今年も残り一日、最後は今年の十大ニュースで締めくくりとしたい。
ニュースとするのはおかしいが、個人的には私自身および家族・近親者が恙なく年を越せることが何よりのことである。この一年、国内外でいろいろなことが起きたが私の印象に深い出来事を以下十件選んでみた。
1.衆議院総選挙
3年前の選挙では民主党が大勝、自民党が惨敗して政権交代したばかりであったが、今度は全く逆に
自民が圧勝、民主が劇的大敗でまた政権がひっくり返った。確かに民主党が政権を担うには余りにもお
粗末だったが、では自民党はその間にしっかり政権を失った反省をして研鑽をして来たとでも言うのか。
2大政党の自滅合戦、ムードに流される選挙、小選挙区制の弊害などいろいろ考えさせられた。
2.ロンドン・オリンピック
今大会は金メダルが7個と不満は残るが、メダル総数では38個で過去最多となった。何より印象に残
る競技や選手が多かった。女子レスリングの吉田・伊調・小原、ボクシングの村田、体操の内村、女子柔
の松本、男子のフェンシング団体、競泳メドレーリレー、女子の卓球団体、サッカー、バレー、バドミントン
など国民を熱狂させた感動が今でも蘇える。
3.ノーベル賞
iPS細胞を作製した山中伸弥京大教授がノーベル医学生理学賞を受賞した。世界的な業績に高い評
価を得ていたが50歳という若さでの受賞であった。功成り名を遂げたという気はなく「臨床医療に実用化
しなければ何にもならない。まだ折り返し点に過ぎない」と仰る。きりっとした凛々さにも好感が持てる
4.日本株式会社の代表選手の挫折
パナソニックやシャープやソニーなど日本の代表企業が軒並み業績不振で創業以来ともいう赤字を
計上している。昨年の原発事故の負担を背負って東京電力が事実上破綻し国の管理下に入った。また
産業の米とも言われる半導体の国策的企業のエルピーダメモリーも倒産した。円高要因もあるが、過去
の得意分野から抜け切れず先端分野で海外勢に後れを取ったのが大きな原因と言われる。
5.関係諸国でも政権が交代
日本では12月に政権交代がなされたが、日本と関係の深い諸国でも政権の交代があった。
1月の台湾総統選では馬英九氏が、11月の米大統領選挙ではオバマ氏がそれぞれ再選されたが、
3月ロシアではプーチン氏が大統領に返り咲き、11月中国では胡錦濤氏から習近平氏に総書記等の
権力交代、12月は韓国大統領選で朴クネ氏が勝利した。
6.揺れる脱原発
昨年の福島第一原発の事故以来、原発についての賛否の議論が続いている。原発の新設・増設は
もとより、停止中の原発の再稼働や原発施設下の活断層判断などについても専門家や電力会社や政
治を巻き込んでの論争が起きている。今回総選挙でも各政党の公約の中で原発についての公約を
掲げざるを得ない状況だった。むしろそれが重要な争点にもなっていた。
自然発生的に起こった首相官邸周辺での原発反対デモはまだ金曜日に続けられているようだ。
7.いじめ問題深刻化
学校などでのいじめが増加した、ということではない。昨年起きた大津市での中学生の自殺をめぐっ
て、学校や教育委員会の対応に世論も湧きあがり、警察も事件として捜査に乗り出した。
これまで学校や教育委員会、果ては自治体まで「いじめ問題」に及び腰になり、事なかれ主義の生
ぬるい対応を繰り返して来たが、少しは真摯で前向きな取り組みになるのか注目されるところだ。
8.尖閣・竹島問題
領土問題といえばこれまで北方四島が主であったが、今年は尖閣諸島および竹島問題が一気に噴
き出し、これにより中国・韓国との関係悪化を招いている。人が全く住めないような洋上の孤島だが、両
国ともそれぞれ学校教育の中で自国領土として教え、反日教育の柱にもしているのだ。日本人の認識
とはまるで違う。尖閣諸島の日本国有化宣言では中国での激しい反日運動を招いた。
9.新政党の乱立
総選挙にも関係した動きではあるが、民主・自民などの既成政党に飽き足らない、あるいは2大政
党に対抗する「第三極」を目指す勢力の離合集散でもあった。小沢一郎が民主を離党し「国民の生活
が第一」党を結成、橋下徹率いる「大阪維新の会」は国政参加を目指して「日本維新の会」に改編した
それらに加え「減税日本」「みんなの党」「みどりの党」などが第三極形成の動きを探りあっている時
嘉田由紀子滋賀県事が「日本みらいの党」を立ち上げた。総選挙では「維新」が議席大量獲得、「生活
」と「みらい」が野合連合した「みらい」は惨敗を喫し、結局は分党する羽目に至った。
10.若いアスリートの台頭
最後に明日に光を差すような話題を。日本に希望の若手が台頭して来た。
フィギュアスケートの羽生弓弦はまだ18歳だが、グランプリ・シリーズで2戦連続してフリーの歴代
最高得点 を記録した。グランプリ・ファイナルでは高橋大輔に優勝は譲ったものの2位に、そしてその
直後の全日本選手権では第一人者の高橋を破って優勝した。今や押しも押されぬ世界のトップスケー
ターの一人になった。
スキーのジャンプ競技で16歳の高梨沙羅は、今季のワールドカップで初戦から5戦連続の表彰
台に立ち、内2回が優勝という大活躍。この種目の女王の米国のサラ・ヘンドリクソンを抑えてシリー
ズの断トツのトップを走っているところだ。サラ選手もまだ18歳、2人の”サラ”の戦いが見ものである
競泳では高校3年生の山口観弘が、200m平泳ぎで世界新を出して水泳界のホープに踊り出た。
ぎふ国体の屋外プールで出した記録で、北島康介の日本記録やロンドン五輪で出たばかりの世界
記録を破った。ロンドン五輪では代表選考に漏れ、ライバルの荻野公介が個人メドレーで銅メダルを
取ったことに発奮したようだが、若手の争いは楽しみだ。
[噴水のある景色-井之頭の池]
井之頭公園の池には5、6か所の噴水がある。池の水質浄化の目的とともに景観に潤いを添えている噴水にカメラを向けてみた。
手前にススキ、奥にはラクウショウの高い木立 池に張り出した枝に羽を休めるヒヨドリ
弁天堂も静かに新年を迎えようとしている 手水(ちょうず)から噴水を覗き見る

イロハカエデの幹と枯れアシ 水鳥(主にキンクロハジジロ)たち








武蔵野の雑木林




