熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

読んだ本からメモ

2011年02月16日 | 音楽
ピアニスト達へのインタビューより。

~まず丹田に力をこめて息を吸い、ついで身体を前屈させて息を深く吐きながら脱力する。こうすると肩までリラックスできる。

心で思っているだけでは演奏できない。
思いが強ければ強いほど緊張して身体が固くなる。
身体を解放して思い通り弾けるようになるための、純粋なフィジカルトレーニングが必要。~

~海外の先生はどんな生徒に当たっても最初にすばらしい、とてもいいと言う。
(ロシア人、何もいいところは言わなかったぞ~

お世辞ではなく、その生徒がやっていることを肯定するところからレッスンを始める。
しかし、日本の先生はまず悪いところを指摘するので、意気消沈してしまう。
この違いは大きいと思う。

教えていて胸が痛くなるのは、初めてレッスンに来た学生が、一通りざっと弾いたところで「すみません・・・」とあやまること。
教える立場としては、その生徒の役に立ちたいと待ち構えている。
どこがうまく行っていないか、自分にとって気になる箇所は当然あるが、生徒にとって気になる箇所と違うかもしれない。
とにかくヒントをくれれば自分の優先順位と相手の優先順位をとことん話し合うことができる。
しかし、「すみません」と全否定されてしまうと、とっかかりすらなくなる。
日本のピアノ教育の悪しき習慣だ。~

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