう。そんな人が観れば、なかなか本作は彼の中でも異色的な作品として興味が持てる。たまにはハリウッドの娯楽色の強い映画よりもヨーロッパの芸術的映画を観たいと思っている人には、充分に睡眠をとってから観ることをお勧めしておこう

霧の中の風景 [DVD]
タニア・パレオロゴス,ミハリス・ゼーケ,ストラトス・ツィオルツォグロス,エヴァ・コタマニドゥ,アリキ・ヨルグリス
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)


 この映画はBlu-rayもあったんですね
霧の中の風景 Blu-ray
テオ・アンゲロプロス,トニーノ・グエッラ,タナシス・ヴァルティスト
紀伊國屋書店


 監督は一昨年の交通事故による死が本当に惜しい世界を代表する映画監督テオ・アンゲロプロス。政治的背景を描くこの監督の映画は難解であり、ときどき普通の内容なのに3時間を超える作品もあったり、突拍子もなくビックリするようなシーンが現われたり、出演者に無名な人や素人を使ったりする時もあれば、有名な俳優を使う時もある等、非常に個性的な監督さん。お勧めは4時間を超える大作旅芸人の記録、3時間の大作エレニの旅は眠たくなりそうな時に、歌や掛け声が流れてきたり、でかい怒鳴り声が響いてきて、心地良く寝させないのでお勧めです。もちろん内容もいいです

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競馬 皐月賞予想 まずは無敗で一冠獲ります

2015年04月19日 | 競馬予想
 

皐月賞予想


 かつては有馬記念でディープインパクトをハーツクライで降し、オルフェーヴルの勝ったレースでエイシンフラッシュで2着に食い込み、ジャパンカップダートでワンダーアキュートの追い込みをペルシャザールで封じ、そして今年も大阪杯でラキシスでキズナを振り切り、先週の桜花賞ではコンテッサトゥーレで3着に食い込むなど、ことごとく俺の馬券に立ちはだかっているのが、陽気なフランス人ジョッキーであるクリスト・ルメール騎手。これからはルメールが嫌いだから彼の馬は絶対に買わない、なんて言ってたら負け続けるようなことになりそうだ。俺にとっては何とも厄介な腕が達者の一流ジョッキーだが、これからは馬券上の付き合いは仲良くやっていくことに決めた。
 皐月賞に、ルメール騎手が乗るのは初めてらしいが、いきなり現在3戦3勝の無敗馬サトノクラウンに騎乗。もうこれは大人しくルメール騎手を素直に応援するべきだろう。
 展開についてだが3番のスピリッツミノルが出ムチをぶっ叩いてでも逃げる。しかし、現在3連勝中の勢いは怖いが、この馬はスローペースに落としての逃げが勝ちパターン、そして馬場が悪くなれば更に良いタイプの馬だが、馬場は良で行われそうだし、メンバーを見ていたらワンダーアツレッタコメートそして、有力馬のキタサンブラックも好位でレースを進めるなど、決してペースが落ちない。先週の桜花賞はスローペースが大波乱の決着を演じたが、今回の皐月賞は先行馬にはタフな流れになりそうだ。
 スプリングSで勝ったキタサンブラックだがあのスローペースで離れた2番手という絶好のポジションで勝ったが、最後はギリギリ迫られたように、しかも今回は流石にあのような展開の利は見込めず、今回はなかなか厳しい戦いは予想される。北島三郎の持ち馬がいよいよクラッシク制覇かという話題性はあるが、流石に今回はお預け。
 展開的には狙いたいのが位置的には中団及び後方から進める馬。中山コースの形態から、やはり先行馬を見ながらレースをできる位置取り、特に有力馬がひしめく差し馬の中でも1番前の位置にいるであろうと思えるルメール騎乗の馬が本命だ

 ◎ 8 サトノクラウン
 ○ 2 ドゥラメンテ
 ▲ 1 ブライトエンブレム
 ▲ 5 リアルスティール
 △10 ペルーフ
 △11 ダノンリバティ
 △15 ダノンプラチナム
 × 6 タガノエスプレッソ
 ×12 ベルラップ

 俺の本命は前述したようにルメール騎乗の8番のサトノクラウン。前走の弥生賞はハイレベルのメンバーの集まりという噂だったが、結果はサトノクラウンの完勝。休養明けもなんのその、課題のスタートは決まり、追い出してからの反応が素晴らしく、抜け出す脚は相当切れる。既に前々走の東京スポーツ2歳Sで示している馬群に怯まない勝負根性も持ち合わせている。まさに今回の中山コース2000Mを制する条件を備えている馬。今年は無敗の皐月賞馬が誕生だ。

 対抗にはサトノクラウンと同じ堀厩舎である2番のドゥラメンテを挙げる。母はエリザベス女王杯を2年連続制覇するなどの名牝であるアドマイヤグルーヴ。まさに誕生前からGⅠ制覇を義務付けられているような超良血馬だ。前走の共同通信杯では今回人気しているリアルスティールの後塵を拝したが、むしろ道中は折り合いを欠き、向こうが最内をロスの無い競馬をしていたのに、こちらは外を回り大外へ持ち出す荒削りなレース振り。能力的にはリアルスティールよりもドゥラメンテの方が上であることを証明していると思う。問題はスタートがチョッと遅く、折り合いにも問題、最後の直線で顔を横に向けながら走ったりするような気の悪さ。欠点は多いが、爆発力は今回出走メンバーではナンバーワン。M・デムーロ騎手が完璧なエスコートを見せれば勝てる。今年からJRA騎手としてデビューする外国人騎手のワン・ツー・フィニッシュの可能性は非常にありえる。

 単穴には2頭挙げる。まずは1番のブライトエンブレムを挙げる。恐らく最後方からのレース運びになるだろう。そして大外を捲くっていくスタイルは案外小回り向きの脚質かもしれない。前走の弥生賞は大外を回りすぎたイメージがあるが、それでも勝ったサトノクラウンと差がなかった。今回は18頭のフルゲートではなく、15頭の出走にとどまったのはこの馬にはラッキー。GⅠレースを勝つには運も必要だ。馬場も次第に外差しが決まりだしているのは良いし、4コーナーではもう少し距離ロスを無くすレースができるとすれば、サトノクラウンを逆転できる。最近は思い切った騎乗が目立つ田辺ジョッキーだが、クラシック初制覇の可能性は充分にある。

 もう1頭は5番のリアルスティールを挙げる。前走のスプリングSは超スローペースにはまったが、最後の直線だけで追い込んで2着に食い込んだ内容は決して悲観することはないし、改めて能力をしめした。意外にレースセンスは良いので今回の内側の枠順は良いだろう。デビュー2戦目で重賞を勝ってしまう天才ぶり。中山よりも東京コースの方が合いそうだが、そんなものは持っている能力で黙らすか?リーディングジョッキー、福永祐一が惚れた素材。これ以上は評価を下げられない。

 人気しそうで要らない馬
 7 キタサンブラック

 あの大御所歌手である北島三郎の持ち馬であり、3戦3勝とパーフェクトの成績を収めていることもあり、話題性を呼んでいる。前走のスプリングSの内容だが、超スローペースの流れを2番手で追走するこの馬には絶好の流れ。最後はゴール前の踏ん張りが効き、リアルスティールなどの猛追を振り切った。
 しかし、個人的にはあの流れで詰められたことは非常に不満。本当ならラストの直線で突き放してもいい流れだった。今回はメンバー的に好位につけたい馬も多く、先週の桜花賞のようなスローペースは望みづらく、厳しいレースになりそう。スプリングSの時は本命にして馬券をゲットさせてくれた馬だが、今回は大幅に評価ダウンということにしておこう。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 8
 2着 1、2、5、10、11、15
 3着 1、2、5、6、10、11、12、15

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 1、2、5
 2着 9
 3着 1、2、5、6、10、11、12、15

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2
 2着 1、5、10、11、15
 3着 9                                合計 68点

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映画 サイダーハウス・ルール(1999) 引き篭っていた青年の成長物語です

2015年04月14日 | 映画(さ行)
 俺なんかは、はるか昔の学生時代から現在に到る社会人になってからも、家を出ようとすると急にお腹が痛くなったりするのだが、原因はハッキリしている。学生時代の時ならば登校拒否、現在は会社へ行く時の何とも言い難い憂鬱な気分。昔から現在に到るまで一歩間違えれば、お家の中にずっと引き篭っていたかもしれない。とにかく旅行に行くことが面倒に感じ、人と会うことが億劫で、家の中でゴロゴロしているのが大好きな俺にとっては、引き篭ることが全く苦にならない。そんな俺でもビックリするぐらいの引き篭りと言うか、生まれたときから殆んど外の世界を見たことがない少年(青年?)が主人公の映画が今回紹介する映画サイダーハウス・ルール。現代アメリカ文学を代表する作家であり、ホテル・ニューハンプシャーガープの世界等、映画化されている小説も多数あるジョン・アーヴィングの原作の同名タイトル小説の映画化作品だ。

 孤児院で生まれ、貰ってくれる里親が現われないまま青年になってしまったトビー・マグワイア演じる主人公。周りは雪が積もっている山の中である環境の孤児院から外へ出たことがなく、海を見たことが無い有様。そのあいだ父親代わり同然の院長の助手として、出産及び当時は違法とされていた堕胎の手伝い、更に自分と同じ境遇である孤児たちの面倒をみていた。そんな狼少年のごとく育ってしまった青年が、孤児院の外へ出ることを決心し、そのことは彼を如何様にに変えていくのか、簡単にストーリー紹介を。

 1943年のアメリカ、メイン州、ニューイングランドにおいて。孤児院で生まれ里親が現われないまま青年になってしまったホーマー(トビー・マグワイア)。彼は父親代わりも同然である院長のラーチ医師(マイケル・ケイン)が行う、出産及び堕胎の手伝い及び孤児たちの面倒をみていたのだが、漠然と自分の将来について不安を感じていた。
 ある日、孤児院に軍人ウォーリー(ポール・ラッド)とキャンディ(シャリーズ・セロン)の若いカップルが子供をおろす手術に訪れる。ホーマー(トビー・マグワイヤ)は無事に手術を終えた2人が去っていく車に同乗し、孤児院を足早に去って行く。
 初めて孤児院を飛び出したホーマー(トビー・マグワイア)は、外の世界で様々な経験をするのだが・・・

 観ている最中、俺にはホーマー(トビー・マグワイヤ)が孤児院から飛び出そうと決心したのは、単に『シャリーズ・セロン演じる女性が綺麗だったから』しか理由が思い当たらなかった。生まれてから孤児院の中でしか生活してこなかったホーマー(トビー・マグワイヤ)には現実社会の厳しさに耐えられるはずが無い、なんて思って観ているとこれが意外にも適応力が抜群。彼の純粋さは周囲の人間からも暖かい眼差しが向けられる。
 そんな彼が初めての世界で経験する出来事は、海を見ることから始まり、労働、恋愛等、今思えばけっこう普通のことばかり。そんな普通の事が観ていて何だか新鮮に感じ、色々なことを経験するって人間が成長する過程において改めて大切なんだよな~っと気付かせてくれる。やっぱり学生は登校拒否を起こして家の中に引き篭っていないで、学校へ行って、よく学び、よく遊ぶことが大切だ。
 実は、大切な少年時代を孤児院で過ごしてしまうことになったホーマー(トビー・マグワイア)だが、孤児院で普通の若者では経験できないようなことを多く学んでいたことに後半になってくるとわかってくる。それはの尊さ。本作は淡々とストーリーが流れているようで、実は死生観がテーマにあるだろう。だからこそ最後のホーマー(トビー・マグワイヤ)の決断に大きな感動が得られるのだ。

 名作とは多くのテーマを内包している。本作においてもそれは例外ではなく、生命、家族、人種差別、職業差別、宗教、中絶・・・等。そしてタイトルの意味するサイダーハウス・ルール(果汁園での規則)から、もしかしたら我々は必ずしも正しくない法律の中で生活しているのだろうか、なんて深読みまでしてしまいそうになる。
 まあ~、他にも色々なテーマが隠されていると思うが、シミジミとした音楽は良いし、ラーチ医師(マイケル・ケイン)のホーマー(トビー・マグワイア)を想う気持ちは思わず涙が出そうになるし、そして実は女性の裸は前から見るよりも後ろから見るほうが綺麗で素敵だということに気付くことができる映画サイダーハウス・ルールは感動を与えてくれるということで大いにお勧めしておこう

サイダーハウス・ルール DTS特別版 [DVD]
デルロイ・リンド
アスミック


サイダーハウス・ルール [Blu-ray]
ジョン・アーヴィング,ジョン・アーヴィング
ワーナー・ホーム・ビデオ


 監督はスウェーデン人であるラッセ・ハルストレム。癒しの映画を撮らせればこの人の右に出る人は居ない。スウェーデンで映画を撮っていた時はマイ・ライフ・アズ・ア・ドッグやかまし村の子どもたちがお勧め。
 ハリウッドで映画を撮るようになってからは、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ競演のギルバート・グレイプ、ジュリエット・ビノシュ主演のショコラがお勧めです

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競馬 桜花賞予想 強そうな馬が1頭いますが

2015年04月12日 | 競馬予想
 

桜花賞の予想


 今年の桜花賞は3戦3勝中のルージュバックが圧倒的1番人気。その勝ちっぷり、牝馬にしては型破りのローテーションで怪物級の誕生を予感していうる人が多いようだ。しかしながら、個人的な見解だが、前走は関西にきて牡馬相手にぶつかったきさらぎ賞は確かに完勝だったが、今思えば大して強い馬が居なくて相当レベルの低い1戦。好位でレースを進めることができたことが収穫と言っても、8頭立ての小頭数で超スローペースの流れなら好位につけられて当然。それほど評価できるようなレースでもなく、今回の桜花賞に向けて実のある実戦だったと思わない。
 それに今まで中距離ばかり走らせてきて。今回の1600Mのマイル戦。果たしてこのマイル戦の流れに対応できるかどうか、そして今までは楽なレースばかりしてきたが、今回の多頭数の厳しい流れのレースでどうなのか?明らかにこの馬は今回の桜花賞よりもオークス向き。けっこう今年の3歳牝馬は相対的にレベルが高い感じがするので、今回はチョッと評価を下げる。

 さてレースの展開だが恐らく内からノットフォーマルが逃げるが、1000M通過が1分ぐらいの緩い流れになりそう。そんな流れでルージュバックの位置取りが気になるが、恐らく後方からになるだろう。隊列も団子状態で距離ロスを覚悟して大外を回してくると思うが、それで勝てるほどこの馬が強いと思わないというのが正直な感想。ジョッキーもGⅠレースの舞台で圧倒的1番人気を背負って最後の直線で馬群の中に突っ込む勇気はないだろう。スローな流れの展開を味方につけることができる馬は好位のインで立ち回れる馬。昨日の阪神牝馬Sのレースを見ていても馬場の内が相当悪いということはなさそうなので、内枠で好位で自在に立ち回ることができそうな馬を本命にしたいと思うが、おお~、俺の想いが叶ってる馬がいるではないか!マンハッタンカフェステイゴールドの種牡馬代理戦争をその娘たちが争っているような気がするが、俺の本命はキングカメハメハの産駒。大舞台で活躍した父の血がこの桜花賞で炸裂だ

 ◎ 6 レッツゴードンキ
 ○13 クイーンズリング
 ▲11 キャットコイン
 ▲15 ココロノアイ
 △ 7 クルミナル
 △ 8 ルージュバック
 △ 9 アンドリエッテ
 × 2 ムーンエクスプレス
 × 3 ノットフォーマル
 × 5 ベルフィカ

 俺の本命は6番のレッツゴードンキ。まだ1勝馬だが重賞で2着2回、3着2回と堅実に走ってくれる馬であり、逆に言えば何か勝てない原因がある。それは折り合いの難しさ。前走のチューリップ賞では、外枠で前に壁を作れず折り合いを欠いて逃げてしまう非常に不本意な展開。
 しかし、今回は内枠をゲット。この枠なら内からノットフォーマル、外からクールホタルビが先行する直後で折り合いを付けることができそうだ。しかも、かなりペースが遅くなりそうな展開を考えると先行抜け出しのパターンで勝機を見いだせる。馬群のインで脚を矯めて、各有力馬が外から差してくるのを出し抜いて内から抜け出してくるシーンが想像できる。まだ1勝馬という勝ち味に遅い馬だが、桜花賞という華麗な大舞台で岩田ジョッキーの手綱捌きで一気にGⅠホースへ導かれることを期待する

 
 対抗にはマンハッタンカフェ産駒のルージュバックの方ではなくて、クイーンズリングの方。前走のフィリーズレビューは馬体重がマイナス20キロと急激なダイエット。こんなんで大丈夫かよと思ったが、いざレースが始れば阪神1400M内回りコースを外から差し切る完勝劇。あの舞台設定で外から捻じ伏せた内容が相当優秀。舞台設定が1600M外回りになるが、距離の延長は良いし、外回りになるのはかなりのプラス材料。前走から大きく条件が良くなるのがこの馬だろう。位置取りも前走は後方から走らせたが、今回はもう少し前の位置取りでレースが出来そう。しかし、やはり前走で大きく馬体を減らしてしまったのは気になる。カル~イ調教も気になるし、本当に能力を発揮できるかどうか。
 しかし、今年の新人ジョッキーの中で1番勝ちたいレースは?という質問で普通は有馬記念とか日本ダービーとか答える新人ジョッキーが多いが、なんと桜花賞を1番勝ちたいレースに挙げている珍しい新人ジョッキーが居た。その名はミルコ・デムーロ。しかし、よく考えたらそれもそのはずでデムーロは既に10年以上前から日本には毎年単騎免許をとって日本で乗っていて、既に有馬記念も、日本ダービーも制覇している一流ジョッキー。今年から外国人にもJRAジョッキーとしても門戸が開かれたが、まさに母国イタリアで競馬が衰退してしまったデムーロにとっては高額賞金でなる日本の競馬界のJRAジョッキーになることは願ったり叶ったり。そんな熱い想いが悲願の桜花賞制覇へ、いきなり大チャンスに恵まれた。馬の体調さえ良ければ、デムーロの想いが叶う。

 単穴には2頭挙げる。
 まずは11番のキャットコイン。ルージュバックと同じく3戦3勝とパーフェクトな成績を収めているが、こちらはあまり思っているほど人気がない。先日亡くなった偉大なる種牡馬であるステイゴールドの産駒。父が亡くなって直ぐに重賞制覇をもたらしたのがこの馬だ。勝ちっぷりが地味ではあるが、安定感は抜群。スタートは出遅れてばかりだが、いつの間にか好位にいるようにセンスが良い馬。ジョッキーにとっては非常に乗りやすそうな馬だ。そのジョッキーの柴田善臣だが今でも一流のベテランジョッキー。しかしながら未だにクラッシック戦では勝てていない。今回はかなりのチャンスがある馬。まだ底を見せていない馬であり、まだまだ奥が深そうな馬。勝つ可能性は大いにある。

 次に15番のココロノアイを挙げる。この馬も父親がステイゴールド。気難しい父親の性格を受け継いでしまったのがこの馬。しかし、そんな気難しさがレースに行くと素晴らしいパフォーマンスを見せる源になるときがあるが、まさに本馬がそれだ。去年のアルテミスSでは、非常に荒削りなレースをしてしまい、お転婆なところを見せたが相当な能力を感じさせた。前走のチューリップ賞では、休養を経て心身ともに成長していることを証明。ギャルだった女の子が少々大人の女性に近づいたぐらいの成長は感じる。折り合い、気性など非常に不安な点もあるが、ツボにはまったときの破壊力は相当なものがありそう。本命にはしにくいタイプだが、これぐらい評価は必要だ。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 6
 2着 7、8、9、11、13、15
 3着 2、3、5、7、8、9、11、13、15

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 11、13、15
 2着 6
 3着 2、3、5、7、8、9、11、13、15

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 13
 2着  7、8、9、11、15
 3着 6                                          合計 77点

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競馬 阪神牝馬ステークス&ニュージーランドT予想 注目のレースがあります

2015年04月11日 | 競馬予想
 今週は桜花賞があるということで、そちらの方ばかりに目が奪われがちだが今日も注目のレースが東西で重賞が組まれている。明日への桜花賞への軍資金を大いに稼ごうじゃないか。また桜花賞よりも高配当が期待できそうなのは今日のレースの方だろう。

阪神牝馬ステークス予想


 牝馬同士の熱い戦いが繰り広げられる重賞戦。ヴィクトリアマイルへ向けて見逃せな一戦だ。一昨年はオークス、秋華賞、エリザベス女王杯と立て続けにGⅠレースをもぎ取って来たメイショウマンボ(画像)。ところがそんな快進撃が嘘のような昨年の不調ぶり。今年こそ女王復権、復活を目指して今年初戦のレースに選んだのが今回行われる阪神牝馬ステークス。今回のレースは大レースへ向けて余裕の叩き台なんて言っておられず、ぜひとも結果で復活を宣言したいところだろう。
 牝馬の中長距離路線のGⅠレースを勝ちまくった馬が阪神内回り1400Mコースどのような結果をだしてくれるのだろうか

 ◎ 15 メイショウマンボ
 ▲  7 ベルルミエール
 ▲  8 レッドリヴェール
 ▲ 14 スマートレイアー
 △  4 カフェブリリアント
 △  9 フォーエバーモア
 △ 16 コナブリュワーズ
 × 10 ホエールキャプチャ
 × 12 ウリウリ
 × 13 ダンスアミーガー

 俺の本命は15番のメイショウマンボ。距離を短縮して復活だ。去年は1600Mのヴィクトリアマイルでは2着だったが、中長距離のレースでは惨敗続き。年齢による衰えが心配されるが、道中でダラダラワンペースで走らないといけない中長距離レースだと、馬が嫌になって走る気をなくしたことがあるだろう。体力的な問題ではなく精神的な問題が昨年は大きかったと思う。
 今回は1400M戦で忙しい距離になるが、この距離だと道中から気合いを注入しながらの走りになるし、そして今回はブリンカーを装着とあらゆる手段を講じてきた。レースの流れも1400M戦にしてはゆったりしたペースになるのも、この馬には良さそうだ。まだまだ老け込む年齢でもなく、一昨年ぐらいの能力は持っているはず。今年の復活を今回のレースで見せてくれ。

 単穴には3頭挙げる
 まずは7番のベルルミエール。昨年の休養明けから復帰して連勝したのだが、前走は京都牝馬Sに挑戦するも惨敗。しかし、その前走にしたって休養明けで重賞挑戦、そしてなんと言ってもスタートで行き脚がつかずに後方からのレースを強いられたのが大敗の要因。あのレースの形ではこの馬の力を発揮できない。
 元々は好位につけてレースができるスピードを持っているし、1400M戦はこの馬には条件が良い。大した逃げ馬もおらず、前々で立ち回るこの馬に展開は向く。この馬が勝っても大して驚けない。

 次に8番のレッドリヴェール。2歳女王であり、昨年のクラシック戦線の桜花賞では、ハープスター、ヌーヴォレコルトと叩き合って2着に飛び込んで来たように、力はこのメンバーに入っても充分に足りる。しかし、その後の下降線をたどる一方の走りはいったいどうしたことか。
 今回は昨年のエリザベス女王杯以来のレースだが、小柄な牝馬であり休養明けの方が走り頃。休養でリフレッシュし、鞍上に先週伏兵牝馬で重賞を制覇したルメール騎手とのコンビとなると、さすがに無視はできない。この馬も復活ののろしをこのレースで上げるか。

 次に前年の覇者である14番のスマートレイアー。昨年のこのレースでは大出遅れから豪快に大外からの差し切り勝ち。今年も大いに期待できる1頭だ。後方からの追い込みスタイルが定着しているが、意外にも長く良い脚を使えるタイプでもなさそうで、一瞬の爆発力の末脚に魅力のある馬。直線の長いコースより、今回の阪神の内回りコースのような短い最後の直線の方がこの馬の良さを発揮できるk¥かもしれない。昨年に引き続いての連覇の可能性は大いに期待できる。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 15
 2着  4、7、8、9、14、16
 3着  4、7、8、9、10、12、13、14、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 7、8、14 
 2着 15
 3着 4、7、8、9、10、12、13、14、16         合計 72点

 

ニュージーランドT予想


  NHKマイルCへ向けてのステップレースとして重要な1戦。まだ3歳の若駒たちの戦いだが、なかなか個性的なメンバーが揃った。重賞実績のある馬から、勢いに乗っている馬、逆に下降線をたどってしまっている馬等など。中山コースだが先週ぐらいから外差しも決まっている馬場になってきた。若い3歳の馬の争いだからペースが読みにくいが、けっこう先行したい馬が多いから1000M通過が1分を切る平均ペースより早い流れか。そうなると展開的に差し、追い込みタイプの馬を狙いたくなる。前走で差し届かなかったものの強烈な決め手は見せ、今年の春はNHKマイル制覇が目標と早々から宣言しているマツリダゴッホ産駒が本命だ。

 ◎ 12 アルマワイオリ
 ▲  7 ナイトフォックス
 ▲  9 グランシルク
 ▲ 11 ルナプロスペクター
 △  4 マテンロハピネス
 △  8 ヤマカツエース
 △ 14 アクティブミノル
 △ 16 ヤングマンパワー
 ×  2 ネオルミエール

 俺の本命は12番のアルマワイオリ。馬名の意味はアルマの部分は冠名だが、ワイオリはハワイの言葉で『歓喜の涙』。朝日FSでは強豪たちに混じっての惜しい2着、そして前走のアーリントンCは最後方からレースを進めて、2着とはいえ大外から豪快に2着に飛んできた。この馬の目標はあくまでも東京コースで行われるNHKマイルC。そんな大一番に向けて内容のある1戦だった。そして今回は関東に遠征してきてのレース。まさに一歩一歩課題を与えて、クリアしていく過程を感じさせる。今回の中山1600Mコースというトリッキーな設定、関東への輸送という課題はあるが、今の中山の馬場なら外差しが決まりやすそうだし、早めのペースもこの馬には良いだろう。ここは本番へ向けての叩き台の意味合いが強いが、それでも今までの実績、叩き2走目から能力は充分に発揮できるはず。歓喜の涙を流すのにはまだ早いが、その末脚の破壊力を今回のレースで見せてくれるはずだ。

 単穴には3頭挙げる。
 まずは7番のナイトフォックス。前走はすっかり折り合いを欠いてしまいチグハグナレース振り。しかしながら、この馬のセールスポイントは好位で立ち回れる器用さ。中山1600Mはこの馬には得意な舞台だしチャンスだ。前走は関西への輸送が精神面に影響を及ぼした可能性もあり、今回は得意の舞台。前走の大敗から大きな変化が見られる可能性ある。
 
 次に9番のグランシルク。現在連勝中と勢いがあり、しかも今回と同じ舞台である中山1600Mコースでの結果というのが今回は非常に大きい。走りなれた得意コースでのレースとなれば、重賞初挑戦でもこれだけ人気するもの当然か。前走は好位で立ち回り、勝ち時計も優秀。あの内容なら重賞でも好勝負は必至だ。今回の結果、内容によってはNHKマイルCに主役として登場する可能性ある。

 次に11番のルナプロスペクターを挙げる。前走の毎日杯は個人的に楽しみにしていたのだが、惨敗。2走前の差し切り勝ちが非常に優秀だったのだが、前走は真っ向勝負とばかりに好位からレースを進めたのは、この馬の持ち味を活かせなくて大失敗。今回は前走の反省をふまえて後方待機策。展開、馬場状態、関東圏内でのレース。詰めて使われている影響は心配だが、それでもあんまり人気しなさそうな今回は楽しみが大きい。勝てる穴馬候補としてお勧めだ。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 12
 2着  4、7、8、9、11、14、16
 3着  2、4、7、8、9、11、14、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 7、9、11
 2着 12
 3着 2、4、7、8、9、11、14、16                  合計 70点

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競馬 大阪杯&ダービー卿CT予想 キズナが登場します

2015年04月05日 | 競馬予想
 先週は高松宮記念があり、そして来週は桜花賞。今週は間のGⅠレースに挟まれて少しばかり休養の週になる、と思っていたのだが、今週行われる大阪杯キズナを始め、GⅠホースが6頭も集結するレースとなった。これではすっかり休養なんてできない
 さて、今回は東西の両重賞を予想しよう。

 

大阪杯の予想


 前走の京都記念ではまさかの3着に終わってしまったキズナ。しかし、その前走だが休養明け云々を言われているが、最後の3ハロンを33.3秒で猛烈に差してきた内容を褒めるべきだろう。最後の最後で脚が鈍った気もしたが、あの脚で突っ込んできて負けたことは馬の能力とは全く関係がない。スローペースの展開に泣かされたというべきだろう。
 今回はメンバー的に超スローペースになるとも思えず、叩き2走目で馬自身も調子が上がっている。ここは予想ではなく、キズナファンとして応援するべくこの馬を本命にする

 ◎ 7 キズナ
 ▲ 4 エアソミュール
 ▲12 スピルバーグ
 △ 3 ラキシス
 △ 9 ロゴタイプ
 △10 ショウナンパンドラ
 △13 デウスウルト
 △14 タガノグランパ
 × 6 カレンブラックヒル
 ×11 キングオブザサン

 俺の本命はただ黙って7番のキズナが本命。この馬に関してはもう言うことはないだろう。とにかくこのハイレベルのメンバーでも超Aクラスの馬であることを証明してほしい。そして、今年の最大の目標である凱旋門賞でぜひ武豊とのコンビで制してほしい。とにかくここは俺の予想というより勝って欲しいという願望を込めて、この馬が本命

 本当は1着固定のフォーメーションの馬券を一枚で充分だと思うが、雨の影響を受ける馬場、好位から抜け出てくる馬など怖い存在の馬もいるので、油断禁物。単穴には2頭挙げる。
 まずは4番のエアソミュール。非常に折り合いが難しい馬で、持っている能力を発揮することなくレースが終わってしまうことがある気難しい馬。しかし、折り合った時に見せる鋭い末脚は去年の毎日王冠で証明済み。鞍上にMデムーロジョッキーを迎えて、俄然一発が出てくる可能性が高まった。この馬はGⅠレースには勝っていないが、今回の出走メンバーにおいてキズナ以外と比べて、持っている能力が劣っているとは全く思わない。5番のゼロス、6番のカレンブラックヒルが逃げる展開は、この馬にとって理想的。この馬なら勝つチャンスがある。

 次に12番のスピルバーグ。なんだかいきなり去年の天皇賞(秋)で大レースに勝ってしまった印象があるが、スローペースを最後方から差し切ってしまったレース振りはさすがにGⅠホースになれる馬らしい能力を感じさせた。あの末脚の破壊力を今回の舞台でも発揮できるか?天候、コース、休養明けなど不安要素が多いが、関西に遠征にやって来たときの藤澤厩舎の馬はやっぱり怖い。差し比べでキズナと叩き合いに持ち込めれば、勝つのはこっちの馬かもしれない。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 7
 2着 3、4、9、10、12、13、14
 3着 3、4、6、9、10、11、12、13、14

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 4、12
 2着 7
 3着 3、4、6、9、10、11、12、13、14       合計 72点


 

ダービー卿CTの予想


 大阪杯は観て楽しむレースだと思うが、こちらは予想のしがいがあるレース。ハンデ戦というのが予想に難解さをもたらし、荒れそうな予感が漂う。有力馬は後方待機策のタイプが多く、ペースはそれほど早くならない。展開の恩恵を受けるのは先行馬。東京コースのような長い直線ではしぶとさを発揮できなかったが、直線の短い中山コースなら粘りこめる。

 ◎  2 マイネルメリンダ
 ○  9 クラリティシチー
 ▲  3 シャイニープリンス
 △  1 カオスモス
 △  4 インパルスヒーロー
 △  6 コスモソーンパーク
 △ 13 ブレイズアトレイル
 ×  8 ライススピリット
 × 10 モーリス
 × 11 ウインマーレライ
 × 12 エキストラエンド 

 俺の本命は2番のマイネルメリンダ。前走の東京新聞杯では全く粘るシーンなど見せず完敗だったが、その先行力は中山コースでこそ活きる。典型的な逃げ馬は見当たらず、しかもこの内枠なら楽に先行できるだろう。ラインスピリットが逃げて、その直後を2番手追走という展開が俺の頭の中に浮かんでくる。雨の影響の受けそうな馬場も他の差し馬にとっては懸念材料でもこの馬には良いと思う。ハンデ戦における55キロの斤量も他の馬との比較から好材料。2走前の京都金杯ぐらい走れば、充分に勝てる

 対抗には9番のクラリティシチーを挙げる。去年の秋は思わぬスランプに陥ってしまったが休養して復帰した前走の東風Sでは改めて力のあるところを証明した。逃げ、先行、差しと自在な脚質で結果を出しているが、前走の感じから差しに徹した方がこの馬の良さが出るか。前走のように大外を回すレースをしてしまうと、今回は少し厳しいかもしれないが、元々は馬込みでも大丈夫な馬。今回も差しに徹するとなると展開的に厳しいが、前走で見せた決め手は展開不問。馬込みの中に突っ込んで馬群を切り裂いてくるか。

 単穴には3番のシャイニープリンスを挙げる。絶好の枠順で、このジョッキーなら先行、好位で立ち回るレースが可能か。インで脚を矯めて最内から末脚が爆発するか。しかも、近走の安定感は抜群。逆にいえばもうワンパンチ欲しいところだが、このメンバーなら甘さを補える。東京コースの手堅いイメージがあるが、中山コースとの相性は良い。勝てるチャンスが充分にある。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 2
 2着 1、3、4、6、9、13
 3着 1、3、4、6、8、9、10、11、12、13

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3、9
 2着 2
 3着 1、3、4、6、8、9、10、11、12、13

 買い目 三連単fジョーメーション
 1着 9
 2着 1、3、4、6、13 
 3着 2                                  合計 77点

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映画 毒薬と老嬢(1944) フランク・キャプラ監督の毒入りサスペンス映画です

2015年04月02日 | 映画(た行)
 人間の正義と良心を多くの作品で描き、観る者を気持ち良い気分にさせてくれるフランク・キャプラ監督作品群の中でも、とりわけ異色的な位置づけにある作品が今回紹介する映画毒薬と老嬢。本作はキャプラ監督にしては珍しいサスペンスであり、しかもブラックユーモアが炸裂していて、大いに笑える映画だ。
 この映画に登場する2人の老姉妹のキャラクターが俺とそっくり。いつもニコニコして愛想を振りまく姿はどこから見ても善い人にしか見えず、ウィットに富んだおしゃべりは笑わせるし、訪れるお客さんには無料でワインを提供するなどオモテナシの精神を充分に備えていて、孤独で寂しそうな人間を放っておくことができない優しい性格は、何回も繰り返すがまさに俺と瓜二つ。あえて俺と異なる部分を挙げるとすれば、思いやりの度が過ぎて10人以上の人間を殺してしまっていることぐらいか。しかしながら、この老姉妹は全く反省していないどころか、悪いことをしたとも思っておらず、自分のやっていることが殺人ではなくて慈善活動だと大きく勘違いしている様子が笑える。
 この老姉妹がずっと出ずっぱりだけの内容でも充分に面白いと思えるのだが、さらに次から次へと個性的なキャラをした奴等が登場する。
 例えば、自分をルーズベルト大統領だと本気で信じ込んでいて、事あるごとに『突撃~』と叫んで階段を駆け上がっていく精神に異常をきたしている人、趣味に対しては熱いが仕事に対しては不真面目な警察、世界各地を放浪しているついでに人殺しをしているお尋ね者で整形の失敗を重ねてフランケンシュタインそっくりになってしまった怖~い男、その共犯者で顔の整形を担当している気弱なドイツ人医師など。そんな個性的な面々に囲まれてアタフタしてしまっている主演のケイリー・グラントだが、彼の周囲より目立とうとしているオーバーアクト振りがなかなか楽しい。

 何だか変な奴ばかり登場している印象があるが、果たしてどんな内容の映画なのか簡単にストーリー紹介を。
 ハロウィーンの日のブルックリンでの出来事。著名な演劇評論家で結婚することに否定的であるはずのモーティマ・ブルースター(ケイリー・グラント)はエビィ(ジョセフィン・ハル)とマーサー(ジーン・アーデア)の叔母姉妹が住んでいる豪邸の隣の住む神父の娘であるエレーン(プリシラ・レーン)と結婚、そして叔母姉妹の家を訪れる。
 モーティマ(ケイリー・グラント)はその日にエレーン(プリシラ・レーン)とナイアガラの滝へ新婚旅行に行く予定をしていたのだが、叔母姉妹の家でとんでもないものを見てしまう。それは窓際においてある箱の中に詰め込まれていた死体。
 実は叔母姉妹は変な理念を持っており、孤独で寂しさを抱えた老人を邸宅に誘い込んでは毒入りのワインを飲ませて殺してしまい、天国に送ってあげるという考えを持っていた。モーティマ(ケイリー・グラント)は周囲からはどれだけ褒めても褒め足りないぐらいの善人だと思われていて、自分もそのように思っていたのに人殺しをしていたことにビックリ。しかも、箱の中の死体は12人目の被害者であり、今までの殺害した死体は家の地下室に埋めているように、叔母姉妹が連続殺人鬼だったことにショックを受けて、新婚気分などぶっ飛んでしまう。
 そんなショックに打ちひしがれている所に、20数年振りにモーティマ(ケイリー・グラント)の兄であり、正真正銘の狂人であり、連続殺人鬼であるジョナサン(レイモンド・マッセイ)がドイツ人医師のアインシュタイン博士(ピーター・ローレ)を伴って帰ってくるのだが・・・

 なんだかおぞましい内容だが、次から次へと登場人物達が面白いことを言うので、観ている最中は怖さなど全く無い。ちょっと古かったり、いけてないギャグもあるが全編に渡って大爆笑の連続だ。叔母姉妹のすっとぼけたボケ振り、笑えるぐらい怖い顔をして登場する兄のジョナサン、そしてこの映画で唯一マトモな存在である可憐な奥さんであるエレーンなどに振り回されるケイリー・グラント演じるモーティマの大忙しの慌てぶりがとにかく笑える。
 ちなみにこの映画は元々舞台劇の映画化であり、全編にわたり家の中のシーンが殆んどだが、次から次へと色々な出来事がたたみ掛けてくる展開はテンポが良くて楽しい。チョッとした意外な結末を知らされた時、実はそれってあんまり喜べないじゃん、と俺は思ったのだが、後味は悪くない。
 
 フランク・キャプラ監督の作品でひたすら生きる気力が湧いてくる映画(『素晴らしき哉、人生』『スミス都へ行く』『或る夜の出来事』『群衆』『オペラハット』『我が家の楽園』など)しか観たことがない人にとっては新鮮な驚きを得られるし、フランク・キャプラという名前を聞いてもハァ~?としか思わない人にとってもきっと笑える。古い映画だという理由で敬遠されているとしたら本当に勿体ない映画毒薬と老嬢はお勧めです

毒薬と老嬢 [DVD]
ケイリー・グラント,レイモンド・マッセイ
ファーストトレーディング


 監督はフランク・キャプラ。映画史に遺す偉大なる映画監督。彼のお勧めは上記に述べた通り。その中でも素晴らしき哉、人生!或る夜の出来事は誰が観ても大いに楽しめる映画です。

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