鬼は外、福は内

 暦の上でのこととは云え、明日は立春。その前日だから今日は節分。「鬼は外、福は内」の掛け声と共に豆をまく。書くまでもなく幸福をもたらす福の神は家の中へ、災いをもたらす鬼は家の外へと云う事である。善きものは内へ、悪しきものは外へ。善は内へ、悪は外へ。見方は内へ、敵は外へ。善対悪。考えてみると、つまりはこう云う構造なのか。

 福と鬼、善と悪、敵と味方は対立するしかない概念なのか。一見福と見える中に鬼、善の中に悪が潜んでいることは無いのか。悪と思える中に善が内包されていることはないのか。福と鬼、善と悪が共存することは出来ないのか。「禍を転じて福と為す」と云う言葉があるではないか。日本人は昔から、悪と思える中にも善が内包されていることを知っていたのではないか。

 つい先週の金曜日には雪が降ったばかりだし、予報によれば明後日にはまた雪が降るかもしれないと云う。寒いと身体が縮こまる。身体だけではなく気持ちまで、心まで硬く閉じてしまうような気もする。だから春が待ち遠しい。春と聞いて心が浮き立つのは何も雪国の人ばかりではない。比較的温暖な横浜に住まっていても、それでも春は待ち遠しいものなのである。


 節分ならぬ拙文、お許しあれ。と云う事で今日の一枚は昼休みの散歩で見つけたビオレ。

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