ブドウ狩りに行った。「ブドウ食べ放題付き」のバスツアーではない。私の住む街にあるブドウ園から毎年8月下旬になると「ブドウもぎ取り販売」の案内が来る。 今年もそれに行ったのだ。
一度孫たちの夏休みの遊び方々連れて行ったら大変美味しかったので、その後は毎年行って自分でもぎ取りをし、知人や子供の家族などへの送り物にしている。
(住宅街にあるブドウ園のこの日の直売の幟)
住宅街の一角にあるこのブドウ園は、経営者夫婦の誠実な人柄を偲ばせる手入れで美味しいブドウができるようなのだ。例えば、ブドウ園に縦横に張り巡らせている枝は1本1mから2mくらいあるのだが、枝1本から1房しか実を稔らせないように、ほかの房の芽は手作業で摘んでしまうのだそうだ。残す房は栄養分が行き渡り易いよう、枝の根本に近いものを残すそうである。房には全て病虫害予防の紙袋をかぶせているが、出来が悪かったり見栄えのよくないものはブドウ園の方で事前に摘み取り、まだ未熟のものには紙袋に×印が書いてある。
(袋にかぶせられ、たわわになったブドウ。透明な袋で中が見えるようにしたものも)
こうした良心的なブドウ作りを知って年々客が増えて来て、今年は開園前から炎天下に長蛇の列が並んだ。
(開園前に並んだ人たち)
これらの客たちはブドウを入れるカゴ(スーパーのと同じ大きさ)と鋏を受け取ると、名々が好みの品種がなっている場所に行き、品選びをした後ブドウの根元を鋏で摘み取り、カゴに入れた重量の料金を払い、送り物にする場合は紙箱を買って自分で詰めて、発送してもらうのである。
因みにブドウの種類は6~7種類あり、どれもカゴ1杯でおよそ10kg、我が家は家内と2人で3種類のブドウを約10kgずつを摘み取り、それを8軒分の紙箱に詰めて発送をお願いした。
車で片道10分のブドウ狩りであった。
(自分で品選びして鋏で摘み取る:左が「高尾」で右が「藤稔」という品種)