今のお笑い界第一人者の人気タレント志村けんさんの死は、新型コロナウィルスの脅威を身近に感じさせ、一層の警戒を促す一件ともなっている。新たな感染者数が毎日々々発表されているものの、同僚・身内に該当者がいないとちょっと「よその話」感が抜けなかったが、一気に目覚めた方も多いのではなかろうか。
私はザ・ドリフターズの時代から余り好みのタレントではなく、現在の人気絶頂の”お笑いの大御所”になってもその出演番組はほとんど見ていないが、知名度で入院のニュースは気を引いた。ウィルス感染がわかり、肺炎を起こしているとの報道でも、まだ現役バリバリであるし快復するものと思っていた。それが「予断を許さない」状況となり、昨日(30日)訃報となった時はテレビもネットも一斉に緊急速報をした。その後報道番組も続く新聞も「志村けんさん死去」一色になっているところだが、私にとっても「コロナの身近な一件」の位置づけとなった。
昨日、中国での教え子からマスクが届いた。ご存じのように新型コロナウィルスの発生元の中国では厳しい統制が敷かれ、一方ではマスクなどの必需品の欠品も大きな問題になっていたが、ようやく感染拡大の勢いが緩和されて来たようだ。
彼女(教え子)は山東省の大学の日本語科の学生で、日本にも栃木の会社で外国人研修生として仕事をしたり卒業後も音信が途絶えることがなかったが、今回は日本の方がマスクの入手が困難な状況を知り、手持ちのマスクを送ってあげるということになった。私もどこの薬店に行ってもマスクは置いておらず全く買うことができずにいたので甘んじて送ってもらうことにした。私は花粉症持ちなので昨春まで使っていた残りが少しあっただけで、それが切れる寸前の着荷となった。
まさに戦場で砲弾が尽きるギリギリのところで援軍を得たという格好である。届いたマスクは活性炭層を含む4層の「プロ用マスク」となっていたが、表面に活性炭の色が透けて少し黒ずんでいる。街中で着用している人を見たことがないのでネット検索してみたら、確かにそういう仕様のものが載っていた。数は35枚、まずはこのウィルス感染を凌げるかもしれない。
中国の教え子から送られてきたマスクの援軍