今日は10月も最後の日、肌に心地よい秋晴れとなった。明日からは11月に入る。
日本では秋たけなわと言ったところなのであろうが、タイの洪水は広範囲にわたり大変な被害を出しているようだ。浸水は首都バンコクにまで及び全土的に家屋や農作物は言うに及ばず、先進工業国から誘致した自慢の工場地帯までもが甚大な被害を蒙り、国家的な危機状況と報道されている。
日本の企業も自動車工業をはじめ多くの工場が生産停止に追い込まれ、国内での大震災の被害と相俟って、「泣きっ面に蜂」などでは済まされない深刻な打撃を受けている。日本の企業・産業はこうした被害や異常な円高により厳しい状況に立たされているが、11月を迎えて局面もよい方向に転ずることを願わざるを得ない。
さて秋も本格化し、すでに北の地方や山間地からは紅葉の便りが届いているが、東京地方ではカエデの紅葉はまだまだである。晩秋と言うのか初冬と言うのか、例年見頃は12月に入ってからである。それでも木々の葉は少しずつ色づいて来た。
上の写真左はユリノキ(百合の木)。葉の形が半纏に似ているところからハンテンボクとも呼ばれる。モクレン科の高木で5~6月に白い大きな花を咲かす。大木で高い所に咲くためコンパクトカメラでは写真が撮れず、花の紹介ができずにいた。
右はラクウショウ(落羽松)、別名ヌマスギ。樹形や葉が美しく人気のあるメタセコイアと見た目は区別がつかないが、羽状の葉が対生しているのがメタセコイア、互生しているのがラクウショウと見分けるとよい。
下はケヤキ(欅)とその落ち葉(写真右)
左下のカクレミノ(隠蓑)は常緑樹なので、黄葉したり葉が落ちることはないのかと思っていたのだが、このような黄葉を見つけた。
秋は日が暮れるのが井戸のつるべを落とすように速いというので「秋の日暮れのつるべ落とし」と評される。右下の写真は午後5時ごろのものである。
カクレミノ(隠蓑)の黄葉 「つるべ落とし」と評される秋の夕暮れ
そして、サザンカ(山茶花)。一輪ずつポチポチ咲いたものが10月18日に「走り咲き」として登上したが、すでに満開状態の木も見かける。 秋から初冬へ・・・装いを変えつつある自然にも出会うようになった。