昨日(29日)投票・開票が行われた自民党総裁選挙で岸田文雄氏が当選した。立候補した4人の候補者がそれぞれ「今の自民党には問題があり、我かく考える」という政策を掲げた。そんなに問題が多い自民党ならぶっ壊したしたらどうかと思うが、まあ”コップの中の嵐”か、開票が終わったら4人が並んで笑顔でグータッチして”一件落着”となった。
当初岸田氏を抑えて優勢が伝えられていた河野太郎候補だが、終盤の票読みでは1回目投票では過半数を取る候補がなく、決選投票になれば①2・3位連合で岸田氏が有利②河野氏は党員党友投票数が382→47票と大幅に減るので不利、との見方が固まっていた。
河野氏に「変革を期待する」党員党友票が大幅に減って、安倍前総裁ら「党を壊されたくない」古老議員が岸田氏に肩入れたのではもう勝負にならなかった。
一晩明けて今日のマスメディアは党役員と内閣の顔ぶれ予想についてワンワン言っているところである。
昨日のテレビ及びネットニュースと今朝の新聞で、漫画家のさいとう・たかお(斎藤隆夫)さんの死を大きく報じている。
漫画というより劇画と言うジャンルの作品で、多くの連載漫画を世に出しているが、何と言っても「ゴルゴ13(サーティーン)」が代表作であろう。実は私は他の作品を余り知らないのだが、「ゴルゴ13」にはかなり熱中した時期がある。プロの殺し屋デューク・東郷のクールな狙撃とリアルな背景描写に凄い迫力があった。
(舞台の大半は外国であるが、斎藤氏本人は外国に行ったことがないというのは信じられない)
初めは床屋の待合い室に並んでいるのを読んでからだと思う。何と言っても一番の思い出は、盲腸で入院した時のこと、会社の後輩が入院見舞いに紙袋一杯のゴルゴ13の単行本を持って来た。入院中の退屈凌ぎに読んで下さい、と言って貸してくれたのだ。好きだということを私が言ったことがあるのか、彼が誰かから聞いたのか知らないが、いずれにしてもこんな気の利いた入院見舞いはない。
今までこの時以外に入院の経験はないが、思い出に残る一件である。