唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
落ち葉あそび中止を中止せよ
今日の神奈川新聞によると、南足柄市にある足柄森林公園「丸太の森」は、19日に予定していた「落葉遊び」を中止にしたとのこと。園内の落ち葉を集めて敷き詰め、飛びこんだりして遊ぶ、人気行事であったとの事だが、自主的に大気中の放射線量を測定した結果、0.049~0.119マイクロシーベルト毎時であったことから、安全性を考慮して中止にしたとの事。
横浜市青葉区(郷秋<Gauche>の地元だ)の「こどもの国」でも12月から来年1月にかけての行事を中止。同緑区の県立「四季の森公園」や横須賀市の「不入斗公園」でも行事を見送ることにしたようだ。しかしだ、考えても見て欲しい。例えば0.049マイクロシーベルト毎時は原発事故以前からの平常値だし、同0.119はそのたったの二倍でしかない。
福島県内では、原発から20~30Km圏内はもとより、50~60Km離れた中通り地方(東北自動車道と新幹線が通っている地域の事だ)でさえ1.0~0.5マイクロシーベルト毎時がいまだに計測されている。そう云う中で、福島県民の半数にあたる100万人が毎日、当たり前のように生活しているのである。落ち葉を集めたからホンのちょっと高くなった場所でホンのちょっと遊ぶのではない。1.0~0.5マイクロシーベルト毎時の中で24時間、来る日も来る日も生活しているのである。
平常値の倍ほどの、云ってみればまったく問題の無いレベルの放射線が測定されたからと云って、落ち葉あそび中止になどしない欲しい。そのレベルが危険なのだとしたら、福島県内はどこに行っても致死量の放射線があるのではないかと誤解される。事実、そのように思い込み福島県人と福島県産品を差別し忌み嫌う人がいるのである。そう云う風評被害を助長するようなことは止めて欲しい。落ち葉あそび中止も即刻中止すべきである。「中止を中止する」、そう云う姿勢こそが、福島県復興と福島人に対する最大の支援であるはずだ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、北鎌倉・円覚寺の山門を撮る外国人観光客。まだ紅葉の時期には半月程早いし平日だと云うのに、降り立った北鎌倉駅のプラットホームは身動きもできない程の混雑振りであった。この上、世界遺産に登録でもされた日には、鎌倉はいったいどうなってしまうのだろうか。
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