自分で操縦して来るんだ

 何がって、スペースシャトルの宇宙飛行士たち。

 訓練を行っていたテキサス州のジョンソン宇宙センターからスペースシャトルの発射台のある米フロリダ州のケネディ宇宙センターまで、いつもならジェット練習機T38で乗りつけるらしい。今回は悪天候が心配されたために残念ながらT38ではなくNASAのガルフストリームで飛んできたとのこと。

 13日に打ち上げが予定されているディスカバリーに搭乗する7人の乗組員のうち、実際にT38を操縦できるの人はどのくらいいるんだろう。空軍のパイロット出身者がいるだろうから2、3人は操縦できるのかな?T38は練習機だから勿論2座。だから自分で操縦できない人は後ろに乗せてもらってくるんだろうな。それとも実験担当の飛行士も操縦訓練は受けているんだろうか。

 宇宙飛行士とは言うけれど、宇宙パイロットとか、ロケットパイロットとは言わない。「宇宙飛行士」という言い方は、まさしく宇宙を飛ぶ人であり、その乗り物を運転(操縦)するニュアンスがまるで含まれていない。宇宙に行くからと言っても、特に行きは乗っているだけで、ほとんど自動でシャトルが宇宙まで運んでくれるんじゃないのかな。

 実はものすごい速さで飛んでいるんだけれど、空気がないし速さを確認するべき対象物が近くにないから速さはほとんど感じないのだろう。だから通常の飛行機を操縦するような感じはなさそうだ。

 操縦桿なのかスティックなのかはわからないけれど、そいつを握って実際に「操縦」するのは最後に滑走路に向かう直前くらいなのではないのだろうか。そこまではほとんど自動操縦。コンピュータにデータを入力するだけのような気がするけど、どうだろう。

 それにしても、ケネディ宇宙センターまでジェット練習機で飛んでくる必要性ってあるんだろうか。ガルフストリームの中で前祝のシャンパンなんかを飲みながらリラックスして基地に入った方が良さそうな気がするんだけど。だいたいがだ、NASAも予算がないって言ってるんだから、練習機を4機飛ばすよりもガルフストリーム1機の方がシャンパン代を入れても経費がかからなくていいんじゃないのかな。

 でも、宇宙飛行士って憧れの対象だしスペースシャトルを飛ばすことにはアメリカの威信がかかっているから演出が必要なんだろうな。ガルフストリームの中でシャンパンを飲みすぎて、タラップを降りるときに足がもつれたら様にならないか。


 さて、今日の1枚はこれ。竹似草(タケニグサ)の蜜を吸いに来た大きな蜂。大きな身体で落ちもせずに上手にホバリングするものだ。ディスカバリーも上手に飛んで無事に戻って来られますように。

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コメント
 
 
 
初めまして (fujie417)
2005-07-12 00:26:28
トラックバックありがとうございます!



NASAに行った時のガイドさんの説明では、



現在のスペースシャトルでは

飛行機のように着陸して帰還します。

しかし、その操縦は通常の飛行機と異なります。



地球には大気圏があり、そこを通過するために

スペースシャトルは軌道の進行方向の逆を向き、

速度を落とします。

エンジン停止状態のまま、大気圏に突入、

グライダーのように大気中を滑空して

パラシュートで減速させて着陸します。

ブレーキがないって聞きました。



空軍出身者で多くの飛行時間経験者でも

精鋭者でないと操縦できないそうですから

メンバーには操縦士として、複数選抜されて

いるのではないでしょうかね?



もうすぐ2年半ぶりの打ち上げ、楽しみですね!
 
 
 
乗ってみたい (郷秋)
2005-07-12 09:19:53
fujieさん、コメントありがとうございます。



>ブレーキがないって聞きました

飛ぶためのもの以外は何もないのでしょうね。本当はギアだってなくしたくないくらいなのでしょう。



それにしてもパラシュートの空力ブレーキだけで止まるって、どのくらいの長さの滑走路なのでしょうか。エンジン停止で降りてくると言うことはタッチ&ゴーでのやり直しができないと言うことだから一発勝負!



>精鋭者でないと操縦できない

ホントに難しそうですね。



また、いろいろ教えてください。
 
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