「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

荒川駒形神社例祭と桜、そして高橋

2020-05-02 16:30:49 | 民俗

コロナで年度末となり、コロナで新年度が始まり、コロナのGW突入。

感染者ゼロの岩手県、それも遠野ともなれば、例年通りの日常と思う方もいるかもしれません。

が、真面目な人が多いせいか、4月最後の遠野の夜は、コンビニを除くと

営業をしている店は、ほぼありません。

このGW期間中、観光関連施設もほぼ休業だとか・・・。

県外ナンバーを見かけると、気になります。笑

 

さて、まずは4月最終日開催の附馬牛町荒川駒形神社の例祭から

 

開催日は事前に確認していましたが、当日、朝、TELあり。

神楽としし踊りの奉納があると市観光協会のイベント欄にのっているが?

との問い合わせ。

のっているなら、そうかもしれないが、おそらくは・・・

 

と云うことで11時過ぎ、出先での仕事を終え、出撃!

 

神事終盤に間に合いました。

なんだか、いつもと雰囲気が違います。拝殿内には確かに人はいましたが、

外もご覧のような感じで、左右にばらけています。

 

大出早池峰神楽さんの傍に行くと、いつもは建物内で行われている神事が外の本殿前

 

そして、権現舞も本殿前の外

しかし、今年はどこで行われようが、やって頂けるだけで感謝です!

 

拝殿と本殿のつなぎの建物が傷んでいたので解体・再建とのことです。

 

お集まりの人数も少なめで、しし踊りの奉納も無し。仕方のないことです。

 

神官様から今般の諸事情と悪疫退散の祈祷をした旨の報告がありました。

また、先日は遠野太神楽の方から5月初めの南部神社例大祭への参加は無いとお聞きし、

遠野郷八幡宮の子供流鏑馬・神楽も中止となっています。

GW中の通年行事・イベントは皆無かと思われます。

過剰かとも思いますが、コロナゼロ更新中ということで、自粛ムードです。

 

で、本日は午前中、時々愛妻をお供に召し連れ、市内の桜の確認に。笑

こちらは、松崎町の村兵稲荷脇。

 

綾織町新里・鱒沢荒屋前の猿ケ石川沿いも見ごろながら、何人かの人がいたので通過。

その対岸では、農作業中の方を多く見かけました。

 

ところで、先日来、知人の話から高橋さん調べに夢中になっていますが、

遠野物語の「はたやの縫」や二日町光明寺由緒に出てくるのが文献上一番古い高橋さん

だと思っていたところ、

遠野古事記にも出ていることに気が付きました。

 

八戸から遠野に南部氏が移封された19年目の正保3年(1646)7月、

新田(にいだ:遠野南部八戸弥六郎の家老格)の知行減少の時、新田家中から八戸弥六郎の方へ

引き取った人たちの名前がありました。

南部藩全体では弥六郎は盛岡南部氏の家臣となり、弥六郎には弥六郎の家臣がいて、

その家臣にもまた家臣がいることになり、弥六郎の家臣の家臣を、弥六郎の家臣にした。

と云うことで、文章にするとわかりづらいですが格上げです!笑

その人たちの中に高橋弥五郎と山谷観音の別当も含まれていました。

山谷観音の別当は初代高橋丹波、二代高橋弥助、三代高橋弥惣兵衛、四代高橋弥左衛門と続き、

五代高橋弥傳治の時に別当職を免じられます。

寛永年中から俗家にて別当をしていたと小友観音由緒にあり、正保3年からは

高橋弥五郎と同じく新田家からではなく八戸弥六郎から禄を頂くことになります。

これらの高橋さんで気が付くことがあります。

 

次は言い伝えですが、光明寺由緒と上閉伊郡小友郷土資料には、

葛西浪士の兄弟が遠野に来て、兄が綾織町大久保に、弟が小友町鷹鳥屋に住み、

兄が居た処は高橋弥五右衛門の先祖だとあります。

ここで気が付くのは、名前に「弥」がつくことで、同時代にいた小友と綾織の高橋氏には

関係性が認められるのですが、どうしても不明な点があります。

盛岡南部家臣の高橋氏も小友町の高橋氏も笠紋だと資料にありますが、

綾織の高橋氏は丸に菱菊紋。この理由だけはどうしてもわかりません。笑

 

これ以上はわからないので、砂場丁知恩寺で桜を見ていた子供たちで癒されましょう~

などとと云いながらも、百専右衛門(本姓高橋)の家は、この道路向かい沿い合庁近くに

あったんだよね~!笑

 

大日さんの桜

 

最後は青笹町喜清院

と云うことで、GW初日は終わりです。

 

 

 

 

 



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
奉納良かった (阿部武司)
2020-05-02 16:51:35
大出神楽さん奉納素晴らしい!やはり決断に至った悩みもあったでしょうね。いくら退散祈願だと言っても多くが自粛してれば世間の目は気になりますね。昔だったら疫病退散の祈願をしろとお上が命令したんでしょうがね。自光坊はたびたび藩の指示で祈願をしてますね。
例祭 (笛吹)
2020-05-02 17:38:30
阿部武司さまへ
もしかしたら?と思いながら行ってきましたが、神事付属の権現舞をやってくれただけでも、ありがたかったです。

奉納芸能の種類にもよるでしょうが、コロナリスクの少ないものは、参加させて頂ければ、年中撮っているものにはありがたいのですが・・・笑
例祭奉納 (掛け持ち人)
2020-05-03 13:08:50
笛吹さんも郷土芸能に飢えていたみたいでお察しします(笑)
今回大出の方々も複雑な思いもありながらも奉納したんだとお察しします。
自分も今年は舞うことが出来るのか不安がありますが舞える機会があれば今まで以上にコロナ退散を祈りながら舞えたらと思いました。
流行病 (笛吹)
2020-05-04 10:35:54
掛け持ち人さんへ
鬼剣舞や太鼓系鹿踊の団体の中には、疫病退散祈願ということで、奉納する例が見かけられます。
遠野では今のところ、そのような動きが無いように思われますが、
おそらく多くの芸能団体のメンバーに、そのような場合、自粛するよう職場からお触れが出ているのでは?

いずれ、この自粛が一年ともなれば、参加できない団体・人が出てくることを危惧しています。
ありがとうございます (姫猫)
2020-05-04 17:25:59
高橋さんの調査中、小〇さんも若干調べていただきありがとうございます。
郷土誌に掲載するコメントの参考にさせていただきます。
それぞれの立場 (阿部武司)
2020-05-04 18:10:39
鬼剣舞でも職場のブレーキはかかっていたようですね。直接芸能には出るなと言う事ではないにしろプレッシャーですよね。困ったもんだ屋根やのふんどしです。落合鹿踊立派でした。しっかと神事も行い最後は八雲立つの歌で締めました
高橋 (笛吹)
2020-05-04 19:52:23
姫猫さんへ
今日もあちこちのお墓調査に行ってきました!
桜も終盤、芸能もダメとあっては、残るは郷土史関係、
なんだか気合が入りません。笑
例祭 (笛吹)
2020-05-04 19:55:11
阿部武司さまへ
落合、残念ながら時間を聞きそびれ、別用をこなしているうちに昼時となり、
様子見に市内鍋倉山にある南部神社例祭神事の見学となってしまいました。笑

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