開幕前にはいろいろ懸念材料や政治絡みの問題が報じられた韓国・平昌冬季オリンピックであったが、昨日(24日)無事盛会裡に閉幕した。安堵とともに日本チームの活躍に満足もできたのではないだろうか。特にメダル獲得の面では初記録のラッシュで沸いた。私が思い付くところは以下である。
*日本チームのメダル総数 13個
*一つの競技でのメダル総数 スピードスケート女子の6個(内金3)
*一人で金・銀・銅の3種メダル (スピードスケートの高木美保選手)
*2大会連続金メダル (フィギュアスケートの羽生結弦選手)
*姉妹で4種目にメダル (スピードスケート高木菜奈・美保選手 内金2種目)
*カーリングで初メダル(女子が銅)
*男子モーグルで初メダル(原大智選手が銅)
*女子スキージャンプで初メダル(高梨沙羅選手が銅)
その他初ではないが、男子フィギュアで金・銀ダブル(羽生選手・宇野昌磨選手)、女子スピードスケート1000mで銀・銅ダブル(小平奈緒選手・高木美保選手)、2大会連続銀メダル(ノルディック複合の渡部暁斗選手、スキーハーフパイプの平野歩夢選手)など印象に残る記録が生まれた。
日本のメダル獲得数については、「長野五輪を上回る史上最多」が喧伝されているが、これについては言い方が正しくない。長野と平昌では競技種目数が全く違うのである。長野が68種目に対し、平昌は102種目。34種目、丁度1.5倍に増えているのである。
現にスピードスケート女子の団体追い抜きやマススタートの金メダル2種目は長野では無かった種目だし、女子のスキージャンプも無かった。そういうことを抜きに「史上最多」と単純に評するのはどんなものだろうか。
でもどのメダルも楽に取れたものは一つもないだろう。実力伯仲の世界のトップレベルとの争いの結果として得られたもので、その過程はどれもハラハラし、その結果はどれも興奮と感動を与えた。やはりオリンピックならでは・・である。今テレビは先ほど成田に帰って来たメダリスト達の笑顔を映し出しているところである。