褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 レナードの朝(1990) 生きる歓びを感じることができます

2012年06月20日 | 映画(ら行)
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 ただ何となく毎日を生かされていると考えている人にとって、生きるってこんなに素晴らしい事だったんだと気付くことができる映画。最近は忙しくて睡眠不足で眠たいんだと愚痴をこぼす人が多いが、この映画を観終わった後は多くの人が寝ている時間が勿体ないと感じるはずだ。
 ちなみに俺もこの映画を観終わった後は睡眠時間を削ってでも早起きしようと思った。

 さてストーリーだが、30年間も通称眠り病(実際に目をつぶって本当に眠っているわけではありません)に罹ってしまい、その間全く自分で身動きができず、こん睡状態に陥ってしまった男と、そんな治療不可能と思われる難病から救い出そうとするお医者さんの2人の友情の話。
 とにかくいつも眠たいと感じている人もこの患者の姿を見ていて羨ましいと思う人は居ないはずだ。

 とにかくこの病院に入院している患者たちの姿を見て驚く。パーキンソン病は聞いたことがあり、またテレビで実際に患っている人も見たことがあるがこの映画に登場している患者たちの病気の様子はそれ以上に酷い。そして、この映画に登場する医師や看護婦達も患者たちが全快するなどと全く思っておらず、諦めムードが漂っている。そんなやる気の無い医師や看護婦の姿に腹が立つ人も居ると思うが、実際問題として誰もがこれは治せそうに無いと思えるはずだ。

 しかし、そんな絶望的な状況で現われるのが、ちょっと口下手で真面目さだけが取りえの赴任してきたロビン・ウィリアムズ演じるセイヤー医師。彼の患者と真剣に接する態度は周りの医師からは好奇の目で見られるが、看護婦たちの心を突き動かし、奇跡的に患者達を快方に向かわせるハッピーな展開に進んでいく。
 しかし、そんなハッピーな気分で見られるのは半分くらいまで。残りのラスト半分は悲劇に向かっていく。そんな悲劇に向かっていく過程で、生きることの意味を問い質し、真の自由とは何かを感じさせ、諦めない気持ちが大切だと感じ、篤い友情に感動するなど観る人によって様々な見方ができる映画。特にセイヤー医師の行動は本当に褒められるべきだったのかという問題に突き当たる。

 患者たちを必死で助けようとするセイラー医師にはロビン・ウィリアムズ、そして重症の眠り病に罹ったまま30年の長きに渡り、ほとんど寝たきりだったレナードにはロバート・デ・ニーロ。名優2人の競演が楽しめ、特にロバート・デ・ニーロの演技の上手さが肝心のストーリーより感動してしまう。名作とは多くのテーマを内包し、観る人によって様々な感想を抱かせるが、まさにそんな映画であるレナードの朝を紹介します

レナードの朝 [DVD]
スティーブン・ザイリアン
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント


 1969年のブロンクスにて。慢性的神経病患者が多く入院している病院にセイラー医師(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してくる。そこに居る医師や看護婦たちは患者たちが快方に向かうとは全く考えていなかったが、セイラー医師(ウィリアムズ)の真剣に患者と向き合う様子にやがて看護婦のエレノア(ジュリー・カブナー)の心は突き動かされ、彼女はセイラー医師(ウィリアムズ)に積極的に協力する。
 患者たちの中でも最も重症だと思われたのが30年間身動きできず、ほとんど昏睡状態のレナード(ロバート・デ・ニーロ)。セイラー医師(ウィリアムズ)はレナード(デ・ニーロ)に大いに興味を持つ。

 セイラー医師(ウィリアムズ)は薬学の講演でパーキンソン病患者用の薬がある事を知り、まだ公式に認められていない薬を周囲の反対を押し切ってレナード(デ・ニーロ)に使ってみることを決心する。そして奇跡が起き、レナード(デ・ニーロ)は自ら起き出し、そして話しかける。その様子を見たセイラー医師(ウィリアムズ)は喜び、驚く。

 次々と他の患者にも薬を使用するとレナード(デ・ニーロ)と同じように起き出し、話すこともできる。素晴らしい奇跡が起こったのも束の間、人生の半分以上を寝たきりで過ごしてきた彼らに新たな問題が生じてしまうのだが・・・生きることの意味を考えさせられる展開は映画を観てください



 実話を基にした出来事を映画化。人生の半分以上を昏睡状態で過ごしてしまうことの恐ろしさを感じることができます。そして、一瞬でも病院内から外へ出て色々な物を見て、経験する患者たちの姿に生きることの素晴らしさを気付かせられます。
 今回紹介したレナードの朝とジャック・ニコルソン主演のカッコーの巣の上では舞台設定が似ており、見比べて観るのが面白いと思います。

 ちなみに監督は女性であるペニー・マーシャル。最近は特に監督作品が激減していますが、トム・ハンクスの出世作であるビッグは笑えるし、他に女性が大活躍するプリティ・リーグは感動作で、女性にお勧めしたい。
 再び監督業に乗り出すことを期待しているのは僕だけでは無いでしょう。

 とても誠実なセイラー医師を演じるのがロビン・ウィリアムズ。とにかく人の好い人を多く演じる印象がありますが、クリストファー・ノーラン監督のインソムニアでは、なかなかの悪を演じています。多くの名作に出演していますが個人的にはグッドモーニング、ベトナムアンドリューNDR114がお勧めです。しかし、本当に1番お勧めしたいのがジョン・アーヴィング原作のガープの世界です。

 そして本作品ではあまりにも上手すぎる演技を見せたロバート・デ・ニーロ。彼の出演している他の作品を観ると、これぐらいの演技は彼にとってはそれほど難しい役では無いのかもしれません。多くの名作に出演している俳優で説明の必要のいらない大スターですが、僕は彼の出演作品ではアクションとコメディが合わさったようなミッドナイト・ランが1番好きです

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2014-10-21 21:42:23
日本語の起源

言霊百神

kototama 100 deities

http://futomani.jp/
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