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熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

ピアノは打楽器

2011年04月21日 | 音楽
昨日、録画した音楽番組を見たら、ピアノの音が痛かった。
ゲストのシンガーソングライター曰く、ピアノは打楽器。
歌はお尻の穴から声を出すこと。

見終わったら、テレビで偶然この人↓に遭遇。



どう弾いても音が断然美しい!
打楽器風に叩いても痛い音にならない。
指の訓練も披露していましたよ。
机にバンバンと打ち付けるのですが、小指でもスゴイ音です。
薬指をもっと聞きたかった。

実はなんちゃってガーシュインの楽譜を買って、練習ちう。
基礎練は、ビギナー用のテキストなのに出来ないボウイングを多々発見。
解決策を見つけなければ。

お客さん

2011年03月06日 | 音楽
このところ仕事依頼のお客さん達がドラマチックで面白い。

その1

ほぼ初対面の方なのに、趣味の話で盛り上がりました。
なんとヴァイオリンを6年習われたとか。
やめて3年。
やめる前に、お姉さまに聞かせたら思いがけず涙ぐまれた。

音楽に感動したのではありません。

6年もがんばったのに、この拙さが不憫で不憫で…うるうる。。

断捨離でギターは捨てたけど、ヴァイオリンは捨てられてなかったのでまだ未練はあるらしいです。
身につまされるお話。
ワタシも身内に聞かせたら泣かれるかもしれない。

その2

T市まで依頼人のお兄さんと打ち合わせ。
T市には来ることなんてないでしょう?と聞かれたので、昔、友人のクラスメートのジャズバーへ行ったことがあると言いました。
場所は駅から遠く、名前も忘れてます。
そこのオーナーは女医さんでジャズピアニストと言うと、知らないとおっしゃる。

帰りに彼の知っている駅前のジャズバーに寄ってみたら、偶然、その女医さんがカウンターに!
お~~、世間は狭い!お店は移転してたのでした。

彼の知っているのはお店に詰めているお嬢さんの方で女医さんのお母さんとは初対面。
お母さんは、タモリの番組で「主婦が働く」テーマで取材されたこともあるのです。
心臓病のお嬢さんを自分で治したくて医師をめざし、経済的理由で予備校も行かず家事育児しながら府立医大へ入り小児科医に。
「主婦のみなさん、どんどん医大をめざしましょう」というメッセージ。
めざしても、主婦の合格率はいったい・・・

取材でジャズの話もいっぱいしたのに全面カットされて残念だったとか。

自分のライブをするためにジャズバー経営、の発想は医師の時と一貫してますよね。
でも、あまりにも何でも出来たら、視聴者は自分が情けなくなったりして、と答えました。

その3

待望のベテランアマチュアチェロ弾きさんがいらした。
ポジティブに生きていると、素晴らしい幸せを掴みとることができるものだと敬服しました。
ドラマチック!!!

ちょっと弾いてもらったのですが、さすが基本のレベルが先生みたい。
楽器も力強い音です。

アマとプロの差はなんだろう。
指導に関しても、プロよりも的確なアマはたくさんいるような気がします。
よい刺激を頂きました。

小さなホール

2011年02月24日 | 音楽
上記のホールを見せていただきました。
オーナーが手が離せないので、私一人、ホールへ。
小さいホールで、手に取るように音楽が聴けそう。

いい音ですよとおっしゃったので、ちょっと失礼してピアノをパラパラっと弾いてみました。
いえ弾けないので鳴らすのみ。

グランドピアノに触れたのは何年ぶりか!?
ものすごく迫力のある低音が響き渡ってびっくりした。
と同時に、指一本で鳴ったことにもびっくり。←アタリマエ

グランドピアノという楽器はスゴイ音がするわ~~と今更ながら。。。
よく響いて、快感でしたね。

ピアノレッスンが嫌いで、金輪際弾きたいと思うことがなかったのに、
何か弾けたらいいな、と弾ける人が羨ましくなりました。

こんなサロン的ホールを作ってしまう方が、ご近所にいらっしゃったなんて嬉しいご縁です。




読んだ本からメモ

2011年02月16日 | 音楽
ピアニスト達へのインタビューより。

~まず丹田に力をこめて息を吸い、ついで身体を前屈させて息を深く吐きながら脱力する。こうすると肩までリラックスできる。

心で思っているだけでは演奏できない。
思いが強ければ強いほど緊張して身体が固くなる。
身体を解放して思い通り弾けるようになるための、純粋なフィジカルトレーニングが必要。~

~海外の先生はどんな生徒に当たっても最初にすばらしい、とてもいいと言う。
(ロシア人、何もいいところは言わなかったぞ~

お世辞ではなく、その生徒がやっていることを肯定するところからレッスンを始める。
しかし、日本の先生はまず悪いところを指摘するので、意気消沈してしまう。
この違いは大きいと思う。

教えていて胸が痛くなるのは、初めてレッスンに来た学生が、一通りざっと弾いたところで「すみません・・・」とあやまること。
教える立場としては、その生徒の役に立ちたいと待ち構えている。
どこがうまく行っていないか、自分にとって気になる箇所は当然あるが、生徒にとって気になる箇所と違うかもしれない。
とにかくヒントをくれれば自分の優先順位と相手の優先順位をとことん話し合うことができる。
しかし、「すみません」と全否定されてしまうと、とっかかりすらなくなる。
日本のピアノ教育の悪しき習慣だ。~

ステージ雑感

2011年01月10日 | 音楽
昨日のコンサートは、前に通った教室の発表会のアトラクション。
(地元のすごいホールにて。)

その前に講師陣の演奏があり、そこから拝聴しました。
元師匠は、難曲チャイコフスキーのロココ風を暗譜で奮闘しておられて、
親世代としては息子の成長を見るような心境・・・
出だしの音が素晴らしかったです。

発表会では「背伸び」が大切と説いていらしたが、そんな感じの演奏。
(どんな感じ?)
私も当時ビギナーなのに、レッスンでもずいぶん背伸びしていましたねぇ。
曲の難易度が上がると、単純に喜んでいた頃。
あぁ、なつかしい!
今という未来は予測できていなかったわ。

元師匠の優れたところは、ピアニストにちゃんと会釈して退場されたこと。
他の講師陣は、終わった後の放心なのか、ピアニストの存在がまったく目に入らなかった模様。

最近ピアノにも関心が出てきて、ピアノ奏者の音の差とかも気がつくようになりました。

とても優美な音を出されるピアニストがおられ、元師匠の時も先の久保さんの時も担当されていました。
久保さんのテンションの高い無伴奏ヴァイオリンが続いた後で、アンコール1曲目はピアノ伴奏でタイスの瞑想曲。
終わると、久保さんはピアニストを褒め称えました。
あ~、やっぱり。
相乗効果も美しく、息ぴったりの共演でしたもの。

ちょっとしたステージ上のコミュニケーションって、意外と印象に残るのは私だけかしらん。

オケ老人

2010年10月02日 | 音楽

5月の結婚式の道中は「船に乗れ!2」、
先日の道中は、「オケ老人」を読みました。

オケ老人は、文字通り老人のオーケストラが出て来るのですが、
酸素呼吸器つけてトランペット吹いたり、認知症でヴァイオリン弾いたりする老人達が登場するんです。
そんなオケで「新世界より」が立派に演奏できれば誰も苦労はしませんが、まあいっか。

ヨレヨレの老人オケでも、心を打つ演奏が出来るというお話。
スパイ物のストーリーも絡む。
ちょっと荒唐無稽、話出来過ぎだけど、マンガチックで面白かったです。

音楽の歓びを忘れてはいけないというメッセージは元気出ますね。

年数が経つと音楽の難しさ、チェロの難しさの壁が厚くなるような気がして、もどかしい思いもします。

厳しさと同時に、歓びや楽しさを感じさせ、触発することが出来るのが良い指導者だなと、読みながら思いました。
振り返れば、学校でもその教科の面白さ楽しさを伝えられる先生には生徒が付いて来ましたもんね。

この本のような、楽しくて別人みたいに上手になって、おまけに誰でも入れるオケがあれば言うことないんだけど。


小澤さんに驚く

2010年09月12日 | 音楽

NHKBShiで小澤征爾さんの番組をふたつも見ました。
音楽の話、音楽教育の話が、とても興味深かった。
聞き手の有働さんより、話が理解できる自分が嬉しくもあり、不思議でもあり。
(視聴者のために、クラシック門外漢のふりをなさってたのかもしれませんけど)
これが6年前なら、無関心だし理解もできなかったのです。

弦セレのリハーサル、もう2,3度見ました。
指揮者っていつもあんなに熱いのでしょうか。

日経新聞に大野和士さんの自伝みたいなのが連載されていて、
それも目を見張る思いで読みました。

指揮者の情熱は、演奏家のそれよりも燃えたぎるようです。

大野さんは、お若いですが、小澤さんは75才。
タフという点では、先日の横尾さん74才。

ワタシの人生、まだまだこれからだと思うことにする。



図書館

2010年07月23日 | 音楽
「正しい楽譜の読み方」という本が地元の図書館にありませんでした。(過去形)

1ヶ月ほど前、この本を図書館で買って下さいと直訴するため久々に本館に行きました。
さすが財政難だけあって、雑誌コーナーがスカスカに。
「購入中止」が増加の一途?

とりあえず、日本図書館協会選定図書にもなっているこの本をリクエストしたいとカウンターに願い出た。
財政難でも、高田純次の「適当日記」を購入するのはなぜか?
選定図書か?
とは訊ねませんでした。

次に、その「適当日記」を借りようと書架に行ったら見当たらず。
貸出中かしらん。
近くにあったタカハシさんの「おじさんは白馬に乗って」
というユルイ本を借りたら、
奇遇にもタカダさんと「適当日記」を絶賛していました。
どちらも、どすけびっちで可笑しいおじさんたちですこと。

直訴の甲斐があって、財政難にも関わらず図書館から「予約の資料が用意できています」とのメール。
お願いしてみるものですね。
受け取りに行かなくては。
ちゃんと読めよ!って?



逃避行

2010年07月03日 | 音楽
先日のピアノコンサートでのドビュッシーとリストの曲ですが…
国は違っても、どちらも印象派的で、作曲者を逆に言われても素人にはわかりません。
(ドビュッシーは生で聴けませんでしたが)

今頃、プログラムを読んだり、本を読んだりしてみて「へぇ~!」を連発。

ドビュッシーは、閻魔いえ人妻エンマとジャージー島に駆け落ち。
禁断の恋に燃えて書いた曲?が「喜びの島」でした。

気の毒なのは、彼の妻。
ショックを受けてピストル自殺未遂。
ドビュッシーって、計2名も女性を自殺未遂に追い込んだワルイ奴です!

ちなみに、エンマさんも奔放な人妻で、ドビュッシーの前はフォーレの恋人でした。

リストの場合も、なんと駆け落ちツアーで出来た曲です。
巡礼の年というタイトルからは、想像できません。
もっとも、長期旅行(というか滞在)で見聞したものを浄化させてエラク高尚な曲に仕立ててあります。
駆け落ち→巡礼ですから。
隠喩や暗示が多いらしく、素人には難しかったです。

その辺が、演歌の世界とは違いますね。

リストのお相手は伯爵夫人マリーさん。
旅行中に、のちのワーグナー夫人のコジマも生まれたりするんですね。
しかしマリーさんとは破局し、作家となった彼女はリストをめちゃくちゃに書いて復讐?

ポピュラーな名曲「愛の夢」はマリーさんとの愛ではありません。
今度は侯爵夫人。
彼女とは、結婚を望んだそうですが、離婚訴訟がうまくいかず実現しませんでした。

以上、曲の背景が両者駆け落ちとは、意外なオチでした。

話題が飛んでしまいますが、
もう一曲ベートーヴェンのソナタがありました。

ザウターというメーカーのピアノだったのですが、
ベートーヴェンの曲と、このピアノの個性がぴったりだという会話が聞こえてきました。
後で、わからないながらも、私もそう思いました。

リストは、高音が少々金属的に響くのが気になったのです。
もっと牧歌的な響きのピアノだったらいいのにと勝手に思いました。

ここのホールはピアノが5種類もあります。
曲によってピアノを替える企画なんて、ないんでしょうね。