熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロリサイタル

2009年04月14日 | コンサート
ベルギー在住の自称「ヨーロッパ旅芸人」西村志保さん。

海外でたくましくチェリストとして演奏活動をされている後輩がいたなんて、頼もしく、嬉しいですね。
演奏もさることながら、いったい何カ国語話されるのかしらん。
その昔、難関の音大を出たり留学した同級生でも、必ずしも音楽を続けているとは限りません。
継続には力がいります。

生しほさんは写真より若々しく感じました。
まだアラサーなんですもんね。

5年ぶりの日本でのリサイタルだそう。
それも彼女の生まれ故郷の芸文センター小ホール。
ワタシにとってもお馴染みのホールです。

ピアノの友人M子さんが弾きやすいと絶賛したピアノ、蓋は大きくあいてます。
(発表会の時は閉めていました。)
ピアノとのバランスも最適なので、いかにチェロの音が出ているか。
弓の先端、さっと触れただけでも何であんなに豊かな音が出るのでしょうか!

椅子の高さ、たか~!足なが~!フラットな靴なのに。。。
ちゃんとエンドピンストッパーをお使いでした。

最初の曲は初めて聴きました。
古典の曲をカサドが編曲したことになっていますが、実はカサドが作曲したそうです。

しほさんのカサド2曲とも、情熱的ですばらしい!
カサドの愛弟子にも師事されたそうです。
直々伝、秘伝のタレみたいなカサド!?
とにかく惹きこまれます。

とてもダイナミックな演奏に最初から魅了されました。
パワフルでありながらも、エレガント。
難しい曲でも、さりげなく自然体な演奏は魅力的です。

チェロの醍醐味が堪能できるプログラムでした。
アンコールのブラームスもいい曲でしたねぇ。

終わって、ほんの少しお話しできて大感激。
人生一番輝くお年頃って印象でした。
これからも、すてきな演奏を楽しみにしています。

なんと、来年1月の芸文大ホールでのコンサートが決定。

<プログラム>

フレスコバルディ=カサド トッカータ

ジョンゲン 詩曲

シューベルト アルペジョーネソナタ

~休憩~

ブラームス チェロソナタ2番

~アンコール~

ブラームス 歌曲集より愛の歌
カサド 親愛なる言葉

ピアノ 矢部紀子さん