フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

コロナ感染拡大下・東京五輪はともかく終わった・・・高校野球が始まった

2021-08-10 13:52:31 | 日記

    8月8日、とにもかくにも東京五輪は終わった。日本だけではない世界的な危機的コロナ感染禍の中での強行開催であったが、多くの犠牲を払いながらも競技は粛々と行われ、選手達は熱戦を繰り広げた。
   
    ただ、コロナ危機という特殊要因を除いてもやはり真夏の日本での開催については問題があった。高温・高湿の気象条件である。テニスでは暑さに悲鳴を上げた選手たちの抗議により試合時間を変更、会場を札幌に移したマラソンでも女子は急遽1時間繰り上げて6時にスタート、男子は予定通り7時スタートとしたものの約100人の出場者の内3割が途中リタイアするという過酷なレースになった。因みに日本代表の服部選手は2時間30分かけてゴールの後、介護スタッフにより車いすで会場を去った。

    商業主義が叫ばれている近年の五輪。巨額化している運営費は欧米特に米国のテレビ放映権料が頼りという。その大スポンサーの意向に従い、欧米での人気スポーツのシーズンを避けての五輪開催だ。1964年の前回東京五輪が秋晴れのもとで開会されたことはまだ私の脳裏に焼き付いている。

     
   さて、2020五輪で印象に残ったことと総括を以下に。
①競技では女子バスケットに感銘を受けた。準決勝でフランスを破ったところで「おお、やるなあ!」と目を見張った。が、決勝戦はアメリカ。まずは大本命で、私はダブルスコアになるのではと思った。何しろ身長が物言う競技で平均身長が10cmも違う。決勝戦の出足もその線上だったので、別のチャンネルの競技を観てもう一度バスケに戻したら、結構健闘している。結果は90-75。これは大健闘だ。身長差は如何ともし難いのでスピードと3ポイントシュートに磨きをかけて来たという。テレビ画面にはコワモテの外人監督の怒りの表情が再々映っていたが選手の信頼は厚いのだそうだ。
②こちらも信頼の厚い監督のもとで優勝した侍ジャパン。3大会ぶりに復活した野球だが、自国開催の大会で公開競技(84年)を除いての初優勝に導いたその殊勲者はエース投手でもなく、4番打者でもない。稲葉監督である。侍ジャパンの歴代監督の長嶋さんや星野さんのようなプロ野球でチームを日本一に導いた経歴の持ち主ではなく、球団の監督すらしたことのない稲葉監督。それだけに「やっぱりな」と言われたくない気持ちは強かったろう、どれほどの心身を削って来たことだろうか。
    そして選手選考に当たってはスター軍団ではなく、例えればジグゾーパズルのように一つ一つのピースを組み立ててチームを作るような、そういう選手選びをしたそうだ。そしてそのピースと入念な気持ちのすり合わせに心血を注いで来たと言われている。
    お祭りなら「長嶋監督+オールスター軍団」みたいなのがワクワクがあるが、勝ちにこだわった「いぶし銀」の稲葉監督に大拍手である。
③今大会の金メダルは27個、銀・銅を含めたメダル総数は58個と、いずれも史上最多の記録とある。しかし、新しく採用された競技のスケボー、サーフィン、空手、クライミングで金4+銀・銅8、開催国へのサービスである野球とソフトボールで金2がありそれらで嵩上げされている。
   従来からの得意競技の柔道、レスリング、体操、水泳で金18、メダル総数で27を稼いでいて、メダル獲得競技の広がり余り見られなかった。
④大会最終日の夜に閉会式が行われたが、アトラクションは概して退屈であった。ヒマそうに後ろ向きに座り込んでいる外国人選手が多かった。どうも芸術家肌の人間は「静なるもの」が「神秘的」であり「芸術性が高い」と考えているようだが、ここはお祭りのフィナーレである。参加者やテレビ視聴者が心躍る企画がよい。盆踊りの東京音頭では言葉の意味は分からなくても手振りを付ける選手がいた。私と家内はその前に「ここはソーランヨサコイみたいなリズム感一杯で賑やかなのが喜ばれると思うがな」と言っていたところだが、3蜜を避けることで企画できなかったのだろうか。

    ブツブツ年寄りの繰りごと言っている間に、テレビでは夏の風物詩全国高校野球選手権が始まっている。無観客試合でスタンドは寂しいが、グランドの方はいつもと変わらぬ熱戦が繰り広げられている。五輪から高校野球へ・・・いいタイミングである。
    

    

 

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