褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

競馬 阪急杯&中山記念の予想(2022) 

2022年02月27日 | 競馬予想
今回は体調が悪いために予想だけをアップします。
阪急杯の予想
◎ 9 タイセイヴィジョン
▲ 7 ヴィジュネル
▲ 8 サンライズオネスト
▲10 ダイアトニック
△ 1 トラヴェストゥーラ
△ 3 リレーションシップ
△12 グレイイングリーン
△13 モントライゼ
×11 ミッキーブリランテ

買い目 三連単フォーメーション
1着 9
2着 1、3、7、8、10、12、13
3着 1、3、7、8、10、11、12、13

買い目 三連単フォーメーション
1着 7、8、10
2着 9
3着 1、3、7、8、10、11、12、13            合計 70点

中山記念の予想
◎12 アドマイヤハダル
▲ 3 ガロアクリーク
▲ 5 バンサラッサ
▲14 コントラチェック
▲15 ダノンザキッド
△ 4 ヒュミドール
△11 カラテ
× 1 ソッサスプレイ
× 8 マルターズディオサ

買い目 三連単フォーメーション
1着 12
2着 3、4、5、11、14、15
3着 1、3、4、5、8、11、14、15

買い目 三連単フォーメーション
1着 3、5、14、15
2着 12
3着 1、3、4、5、8、11、14、15         合計 70点


買い目 さんれん
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映画 蜘蛛女のキス(1985) 刑務所が舞台です 

2022年02月26日 | 映画(か行)
 アルゼンチンの作家マヌエル・プイグの同名タイトルの映画化作品が今回紹介する蜘蛛女のキス。原作は映画化のみならずミュージカルの舞台劇として、日本でも行われているのでタイトル名を耳にしたことがある人もいるだろう。
 さて、ストーリーは刑務所の獄房の一室でのシーンが殆ど。それも女装している男と拷問を受けた形跡のある男が、何やらグダグダ話しているシーンが前半は続く。正直なところあんまり俺好みじゃなさそうだし、いつ蜘蛛女が登場するんだ?なんて妙なところに俺の興味が惹かれてしまったのだが・・・。

 けっこう古い作品だが、なかなか今風のテーマが描かれているストーリーの紹介を。
 南米の某国において、そこはファシズムの嵐が吹き荒れていて刑務所は囚人がたくさんいる。刑務所の中の一室において、ホモであり少年を誘ったことで性犯罪で捕まって女装しているモリーナ(ウィリアム・ハート)、そして政治犯として捕まっているヴァレンティン(ラウル・ジュリア)が居る。ヴァレンティンはモリーナのことを毛嫌いしているのだが、獄房の中での暮らしがヒマなこともあり、仕方なくモリーナが語る映画の話を聴いていた。最初はその映画のストーリーの内容にも嫌悪感を持っていたヴァレンティンだったが、次第にモリーナが優しい人間だということに気付き、心を開いたヴァレンティンは自分の愛した女性や捕まった経緯をモリーナに語り出すのだが、実はモリーナは・・・

 これ以上、ストーリーの紹介を進めてしまうとネタ晴らしになるのでここまでで。登場人物からテーマとしてLGBT関連の問題を浮き彫りにしているのは明らかだが、他にも色々と深読みが可能だろう。ファシズムが吹き荒れる政治体制において、崇高な様々な愛の形が木っ端微塵に砕け散ってしまう悲劇に泣けてくる。しかも、その悲劇性を増しているのが巧みなストーリー構成。モリーナがヴァレンティンに聴かせる映画の内容が、実は本作のストーリーと密接にリンクしたり、蜘蛛女ってそういうメタファーだったのかと思わさせられたりで、単調なストーリー展開になりそうなのを奥深い内容の映画に仕上げている。
 我が国ニッポンも周囲はロクでもない国に囲まれているが、独裁政権が権力を握ることの恐ろしさが本作を観れば伝わるし、独裁政権を打倒に立ち上がろうとすると尊い命を失ってしまう切なさを感じさせる。そして、単なる悲劇で終わらさせずに愛の尊さを少しばかり感じさせるのが本作の良いところ。そして、出演陣の好演も見逃せないだろう。ホモを演じるウィリアム・ハートは名演技を見せてくれるし、1人三役をこなした女優ソニア・ブラガの存在感も忘れ難い。南米を舞台にした映画を観たいと思っている人、LGBT関連に少々でも興味がある人、決してハッピーエンドではないが暗闇の中にほんの少しの希望の灯が点いているいるような映画が好きな人・・・等に今回は蜘蛛女のキスをお勧めに挙げておこう

 監督はアルゼンチン生まれのブラジル人のエクトール・バベンコ。本作以外ではジャック・ニコルソン、メリル・ストリープ共演の黄昏に燃えてが個人的にはお勧め。

 
 





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映画 若者のすべて(1960) 移民の悲劇を描く

2022年02月22日 | 映画(わ行)
 我が国ニッポンにおいては経済は東京の一極集中で地方の疲弊は目を覆うばかり。特に地方では仕事がないから、都会へ出ていき故郷を捨ててしまう若者が後を絶たない。しかしながら、そのような状況は日本だけの問題ではない。今回紹介する映画若者のすべてはイタリアの南北の経済格差をテーマに、貧しい南部からやってきた移民家族の悲劇を3時間を掛けて描いた叙事詩的ドラマ。1960年公開の昔の映画だが、今もイタリアは南北問題は解消されてないままで、南部の失業率は北部の4倍に当たる。
 ちなみに邦題はちょっと昔にあったキムタクの主演ドラマと同じだが、イタリア語の原題は『 Rocco e i suoi fratelli』。意味は「ロッコと彼の兄弟たち」。男ばかりの5人兄弟の家族なのだが、三男がロッコであり、当時バリバリの売り出し中であった絶世の美男子であったアラン・ドロンが演じる。

 まるで性格が異なる5人兄弟が夢と希望を持ってやってきた都会で味わう大きな挫折をドラマティックな展開で見せるストーリーの紹介をできるだけ簡単にしてみよう。
 旦那が亡くなったことを切っ掛けに、極貧生活にあえいでいたイタリアの南部を捨てて未亡人のロザリア(カティーナ・パクシヌー)と4人の息子たちが、すでにミラノに出稼ぎにきていた長男のヴィンチェンツォ(スピロス・フォーカス)を頼ってやってきた。しかしながら、イタリアの北部の人々は南部の人に差別感情を持っており、その日暮らしの生活を余儀なくされていた。
 長男のヴィンチェンツォは婚約者ジネッタ(クラウディア・カルディナーレ)が居ながら日雇いの仕事をこなす毎日、次男のシモーネ(レナート・サルヴァトーリ)は兄がかつて通っていたボクシングジムに顔を出すと素質を見込まれボクサーとして活躍するが、次第に練習に実が入らなくなり、娼婦のナディア(アニー・ジラルド)にうつつを抜かす始末。三男のロッコ(アラン・ドロン)はクリーニング店で働くが、ナディアのためにカネを使いまくっているシモーネが女店主のブローチを盗んだためにクビになってしまう。四男のチーロ(マックス・カルティエ)はバイトをしながら学業に励み、五男で末っ子のルーカはまだ幼い。
 ある日のことロッコに徴兵の命令がくだり、彼は街を去る。それから1年2か月後の兵役中に偶然にも出会ったのが、兄のシモーネの前から突然姿を消したナディア。ロッコとナディアはお互いの境遇を話し合ったり、ロッコの優しさにナディアは惹かれていき、2人は愛しあうようになる。
 ロッコは兵役が終わり、ミラノに戻ってくる。シモーネはすっかりボクサーとしては落ちぶれてしまっており生活も荒んでいた。しかし、ジムのトレーナーはロッコにボクサーとしての才能を見出し、ロッコはボクサーとして次第に頭角を現す。ロッコとナディアの関係は順調だったのだが、シモーネが2人の関係を悪友から聞かされる。嫉妬に狂ったシモーネは仲間を連れてロッコとナディアのデートしている所を襲いかかり、押さえつけられたロッコの目の前で、シモーネはナディアを強姦してしまい・・・

 長男はジネッタと結婚し子供も産まれ貧しいながらも普通の生活を営む。四男のチーロは勉学の苦労をしながらも高級自動車メーカーのアルファロメオの技師として就職し、彼女との付き合いも上手くいっている。しかし、シモーネは都会の生活に毒されてしまい最低のクズっぷりを発揮する。長男は自分さえ良ければ他はどうでも良いという自己中。次男はクズ。四男は考え方はマトモで観ている我々からすれば最も共感できる。五男はまだ幼いが母や兄貴たちを癒す存在。そんな中でアラン・ドロン演じる三男のロッコの性格が度を越えるお人好し。俺のことを百人に訊いたら、百人とも優しいと言われてしまう自分もビックリするぐらいの優しさ。
 彼女を強姦したシモーネに対するロッコの接し方は聖人ぶりを発揮する。とにかくここでネタ晴らしはしたくないのだが、シモーネの悪行の数々をかばい続けるのだ。例えて言うならば、あえて裸足で茨の道を進むかの如く、さらには全世界の人々の罪を背負い込んだイエス・キリストの如く、または滝に打たれて限界に挑む修行僧の如く。いくら兄貴でもクズに対して慈悲の心で接することは果たして正しいのか。そもそも、こんな何でもかんでも許してしまう奴が居るかよってか。
 本当に救いようのないストーリーに思われるが、最後に四男のチーロがまだ人生をわかっていない五男のルーカに語る台詞が良い。この台詞を聞いた時、何だか急に前向きに生きようと思えた。イタリアが抱える南北問題、親子の絆、兄弟の絆、都会の闇、裏切り、人間の欲望をあぶり出す若者のすべてを今回はお勧め映画として挙げておこう

 監督はイタリアの巨匠でその作品群は名作ばかりという貴族の末裔でもあるルキノ・ヴィスコンティ。そんな大金持ちが格差社会を貧しい立場の側から描くことに、この監督の偉大さがある。個人的に俺が観てきたヴィスコンティ監督の作品の中では本作が一番のお気に入り。他に女の情念をアリダ・ヴァリ主演で描く夏の嵐、見た目からして製作費を注ぎ込んでいることがわかる豪華絢爛という言葉そのまま当てはまるルードヴィヒ、貴族社会の没落を描いた山猫、ナチスドイツの影響下での鉄鋼会社の没落をバイオレンス、女装、ロリコン、近親相姦といった何でもありの表現で描いた地獄に堕ちた勇者ども、芸術を愛し静かに暮らすことを望んでいた老教授(バート・ランカスター)の家に邪魔者が入ってくる家族の肖像、これまた貴族の没落を描いた彼の遺作であるイノセントがお勧め。他に個人的にはどうも苦手なのですが、彼の代表作と言って良いベニスに死すも挙げておきます。
 

 


 
 
  


 
 
 
 
 
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競馬 フェブラリーSの予想(2022)

2022年02月20日 | 競馬予想
フェブラリーSの予想
 本当のダート界の一線級は高額賞金のサウジへCへ向かってしまったために、今年は予想が難しいレースになった。おまけに俺の今年の予想は的外れもいいところ。それでも腐らずに諦めなければ俺にも良いことがあるはずだ。そうは言ってもメンバーを見渡すと好メンバー。これは非常に楽しみなレースになった。さて、展開だがこの枠順なら絶好枠を引いた3番のインティがスタートで失敗しなければ主導権を握れる。しかも時計の出やすい馬場になっているのもインティには追い風か。よって俺の本命は人馬ともにベテランのコンビが制するとみた。

◎ 3 インティ
〇 6 カフェファラオ
▲ 4 アルクトス
△10 スワーヴアラミス
△13 ソリストサンダー
△15 テイエムサウスダン
△16 エアスピナル
× 1 テオレーマ
× 5 レッドルゼル
× 8 サンライズノヴァ

 俺の本命は単騎で逃げれそうな3番のインティ。前走のチャンピオンズCも行きっぷりやレース内容からもまだまだ力があることは示した。その時の1~3着までの馬が出てこないのだから、ここはチャンスだろう。2番手からのレースだと力んで走ってしまうが、単騎で逃げることができれば3年前の走りの再現が可能だ。ここは武豊が改めて存在感を見せつける。

 対抗は6番のカフェファラオ。前走のチャンピオンズCの走りは全く見所が無かったが、東京ダートの1600Ⅿなら走りが違う。昨年もダメかと思っていたがこのコースだったら力があるところを見せつけた。枠は内めで揉まれると心配だが、この馬の枠順の周りの馬を見れば差し馬ばかり。労せず好位の外目で走れそうなのも良い。フェブラリーS連覇の可能性は充分にある。

 単穴は4番のアルクトス。マイルの距離の成績はずば抜けているし、今回は余裕のローテーションで臨んで来ているのも良い。昨年は強気のレースをし過ぎたが、今回はインティを見ながらのレースになりそうだ。4コーナーまで我慢して最後の直線でインティを捉えて抜け出す可能性はある。

人気しそうで要らない馬
 11番のソダシだが秋華賞から馬にやる気が無くなって来たのではないか。秋華賞なんかは完全にこの馬の勝ちパターンだったのに大敗、前走のチャンピオンズCにしてもいくら初ダートだったとはいえ、あのスローペースで逃げて惨敗。今回は3着以内は厳しいだろう。

買い目 三連単フォーメーション
1着 3
2着 4、6、10、13、15、16
3着 1、4、5、6、8、10、13、15、16

買い目 三連単フォーメーション
1着 4、6
2着 3
3着 1、4、5、6、8、10、13、15、16

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 4、10、13、15、16
3着 3                              合計 69点
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競馬 京都牝馬S&ダイヤモンドSの予想(2022)

2022年02月19日 | 競馬予想
 今日は所用で忙しいために予想だけアップしておきます。

京都牝馬Sの予想
◎ 4 プールヴィル
〇 2 スカイグルーヴ
▲ 8 シゲルピンクルビー
▲11 ギルテッドミラー
△ 6 アスタールビー
△ 7 ロータスランド
△14 ジュランビル
×10 オールアットワンス
×15 タンタラス

買い目 三連単フォーメーション
1着 4
2着 2、6、7、8、11、14
3着 2、6、7、8、10、11、15、14

買い目 三連単フォーメーション
1着 2、8、11
2着 4
3着 2、6、7、8、10、11、15、14

買い目 三連単フォーメーション
1着 2
2着 6、7、8、11、14
3着 4                          合計 68点

ダイヤモンドSの予想
◎ 8 アンティシペイト
〇 7 ヴェローチェオロ
▲ 6 トーセンカンビーナ
▲ 9 テーオーロイヤル
△ 3 ヴァルコス
△ 5 カレンシェルブル
△12 メロディーレーン
× 4 アドマイヤアルバ
×10 レクセランス

買い目 三連単フォーメーション
1着 8
2着 3、5、6、7、9、12
3着 3、4、5、6、7、9、10、12

買い目 三連単フォーメーション
1着 6、7、9
2着 8
3着 3、4、5、6、7、9、10、12

買い目 三連単フォーメーション
1着 7
2着 3、5、6、9、12
3着 8                      合計 68点
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映画 パフューム ある人殺しの物語(2006) 凄いクライマックスを見れます

2022年02月18日 | 映画(は行)
 そういえば綺麗な女性3人組の「Perfume」というアイドルグループを知っているけれど、歌を一曲も知らないよな~なんて思ったり、2年ぐらい前は「香水」という曲が大ヒットしたよな~なんてことを考えていて、ふと思い出したのが今回紹介する映画パフュームある人殺しの物語。ドイツの小説家であるパトリック・ジュースキントのベストセラー小説の映画化作品。
 パフュームというのは香水の意味。香水の製造過程のシーンもあるように香水に興味がある女性には特にお勧めしたい、というのは半ば冗談。タイトルがネタ晴らししているように、猟奇的な殺人鬼の生き様を描いた映画。人殺しを描いたような映画は多々あるが、本作の主人公のキャラクター設定が非常に特異なのが、生まれながらにして数キロメートル先の物でも匂いで嗅ぎ分けることができること。警察犬よりも鋭い嗅覚をしていたら、臭い匂いにぶち当たってしまうだろう、なんてツッコミたくなったりするが、どうやらこの主人公は臭い匂いについては判断はしないらしい。
 この世の中においても生まれながらにして特殊な才能を持っているような人に出会うことがあるが、天才と狂気は紙一重。その才能をもっと世の中の役に立つことや、もっと自分の幸せのために使えよ、なんて思いながら観ていたが我々のような凡人には想像できないことに天才は憑りつかれてしまい、自らを苦しめてしまうのか。

 冒頭でいきなり主人公が格子の中で鎖に繋がれているシーンから始まるが、さてこの主人公に訪れる運命とはこれ如何に、それではストーリーの紹介をしよう。
 18世紀のパリにおいて。悪臭が漂うパリの魚市場において赤子が産み落とされる。孤児院で育てられたジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)と名付けられた男の子は生まれながらにして数キロメートル先の匂いを感じとることが出来た。やがて成長したグルヌイユはパリで綺麗な女性と出会って驚く。彼女の体臭から今まで経験したことのないほどの香りを覚えたしまったのだ。グルヌイユは彼女の後を追いかけていくのだが、誤って彼女を殺してしまう。ところが死んだ彼女から香りが消えてしまっていた。
 グルヌイユは殺してしまった女性の香りが忘れられず、再現するために香水調合士であるジュゼッペ・バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りする。そこで香水の製造方法を学ぶのだが、その香りを保存する方法を更に学ぶために香水のメッカとして知られるグラース市へ旅立つ。そこへ行くと奇蹟的に殺害した女性と同じ匂いがする富豪であるリシ(アラン・リックマン)の娘ローラ(レイチェル・ハード=ウッド)を見かける。
 グルヌイユは香りを保存する方法を習得し、ますますあの時の香りを再現したい欲望に憑りつかれ、実験のために若くて綺麗なネエチャンを殺しまくりグラース市を恐怖のどん底に陥れる。そして、いよいよその魔の手はローラにも迫ろうとしていたのだが・・・

 若くて綺麗な女性ばかりを狙うジャン=バティスト・グルヌイユだが、決して強姦といった類のことをするのではない。ただ彼が凶行に至るのは、偶然に殺してしまったあの女性から放たれる香りを再現したいため。根は悪い奴じゃないというか、ただあまりにもの世間知らずが度を過ぎてしまったがための行動だと言えるか。
 しかし、本作は匂いの表現が重要なのだが、映像を通してそのことを観る者に伝えるのは難しいと思うのだが、本作はその点は完全にクリア。18世紀の悪臭漂うパリの街や、ジャン=バティスト・グルヌイユが作り出す香水の素晴らしい出来栄えの描き方は視覚を通して嗅覚に伝わってくる。
 それにしても異常に嗅覚が鋭いジャンだが、その個性は香水調合士として大成功を収めて世界を支配しようとすれば出来るほどの天才さなのだが、この天才さは暗殺者として最高の腕を本作で発揮させる。敵が近づいてくれば嗅覚で未然に察知してその場を巧みに逃れるし、また狙った獲物はどれだけ遠くへ離れて逃げても追いかける。今まで嗅覚が鋭いと警察犬みたいに犯人を捜すのに便利だと思っていたのだが、本作でまさかの逆バージョンで嗅覚の鋭さを活かされるとは驚いた。
 そして、クライマックスで訪れるドンデン返しには本当に驚いた。750人のエキストラを使ってのトンデモないシーンを見れるのだが、知っていれば俺もエキストラに参加していたのにと残念に思えた。それにしても凄い香水を作り上げたのだと感心させられることは間違いなし。
 しかし、本作はハッキリ言って主人公の行動が常軌を逸しており、多くの凡人には理解しがたいことがあるので、やたらとナレーターによる説明が多い。この原作の映画化がいかに難しかったかを感じさせられたし、それでも色々と難解に感じることが多々ある。
 例えばこの主人公には自分自身に匂いが無いことに気付いたりするが、そのことは何を暗示するのか?、そして最後の結末は一体何だったんだという疑問に襲われた。そして、あのクライマックスで主人公が涙を流していたのは何故なのか?この主人公に関わって自分の私利私欲のために利用した人達が次々に死んでいったりするが、それはどういう意味なのか?なかなか観終わった後に深く考えさせられる映画だ。
 観る人によってはドン引きするシーンもあるので、大人が自分の子供と観たり、恋人同士で観たりするのは避けた方が良いし、猫が好きな人も避けた方が良いとアドバイスを送りつつも今回は猟奇的サスペンス映画が好きな人にパフューム ある人殺しの物語をお勧めとして挙げておこう

 監督はドイツ人のトム・ティクバ。なかなかユニークな映画を撮る注目したい監督。フランカ・ポテンテ主演の愛のために走りまくるラン・ローラ・ラン、世界の観光地を巡った気分になれる金融市場の闇をテーマに描いたサスペンスとアクションが合体したザ・バンク堕ちた巨像がお勧め

 

 
 





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競馬 京都記念&共同通信杯の予想(2022)

2022年02月13日 | 競馬予想
 昨日のクイーンCはガミってしまったが、今年のボロボロの予想からほんの少しだけだが光明を見いだせた。その流れを今日に行われる2つの重賞につなげたいところだ。

京都記念の予想
 ここは例年の如くGⅠホースや重賞ホースが出走してきた。なかなかの好メンバーが揃った。今年の舞台は昨年に引き続き阪神内回り2200Ⅿで行われるが最後の直線が短いので3コーナーから4コーナーにかけての機動力が必要とされる舞台だ。馬もそうだがジョッキーの判断力も予想のファクターに必要だ。しかし逃げ馬不在のメンバーでスローペースが濃厚。あんまり有力馬が後方でゆっくり構えているようだと先行した人気薄の馬が馬券内に飛んでくる可能性がありそうだ。
 
◎ 6 ユーバーレーベン
▲ 4 レッドガラン
▲ 8 ラーゴム
▲ 9 ジェラルディーナ
△ 3 エヒト
△10 レッドジェネシス
△11 アフリカンゴールド
△13 ディアマンミノル
× 2 マリアエレーナ

 俺の本命は6番のユーバーレーベン。昨秋のGⅠの2戦は体調面の問題もあり厳しい結果になった。しかし、今回は立て直した効果は見込めるし関東馬がわざわざ阪神競馬場までくるのだから顔見せできたのではなくて、ここは狙ってきたということになるだろう。オークスで見せて末脚の破壊力がこの馬の持ち味なだけに阪神コースの内回りの舞台設定はベストではないし、しかもスローペースになりそうだ。しかし、こういう時にミルコ・デムーロの騎乗技術が活きる。スローペースになったら、デムーロ騎手なら途中から動いて好位に収まって、更に2段階ロケットで末脚を繰り出してくる。粗削りなレースをしても通用しそうなメンバーであるし、ここはジョッキーの作戦が活きそうだ。ここはオークス馬の能力を他馬に見せつけてくれるだろう。

 単穴には3頭挙げる。
 まずは4番のレッドガラン。正直なところ前走の中山金杯の走りには驚いた。スローペースの流れを好位置でピッタリと折り合えた内容からは距離の2200Ⅿもこなせそうだ。好位で我慢できる脚質は阪神内回りコースもこの馬に合っているだろう。問題は前走よりも強力になる相手関係。それでも今回も期待したくなるような前走の勝ちっぷりを見させられると今回も勝つ可能性を大いに感じさせる。

 次に8番のラーゴムを挙げる。この馬の場合は自分との戦い。折り合えるかどうか。2200Ⅿはその点で距離が良いとは思えないし、スローペースで折り合えるかどうか。しかし、好位で折り合えた時は父譲りの爆発力を鞍上の池添騎手が発揮させるか。折り合いを気にするあまり後方からのレースをしても展開が向きそうもないし、好位で折り合えるかどうかという課題はあるがそれらをクリアした時は勝てる可能性はある。

 次に9番のジェラルディーナを挙げる。前走のチャレンジCは内枠でレースを運んだのだが直線に向いてからの一瞬の末脚がこの馬には無いことがわかった。4コーナーから直線の入る時にはトップスピードに持っていけば33秒台の末脚が爆発する。コース設定はベストの条件ではないが、早めにエンジンをふかして息の長い末脚を活かせる。名牝ジェンティルドンナの娘という超良血馬がこのレースで本領を発揮すれば勝てる可能性を充分に感じさせる。

 △は×はある程度好位でレースを進めることが出来そうな馬を選びました。特に13番のディアマンミノルは追い込み馬のイメージがあるが、横山典弘騎手なら逃げる可能性を考えてここは2着に食い込んでくることを警戒する。

 人気しそうで要らない馬
 5番のサンレイポケット
 重賞ホースであり昨年のGⅠ戦線でも掲示板を確保しているように、このメンバーなら実績上位なのは確か。しかし、好走しているのは左回りが多いし右回りだと評価を落とさざるを得ない。そしてこの馬はエンジンの掛かりが遅いので阪神内回りの直線の短いコースはかなりのネック。ここは思い切って馬券対象から切り飛ばす。

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 3、4、8、9、10、11、13
3着 2、3、4、8、9、10、11、13

買い目 三連単フォーメーション
1着 4、8、9
2着 6
3着 2、3、4、8、9、10、11、13         合計 70点

共同通信杯の予想
 近年はこのレースを勝った馬がクラシック戦線でも活躍している馬を多く輩出しているように注目すべきレース。今年も頭数は少ないがなかなかのメンバーが揃った。しかし、有力馬に調教を動かない馬がいたり不安な馬が多い。しかもペースもスローペースになりそうで例年通り外から差してくる人気馬が差し届かない可能性がありそうだ。ここは一戦ごとに成長を見せ、東京1800Ⅿを走り慣れている馬を本命にする。

◎ 3 アサヒ
▲ 5 ジオグリフ
▲ 8 ビーアストニッシド
▲ 9 ジューンブロッサム
△ 6 アケルナスター
△ 7 レッドモンレーヴ
△10 ダノンベルーガ
△11 ダノンスコーピオン
× 1 サンストックトン

 俺の本命は3番のアサヒ。前走の東京スポーツ杯は完敗の2着だったが、相手が強すぎた。しかし、しぶとい内容や一戦ごとに成長している内容は評価できる。この枠順と馬の並びを考えると好位でレースを進めそうだし、逃げそうな馬が1頭いるような展開もこの馬には向くだろう。休養明けだが調教の動きは今回の有力馬の中では1番良い。厩舎、血統も地味だがここはクラシックへ向けて有力候補として名乗りでる。

 単穴には3頭選ぶ
 まずは5番のジオグリフを挙げる。期待された前走の朝日FSだがスタートが遅い欠点が出て最後の最後にやっと伸びてきたという内容。その点では今回の東京1800Ⅿに舞台が変わるのは大きなアドバンテージだろう。しかし、俺の見たところそれほど調教が良いように思えなかったし、他の馬より1キロだが斤量を重く載せられるのはこの時期の3歳馬にはハンデだろう。そうは言っても札幌2歳Sでの圧倒的な勝ちっぷりと前走から舞台変更を考えるとこれ以上は評価を下げられない。

 次に8番のビーアストニッシドを挙げる。前走のシンザン記念では逃げるかと思われたが内で我慢する形。それにしても道中は折り合いを欠いていたし、揉まれるのは良くない。それでも4着に踏ん張った内容は改めてこの馬の能力を確認したというべきか。恐らく今回は逃げて自分のペースに持ち込むだろう。スローペースで逃げればかなりしぶとい。有力馬は差し馬が多いだけにかなり楽な逃げを見込める。ここは展開の利を考えて逃げ切り勝ちまで想定範囲に考えておく。

 次に9番のジュンブロッサムを挙げる。サッと2番手に付けられるレースセンスはこの馬の大きな武器。2戦目のレースタイムは単純に評価はできないが好タイム。それも今回と同じ東京コースで出しているのは今回の予想するうえで大きなポイントだ。しかも新馬戦からの2戦を東京2000Ⅿを使っているのが名門友道厩舎のこの馬に対する期待を感じさせる。そして、レース振りから1800Ⅿへ距離が短くなるのは良いだろう。逃げた馬の後ろに位置を取れそうなのは展開的には絶好。推したい材料は多いのでここは勝つ可能性まで考える。

 △の10番のダノンベルーガは新馬戦は強かったが、前走の行きっぷりの悪さから1800Ⅿへの距離短縮は良い材料とは思えない。そして11番のダノンスコーピオンはこれまでの内容を考えると本命級でもおかしくないが、調教での走りを見てると不安しか感じない。有力馬のダノン2頭だが心配することが多いので△評価にした。

買い目 三連単フォーメーション
1着 2
2着 5、6、7、8、9、10、11
3着 1、5、6、7、8、9、10、11

買い目 三連単フォーメーション
1着 5、8、9
2着 2
3着 1、5、6、7、8、9、10、11            合計 70点 
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競馬 クイーンCの予想(2022)

2022年02月11日 | 競馬予想
 クイーンCの予想
 最近は3歳牝馬の出世レースとなりつつあるクイーンC。後々にGⅠレースを勝ちそうな逸材を探す楽しみが出てきた。特に今回はなかなかの良血馬が多いだけに注目の一戦だ。俺の本命は新馬戦で出遅れながら余裕の差しきりを決めた13番のプレサージュリフト。前残りのレースを最後方から進めて0.5秒差をつける圧巻の走り。ここは圧倒的なパフォーマンスを期待したい。
 相手候補は難しいが前走のシンザン記念で牡馬相手に好レースを見せて、相変わらず調教は動いている10番のモズゴールドバレル、前走はバッチリ好スタートを決めて本来の能力を見せた14番のアメリカンスターを中心に馬券を組み立てる。

◎ 13 プレサージュリフト
▲ 10 モズゴールドバレル
▲ 14 アメリカンスター
△  2 ベルクレスタ
△  5 ウインエクレール
△  8 モカフラワー
△  9 スターズオンアース
×  3 ショショローザ
×  4 ラリュエル
×  7 ロムネヤ
× 15 スタティスティクス

買い目 三連単フォーメーション
1着 13
2着  2、5、8、9、10、14
3着  2、3、4、5、7、8、9、10、14、15

買い目 三連単フォーメーション
1着 10、14
2着 13
3着 2、3、4、5、7、8、9、10、14、15            合計 72点

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映画 コーヒー&シガレッツ(2003) コーヒーを飲みたくなる

2022年02月07日 | 映画(か行)
 大して盛り上がらないオフビートな作風と独特の味わいとユーモアセンスで人気のあるジム・ジャームッシュ監督が送り出す11のエピソードからなるコーヒーと煙草にまつわるオムニバス映画が今回紹介するコーヒー&シガレッツ。ロベルト・ベニーニ、スティーヴ・ブシェミ、トム・ウェイツ、ケイト・ブランシェット、アルフレッド・モリーナ、そしてビル・マーレイ・・・等の癖の強い俳優や歌手達が自分自身の役を演じるという珍しい設定。
 全てのエピソードについて演じている人、時間、場所、ストーリー的な物などは違うが、共通点はコーヒーを飲みながら、煙草を吸いながらグダグダと会話をしていること。しかも、その内容だがハッキリ言って観ている側からしたらどうでも良いようなことばかり。『やっぱりコーヒーは美味い』『煙草の吸い過ぎは体に悪い』といったような当たり前の話が多々出てきたりする。
 全編に渡ってモノクロであり、俳優達も自然体で演じているし、会話の内容と同様に見た目の活劇的な面白さは全くない。そしてカメラの動きは殆ど無いし、場面が変わったと思ったら真上からテーブルに乗っている飲み差しのコーヒーカップや煙草の吸殻が映るだけだったりで淡々としている。ここまで読んだ人はきっとこのように思うはずだ。本当にこの映画は面白いのかよ!

 前述したように11もエピソードがあるのだが、全体の時間は97分に収まっている。しかしながら、心配してしまうのは観ている途中で寝てしまわないかどうか。でも、本作を観る時の心構えをアドバイスしておくと、いつも通りの平常心でいること。間違っても腹が立っている時や、悲しい時のような感情が大きく揺れている時に観ない方が良いだろう。
 だいたい1人でコーヒーを飲みたい時(または煙草を吸いたい時)というのはどういう時だろう。普段の喧騒を忘れて落ち着きたいと思う人が多いだろう。そういうことで本作は観る人に極上のリラックス気分を味わえさせてくれる映画なのだ。よって眠くなったら寝てもかまわないぐらいのつもりで観るのが本作に限っては正しい鑑賞方法だろう。
 特に印象的だったエピソードはケイト・ブランシェットが本人自身の役と従姉妹の二役をこなしている一編。それとアルフレッド・モリーナが人気者のスティーヴ・クーガンに『実は俺たちは、いとこ同士なんだぜ』と話しかける一編。
 今回はストーリー紹介を説明する必要もないので省くが、有名人が普通の会話をしているのに惹きつけられるし、全編が最後にオチがつくのも少しばかり笑える。そして、エンディングに流れる音楽が良い。正直なところ若者にはお勧めしにくいが、少しばかりほろ苦い経験をしてきた大人達に今回は観終えた後にコーヒーが飲みたくなることが間違いないコーヒー&シガレッツをお勧めに挙げておこう

 監督は前述したジム・ジャームッシュ。あんまり感情の起伏が無いような作風は好みが分かれるかもしれないが、個人的にはけっこう好きな映画が多い。大して盛り上がらない青春映画ストレンジャー・ザン・パラダイス、緊迫感のない脱獄映画ダウン・バイ・ロー、タクシードライバーとお客さんを描いたオムニバス映画ナイト・オン・ザ・プラネット、ビル・マーレイが演じる冴えないオジサンが元カノを訪ねていくブロークン・フロワーズあたりがお勧め。



 

 



 

 

 
 









 
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競馬 東京新聞杯&きさらぎ賞の予想(2022)

2022年02月06日 | 競馬予想
 今年の予想は本当に的外れも良いところ。それしにしても先週のメイケイエールの好走にはショックを受けた。幸いなことに月も変わり競馬は続くのでいつまでもショックを引きずっていられない。今週は割と自信はあるし、先週の反省も踏まえて予想する。

東京新聞杯の予想
 実績よりも勢いを重視したいレース。しかし、今回は6番のファインルージュがGⅠレースでも好走をしている能力を見せつけると確信している。相手候補は前走の内容からも今年になって更にパワーアップを感じる9番のカラテ、穴でこの距離適性と鞍上の変更により好位でレースができそうな10番のエイシンチラーを狙う。

◎ 6 ファインルージュ
▲ 9 カラテ
▲10 エイシンチラー
△ 1 アオイクレアトール
△ 2 ワーリュドバローズ
△11 イルーシヴパンサー
△13 ホウオウアマゾン
△14 カテドラル
× 4 マルターズディオサ
×12 ヴェロックス

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 1、2、9、10、11、13、14
3着 1、2、4、9、10、11、12、13、14

買い目 三連単フォーメーション
1着 9、10
2着 6
3着 1、2、4、9、10、11、12、13、14       合計 72点

きさらぎ賞の予想
 3歳クラシック戦線への登竜門。ここはまだ3歳戦ということで能力関係の把握が非常に難しい一戦。そんな中で本命に推したいのが6番のストロングウィル調教の動きは抜群で新馬戦こそ幼い面を見せて2着になったが、未勝利戦ではその反省を踏まえたレース振りで余力を残しての完勝。スケールの大きさを感じるし、崩れそうなイメージが湧かない。
 相手候補として前走のホープフルSで強敵を相手にゴール前では一番の伸びを見せていたところに能力を感じる2番のマテンロウレオ。新馬戦を勝ちあがったばかりだが、スタートで出遅れたが、その後のリカバリーから好位でガッチリ折り合えた内容を評価したいし、名門池江厩舎復活の願望を込めて7番のフォースクエア、そして牝馬ながらレースセンス抜群で好位で上手く立ち回れそうな8番のセルケトを狙っていく。

◎ 6 ストロングウィル
▲ 2 マテンロウレオ
▲ 7 フォースクエア
▲ 8 セルケト
△ 3 ダンテスヴュー
△ 5 ショウナンマグマ
△10 シェルビーズアイ
× 1 エアアネモイ
× 4 アスクワイルドモア
×11 メイショウゲキリン

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 2、3、5、7、8、10
3着 1、2、3、4、5、7、8、10、11

買い目 三連単フォーメーション
1着 2、7、8
2着 6
3着 1、2、3、4、5、7、8、10、11           合計 72点
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映画 ハードエイト(1996) ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編映画デビュー作です

2022年02月03日 | 映画(は行)
 世界中の映画祭でありとあらゆる賞を受賞しまくっている今や名監督として君臨する鬼才ポール・トーマス・アンダーソン。そんな彼の長編における監督デビュー作品が今回紹介するハードエイト。デビュー作品でありながら、なかなかの豪華キャスト。後々に名監督と言われる人はデビュー作品から才能を見せつけることがよくあるが、彼もその中の1人。デビュー作品ながら、なかなか意欲的で後々の彼のスタイルが既に出来上がっていることを感じさせる。ちなみにタイトルの意味だが、よくカジノで行われるサイコロの2つの数字の合計を的中させるゲームがあるが、『サイコロの4のゾロ目』こと。タイトル名から想像できるように少しばかりギャンブルチックな内容もあり、ラスベガスやリノといったカジノで有名な都市を舞台にしている。

 それではミステリアスな雰囲気を漂わせる老人が主役のストーリーの紹介を。
 母親の葬式代を稼ごうとしてラスベガスで財産を殆ど投げうってしまい一文無しになってしまったジョン(ジョン・C・ライリー)は、喫茶店の前ですっかり打ちひしがれていた状態でいた。そんな彼の前に全く見ず知らずの老人であるシドニー(フィリプ・ベーカー・ホール)が現れる。何とこの老人はジョンにコーヒーを奢り、更にはギャンブルで勝たしてやるから今からラスベガスへ戻ろうと言いだす。ジョンはこの老人を怪しく思っていたのだが、他にどうしようもないので一緒に再度ラスベガスへ行くのだが、何とシドニーのアドバイス通りにギャンブルに臨むとドンドン儲かっていく。そして、そのことを切っ掛けに2人はまるで親子関係のように親密になってゆく。
 そして2年後、リノで2人は再会する。すっかりプロのギャンブラーになったジョンはウエイトレスをしている恋人であるクレメンタイン(グウィネス・パルトロー)と友人であるジミー(サミュエル・L・ジャクソン)を、シドニーに紹介する。しかしながら、4人の出会いは思わぬ秘密が暴かれることになってしまい・・・

 シドニーと呼ばれる老人が非常にミステリアスで、最初の登場からこの爺さんは何者?なんて思いを抱きながら見ることになる。とにかくお節介なぐらいジョンに対して親切。ジョンをカジノで勝たせてあげるだけでなく、彼がトラブルに巻き込まれたら、どんなことをしてでも解決してあげる優しいオジサンであり、まるで頼りになるパパみたいな存在だ。それにしても、なせ老人シドニーはジョンに対してこんなに親切なのか?それにしても、お金を貸してくれるし、ギャンブルで勝たしてくれるし、暴力沙汰の事件も警察沙汰にならないように解決してくれるし、素敵過ぎる老人。俺もこんな知り合いが欲しいと思いながら観ていたのだが・・・。
 一応は映画の分野としてはミステリーサスペンスに入ると思うのだが、けっこうストーリーは淡々と進む印象があるし、会話のシーンも多めなので少しばかり冗長に感じる人もいるだろう。しかしながらこの監督らしい無駄なバイオレンスシーンは観る気を煽らせるし、なかなか人生の役に立つような台詞もあったような気がする。そして数年前に40歳代で亡くなった名優フリップ・シーモア・ホフマンが、まだ大して有名でない頃の彼が見られるし、けっこう印象的な演技を見せる。ポール・トーマス・アンダーソン監督のデビュー作品と聞いて興味が惹かれた人は迷ってないで観ることをお勧めしておこう

 監督は前述したポール・トーマス・アンダーソン。現在のところ51歳で、まだ映画監督としては若い。本作が26歳だった時の作品だと知って今さらながら驚いた。作風的に万人受けするとは思えない気もするが、ポルノ業界の裏側を描いたブギーナイツ、何じゃこりゃとラストで思わせるマグノリア、少しばかりバイオレンスな恋愛コメディパンチドランク・ラブ、ダニエル・デイ=ルイス主演の欲望と権力に憑りつかれた石油王を演じるゼア・ウィル・ビー・ブラッドがお勧め。

 


 

 

  

 



 


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