いつからニヤケた?

 ニコンSLRの赤いアクセントはジウジアーロがデザインしたF3からの伝統である。フィルム時代にはグリップの内側部分に縦に入っていたアクセントだが、デジタル時代に入るとグリップの上部、シャッターボタンのすぐ下に赤い逆三角形(郷秋は「矢じり」と勝手に呼んでいるが)となり、D1から最新のD7000まで受け継がれている、と書いたが・・・。

 何だ、これは?! シャープな逆三角形もしくは「矢じり」であったはずの赤いアクセントが、ニヤケているではないか。これじゃ昔、いや、大昔に流行ったスマイルマークの口じゃないか。

  クールなニコンSLRには全然相応しくないぞ!と云ってはみたものの、DXフォーマット(APS-Cサイズのイメージセンサー搭載のシリーズ)でも上級のD7000D300sではなく、女性が多いと思われる、コンパクトタイプを卒業したユーザーの受け皿となるこのクラスには、クールよりもラブリー、つまり親しみやすいイメージを導入したいと云うニコンの考えの表れなのだろうか。

 ちなみに上の写真の手前がニコン最新のDSLRで赤いアクセントが「ニヤケた」D5100、奥は伝統的な「矢じり」のD7000

 注:デジタル時代に入ってから登場したF6DSLRと同様「矢じり」となった。

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