褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 隠し砦の三悪人(1958) これぞ世界の黒澤

2024年10月06日 | 映画(か行)
 ここ数年において、スポーツの世界で日本人が多く活躍しているが、 日本人で最初に世界の〇〇と言われたのは映画監督の黒澤明だろう。そんな世界の黒澤はヒューマニズム溢れる作品にも名作はあるが、その手腕は娯楽時代劇において最も発揮された。数多ある傑作時代劇作品群の中でも徹底的に娯楽に特化したのが今回紹介する映画隠し砦の三悪人。よく言われることだが、本作はあのSF映画の名作スターウォーズに影響を与えていることで有名。あのショボいロボットコンビは本作に登場するお笑い担当の2人組が基ネタになっている。
 
 早速だがストーリーの紹介を出来るだけ簡単に
 農民の太平(千秋実)と又七(藤原 釜足)は報奨金が目当てで山名家と秋月家の合戦に参加するが、ボロボロになって逃げ伸びたところを、屈強そうな男である真壁六郎太(三船敏郎)と出会う。六郎太は一目ダメダメそうな太平と又七を利用して、御家再興のために世継ぎである雪姫(上原美佐子)と二百貫の金貨を持ち出すために敵中突破を企てるのだが・・・

 ストーリーは前述したように非常にシンプル。しかし、敵陣地の中を強行突破するアイデアの数々は小気味良いし、アクションも楽しい。特に三船が馬に乗って敵を追いかけるシーンは迫力がある。競馬のジョッキーでも出来ないような馬乗りシーンは記憶に残る。
 仲が良いのか悪いのか、よくわからないロボットコンビではなくて農民の二人組は結構笑わせる。多少の危険なミッションも大量の金貨に釣られてしまう強欲さはブラックユーモアを感じさせる。そして、この二人組が、何度も六郎太の足を引っ張るのも笑える。
 アイデアの良さと逆に、ちょっと無理なんじゃねぇ~と思わせるシーンもあったりするのも愛嬌があって楽しいし、上原美佐子さんの凛としたお姫様っぷりも非常に印象的。黒澤明監督の痛快娯楽時代劇作品を観たい人に今回は隠し砦の三悪人をお勧めに挙げておこう。正直なところタイトルの三悪人の意味が観終わった後もわからずモヤモヤした気分です

 監督は前述したように黒澤明。お勧め多数だが、痛快娯楽時代劇の中から選ぶと七人の侍用心棒椿三十郎がお勧め


 


 
 
 

 
コメント (2)
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