50mmの被写界深度(D800ファーストインプレッション)

 今日、郷秋<Gauche>のNikon(ニコン)D800が実践デビューした。以下、使ってみての印象だが、屋外での風景及び草花の撮影、しかもカメラのテストを意識した訳ではなく、いつも通り、週に一度の撮影を、これまでのD300ではなくD800でしただけなので、厳密な意味でのレポートではないことを前提にお読み頂きたい。作例と云う程のものではないけれど、今日撮ったものはこちらでご覧くださいな。

  撮影に用いたD800にはマルチパワーバッテリーパックMB-D12を装着。レンズはAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR。広角ズームとしてはAi AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-ED、マクロレンズはTamron SP Di 90mm F2.8を持参しているが結局28-300mm以外の出番がなかった。ピクチャーコントロールは「風景」、ISOは郷秋<Gauche>のスタンダードである400、露出は絞り優先モードである。

 1. 思いのほか軽い
 D700よりも約100gの軽量化が効いているのか、重量級の28-300mm f/3.5-5.6G VRを装着していても、D300+MB-D10+18-200mm f3.5-5.6G VR IIと比べて少し重いかな?と云う程度。重量バランスが良いのと60mmの幅広ストラップ(D300には45mm幅のものを使用)を装着したの(と、右腕(のみ)の筋トレ)が影響しているのかも知れない。

2. オートホワイトバランスは優秀(のようだ)
 今日はオートと晴天を撮り比べてみた。結果としてはオートで撮ることが多かったのだが、どのような光の状況でも正確にバランスしているように感じた。しかし、優秀過ぎて、その場の雰囲気をまったく残さず完璧なホワイトバランスとなってしまい、撮影時のイメージと随分異なる色合いとなることが多かった。風景の場合にはやはり「晴天」モードが基本か。

3. 電池の消耗が早い
 
勿論使うレンズや使い方、撮影スタイルにもよるけれど、EN-EL3eで1000枚は撮れるかと云うD300に対してEN-EL15+D800は700枚程度に留まるようである。画素数が3倍になっていることを考えると納得のいく範囲ではある。MB-D12を装着しバッテリー2本なら1400枚は間違いないから、通常の一日撮影なら更に予備のバッテリーが必要になることはないだろう。

4. ファインダー内水準器は便利
 右手中指で操作できるファンクションボタンを押すと、ファインダー内に水準器が表示される(初期設定)。個人的には自然風景写真の場合にはそれほど必要性を感じないが、それでも時折、撮影時には気にならなかった僅かな傾きがプリントすると気になる時もあるし、都会における風景写真などの場合には重宝しそうな機能である。

5. フルサイズならではの大きなボケと浅い被写界深度
 
ボケが大きいと云う事は、裏を返せば被写界深度が浅いと云う事である。今日の撮影での失敗は「当然パンフォーカスだろう」と思っていたのに、帰ってきてPCの画面で見たら手前がボケていたと云うトホホな失敗。焦点距離は50mm。D300のつもりでF8ならOKと思っていたのに、ボケて欲しくない所がボケていた。

 考えてもみれば、APS-Cでの50mm(相当)は焦点距離35mmのレンズで撮って、その中心部をトリミングしているようなものだから、50mm相当の画角でも結局は35mmの被写界深度しかない。つまり深い被写界深度にすっかり慣れてしまっていたんだな。早くフルサイズ(フィルム時代)の感覚を取り戻さないといけないね。フルサイズとAPS-Cの併用は難しいと聞いてはいたけれど、判るような気がした今日の撮影であった。


 と云う訳で、今日の一枚は焦点距離50mmのNIKKOR f/1.4。早くこのレンズが本来持っている被写界深度に慣れないといけない。

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