フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

天日干しで栄養価(ミネラル)が増える?/惨状を呈して初場所終わる

2018-01-29 12:27:21 | 日記

   前号で歌謡曲の「知床旅情」を取り上げる元になった朝日新聞土曜版。その別のページに載っていた『乾物=太陽と風が付加価値を生む』という記事に疑問が湧いた。
  新聞には、干しシイタケや切り干し大根、昆布、干し柿などの”乾物”は「天日干し」で水分が失われることにより独特の味になったり、栄養価が高まったりさまざまな付加価値が生まれる、とあった。そして干し柿や切り干し大根などのカリウムや鉄分などを干す前と比較していた。例えば生大根のカリウムは230mgなのが、切り干し大根では3500mgとある(いずれも100g中の含有量)。それだけ栄養価が高くなった、と言いたいのだろう。バカを言いなさい。成分が変わって美味しくなるというのは分かるが、カリウムなんていう元素が天日で増えるなんてことはあり得ない話だ。90%以上ある大根の水分が抜けたから、100g当たりの含有量が増えたようになるだけなのだ。鉄分が0.2→3.5になるのも同じ理屈である。こんなことで読者に「干せばミネラルが増える」なんて言うのだろうか。

   前にテレビの健康番組で「秋から冬にかけても花粉症があり、その原因となるブタクサやハンノキのある所ではマスクをすること」とのたまうドクターがいて、一体ハンノキなんか見て分かる人はどれほどいるんだ? こんな珍解説を番組制作者は何のチェックもしないで放映するのかと書いた。干物にすればミネラル(栄養価)が増える、なんていうのも同じ類いの実に安直な報道というべきだろう。


   大騒動の中で幕を開けた大相撲初場所だが、場所中にも過去の暴行の不祥事が発覚した。土俵の方は日馬富士引退後の3横綱体制でスタートしたものの序盤早々にて白鵬と稀勢の里が不振で休場となった。鶴竜が10日目まで全勝で一人横綱の面目を保っていたがその後4連敗して、やっぱり元の弱い横綱に。優勝した平幕栃ノ心の力相撲による快進撃だけが土俵を救った感じで、品格がどうのこうのと批判を浴びた白鵬のいない土俵の惨状が浮き彫りになった、と私は思っているのだが・・・。

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思い出多い「知床旅情」/フクジュソウの初見

2018-01-27 16:24:36 | 日記

   朝日新聞土曜版の『もういちど 流行歌』という連載で、今日は「知床旅情」が取り上げられていた。1971年3月のヒット曲の中から読者が1位に選んだ曲である。俳優の森繁久彌(2009年没)が作詞作曲し、自らも歌った曲だが、ここでは加藤登紀子の曲として登場。この歌は今でも広く歌われるし、私も好きな歌であるが、記事を読んでいて幾つかの思い出が蘇って来た。
   まずこの曲は1960年作の映画「地の果てに生きるもの」の撮影で長く逗留した知床の町に森繁さんが置き土産に作った歌だった、とある。当時映画少年だった私はこの映画を観ており、感銘を覚えた記憶がある。題名の「地の果て」とは知床半島の最果ての地。そこで極寒の冬の番屋を守る一人の老人の話なのだが、息も詰まるほどの緊迫感があった。
   そして「大学時代に北海道旅行した時に聞いて(またはユースホステルで教わって)感動した」と50年くらい前の思い出を語る人たちの話も載せている。まさに私もそういう一人であった。大学3年の夏休みに、本州では耳にしなかった歌を何回か北海道で聞いたのだ。
   そしてそして加藤登紀子が歌った「知床旅情」が大ヒットした。本人に出会ったったことはないが、”お登紀さん”がシャンソン歌手としてデビューした頃同じ大学の1級上の人だったことは知っていた。新聞を読んでこの曲にはそんな縁があることを思った次第。

 
   私が「早春の使者」No.1に挙げるフクジュソウの初見を目指して、先週土曜に神代植物園を歩いて探したものの全く兆しがなかった。その後大雪が降って見に行くことが出来なかったので、今日は雪が残っているのを承知で植物園に入った。だがやはりその一帯は10センチを越える雪が覆っていて、フクジュソウがそこから顔を覗かすことはなかった(写真上左)。その時、同じくフクジュソウを求めて来ていたカメラマンが植物園の分園「植物多様性センター」で見られたと、と教えてくれたので、その後行くことにして取りあえず雪の植物園を歩いた。写真上中は白一色のバラ園の全景、写真上右は雪を被ったツツジを背景に鏡のような池の静寂。
  

   そして植物園に隣接する植物多様性センターに向かい、見かけた職員に訪ねてフクジュソウの咲いている所まで案内をしてもらったら、雪が解けて地肌が出ている所に黄色い一群が見えた。フクジュソウの今年の初見がなったわけだが、見えるだけで20株は越える花が開いていた。欲を言うと、初めの2,3輪開花したところを見つけるのが感激なのだが、まあぜいたく言うまい。例年と場所は異なれど、今年のフクジュソウの初見が叶った。
    


  

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寒波の中での児童見守り当番/書展鑑賞と大家の高校級友/白根山の噴火

2018-01-26 21:17:56 | 日記

   22日に首都圏にも大雪をもたらした寒波が引き続き居座っている。25日の朝には都心部でも零下4度という48年ぶりになるという寒さを記録したとか。新聞・テレビで日比谷公園の噴水に出来た長いツララの光景を紹介していた。
   そんな中で例の児童見守りの当番に就いた。当地三鷹は朝の内零下、日中も4度程度しか上がらないという天気予報であり、重ね着の着膨れ姿で臨んだがそれでも足りず、すぐに使い捨てカイロを内衣に貼りつけた。
   幸い陽が出ていたからまだよかったものの、雪渡り独特の冷たい風が吹き、これが体感温度を厳しいものにしていた。校庭にはまだ雪がたくさん残っており、体育の授業は勿論休み時間でも児童が一人も姿を現さないので退屈というか寂しい限りであった。
   それと新聞でも今インフルエンザが流行っていることが報道されているが、当校でも学級閉鎖しているクラスが多いみようだ。4年生くらいの女児が下校する時に「土・日・月が学級閉鎖なの。損だなあ」と言いながら帰って行った。月・火・水なら3日休めるのに・・・という意味である。私とハイタッチや握手して下校する児童のため、ポケットに潜ませた使い捨てカイロで手を温めて児童を送り出した。
   写真は雪の残る校庭と着膨れで就いた見守り当番
 


   大雪の翌日に行く予定であった書展。私の高校のクラスメートが出展しているので毎年観に行っている「日書学展」で、上野の東京都美術館で開催中である。受付で来意を告げると係の人が彼に伝えてくれて間もなく案内に来てくれた。一緒に昼食をした時に彼からおずおずと協賛金についての依頼があり趣旨書を手渡された。帰宅後それに目を通すと、書展の主催者「日本書学院」という創立56年に及ぶ書道団体で、彼は現任の第五代代表を勤めていることが分かった。当人は謙虚な性格で、そのような誇らしいことを今まで話したことがなかった。今回は会員の作品のほか小学生から大学生まで及び一般の公募作品が200点ほど展示されていた。お断りしておくが私には書の心得は全くなく、どこが上手やらさっぱり分からない。難読の漢字を読み解く頭の体操に近いのである。
   


   火山噴火と地震の大国日本。この度は草津・白根山で噴火が起こり、スキー場で死傷者が出た。噴火したのは白根山そのものではなく、全く警戒がなされていなかった本白根山で、地震や火山性ガスなどの予兆が全くなかったという。さらに、3千年ぶりくらいの噴火だともいう。3千年もの間噴火していなくても、死火山ではないのだろう。地球の時間軸やエネルギーの大きさは人間の想像を越えるというのか、地震の発生や周期が予測できないのもそのためであろう。火山噴火としては決して大きな方ではなかったと思うが、突然の轟音と共に噴煙が上がり、噴煙で周りが見えなくなり、レンガ大の噴石が降り注ぐなんて襲われたスキー客にとってはどんなに恐ろしいことであったろうか。「死ぬかもしれないと思った」という負傷者の心境は簡単に想像できるものではない。

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ブログ投稿1000回に/井の頭公園の雪景色

2018-01-24 15:11:33 | 日記

   2011年2月21日にブログを開設して初投稿してから今回で1000回に達した。中国での日本語教師生活を終え帰国してから始めたものだが、年月にして6年11ケ月。ひと月平均12回の更新という計算になる。字数でいうと、1回で400字原稿用紙3枚程度であり、原稿用紙3千枚の小説ならどの程度の長さなのだろうかと思ったりする。アップした写真も3千枚以上になっているはずである。よくここまで続けたものだと自分で思う。1000回を機に何か新しいスタイルを・・とも考えたが、アイデアもなく取りあえず惰性でこのままにしようかと。


   大雪明けの昨日朝、高校のクラスメートが出展している書展に行くつもりで家を出た。しかし、雪が残る道では車がノロノロ運転でバスがひどく遅れていたため、急きょ「雪の井の頭公園」の光景を見に行くことに変えてしまった。
   これまでも雪景色を見に出かけたりしたが、今回は都心に出るつもりの装いであったため足下悪く難儀をした(靴や靴下がびしょびしょ)ものの、今までになかった風情にも接することも出来た。井の頭公園の四季の風情は私がこの地に住まう最大の動機でもあったので、1000回を記念する格好の題材になった。以下私が歩いた順路に従って写真にて紹介したい。

   
左=バス通りに出るまでの道では住民の方が雪かき中であった(中央に小さく見える)
中=バス通りに出たら車がノロノロ運転。私が乗りたいバスは大幅に遅延していた
右=人気の観光スポット、ジブリ美術館は幸いというのか火曜の休館日であった

    
左=ジブリ裏広場では早咲きのカワヅザクラが2輪、雪の中で可憐に咲いていた
右=一面積雪の西園グランド。雪だるまをつくっていた家族連れが豆粒のように見える 

   
左=臨時休校となった中学生たちがグランドの一角で雪合戦に興じていた
中=遊歩道である玉川上水緑道には人影もない
右=武蔵野の雑木林の面影を残す御殿山も雪の中で息を潜めている感じだ 

  
左=園内の至る所に設置された「想い出ベンチ」がお腹に雪を抱えているような姿で並んでいる
中=枝に積もった雪でまるで大輪の花が咲いたような梅林のウメの木
右=梅林の中で唯一咲いていた紅梅の木(よ~く見ないと分かり難いが真ん中の木の奥に)

  
左=井の頭弁財天全景  中=築山の雪吊りと四阿(あずまや)  
右=”かいぼり”で抜水中の井之頭池底に雪が積もり、湧き水が雪原の川のような光景になっている

  

   
左=七井橋の上から池にできた雪原を眺めやる人たち
中=吉祥寺駅から井の頭公園に続く道で  右=バスの吉祥寺駅終点に出る

 

 

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久しぶりの大雪と新年会/卓球界の新しい風と苦情

2018-01-23 14:47:22 | 日記

     昨日(22日)は久しぶりの大雪になった。関東一円に降って東京都心でも23センチと新聞にあった。当地ではいつ以来の大雪なのかは分からないけれど、朝10時頃から降り始めて深夜まで降っていたようだ。夕方には一面に雪が積もり、今朝外に出て物差しで測ったら概ね20センチであった。いつも5時40分頃に配達される新聞が今朝は7時過ぎになったが、印刷所から読者に届くまでの新聞配送側の苦労は大変なものであったろうと思う。日本の新聞宅配システムには改めて感心する。

   その雪の昨日、所属する地域ボランティア団体の昼の新年会があり私はその当番幹事だった。会場の割烹チェーン店にはマイクロバスの送迎付きで、近くのコンビニに集合、当日参加できなくなったメンバーは一人だけでまずは助かった。総勢18名、雪の日とあって飲み物のビールが進まず、乾杯で栓を開けた瓶の残りがどんどん私の周りに集まって来た。私は追加に日本酒の燗をオーダーしていたのだが、結局それを他に回してビールの”消化”に奮戦となり、とても最後のご飯は食べられなかった。
   帰宅後は幸い外出の予定もなくテレビを視ながらコタツで丸くなっていたが、どのチャンネルを回しても雪の報道一色であった。
  

   卓球界は新しい風が吹いていて、この度の全日本選手権では男女ともに最年少記録が生まれた。男子シングルスでは最年少優勝の記録を持っている水谷隼選手を決勝で破った張本智和がその記録を塗り替えた。張本選手は中学2年の14歳、中学生が全日本チャンピオンという大変な偉業を成し遂げた。女子では、シングルスで昨年最年少優勝の平野美宇を破った伊藤美誠が17歳で混合ダブルスと女子ダブルスを合わせた3冠の最年少記録をつくった。
   長年卓球界を引っ張って来た男子水谷選手、女子石川佳純選手の牙城を脅かす若手の著しい成長は頼もしいかぎりである。

   ところで、最近の卓球の試合での雄叫びにちょっと違和感があるので取り上げたい。以前から例えば福原愛ちゃんがポイントを挙げた時などに発する「サーッ!」という叫びがあった。こころの内から発する喜びや気合が自然に出るものだろうと許容範囲に思っていたのだが、張本選手の「チョレーッ!」の叫び声は少し度が過ぎるような気がする。テレビニュースの音声でさえ耳をつんざくばかりだ。自分の士気を高めることに異論を挟むのも本意ではないが、度が過ぎるのも如何なものかと考える。他の競技で、例えば野球の試合でピッチャーがストライクを取る度に「ヨッシャー!」と叫び、三振を取ろうものなら「どうやーっ!!」と両手を突き上げたらどうだろうか。おそらく見ている者が不快に感じるのではないだろうか。張本選手は若年ながら普段とても真面目な人柄だというので、そんな心がけも望むものである。

 

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