褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ロリータ(1962) 題名のイメージはヘンタイっぽいですが・・・

2012年11月20日 | 映画(ら行)
 いい年をしたおっさんが、幼女・少女に対して性的嗜好や恋愛感情を持つことをロリコンと言う。ロリコンのイメージを聞いてみると、だいたいが「気持ち悪い」という答えが返ってくるが、恐らくロリコンの語源を流行らせた映画が今回紹介するロリータだろう。

 ちなみに本作のロリータだが、実はウラジーミル・ナボコフという作家の同名小説の映画化であり、立派な文芸小説を原作にした映画化。
 実際に映画として観た印象は確かにいい年をしたおっさんが、異常なまでに少女に執着するといった内容ではあるが、それほどキモい感じはしない。けっこう少女役がマセていて、想像するような危ないシーンなんか全く出てこないというのが原因か。

 実は今回紹介するロリータだがブログに記事としてアップするのは二回目。だいぶ前にアップしているのだが未だに訪れる人が多いのが、非常に不思議である。確かにロリータという言葉で検索して、訪れてくる人が毎日トップファイブには入ってくる。果たしてこれは一体どういうことなのか、俺にはさっぱりわからん?
前のロリータの記事のリンク先はこちら→ロリータ(過去の記事)(はっきり言って読むにあたいしませんが

 さてストーリーはハンバート(ジェイムズ・メイスン)が物が散乱している豪華屋敷に乗り込んでクレア(ピーター・セラーズ)を射殺する場面から始まる。
 そして、4年前に話が飛ぶ。パリからアメリカにやって来たフランス語専門の教授ハンバート(メイスン)は秋から始まる大学での講義に備えるために、夏の間だけの休暇用に未亡人のシャーロット(シェリー・ウィンタース)の営む下宿先を訪れる。さて、ここの下宿に決めようかと迷っていると、庭に水着姿の可愛い女の子を発見。自分の年齢を忘れてしまい、ついつい胸がときめいてしまったハンバート(メイスン)は今まで迷っていたのが嘘のように、ここを下宿先に即決。この女の子がシャーロット(ウィンタース)の娘でもあるロリータ(スー・リオン)だ。

 シャーロット(ウィンタース)はハンバート(メイソン)に熱を上げてしまい、彼に結婚を迫ってくる。ハンバート(メイソン)はロリータ(リオン)との仲がさらに深まることを期待して、心の中で大喜びして結婚するのだ。
 しかし、ある日シャーロット(ウィンタース)はハンバート(メイスン)がロリータ(スー・リオン)を愛していることを知って逆上する。怒りに我を忘れたシャーロット(ウィンタース)は外に飛び出してしまい事故死。
 運良く?ロリータ(リオン)と2人きりになることができたハンバート(メイスン)は、ロリータ(リオン)を車で連れ回し、次から次へとモーテルを転々とし異常なほどの独占欲をロリータ(リオン)に示すのだが、2人の後を怪しい人物が追いかける・・・

 観ている間は冒頭の射殺シーンが頭から離れず、どのような展開が待っているのか想像がつかずちょっと変わった恋愛映画というより、サスペンス映画の気分で観ることができるし、なかなかの驚きのドンデン返しも味わえる。
 ハンバート(メイスン)のロリコン振りは、頭の固い頑固親父がすっかり色気づいてきている愛娘を過剰心配する程度のもので特に想像するよりも気持ち悪く感じることはない。
 むしろ中年オヤジを手玉に取る女の子のしたたかさ、男のアホっぷりがよく描かれている映画だと思う。

 女の子からアレが欲しいコレが欲しいとねだられて、いつか願いが叶うと信じて身ぐるみ剥がされる馬鹿な男性は古今東西に関わらずに存在することがよくわかる。
 
 そして原作はかなり真面目な小説だと思うのだが、そこは鬼才スタンリー・キューブリック監督の映画。適度にふざけた場面があったり、笑える台詞が飛び出してくる。そしてこの映画の楽しみにピーター・セラーズの七変化ぶりも興味深い。
 ロリコンの変態映画を期待して観るとがっかりするが、意外に奥深い人間の本質が描かれており15歳以下以外の全ての人にお勧めできる映画です

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 監督は多くの名作を遺した鬼才スタンリー・キューブリック。歴史劇、コメディ、サスペンス、SF、ホラーとあらゆるジャンルにおいて名作をを遺しているのが凄い。彼の映画では有名ではないと思いますが、本作と同じく文芸作品を映画化したバリー・リンドンを紹介しておきます。

 教養があって、性格も真面目なハンバート役のジェームズ・メイソン。多くの有名作品に出演していますが、キャロル・リード監督の邪魔者は殺せ、アルフレッド・ヒッチコック監督の北北西に進路を取れがお勧め。

 ロリータの母親のシャーロットを演じるのがシェリー・ウィンタース
 太った体で泳ぐシーンを見せてくれるポセイドン・アドベンチャー、野心家の青年に愛され、最後はひどい目に遭わされる陽のあたる場所がお勧めです。

 いきなり殺されてしまうクレアを演じるのがピーター・セラーズ。ピンクパンサーシリーズが有名ですが、本作品と同じくスタンリー・キューブリック監督のブラックコメディの傑作博士の異常な愛情は彼の一人三役が見られるお勧め作品です。

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映画 リアル・スティール(2011) 熱いロボットの戦いに燃えます

2012年10月19日 | 映画(ら行)
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 廃品回収、リサイクル、そんなモッタイナイ精神に涙する映画がヒュー・ジャックマン主演のリアル・スティール。近未来の2020年、人間同士によるボクシングは廃れ、より暴力的なロボット同士のバトルに観客が熱中する時代が背景。
 ヒュー・ジャックマン演じる超ダメダメ親父が使用済み同然のポンコツロボットで、最新型ロボットに立ち向かうことによって失われた物を取り戻す。失われた物とは積もり積もった借金苦によるカネか?いや、カネ以上に大切なものが、息子を持つ父親には存在することを観ている我々に教えてくれるのだ。

 さてストーリーは、かつて将来を期待されたプロボクサーだったチャーリー(ヒュー・ジャックマン)だったが、人間同士が争うボクシングは廃れてしまい、ロボット同士が戦う時代に突入。彼もまた今では、そんな時代の波に呑み込まれ、中古ロボットを駆使して地方をドサ回りする日々。しかも借金取りには追われ、その日を暮らすのもやばい状況に陥っている。
 そんな彼の元に11年前に別れた妻が死亡したとの連絡が。そして別れた妻に押し付けた13歳になった息子マックス(ダコタ・ゴヨ)が現われる。しかし、チャーリー(ヒュー・ジャックマン)にとっては息子とは言え、今まで会って話し合ったことすらなく愛情の欠片もない。お金持ちの親戚に借金の肩代わりに売り飛ばそうとするが

 乏しい資金を元手にロボットを購入しては、戦いに敗れ、ぶっ潰れていくロボット。チャーリー(ジャックマン)はすっかりロボットを購入するだけのカネも無くなり、仕方なくマックス(ゴヨ)と一緒に、ゴミ捨て場同然のロボット捨て場に忍び込む。2人は泥だらけの旧式ロボットのATOMが捨てられているのに遭遇する。
 ATOMに対して、何かインスピレーションを感じ取った非常に利口な子供であるマックス(ゴヨ)に対して、チャーリー(ジャックマン)は一世代も昔の旧式ロボットであるATOMなど使い物にならないと相手にしないのだが、ATOMはどん底状態の境遇の親子に想像を超える奇跡をプレゼントするのだが・・・

 思っていたよりも熱くなれるロボット同士の戦い、親子の絆、ダメダメ親父の再生など怒涛の如く感動が押し寄せてくるリアル・スティールは、特に息子から馬鹿にされっ放しのお父さんにお勧めです

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


 ちなみに主演のチャーリーを演じるのはヒュー・ジャックマン。最近、息子と一緒に富士山に登ったことをツイッターで報告するなど非常な親日家です。彼をスターにした作品といえばX-メンのシリーズ。しかし、個人的な意見として、主役の割に大した活躍をしない印象があります。
 お勧め作品としては、クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演の壮絶な手品合戦が見る事ができるプレステージ、ウディ・アレン監督、スカーレット・ヨハンソン共演の上質で笑えるサスペンスが展開されるタロットカード殺人事件が良いです

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映画 ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1999) メチャクチャ面白いです

2012年08月03日 | 映画(ら行)
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 抜群の脚本のおかげで、何回観ても楽しめる映画が今回紹介するロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズだ。ちなみにこの長すぎる題名の意味だが・・・実は自分でもよくわからない。
 大して有名な俳優が出てこないが(まだ無名の頃のジェイソン・ステイサムが出演しています)個性的なキャラクター達、斬新な映像センス、スタイリッシュな音楽、少しばかり汚い言葉が飛び交い、そして大金、麻薬、骨董品をめぐって複雑に絡み合うストーリー展開が抜群に面白い作品。
 難点を挙げるとすれば、登場人物が多すぎること。しかし、イケメン、ブサイク、アホ顔、コワモテな人物たちが繰り広げる馬鹿騒ぎが笑えて、しかもその馬鹿騒ぎが意外な結末を呼ぶストーリー展開は誰もが楽しめるはずだ。そしてこの映画を観終わった誰もが、きっと次のような感想を持つはず。『やっぱり映画はカネでは無く、ストーリーだよな』と

 さてその楽しいストーリーだが、ギャンブルに負けて多額の借金を背負わされてしまい、さらに指切りを約束させられてしまった、ちょっとイカシタ四人の若者が必死で期限までに大金を盗もうとする話。このように書いてしまうと単純なストーリーに思われてしまうが、この四人の若者がピンチの連続を乗り越えてしまう展開が笑える。乗り越えてしまうと言うより、自分たちが気付かないほどの強運によって勝手に乗り越えてしまったという表現の方が正しいか。

 そして四人の若者たちとは別に、ロンドンの裏社会の悪人たちである、密売人、ポルノ王として君臨するヤクザ、麻薬王たちが繰り広げる犯罪争いが真面目さの中にオオボケをかましてくれるのが非常に楽しい。そんな裏社会の人間達と四人の若者達が次第に絡み合い、そして意外な展開、最後に大金を得るのは果たして誰か才気あふれるガイ・リッチー監督の演出が楽しめるロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズを紹介します

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ジェイソン・フレミング,デクスター・フレッチャー,ニック・モーラン,ジェイソン・ステイサム
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 ロンドンの下町が舞台。闇商売で小銭を稼ぐ四人の悪友である、エディ(ニック・モラニス)、ベーコン(ジェイソン・ステイサム)、トム(ジェイソン・フレミング)、ソープ(デクスター・フレッチャー)は大金を稼ぐために街を牛耳るポルノ王ハリー(P・H・モリアーティ)にポーカーで勝負に挑む。
 しかし、エディ(モラニス)はイカサマに引っかかり、負けてしまい多額の借金を背負わされ、しかもハリー(P・H・モリアーティ)の用心棒であるバリー(レニー・マクレーン)から指を切断すると脅される。返済期限はわずか1週間だ。
 
 絶望的な気分に追い込まれた悪友四人組みだったが、エディ(モラニス)と同じフロアに住む隣人が大麻の売人を襲撃しようとしている計画を知る。悪友四人組はブツを横取りをしようと企むが・・・意外な展開、結末は映画を観てください



 監督は前述したガイ・リッチー。最近はシャーロック・ホームズの大ヒットが記憶に新しいですが、正直本作のロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズの面白さに比べたら格段に落ちると思います。むしろブラッド・ピットが脇役で出演しているスナッチ、あるいはロックン・ローラーの方がガイ・リッチー監督らしさが出ていて面白いです。
 実はこの人は最近まで超有名歌手のマドンナと結婚していました。そう言えばマドンナを主演させたスウェプト・アウェイを撮っていましたが、この監督にしては信じられないぐらいの普通の映画でした。

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映画 ラストサムライ(2003) ハリウッドが日本を褒めてくれます

2012年07月27日 | 映画(ら行)
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 今回紹介する映画ラストサムライしかり、クリント・イーストウッドが監督した硫黄島からの手紙しかり、日本を描いた良い映画に出会えたと思ったら、作ったのは外人だったと聞いてガッカリしたりする。
 特に今回紹介するラスト・サムライに関しては、ほとんどの日本人が知らない日本の国の成り立ちまで教えてくれるありがたい映画。しかも、日本人の心に根付いた素晴らしき世界の模範となるべき武士道なのに、最近はそんなものをアッサリ捨ててしまう日本人が多すぎるのが残念だが、今回紹介するラストサムライはまさに、日本の武士道を外人が手放しで褒めてくれる映画だ。

 まさに日本人には必見の映画であり、特に国内を混乱させ、しかも元総理大臣でありながらデモに参加するというまるで責任感もなく、ただ今の日本の混乱の元凶を作っている鳩山元首相はこの映画を観るべき。彼がこの映画を観たら、今すぐしないといけないのはデモに参加することではなく、切腹をすることだということに気付くはずだ。民主党の鳩山グループの人はぜひ自らすすんで介錯を願い出てあげるべきだ。

 武士道と言われても多くの日本人ですらピンと来ないのが現実だが、寡黙でありながら黙々と自らを鍛え、真面目に働き、相手を敬い、散り際も美しく。ハッキリ言ってそのようなことは日本人にとっては当たり前すぎて別段凄いことだとも思わない。しかし、ひたすら自らを大きく見せるために自慢をし、カネでカネを生み出すことばかり考え、強き者が弱き者を虐げる弱肉強食、そして相手にトドメを刺す時はできるだけ残虐に、なんていうようなアメリカ人と日本人ではその精神性はまるで違う。
 
 そんな武士道を原点とする道徳意識の高さを世界中は認めているのに、日本人自身がそれにまったく気付かず、しかも日本のリーダーたる者が道徳が欠けているのが非常に残念だ。そしてラストサムライを観て気付くのが、武士道と言えば男性に限るというようなイメージがあるが、実は大和撫子と呼ばれる日本女性にも武士道精神が根付いていることにも気付かせられる。

 さて今回紹介するラストサムライの主演は、ハリウッドの大スターであるトム・クルーズ。言うまでもないが、彼が日本人に成り代わって最初から侍を演じるのではなく、アメリカの軍人が日本にやって来て、侍の生活に触れ合っていく内に武士道に感化していく話。
 あくまでも主演はトム・クルーズだが日本人俳優たちがとにかく格好良い。ここでは世界的大スターのトム・クルーズも日本人俳優たちの引き立て役にしか過ぎない。外国人が描く日本だから、違和感を覚える場面があったりするが、そんな小さな事には目をつぶって見れば、日本人の誇りを感じることができるラストサムライを紹介します

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 アメリカ南北戦争の英雄であるネイサン・オルグレン大尉(トム・クルーズ)は、インディアンを無差別に討伐していたことに対して自責の念に駆られて、酒を飲む堕落した毎日を過ごしていた。
 そんなネイサン(クルーズ)に対して、明治維新を成し遂げた日本政府から莫大な報酬に釣られて、日本の軍備の近代化のための軍事顧問として招かれる。

 明治維新を成し遂げた日本だが、大きな時代の変化の波に立たされていた。特に武士道をこよなく愛する勝元(渡辺謙)は武士の世の中が近代化の波によって消滅していくことに危機感を抱いていた。

 かつては明治天皇(中村七之助)の元で、明治維新の功労者でもある勝元(渡辺謙)だったが、今ではすっかり逆賊の身。そんな武士である勝元(渡辺謙)と新政府側のの軍事顧問であるネイサン(クルーズ)は戦場で相対することなる。
 ネイサン(クルーズ)率いる新政府側は敗北し、彼自身も囚われの身となってしまう。

 ネイサン(クルーズ)は囚われの身であるが、侍社会に触れ合っていく内に崇高な武士道精神に次第に感化していくのだが・・・ネイサンと侍社会に生きる人々との次第に深まっていく熱い交流はぜひ映画を観てください



 ちなみに監督は社会派映画において傑作を連発するエドワード・ズウィック
 南北戦争の北軍の黒人部隊の活躍を描いたグローリー、レオナルド・ディカプリオ主演のダイヤモンド産業の闇の部分を描いたブラッド・ダイヤモンドがお勧めです。
 他ではとっても可愛い頃のデミ・ムーアが見られるきのうの夜は...も今となってはちょっとだけお勧めです

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映画 レポゼッション・メン(2010) これからレポ(回収)しに行きます。

2012年07月21日 | 映画(ら行)
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 世界的な不景気が続く現在において、未だに記憶に新しいリーマンショック。アメリカの投資銀行が、住宅の値段が上がり続けていることを背景に、まるでお金を返せる責任能力の無い人にまで住宅購入を積極的に推し進めるために、住宅ローンを高い利息で貸し付けるサブプライムローンがリーマンショックを引き起こした原因の一つとして挙げられるだろう。
 そんな社会問題をどうしてもイメージさせせてしまうSFアクション映画が今回紹介するレポゼッション・メンです。

 さて、ストーリーは近未来において人々は人工臓器を手に入れることによって寿命を延ばし続けているが、高額な人工臓器ローンを決められた期日までに払えない者に対しては、レポゼッション・メンと呼ばれる腕利きの人工臓器回収人が容赦無く、人工臓器を回収しにやって来る。サラ金の取り立てぐらいならば命を奪われないが、ここに登場するレポゼッション・メン達は合法的な死刑執行人だ。
 ジュード・ロウ演じる人工臓器回収人であるレポゼッション・メンの1人が、今日もいつもと同じように人工臓器ローン未払いのお客さんのところへ人工臓器をレポ(回収)しに行くと、自らが気絶するほどの事故に遭ってしまう。
 そして目が覚めたら病院のベッドの上。しかも自らの体にはハイテクな人工心臓が組み込まれていた。自分宛に送られてくる人工臓器ローンの請求書を見て、回収人が回収される側に立つことによって、今までの自分の行いを深く反省、いや反省するヒマがないほど、かつての仲間だったレポゼッション・メン達が猛烈に追いかけてくる。果たして、ジュード・ロウ氏は逃げ切れることができるのか

 腹を切り刻んで人工臓器を取り出すシーンのえげつなさ、血が飛び散る斬新なアクションシーン、人工臓器だらけの美女とのスリル満点の逃避行、そして愛し合いながら臓器を取り出すSMシーンなど見どころがたくさん。ちょっと痛いシーンが多いが、意味深過ぎるラストシーンまで目が離せないレポゼッション・メンを紹介します

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 近未来において、大企業ユニオン会社が開発した人工臓器によって人類は延命することができた。しかし、高額な人工臓器ローンを期日までに払えない者に対しては人工臓器回収人であるレポゼッション・マンが送り込まれる。
 ユニオン会社の人工臓器回収人であるレミー(ジュード・ロウ)とジェイク(フォレスト・ウィテカー)は小さい頃からの幼馴染みで、時には共同で人工臓器回収に乗り出し、そして2人は回収した人工臓器の数を競い合う仲良しだ。

 ところがある日、有名ミュージシャンの人工臓器回収に向かったレミー(ロウ)だったが、意識を失うほどの事故に遭ってしまう。目が覚めた時、病院のベッドの上。しかも人工心臓が体に組み込まれていた。さらに多額の人工臓器ローンを勝手に背負い込んでしまうことになってしまった。

 回収する側から回収される側に立たされたレミー(ロウ)は、レポゼッション・メンとしての仕事に嫌気がさしてしまい、体中が人工臓器だらけで、同じく人工臓器ローンを抱えている美女のベス(アリシー・ブラガ)と一緒に逃避行に出ようとするが、かつての仲間のジェイク(ウィテカー)やレポゼッション・メン達が追いかけてくる・・・驚きの結末が何を意味するのか?最後の最後まで目が離せない展開は映画を観てください



 リアルに痛いシーンが多く出てきますが、人工臓器回収という笑うに笑えない設定が楽しい映画です。レポするという台詞を僕も実生活で使っていくつもりです。
 
 主演はプレイボーイの役が似合う二枚目スターのジュード・ロウ。この人のお勧め作品となるとSF映画の名作ガタカ、軍事アクションながら一対一のスナイパー対決が楽しめるスターリングラードもお勧め。そして名優マイケル・ケインとほとんど2人しか登場しないガチの対決が見られるスルースもお勧めできます。

 ジュード・ロウの幼馴染みにして、彼を追いかける立場になってしまうジェイクを演じるのが黒人俳優のフォレスト・ウィテカーラスト・キング・オブ・スコットランドではアフリカ、ウガンダの独裁者インディ・アミン役で名演技を見せました。クリント・イーストウッド監督で実在のミュージシャン、チャーリー・パーカーを演じたバードがお勧め、そして日本人必見・・・とまでは言いにくいですが、武士道精神を描いた葉隠を題材にしたジム・ジャームッシュ監督作品のゴースト・ドッグは色々な意味で楽しい映画です

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映画 レナードの朝(1990) 生きる歓びを感じることができます

2012年06月20日 | 映画(ら行)
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 ただ何となく毎日を生かされていると考えている人にとって、生きるってこんなに素晴らしい事だったんだと気付くことができる映画。最近は忙しくて睡眠不足で眠たいんだと愚痴をこぼす人が多いが、この映画を観終わった後は多くの人が寝ている時間が勿体ないと感じるはずだ。
 ちなみに俺もこの映画を観終わった後は睡眠時間を削ってでも早起きしようと思った。

 さてストーリーだが、30年間も通称眠り病(実際に目をつぶって本当に眠っているわけではありません)に罹ってしまい、その間全く自分で身動きができず、こん睡状態に陥ってしまった男と、そんな治療不可能と思われる難病から救い出そうとするお医者さんの2人の友情の話。
 とにかくいつも眠たいと感じている人もこの患者の姿を見ていて羨ましいと思う人は居ないはずだ。

 とにかくこの病院に入院している患者たちの姿を見て驚く。パーキンソン病は聞いたことがあり、またテレビで実際に患っている人も見たことがあるがこの映画に登場している患者たちの病気の様子はそれ以上に酷い。そして、この映画に登場する医師や看護婦達も患者たちが全快するなどと全く思っておらず、諦めムードが漂っている。そんなやる気の無い医師や看護婦の姿に腹が立つ人も居ると思うが、実際問題として誰もがこれは治せそうに無いと思えるはずだ。

 しかし、そんな絶望的な状況で現われるのが、ちょっと口下手で真面目さだけが取りえの赴任してきたロビン・ウィリアムズ演じるセイヤー医師。彼の患者と真剣に接する態度は周りの医師からは好奇の目で見られるが、看護婦たちの心を突き動かし、奇跡的に患者達を快方に向かわせるハッピーな展開に進んでいく。
 しかし、そんなハッピーな気分で見られるのは半分くらいまで。残りのラスト半分は悲劇に向かっていく。そんな悲劇に向かっていく過程で、生きることの意味を問い質し、真の自由とは何かを感じさせ、諦めない気持ちが大切だと感じ、篤い友情に感動するなど観る人によって様々な見方ができる映画。特にセイヤー医師の行動は本当に褒められるべきだったのかという問題に突き当たる。

 患者たちを必死で助けようとするセイラー医師にはロビン・ウィリアムズ、そして重症の眠り病に罹ったまま30年の長きに渡り、ほとんど寝たきりだったレナードにはロバート・デ・ニーロ。名優2人の競演が楽しめ、特にロバート・デ・ニーロの演技の上手さが肝心のストーリーより感動してしまう。名作とは多くのテーマを内包し、観る人によって様々な感想を抱かせるが、まさにそんな映画であるレナードの朝を紹介します

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 1969年のブロンクスにて。慢性的神経病患者が多く入院している病院にセイラー医師(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してくる。そこに居る医師や看護婦たちは患者たちが快方に向かうとは全く考えていなかったが、セイラー医師(ウィリアムズ)の真剣に患者と向き合う様子にやがて看護婦のエレノア(ジュリー・カブナー)の心は突き動かされ、彼女はセイラー医師(ウィリアムズ)に積極的に協力する。
 患者たちの中でも最も重症だと思われたのが30年間身動きできず、ほとんど昏睡状態のレナード(ロバート・デ・ニーロ)。セイラー医師(ウィリアムズ)はレナード(デ・ニーロ)に大いに興味を持つ。

 セイラー医師(ウィリアムズ)は薬学の講演でパーキンソン病患者用の薬がある事を知り、まだ公式に認められていない薬を周囲の反対を押し切ってレナード(デ・ニーロ)に使ってみることを決心する。そして奇跡が起き、レナード(デ・ニーロ)は自ら起き出し、そして話しかける。その様子を見たセイラー医師(ウィリアムズ)は喜び、驚く。

 次々と他の患者にも薬を使用するとレナード(デ・ニーロ)と同じように起き出し、話すこともできる。素晴らしい奇跡が起こったのも束の間、人生の半分以上を寝たきりで過ごしてきた彼らに新たな問題が生じてしまうのだが・・・生きることの意味を考えさせられる展開は映画を観てください



 実話を基にした出来事を映画化。人生の半分以上を昏睡状態で過ごしてしまうことの恐ろしさを感じることができます。そして、一瞬でも病院内から外へ出て色々な物を見て、経験する患者たちの姿に生きることの素晴らしさを気付かせられます。
 今回紹介したレナードの朝とジャック・ニコルソン主演のカッコーの巣の上では舞台設定が似ており、見比べて観るのが面白いと思います。

 ちなみに監督は女性であるペニー・マーシャル。最近は特に監督作品が激減していますが、トム・ハンクスの出世作であるビッグは笑えるし、他に女性が大活躍するプリティ・リーグは感動作で、女性にお勧めしたい。
 再び監督業に乗り出すことを期待しているのは僕だけでは無いでしょう。

 とても誠実なセイラー医師を演じるのがロビン・ウィリアムズ。とにかく人の好い人を多く演じる印象がありますが、クリストファー・ノーラン監督のインソムニアでは、なかなかの悪を演じています。多くの名作に出演していますが個人的にはグッドモーニング、ベトナムアンドリューNDR114がお勧めです。しかし、本当に1番お勧めしたいのがジョン・アーヴィング原作のガープの世界です。

 そして本作品ではあまりにも上手すぎる演技を見せたロバート・デ・ニーロ。彼の出演している他の作品を観ると、これぐらいの演技は彼にとってはそれほど難しい役では無いのかもしれません。多くの名作に出演している俳優で説明の必要のいらない大スターですが、僕は彼の出演作品ではアクションとコメディが合わさったようなミッドナイト・ランが1番好きです

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映画 ロシアン・ルーレット(2010) ギャンブル馬鹿は必見です

2012年03月11日 | 映画(ら行)
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 ギャンブル映画と呼ばれる作品は多くあるけれど、そんな中でも今回紹介する映画ロシアン・ルーレットのギャンブル度はかなり高く、そしてかなり重症のギャンブル馬鹿が多く登場する。人の命を対象に、大金が飛び交う様子はギャンブル好きを自認する人にとっては、なかなか楽しめる内容の映画だ。

 そのギャンブルの内容は集められた17人が輪になって、前に居る人の頭に拳銃を向けて、合図と同時に一斉に引き鉄を引くロシアンルーレット。運良く生き残った人間と、見事に生き残った人間を予想的中させた観客達が大金を手に入れることが出来る非常にスリルに満ちた展開が繰り広げられる。

 ハッキリ言ってこの映画に登場する人物は、人が死ぬのを楽しんで観ている超ドS級の大富豪達や、ほとんど死にそうになっている兄貴を無理矢理病院から連れ出しロシアン・ルーレットに参加させて大金を得ようとしている奴や、刑務所から強引に連れて来られた囚人等、ロクでも無い人達ばかり。

 そんな中でも主人公の若者は比較的マトモか。お父さんの高額な入院費に悩んでいた主人公が、他人の家で偶然耳にした儲け話に飛びついたら、実はロシアン・ルーレットに強制参加させられてしまう泣くに泣けない展開。まさか本当に現実の世界でロシアン・ルーレット大会が行われているとは想像できず、本物の拳銃すら見たことが無かった主人公に感情移入すると、その恐怖感は観ている我々にも伝わってくる。そしてこの主人公から欲に目が眩んで自滅するパターンというのが反面教師として教訓を得ることができる。
 まあ、主人公の若者が比較マトモと言っても、引き鉄を引いて人殺しになることに躊躇してしまうところが他の登場人物よりも良心が感じられるぐらいの程度だが。生きるか死ぬかのスリルが楽しめ、実はロシアンルーレット以外のシーンも楽しめるロシアン・ルーレットを紹介します

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ジェイソン・ステイサム,サム・ライリー,ミッキー・ローク,レイ・ウィンストン,カーティス・"50セント”・ジャクソン
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 父親の高額な入院費によって、いきなり家計がピンチに立たされてしまう電気技師の青年ヴィンス(サム・ライリー)。ある日、彼は仕事先の家で大きな儲け話があることを耳にする。その内容が書かれた封筒を見つけ出し、偶然にもその家の主人が大量の薬物摂取で死亡。
 ヴィンス(ライリー)はその主人に代わって、封筒に書いてある会場に向かうが・・・

 刑務所に囚人として服役していたパトリック(ミッキー・ローク)。看守たちに無理矢理木棺に閉じ込められてしまい・・・

 ジャスパー(ジェイソン・ステイサム)は死に瀕している兄であるロナルド(レイ・ウィンストン)を無理矢理病院から連れ出し・・・。

 彼らが向かった同じ場所は、大富豪たちが大金を賭けるロシアンルーレットが行われる闇の会場。特に儲け話以外の情報を知らないヴィンス(ライリー)は、まさか自分がロシアンルーレットのプレイヤーになるとは夢にも思わず、強制参加させられてしまう姿は悲劇。

 番号の書かれた黒いTシャツを着せられた17人のプレイヤー達が登場。そして彼らに大金を賭ける大富豪たちの異様な熱気に包まれる会場。そして17人のプレイヤー達に拳銃と1発の弾丸が渡される。果たして大金を得るのは・・・なかなか先が読めそうで読めない展開は映画を観てください



 もしかしたら実際に、このようなことが世界中の何処かで行われているのでしょうか?トンデモな設定ですが、意外にリアリティを感じたりもします。

 監督はグルジア出身のゲラ・バブルアニ。実は本作は彼の出世作である13/ザメッティをハリウッドでセルフリメイクした作品です。
 自分の馬鹿さに気付くことになる主人公ヴィンス役はサム・ライリー。実はこの人のことはよく知りません

 実はこの映画は脇役が豪華です。
 無理矢理連れて来られる囚人のパトリック役にミッキー・ローク。何だか個人的にはロバート・ロドリゲス作品の常連であるダニー・トレホ(レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード、マチェーテなど)に見えてしまいました。
 兄貴を連れ出し、大金を目論むジャスパー役にジェイソン・ステイサムトランスポーターや、アドレナリンといった大ヒットシリーズに出演するアクションスターです。彼の出演作品ではガイ・リッチー監督のロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズがお勧め。

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映画 リトル・チルドレン(2006) 結婚生活も大変だったりします

2011年10月19日 | 映画(ら行)
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 金は使いほうだい、遊びまくり、飯を食いまくるとにかく俺はヤリタイほうだいに生きているが、あのサスペンス映画の傑作セブンを観た時は、少なからず自分の生き方を反省した。間違いなく俺は7回は殺される
 セブンを思い出すたびに、これからはあらゆる欲望を断ち切り、誘惑に惑わされず、仏様のような生活をしようと決心するのだが、己の中に存在するもう一人の自分に打ち克つ事が、この世で1番難しいそんな僕に対して、本当に心配しているのか、または嫉妬しているのかよくわからないが、様々な人から決まって同じアドバイスを受ける。「早く、結婚しろ」
 
 しかし、僕のような人間が結婚して、子供ができれば本当に生き方を変えることが出来るのか?結婚したら自分のことより家庭が1番というように思えるのか?と考えていたら、結婚生活に抑圧された大人の実態?を描いた映画があった。それが今回紹介するリトル・チルドレンです。

 旦那が奥さんよりピチピチの若い女の子と浮気をしたり、逆に奥さんの方が旦那には無い魅力を持った男性と浮気をしたりするような映画は多くあり、更にちょっとした浮気のつもりが殺人事件に発展してしまうような映画は腐るほどある。そのように描いた方が映画的には盛り上がるとは思うが、今となっては既に映画として語り尽くされてしまった感もある。
 しかし、今回紹介するリトル・チルドレンは殺人事件に頼らずに満たされない結婚生活を描き、そのような満たされない結婚生活を送っている人に希望を持たすような描き方がされている点に、この映画の価値がある
 なんだか最近は子供の問題で夫婦仲がちょっとギクシャクしていると感じている人にお勧めしたいリトル・チルドレンを紹介します

リトル・チルドレン [DVD]
ケイト・ウィンスレット.パトリック・ウィルソン.ジェニファー・コネリー.ジャッキー・アール・ヘイリー
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)


 サラ(ケイト・ウィンスレット)はビジネスマンとして成功しているリチャード(グレッグ・エデルマン)と結婚しており、3歳の娘ルーシーがいる。サラ(ウィンスレット)はルーシーを連れて、公園デビューするが他のママさん連中と親しく出来ないでいた。
 ママさん連中の話のネタになっているのが、時々公園に息子を連れてくる主夫をしているブラッド(パトリック・ウィルソン)の事。ブラッド(ウィルソン)は若くて、なかなかのイケメンだ。
 
 ブラッド(ウィルソン)はドキュメンタリー作家として成功しているキャシー(ジェニファー・コネリー)を妻に持っている。キャシー(コネリー)は美人で、脚は長く、スタイルも抜群。
 ブラッド(ウィルソン)は仕事で忙しいキャシー(コネリー)に代わって主夫をしながら司法試験の合格を目指して、勉強中である。

 ある日、サラ(ウィンスレット)は公園においてママさん連中が見ている前で、軽い冗談のつもりでブラッド(ウィルソン)とハグをし、さらにキスをする。そのことによって急にママさん連中は色めき立ち、サラ(ウィンスレット)とブラッド(ウィルソン)の間でも、お互いのことが頭の中の比重を大きく占めてしまう。
 それ以来、サラ(ウィンスレット)とブラッド(ウィルソン)はお互いに子供を連れて、プールで出会うようになり、やがて2人は愛し合うようになってしまう

 しかし、プールに子供たちに対する性犯罪で服役していたロニー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が現われた事によって、閑静だった住宅地が騒然となり・・・悲劇的な展開へまっしぐらと思っていたら、ちょっと意外な結末は映画を観てください



 結婚して、子供を育てることは本当に大変なことだと思います。しかし、親子関係って本当に素晴らしいことなんだとこの映画を観ると気付きます。
 しかし、この映画のケイト・ウィンスレットジェニファー・コネリーの対照的な扱いには笑ってしまいました。個人的にはケイト・ウィンスレットって美人だと思うのですが、この映画での扱いはどうやら顔はイケていない設定のようです。確かに体形は丸々しているのは否定できませんが
 ところがケイト・ウィンスレットがそんな丸い体をさらして、ガンガンとセックスシーンを演じています。しかも洗濯機の音に合わせて。生活感が出過ぎているこのシーンは見所の1つです

 そして性犯罪者役のジャッキー・アール・ヘイリーが本当にヤバイぐらい上手いです。演技ではなく本当の犯罪者だと思ってしまいます。だけどこの性犯罪者の終わりの方で語る台詞が良いです。まさか性犯罪者の口から感動してしまう台詞を聞くとは驚きました。もしかしたらこの映画で1番驚いたシーンだったかもしれません。

 ケイト・ウィンスレットは世界中を感動させたタイタニックで大スターになりましたが、その後の作品は意外にも渋い作品が多いです。作品選びに女優としての志を感じます。ちなみに僕は彼女の出演作品で最もお勧めしたい映画は死刑をテーマにしたライフ・オブ・デビィッド・ゲイル。ハリウッド映画は死刑を扱った作品が多いですが、他の死刑映画とは違ったアプローチの仕方に感心しました。

 そしてジェニファー・コネリーが出演していますが、彼女がまだ美少女だった頃のワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカが本当に懐かしい。今となっては数少ない子役出身から成功している女優さんです。最近はすっかりアカデミー賞を受賞するなど演技派としてのイメージがありますが、彼女の出演作品として個人的には砂と霧の家をお勧めしたい全体的に絶望感が漂う作品ですが、ほんの少しの小さな希望を感じさせる作品です。

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映画 レイチェルの結婚(2008) アン・ハサウェイのファンは必見です

2011年10月02日 | 映画(ら行)
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 あのプリティ・プリンセス等の大ヒットから可愛い子ちゃん的なイメージの強いアン・ハサウェイだが、当然彼女の男性ファンは多いし、僕も彼女の大ファン。アン・ハサウェイ/裸の天使という映画で大胆なシーンを演じているという噂を聞いて、DVDを借りた男性諸君はきっと多いはずだ。ちなみに僕は観ていない

 しかし、本当のアン・ハサウェイのファンとは決して彼女の裸が目的で観に行く者のことを言うのでない。彼女が目の周りにアザを作り、ラリったり、とてつもなく性格が悪かったり・・・のような汚れの役を演じているアン・ハサウェイを見たいと言う人こそ本当のファンだと言えるのではないかそんな彼女のファンであるなら絶対に観ておくべき作品が今回紹介するレイチェルの結婚です。

 タイトルから想像すると何だか幸せな気分になりそうな映画を想像しますが、冒頭のシーンにおいてのアン・ハサウェイの様子からそんな気分は吹っ飛びます煙草を吸いまくり、悪そうな友達との会話はかなりの不良度。
 しかもタイトルのレイチェルと言うのは、アン・ハサウェイの役名だと思っていたら実は違っていて、お姉さんの名前であり、彼女はそのレイチェルの妹役だということに途中から気付きました

 ストーリーはレイチェル姉さんの晴れ舞台の結婚式を、アン・ハサウェイ演じるかなりのKYな妹がブチ壊してしまいそうな刺激的?な展開が繰り広げられます。親子の衝突、姉妹の衝突、そして消すことの出来ない暗い過去などを通して観ている我々は果たしてこの映画から何を感じ、何を学ぶことが出来るのか
 重く、暗く、痛々しいながらも力強く将来に向かっていくことが出来る気分になれそうなレイチェルの結婚を紹介します

レイチェルの結婚 コレクターズ・エディション [DVD]
アン・ハサウェイ,ローズマリー・デウィット,デプラ・ウィンガー,ビル・アーウィン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 数日後の姉のレイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式に参加するため妹のキム(アン・ハサウェイ)は麻薬中毒のリハビリ施設を一時退院する。
 父ポール(ビル・アーウィン)と継母で黒人のキャロル(アンナ・ディーヴァ・スミス)に連れられて帰って来たキム(ハサウェイ)は姉のレイチェル(デウィット)との再会を喜び合う。

 レイチェル(デウィット)と彼女の結婚相手のシドニーとの結婚式のリハーサルが、両家の親族、友人たちが多数集まる中、和やかな雰囲気で始まる。そんな雰囲気をキム(ハサウェイ)の自己中心的な態度がムードを一変させてしまう。リハーサル終了後、レイチェル(デウィット)とキム(ハサウェイ)の仲は険悪な雰囲気で包まれてしまい、父のポール(ビル・アーウィン)は姉妹の争いに戸惑うばかり。

 レイチェル(デウィット)の結婚式の準備が進む中、浮きまくりの雰囲気が漂うキム(ハサウェイ)は次第に孤独感を深めていく。そんな彼女が麻薬中毒のリハビリ施設の入退院を繰り返し、姉のレイチェル(デウィット)や実母のアビー(デブラ・ウィンガー)と衝突する理由が次第に明らかになり・・・嘆き、苦しみ、傷付きながらも必死で立ち直ろうするアン・ハサウェイの姿を映画で観てください



 白人、黒人、そしてアジア人など人種感、音楽に統一感が無く、なんだかグダグダの結婚式のシーンがちょっと日本人の感覚では驚きを感じます。いかにも他民族国家のアメリカという雰囲気が伝わってきます。はっきり言って俳優の演技が上手いとか、下手とかは観ていてよくわからないのですが、この映画のアン・ハサウェイの演技は良いんじゃないでしょうかいつブチ切れるのか観ていてヒヤヒヤしました

 ちなみに監督は羊たちの沈黙フィラデルフィアの名匠であるジョナサン・デミこれだけの作品を世の中に送り出しただけでも大した者だと思いますが、今回のレイチェルの結婚では、ハンディ・カメラを駆使したドキュメンタリータッチな映像が成功しています

 出演者では実母の役でデブラ・ウィンガーが出演しています。僕らの世代にとって彼女の代表作と言えば、やっぱり愛と青春の旅立ち。本当にあの映画のラストシーンは良かったもう二度とあの映画は観ることが無いだろうと思っていましたが、年齢を素敵に重ねた彼女を見ると再び彼女の若かった頃の作品が観たくなります。

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映画 ラン・ローラ・ラン(1998) とにかく走れ!

2011年07月21日 | 映画(ら行)
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 今までちょっと変わった映画を観たいと言う人のためにファニー・ゲームという映画をお勧めしてしまい、ドン引きされてしまうことがあった。しかし今後は今回紹介する映画のラン・ローラ・ランをお勧めしておけば間違いない確かに不快感しか残らないような映画をお勧めするより、テンポが良くて、ノリが良くて、音楽が良くて、ちょっぴり笑えて意外性がある映画ならどんな人が観ても楽しめる。

 ある女の子がピンチに陥った愛する彼をそれこそ愛の力で助けようとするストーリーは、よく考えたら珍しくも無いし、それどころかものすごく普通な話。そんな普通な話でも才能のある監督が撮るとこんなに面白い映画になるのかと驚いた
 そんな素晴らしい才能に恵まれた監督とはトム・ティクヴァ確かに彼の監督作品はケイト・ブランシェットが丸坊主になるほどの気合いの入った演技を魅せたヘヴン、衝撃的シーンが用意されている猟奇サスペンスパフューム ある人殺しの物語、そしてリアリティ抜群で非常にアクションシーンがよく出来たザ・バンク 堕ちた虚像など鬼才と呼ばれるに相応しい作品を連発している。
 しかし、個人的には彼の最高傑作だと思うラン・ローラ・ランを紹介します

ラン・ローラ・ラン [DVD]
フランカ・ポテンテ,モーリッツ・ブライプトロイ,ヘルベルト・クナウプ
ポニーキャニオン


 午前11時40分、赤毛の女の子ローラ(フランカ・ポテンテ)の元に電話が鳴る。相手は恋人のマニ(モーリッツ・ブライプトロイ)。
 マニ(ブライプトロイ)は裏金の運び屋をしていたのだが、10万マルクという大金を電車の中に置き忘れ、更にその大金をホームレスのおじさんに奪われてしまう。このまま10万マルクを用意できなければ組織のボスから抹殺されそうだすっかり冷静さを無くしてしまった彼は思わずローラ(ポテンテ)に電話をしてしまい現在起こっている窮状を話す。そして更に12時までに10万マルクをローラ(ポテンテ)が用意できなければ、スーパーに強盗に押し入ると言い出してしまった

 急にマニ(ブライプトロイ)から頼られても、ローラ(ポテンテ)は10万マルクという大金を集めようがなかったのだが・・・ローラ(ポテンテ)は愛するマニ(ブライプトロイ)のために、わずか20分間で10万マルクをかき集めてマニ(ブライプトロイ)に無事に手渡そうとベルリン中を走りまくるが・・・予想外の展開、結末は映画を観てください



 よく考えてみれば、どうしてこんなダメ男のためにこれだけ走らないといけないのか?と思ったりするが。そういう意味では究極の恋愛映画としても楽しめます。かつてライフ・オブ・デビッド・ゲイルという映画であのタイタニックで有名なケイト・ウィンスレットが太った体でけっこう長い距離を走るシーンを見て、思わずもう少しダイエットしてから走るシーンに備えろとツッコンでしまった記憶があるが、今回のフランカ・ポテンテは細身で、走りっぷりは見応えという点で合格点です。

 ちなみにフランカ・ポテンテは、ボーン・シリーズでマット・デイモンの恋人役を演じ、さらにベニチオ・デル・トロ主演のチェ 28歳の革命/39歳の別れの手紙にも出演するなどすっかり大活躍の女優さん。
 恋人役のモーリッツ・ブライプトロイは、見た目も印象的でノッキン・オン・ヘブンズ・ドアエスの主役などこの人も大活躍している俳優さんです

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映画 ラストエンペラー(1987) 中国最後の皇帝の数奇な人生

2011年05月17日 | 映画(ら行)
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 アカデミー賞受賞作品と聞くとどれだけ面白い映画かとわくわくしながら観ると、地雷を踏んでしまうことがよくある。大げさすぎる宣伝効果の罠にまんまと嵌ってしまうわけだが、毎年同じ手口の罠に嵌ってしまう僕は正真正銘の馬鹿だなと映画を観終わってからやっと気付く。
 実は今回紹介するラストエンペラーが僕にとってそのような類の映画だった。ところが今回改めて観ると面白かったのであり、流石はアカデミー受賞作品だと妙に納得した
 
 この映画を初めて観たときは中国の近代史に対する知識が少なかったし、長い中国の歴史において最後の皇帝という言葉的な意味の重さが当時の僕には理解出来なかった。今となっては激動の中国の歴史の知識が増えたし、現在の中国共産党の姿がおぼろげながら見えてきた。
 ラストエンペラーと言う映画の内容がボロボロだからつまらないと感じたのでは無く、当時の僕の精神年齢があまりにも低かったということがわかった。時を経て同じ映画を再見すると新しい発見があることを今回改めて知ったし、今まで5、6回観てもどこが名作なのかさっぱりわからない2001年宇宙の旅を再び観ようというチャレンジ精神が湧いてきた。

 伝記映画という分野が確立されているように多くの作品があるが、意外に名作と呼ばれる伝記映画には歴史上は敗北してしまった人物が描かれている事が多い。スタンリー・キューブリック監督のスパルタカスはローマ帝国に反乱した奴隷スパルタカスを描いているが彼はあっさり反乱に失敗しているし、メル・ギブソン監督のブレイブ・ハートもスコットランド独立のために立ち上がった平民であり、最後は悲惨な姿で処刑されてしまうウィリアム・スコットが描かれている。
 そして今回のラストエンペラー朝最後の皇帝であり、その後満州国の皇帝になった溥儀の一生が描かれています。
 お世辞にも溥儀という人物は英雄でもなければ、暴君でもない。長い中国の歴史において最後の皇帝であること以外に語れることが出来ないぐらいだ。しかし、映画は歴史の表舞台に登場しないような人物も描かれる。

 ちなみに監督は巨匠ベルナルド・ベルトルッチ今観れば大したことが無いが、当時にすれば相当エロかったと思われるラスト・タンゴ・イン・パリ、ファシズムに傾倒する男の苦悩を描いた暗殺の森、イタリアの現代史を5時間強の長時間で描いた1900年、フランスの5月革命時の学生達の姿を赤裸々に描いたドリーマーズなど、名作、問題作で目白押し。まさに現代映画界の最高峰に君臨する監督だと言えるだろう。

 中国史上最も激動の時代を生きた皇帝であり、異なる国において皇帝に就いた人物としては非常に稀有な人物を描いたラストエンペラーを紹介します

ラストエンペラー [DVD]
ベルナルド・ベルトルッチ,坂本龍一
松竹


 1950年、ハルビン駅にシベリア抑留から中華人民共和国に送還された多数の戦犯たちが降りてくる。その中に1人の男がトイレに駆け込み自殺を謀るが未遂に終わる。その男こそ清朝の最後の皇帝であった溥儀(ジョン・ローン)だった。
 
 1908年、まだ3歳であった溥儀(ローン)は実質の清の支配者西太后によって紫禁城に皇帝として迎え入れられる。しかし溥儀は紫禁城の外に出ることは禁じられていて、城内での生活も自由が無い。そんな彼の唯一の支えが乳母のアーモの存在だけだった。
 1915年、中国全土に革命が吹き荒れる中、溥儀(ローン)の教育係りとしてイギリスからレジナルド・ジョンストンピーター・オトゥール)が赴任してくる。
 溥儀(ローン)はレジナルド・ジョンストン(オトゥール)から西洋の文化を学ぶと同時に、2人は友情で結ばれる。

 溥儀(ローン)が15歳の時、婉容(ジョアン・チェン)を皇后に、第二后に文繍(ウー・ジュン・メイ)を迎え入れる。しかし1924年クーデターにより溥儀(ローン)達は紫禁城を追い出され、レジナルド・ジョンストン(オトゥール)の忠告を受けた溥儀(ローン)は英国大使館に逃げ込もうとする。

 溥儀(ローン)は天津市の租界地で満州進出を企む日本軍の庇護を受け、自由な暮らしをしていた。その時に溥儀(ローン)と甘粕坂本龍一)との付き合いが始まる。
 やがて文繍(ウー・ジュン・メイ)は溥儀(ローン)の元を離れ、入れ替わるように日本軍の女スパイであるイースタン・ジュエル(マギー・ハン)がやって来る。

 1932年満州国が設立、溥儀(ローン)は満州国の皇帝に就く。彼は満州国と日本は同等の立場を主張し、その通りだと信じていたのだが実質は満州国は日本の傀儡政府に過ぎず、しかも彼が東京を訪れている間に・・・その後の中国文化大革命に至る溥儀(ローン)の運命は映画を観てください



 実質的にまるで権力を持たない清朝の皇帝に奉られ、満州国の皇帝として日本軍に利用され、ソ連に捕まりシベリア抑留・・・溥儀の人生はボロボロ本当に皇帝になんかになりたくないと心から思う。
 自分の罪を告白させられた刑務所での10年間の刑期を終えてから庭師として老後を迎えるが、偉大なる?皇帝としてよりもひっそりと暮らした庭師としての人生の方が溥儀にとってはるかに幸せな人生を過ごしただろう。人生の生々流転を感じさせます

 しかし、この映画の魅力は紫禁城の撮影シーン豪華で荘厳な映像美はまさにベルトルッチ監督の圧倒的演出力を感じます
 今回のラストエンペラー、そして縄張り争いを経て首領にのし上がろうとする若きチャイニーズ・マフィアを演じたイヤー・オブ・ザ・ドラゴンなどこの時のジョン・ローンは大スターでした。しかし東洋人がハリウッドで活躍し続けるのは難しいようです

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映画 ライムライト(1952) 生きる希望があふれてきます

2011年05月13日 | 映画(ら行)
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 サイレント(無声)映画からトーキー映画全盛の現在まで映画の歴史は長いけれど、そんな映画史において現在でも色あせず人々の心に残っている映画監督としてチャールズ・チャップリンの名前が挙げられるだろう。
 彼が映画の中で見せるコミカルな動きやギャグの印象から喜劇王のイメージが強いけれど、いつまでも彼の作品が愛されるのは人間に対する限りない愛情が示されている点だろう。特に彼の映画のラストシーンにおいてそれは顕著に表われる。
 僕の最も好きなサイレント(無声)映画である街の灯における花売りの少女と浮浪者との再会場面、モダン・タイムスでは現代に悲観しながらも希望に向かって進む事を暗示させる男女2人の姿、独裁者においては暗雲立ち込める世界に向けて発するチャップリンの演説シーン。
 これらのラストシーンはまさに人間の素晴らしさを見事に描きだし、希望に満ち溢れている。

 そんなチャップリンが老齢に達し、人生の黄昏を描きつつも生きる希望を感動的に描いたのが今回紹介するライムライトこの映画を初めて観たのは僕がまだ20歳前後の時。その時の僕の感想は人間の老いの悲しみを表現した映画に思われ、明るく楽しいことばかりで将来について何の不安も無かった青春時代の僕には非常に不満な映画だった。この映画は若者向きでは無く、お年より向きの映画だなと
 ところが今回再見して、実は当時のこの映画に対する認識が間違っている事に気付いた。実は人生の素晴らしさを描いた作品であり、生きる希望に満ち溢れた映画だったことがわかったそれまで不幸なラストシーンだと思っていたのに、実はハッピーエンドだったんだと

 人生の最後を迎える老人を描くことによって生きる希望に満ち溢れた映画を作ってしまうとは、チャールズ・チャップリンの偉大さがよくわかる。人生の喜怒哀楽が抜群に上手く描かれているライムライトを紹介します

ライムライト コレクターズ・エディション [DVD]
チャールズ・チャップリン,クレア・ブルーム,バスター・キートン,シドニー・チャップリン
ジェネオン エンタテインメント


 第一次世界大戦前のロンドンにて。かつてはロンドンで芸人として観客を大爆笑の渦で巻き込み、超人気者だったカルヴェロ(チャールズ・チャップリン)だったが老齢に達した今では仕事もすっかり無く、過去の栄光は忘れ去られ、酒に溺れる毎日を過ごしていた。
 彼がアパート戻ってくると、ガス自殺を謀った少女を発見。間一髪で助けることが出来た。カルヴェロ(チャップリン)は少女が意識の戻るまで自分の部屋で介護する。その少女の名前はテリー(クレア・ブルーム)。彼女はバレリーナだったのだが、すっかり自信を無くしてしまい、自力で歩くことができなくなったことに自分の人生に絶望していたのだ。

 カルヴェロ(チャップリン)はテリー(ブルーム)が歩けなくなった理由が精神的な事である事を知り、彼女を叱咤激励する。カルヴェロ(チャップリン)は久々に舞台での仕事を得た。しかし、彼の舞台での劇は観客にも受けず大失敗。あっさり契約も途中で打ち切りになってしまい、彼は大きくショックをうけてしまう。
 ところがそんなカルヴェロ(チャップリン)を勇気付けたのが、再び歩くことが出来るようになったテリー(ブルーム)であり、彼女が逆にカルヴェロ(チャップリン)を叱咤激励することになる。

 カルヴェロ(チャップリン)とテリー(ブルーム)は劇団へオーディションを受けに行く。劇団においてテリー(ブルーム)は一躍大スターになるが、一方カルヴェロ(チャップリン)の方は劇団でも邪魔者扱い。劇団に所属していた才能のある若き作曲家であるネヴィル(シドニー・チャップリン)からテリー(ブルーム)は告白される。
 しかしテリー(ブルーム)はカルヴェロ(チャップリン)に対して恋心を抱いていたためにネヴィル(シドニー・チャップリン)の気持ちを受け容れることが出来なかった。

 カルヴェロ(チャップリン)はテリー(ブルーム)から結婚を申し込まれるが、彼は彼女とのあまりにも開きすぎる年齢差、テリー(ブルーム)はこれからバレリーナとしてスターへの階段を上っている途中であり、自分はすっかり落ち目になったしまった事を考慮して、カルヴェロ(チャップリン)は彼女から去っていく。

 やがて第一次世界大戦が始まり、ネヴィル(シドニー・チャップリン)は出征する。ロンドンに時々帰ってくるネヴィル(シドニー・チャップリン)とテリー(ブルーム)は何回も会っていたが、カルヴェロ(チャップリン)の事を忘れられない彼女はネヴィル(シドニー・チャップリン)と付き合うことが出来なかった。

 ある日、大道芸人としてその日暮らしをしていたカルヴェロ(チャップリン)とテリー(ブルーム)は偶然にも出会う。テリー(ブルーム)は自分の人生を救ってくれたカルヴェロ(チャップリン)の恩に報いるために、彼女は劇団に彼を出演させるように交渉する。

 カルヴェロ(チャップリン)はかつての仲間(バスター・キートン)と一緒に観客の前で舞台に立つが・・・感動的な人生のフィナーレは映画を観てください



 老いの心境に達してきた初老の男性とこれから輝く未来がまっている若き女性の台詞のやり取りが非常に印象的。年代、性別、境遇など2人の立場の違いは色々あっても、2人の人生において喜怒哀楽があるのは共通している。そんな喜怒哀楽をすべて人生の中で受け容れることの大切さが非常にわかります。
 そして名作には名曲が付きものですが、チャップリン自身が作曲した音楽が心に染みます

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映画 ロード・オブ・ウォー(2005) 世界に暗躍する?死の商人

2011年02月09日 | 映画(ら行)
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 ロバート・ダウニーJr主演のアイアン・マンは抜群に面白かった(アイアン・マン2は期待外れだったけれど)。アメコミの映画化とはいえ世界に暗躍する死の商人の存在が背景があり、社会派的な面も強調されて大人向けの映画だった。
 アイアン・マンにおける死の商人は、ロバート・ダウニーJr演じる主人公が自ら社長を務める武器製造会社のミサイル等が、世界平和に利用されていると思っていたのに、アフガニスタンのテロリストに使われていることに愕然としている間抜けな様子が大笑いできる
 確かにアイアン・マンは大爆笑の連続で終始楽しい気分で観ることが出来るが、今回紹介するロード・オブ・ウォー死の商人を通して、決して無くならない戦争の真実が問いかけられているだけに笑いは控え気味にならざるを得ない。

 世界中に必ず争い事の無い平和な世の中が絶対にやって来ると思っている人には、この映画を観るとショックを受けるかもしれないけれど、実際に国家単位で武器の輸出入などあるのは殆ど世界の常識であるし、民間レベルにおいても武器の取引きは今も盛んに行われているだろう。
 しかし、死の商人が真っ向から描かれている映画が登場して来た事は、実はそれだけ本当に戦争の現実に対して向かい合う人が増えてきた証拠でもある。

 ちなみに監督はアンドリュー・ニコルこの監督の代表作と言えば、SF映画の傑作ガタカだろう
 人間の優劣が遺伝子によって決められてしまう近未来を描いているけれど、決して諦めないファイティングスピリットを養ってくれる作品だ

 主演は大作からアート系の作品まで幅広い分野に渡って出まくっているニコラス・ケイジ。彼の出演作品の基準はどこにあるのか全く理解できないぐらいに大活躍
 他に前述したガタカにも出演していたイーサン・ホークも出演しているロード・オブ・ウォーを紹介します

ロード・オブ・ウォー [DVD]
アンドリュー・ニコル
日活


 ウクライナからユダヤ人と偽ってアメリカにやって来た移民の子供であるユーリ(ニコラス・ケイジ)は、武器の売買の現場を目撃して以来、弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)を誘って武器商人の道に進む。
 順風満帆に武器商人としての才能を発揮するユーリ(ケイジ)だったが、インターポール(国際警察)のジャック(イーサン・ホーク)から追われ、さらに弟のヴィタリー(レト)は薬物中毒をおかされ、結婚したエヴァ(ブリジット・モイナハン)は金遣いが荒く、生活苦に

 しかし、米ソの冷戦が終了したことを上手く利用してユーリ(ケイジ)は莫大な資金を手に入れるようになる
 ユーリ(ケイジ)の活動場所は紛争が続くアフリカ大陸が中心であり、その中でもリベリアの独裁者であるバブティストとの武器の売買によって大儲けするが・・・武器商人のユーリ(ケイジ)と戦争を憎み、法に忠実過ぎるインターポールのジャック(ホーク)の対決は世界中から戦争が無くならない理由がわかる結末は映画を観てください
 この映画を観たらレオナルド・ディカプリオ主演のブラッド・ダイヤモンドをお勧めします




 とにかくこの映画の冒頭のシーンの武器の生産から使用される過程を見せる映像が抜群に良い逆に言うと僕なんかはこの冒頭シーンに感動してしまって、その後の展開に中だるみを感じてしまったぐらいだ。それにしてもニコラス・ケイジ演じる主人公の商才は凄すぎる。
 東西冷戦が終わった事に平和への一歩だと喜んでいる人が居た中で、実は武器商人にとってチャンスな出来事だったとは
 映画だけ見ている限りは、あきれるほどトントン拍子に金持ちになっていくので死の商人に対する怒りを忘れてしまいそうになってしまう。
 実話をベースにしているストーリーですが、1番人間が恐れているストーリーを映画にしてしまうハリウッド映画界の商魂には見習うべき点が多いようです 

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映画 ロスト・ハイウェイ(1997) 二つの映画を一挙に観たお得気分に浸れる?

2011年01月21日 | 映画(ら行)
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 映画界の鬼才監督と言えばデヴィッド・リンチを真っ先に思い浮かべる。その作風は暴力、エログロ、音楽、そして意味不明。今回紹介するロスト・ハイウェイはそんなリンチワールド満載だ
 実はこの映画を観るのは初めて。本当にマルホランド・ドライブを観る前にこの映画を先に観るべきだったと後悔しても後のまつり。近いうちにマルホランド・ドライブを再見しなければ
 デヴィッド・リンチ監督作品で僕のお勧めならば、ワイルド・アット・ハート彼の特徴が活かされているし、難解さが抑えられているだけにウイレム・デフォーとダイアン・ラッドのアクの強い演技に耐えられれば気楽に見ることが出来る。
 他にも彼の映画ならば名作の誉れの高いエレファント・マンは人権について考えさせられるだけに重たい気分になるし、サスペンス映画のブルー・ベルベットは気持ち悪くなりそうだし、前述したマルホランド・ドライブは頭の中が?マークだらけになってしまいそう。そして感動のロードムービーのストレイト・ストーリーはデヴィッド・リンチ監督作品として見ると、普通過ぎる。
 いずれにしろ少し変わった映画を観たいという勇気があれば、デヴィッド・リンチ監督の映画がお勧め

 今回紹介するデヴィッド・リンチ監督作品のロスト・ハイウェイは途中から別の映画に変わってしまったのかと思うような錯覚を起こしそうになる作品。1本の映画で2本分楽しめたようなお得な気分になれる人がいるかもしれない。
 世の中不条理に思うことがたくさんあるが、この映画の主人公は全く身に覚えの事で刑務所に連れて行かれているのだから本当に不幸な主人公である。そして主人公のまわりの日常に起きる不思議な世界の空間はまさにリンチワールド炸裂
 非日常映画だけれど、最後は自分なりには納得できるオチが待っていた
 オチはわかったが、それでもやっぱり疑問だらけに感じてしまうロスト・ハイウェイを紹介します

ロスト・ハイウェイ [DVD]
デイヴィッド・リンチ,バリ・ギフォード
パイオニアLDC
 

 冒頭は真夜中のハイウェイを車が走っているミュージシャンのフレッド(ビル・プルマン)はインタホーンに出ると・・・フレッド(プルマン)の家の前に1本のビデオテープが届いている。そのビデオテープの内容は自宅が写されているだけだ。また翌日ビデオテープが届いていて、今度の内容はフレッド(プルマン)と妻のレニー(パトリシア・アークウェット)の2人が寝室で寝ている姿が撮られていた
 流石に警察に被害届を出すが、全く頼りになりそうに無い刑事たち。

 フレッド(プルマン)とレニー(アークウェット)は友人のパーティーに参加するが、そこでフレッド(ピルマン)は出会った事のない顔の白い男から話しかけられる。『私はあなたを知っている』『今もあなたの家にいる』。フレッド(プルマン)は顔の白い男から携帯電話を借りて誰も居ないはずの自宅に電話をかけると、目の前に立っている白い顔の男の声が
 フレッド(プルマン)は慌ててパーティーを抜け出し、レニー(アークウェット)を連れて自宅に帰るが、確かに他人の気配があり、そしてビデオテープを見ると、レニー(アークウェット)の惨殺死体が



 気を失ったフレッド(プルマン)は何時の間にか刑務所に居た。妻のレニー(アークウェット)殺しの罪で自分が逮捕されていた。刑務所で原因不明の頭痛に悩まされるフレッド(プルマン)だったが、ある日突然フレッド(プルマン)の姿がピート(バルサザール・ゲッティ)と言う若い見知らぬ男に変わっており無事に釈放されるが、ピート(ゲッティ)にも不思議な出来事が次々と起こり・・・冒頭の真夜中のハイウェイの意味は映画を観てください

 
 色々とショッキングなシーンが出てくるから意味が不明でも眠たくならないマルホランド・ドライブは意味不明なまま解釈は観ている側に任せるような丸投げの作りだったが、この映画は意味不明でも丁寧に繰り返し説明してくれているから意外にわかりやすいかも?

 それにしても白い顔をした男のキャラクターはインパクトある。見知らぬ男から『あなたを知っている』と言われたら誰でも驚く。それはまるで風俗店へ遊びに行って初めて会う女の子から『あなたを知っている』と言われたら吃驚するのとよく似ている

 個人的にはリンチ監督の個性が出ているし、笑える?ところもあるので好きなタイプの映画です

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映画 レベッカ(1940) 死んだ人間との対決

2010年09月05日 | 映画(ら行)
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 僕にとってレベッカと言えば、青春時代のグループ歌手。お~、フレンズ
 あの歌は名曲だった

 しかし、映画のレベッカと言えば今回紹介する誉れ高い名作だ  
 冒頭から少し怖い雰囲気で始まる。
 サスペンスの神様、アルフレッド・ヒッチコック監督の中でも人気のある作品だと思うが、実はこの映画を初めて観たときはそれほど好きな映画ではなかった。多く観てきたヒッチコック作品の中でも個人的に1番嫌いな作品だったかもしれない
 
 この映画を最初に観た印象が少し怖くて、ヒッチコックらしいユーモアが無くて・・・と思って今回再見すると、前半はヒッチコックらしいユーモアがあるではないか
 しかしこの映画を怖いと思って観ていたのだが、ストーリー的に怖いところが無い。まだアルフレッド・ヒッチコックの作品ならサイコの方が怖くて、後味は悪い

 同じ映画も年数を経て観ると、コロッと評価が変わってしまう。
 この映画の面白い設定が主人公の対決相手が既に死人になっていること。
 現実には存在しない相手に怯え、回りが全員敵に見えてしまう恐怖感1番頼れるはずの夫が・・・
 1番頼りになるはずの人間が頼りにならない状況、設定によって追い詰められていく主人公の姿にサスペンス感が盛り上がる。
 そしてラストのオチが流石はヒッチコックだヒッチコックはオチに全力投球をする現在の映画作家と違って、そのオチまでのストーリーを観客に魅せてくれる。



 改めて再見してこんなオチの映画だったのかと妙に感心してしまった自分の記憶力の悪さと、初めてこの映画を観た時の鑑賞力の無さに対して改めて自分の馬鹿さかげんを知ってしまった

 それまでヒッチコック監督は自国のイギリスですでに活躍していたが、ハリウッド進出第一作目に当たるレベッカを紹介しよう

レベッカ [DVD] FRT-001

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 イギリスのマンダレイという屋敷に住んでいた私(ジョーン・フォンティン)だが、そのマンダレインでの住んでいたことは私(フォンティン)にとって、忘れ去りたい思い出があった。

 モンテカルロにホッパー夫人(フローレンス・ベイツ)の付き添いとしてやって来た私(フォンティン)だったが、そこで運命的な出会いをする。
 イギリスの上流階級の男であるマクシム(ローレンス・オリヴィエ)と知り合い、私(フォンティン)はホッパー夫人(ベイツ)の付き添いを放り出し、マクシム(オリヴィエ)と私(フォンティン)は結婚する。

 実はマクシム(オリヴィエ)にはレベッカという先妻が居て、レベッカは海に溺れて死んだのであった。
 マクシム(オリヴィエ)がモンテカルロのホテルにやって来たのは、美しいレベッカの死を癒すために来ていたようだが

 マクシム(オリヴィエ)と私(フォンティン)は彼の自宅であるマンダレインと呼ばれる屋敷に到着すると、そこにはお手伝いさんがたくさんいる。
 その中のお手伝いさんに不気味な雰囲気を漂わせているダンヴァース夫人(ジュディス・アンダーソン)が居た

 私(フォンティン)はイギリスの上流階級の生活に慣れていなかったが、偉そうぶらずに大人しくしていようと決心していたのだが、ダンヴァース夫人(アンダーソン)はマクシム(オリヴィエ)の先妻のレベッカにすっかり心酔しており、レベッカが使っていた部屋はそのままにしており、しかも私(ファンティん)に対して不愛想
 

 しかも夫のマクシム(オリヴィエ)もレベッカの事が忘れられないようで、突然黙り込んだり、不機嫌になったりしていた夫のマクシム(オリヴィエ)にとってお手伝いさんや、執事からの評判も非常に良かったレベッカのことは忘れられるはずが無いことを聞かされる



 ある日、ダンヴァース夫人(アンダーソン)が見知らぬ男と喋っている姿を私(フォンティン)は見る。その男はレベッカの従兄であるジャック(ジョージ・サンダース)という人物であった。
 ジャック(サンダース)は去り際に、私(フォンティン)に対してマクシム(オリヴィエ)に自分が来たことを告げ口しないように忠告して去っていった。

 それ以降もダンヴァース夫人(アンダーソン)の嫌がらせは続く。貴族社会の仮面舞踏会を慣れないながらも私(フォンティン)は開催することにして、夫のマクシム(オリヴィエ)を驚かそうとマンダレイ家の先祖が飾っている一枚の肖像画の格好をすることをダンヴァース夫人(アンダーソン)からアドバイスされる。

 そしてついに仮面舞踏会の日がやって来た。マクシム(オリヴィエ)の姉夫婦が変装してやって来たり、たくさんの人々が現れるが、私(フォンティン)の姿を見たマクシム(オリヴィエ)は急に怒り出す。
 私(フォンティン)が変装した姿は、実はレベッカの姿だった

 私(フォンティン)は絶望して自殺しようとするが、近くの海からボートが引き上げられた合図が聞こえてきた。
 実はそのボートはレベッカの物であり、しかもボートの中にはレベッカの死体があった。
 既にレベッカは死んで墓地に入っているはずだったが

 私(フォンティン)は仮面舞踏会以来、行方不明になっていたマクシム(オリヴィエ)を探していた。
 そしてマクシム(オリヴィエ)を彼とレベッカとの思い出の場所であるかのようなボート小屋で発見するが、私(フォンティン)はマクシム(オリヴィエ)から意外な事を聞かされる・・・私(ファンティン)はレベッカの幻影からの苦しみをマクシム(オリヴィエ)と一緒に抜け出そうと決心するが・・・その後の展開は映画を観てください

 この映画で1番怖いのはレベッカにすっかり心酔しているかのようなお手伝いさんのダンヴァース夫人(アンダーソン)の表情
 そして、レベッカの頭文字のRの文字があらゆる場所に連発して描かれているのも恐怖感を出している
 どうりで僕もアルファベットを書くときにRという文字を上手く書けない理由がわかった
 最初観たときは嫌な映画だと思ったけれど、再見すると面白い映画でした

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