昨年の3.11大震災に伴う津波で宮城県山元から流され、13か月間太平洋を漂流したハーレーダビッドソン」がカナダ西部の海岸に漂着し。勿論「宮城」ナンバーがついていたから持ち主がすぐに判明。先に漂着したバスケットボールやバレーボールのように簡単に返してもらえるようなものではないし、既に乗ることは不可能な状態であることは間違いないが、これを知ったハーレーダビッドソン社が無償で修理し、持ち主である宮城県山元町の横山育生さんに届けたいと表明。
先に漂着したバスケットボールは、拾った方の奥様が日本人であることもあり、日本を訪問する機会に持ち主に返したいというニュースが伝えられていたが、こんどはハーレーダビッドソンだから、しかも走れる状態まで修理しての話だからちっと凄い。でもだ、考えてもみれば、おそらく世界中でもハーレーダビッドソンのシェアが最も低い国の一つだろうと思われる日本で、ホンダやヤマハ、スズキ、カワサキではなく、自社のバイクを愛好し、ましてやそのオーナーが大震災被害による大きな悲しみの中にいることを知れば、そうもしたくなるか。
これから先、GM車やジープがもし漂着したら、iPodやiPhoneが漂着したら、各メーカーがどう対応するか、興味がない訳では無いけれど、勿論全て無償で修理し返還すべしなどと云うつもりはさらさらないけれど、バスケットボールやハーレーダビッドソンの話は、なんか、心に響くぞ。国と国との相互理解、取り分け個人レベルでの相互理解って、こういうところから深まるんだろうなと思う郷秋<Gauche>である。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚はすみよしの森の小さなお社の裏で群生する二輪草。