褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 華麗なる賭け(1968) お洒落な映画です

2013年03月28日 | 映画(か行)
 1950年代から70年代にかけての大スターだったスティーヴ・マックイーン。とてつもなくクールで格好良いイメージがあるが、とにかくこの映画では彼の馬鹿笑いが見る事ができる。内容は7:3の割合で恋愛とサスペンスが融合。派手なドンパチはまるで無く、大人の男女の駆け引きが楽しい映画が今回紹介する華麗なる賭け

  
 有り余るほどのカネを持っていて、高級車、自家用飛行機を持参し、美人の彼女が居て、ゴルフなどのスポーツを楽しんでいるような、我々のようなカネ無い、ヒマ無いの凡人から見ると、とても羨ましい36歳の独身の大富豪トーマス・クラウン(スティーヴ・マックイーン)。ところがトーマス(マックイーン)は『なんだか人生に刺激が無いんだよな~』と思ったのか、見ず知らずの5人を集めて銀行強盗を計画し、まんまと大金を強奪することに成功。
 全く誰が犯人なのか証拠の1つも見つけられないボンクラな警察に代わって、美人保険調査員のビッキー(フェイ・ダナウェイ)が女の勘だけを頼りにトーマス(マックイーン)を犯人と決めつけ、証拠を得るためにハニートラップを仕掛けるが、だんだん2人の間にはロマンスが・・・

 冒頭の銀行強盗計画から実行するまでのマルチ画面による描写は今観ても斬新的。そして強盗シーンとは不釣合いだが音楽(風のささやき)が哀愁漂うメロディーで2人の男女の想いが見事に表現されている名曲だ。
 大金持ちが自己満足のために銀行強盗を計画、実行するという設定は現在世界中が不景気の世の中において観ていて気持ちの良いものでは無いが、良くも悪くもやっぱりお金持ちになりたいと思わせる映画だ。

 強盗シーンが迫力があるわけでもなく、それほど緻密に練られた強盗計画だとも思えず、それでいて意外なほどアッサリ金を奪うことに成功したりで、手に汗を握る展開を好む人には向かない。しかし、フェイ・ダナウェイの衣装はゴージャス過ぎて楽しめるし、チェスの対決シーンはロマンティックで必見だし、ラストの結末の余韻も良い。大人の男女の雰囲気が醸し出すムードが好きな人には、恐らく好評のはず。
 最近のグロテスクなサスペンス映画は見飽きたという人には華麗なる賭けはお勧めです

華麗なる賭け [DVD]
スティーヴ・マックィーン,フェイ・ダナウェイ,ポール・バーク,ジャック・ウェストン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


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スティーブ・マックィーン,フェイ・ダナウェイ,ポール・バーク,ジャック・ウェストン
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 監督は1960年代以降、名作を多く輩出しているノーマン・ジュイソン。本作品と同じスティーヴ・マックイーンと組んだ博打映画の傑作シンシナティ・キッド、ロッド・スタイガー、シドニー・ポワチエ競演の人種差別を背景にした刑事映画夜の大走査線、アル・パチーノが正義感に燃える弁護士を熱演するジャスティス、シェール主演のロマンチィック映画の傑作月の輝く夜になど社会派、娯楽、恋愛など多くの分野にまたがって傑作を連発しています。

 主演の大富豪を演じるのが大スターだったスティーヴ・マックイーン。アクション俳優らしく大脱走荒野の七人ブリットゲッタウェイタワーリング・インフェルノなどヒット作多数。ここに挙げた作品は全部お勧めです。

 マックイーンに近づく美人保険調査員に今でも時々見かけるフェイ・ダナウェイ俺たちに明日はないを切っ掛けに、1960年代から70年代にかけてのアメリカン・ニューシネマの作品を代表する女優として、殆んど一人勝ち状態だった人です。ロマン・ポランスキー監督、ジャック・ニコルソン主演のチャイナタウン、マスコミの怖さを予見したようなシドニー・ルメット監督のネットワーク、本作品と同じくスティーヴ・マックイーン競演のタワーリング・インフェルノ、ジョン・ヴォイト競演の親子の感動のドラマチャンプなど。これもまた挙げた作品の全部がお勧めです。個人的にはチャイナタウンのミステリアスな雰囲気の彼女が最も気に入ってます。

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映画 別離(2011) イラン映画をもっと観たくなります

2013年03月25日 | 映画(わ行)
 めったにイランの映画を観ることなど無いのだが、今回紹介する映画別離アカデミー外国語賞を獲るなど、世界中で絶賛されている作品。個人的に本家のアカデミー賞作品は大したことの無い映画が多いような気がするが、アカデミー外国語賞に輝く作品は良質な作品が揃っていると思う。
 そんな個人的意見の例にもれず別離も、イラン社会の諸問題が描かれているが非常にスリリングな展開で想像以上に面白い映画だ。
 イランの社会問題を扱った映画と聞かされても、まるで興味も湧かない日本人が多数だと思うが、本作品で描かれている社会問題は格差社会、介護、教育、司法など日本も直面している共通の問題が描かれている。決して、日本人が観ても有り得ないようなトンデモな設定ではなく、リアリティが充分に感じさせられる作品だ。

 イラン社会のみならず、世界的にも共通できる諸問題が描かれているストーリーとは如何なるものか。
 中流階級に属するナデル(ペイマン・モアディ)とシミン(レイラ・ハタミ)の夫婦だが、今や離婚の危機。妻のシミン(レイラ・ハタミ)は11歳になる娘テルメー(サリナ・ファルハーディー)のためにイランを出て外国で暮らしたがっている。しかし、夫のナデル(ペイマン・モアディ)は自分の親父がアルツハイマー及び認知症を患っているために、イランを出ることを望んでいない。
 そこで妻のシミン(レイラ・ハタミ)はナデル(ペイマン・モアディ)と離婚をしてでも、外国で暮らすことを司法で訴えるのだが、離婚の要求は却下。

 しばらくシミン(レイラ・ハタミ)は実家に帰り、ナデル(ペイマン・モアディ)はラジエー(サレー・バヤト)という貧困層に属し、敬虔なイスラム教徒の女性を親父の介護の世話に雇う。
 しかし、ある日のこと、ナデル(ペイマン・モアディ)が家に帰ってくるとラジエー(サレー・バヤト)の姿は無く、しかも親父はベットに縛り付けられて、意識不明の重体に陥っているのを発見。
 怒ったナデル(ペイマン・モアディ)は、帰って来たラジエー(サレー・バヤト)を罵倒し、玄関から追い出すが、その時に彼女は階段で倒れこんでしまった。実はラジエー(サレー・バヤト)は妊娠していて流産をしてしまう。
 果たしてラジエー(サレー・バヤト)は夫のホッジャト(シャハブ・ホセイニ)と一緒に胎児が流産してしまったことに、殺人事件としてナデル(ペイマン・モアディ)を訴える・・・

 
 冒頭の裁判シーンから想像すると単なる娘の教育のあり方をめぐっての家庭の内輪モメのストーリーかと思いきや、次々に色々なテーマを小分けして出してくる。しかも、次第に事態は深刻になっていくから、観ている側からすると退屈せずに観ることができるのだ。
 前述した通り日本と共通する問題が描かれているが、もちろんイランならではの問題も描かれる。イランはイスラム教を国教とする政教一致の国。しかし、この映画においては全くイスラム教が人々の役に立たないどころか、人々の生活を苦しめてしまっていることだ。お金にきれいなイスラム教的な考え方ですら、この国の人々の生活の足を引っ張ってしまっている。敬虔なイスラム教信者の考え方は果たして、これで良いのか?と考えさせられる。

 そして登場人物のキャラクターの描き方が、この映画を奥深い作品にしている。悪い人だと思っていたら意外に良い人だったり、またはその逆だったり。オマエ嘘つきじゃんと思っていたら、あれ~オマエもそうなの?と思ったり。
 簡単に法や正義だけでは判断できない善悪が登場人物を通して描かれているのが、この映画の凄いところ。非常に意味深なラストシーンも余韻がバッチリ残る。脚本の上手さ、映像表現、イランの社会情勢・・・などもっと書きたいことがたくさんあるのだが、あれやこれやがたがた言わなくても観てもらえればこの映画の凄さが理解できるはず。現代的なテーマ、普遍的なテーマを見事に融合した別離はお勧めです

別離 [DVD]
レイラ・ハタミ,ペイマン・モアディ,シャハブ・ホセイニ,サレー・バヤト,サリナ・ファルハディ
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競馬 高松宮記念予想 1強ですが

2013年03月24日 | 競馬予想

高松宮記念予想


 前評判でも、オッズ的にもロードカナロアの1強ムード。確かにあらゆる日本のスプリント界のトップクラスの馬が挑戦しながらも、ボロ負け続きだった香港スプリントCを制覇し、しかも前哨戦である阪急杯では色々と不安な要素がありながらも王者の走りを見せた。正直この馬の強さは認めないといけないだろう。
 逃げたい馬が多く、ハイペースは間違いが直線が長くなった中京コースはそれほど紛れもなく、順当に本命が勝つだろう。今年の俺の競馬の予想はまるでサッパリ。そんな俺にロードカナロアの走りが俺に勇気と希望を与えてくれる

◎ 11 ロードカナロア
▲  7 ツルマルレオン
▲ 12 ドリームバレンチノ
▲ 15 サクラゴスペル
△  4 スギノエンデバー
△  8 マジンプロスパー
△  9 サンカルロ
△ 17 ダッシャーゴーゴー
×  3 エピセアローム


 僕の本命は前述どおりロードカナロア。絶対王者が今回も勝つ。内目の枠は嫌だなと思っていたが、この枠なら何の心配も無い。直線が長くなった今の中京コースで、まさか能力が発揮できずに終わることはちょっと考えられない。ちなみに馬名の由来だが、ロードは冠名だがカナロアの意味はハワイに伝わる海の神様のこと。貧しき我が懐に、カナロア様がきっと救いの手を差しのべて下さるはずだ。ディープインパクト並みに自信の本命

 ロードカナロアが負けると思わないが、それでは面白くないので、もしかしたら本命を打ち負かすかもしれない馬を多めに3頭も挙げる
 まずは7番のツルマルレオン。大した実績は無いが、もし展開ははまればこの馬が豪快に突き抜けて来るかも?前走のオーシャンズSでは1頭だけ、違う足の伸びを見せた。中山コースだったその前走であそこまで追い込んで来たこと素直に評価しなければいけない。しかも、今回は直線の長い中京コース。そして休養明けを叩いて2走目。実は前走よりかなり条件が良くなるのがこの馬。そしてジョッキーには久々に日本にやって来たイタリアの名手バルジュー。GⅠの大舞台で究極の末脚を発揮して、大本命馬に大抜けを食らわす可能性はあるか

 次に12番のドリームバレンチノ。去年のスプリンターズSでは3着、休養明けの前走のシルクSは休養明け、58キロをモノともせずに完勝。もしかしたら更なる能力を秘めているか。血統、ジョッキーともども地味な印象だが、松山ジョッキーは改装後の中京コースになってから、最も勝っているジョッキーだ。現在の中京コースの勝ち方を最も知っているジョッキーならば、もしかして?と思ってしまう。実はこの馬が1番強かったなんて後から気付いたのでは遅すぎる。松山ジョッキーも初めてGⅠを制覇するとしたら・・・今でしょう

 次に15番のサクラゴスペル。三連勝中で前走はオーシャンズSを制覇するなど、今や充実期。昨年のこのレースにも出走していたが、当時は大して注目を浴びず、『エエッ去年も出ていたの?』と思うぐらいに印象が無かったが、馬の能力なんていつ開花するかわからない。サクラの開花が近づくにつれて、どうしても馬名が気になってしまう。オカルトは信じないが、今の充実度なら大本命馬を逆転する可能性はある


買い目 三連単フォーメーション
 1着 11
 2着  4、7、8、9、12、15、17
 3着  3、4、7、8、9、12、15、17

買い目 三連単フォーメーション
 1着 7、12、15 
 2着 11
 3着 3、4、7、8、9、12、15、17       合計 70点 

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映画 バッド・ティーチャー(2011) キャメロン・ディアスのハマリ役です

2013年03月21日 | 映画(は行)
 授業はやる気なし、生徒に対する愛情はまるで無く、薬物でラリり、お金は横領し、生徒の前でも平気で下ネタを連発、興味があるのは玉の輿に乗ることのみ。度の越える体罰教師や、政治活動は一生懸命だが教育に不熱心な日教組もぶっ飛ぶぐらいの極悪教師振りを見せるのが、キャメロン・ディアス主演のお下劣コメディ映画バッド・ティーチャー
 キャメロン・ディアスはこの映画の撮影時には38歳だと思うが、まだまだ下品な役を演じることが出来ることを証明し、彼女が出演オッケーしなければ企画が成り立たない映画。子供の教育には良くないので、親御さんには子供と一緒に観ることを勧められないのが残念だが、個人的には大笑いできた映画。こんな馬鹿映画に大スターとなった今でも出演してくれるキャメロン・ディアスは本当に貴重な存在だ。

 さて、異常なまでに弾けた女教師が、ひたすらカネ集めに奔走する映画の内容とは如何なるものか。
 もう少しで玉の輿に乗れるところまで来たのに、愛よりもお金が目的であることがバレてしまい、再び古巣の中学校に教師として戻ってきたエリザベス(キャメロン・ディアス)。相変わらず全くやる気の無い彼女だが、新任の代理教師スコット(ジャスティン・ティンバーレイク)が大金持ちのボンボンであることを知ると猛ハッスル。
 スコット(ティンバーレイク)の女性の好みが巨乳と知ったエリザベス(ディアス)は豊胸手術の費用を稼ぐためにあらゆる手段を使ってカネ集めを試みるが・・・そんな極悪女教師に制裁を降す、とはならない結末が・・・

 とにかくバッドでビッチなキャメロン・ディアスを見て楽しむ映画。現実の生活でも元カレだったジャスティン・ティンバーレイクとの絡みが印象的だが、それ以上に見ていて愉快なシーンが彼女のへそだし&ホットパンツ姿で自分の体をスポンジ代わりに使っての洗車したり、ホースの水を浴びるシーン。彼女の抜群のスタイルが活かされた必見のシーン。こんな馬鹿シーンは彼女以外の有名人はオッケーするとは思えないのだが、日本の有名人でこのシーンを演じることができるのは壇蜜ぐらいか?それとも意外性を狙って綾瀬はるかがこんなシーンを演じてくれたら良いなあ~と考えたり。そんな馬鹿な事を考えるだけでも楽しいバッド・ティーチャーは、賛否両論あると思いますが個人的にはお勧めしたい映画です

バッド・ティーチャー [DVD]
キャメロン・ディアス,ジャスティン・ティンバーレイク,ジェイソン・シーゲル,ルーシー・パンチ,ジョン・マイケル・ヒギンズ
エイベックス・マーケティング


 主演は前述したとおりキャメロン・ディアスメリーに首ったけでもお下劣キャラを演じていますが、お勧め。他にマルコヴィッチの穴でも、意外性のある役を演じていますがこれも面白い。これらの2作品ではコメディエンヌとして才能を発揮しています。
 他に真面目な社会派作品なら私の中のあなたがお勧めです。

 眼鏡を掛けた新任教師としてジャスティン・ティンバーレイクが出演しています。この映画では少々冴えませんが、アンドリュー・ニコル監督のTIME/タイムでの彼は格好良いし、面白いお勧めです作品です。

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映画 リバー・ランズ・スルー・イット(1992) それでも人生は過ぎていきます

2013年03月19日 | 映画(ら行)
 ノーマン・マクリーンが74歳(1976年)の時に書いた自伝的小説マクリーンの川の映画化作品、と言うよりもブラッド・ピットが一躍人気者になる切っ掛けとして有名な映画が今回紹介するリバー・ランズ・スルー・イット。1910年代から1920年代にかけての自らの青年時代に起きた思い出をノスタルジックに描いた作品だ。
 他人の思い出話なんか聴いていても、殆んどが退屈でつまらないとしたもの。しかし、本作品には家族、宗教、故郷といった、いつの時代にも大切な普遍的な事が描かれ、何かと大金持ちになりたがる拝金主義に傾きかけている現代の人間にも通じるメッセージ性を感じることができる。
 しかも、そのメッセージ性は決して声高にして叫ばれているのではなく、静寂に描かれているのが、この映画の特徴だ。

 さて、この映画のキーワードは釣り。家族の間にトラブルが起きても、一緒に釣りに行けば、元通りに仲良くなれる親子、そして兄弟の愛情、葛藤が描かれているストーリーとは如何に
 1910年から1920年代のアメリカのモンタナ州が舞台。スコットランドからやって来た牧師の父親(トム・スケリット)、真面目で秀才の兄のノーマン(クレイグ・シェイファー)、兄とは反対の性格で無頼漢の弟ポール(ブラッド・ピット)の三人の共通の趣味は釣り
 父親(トム・スケリット)が2人の息子が幼い時から、釣りを通して人生とは何たるかを聖書をひも解きながら教えていた。

 兄のノーマン(シェイファー)は東部の大学を卒業して、故郷に戻ってくる。その時弟のポール(ピット)は地元の新聞社の記者として働いているが、その生活は相当に荒んでいる。久しぶりに再会した親子3人で久々に釣りに行くのだが、ノーマン(シェイファー)はポール(ピット)の釣りをしている姿に、神が与えた才能を感じる。
 やがてノーマン(シェイファー)は大学の先生になるために故郷を離れ、恋人とシカゴへ行くことになるが、ポール(ピット)の生活は更にボロボロになって行き・・・

 モンタナ州の大自然が美しく、釣りのシーンは非常に力が入っている。ブラッド・ピットが魚を釣り上げるシーンは印象的なシーンだ。生真面目な兄は、弟の粗野だが荒々しい性格を羨ましく想いながらも、心配する。そんな兄弟愛にきっと誰もが感動するだろう。
 そして兄弟の結末は、歴史が証明するように英雄は早く滅んでも、凡人はしぶとく生き永らえることを改めて証明する。そんな自然の摂理が深く、静かに描かれているのだ。自分の今までの人生を後悔している人や未来に絶望している人に癒しを与えてくれるリバー・ランズ・スルー・イットはお勧めです

リバー・ランズ・スルー・イット [DVD]
ブラッド・ピット,クレイグ・シェーファー,トム・スケリット,ブレンダ・ブレサイン,エミリー・ロイド
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


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ブラッド・ピット,クレイグ・シェーファー,トム・スケリット,ブレンダ・ブレサイン,エミリー・ロイド
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 監督は数々の名作にも出演する大スターとしても有名なロバート・レッドフォード。彼の監督作品はクイズ・ショウ大いなる陰謀のような社会派作品も良いですが、ノスタルジックな作品が抜群に良いです。家族間の葛藤を描いた普通の人々、環境問題をテーマにした御伽噺的なミラグロ/奇跡の地モンタナの風に抱かれてがお勧め

 ノーマンの少年時代の役で、今や若手スターの地位にいるジョゼフ・ゴードン=レヴィットが出演しています。この当時10歳ぐらいですが、今の面影がそのまま残っていて、笑えます。
 クリストファー・ノーラン監督のインセプションダーク・ナイト ライジング、ブルース・ウィリス競演のSFアクション映画LOOPER/ルーパーがお勧めです

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競馬 スプリングS予想 俺の信念も揺るがない

2013年03月17日 | 競馬予想

スプリングS予想


 いよいよ2歳王者のロゴタイプが登場するが、それにしても絶対的な信頼が置きづらい。確かにお祖母ちゃんがスターバレリーナという血統は魅力的だが、父親がローエングリーンという血統では大して活躍するような気がしないし、また厩舎がかなり地味だ。しかも休養明けとなると益々心配。今回は2歳王者の評価を下げて、穴馬から狙っていく。
 展開はテイエムダイパワーが逃げるが、マイネルストラーノマイネルホウオウロゴタイプ等もスピードが充分にあるから、そんなに遅いペースになるように思えない。ロゴタイプの出方次第だが、この馬が4コーナーで先頭に並びかけるような勢いでレースを進めるとなると差し馬が台頭するか
 ◎ 10 シンネン
 ▲ 14 フェイゲーム
 ▲ 16 マンボネフュー
 △  2 タマモベスト
 △  8 サーストンニュース
 △  9 ショウナンダイラ
 △ 11 ヘンデルテノール
 △ 13 アドマイヤオウジャ
 ×  5 ロゴタイプ
 ×  6 アクションスター

 僕の本命は10番のシンネン。今の俺に必要なのも揺るぎない信念だ。少しばかり初勝利を挙げるのに時間が掛ってしまったが、連勝中。勢いを持って今回のスプリングSに登場してきた。前走は小頭数とはいえ、最内をピッタリ回って抜け出す味のある内容。馬込みを苦にしない性格は今回の中山コースにおいて強みを発揮する可能性がありそうだ。距離に対する不安は無いし、父親がステイゴールドというのも良い。ここ2年連続で超大物を輩出してきたが、今年の3歳はこの馬がステイゴールド産駒の大物かも?大物だと気付く前の今こそ人気的にも買い目だ。

 単穴は2頭挙げる
 まずは14番のフェイゲームを挙げる。前走はややレベルの低い重賞だった気がしないでもないが、未勝利勝ちの抜け出す脚は本物だった。ちなみにこの馬の兄はGⅠには手が届かなかったが、GⅡレースを勝ちまくった。バランスゲームの弟。まさに能力を発揮できる舞台が今回のスプリングS。この馬の血統の宿命がこのレースを勝たせるかも。

 次に16番のマンボネフュー。前走の共同通信杯はスムーズに外へ出せなかったことによる敗戦で、決して力負けでは無い。前走の感じだとスタートは上手いから、今回の大外枠はそれほど悪くない。むしろ早めに外に出したいこの馬にとっては良かったかも。
 同じ馬主で、同じ厩舎のカミノタサハラ弥生賞で勝ったように勢いがある。距離も1800Mはマイルよりも良さそうで、3走前に後塵を拝してしまったロゴタイプに雪辱は可能どころか、勝ってしまう可能性もある。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 10
 2着  2、8、9、11、13、14、16
 3着  2、5、6、8、9、11、13、14、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 14、16
 2着 10
 3着 2、5、6、8、9、11、13、14、16            合計 72点

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映画 1900年(1976) 長時間映画ですが。

2013年03月14日 | 映画(数字、アルファベット)
 日本には愛のむきだしという4時間以上の長い映画があったが、変態パワーで強引に押し切った作品で観ていて飽きないし面白い。ところが今回紹介する映画1900年愛のむきだしですらビックリの5時間を超えるなが~い作品。しかも、エログロ、変態度においても決して負けてないし、20世紀初頭から半ばまでの激動のイタリアの時代をお勉強した気分にもなれる映画。変態と知性という相反するような内容が込められた得な気分になる映画であり、しかも面白い。確かに5時間以上も時間を割いて観たのに面白くなかったら、きっと一週間以上はショックで寝込んでしまったはずだ。

 20世紀初頭から第一次世界大戦を経て第二次世界大戦が終了までの激動のイタリアを描き、エログロだけではなく社会主義が成立していく過程を学べるストーリーとは、如何なるものか
 1900年の大農園において、同じ日に2人の男の子が生まれる。一人は大農園の地主であるアルフレード(バート・ランカスター)の次男で跡継ぎのジョヴァンニ(ロモロ・ヴァリ)の息子であり、祖父と同じ名前を付けられるアルフレード(ロバート・デ・ニーロ)、もう一人はアルフレード(バート・ランカスター)に仕え、親友でもある小作人のレオ(スターリング・ヘイドン)の孫であり、父無し子のオルモ(ジェラール・ドパルデュー)。
 2人は幼い時から親友同士だったが、第一次世界大戦を経てアルフレード(ロバート・デ・ニーロ)はやがて大農園の地主になり、オルモ(ジェラール・ドパルデュー)は農民同盟の社会主義の闘士になり、2人の仲はギクシャクしだす。
 やがて訪れるファシズムの台頭にアルフレード(ロバート・デ・ニーロ)もオルモ(ジェラール・ドパルデュー)も過酷な運命に巻き込まれるのだが・・・

 大農園の一家三代の物語がイタリアの現代史を辿るようなイメージ。社会主義の考え方が現われてくるのが必然性があるということがよくわかるし、ファシズムの思想ですら極悪でありながら誕生するのに必然性があるということも感じる。早い話が『地主と小作人』の対立が階級闘争を呼び、階級闘争が社会主義を生み出し、社会主義がファシズムを呼ぶ。極悪だと考えられるファシズムの誕生ですら大きな歴史の中で見ると、必然性を持っていることを、この映画を観て感じるのは俺だけか。
 
 しかし、この映画のファシズムの描き方が凄い。大農園の管理者として雇われるアッティラ(ドナルド・サザーランド)がファシズム代表として描かれるが、こいつの行動がとにかく半端では無い。猫を殺すシーンはえげつないし、また子供をジャイアントスイングで振り回すシーンは驚愕する。逆に顔中を牛糞まみれにされるなど、ファシズムを徹底的に悪者に仕立て、制裁を加えるところは、ベルトルッチ監督のファシズムに対する怒りが充分に伝わってくる。

 スターリン万歳と子供が叫んだり、ソ連の国旗がたくさん出てきたり、共産党の歌が流れたり、左翼思想のイデオロギーに傾いた政治映画と言えるが、この映画が凄いのはエロ描写。例えば、バート・ランカスター演じる地主の老人が女の子に自分のペニスを握らせながら『もう立たない』と嘆いたり、ロバート・デ・ニーロジェラール・ドパルデューの娼婦との3Pのシーン、ロバート・デ・ニーロと情緒不安定のドミニク・サンダのセックスシーン等など、エロ描写が長い時間を持たせるためでは無く、人間の老い、欲望、支配と言った象徴的シーンに使われていること。それにしてもベルナルド・ベルトルッチ監督は本当に何の恥ずかしさも無くエロシーンを描くが、この映画が公開された当時はまだ35歳ぐらいだったはずだが、流石は巨匠と呼ばれる人は我々のような凡人には無いセンスがあると感心した。

 エログロ、暴力、糞まみれ、イデオロギー、アル中・・・なんだかボロボロの素材がたくさん集められて出来上がったような映画だが、映像の美しさが特筆。CGでは無い自然の美しさが印象派の絵画を観ているような錯覚に陥る。今までで僕が知るところの中では最も風景が綺麗に撮れている映画だ。
 そして映画音楽の巨匠として知られるエンニオ・モリコーネ(ニュー・シネマ・パラダイス、海上のピアニスト等)の音楽が素晴らしい。
 綺麗な映像、音楽は芸術の極みを感じさせ、それでいて人間の汚い欲望をハードに描き出し、歴史のお勉強をした気分になり、実は最後は笑える?1900年は一度は観ることをお勧めしたい映画です

1900年 (2枚組) [DVD]
ベルナルド・ベルトルッチ,ジュゼッペ・ベルトルッチ,フランコ・アルカッリ
紀伊國屋書店


1900年 Blu-ray (2枚組)
ベルナルド・ベルトルッチ,ジュゼッペ・ベルトルッチ,フランコ・アルカッリ
紀伊國屋書店


 実はこの映画は20年前に映画館で観ましたが、長時間の映画はDVDで観るより映画館で観た方が良いですね。当時よりも色々と僕も知識は増えたので新しい発見がありました。ラストシーンが全く記憶から抜けていました。そして映画館で再上映される時は、絶対に観に行こうと思いました。
 
 監督は前述したベルナルド・ベルトルッチ監督。この監督の特徴は本文にも書きましたが華麗な映像が挙げられると思います。暗殺の森は流麗なカメラワークが印象的でお勧め。他に有名どころではラスト・エンペラーも映像が印象的でした。
 他にデブラ・ウィンガーとジョン・マルコビッチ競演のすっかり冷め切った夫婦の絶望的な様子を描いたシェルタリング・スカイ、殆んどポルノ映画?と思うようなエヴァ・グリーン主演のドリーマーズ。他に個人的にはそれほどエロイと思わないし、よくわからない内容のラスト・タンゴ・イン・パリも評価が高く有名な作品、一度は観た方が良いのかな?

 実はこの映画は相当な豪華キャスト。当時のベテランの大スター、現在の大スターが出演しています。
 主演のアルフレードを演じるのがロバート・デ・ニーロ。まだこの映画の出演時は若い。最近は手当たり次第にあらゆる映画に出演しているイメージがありますが、多くの名作に出演している大スター。お勧め作品は多くありますが、個人的にはミッドナイト・ランが最も気に入っています。

 もう一人の主演のオルモを演じたのが今やフランスの名優であるジェラール・ドパルデュー。本作品での彼の若いのにビックリしました。体形も全然違う
 彼のお勧め作品はアメリカの永住権を収得するために、アレコレと手を尽くすフランス人を演じたグリーン・カード、フランソワ・トリュフォー監督の終電車が良いです。比較的最近ではあるいは裏切りという名の犬というフランス製刑事映画が良いです。

 ファシズムに陶酔するアッティラを演じたのが、現在も個性派として活躍するドナルド・サザーランド。ロバート・アルトマン監督のM★A★S★H マッシュ、クリント・イーストウッド監督のスペース・カウボーイ、ロバート・レッドフォード監督の普通の人々が良いです。

 地主の老人アルフレードを演じたのがバート・ランカスター。この人は多くも名作に出演している大スター。西部劇でロバート・アルドリッチ監督、ゲイリー・クーパー主演のヴェラクルスがお勧め。ワイアット・アープを演じたOK牧場の決斗等。他にケビン・コスナー主演の感動映画フィールド・オブ・ドリームスも印象的。

 ロバート・デ・ニーロ演じるアルフレードの奥さんアダを演じたのがドミニク・サンダ。彼女のお勧め作品は本作品と同じくベルナルド・ベルトルッチ監督の暗殺の森。とにかく妖艶なイメージがありますが、暗殺の森に出演していた時は、まだ19歳だったことに今さらながら驚きです。

 他にアスファルト・ジャングルゴッド・ファーザー,現金に体を張れなど多くの名作に出演しているスターリング・ヘイドン第三の男夏の嵐等、これまた多くの名作に出演しているアリダ・ヴァリ等も印象的です。

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競馬 フィリーズレビュー予想 人気でも仕方ないです

2013年03月10日 | 競馬予想

フィリーズレビュー予想


 3歳のクラシック戦線だが、牡馬も牝馬も大混戦の様相を呈してきた。昨日のアネモネSを勝った馬が牝馬では抜け出た感もするが、実際はまだまだわからない。果たして、今回のフィリーズレヴューから桜花賞馬候補に名乗りでる馬が出てくるのか、それとも大混戦に益々拍車を駈ける馬が登場するのか?
 チョッと展開が読みづらく、穴馬を探しにくい状況だが今回の勝ちっぷり次第では本番の桜花賞でも期待が持てそうな岩田ジョッキーの馬を本命にしたい。人気でもこれは逆らえない。

 ◎ 12 サンプルエミューズ
 ▲  1 ナンシーシャイン
 ▲ 14 ニシノモルツ
 ▲ 15 シーブリーズライフ
 △  3 ノーブルコロネット
 △  4 メイショウマンボ
 △  8 ハイマウンテン
 ×  5 サウンドアリーナ
 × 16 ディズトレメンタス

 僕の本命は12番のサンブルエミューズ。前走のフェアリーSは勝てなかったのが不思議なレース運びだったが、1、2着馬のその後の成績を考えると、この馬の能力は相当なことを証明している。前走はソラを使ってしまったとの事で敗因は掴めている。今回は岩田ジョッキーもその辺りは充分に計算に入れて乗るはず。今までとは戦ってきた相手が違うし、このメンバーならブッチ斬りで勝って桜花賞に臨んでほしいところ。人気でも本名は仕方がない

 サンブルエミューズが勝つと思うが、再び気を抜いて取りこぼす可能性もあるか。念には念を入れて単穴評価には3頭を挙げる
 まずは1番のナンシーシャイン。前走は余裕の逃げ切り勝ち。前々走は勝った馬が強かったし、最後の直線では猛然と追い込んできた。この馬の上昇度はかなりの魅力を感じる。この枠でスンナリ逃げることがあれば前走の再現は可能だし、馬込みがダメではなく、好位でうまく立ち回れる器用さもあると思う。絶好枠を活かしてレース運びが出来れば勝つチャンスがある。

 次に14番のニシノモルツ。前走で未勝利を勝ったばかりだが、久々の芝のレースでラストは目の覚めるような伸びを見せた。その前走は減量ジョッキーの効果があったかもしれないが、目覚めた可能性もある。血統的に1200Mから1400Mに距離が延びるのは歓迎だろうし、展開が向けばこの馬にもチャンスがある。人気はかなり低いようだが、勝たれても驚けない。

 次に15番のシーブリーズライフを挙げる。前走のクロッカスSは、なかなか骨のあるメンバーを相手に快勝した。その前走はチョッと間隔が開いていたし、今回は更なる状態アップでレースを迎えることが可能だろう。距離は現状では1400Mがベスト。もしかしたら能力で抜き出ている可能性があるために、これ以上評価は下げられない。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 12
 2着  1、3、4、8、14、15
 3着  1、3、4、5、8、14、15、16

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 1、14、15
 2着 12
 3着 1、3、4、5、8、14、15、16        合計 63点

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映画 コッポラの胡蝶の夢(2007) 再チャレンジの話?

2013年03月09日 | 映画(か行)
 昔、中国の孔子と言う偉い人が、40歳にして戸惑うことが無くなったと語っていたが、実際に自分が40歳になってみると戸惑うことばかりで、しかも未だに何をしたら良いのかわからない。僕のような凡人には昔の偉人と呼ばれる人の生き方は全く参考にならないなあ~と痛感する今日この頃であるが、最近は人生が妙に長く感じるようになってきた。人生80年とすれば、まだ俺は折り返しをやっと過ぎたところかよ、なんて考えたりすると気が遠くなってきた。
 どうせなら早く老人になって年金生活がしたいなんて考えてる無気力な俺。ところが、そんなことを考える俺とは対極に位置する人生を送っているのが、今回紹介する映画コッポラの胡蝶の夢の主人公である老人。実は俺のような考え方の人間は少なく、この映画の主人公のような悩み、苦しみを抱えている人間の方がきっと多いはず。

 色々と悩み苦しみ、老いていくことに絶望してしまう主人公の経験する世にも奇妙な人生を描いたストーリーとは如何なるものか。
 第二次世界大戦前の1930年代のルーマニア。70歳を迎えた言語学者のドミニク(ティム・ロス)は、今までの人生で最愛の女性ラウラ(アレクサンドラ・マリア・ララ)と別れてまで言語学の研究に人生の全てを捧げてきたが、迫り来る老いの前には研究は未完で終わってしまうことを悟り、ラウラ(アレクサンドラ・マリア・ララ)のことがずっと忘れられない。
 目標を達成できず、大切な物を無くしたことに絶望したドミニク(ロス)は自殺を決意してブカレストに向かうが、そこで彼は雷の直撃を受けて即死、と思いきや病院のベットで意識を取り戻す。しかも、驚くことに回復が早いどころか、体力は30歳代の若さを取り戻し、頭脳もさえまくり。しかも不思議なパワーが体内に宿る。
 そんなドミニク(ロス)は激動のヨーロッパの歴史をくぐり抜け、ラウラ(アレクサンドラ・マリア・ララ)と瓜二つの女性であるヴェロニカ(アレクサンドラ・マリア・ララの二役)と出会う。彼女との出会いは、ドミニク(ロス)に再び言語学の研究に取り組ませ、もう少しで完成するところだったのだが・・・

 志半ばで達成できないと思われた目標に、再チャレンジを与えられるとても羨ましいストーリーかと一瞬思える。本当にこんなことが可能なら何回でも雷に撃たれたいと思ったりするのだが、こんな事を考えているから俺は何時まででも迷い続けるのだ。
 哲学、宗教、歴史、人生観など様々な要素が絡み、更に意味深な結末。難しいテーマが多く含まれているが、スリル、恋愛、映像など映画的な楽しみが存分に含まれているため誰もが一応は楽しめる。
 ちなみに本作はゴッド・ファーザー地獄の黙示録等の名作で知られるフランシス・フォード・コッポラ監督が、10年振りにメガホンを撮ったことでも知られる作品。そんな事も合わせて考えると、観終わった後に、色々と考えさせられる映画。
 喜怒哀楽はそれほどありませんが、人生は果たして長いのか短いのか、自分の生き方は間違っているのか、悩める人生を送って来た人にコッポラの胡蝶の夢はお勧めです

コッポラの胡蝶の夢 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
ティム・ロス,アレクサンドラ・マリア・ララ,ブルーノ・ガンツ,アンドレ・ヘンニック,マーセル・ユーレス
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コッポラの胡蝶の夢 [Blu-ray]
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 監督は前述したようにフランシス・フォード・コッポラ。ちなみに僕の最も好きな映画が彼の監督作品のゴッド・ファーザーです。ゴッド・ファーザー以外でのお勧めとして、戦争映画(戦闘シーンはありませんが)の佳作友よ、風に抱かれて、車に夢を馳せた男を描いたジェフ・ブリッジス主演のタッカー、ジーン・ハックマン主演のサスペンス映画カンバセーション…盗聴…がお勧め。
 
 主演のドミニクを演じているのがティム・ロス。最近はすっかり名優の雰囲気まで出てきました。名匠的な監督の映画に多く出演していますが、お勧めはクエンティン・タランティーノ監督のレザボア・ドッグス、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の海上のピアニスト、ヴィム・ヴェンダース監督のアメリカ、家族のいる風景あたりがお勧め

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映画 白いリボン(2009) 謎だらけのミステリー

2013年03月06日 | 映画(さ行)
 ショッキングなシーンを見せつけ、観るものに不快感を与える作品を撮り続ける鬼才ミヒャエル・ハネケ監督。しかし、今回紹介する白いリボンは全編を美しいモノクロの映像で通し、時に美しい音楽が流れる高尚な映画・・・のように見える。見た目は高尚だが、内容は次々に怪事件が起こり、しかも殆んどが未解決で終わってしまう不親切な設計の映画。観終わった後にスッキリしない気分にさせる作風は流石はミヒャエル・ハネケ監督だ。

 モノクロの映像の美しさは格別だが、どこかモヤモヤさせる気分になってしまうストーリーとは如何なるものか?
 第一次世界大戦勃発前の北ドイツの村が舞台。意図的に張られた針金によって落馬して大きな怪我をした、その村のドクター。その事件以来、村では次々と怪事件が起きる。犯人は全くわからず、村中の人々の心は疑心暗鬼に包まれる。果たして犯人は誰か?またその目的は?それは更なる悲劇への連鎖に過ぎないのであった

 タイトルの白いリボンの意味するところは、子供たちの腕に純真無垢である願いを込められて巻かれる白いリボンのこと。果たしてこのタイトルに込められているミヒャエル・ハネケ監督の想いとは何かを考えさせれる映画だ。しかし、その想いは恐らく多くの人には伝わらない。勿論、俺もよくわからない

 さて、この映画の舞台となる村だが、大地主である男爵、敬虔なプロテスタントである牧師が居るが、この2人が経済的、精神的に村を強大な権力をもってして支配している。この2人には小作人を始め、村の住人達は全く逆らえない。子供たちも牧師から教えを受けていると言うよりも、強圧的に支配されてしまっていると言った方が当てはまるだろう。そんな村の構図、そして結末からはヨーロッパの恐ろしい歴史の悪夢が想像できるではないか。

 傲慢な大人達の様子、純真無垢であるように見える子供達の意味深な行動。それらは観ていて、気持ちが良いものではない。大人が大人ならば、悪い大人の影響を受けてしまった子供も子供。なんだかロクな人間が全く出てこない印象もあるが、実はこの映画のストーリーは、この村に新任教師としてやって来た若い男の語りで進む。
 大事な場面では、この新任教師が殆んど関わっていない感じがするが、唯一この新任教師がマトモな存在。しかし、そんなマトモな存在をもってしてもこの映画においては一服の清涼剤の役割も果たしていない。主役であるはずのこの新任教師の役割は一体何だったのか?
 あれやこれや色々と深読みしたくなる白いリボンはミヒャエル・ハネケ監督作品としては、えげつないシーンも無いので比較的観やすいマトモな映画です

白いリボン [DVD]
ミヒャエル・ハネケ
紀伊國屋書店


 監督は前述したようにオーストリア出身のミヒャエル・ハネケ。最新作の愛、アムールも大好評で絶好調の監督。
 彼のお勧め作品はファニー・ゲーム。2回も観たくなる映画では無いですが、1回は観ておきたい映画。なかなかインパクトのある映画です。
 他に食卓に置いてある食べ物を見ているだけでも楽しくなってくる?セブンス・コンチネント、途中のワンシーンには吃驚するフランスを舞台にした社会派作品隠された記憶あたりが個人的にお勧めです

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競馬 弥生賞予想 3強ムードですが・・・?

2013年03月03日 | 競馬予想

弥生賞予想


毎年、この弥生賞を勝てば牡馬クラシック路線の主役の扱いをされるように注目の一戦だ。そんなわけで今年の弥生賞はかなりの好メンバーが揃った。オッズ的には3強ムードが漂うが、結果は如何に
 3強以外にも、なかなか伏兵的な存在も居て、ちょっとは荒れそうな気配も漂う。こういうレースこそガッチリ的中させて今後の馬券生活に弾みをつけたいところだ

 ◎ 12 エピファネイア
 ○  8 カミノタサハラ
 ▲  3 コディーノ
 △  6 キズナ
 △  7 ヘミングウェイ
 △  9 バッドボーイ
 △ 10 ダービーフィズ
 △ 11 サトノネプチューン

 僕の本命は12番のエピファネイア。母のシーザリオは日米のオークスを勝ったように、相当な能力を秘めた馬だった。もう少し順調だったならば、もっとGⅠを獲っただろう。3強ムードが漂っているが、前走のラジオNIKKEI杯2歳Sでは、キズナなどを寄せ付けなかったように、実はこのメンバーの中でも能力が飛び抜けているのではないだろうか。
 今回は比較的頭数も少なく、前走の超スローペースの流れでもピッタリと折り合えたし、休養明け初戦から能力全快。ここをブッチ斬って確たる牡馬クラシック戦線の主役に名乗り出る

 対抗には8番のカミノタサハラを挙げる。末脚に破壊力があり東京コース向きの印象があるが、今回の少頭数ならば逆にプラスか。2走前のホープフルSでは今回も出走するサトノネプチューンの後塵を拝したが、そのレースで見せた末脚は勝ち馬よりも目に付いた。有力馬に休養明けの馬が多い中、順調に使われた強みで、勝つチャンスがこの馬にはある。

 単穴には3番のコディーノ。前走は正直にがっかり。いくら燃えやすい気性とはいえあの程度のロスなら勝ってほしかった。前走でケチはついたもののここは仕切りの一戦。この馬のレースセンスは中山コースは良いし、内枠も良い。前走の敗戦を糧に更なる成長した姿を見せれば、牡馬クラシック戦線の主役に躍り出る。

 買い目 三連単ファオーメーション
 1着 12
 2着 3、6、7、8、9、10、11
 3着 3、6、7、8、9、10、11

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3、8
 2着 12
 3着 3、6、7、8、9、10、11

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 8
 2着 3、6、7、9、10、11
 3着 12                               合計 60点

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競馬 チューリップ賞予想 いよいよ2歳女王が始動します

2013年03月02日 | 競馬予想
 

チューリップ賞予想


 チューリップ賞が始まると、いよいよ競馬の世界ではクラシックの音が聞こえてくる。しかし、今年のチューリップ賞はサム~い。俺の家の周りを見渡してもチューリップが咲いていない。だが、俺の寒い心の中には一輪のチューリップが咲き始めようとしている予感が
 それはさておき、今年のチューリップ賞は例年通り2歳女王が始動してきた。しかし、今年の3歳牝馬戦線は相当な混戦模様、現在の時点で2歳女王のローブディサージュは2番人気にとどまっている。
 はっきり言ってこの時期の馬は脚質が定まっていないから、展開を読むのは難しいが、積極的に逃げるような馬も見当たらずスローペース濃厚。ならばここは外枠で外を回されて脚を使わされる有力馬よりも内枠の馬が狙い目か?
 そして臨戦過程も休養明けの馬よりも、レベルが高く思われるエルフィンS組から出走してきた馬を狙ってみる
 ◎ 1 グッドレインボー
 ▲ 4 ウリウリ
 ▲ 7 クロフネサプライズ
 ▲13 ウインプリメイラ
 △ 9 コズミアクション
 △12 ヴィルジニア
 △14 ローブディサージュ
 × 5 プリンセスジャック
 ×15 レッドオーヴァル

 僕の本命は1番のグッドレインボー。好位でレースを運べるセンスの良さ。この最内枠は望むところだろう。前走のエルフィンSにしてもゴール前では差し馬が台頭する中で、よく踏ん張った。ステイゴールド産駒ならばこれからの成長をまだまだ見込める。鞍上のビュイック騎手というのも非常に心強い。混戦模様だがここは本命に挙げる価値がある。

 単穴は3頭挙げる
 まずは4番のウリウリ。前走のエルフィンSは後方からのレースになってしまったが本来は好位からレースを運べる馬。大外を回った分の差で5着と着順は冴えないが、もう少し上手く立ち回れば勝てた可能性もある。浜中ジョッキーも調子もノリノリ。ここは勝つチャンス。

 次に7番のクロフネサプライズ。前走の阪神JFは15番人気で2着と劇走したが、その前走が逃げ切りとはいえ余裕の勝利。実は能力を持っていたというのが正直な感想。今回は休養明けだが実績からは侮れない。もしスローペースになるようだと、この馬が逃げる可能性もある。展開的に非常に怖い1頭。勝つチャンスあるぞ。

 次に13番のウインプリメイラを挙げる。エルフィンS出走組の中では最先着馬だから、これぐらいの評価は必要か。スタートは上手い馬だが、折り合いに難のある馬。操作するのが難しそうな馬だが、意外にこの馬にとっては外枠は良いかも?能力はありそうなのでスムースに走れば他の馬を圧倒する可能性あり。人気は落としているが、勝たれても驚けない。

買い目 三連単フォーメーション
 1着 1
 2着 4、7、9、12、13、14
 3着 4、5、7、9、12、13、14、15

買い目 三連単フォーメーション
 1着 4、7、13
 2着 1
 3着 4、5、7、9、12、13、14、15         合計 63点

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映画 7つの贈り物(2008) とっても素敵なプレゼント!?

2013年03月01日 | 映画(数字、アルファベット)
 なかなか素敵な題名が付けられているが、ウィル・スミス演じる主人公が冒頭から『神様は7日で世界を創造したが、俺は人生を7秒で壊した』と自虐的に語り、『これから自殺するぞ』と迷惑な内容の電話を掛けたり、いきなり盲目の人に罵声を浴びせかかるなど、ショッキングなシーンから始まる映画。
 それにしてもなぜ、ウィル・スミス演じる主人公がこんなに荒れ狂っているのか?なかなか真相が明らかにならない展開がイライラするが、主人公の本心を知った時、驚きと感動が同時に襲いかかってくる仕掛けだ。
 7つの贈り物って何だ?と気になりながら観ていたのだが、個人的には1つを除いて全く欲しいと思わない贈り物ばかり。まあ贈り物の良し悪しは、この映画のテーマとは外れているので、どうでも良いような気がするが、それにしても西洋人の過去のトラウマに何時まで経ってもウジウジしたところは日本人とは、かなり考え方が違うことがよくわかる映画。
 哲学的、宗教的テーマを感じさせる贖罪意識のあり方を充分に考えさせられるストーリーだ。

 国税庁に勤める?ベン(ウィル・スミス)は人名が載っているリストを持ちながら、ある計画を練っていた。自分の意向に添うような人物を調べ上げて、その人の人生を劇的に変えてしまうようなビッグなプレゼントを贈ろうというのだ。
 しかし、そんな彼の思惑もエミリー(ロザリオ・ドーソン)という心臓病を抱えた女性と出会い、親しくなるに連れて、計画が狂ってくる・・・

 過去の消えないトラウマ、そしてトラウマから解き放たれるための主人公の行動はやや理解し難い部分もあるが、それ故に余韻がバッチリ残る映画。罪を背負って生きていくことの厳しさ、人生の責任のあり方を大いに考えさせられる7つの贈り物は、いつもクヨクヨしている人にお勧めしたい映画です。

7つの贈り物 コレクターズ・エディション [DVD]
ウィル・スミス,ロザリオ・ドーソン,ウディ・ハレルソン,バリー・ペッパー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


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ウィル・スミス,バリー・ペッパー,ロザリオ・ドーソン,ウディ・ハレルソン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 監督はガブリエレ・ムッチーノウィル・スミスとは既に幸せのちからでも監督をしています。ちなみに幸せのちからは実話を基にした感動的な映画でお勧めです。

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