どうした日本大学!!
在学生数が7万数千人という日本最大の大学、日大の事件やスキャンダル、醜聞が後を絶たない。
今回はアメリカンフットボール選手の違法薬物所持・使用事件で、相次ぐ同部の不祥事に鑑みてアメフト部を廃部することになった。
10年を超えるドン田中理事長のワンマン・恐怖政治が、やりたい放題の背任・脱税事件による逮捕で追放され、担ぎ出された卒業生で作家の林真理子さんが身を打っての理事長に就任。これからのクリーンアップが期待されて船出した早々にまたもや世間を騒がすような不祥事の渦中に巻き込まれた。
私は”作家の林真理子”は好きでも何でもなかったが、敢えて火中の栗を拾う決断には拍手を送った。だからその成果「泥沼日大の変貌」を見たかったのだが、一日(いちじつ)にしてマンモス日大の体質が変貌するわけでもない。
特に大麻などの違法薬物所持・使用事件はラグビーやアメリカンフットボールのような激しい肉体競技の選手にまん延しているかに思われる。
この両部では、アメフット部の世間を驚かせた反則タックル事件やそれ以前の未成年飲酒事件、ラグビー部の大麻所持事件やヘッドコーチ暴行事件などを引き起こしている。
必ずしも学生全体のモラルが低いわけではないと思う。事件や騒動の度にテレビで街頭インタビューされる日大生は明らかに「一緒にされるのは非常に迷惑である」という表情をしている。
また、今回の事件を巡っては大学上層部間での不協和音も見苦しい。今回は学長・副学長及び理事長の処分について揉めていた。内実はよく分からないけれど第三者から見ると副学長の抵抗が一番見苦しく映ったが、結局正副学長は退任、理事長は6ケ月間50%減給の処分に落ち着いたようだ。
日大改革の途についたばかりの林理事長の責任を問うのは酷であろうと思うが、果たして学生と世間の信用を得る方向に向かえるのであろうか。