河井夫妻議員の公職選挙法違反事件は大本営にまで捜査の手が伸びるのであろうか。大本営とは政権中枢のことである。選挙資金1億5千万円の違法性について検察は視野に入れているはずである。中枢としては捜査の手を逃れるために黒川東京検事長をどうしても側に置いておきたかったが、賭けマージャンごときで守護神構想が崩れてしまった。
昨年7月の参院選挙に於ける公選法違反の捜査は河井案里陣営の運動員に対する違法報酬から始まった。表面的には週刊文春の報道がきっかけみたいになっているが、これだけ広範な選挙資金のばら撒きは警察・検察の耳に入っていないわけはない。内偵していたところで文春砲でぶち撒かれたので表面だって捜査を加速したのだと思う。
定法に従ってまずはザコから調べを始め、公設秘書を逮捕。それから夫婦両議員の周辺に捜査の手を広げて逮捕まで行った。この第二段階の捜査情報として夫妻の選挙区内の数多くの首長・議員が金を受け取っていることが分かり、それらの首長・議員が軒並み受領否定から自白に追い込まれ、ある者は辞職をしている。
これだけ多くの違反行為を実行し、相手を辞職に追い込んでも当人二人は「違法なことはしていない」とシラを切り辞職の考えを示していない。これは当人らの意志ではなかろう。”大本営”の意向に従ってのことだ。その大本営にこれからどれだけ検察の手が伸びるのだろうか、興味はそっちに移る。
今朝(28日)の報道番組で紹介された地球温暖化による事象に驚いた。
ロシアの永久凍土上にある小さな村を流れている川が真っ赤に染められた。その原因は発電所の燃料タンクが壊れ、2万トンのジーゼル油が川に流出したことだが、さらにその原因は地球温暖化で地盤の永久凍土が解けて、タンクの土台が傾いたからという。そして住民がいう。その村はかつて冬の最低気温-68度を記録した極寒地、それが最近38度の夏場気温を記録したのだそうだ。
地球温暖化の影響についてはいろいろ言われているが、こうした凍土や氷河が解け、封じ込められていた未知の細菌やウィルスが地上に放たれる恐れがある、と放送されていた。氷河期に凍結したマンモスや恐竜などが地球上をのし歩く日が来るのであろうか。