地方消滅 ―東京一極集中が招く人口急減―

 「地方消滅 ―東京一極集中が招く人口急減―」 増田寛也編著 中公新書 2014年8月25日初版


 夏過ぎに買った新書を今頃読んでいます。衝撃的なタイトルです。売らんが為のタイトルは今どきの新書の常ですが、いささか閉口気味ではありますな。それはともかく、が腰巻きの地図にご注目頂きたいのです。正しくは「2040年に20~39歳の女性が50%以上減少する市区町村が、赤もしくはピンクで示されているのですが、簡単に云えば、26年後には消滅する可能性のある市区町村が示されていると云う事です。

 中核となる市を除く、北海道・東北・紀伊半島・山陰・市国お太平洋側、九州中央部は軒並み赤もしくはピンクで塗られています。つまりは、これらの市町村は26年度には消滅していると云う事です。存続し続けることが出来るのは各地方の中核となる都市、政令市とその周辺だけと云う事になるのだが、ひときは目を引くのは、白く塗られた福島県。

 凡例に従えば人口が減少しない市町村と云う事になるのだが、実はそうではないのです。そのような統計がないから、単に表示荒れていないだけなのです。取り分け沿岸部に大きな被害があった岩手県、宮城県でさえ人口推計行われているにも関わらず、福島県ではこの推計が行われていないのです。データがないから単に白く塗られているだけなのすが、既に消滅が確実な地域として白色で示されているのではないか、福島県は既に消滅しているのではないかとさえ思えてしまう地図であるなぁ・・・

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