昨日(24日)パラリンピックTOKYO2020の開会式が挙行された。東京を中心とする全国的な新型コロナウィルス感染の恐怖が広がり、国内では開催の賛否が問われているところだが、国際的にはもう後に引けない状況ではあろうと思う。
開会式の演出として人気の高い航空自衛隊のブルーインパルスが赤・青・緑の3色のシンボルカラーを天空に引いたと今朝の新聞にあったが、特定の場所に人が集まらないように国立競技場の上空は避けた、とある。そのためかどうか我が住む街三鷹の上空近くを飛行したと、知り合いから聞いた。
まあそれはそれとして、今日午前中は家内の観ている水泳競技の実況中継を相伴観戦したのだが、これには本当に感動した。競技の公平性を保つために複雑な「障がい」の規定を定めているようだが、例えば視覚障がい者の泳ぎは全くオリンピックのレベルと見間違えるほどであったし、片手だけでクロールを泳ぐ選手や両足不自由の泳者が両手だけで泳ぐ姿、腕のない選手が両脚だけで泳ぐ等の姿を目の当たりにして胸が震える思いがした。水面上を泳ぐスピードが凄いのだが、水中のカメラで追っている選手の身体のハンディを知ってパラピックの意義を知らしめられた思いがした。
今年の夏の高校野球はコロナ感染に祟られ、甲子園では雨にも祟られて選手や競技役員には気の毒この上ない大会になったが、それでもこのところ空模様も落ち着き気味で、熱戦が繰り広げられている。何よりである。
降雨でぬかるみになった中での試合が8回途中でコールドゲームとなった時には選手にも審判にもグランドキーパーにもこれほど気の毒に思ったゲームはない。雨天コールドを宣言する主審が両チームのキャプテンをホームベースの両側に呼んで「こんな状況の中で素晴らしい試合をしてくれてありがとう」と礼を述べたのだそうだ。それを後に新聞で知って私は目に涙が滲んだ。恨めしい雨が生んだ心に残る試合となった。