フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

春満載の散歩道(2の2)

2011-04-28 22:05:01 | 季節の便り

 今回は前号の続きで、井の頭公園の時季の花を紹介する。


ツバキ(椿)
これまで何回か登場したツバキだが、まだまだ健在、そしてやはり美しい。
 本当に息の長い花である。

         


 土の温もりとともに露地の草花が目覚め、次々と姿を現わして来た。
 少なからずのものが”雑草”として余り目を引くことがなかったり、見過ごされたりしているのが残念である。
 下のセリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)は10年ほど前に井の頭公園に現れた時には、珍しい目で見られたが、現在では繁茂して”雑草”扱いである。そして名前を知っている人は少ない。
  だが、はかない花の姿に比べて、存在感のある名前である。


   
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)  ハナニラ(花韭)        タンポポ(蒲公英)                  
  ハナニラ(花韭)は至るところで見られるが、非常に花の姿がシャープで美しい。
  タンポポ(蒲公英)は今さら言葉を添える必要もないであろう。ただ日本在来種(カントウタンポポなど)より外来種(セイヨウタンポポ)が優勢になっていることは知られている通りである。
 写真はカントウタンポポの方である。

 下のヒメオドリコソウ(姫踊子草)もそこら中に繁茂している。よく見ると小さな花が愛らしく、何かほのぼのと春の到来を告げる趣がある。
  右のアセビ(馬酔木)
は一度登場しているが、3月から5月にかけて花の時期が長い。 

          
  
 ヒメオドリコソウ(姫踊子草)               アセビ(馬酔木)

 
 最後に珍しい花を。下の写真は何だと思うであろうか。

   

 これはウワミズザクラ(上溝桜)立派な桜の仲間なのである。
 ブラシのような房状になっているが、よく見ると桜の形をした小さな花がびっしりと咲いている。花の一つ一つに長い雄しべがたくさん出ているので、ブラシのように見える。
 全く変わった桜があるものである。

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春満載の散歩道(2の1)

2011-04-27 22:26:45 | 日記

 桜が散って春は一気に歩を速めて初夏に向かっている。
 そういえばもう今週末からはゴールデンウィークである。例年この時期には春から初夏の花が街にも山里にも溢れんばかりに咲き誇るものである。
 今年は桜の開花が平年より遅かったように多少季節が遅れているようであるが、それ以上に地震と原発事故で気分的に滅入って季節の花に目が届かないのか、何となくゴールデンウィークらしい華やぎをまだ感じない。
  それでも季節は季節、井の頭公園の我が散歩道を彩っている花々を2回に分けて紹介することにする。



八重桜 :
桜が散ったと始めに書いたが、それは日本人が花見の対象にしているソメイヨシノのことである。このブログでも花見本番前の早咲きの桜を紹介したが、現在は遅咲きの桜がまだまだ十分に楽しめる。
 どういう訳か遅咲きの桜には八重咲きが多い。八重咲きの桜を総称して「八重桜」と言うが、「ヤエザクラ」という名の桜はない。
 下の写真は八重桜の代表選手「カンザン(関山と思われる。
        

ツツジ(躑躅) :前号で、咲き出した神代植物園のツツジを紹介したが、これは井の頭公園。これからしばらくはツツジが次々と咲き出す。種類がいろいろあり、晩春~初夏の主役を務める。
        
      アケボノ                オオムラサキ

ヤマブキ(山吹) 井の頭公園にはシロヤマブキ(白山吹)やヤエヤマブキ(八重山吹)も勢揃いしている。よく使われる「山吹色」とは黄金色のことで、テレビなどの時代劇で大判や小判の色をこう呼ぶことが多い。

          
         ヤマブキ          シロヤマブキ        ヤエヤマブキ


シャガ(射干)林間の陽が余り当たらない所に群生する。アヤメ科の見た目も美しい花である
          
     白地に黄色や紫の彩色が美しい          林間地に群生する


ショカッサイ(諸葛菜) :アブラナ(菜の花)の仲間で「ムササキハナナ」と呼ばれることが多い。
 諸葛とは三国志で有名な中国の軍師「諸葛孔明」のことであるが、花の名前の由来については知らない。 道端や原っぱなどによく咲いている。
 因みに「ムラサキダイコン」と呼ぶ人も多いが、それは間違いだそうだ。 

         

  <続きは次号に>

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新たなる研修生 熱烈歓迎

2011-04-25 11:21:03 | 日記

                         


  上の写真は前に登場済みであるが、中国での教え子のこの3人が研修生として新たに来日する。 今日、青島---下関航路で中国を発ち、明後日に日本入国の予定である。
  
  思えばここに至るまで紆余曲折があった。
  彼女たちの日本研修の希望を叶えるため、昨年の6月に研修生派遣会社に紹介をして以来幾度かの壁を乗り越え、やっと実現という土壇場で身元保証人が「今の日本は核被爆の危険が大きい」として保証人を辞退する波乱もあった。
  彼女らは家族や知人からも日本は危ないと反対を受けたが、強い信念で日本行きを貫き通した。
  教え子としても優秀であり、私の期待も大きい。
  そんな思いで日本に来る彼女らには、日本で恙無く研修を終え、有意義な日本体験をしてもらうために出来る限りのバックアップをしたいと考えている。
  そして、帰国後の彼女らが研修経験を生かして、日本語関係の仕事で成功することになれば、それが中国で日本語を教え、日本研修を勧めた私の本望なのである。

  続く余震と核被爆の恐怖・・・これらの不安を和らげながら、研修が楽しく有意義なることを心から祈っているところである。

 

  3人が日本に向けて出発する青島

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ツツジが咲き出した

2011-04-22 11:59:39 | 季節の便り

 

 このブログでの私の花便りは「ツバキ(椿)づくし」→「サクラ(その1)」→「サクラ(その2)」→「ツバキ(椿)づくし(その2)」と続いた。
 開花期間の長いツバキの合間に、花見前のサクラたち、そして花見本番のソメイヨシノが登場した。
 と、神代植物園を歩けば、もうツツジが咲き始めているのである。
 園内にはツツジ・サツキ園があり、最盛期の時季に至れば一帯は燃えるような光景になるが、今はまだ先駈けの段階である。
 いずれまた登場してもらうが、咲き出したツツジをご覧いただくこととする。

     
          シーズンになればどこでも見られるオオムラサキ


  
               一般には余りなじみではないクロフネツツジ  

    
         ツツジの代表格クルメツツジ。園芸種が限りなくある

    
  ミツバツツジ。葉の出ない内に紫色の花を咲かせて、ゲンカイツツジに似ている

 

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ツバキ(椿)づくし(その2)

2011-04-20 16:16:04 | 季節の便り

  ツバキ(椿)の開花期が長いことは以前書いた。
 もう3週間以上前に、私の散歩コースである井の頭公園に植わっているツバキの数々を「ツバキづくし」として紹介をした。

 神代植物園には「ツバキ園」という一角があり、 そこには二、三十種類のツバキの園芸種やサザンカ(山茶花)などが植えられている。
 ツバキ園はややピークを過ぎたとはいえ、まだまだ華やいでおり、充分に楽しめる。
 植物園だけあって、それぞれに名札が付けられているのだが、とても覚えきれるものではなく、まずは艶やかなツバキの花々を紹介する。

 因みに中国ではツバキを「山茶」と言い、サザンカは「茶梅」と言う。

 

  

  


  

  

  

 

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