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フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

温泉と車いすマラソン

2012-10-30 13:54:15 | 日記

          パラリンピックでもお馴染みの車いすマラソン


   所用ありて26日から家内と大分に行き、大分市に住む三男夫婦と会ったり温泉めぐりをしたりして昨夜帰京したところである。
   大分県は、別府温泉や湯布院温泉をはじめ温泉にめぐまれた地方である。特に別府温泉は「七湯」(7つの温泉場)と言われ、湧出量が日本一なだけではなく泉質の種類が多彩なのが特徴でもある。
   滞在中に家内のリクエストで「ドロ湯」と「ラムネ温泉」に入った。「ドロ湯」というのは別府温泉群の一つで、温泉に含まれる多量の泥質が浴槽(露天風呂)に沈積するもので、柔らかい粘土の中に足首が潜るような感じ。泥の中には温泉成分が濃厚に含まれているため、これを顔と言わず全身に塗りつけるという変わった温泉なのだが、家内は昨年入って肌がスベスベになったとすっかりお気に入りになったのだ。
  もう一つの「ラムネ温泉」は炭酸泉の長湯温泉の中でも特に炭酸濃度が高い一群の温泉で、ぬるい湯に浸かっていると全身に炭酸の細かい泡がびっしり取り付く。炭酸の泡が飲み物の「ラムネ」を思わせるのでその名が付いたが、皮膚から炭酸が体内に取り込まれ、血管を拡張して血行がよくなるというものだ。確かに湯温はぬるいのだが体は温まった。

   また、滞在中に大分市内で「大分国際車いすマラソン」が開催されることを知り、時間があったので観戦して声援を送った。車いすマラソンはパラリンピックでも大会の花であるが、大分市で行われているこの大会は今年32回目という歴史のある大会で、17カ国の250人が参加して行われ、男子の優勝者はロンドン・パラリンピック銀メダリストのスイスのフグ選手、女子は世界記録を持っている日本の土田和歌子選手が優勝した。
   走路のコースをホテルのフロントで聞いて、市内地図を頼りに観戦ポイントに着くや間もなく先頭のフグ選手がすごいスピードで目の前を走り去った。場所はスタートから3.5キロ付近、それに第一折り返し後の6.5キロ付近が同時に観戦できるところであったが、3.5キロで既に大差がつきトップの通過後も続々と選手が通過して行った。そしてその選手たちの力走の姿を見ていると、心から「頑張れ!」「ファイト!」など声援をしたくなり家内と二人で声を上げた。 (下の写真は力走する選手たち)   

   この大会、地元の新聞が主催者の一員でもあるため大々的に報道されていたが、帰京して購読紙に目を通すと一行の記事も載っていなかった。
   日本では今、一般(健常者)のマラソン大会が各地で開催され、年中新聞で報道されているが、パラリンピックのメダリストも出場するこの大会は全国紙からは一顧だにされない。
   ロンドン五輪とその後のパラリンピックでは余りにマスコミの取り上げ方の差が大きく、問題の声も上がったが、マスコミが障害者スポーツはマイナー競技と考えている姿がここにも現れているような気がした。


   

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過去を振り返る

2012-10-25 11:32:58 | 日記

   田中法務大臣がとうとう更迭された。第三次野田改造内閣発足早々に発覚した政治資金規制法違反で自民党から早速首取りの狼煙が上がった時には、私はこの程度の形式違反で閣僚のクビを取って国政をさらに混乱させようなんていう政党や国会議員がいるとしたら「大馬鹿者だ」と書いた。しかしその後暴力団との交際が取り沙汰されて国会・マスコミ挙げて追及の炎が燃え盛り、病院に逃げ込んだりしたが抗し切れずに野田総理も更迭せざるを得なくなった。資質としても所詮その程度のものだったのかもしれないが、今や国会そのものがその程度のものなのかと嘆かわしい。

   この憂うべき政治の状況に関して、今朝日新聞で連載されている「昭和史再訪」シリーズの「五・一五事件」には、事件のあった昭和7年(1932年)の時代背景が次のように書かれていた(10月20日付け)のを思い起こす。
   『当時の二大政党、政友会と民政党は急増した有権者の歓心を買おうと我田引水的な政策を競い、お互いを中傷しあった。一方で金融恐慌に世界恐慌、農村の大凶作が続いた。貧窮からの脱出を願う人々は、政党に幻滅し、軍部に期待するようになったのだ。』
   現在は80年前の当時と比べて飛躍的に経済や国民生活は向上しているが、二大政党の政争の状況やリーマンショック後の世界同時不況、国内では東日本大震災と原発事故・・・と憂うべき状況は酷似している。今すぐ自衛隊の台頭や暴走は考えられないだろうが、この堕落国会が続く限り何が起こるか分かったものではない。 

   もう一つ、同じ朝日新聞からで、 22日の「天声人語」には1962年(昭和37年)の忘れざる出来事を載せている。50年前のその日、当時の米ケネディ大統領がキューバ沖の海上封鎖を宣言。いわゆる「キューバ危機」が起こり、冷戦下にあるソヴィエトとの間で核兵器のボタンに手を触れかけた、まさに一触即発で核戦争勃発の重大危機に直面した。
   この記事を借りると『大統領の弟、ロバート司法長官によれば、大統領の顔は引きつり・・・地球上の人々の生死に責任を負っていることを自覚していた。もし引き金が引かれていたら、犠牲は米ソと欧州で最悪2億人を超えたともされている。・・・』 人類史上最大の愚挙が引き起こされかかったのだ。
   今なお核廃絶が進まないどころか、闇で核兵器開発に血道を上げている国もあると言われる。人間が人間自身を自滅させる狂気の道具をなぜ準備するのか。人間ってよくよく業の深い生き物だと思う。


        【明日から旅行のため、次回は少し間が空きますが悪しからず】


[今日の花]  
  

左:ハナタデ花蓼:タデ科)
      ごくありふれた”雑草”で夏の初め頃から息長くずっと咲いている
右:ゲンノショウコ現の証拠:フウロウ科)
      可憐な花が咲くが、江戸時代から葉を乾燥して下痢止めや健胃の生薬として用いられて来た。名前の        
     由来は、飲めばたちまち効果が現れるから、という(・・・ネットで調べて初めて知った)。  

        


左:シュウメイギク秋明菊:キンポウゲ科)
      キクの名が付くがキク科ではなく、アネモネの仲間だという
右:ウツボグサ靭草:シソ科)
      別名夏枯草と呼ばれ利尿、消炎作用のある生薬として用いられる

         

 

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先輩OBに元気もらう

2012-10-21 21:11:11 | 日記

   秋晴れに恵まれた昨日、勤めた会社のOB会が都心の霞が関で行われた。
   会社は創業80年近く、退職数も万の数になろうかと思う。それらの退職者でつくるOB会は工場や事業部門など連帯感のあるグループごとに出来ていて、それぞれで懇親を図っているのだが、昨日の会はそうしたOB会の首都圏における連合会的なものだ。例年100人前後の出席者があり、会社からも社長以下の幹部が顔を出してくれる。
    私は2年前から会の幹事を仰せつかり、当日の司会進行を務めている。そのため懐かしい人との歓談もままならないところもあるが、幹事という立場からも大半の出席者に声をかけさせていただいた。
   出席者の顔ぶれからみると90歳近くの方もいて、60台後半の私などはまだ若手の部類である。私もとっくに前期高齢者の仲間入りをしているが、私より20くらい年長の会社先輩と話をしていて顔の色つやや声の若さに驚かされる。私なりには気持ちは若いつもりでいたが、こういう先輩に接してみて自分が20年後もこうあり得るのかと思うと脱帽せざるを得ない。人生の達人を見た思いがする。
   また、70歳を大きく過ぎて尚現役でバリバリ仕事をされている方もおられる。
   会の方は幸い盛会裡にまた円滑に執り行われてほっとしたが、先輩諸氏に刺激を受け元気をもらった一日でもあった。


[神代植物園 秋のバラフェスタ]

   5月にも神代植物園のバラフェスタの光景をブログ・アップしたが、バラフェスタは春と秋の年2回催され、現在秋のバラフェスタが開催されているので、また取り上げた。
   
         
  バラ園のテラスで行われたコンサート。大勢の観客(左)とバラ園をバックに熱唱するYOKO JK(右)


   
                             好天の秋空の下、満開のバラを観に押しかけた人、人・・・  


                  

    

                 



 

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お騒がせ その2

2012-10-20 22:38:10 | 時事トピックス

   3日前の17日には「お騒がせ」と題して、森口尚史氏の「IPS細胞技術による世界初の手術成功」の虚言、インターネット・ウィルスで遠隔操作し他人になりすまして警察に誤認逮捕させた事件、そして連続遺体発見事件の恐ろしい深淵などの人騒がせについて書いた。
    
   その後、一番目の森口氏の虚言についてはマスメディアが一気に引いてしまい、読売新聞の大失態が週刊誌で叩かれたくらいで数日前の喧騒が嘘のようだ。読売ならずとも「馬鹿なことに振り回された」と苦々しく思っているところであろう。

   二番目のインターネット・ウィルスによるなりすましメールについては、無実の4人を誤認逮捕したことを警察が認め表向きの謝罪はした。しかし、内2人は無実であるにも関わらず取り調べに対して”自白”していることが分かっており、その内容は警察の強要・誘導なしには考えられないことが明るみに出た。繰り返される警察の脅迫・強要による”自白”、そして冤罪づくり・・・またしてもまたしてもである。なりすましメールによる困乱や被害よりこちらの方がよほど大きな問題であると私は思うのだ。
   いつまでたっても懲りない、反省しない警察権力の体質に背筋が寒くなる。

   そして背筋も凍る怪奇な尼崎の殺人事件。その後事実関係が少しずつは分かってきているものの、全容解明には相当時間がかかりそうだ。事件の主犯とされる容疑者の周辺の行方不明者は8人とされ、現在発見された遺体は3人。事件関係者の相関図が毎日のように示されるが、前回も書いたように複雑に広がっていて大変分かりにくい。おぞましい事件に発展することは間違いない。

   新たに持ち上がった週刊朝日による「日本維新の会」代表の橋下徹氏に対するキャンペーン記事問題。
  10月26日号、連載記事の第1回で、橋下氏の親や親族が被差別の出身であるような記述をし、そのDNAを持っている橋下の素性を問題視している記事を載せた。私は読んではいないのだが、見出しも「ハシシタ 奴の本性」などとして、いかにも悪意・敵意に満ちた記事であるように想像される。
   週刊誌が過激な記事を書くのは勝手だろうけれど、如何に公人といえど人間の尊厳を傷つける差別的な記事まで許されるものだろうか。橋下氏は直ちに親会社の朝日新聞に批判の矢を向けた。朝日新聞は当初子会社の問題として逃げようとしたが、橋下氏の舌鋒に屈した形で週刊朝日は連載を1回で打ち切った上、謝罪記事を載せることとし、朝日新聞は謝罪のコメントを出した。
   これにより橋下氏は朝日に対する取材拒否を解除したが、 読売に続く大新聞の失態であった。

 [今日の花]

      
           強い芳香を放つキンモクセイ金木犀:モクセイ科)

      
                           シオン紫苑:キク科)

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お騒がせ

2012-10-17 13:43:34 | 時事トピックス

   人騒がせなことが続いている。
   iPS細胞を世界に先駆けて作製に成功した功績で山中信弥教授がノーベル賞を受賞した、というニュースで日本中で沸き返っているそのさ中、11日の読売新聞などで「日本人研究者が世界で初めてIPS細胞技術を使った手術に成功」という”ビッグニュース”が報じられ、森口尚史なる人物が一躍時の人として脚光を浴びた。
   しかしこの”成功”は、記者会見やメディアの検証が進むにつれてたちまち怪しいものとなり、読売をはじめこれを報じた報道機関は事実でないことを認めて13日から14日に「お詫び」記事を載せた。
   その間はノーベル賞受賞の話題そっちのけで、森口氏についての報道で埋め尽くされた感があった。記者会見やインタビューなどでシドロモドロする森口氏の映像が朝から晩まで流され、森口氏の論拠が次から次へと覆されて行った。    
   後退を重ねた森口氏の主張も、「昨年の1件の実施例」は現在まで固持しているが、今や誰もそれを「世界初の快挙」と信じる者はおらず、「大ぼら吹き」「ペテン師」「浅はかなピエロ」扱いに堕ちてしまった。
   大手のマスコミがガセネタに引っかかった訳だが、一介の市井人のネタの売り込みでこんな失態を演じるはずはない。結果としては、日米の有名大学の「客員研究員」などの虚実ない交ぜた肩書きや、余りしっかりしていない論文の”実績”にまんまと騙された訳だが、同じようにネタの売り込みを受けた朝日や毎日では、怪しいと判断して記事化を見送ったとしている。
   本人は周りに「自分がノーベル賞を取るかも知れない」なんて言っていたとか。虚言症極まれりだなあ。

   次はネット社会に大きな衝撃を与えた一件。
   大阪市のサイトへの大量殺人予告および伊勢神宮の爆破予告のメールを送ったとして、”発信元”の2人が逮捕された。しかし、所轄の大阪府警と三重県警が別々に捜査していたところ、2件のメールに使われたパソコンは同じウィルスに感染しており、第三者が遠隔操作によって他人のパソコンから予告メールを発信したものと判断され、2人は釈放された。
   その後、ネットトラブルに詳しい弁護士のもとに 「真犯人」を名乗る者からメールが届いていたことが分かった。それには、”事件”となったものを含めて12件について触れ、本人でなければ分からない事が書かれているため、警察もこれが「真犯人」のものと見ているようだ。
   文面には逮捕の被害者に対するお詫びの言葉とともに、警察をもてあそび挑発する内容が書かれているとか。
   それにしても恐ろしい世の中になって来たものだ。インターネットの便利さは誰も否定できないことだが、その便利さを逆手に取って、悪意ある有害なツールにもなり得るのだ。私の知恵では考えもつかないハッカーとか呼ばれる連中にかかったらひとたまりもない。データを盗む、コンピューターを混乱に陥れる、成りすましで悪事を働く・・・今回は全く見ず知らずの人間を警察に誤認逮捕させたのである。両警察での情報交換がなく、ウィルス感染が突き止められなかったら無実の人が冤罪に陥れられるのだ。本当に恐ろしいことである。

   恐ろしいと言えば、身の毛もよだつ恐ろしい話。 昨年11月の兵庫県尼崎市でコンクリート詰め遺体が見つかった事件の捜査から、このほど同市内の空き家から2人の身元不明の遺体が見つかった。事件関係者の周辺には7人の行方不明者がいると言われ、まだまだ事件は広がること間違いなしの状況である。
   事件関係者相互および行方不明者との関係は複雑で、新聞・テレビで相関図などが示されるがとても分かりにくい。そして関係者家族の生活の様子も伝えられているが、なんともオドロオドロしい限りである。人間ってそんな存在なの? う~ん、こわいこわい!  


[まだまだダリア カメラマン繰り出す]

   原則として同一シーズンで同じ花は取り上げないのだが、神代植物園のダリア園がまだ満開状態が続いていて、多くのカメラマンを惹きつけていたので再々登場。   
   

       

      

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