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生きること:過去と未来とエスペラントと

羽織の紐

2021-05-10 06:41:54 | エスペラント
 先月だったでしょうか、長いこと疎遠にしていたドイツの友人からメールが届いたので、以前泊めてもらったこともあるのし、友人としての証として自分が翻訳した本を送りました。

 素晴らしい本だと喜んでくれました。自分で読み返したとき、数か所誤字を見つけたし、ここは別の表現にししたかったと感じたところもあったけれど、彼女の素晴らしいという表現は決してお世辞ではないと思っています。と言いうのも編集が素晴らしいのです。

 物語は第2次世界大戦をはさんでいます。戦時中・戦後の生活は外国人どころか日本人さえ理解できなくなっています。
  スウェーデンで出版された’ニルスの不思議な旅’のように章ごとに説明を付けた本もあります。しかし、文章での説明はわかったようでわからないことも多いです。。編集者はこの説明に絵を付けることを提案し実行してくれました。本文で、これは?と思って後ろを見ると挿絵があります。まさに、’百聞は一見にしかず’です。

 絵は共通の友人が描いてくれました。彼女は戦争を知らないですが、民族資料館などに行き丹念に描いてくれました。
 というわけで、もし、原作が再出版されることになったら、この絵の説明を付けてもらえたら嬉しいと私が思うほど理解しやすい本になっています。

 さて、羽織の紐ですが。

 丁寧に作られた帯どめとか羽織の紐は古くなっても捨てきれません。私は羽織の紐を本のしおりとして使っています。
 本を包み、封筒を閉じようとした時、48年前に亡くなった義父の羽織の紐があることを思い出しました。彼女が綺麗な細い糸を幾色も使って靴下を編んでいことを思い出しました。手作業で作られたものが好きだろうと思ったので後で説明すればよいかなと考え、封筒の中に紺色の羽織の紐を突っ込んで送りました。

 説明を書かないうちに彼女からメールが来ました。とても綺麗なのでバックの飾りにしたと。
 
コメント
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