フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

深大寺界隈:湧水と蕎麦

2012-06-30 13:07:38 | 日記

   昨日は少しヒンヤリ、爽やかな空模様になった。昼過ぎまでの水泳練習を終え、遅い昼食後一服して神代植物園に出かけた。しかしうっかりして年間パスの入場券を忘れてしまったので、すぐ近くの深大寺の門前界隈をぶらついた。
  
   深大寺は天平年間の733年の開設と伝えられる天台宗別格本山で、東京では「観音様」で知られる浅草寺に次ぐ古刹とのことだ。参拝者がいつでも見ることができる釈迦如来像は国の重要文化財に指定されている。

       これは今年の正月、初詣で賑わう深大寺の本堂

 山門は300年以前、江戸元禄時代の普請とか


   深大寺の周辺は緑が豊かで、湧水は今でも豊富である。かつてこの地域では豊富な水量を利用して水車による精米や製粉が盛んに行われたそうだ。現在そうした地域の伝統や文化を継承しようとする活動が行われているが、写真左下はつい先日復元建造した水車である。今や水車を作れる匠は日本ではもう一人か二人で、この水車はその匠により建造された、と新聞で紹介された。

         
   また、右上の写真は今では蕎麦茶屋の「動く看板」になっている水車で、そば粉を挽く現役は退いたが、水苔をびっしり身にまとって回る姿はこの地区の歴史を語るモニュメントになっている。

   この辺りを歩くと、あちこちでせせらぎの水音が聞こえてくるが、とても心地よい響きである。湧水が流れる水路は目の保養となり、憩いの場所を提供してくれる。
         
      水路に生えるハナショウブ(花菖蒲)    水路脇の床几で寛ぎのひと時を過ごす


   さて、深大寺と言えば、寺院そのものより「深大寺そば」を思い浮かべるのではないだろうか。
   この地の蕎麦は江戸時代に始まったといわれるが、当時はまだ蕎麦は庶民には縁遠い食べ物だったそうだ。一説によると、江戸後期の文化人・太田蜀山人が深大寺そばを食べて宣伝したため文人・墨客に愛されるようになり、「江戸名所図会」にも紹介されて知られるようになったらしい。
   ただ、現在のように門前の名物として広まったのは神代植物園が開園(昭和36年)してからのことだそうで、今門前界隈のマップで見ると20を越える蕎麦屋を数えることができる。

          
    石畳の参道に溶け込むように蕎麦屋が並ぶ  中庭の池を眺め、落ち着いた雰囲気で食事を

     風情満点の蕎麦処、私の気に入りだが値段はお高い


    さて、最後はそばの花。
    深大寺では今でもそばを栽培して、そば粉をつくり蕎麦を打つ伝統の行事がある。このことは時折、新聞やテレビで紹介されることがあるが、この地区では「蕎麦の町」にふさわしいようにと、そば畑を作ってそばを栽培していることは余り知られていない。もちろん、界隈の蕎麦屋の需要を賄うような量はできない。一種の「町起し」であろう。
   図鑑によると、そばはタデ科ソバ属の一年草とある。春播きの夏そばと夏播きの秋そばがあって、昨日はたまたま夏そばの花盛りにめぐり会うことができた。

   写真は、左がそば畑の看板。深大寺そば組合が深大寺城址で栽培しているものである。一方中の写真は深大寺小学校の児童が環境美化運動の一環として栽培しているそばの花、右はそのクローズアップである。花は直径5ミリ程度だが、よく見ると可憐な花である。そばの花は何度も見たが、こうしてクローズアップして見たのは初めてのことだ。

   

 

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小沢先輩どうする?

2012-06-28 22:37:06 | 時事トピックス

   このところ余り雨が降っていない。今年の梅雨は短いとも聞いた。それなら有難いことだ。毎年のこととはいえ、梅雨の長雨や蒸し暑さはやはり鬱陶しい。
   梅雨ではなくても、政治や経済や社会で鬱陶しいことのタネが尽きない。

   散々すったもんだの挙句消費増税案が衆議院を通過した。自民・公明の野党との政策妥協の果てのことであったが、肝心の与党民主党では造反劇が起こり、現在党は分裂状態にある。
   造反の首謀は例によって例の如く小沢一郎である。小沢一郎は前号で紹介したように都立K高校で私の2年先輩だ。(因みに鳩山由紀夫は2年後輩) 小沢先輩、またまた「壊し屋」の道を繰り返すのでしょうか。
   一時は40歳代の若さで自民党の幹事長になり、時の大立者金丸信を後ろ盾にして「剛腕」ぶりを発揮したが、20年ほど前には自民党を割って新生党を作り、その後も新進党、自由党、と新党を作っては潰して来た。
   今の民主党に合流してからは確かに政権誕生の原動力になったことは誰も否定できないだろう。だが、どうもダーティーイなメージのせいなのか、元々政治理論や人望が無いせいなのか政権に就いても党の首班にありつけないでいる。それどころか、刑事被告人の負い目を背負ったままである。

   今日の新聞で面白い記事が並んでいた。一つは読者の「声」の欄。「党の存在意義を失わせるような決定に反対するのは、長いものに巻かれろと党議に従うのより、政治家としてまともではなかろうか」という主張である。
   片や、その10数センチ横にある社説はこう主張する。「野田首相に『約束(筆者注:マニフェスト)を果たせ』と言いつのる小沢氏らは財源のない『果たせない約束』をつくった責任をどう考えるのか。・・・・その公約づくりを党代表として主導したのは、ほかならぬ小沢氏だった。・・・・小沢氏自身、増税なしには社会保障の維持さえできないことはわかっているはずだ。だから、細川政権時代に7%の国民福祉税を導入しようとしたのではなかたのか。いまさら『反消費増税』の旗を振るのは、ご都合主義が過ぎる」
  
そしてこの日の一面に緊急世論調査(電話)の結果が載せられている。それによると、消費増税案に対する賛成は39%、反対は52%。これに対して小沢新党に「期待する」は15%、「期待しない」が78%、とあった。さあて小沢先輩、どうしますか?


[今日の木の実]

                       
              マユミ真弓:ニシキギ科)       カルミヤ(別名アメリカシャクナゲ:ツツジ科)

               
      タチラクウショウ立落羽松:スギ科)         ミズキ水木:ミズキ科)

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民主党政治と高校の先輩・後輩

2012-06-24 20:43:03 | 日記

   3年前の総選挙で政権交代のマニフェストを掲げて大勝し、自民党に代って政権交代を果たした民主党。しかし、如何せん経験不足、人材不足の政権運営で国政は混乱をきわめている。
   肝心のマニフェストは今や絵空事に堕してしまい、東日本大震災の復興や原発事故の後処理と今後のポリシー、欧州危機の余波を受けた経済不安など問題が山積しているのに、「決められない国会」と酷評される現状に国民の失望は極まっている。
   元々民主党に政権担当能力があったわけではない。悪く言えば政治家としては寄せ集め集団で、長期政権に胡坐をかいて腐敗・堕落した自民党の自滅によって素人議員まで大挙当選して棚ぼたで転がり込んだ政権に過ぎない。投票した国民の目も超甘であったと言われても仕方がない。
  
   ところで、今現在は消費増税で大揺れに揺れているが、その論評は置いておいて、この民主党を結成した首謀はだれであろうか。民主党2代目の首相に就いた管直人もその一人であろうが、まずは小沢一郎と鳩山由紀夫であろう。2003年9月に鳩山率いる民主党と小沢が党首の自由党が手を握って合併してできたのだが、実は2人は高校の同窓生なのである。そして私もその都立K高校の卒業生であって、小沢一郎が2年先輩、鳩山由紀夫は2年後輩という関係、つまり私は2人とはそれぞれ1年間同じ高校で過ごしているのだが、当時顔見知りになっていたわけではない。
   両者が手を握って今の民主党ができる1年ちょっと前であろうか、小沢が鳩山に秋波を送って連携しようとしたことがあった。この時私は同窓同士の「K高校野合連合」だと呼んだのだが、両党の中で論議を呼びご破算になってしまった。

   民主党政権誕生後のことは皆さんがよくご承知の状況で、何を考えているか分からない「宇宙人」鳩山、いつまでも疑惑がつきまとう「金権政治家」の小沢・・・現在、酒の席の話題として私が2人と高校の先輩・後輩だと話をしても肩身の狭い思いをするだけになってしまった。

[今日の花]

           神代植物園のハナショウブ(花菖蒲)

        

         

 

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梅雨の中空

2012-06-23 23:27:41 | 日記

   梅雨時のせいなのか、このところどうも体がだるい。全身の倦怠感と特に足がだるくて重いのだ。毎年梅雨を過ごして来ているが、この数日のようなだるさは記憶にない。
   それでも気持ちを奮い起こして昨日およびその2日前にはプールに行った。泳いだ後は全身に血が駆け回る感じでスカッとするのだが、翌日になるとまた元の木阿弥だ。
   さて今日は梅雨の中休みで暑くなるという予報であったが、それほど気温は上がらずむしろ肌に心地よい天気になった。重い足を引きずって昼から井之頭公園を歩いてみたが、大勢の来園者で賑わっていた。


  井之頭池でのボート遊びにはほどよい天気

   今日はたくさんのヘブン・アーティスト(青空芸人)達が出て 
来園者を惹きつけていた。これはその一つ、人気の「顔面紙芝居」

      
  こちらはアートマーケッツ。思い思いの手作りの品が行き交う人々の目を楽しませる。
 

     散歩者をやさしく見守るノカンゾウ(野甘草)の花

  吉祥寺駅に通じる公園入り口の階段(左側)にぎっしり
並んだ人・人・人。これはどうしたことか? 実は「いせや」の看板が見えるこの店はこの地の名物の焼き鳥屋なのだ。日頃でも週末の正午の開店時には人の列ができる人気店だが、近々店舗を取り壊して建て替えるため休店するというので客がこのように押しかけている訳である。今どき大振りな焼き鳥が1本80円、かく言う私もファンの一人である。


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台風と真夏日

2012-06-20 23:29:37 | 季節の便り

   台風4号が昨日午後5時過ぎに紀伊半島南部に上陸し、近畿、東海、関東を一気に駆け抜け、今朝には東北地方から太平洋に抜けた。
   台風が6月に本土上陸したの8年ぶりだそうで、所によっては記録的な大雨をもたらしたが、ハイスピードで駆け抜けたお蔭で被害が大きく広がらずに済んだようである。
   今日の日中、我が地方では台風一過のスカッとした青空にはならず、4号の余波なのか次に控えている5号の影響なのか、強風とは言わないまでも風が治まらなかった。ところが夜のテレビニュースを見ていたら、今日東京では都心をはじめ各地で30度超えの真夏日を記録したと報じていた。 たまたま午後から近くの小学校の安全監視のボランティアの当番で、校庭に立っていたのだが風のせいか真夏日の暑さの実感はなかった。
   なお昨日のインターネットの交流サイトに、兵庫県で研修をしている私の教え子の中国人が「台風のお蔭で仕事が早引けになったと」と喜んで投稿していて、思わず頬が緩んだ。

[今日の花]

          
    ハクチョウソウ白鳥草:アカバナ科) 顔に近づけて見るとその名の通りとても優美な花である
 
 
         
         アマリリス(ヒガンバナ科)            アスチルベ(ユキノシタ科)   
  
                  
          
 カシワバアジサイ柏葉紫陽花:ユキノシタ科)   ヘラオオバコ箆大葉子:オオバコ科)
  

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