今日は今年(2023年)最後の日となった。
私自身の＜年末恒例の仕事＞である大掃除を今年は早めの25～26日の２日で終えている。一方、今秋母が逝った(享年103歳)ため、子･孫たち揃っての恒例の新年の祝いは取りやめにしているので、淋しいところがあるがゆったりした年の瀬を送っていた。
今日は一年を締めくくる新聞(朝日)紙面から、今年鬼籍に入られた方々を偲んだ。
◎西山太吉さん＝毎日新聞記者時代に沖縄返還をめぐる日米間の密約情報を入手し報道したが、外務省の女性事務官と情を通じて入手したものとスキャンダラスな事件に発展した。そののち作家山崎豊子がこれを題材に取った「運命の人」を執筆、大きな反響を呼んだ。私も四部作のこの本を蔵書している。
◎大江健三郎さん＝戦後文学の代表格でノーベル文学賞を受賞したインフルエンサーであった。当時のインテリ層には必読の書を多く世に出している。
◎笹原正三さん＝まだ日本がオリンピックで影が薄かった時代にレスリング(フェザー級)で金メダルを獲得し、国民の英雄として思い出が残っている。
◎扇千景さん＝宝塚歌劇から映画女優を経て参議院議員に。タレント議員の先駆けとでも言えようか。私は特にファンでもなかったが、その後国土交通大臣やら参院議長を務めたことで単なるタレント議員とは一線を画している。
◎ハリー・ベラフォンテ＝私の大好きな米国の歌手。日本では「バナナ・ボート」のヒットで大人気歌手となったが、その後の来日公演で日本の歌曲を披露した、この時の歌声が今でも胸に残っている。
◎中西太さん＝日本のプロ野球界で王選手が登場前の「ホームラン王」。肥満体に見えて体はすごく柔らかいとかで、「投手頭上のライナーかと思えた打球が伸びてセンターのスタンドに入った」という逸話が残っている。当時巨人ファンだった私には日本シリーズ巨人ー西鉄戦での大敵であった。
◎杉下茂さん＝プロ野球で「魔球・フォークボール」と言えば杉下投手のことだった。メガネをかけ、高身長から投げ出した球がホームベースの直前で大きく落ちた。
◎無着成恭さん＝「やまびこ学校」で有名だった教育者で、小さい頃ラジオの番組で聞いた独特の訛り(山形県生まれ)に親しみがあった。晩年、今私が住んでいる三鷹市の学校の教育現場にいた。
◎谷村新司さん＝３人グループの「アリス」よりソロで歌った「昴」が断然好きだ。ちょっとキザだが、カラオケでも好んで歌う。私が日本語教師として中国に滞在中、上海万博の開会式だか閉会式で谷村新司が歌う「昴」が乗っていたタクシーのラジオから聞こえて来たのは感動ものだった。
◎細田博之さん＝自民党幹事長や自民党幹事長、衆院議長などを歴任したが、議長任期中に統一教会との癒着が白日のもとに曝された。議会やメディアの追及には口をつぐんだまま議長を退任し、程なく訃報が流れた。後味の良くない終末であった。
もう一つ、大晦日の話題「紅白歌合戦」で2023年の投稿納めとする。
私はそもそもだいぶ前から紅白離れしているのだが、他にチャンネルを回す番組もなく漠然と見ている感じであった。
今年の出演者をざっと見ると、全48組中まあ知っているという出演者は15人、曲で知っているのは６つほどであった。
例のジャニーズ・グループの出演排除で、知ってる出演者が減った分も多少あるけれど、79歳の視聴者にはNHKは目もくれないと知るべきであろうか。何にしても紅白離れが進むばかりである。
昨日(12月27日)東京地裁で頭書大河原化工機に無罪、事件は警察と検察の捏造であり、国(警察)と東京都(検察)に５億７千万円余の賠償を命じるとの判決が下された。当局は同判決に服さず、直ちに控訴の方針をコメントしたのだが・・。
新聞やネット記事を読むとこんな事件であった。
「大河原化工機は軍事転用可能な噴霧乾燥機を無許可で中国に輸出したとして2020年3月に同社社長ら３人が警視庁公安部から逮捕・起訴された。同社が中国の軍需産業と繋がっており、輸出した噴霧乾燥機が軍需用のセラミック製造に利用されているいるとの容疑で逮捕したものの、その後現職警察官が「事件は捏造である」と証言するなどして容疑事実が否定され、１年４か月後に起訴を取り消すと言う異例の措置となった。この間、東京拘置所に拘留されていた容疑者の一人Ａ相談役が悪性腫瘍と診断されたにも拘わらず裁判所は保釈を認めず、拘留停止で入院した時には末期の癌になっていて、被告のままで亡くなった。」
今回、被告側だった化工機側からの損害賠償訴訟の判決には応じず控訴する警察庁、警視庁は国と都の税金で裁判を引き延ばすのであって、誰一人控訴費用を負担しない、ダメ元の裁判に引き込もうと言う魂胆なのだ。国民・都民の血税がこんな使い方で消費されるとは･･･。
さて、大河原化工機の一事案にえらく立ち入って取り上げているが、実は亡くなったＡ相談役とは私が会社現役時代に接触があったのだ。新聞の記事を見て「確かあの方だ」と思い、名刺保管ケースを繰ったら出て来た。
最初は今から20年前の2003年９月のことで、私の管理下にある工場で同社の噴霧乾燥機を購入する交渉。その後完成した乾燥機についての不備を訴えて同社に２度出向いている。工場で購入し稼働に入ってすぐのことであったが、当時常務取締役であったＡ氏はなかなかのハードな交渉相手であった。今回の一連の報道の中でそんな記憶が甦って来たのである。
それにしても、繰り返しになるが負け戦が分かっている控訴裁判に突き進もうというのも、費用は国負担、都の負担。容疑を捏造した原告の警察・検事はひたすら公費を浪費して被告とその家族等に対する圧力をかけ続けるのである。
自民党の清和会(安倍派)や志師会(二階派)などの有力派閥の政治資金パーティーに係る政治資金規正法違反。連日、東京地検特捜部による派閥事務所への捜索や疑惑議員への事情聴取が続いている。
これだけ世間を騒がせておいて、ネズミ一匹逮捕者が出ないということはなかろうと思う。
パーティーを隠れ蓑にして、キックバックで懐に入れ、政治資金収支報告書に記載もせず、裏金造りに励んで来たことは今に始まったことではなかろう。
そんな情報を検察が知らないはずはない。最近やっと証拠を掴んだなんてこともあり得ない。今まで捜索出来ずに傍観せざるを得なかったのは安倍強権政治の中で握り潰れていたからだろうと私は思う。
しかし、そのように伝えているメディアが見事に一つもないのが不思議である。今は誰に忖度しているのだろうか。それとも単なる私だけの勘繰りんなのだろうか。事件の捜索が進むにつれて分かって来るかも知れない。
大谷選手が日本の全国の小学校にグラブを３つずつ贈るという、超ビッグなプレゼントが今続々と学校に届ているというニュースが流れている。左利きの子どももいるはずだ、ということで右利き用２つに左利き用１つとの配慮もきめ細かい。
そんな中今度はアメリカで驚きのプレゼント。この度移籍入団したドジャーズで背番号17を付けることになったが、これまでの17番ジョー・ケリー選手の奥様の為に１千万円もする高級車のポルシェをプレゼントしたというサプライズが披露された。そのニュースは、奥様が17番を自らファンである大谷に譲ることを進言、ケリー選手も17番がその後ドジャーズの永久欠番になったら自分も名誉に思うから･･･とも伝えている。
陰々滅々の政界ニュースと対照的ではある。
注目されていた大谷翔平選手が約1000億円という超高額契約で大リーグのロサンジェルス・ドジャーズへの移籍が決まり、日米両国(だけでなく世界のスポーツ界)で湧きに湧いていたところへ、今度は日本のプロ野球の超エース、オリックスの山本由伸投手が12年で460億円という、これまた高額の契約で大谷選手と同じドジャーズに移籍するというビッグ・ニュースが流れた。
日本のプロ野球には全く興味がなく、従って主だった選手も知らない私だが、山本選手が「３年連続して最多勝利、最優秀防御率、最優秀勝率、最多三振奪取という投手４冠に輝いた、日本で当代随一の投手」であるくらいは新聞・テレビ等で再三流れるので知ってはいた。
それが大谷選手と同じドジャーズに、またケタ違いの契約金で移籍入団するとは驚きと言わずして何であろう。
そしてこの高額契約は実は大谷選手の契約条件にも絡んでいるとのことである。大谷選手は約1000億円の契約としているが、その97%は契約期間(10年)後に支給するとされており、その間球団には膨大な資金が懐に残る･･･その資金を活用して山本選手の高額獲得も出来た、とのことだ。
それにしても、同じプロフェッショナルの野球であり、ＷＢＣ杯では日本が米国に勝って優勝したのに、選手の年俸や契約金はかくも違うものであろうか。
