アルジェリアの人質事件は結局17人の日本人の内10人が殺されるという痛ましい結果となった。大手プラント会社「日揮」の連日の記者会見報道には国民みんなが固唾を飲んで見守っていたのだが・・・。イスラム武装勢力のテロの巻き添えなのか、日本人そのものが狙われたのかはっきりしていない。日本人がターゲットになっていたとするなら、テロには屈したくないけれど今後海外進出にせよ国際協力にせよ、中東やアフリカへの人の派遣について見直しをしないといけなくなるだろう。
公立学校で卒業式などを目の前にした教職員が定年直前に相次いで退職していることが議論を呼んでいる。地方公務員の人件費削減策としての定年退職金減額が1月以降に実施されるため、その前に駆け込みで退職するというものだが、生徒たちのことをどう思っているのか・・・という声である。埼玉県知事もこれについて「如何なものであろうか」と遺憾の意を表明した。確かに生徒たちのことより自分の生活が優先とする姿に「教師のモラールも堕ちたものだ」とする思いはあるだろう。しかし教師と言っても生身の人間だし、板挟みの末苦渋の選択をした人もおろう。必ずしも責められない気がする。昨日の新聞によれば、駆け込み退職は少数派であるらしい。また「臨時任用」ということで、つまり退職後臨時職員として卒業式まで何とか繋ぐ”手”も考えられているのだそうだ。
大相撲初場所は14目に優勝を決めた日馬富士が千秋楽で白鵬を破り、全勝優勝で幕を閉じた。2場所連続の全勝優勝で横綱に昇進した日馬富士は新横綱の先場所、9勝6敗と不甲斐ない成績で相撲協会理事長から「横綱失格」とまで厳しい評を受けた。だから今場所は大変なプレッシャーがあったことは想像に難くない。その中でよくやったと思う。
心・技・体の内、「体」が他の力士より劣る日馬富士は残る「心」と「技」に頼るしかない。自ら「全身全霊で相撲を取る」ことを標榜しているが、今場所は他を圧倒する集中力、キレ、速さがあった。私は日馬富士のファンではないのだが、大関陣が数ばかり多くて不甲斐のない状態が続いているので、せめて横綱は強さの見本を示してもらいたいと願うばかりなのだ。今場所は日馬富士に後れをとったが、白鵬と共々大相撲の屋台骨を支えて欲しいと思うのが本心である。
高見盛が引退を発表した。人気力士高見盛が十両の下位におり、今場所は引退が心配される成績であることを22日のブログで取り上げたが、5勝10敗に終わり千秋楽の取組後に引退を表明したのである。今までに全くないタイプの、ユーモラスな仕草が人気の異能力士であった。
[井之頭公園にも春の兆しが]
今、井之頭公園で目に付くのは冬の花であるカンツバキ(寒椿:写真の上左・中)とヤツデ(八手)くらいであるが、マンサク(万作:写真下2枚)が咲き出した。毎年、この広い公園の中で一番先に春を告げるのがマンサクであり、これを見て「ああ、春がすぐそこだなあ」と感じる。