フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

【10年前の記事再投稿#20】「優先席」で考える/またも中国の食の安全問題

2024-07-28 14:42:56 | 日記

   2,3日前の朝日新聞の投書欄に「優先席使用で分かる品位とは」という70歳の方の投書が載っていた。
   話の内容はざっとこうだ。「電車に乗った私は腰痛の持病があり、幸い優先席が空いていたので座らせてもらった。優先席は中年、若い男性、女性らですぐ埋まり、それらの人々はスマホに触ったり、目をつぶったり、文庫本を読んだりしていた。そこに片足が不自由な女性が乗って来たが誰も席を譲る気配がないので、仕方なく(腰痛持ちでしかも一番年長の)自分が譲った。次の駅で妊婦が乗り優先席の前に立ったが、これにも無関心が続いた。・・・健常者で優先席に坐る人には気遣いが必要で、そこから品位と優しさが生まれて来る。・・・・2020年の東京五輪では『お・も・て・な・し』の国らしく品位のある国民でありたい」
 
 
   私は間もなく70歳、この投稿者と同年代であるが電車やバスで席を譲ってもらったことはまずない(後注参照)。優先席では携帯の使用を控えるよう掲示がしてあるものの、ほとんどが携帯やスマホをいじくっている。席を譲ってあげるべき弱者が立っていても我関せず、平気である。私もこの方と同様、そんな時に席を譲ることが度々あった。自分は年寄りとの自覚が薄い反面、ほかに当然譲ってあげるべき人がいるだろうと思うこともあった。
   ただ今回私はこの投書の「品位」という言葉に気付かされた。そうか、そう言われれば確かに優先席に居座る人の顔は品位に欠けていると思えて来た。私は来月70歳、優先席では譲ってもらう方なのか、譲ってあげる方なのか”人生70にして迷う”。
(注:中国ではバスでも地下鉄でもケータイは自由放題。しかし年長者には実によく席を譲る。65歳前後の当時の私はしょっ中若い人に席を譲られた)


   また中国のこと、またまた食の安全の問題である。今度は期限切れ等の鶏肉を使った加工肉食材で、会社の組織ぐるみの違法行為が中国のテレビ局の潜入取材で明るみに出た。日本ではマクドナルドとファミリーマートの2社がそれらを輸入し使用していたとされ、日本の食べ物業界に衝撃が走っている。上海テレビが伝える「上海福喜食品」の手口はこうだ。
『●期限切れの冷蔵品を冷凍して期限書き換え ●期限切れの肉を再加工して期限書き換え ●不良品や返品を5%以内で混入再利用 ●床に落ちた肉を製造ラインに戻して使用』
   でも同じようなことが日本でも行われていて大きな問題になった。まして中国ではこんな不正は朝飯前、いくらでもあること・・・と思った人が多いだろう。
ところがこれが米国企業の現地会社であることを知った。例えば日本の味の素の中国子会社が不正な製品を作っていた、というたぐいの話になる。
中国企業とは比較にならない厳しいマニュアルが作られているが、親会社のわずかなスタッフでは不正や品質管理に十分目が届かないということなのだろうか。当然米国では衝撃的なニュースになっているようだし、中国でも大きく取沙汰されているとのことである。
   話し転じて私は会社時代に一度中国の食品原料メーカーの安全視察に行ったことがある。工場の外観はそれなりにきれいであったが、原料と製品の保管状態に不安が残った。 「仏作って魂入れず」である。その原料はろ過や加熱殺菌をしてから使うものだが、1年ほど後には国産のものに切り替えた覚えがある。

 
[今日の花] 

     
   オニユリ(鬼百合)               ソバナ(岨菜)

  
 ノリウツギ(糊空木)  ミナヅキ(水無月)   ヤブカラシ(藪枯し)

 

  

 

 

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【10年前の記事再投稿#19】伸びた平均寿命 男性80歳超え/斉藤祐樹投手復活?

2024-07-26 12:45:14 | 日記

   厚生労働省が昨日発表した「簡易生命表」で、2013年の日本人男性の平均寿命が初めて80歳を超えたと報じられている。「男の人生80年時代」とか。  女性の方はとっくに80歳を突破して、今や平均寿命が86.61歳で世界一の長寿である由。
   さて私の方はあと10日で70歳、余命(残りの寿命)が10年かというとさにあらず。「オギャア」と生まれた新生児の余命が即ち平均寿命であり、70歳男性の余命は15年強であるらしい。つまり私の寿命が平均的なら あと15年(つまり85歳まで)生きることになる。ではこの15年は長いと考えるのか短いと考えるべきなのだろうか。 
   私の会社時代、定年(当時60歳)の3年くらい前から生涯教育を受けさせられ、各自の「ライフプラン」作成が課せられた。その柱は生涯のマネープランである。そして63歳時に20年(つまり83歳で死ぬ)のライフプランなるものを作って、会社を去った。 家内は90歳まで生きることで計算したが、寿命が伸びてどちらかでもそれ以上生きると資金は底をつくようなプランになっているのである。平均寿命が伸びていることはありがたくもあり、困ったことでもあるのだ。

   昨日のスポーツニュースおよび今日の新聞のスポーツ面では「祐ちゃん」こと日本ハムの斎藤祐樹投手の「785日ぶりの勝利」が大きなニュースになった。早実のエースとして2006年の夏の甲子園で優勝投手となり、「ハンカチ王子」フィーバーは社会現象にもなった。早稲田大学でも大学日本一になってプロ入り、「何か持っている」と評されたが、高校時代の最大の好敵手田中将大投手が日本を代表するピッチャーに育って大リーグに迎えられたのに対して、祐ちゃんはプロでは苦戦し2年前からは故障と戦っていた。 また人気や期待の面でも後から日ハムに入った大谷祥平選手の後塵を拝していた。
   プロ野球選手としては線の細い感じのする(その分ソフトでファン受けする)祐ちゃん、地獄の日々から見事立ち直れるのか私は静かに応援をしたい。 

 

                    

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【10年前の記事再投稿#16】台風8号接近/再び号泣県議

2024-07-24 10:00:39 | 日記

   超大型と言われる台風8号が日本本土に接近中だ。現在沖縄近海を通過中で、10日には九州上陸、12日には本州縦断の恐れもあるという。梅雨明け前で厚い雨雲に覆われているところに超大型の台風が突っ込む形になり、気象庁は大雨、暴風、高潮などによる甚大な被害を強く警戒する特別警報を発表した。
   これから先私には台風に直撃されるような行事予定はないので幸いだが、このところ異常気象が続出している折でもあり超異常な台風被害が出ないことを祈るばかりである。

 
   自らの記者会見の席上で大声で泣き叫んだ野々村兵庫県議、今や「号泣県議」としてメディアを賑わせている。
   その後の調べで、政務活動費の使途がいかにでたらめであるか明るみに出されている。およそ考えられない長距離日帰り出張の日程と頻度がまず俎上に上がっていたが、金券ショップで買ったという多額の切手代、毎日のように近くのスパーで買い物をした事務用消耗品費等々、領収書も明細書もない。まあ99.9%説明がつかないだろう。
   私は前号で、当人の杜撰さは勿論「何年も見過ごしていた議会や事務局も呆れたものと言わざるを得ない」と書いたのだが、さすがに議会事務局ではこれまで8回にわたって不自然な支出に対して弁明を求めていたそうだ。野々村議員は年間600万円も認められている政務調査費を枠一杯使い切っていた由で、政務調査費も自分の給料として着服していたと考えるのが妥当だろう。しかし、この政務調査費の使途については襟を正すべき議員センセイが日本中にゴマンといるものと思う。

 

[今日の花] 

下左:クサキョウチクトウ(草夾竹桃)=キョウチクトウの花とは全く似つかないのだが
下右:ヤブカンゾウ(藪萱草)=ノカンゾウによく似ているが、ノカンゾウの方は一重咲き

  

写真ではよく似た2つ。下左=ストケシア 右下=ベルガモット 

  

下左:フサフジウツギ(房藤空木) 右下:カライトソウ(唐糸草)
花だけ見ればこれもよく似ているが、前者は木本植物、後者は草本植物

     

下左:ランタナ=色が様々に変わるので和名をシチヘンゲ(七変化)というのだそうだ。
下右:オオヤエクチナシ(大八重梔子)=ヤエクチナシは先日紹介

 

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【10年前の記事投稿#18】学校が夏休みに/IT犯罪/大砂嵐に脱帽

2024-07-22 11:00:00 | 日記

   今日は朝の内に雨が上がり日中はどんよりした曇り空で涼しく、お蔭で小学校の見守り当番が楽だった。そして今日は終業式。明日あさってが土曜・日曜のため2日早い夏休み入りとなった。
   いよいよ長い夏休み、生徒はみんなわくわく、にこにこして下校するのかと思いきや意外とそうばかりではなかった。校門の内側で見送りをする私の傍らで泣き泣き立ち止まった子がいた。訳を聞いてみると大好きな先生が産休育休に入り、来年の4月に復帰するまでずっと会えない、という。そうか、そんなに好きな先生なんだ。励まして送り出したものの表情は晴れなかった。
   当番の時いつも私の顔を振り返りながら下校してくれた児童、新学期からは隣の小学校に転校するとのことで、最後の下校の挨拶をして校門を出て行った。私も一抹の寂しさを感じた。「夏休みは楽しみだね」と声を掛けたら、「友だちと一緒に遊べる時の方がいい」と子もいた。逆に私に「夏休みはどこに行くの?」などと聞く子もいた。しばらく児童たちとの触れ合いがお休みになる。

 
  IT社会、現代社会になくてはならぬツールも便利になるほど新たな犯罪の手段にもなる。「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」、伝説の大盗賊の頭領、石川五右衛門の辞世の句とされ現代でも歌舞伎などで演じられるが、安土桃山時代のこのセリフは今の世でもそのまま通用するから不思議である。大量の顧客情報を駆使することでビジネスの成果を得て来た通信教育大手のベネッセのデータベースを関係者が盗み出し、名簿業者に売っていたことが大問題に発展している。しかも、そんなことは”業界”では珍しいことではないらしい。現代人類が大きな恩恵を受けている技術が悪用すれば大量破壊や便利な犯罪手段になることは枚挙にいとまがない。人間は本当に業の深い動物である。

 
  大相撲名古屋場所、序盤は期待の遠藤の調子が上がらずファンの嘆息を買っているが、大砂嵐が昨日横綱鶴竜を破ったのに続いて今日6日目も日馬富士に勝って2日連続の金星を挙げ、場内の歓声を浴びている。エジプトという全く相撲には縁のない国から単身でやって来て大相撲の世界に飛び込んだ異色力士。とても大相撲でやって行けると思えなかった親方は入門を断り続けたが、余りの熱心さに折れて入門を許したという。その熱心さと人懐こさで相撲の世界に溶け込んだだけでなく、日本人力士が見習うべき精進と持ち前の馬力で既に平幕の人気者にまで成長したが、初対戦の横綱にいきなり2連勝とは恐れ入った。 しかもイスラム教徒の大砂嵐にとって、今がラマダーンと呼ばれる断食月なのだそうだ。ただでさえ飲めず食えずの厳しい期間で、その戒律を守っての活躍にはただただ頭が下がる。

[今日の花] 

左:小学校の花壇に咲いていた大輪のヒマワリ(向日葵)
中:小花がらせん状に咲くところからネジバナ(捩花)
右:こんな可憐な花にヘクソカズラ(屁糞葛)なんて命名がひどすぎるが悪臭がするところからついた

     
 ヒマワリ(向日葵)   ネジバナ(捩花)    ヘクソカズラ(屁糞葛)

左:エゾミソハギ(蝦夷禊萩) 盆花によく用いられ萩に似ているところから禊萩(ミソハギ)の名がついたとか
中:ボタンクサギ(牡丹臭木) 遠目に見るとアジサイに間違えられやすい。クサギ(臭木)の仲間で、葉に触ると嫌な臭いがする。 右は花が開く前の姿、 色は濃い紫紅色である 

    
     エゾミソハギ(蝦夷)       ボタンクサギ(牡丹臭木)

 

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【10年前の記事再投稿#17】呪われた?マレーシア航空機/オールスター戦大谷投手の投球に沸く

2024-07-20 12:18:55 | 日記

   またもマレーシア航空機に災厄が降りかかった。3月8日にクアラルンプールから北京に向かっていたマレーシア機が239人の乗客乗員を乗せたまま交信が途絶えて行く方不明になったままの現在、7月17日にはオランダからマレーシアに向かう途中の定期旅客機が、ウクライナ東部領空で撃墜されたという。なんということだろう。前者では国を越えた大掛かりな捜索が行われたが、行方も原因も239人の安否も全く手がかりがないままである。今回は破壊・焼損した機体が地上で確認され、295人の乗客乗員の生死が絶望となっている。今回はロシア製のミサイルで撃墜されたといい、ウクライナの親ロシア派勢力の”犯行”とする見方が有力になっている。クリミア半島などを巡ってウクライナの中は親ロシア派と反ロシア(親欧州)派との間で内紛が激化しているが、それにしてもどうして民間旅客機を撃ち落としたのか理解に苦しむ。到底弁解の余地はないように思う。そして何故またマレーシア航空機なのか? この”事件”はロシアを巡る国際問題に発展しそうである。


   「161―162―159―160―161―160―160―159・・・・・・」 ズラリ並んだ23個の数値。これは今朝の朝日新聞スポーツ欄のヘッドの見出しであり、昨日行われたプロ野球オールスター戦でパリーグ先発の大谷翔平投手の投球の全球速を並べたものである。
   昨夜甲子園球場で行われた第2戦のこの試合、セは藤浪晋太郎、パは大谷という3年前に甲子園を沸かせた若き両スターの先発予告で盛り上がっていた。私は今のプロ野球では大谷投手のファン。投手としても打者としても一流の二刀流に期待を賭けている。最近はプロ野球に対する関心も薄れてきて、オールスター戦にもワクワクすることがなく第1戦はテレビ中継も見なかったが、さすがにこの試合はテレビをつけた。
    まず1回表に登場した藤浪投手がいきなり自己最速タイの156キロを出して、球場がどよめいた。そしてオールスター戦らしくセの打者に対して速球での真っ向勝負を挑んだが、やはり速球だけでは一流打者を抑えることは難しく打ち込まれて1回表に4点を失った。
   その裏、大谷投手の球速に注目が集中している観衆の前で、初球に自己最速の161キロが表示されて球場が揺れた。続く第2球はファールされたものの表示は162キロ・・・何とプロ野球最速タイ、オールスター戦の最速記録である。観客も選手達も驚きの表情だ。大谷投手もセの打者に真っ向勝負を挑み、1点は取られたものの全23球中12球が160キロ超えという圧巻の投球であった。久し振りに胸のすくプロ野球の醍醐味を味わったが、大谷投手が引っ込んだ2回以降は面白くなくなり、早々にテレビを切ってしまった。 
   ちょっと引っ掛ることがあった。1回表に藤浪投手が153キロから156キロを投げた時に、ちょっと計測が甘いのではないかと感じた。そしてその裏、大谷投手が162キロの自己最速を始め160キロ台を連発したが、やはりそうだと思った。計測器の精度というのはどの程度のものだろうか、気になった次第である。

 

[今日の花] 

      
                         サルスベリ(百日紅)                   アーティチョーク

  
   大輪のアメリカフヨウ       ユリの仲間 ヘメロカリス           ヤマユリ(山百合) 

 

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