褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 M(1931) murder(殺人)の頭文字です

2013年02月26日 | 映画(数字、アルファベット)
 ちょっと変わったタイトル名だが、日本でもかつて、女性アイドルバンドの歌に同じタイトルの歌があった。それだけでも懐かしい気分になるが、今回紹介する映画は、昔も昔のはるか昔の1931年のドイツ映画だ。ナチス・ドイツ台頭前の時代の映画というところに、この映画の価値がある。
 幼女連続殺人事件をテーマにしたサスペンス映画。基本は気が狂った犯人を早く捕まえてしまえという内容だが、そういった部分にスリルを求めると大して楽しくない映画。決して、犯人の肩を持つわけでは無いのに、次第に犯人が追い詰められていく様子に、どことなく居心地の悪さを感じさせる映画だ。
 果たして、この居心地の悪さは何処から来るものなのか

 1930年代のベルリンが舞台。幼女が次々殺害される事件が起きるが、警察は全く手掛かりも掴めず、次第に一般庶民の間にも恐怖心が生まれる。警察の取り締まりは、ついに暗黒街の世界にも手が伸びるが、そのことによって暗黒街の人間は活動に支障を来たしてしまった。そんな中で暗黒街のボスたちも自らの手で幼女連続殺人の犯人を見つけようとするが、意外なところから犯人が浮かびあがってくるのだが・・・

 口笛、風船、Mの文字が効果的に使われており、演出的にも魅せる映画。しかし、1人の人間が複数の団体に追い詰められてしまう展開は、単なる勧善懲悪のような浅いストーリーではなく、まさにナチス・ドイツ政権下の社会主義、密告、粛清といった暗いテーマを感じさせる。
 当時のドイツ情勢の不安を感じさせる映画は、一度は観て欲しい名作です

M (エム) CCP-271 [DVD]
ピーター・ローレ
株式会社コスミック出版


 監督はドイツ映画の黄金期を支えた名匠フリッツ・ラング。ナチス台頭によって、後にドイツから逃れてハリウッドでも多くの名作を撮っています。個人的には死刑執行人もまた死すという作品がお勧め。

 犯人を演じるのがピーター・ローレ。この人もナチスから逃れてハリウッド映画に出演しています。ハンフリー・ボガード主演のマルタの鷹の悪役が印象的です

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映画 アイデンティティー(2003) しっかり騙されました 

2013年02月23日 | 映画(あ行)
 ビックリ仰天な結末の映画は多く存在するが、そんな中でも今回紹介するアイデンティティーは観ている者に衝撃的なサプライズを与えてくれる作品だ。大胆に伏線が張られ、巧みに観ている者をミスリードするように仕掛けている。実は俺も作り手に騙されないように、最初から気合いを入れて、先に結末を言い当ててやろうぐらいの意気込みで観ていたのだが、結果はまんまと騙されてしまった。
 しかも、騙されて悔しい気持ちは不思議なぐらいに無く、妙に気持ち良いぐらいの快感を得た気分になってしまった。

 実はこの映画を観るのは3回目。2回目以降は当然のことながら結末を知っているので、どこかに粗は無いかを確認しながら観るのだが、観れば観るほど感心することばかり。巧みな構成、しっかり厳選されたキャスト、斬新的なストーリー展開、巧妙なトリック、二転三転するドンデン返しなどなど、ケチのつけようの無い映画だ。
 よくネタバレ厳禁の映画は1回観ると、2回目以降はつまらなくて観る気がしないと言う人が多いが、本当に良く出来た映画というのは何回観ても飽きないし、面白い。

 さて、そんな何回観ても楽しめる映画のストーリーとは如何なるものか。
 翌日に死刑が執行される死刑囚のマルコム・リバース(プルイット・テイラー・ヴィンス)の再審理が始まろうとしていた。連続殺人犯であるこの男の死刑は当然のように思われたが、実はこの死刑囚はある事情を抱えており・・・
 場面は変わり、大雨の中での交通事故をきっかけにモーテルに11人?の男女が集まっている。大雨のためにモーテルは孤島化してしまい、しかも電話はつながらない。外界との連絡が不可能な中でモーテル内では次々と殺人が行われるのだが、果たして犯人は誰か?そして目的は?生き残るのは誰だ・・・ところが誰もが読めない結末へ転がっていくのだが

 死刑囚の再審理の場面、モーテルでの出来事の場面。交互に描かれる2つの場面が、繋がっていく構成が非常に巧み。人間の考え出すアイデアって本当に凄いモーテル内で起こる連続殺人は、ほとんど怪奇現象の部類。リアリティの欠如に不満を感じる人がいるかもしれませんが、結末が明かされたときにはそんな思いは吹っ飛んでしまうアイデンティティーはお勧めです

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マイケル・クーニー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


アイデンティティー [Blu-ray]
ジョン・キューザック,アルフレッド・モリーナ,レイ・リオッタ,アマンダ・ピート
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 監督はあらゆる分野で傑作を撮り続けるジェームズ・マンゴールド。この人のお勧めはラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール競演の西部劇3時10分、決断のとき、トム・クルーズ、キャメロン・ディアズ競演の大爆笑アクション映画のナイト&デイなど。

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映画 処女の泉(1960) 神の存在を問いかける

2013年02月18日 | 映画(さ行)
 祈っても、祈っても不幸な事が次々と起こってしまう。本当に神様は我々を見守ってくれているのか?そもそも神様って本当に存在するのか?もっと深い信仰心が必要なのか?それとも、さっさと改宗してしまおうかそんな大きな悩みを抱え込んでしまった人達に、一筋の希望の光を与えてくれる映画が今回紹介するスウェーデン映画の処女の泉だ。
 俺みたいな聖人君子のような人間ははるかに少なく、普通の人間ならば大なり小なり罪を背負って生きている。そんな罪の意識に苛まされている人々にとっては、本作品のラストシーンの奇跡に、力強いメッセージを感じ、更には勇気と力を得ることができるはずだ

 スウェーデンの田舎が舞台。豪農の主人であるテーレ(マックス・フォン・シドー)の一家は非常に敬虔なキリスト教。しかし、テーレ家で召し使いとして雇われているインゲン(グンネル・リンドブロム)はキリスト教にとっては異教徒である北欧神話の主神であるオーディンを信奉している。
 ある日のこと、伝統行事としてテーレ(マックス・フォン・シドー)はとても可愛がっている一人娘であるカリン(ビルギッタ・ペテルソン)を教会へローソクを捧げに行かせるが、そのお供としてインゲン(グンネル・リンドブロム)を付けさせる。
 教会への道中でカリン(ビルギッタ・ペテルソン)とインゲン(グンネル・リンドブロム)は言い争ってしまい、2人は別れてしまう。一人ぼっちで教会へ行くことになったカリン(ビルギッタ・ペテルソン)は途中で薄汚れた3人の男と出会う。とても親切なカリン(ビルギッタ・ペテルソン)は持っていた食料を男たちに与えるが、そんな彼女に欲情した男たちはカリン(ビルギッタ・ペテルソン)を強姦した後に殺してしまう。
 その一部始終をインゲン(グンネル・リンドブロム)はこっそりと見ていたのだが、彼女はカリン(ビルギッタ・ペテルソン)を助けようとはしなかった。

 カリン(ビルギッタ・ペテルソン)を殺した3人の男たちが、その夜に泊まった所は偶然にも彼女の家であるテーレ家。テーレ(マックス・フォン・シドー)は3人の男たちが、愛する一人娘のカリン(ビルギッタ・ペテルソン)を殺したことに気付いてしまい・・・

 本当に救いようの無いストーリーだが、そんな中にも名作といわれる映画がそうであるように多くのテーマが内包されている。宗教、伝統、復讐、贖罪・・・そんな多くのテーマを通して、観ている我々は神の存在の意義を大いに考えさせられるのだ。
 映像を通しても目を見張るシーンが多く、カリン(ビルギッタ・ペテルソン)が強姦されるシーン、テーレ(マックス・フォン・シドー)が3人の男に復讐を遂げるシーンで、その内の1人を炎の中に放り投げるシーンには驚いた。
 そしてテーレ(マックス・フォン・シドー)が復讐を遂げる前に、身を清めるシーンがあるのだが、まるで武士道を感じさせる。このシーンが1つあるだけでキリスト教を敬虔する者の覚悟が見事に表われている。

 人間のむき出しのエゴ、罪無き人間が殺されることに対する神様の沈黙には絶望的になりますが、悲惨な展開の後に待っている奇跡によって観ている我々の心が癒される処女の泉は、見所満載のお勧めです

処女の泉 [DVD]
マックス・フォン・シードウ
ハピネット・ピクチャーズ


 監督は本国スウェーデンのみならず、世界的に巨匠として知られるイングマール・ベルイマン。その作風は宗教的テーマが多く難解とか言われるが、映像を通しての迫力は決して退屈させることはありません。個人的には本作品の処女の泉が今のところ最も好きな作品です。
 彼の映画で他にお勧めは老教授の名誉の裏にある深い悲しみ、罪悪感を心象的に描いた野いちご、死神に取り付かれてしまった男を描いた第七の封印、名女優イングリッド・バーグマンの遺作でもある秋のソナタあたりです。

 主演のテーレを演じるのが今でも大ベテランとして多くの名作、大作に出演するなど活躍中のマックス・ファン・シドー。彼の作品のお勧めはピレ・アウグスト監督のペレ、スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演のマイノリティ・リポート、本作品と同じくイングマール・ベルイマン監督の第七の封印が良いです。

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競馬 フェブラリーS予想 ダートのGⅠレースも勝ちそうです

2013年02月17日 | 競馬予想

フェブラリーS予想


 今年のフェブラリーSは、昨年のJCダートを勝った馬が出走しないなど意外に大したメンバーが揃わなかった。そんなラッキーな面を追い風に芝のGⅠホースであるカレンブラックヒルにとっては、今回は願ってもないダートのGⅠレース制覇のチャンスがやって来た。
 タイセイレジェンドの逃げ宣言、エスポワールシチーも先行しそうだが、その直後にカレンブラックヒルが付けるか。
 逃げるタイセイレジェンドはハイペースで飛ばしそうだが、2番手以降の馬には平均的な流れになりそう。どうやら流れまでカレンブラックヒルに味方しそうだ
 
 ◎ 11 カレンブラックヒル
 ▲  8 イジゲン
 ▲ 10 ワンダーアキュート
 ▲ 16 シルクフォーチュン
 △  2 グレーブランデー
 △ 13 エーシンウェズン
 △ 15 ガルボ
 ×  6 エスポワールシチー
 ×  7 ガンジス
 × 14 テスタマッタ

 僕の本命は前述した通り、11番のカレンブラックヒル。はっきり言って何から何まで恵まれた。ダート初挑戦なだけに、内枠で砂を被って戦意喪失というパターンを1番恐れていたが、この枠順ならそんな心配がなくなった。
 休養明けだが、調教では他の馬とは別格の時計を叩きだし絶好調状態。ダートのレースだが、スタートは芝発走というのも良い。僕の頭の中でのシミュレーションも楽に先行して、そのまま押し切ってしまうレースしか想像できない。とにかく自信の本命だ

 単穴候補に3頭挙げる
 まずは8番のイジゲン。スタートを上手に切ったかと思ったら、アチャ~と叫びたくなるような大出遅れをやらかしたり。非常に不安定な馬だが、そんな不安な点がモロに出たのが前走のJCダートでの大敗だろう。しかし、今回の東京1600Mダートはこの馬の能力を充分に発揮できそうな舞台。東京コースなら少々の出遅れも巻き返す。展開が紛れた時に郷脚を飛ばしてくる可能性はある。
 次に10番のワンダーアキュート。安定感ならこの馬がメンバーで一番か。本当はもう少し距離が欲しい馬で1600Mはちょっと距離不足。前半からそこそこのペースで流れる1600M戦では、中距離レースに比べてもたつく印象がある。しかし、今までの実績ならばメンバーで1番。この馬もタフなレース展開になれば勝つチャンスが出てくる。
 次に16番のシルクフォーチュン。この大外枠なら覚悟を決めて最後の直線勝負。ハイペースの展開になって差し馬の出番ならこの馬だ。去年のこのレースで2着に来ているように、距離に対する不安もない。大外から全馬を抜き去るシーンがあっても驚けない。

 勝つのは難しいと思うが穴っぽいところで2着にぜひ押さえておきたい馬として13番のエーシンウェズンを挙げたい。スタートがそれほど良い馬では無いので内枠だと後方の位置取りになりやすい馬だが、今回は外の方の枠を引けた。いつもよりは前の方の位置でレースができそうだ。そしてこの馬は抜け出してからが良い脚を使う。馬群に揉まれていると抜け出すまでに時間が掛るが、今回は揉まれない位置を取れそうなのは良い。勝つのは厳しいが2着ぐらいなら来ても驚けない。

買い目 三連単フォーメーション
 1着 11
 2着  2、8、10、13、15、16
 3着  2、6、7、8、10、13、14、15、16

買い目 三連単フォーメーション
 1着 8、10、16
 2着 11
 3着 2、6、7、8、10、13、14、15、16           合計 72点 

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映画 ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009) 大ベストセラーの映画化です

2013年02月14日 | 映画(ま行)
 スウェーデン発の大ベストセラー推理小説の映画化。ちなみにデヴィッド・フィンチャー監督で既にリメイクされているように、日本以外にも世界中で大ヒットを飛ばした映画だ。実はこの映画を観るのは2回目。しかも、大して内容も変わらない(最後の方は全然違いますが)デヴィッド・フィンチャー版も観ているので、さすがにこれだけ観るとよく理解できた。
 しかし、初めて観た時は人間関係が恐ろしいほど掴みづらく頭の中で整理するのが大変。最初から小説の方を読んでいたという人には好評だと思うが、初めて観る人には俺と同じ苦しい思いをするだろう。最初から気合いを入れて、登場人物の人間関係を頭に叩き込んで観る必要がある。

 しかも、本作品はサスペンスだけの範疇に収まらず、社会、歴史、宗教といった面にも触れており、1回観たらネタバレだからもう観る気がしない、といった様な浅い謎解き映画ではなく、なかなか奥深いテーマ性がある。たびたび出てくるショッキングな映像は一体何を意味するのか?暴力、レイプ、処刑等といった残虐性は決して作家の趣味から来るものではなく、その意図とは果たして何なのかを考るのもなかなか楽しい観賞の仕方だ。

 そして、この映画の大きな特色は常識離れの外見をしたヒロイン、リスベットの存在だろう。目立ちすぎる鼻ピアス、背中全体を覆う刺青、痩せすぎの体、そして大きな心の闇。まるで俺の好みに合わないヒロインだが、実は相当に記憶力が良くて、超天才コンピューター・ハッカー
 とにかくこの女性のハッカー振りが凄くて、個人情報の秘密が叫ばれるこの世の中においても、この天才ハッカーに狙われたら何もかもがバレバレ。俺みたいな他人には恥ずかしくて言えない秘密を抱えているような人間には最も恐ろしいタイプの人間だ。

 さて、見た目は異常だが、恐るべき能力を秘めたヒロインが大活躍するストーリーとは如何なるものか。
 雑誌『ミレニアム』のジャーナリストであるミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は大物実業家の不正を告発するが、逆に名誉毀損で訴えられ敗訴してしまう。同僚たちの必死の励ましも効果が無く、ミカエル(ニクヴィスト)は『ミレニアム』を去ってしまう。
 ニート状態になってしまったミカエル(ニクヴィスト)に、超大物財閥ヴァンゲル家の長であるヘンリック(スヴェン・バーティル・タウベ)が即刻アプローチしてくる。本土から離れた小島で暮らす大金持ちのヘンリック(スヴェン・バーティル・タウベ)はミカエル(ニクヴィスト)の勇気と精神力を見込んで、ある事件の解明を破格の報酬をチラつかせて依頼してくる。
 それは40年前の事件で、ヘンリック(スヴェン・バーティル・タウベ)が可愛がっていた一族であり、幼い少女であったハリエットの失踪事件。警察でも未だに解明できないのに俺が解明できるはずが無いだろうと思いながらも、持て余している時間潰し?のためにミカエル(ニクヴィスト)は自ら調査を始めるが、恐るべきコンピューターハッカーの能力を持つ女性リスベット(ノオミ・ラパス)と、ひょんな事から知り合い、彼女と協力してハリエット失踪事件の真実に迫っていくのだが・・・

 冒頭で述べたややこしい人間関係とは離れた小島で暮らすヴァンゲル一族のこと。この親戚関係がかなり丁寧に描いてくれているのだが、俺の頭が悪いせいなのか一族の名前が出てくるたびに親戚関係を頭の中で整理するのが大変だった。
 ハリエット失踪事件の真相を追求するだけでなく、どうしてリスベット(ノオミ・ラバス)がこんな変わった格好をしているのか興味が惹かれるミレニアム ドラゴン・タトゥーの女はまだ観たことが無い人は勿論、既にデヴィッド・フィンチャー監督のドラゴン・タトゥーの女の方を観てしまった人も、比較して観ると面白いと思います

ドラゴン・タトゥーの女 ミレニアム<完全版> [DVD]
ミカエル・ニクヴィスト,ノオミ・ラパス
アミューズソフトエンタテインメント


 ヒロインのリスベットを演じるノオミ・ラバスは、実はとても綺麗な人です。僕が観たDVDでは彼女のインタビューがあります。本作品で注目されましたが、ハリウッド大作のリドリー・スコット監督のプロメテウスに出演しています。

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映画 青春残酷物語(1960) 大島渚監督って凄いんですね

2013年02月10日 | 映画(さ行)
 先日(もうだいぶ日が経っているが)日本映画界の鬼才大島渚監督がお亡くなりになられた。彼の代表作となると戦メリという言葉を生み出した戦場のメリークリスマスということになるか。しかし、個人的には1960年代初期の作品にこそ大島監督の凄みが発揮された作品が多いと思う。そんな時代の代表作である青春残酷物語は大島渚監督の名を世に知らしめた作品であり、安保闘争が真盛りの時代を背景にした青春映画だ。 しかし、タイトルから想像できるように爽やかな内容ではなく、若者が破滅へ向かって一直線に落ちていく様子が描かれている。若者たちの有り余るエネルギーが社会のために生かされることもこともなく、エロスとバイオレンスに注がれる様子から観ている我々を何を感じるのか?

 
 街で飲んでいた女子高生である真琴(桑野みゆき)は、見知らぬ中年男の車の窓を叩き自宅へ送らそうとする。ところが案の定、真琴(桑野みゆき)はラブホテルへ連れ込まれそうになり、そこへ大学生の清(川津 祐介)が現われ、助けられる。
 翌日、再会した2人は川の材木場でセックスをするが、その後2人は連絡を交わす約束をするが、しばらくの間、連絡が途絶えてしまう。

 清(川津 祐介)に会いたがっていた真琴(桑野みゆき)は彼のアパートへ向かう。ヤクザな男に言い寄られた真琴(桑野みゆき)を再び清(川津 祐介)が助けるが、それ以来2人は金を持っていそうなオヤジを狙って、殴り、蹴り、金を巻き上げる行動を繰り返すのだが・・・

 安保闘争に青春を燃やす若者が居るかと思えば、この映画の主人公の男女は持て余したエネルギーを暴力、欲望に捧げてしまう。今でも『最近の若者は・・・』とぼやくオヤジをよく見かけるが、この当時の若者だって心はボロボロ。そして、この当時のオヤジもエロエロ。
 そして、異なる世代において、価値観、習慣、状況は違っても、何かと満たされない気分は何時の時代も一緒。俺も『あの頃は良かった』なんて懐古趣味に浸ることは絶対に避けようと決心した。正直、50歳代以下の世代の人間には大して心に響く内容では無いが、60歳代、70歳代の人には懐かしい気分になれる青春残酷物語は、大島監督作品に興味がある人はぜひ観てください

青春残酷物語 [DVD]
大島渚,真鍋理一郎
松竹ホームビデオ


 大島渚監督の映画は日本の夜と霧戦場のメリークリスマスマックス、モン・アムールしか観ていませんが、日本の夜と霧は実験精神旺盛で、今観ても斬新的。共産主義の矛盾さを浮き彫りにした名作です。好き嫌いは別れると思いますが、一度は観て欲しい映画です。
 他に大島作品でお勧めがあれば、教えてください

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映画 ウェールズの山(1995) 山を作る話です

2013年02月06日 | 映画(あ行)
 最近ロンドンオリンピックが行われたが、開催国は当然ながらイギリス。しかし、オリンピック大会では選手たちがイギリス代表という扱いだが、他のスポーツの大会においてはサッカーW杯ならばイングランド代表、スコットランド代表、ウェールズ代表と区別される。他のもゴルフの四大大会を観ていると、イングランドの選手、スコットランドの選手、北アイルランドの選手といった表記がされていて、イギリスの選手という表記はされていない。
 ロンドンオリンピックにおいても、サッカーにおいてスコットランドの選手の中にイギリス代表として出場するのを拒んだように、イギリスを構成するイギリスのカントリー(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)と呼ばれるそれぞれの地域においては、文化、政治、法律、教育、言葉などそれぞれが異なったりする。
 ちなみにイギリスの首都であるロンドンはイングランド。そういうこともあってか歴史的経緯によりイギリスの中でもイングランドは他の三つのカントリー(スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)に対して優越感を持っている。

 そんなイングランドに対して、ウェールズ人の誇りを見せてくれる映画が今回紹介するウェールズの山。日本人にとってウェールズと言っても、特別に印象に残ることが無いだろうし、実際に僕もサッカー選手でマンチェスター・ユナイテッドFC(香川真司も所属しています)に所属しているドリブルが凄いライアン・ギグス選手のイメージしかなかった。
 
 しかし、今回紹介するウェールズの山を観ると、ウェールズ人の純粋さ、誇りに感動し、ちょっとウェールズの歴史についてお勉強した気分になれる映画。そして地図帳から自分の住んでいる所の地名が消えることが、どれだけ悲しいことで、誇りを傷つけられることかを教えてくれる映画だ。
 さて、そんなウェールズ人たちが愚直なまでに守ろうとする誇りとは一体何なのか?

 第一次世界大戦中の1917年にウェールズの小さな村に、イングランドから2人の測量士がやって来る。彼らの目的は、その地にある『フュノン・ガルウ』とその村の人々から呼ばれる山の高さを測量すること。ウェールズの人々にとっては敵からの侵略を防いでくれた神聖な山だ。
 しかし、測量士たちがフュノン・ガルウの高さを測ったところ300m足らず。実は山として認められるためには305mの高さが必要なのだ。
 このままではフュノン・ガルウが山ではなく丘として扱われ、ウェールズ人たちの誇りであるフュノン・ガルウが地図帳にも載らないことになってしまう。早々にこの村を去りたがっていたイングランド人の測量士達を、あの手この手で引き止め、そして村人たちは老若男女が一斉に協力して丘を山にするべく、ひたすら土をフュノン・ガルウの頂上に運びまくるのだが・・・

 山として認定してもらうのに5mほど足りないんだったら、ちょっと余裕をみて8mぐらいの棒でも頂上に突っ立てときゃ良いじゃん、なんて思ったりしたが、どうやら事はそんな単純ではないようだ。盛り土をして高くしようとするぐらい簡単だと思いきや、実は大変な作業。大量の土を運ぶだけでなく、土台から作り、しかも雨が降ってきたり。しかし、誇り高きウェールズ人は決して諦めない。
観ている我々はウェールズ人の行動に対して、どのような感想を持つのか?そんなに頑張らなくても良いんじゃないのと感じるのか、ウェールズの人々の純粋な行動に感動するのか?

 この話は実話がベース。ちなみに原題はThe Englishman Who Went Up a Hill But Came Down a Mountain(丘を登り、山を降りたイングランド人)。なかなか上手い題名だと思います。とても美しい景色、純粋な人間たちによって、汚れた心が洗われた気分になるウェールズの山は、ぜひ観てください

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 ちなみに測量士の役でヒュー・グラントが出演しています。見た目からして、いかにも英国の貴公子らしい気品があり、ラブコメの帝王と呼ばれる二枚目俳優。本作でもその帝王ぶりを遺憾なく発揮してくれます。
 ブリジットジョーンズの日記ノッティングヒルの恋人ラブ・アクチュアリー等で有名で、これらの作品は恋愛映画としてもお勧めです。

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映画 Dot the i ドット・ジ・アイ(2003) 構成が上手いです

2013年02月03日 | 映画(数字、アルファベット)
 『Dot the i 』のタイトルの意味だが、決してコンピューター用語ではなく、「細かいところにまで気を使う」という意味の慣用句。その意味の通り最初から最後まで気の抜けないサスペンス映画だ。
 時々外国の映画を観ていると、変な風習を目にすることがあるが、フランスやイギリスではヘンナイト・パーティーと呼ばれるパーティーがある。独身最後の夜を過ごす女性が女友達を呼んでパーティーをするのだが、決まり事として偶然にその場に居た最も気に入った男性を選んで独身最後のキスをする。羨ましいのかそうでも無いのか、よくわからない風習だが日本では流行りそうな気がしない。
 そんなパーティーがあると最初からわかっていたら参加してみたいと思ったりするだけでも楽しい映画だが、所々で挿入される第三者が撮っていると思わせるカメラワークが非常に不気味。観ている我々にすれば、果たしてこの第三者は一体何者なのか?その目的は?など色々な疑問を感じながら観ることになる。

 ある理由によってスペインのマドリードから逃れて、イギリスのロンドンにやって来た女性のカルメン(ナタリア・ベルベケ)は普段から優しい金持ちのボンボンのバーナビー(ジェームズ・ダーシー)からプロポーズされ結婚することになる。
 独身最後の夜にカルメン(ベルケア)は女友達をレストランに呼んでパーティーをするのだが、偶然にその場に居合わせたビデオカメラを持ったキット(ガエル・ガルシア・ベルナル)を指名してキスをする。
 かる~い気持ちのキスだったはずなのに、キット(ベルナル)の情熱的なキスの前にすっかりメロメロになってしまい、カルメン(ベルケル)の気持ちは次第にバーナビー(ダーシー)からキット(ベルナル)に傾いていくが、実はそれは罠であり・・・

 相当な美人であるカルメン(ナタリア・ベルベケ)が抱える謎やエロシーン、ストーカーっぽい存在などミステリー色が非常に濃いドラマであり、そしてアホキャラも含めて登場人物の個性が際立ったいるおかげもあり、観ている間は決して飽きることがない。
 途中からの二転三転するドラマ性は、そんなの『ありえね~!』と思ったりするが、意外に現実的に起こりえるシチュエーションか。そして構成が非常に巧みで伏線もキッチリ回収、謎もバッチリ解明、しかし結末は
 1時間半という時間も適当だし、美男美女のサスペンスは定番とはいえ展開的には斬新性があり、万人にお勧めできるDot the i ドット・ジ・アイはぜひ観てください

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 主演のキットを演じるのがガエル・ガルシア・ベルナル。いかにもラテン系の格好良い男でありながら、ひ弱な感じが女性から観れば放っておけないタイプ。この人が出演しているお勧めの映画は、犬好きにもお勧めできるアモーレス・ペロス。他に若きチェ・ゲバラを演じたモーター・サイクル・ダイアリーズ、哲学的パニック映画で悪役を演じたブラインドネスがお勧めです。

 アホキャラで重要な役でトム・ハーディーが出演しています。クリストファー・ノーラン監督作品のインセプションで印象を与え、そしてダークナイト ライジングでは凶悪テロリストのべインを演じるなど今後も注目したい俳優です。

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