陸上自衛隊に21の音楽隊

 50万人を擁する米国陸軍には14の音楽隊があるらしいが、隊員15万人の我が国の陸上自衛隊には21もの音楽隊があるようだ。隊員比で云うと、日本の自衛隊の音楽隊の数は米国の5倍ということになる。

 海自と空自について調べてみたところ、海空とも約4.5万人の隊員に対して海自に6つ、空自には5つの音楽隊があることがわかった。隊員割りでは陸・海・空共におおよそ8,000人に一人の音楽隊員がいることになるようだ。米国と比べると5倍の数の音楽隊があることは「無駄」だと思う方もおられるかもしれないが、郷秋<Gauche>はそうは思わない。

 多くの独立国には軍隊がある。それは自国の独立を守るために必要不可欠な組織であるからだ。その不可欠な軍隊において行われる式典の重要な部分を担い、隊員をそして国民を鼓舞するために音楽隊が存在する。

 翻って日本はと云えば、自衛隊は軍隊ではなくあくまでも自衛のための組織であると云うのが政府の見解であるけれど、「あれは軍隊そのもの。平和憲法を擁する我が国では認められない」と云う方も少なくない。しかし、近くは2011年の東日本大震災の折に自衛隊が果たした役割をきっかけに、軍隊ではなく国民を守り寄り添い助ける組織だと云う認識が広がってきているのではないだろうか。

 自衛隊の3.11支援活動の一つに被災者に対する入浴支援があった(災害時の入浴・食事の支援を担う部隊がある)。その入浴の順番を待つ間に、入浴後のひとときに音楽隊が親しみやすい、時に懐かしいメロディーを奏でて被災者の悲しく疲れた心を癒していた。音楽隊が、自衛隊が国民に寄り添う組織であることを印象づけた活動の分かりやすい例である。あるのが当たり前の軍隊ではない、我が国の自衛隊の置かれた立場を広く理解してもらうための大切な役割を担うが音楽隊なのである

 それともう一つ、陸海空自演隊音楽隊には大切な役割がある。それは音大(音楽大学)生の就職先。音大を卒業しても演奏家になれるのはホンの一握り。安定した生活を保障してくれる就職先は音楽の先生か自衛隊の音楽隊。自衛隊員の定年が通常57歳以下(佐官以下)であるのに対して音楽隊員は階級に関わらず60歳であり、定年を迎えるまで音楽を仕事とすることができるのだ。

 自衛隊に対してはいまだに多くの意見・考え方があるのは承知している。そんな中でも私はあえて云いたい。自衛隊音楽隊は無駄なものではなく、自衛隊に対する国民理解を深めるために、そして日本の音楽のレベルを高めるためにもなくてはならない大切な組織であるのだと。

元ネタは 、https://news.yahoo.co.jp/articles/3951a67f0e0dfeb58cec903e8d056a547163c9ae

 例によって記事本文とは何の関係もない、今日の散歩の折に見つけた水仙。横浜では、二月も半ばになるともう当たり前に水仙が咲いております。
※平日の散歩には通常カメラを持参しませんので、iPhoneで撮りました。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは2月4日に撮影した写真を6点掲載しております。梅は咲けども一番寒い時期迎えている森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/b866e28cfc4753acce651bf4e9c889d9

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